JP3031934B2 - 電圧余裕値及び有効電力余裕値算出装置 - Google Patents

電圧余裕値及び有効電力余裕値算出装置

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JP3031934B2 JP2009306A JP930690A JP3031934B2 JP 3031934 B2 JP3031934 B2 JP 3031934B2 JP 2009306 A JP2009306 A JP 2009306A JP 930690 A JP930690 A JP 930690A JP 3031934 B2 JP3031934 B2 JP 3031934B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は良質な電力を高信頼度に安定して供給するこ
とを支援する電圧余裕値及び有効電力余裕値算出装置に
関する。
(従来の技術) 従来の電力系統監視制御システムにて系統電圧を監視
する場合、現在の系統電圧の状態を表示し、これが電圧
目標値の上限値と下限値との範囲内にあるか否かを監視
し、範囲外にあるときは警報するようにしている。
(発明が解決しようとする課題) 現時点における電力系統の電圧の大きさは、測定する
ことにより把握することができるが、現在の電圧の余裕
値及び有効電力余裕値がどのくらいであるかを算出する
方法がなかったため、過去に経験されていない特異な電
力系統状態になった時、例えば、予測できないほどの重
負荷になった時や負荷の急激な変化が発生した時に、適
切な系統電圧維持が不確実となる虞れがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、現在
系統状態における電圧余裕値及び有効電力余裕値を求め
ることを可能とした電圧余裕値及び有効電力余裕値算出
装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための構成を第1図にて説明する
と、本発明は電力系統からの系統情報を情報伝送装置を
介して電子計算機へ入力し、これらの各情報をもとに潮
流計算をして系統電圧の値を求める装置において、情報
伝送装置より入力される誤差を含む計測値をもとにして
電力系統状態を決定する系統状態決定手段(S10)と、
前記系統状態決定手段の結果を用い総需要量を仮想的に
変化させて異なった総需要値に対する電圧の高め解と低
め解を計算するとともに、この解をある関数で近似して
P−V曲線を算出するP−V曲線算出手段(S20)と、
前記P−V曲線算出手段の結果を用いて電圧及び有効電
力の余裕値を算出する電圧余裕,有効電力余裕出力手段
(S30)とから構成した。
(作 用) まず、系統状態決定手段が情報伝送装置より入力され
る電力系統の情報の誤差を含む計測値を用いて電力系統
状態を決定する。
P−V曲線算出手段においてはこの系統状態決定手段
の結果を用い、総需要値を仮想的に変化させることによ
って複数の電圧高め解と低め解を算出する。次いで求め
た各解の点をある関数の曲線で近似させてP−V曲線を
算出する。そして電圧余裕,有効電力余裕出力手段にお
いては、P−V曲線算出手段において求めたP−V曲線
を用いて各余裕値を算出して出力する。
すなわち、 有効電力余裕=Pmax−P0 電圧余裕 =系統電圧−限界電圧 限界電圧 =(VH1+VL1)/2 但し、P0:現在系統の総需要 Pmax:総需要限界値 VH1:現在電圧高め解 VL1:現在電圧低め解 これにより、電圧余裕値及び有効電力余裕値を出力す
ることができる。
(実施例) 以下図面を参照して実施例を説明する。説明の都合上
で第2図から説明するが、第2図は本発明である電圧余
裕及び有効電力余裕算出方式の適用システム構成例図で
ある。
第2図のシステムは、電力系統1の状態を計測し、そ
の計測値を伝送する情報伝送装置2−1と、伝送路3を
介して前記情報を受信する情報伝送装置2−2と、これ
らの情報を受けて電圧余裕及び有効電力余裕を算出する
電子計算機4と、電子計算機4の処理結果を表示するマ
ンマシンインタフェース装置(MMI)5からなってい
る。
なお、電力系統からの計測情報としては、例えば発電
機の電圧と出力,負荷の有効電力と無効電力,有効電力
潮流,無効電力潮流,母線電圧,しゃ断器と断路器の開
閉状態等がある。
したがって、電子計算機4は電力系統からの前記各現
在計測情報を入力し、これらの現在情報をもとに、電圧
余裕値,有効電力余裕値を算出し、その結果としての電
圧余裕値,有効電力余裕値に関するデータをMMI装置5
に表示する。
第1図は系統の電圧余裕値,有効電力余裕値を出力す
る処理内容を示すフローチャートである。
第1図において、系統状態決定手段S10では、電力系
統から伝送されてくる誤差を含んだ測定値より、最も確
からしい系統状態値、すなわちノード電圧及び電圧の位
相角を重み付き最少2乗推定方法、すなわち状態推定計
算により決定する。一般に誤差を含む測定値は次のよう
に表せる。
z=h(x)+ε ……(1) 但し、 z:測定値のベクトル x:状態変数の真値、すなわちノード電圧とその位相角
のベクトル h(x):xより測定値の真値を求める関数のベクトル ε:測定誤差のベクトル このとき、測定値とその推定値の残差の2乗和、 J=(z−h(x))tw(z−h(x))……(2) 但し、 w:各測定値の誤差の重みのマトリックス z−h(x):測定値の残差のベクトル t:ベクトルの転置を示す を最少にする状態変数xの推定値xを求める。次に、求
められたxより電力潮流の推定値を求める。以上の手順
により計測値に含まれている誤差の影響が除かれた、よ
り確かな電力系統の状態が得られる。
第3図は需要量と系統電圧との関係図であり、縦軸に
電圧値を、又、横軸に電力需要値を示したものである。
そして、上記した計算結果より、第3図の及びの位
置が定まる。この,がそれぞれ現在系統電圧の高め
解、低め解となる。
P−V曲線算出手段S20では、系統状態決定手段S10が
求めた第3図のの点の現在系統状態より、需要を或る
量だけ増加させた時の状態を求める。すなわち増加され
た需要に対して経済負荷配分計算を行ない発電機の出力
を決定し、負荷の総需要に対する分布係数と負荷の力率
とにより負荷の有効電力と無効電力とを決定する。そし
て、その条件で潮流計算を行なった結果の高め解がで
ある。このように順次、需要を増加させ潮流計算の解が
得られなくなるまで計算する。その結果が、、、
である。次に、、、、に対応する低め解、
、、、を求める。一般に二次以上の方程式の解
をニュートン・ラフソン法のような逐次修正法によって
求める場合、複数の解のうちどの解が得られるかは解の
初期値、すなわち最初の近似値によって定まるため、低
め解はノード電圧とその位相角の初期値を小さくする
ことによって求められる。の解をの解を求めるため
の初期値とし、の解をの解を求めるための初期値と
し、の解をの解を求めるための初期値として、順次
、、、の点を求める。
このようにして求めた、、、、、、、
をスプライン関数曲線で近似すると、第3図のような
P−V曲線が得られる。
有効電力余裕,電圧余裕出力手段においては、このP
−V曲線を用いて有効電力余裕値,電圧余裕値を算出す
る。すなわち、P−V曲線の先端のP軸上の値Pmax
と、P0との差を有効電力余裕値とする。また、現在電圧
高め解値と低め解値との中間値を限界電圧値と
し、電圧高め解と限界電圧値との差を電圧余裕値とす
る。
すなわち、 有効電力余裕=Pmax−P0 電圧余裕 =系統電圧−限界電圧 限界電圧 =(VH1+VL1)/2 但し、P0 :現在系統の総需要 Pmax:総需要限界値 VH1:現在電圧高め解 VL1:現在電圧低め解 したがって、現在系統が低め解にある時、V余裕値は
負値となる。
このようにして、現在系統における電圧余裕値及び有
効電力余裕値を求めることができる。
[発明の効果] 以上説明した如く、本発明によれば電力系統の系統電
圧に関して、現在系統の電圧の余裕値及び有効電力余裕
値を求め、これをオペレータに提示するようにしたの
で、オペレータにとって一層質の高い電力系統の監視・
運用が可能となり、したがって、電力の一層安定な供給
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によってなされる電圧余裕,有効電力余
裕を算出する装置の処理内容を示すフローチャート、第
2図は本発明を実施する電力系統監視制御装置の構成例
図、第3図は需要量と系統電圧との関係図である。 S10……系統状態決定手段、S20……P−V曲線算出手段 S30……有効電力余裕,電圧余裕出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 進 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 鈴木 和佳子 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会 社東芝本社事務所内 (72)発明者 青柳 真理 東京都府中市東芝町1 株式会社東芝府 中工場内 (56)参考文献 特開 平2−55527(JP,A) 特開 昭62−210838(JP,A) 特開 昭61−121720(JP,A) 特開 昭55−159270(JP,A) 特開 平2−101929(JP,A) 特開 平2−55526(JP,A) 特開 平2−55528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力系統からの系統情報を情報伝送装置を
    介して電子計算機へ入力し、これらの各情報をもとに潮
    流計算をして系統電圧の値を求める装置において、情報
    伝送装置より入力される誤差を含む計測値をもとにして
    電力系統状態を決定する系統状態決定手段と、前記系統
    状態決定手段の結果を用い総需要量を仮想的に変化させ
    て異なった総需要値に対する電圧の高め解と低め解を計
    算するとともに、この解をある関数で近似してP−V曲
    線を算出するP−V曲線算出手段と、前記P−V曲線算
    出手段の結果を用いて電圧及び有効電力の余裕値、即
    ち、電圧の場合は系統電圧と限界電圧との差、又、有効
    電力の場合は総需要限界値と現在系統の総需要との差を
    算出する電圧余裕,有効電力余裕出力手段とを備えたこ
    とを特徴とする電圧余裕値及び有効電力余裕値算出装
    置。
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