JP3032137U - ダンボール箱シールテープ貼り機のフラップ自動折込み装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ４辺フラップ付ダンボール箱を包装してテー
プシールする場合、テープ貼り機に箱を送入する以前に
行なわなければならないフラップ折込み手作業をエネル
ギーを使わずに自動化する。 【解決手段】 シールテープ貼り機２１を支承している
上部機枠２０の荷受側中央に箱の前方フラップ折曲用の
先端湾曲縁２７と直線状下縁２８を有するガイド板２６
を取付けると共にガイド板の左右両側に左右フラップ折
曲用ガイド棒３０ａ，３０ｂを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、野菜、果実等を梱包するフラップ付ダンボール箱をテープシール する際に箱の移送過程で自動的にフラップを折込む装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

４辺フラップ付ダンボール箱に野菜等を人手によって収納して自動テープシー ルする場合、図５のような全フラップ開放状態で野菜等を収容した後、４辺のフ ラップを手で折曲げて図７のようにしてからテープ貼り機の荷送台上に載せてい た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は、フラップの折込み作業をなくして労力を節減すると共にダンボール箱 のシール作業を効率化するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は、搬送ベルトを備えた移送架台の上方に高さ調節自在に上部機枠が設け られてダンボール箱の上面に接するシールテープ貼り機が搭載された装置の前記 上部機枠の荷受側に固設される装置であって、該荷受側中央線に沿って先端湾曲 縁と直線状下縁を有する前方フラップ折曲用ガイド板が突設されると共にその左 右両側に左右フラップ折曲用ガイド棒が放射状に対称的に設けられて構成され、 更に一対の左右フラップ折曲用ガイド棒の相互の開き角度を可変できるようにし たものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図において、１０は移送台であって、固定機枠１１内にダンボール箱を移送す るガイドローラ１２と搬送駆動ベルト１３が設けられている。１４ａ，１４ｂは ベルトに沿って左右対称的に配設したガイド側壁であって並行リンク機構によっ て連動して巾間隔を調節できるようになっている。１５は架台の荷受側に延長し た作業台、１６は固定機枠上に跨設した門型枠であって脚柱１６ａ，１６ｂ内に 図示しないスクリューネジ軸が垂設支持されている。１７はハンドルである。 ２０はスクリューネジ軸に螺合支持された上部機枠であって、公知のテープ貼り 機２１を搭載すると共に下面に案内ベルト２２を備えている。２３はモータであ る。 ２４はフラップ折込み装置、２５は取付板であって上部機枠の荷受側中央部に固 設されている。２６はナイフ状のガイド板であってガイド側壁１４ａ，１４ｂの 中間上方に位置してその基部が取付板に固定され、先端に湾曲縁２７が形成され ると共に直線状下縁２８を備えている。 ３０ａ，３０ｂは取付板に基端を嵌着した一対のガイド棒であり、ガイド板２６ を挟んで対称的に放射状に突設されている。ガイド棒の開き角は折込みフラップ の大きさ等に応じて可変できることが好ましい。 ガイド棒３０ａ，３０ｂを開き角を容易に調節可能に取付板に取付ける手段とし ては、例えばガイド棒の基部に垂直部３１を形成して公知のスリット付ネジ又は テーパ付ナット３２によって回動可能に締着する装置がある。 ３５ａ，３５ｂは箱側壁に当接させるガイドローラであって通常は不要である。

【０００６】 ダンボール箱の包装過程は図５乃至図９に示すようであって作業台１５上にお いて４辺フラップ付ダンボール箱１を図５の如き状態として野菜等を充填した後 、図６の如く後方フラップ２ｂのみを前方に折り曲げながら箱１をコンベア上に 押し出す。 前方フラップ２ａは起立したままであるが、ガイド板の先端湾曲縁２７に当接し て内側に折り曲げられながら移送される。左右フラップ３ｃ，３ｄは夫々ガイド 棒３０ａ，３０ｂによって案内されながら図７，図８の如く倒伏して上部機枠２ ０の下面案内ベルト２２によって平坦にされ、テープ貼り機２１によって図９の 如くテープシール４される。

【０００７】

【効果】 本案装置はダンボール箱の移動を利用して前方及び左右のフラップを自動的に 折り込むので作業者の負担を著しく軽減でき、更に可動部がないので夜間の梱包 作業も安全にできる。 また、本案装置は、取付板２５と一体的に取外しできるから不要の場合は作業台 １５と共に除去することによって通常のテープ貼り機としての使用を損なわない 利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案フラップ折込み装置を備えたシールテープ
貼り機の斜視図。

【図２】同上側面図。

【図３】本案装置の側面図。

【図４】本案装置の側面図。

【図５】フラップを開放したダンボール箱の斜視図。

【図６】テープ貼り機に送り込むときの斜視図。

【図７】両側フラップが折込み途中の斜視図。

【図８】本案装置とフラップの関係を示す断面図。

【図９】シール完了のダンボール箱の斜視図。

【符号の説明】

１０ 移送台 １１ 固定機枠 １４ａ，１４ｂ ガイド側壁 ２０ 上部機枠 ２１ テープ貼り機 ２４ フラップ折込み装置 ２５ 取付板 ２６ ガイド板 ２７ 先端湾曲縁 ２８ 下縁 ３０ａ，３０ｂ ガイド棒

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送ベルトを備えた移送台の上方に前記
   移送台に対して高さ調節自在に支持された上部機枠上に
   テープ貼り機が搭載されると共に下面にフラップ押えベ
   ルトを備えたダンボール箱シールテープ貼り装置の前記
   上部機枠の荷受側に固設される装置であって、該荷受側
   中央線に沿って先端湾曲縁と直線状下縁を有する前方フ
   ラップ折曲用ガイド板が突設されると共にその左右両側
   に左右フラップ折曲用ガイド棒が放射状に対称的に設け
   られてなるシールテープ貼り機のフラップ自動折込み装
   置。
2. 【請求項２】 一対の左右フラップ折曲用ガイド棒の基
   端に垂直部が連設されてクランプ手段によって回動可能
   に締着され、相互の開き角度を可変できる請求項１記載
   のフラップ自動折込み装置。