JP3031884B2 - 高温ssns及びsnsジョセフソン接合及びその製造方法 - Google Patents

高温ssns及びsnsジョセフソン接合及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超伝導ジョセフソ
ン接合の分野に係り、より詳細には、高温超伝導−超伝
導−通常−超伝導(SSNS)ジョセフソン接合及び高
温超伝導−通常−超伝導(SNS)ジョセフソン接合、
並びにそれら接合の製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】高温超伝導(HTS)物質は、通常から
超伝導への遷移温度Tcが25Kより高い。低い温度に
おいては、これらの物質は、電流に対して抵抗を示さな
い。Tcの高い超伝導物質は、HTS回路に使用され
る。低温超伝導(LTS)回路との比較において、HT
S回路は、LTS回路の約4−10Kに比して典型的に
約25−100Kである非常に高い温度で動作する。H
TS回路は、冷却及び絶縁要求が比較的緩和されるため
にLTS回路に比して非常に効果的である。
【0003】HTS回路は、防衛、工業及び商業の用途
に広く利用できる。HTS回路は、アナログ信号プロセ
ッサ(ASP)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、
高速コンピュータ、非同期転送モード(ATM)、スイ
ッチングネットワーク、テレコミュニケーション、商業
用衛星のようなアナログ/デジタル(ADC)用途;共
振器、バンドパスフィルタ、セルラー/衛星通信用のフ
ェーズドアレーアンテナのようなRF用途;及び地雷探
知、対潜水艦交戦のための磁気センサ、並びにバイオマ
グネチック診断及び非破壊磁気センサのようなセンサに
使用することができる。
【0004】HTS回路は、既存の半導体技術に取って
代わりそして次の10年に甚だしい成長を遂げるであろ
う重要な次世代技術である。既知のHTS回路は、重要
な効果を発揮するが、性能を制限する問題も抱えてい
る。HTS回路の1つの基本的な問題は、能動的デバイ
スの非均一性にある。HTS回路に使用される基本的な
能動的デバイスは、ジョセフソン接合である。重要な接
合技術は、SNSジョセフソン接合である。このSNS
ジョセフソン接合は、2つの超伝導層と、通常の物質よ
り成る中間バリア層(N層)とを含む。動作中に、ジョ
セフソントンネル効果によりバリア層を経て超電流が流
れる。
【0005】既知の傾斜型高TcのSNSジョセフソン
接合においては、傾斜型高Tcの超伝導ベース電極に通
常のバリア層及び高Tcの超伝導の逆電極層を付着する
ことによりSNS接合が形成される。既知の傾斜型SN
S接合に関連した性能限定問題の1つは、傾斜エッジに
おけるベース電極/通常バリア層の界面に界面電気抵抗
が発生することである。この界面抵抗は、接合を形成す
るのに使用される従来の製造プロセスによるものであ
る。特に、ベース電極は、パターン化プロセス中に周囲
条件及び化学的処理に曝される。その結果、ベース電極
の頂部の幾つかの単層が劣化及び脱酸素され、層の大部
分に比してこれら単層の質を低下すると共に、抵抗性及
び/又は非均一な界面を形成することになる。
【0006】抵抗性及び/又は非均一な接合界面は、接
合特性の非均一性を増加することによりプロセスの質の
制御に悪影響を及ぼす。SNS接合の界面抵抗の問題を
克服する試みに使用されている技術は、界面の低エネル
ギーイオンエッチングクリーニングであり、これは、通
常バリア層及び逆電極層を付着する前に別の場所で行わ
れるか、或いはバリア層及び逆電極層を付着する同じ真
空システムにおいてその場で行われる。又、イオンエッ
チングクリーニングは、ベース電極の露出された傾斜エ
ッジにおいて格子ダメージを常に発生し、界面電気特性
に悪影響を及ぼす。従って、この技術は、既知のSNS
接合におけるベース電極と通常のバリア層との間の界面
抵抗の問題を解消するものではない。
【0007】高いVcのSNSジョセフソン接合をその
場で製造する既知の技術は、シャドーマスキングを使用
している。特に、シャドーマスクは、基体上にパターン
化され、そしてベース電極は、傾斜エッジを形成するよ
うにシャドーマスクに対してある角度でソースを配向す
ることにより付着される。次いで、基体が回転され、基
体に対して垂直の角度にソースを配向した状態でバリア
層及び逆電極層が付着される。次いで、シャドーマスク
が除去される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この技術は、傾斜エッ
ジを形成する段階が方向に依存し、従って、基体の任意
の方向に接合を形成できないので、満足なものでないこ
とが分かっている。この要因は、集積回路プロセス技術
において重大な制約となる。更に、付着プロセス中に基
体を回転することができず、従って、付着された各層の
厚みが基体にわたって著しく変化することがある。この
非均一性は、基体を回転しない限り、又は特殊な技術を
使用して基体にわたる材料付着をランダム化しない限
り、基体にわたり厚み勾配を形成する軸ずれスパッタリ
ング技術において特に重大なものとなる。
【0009】そこで、(i)ベース電極/通常のバリア
層の界面における電気的抵抗の問題を克服すると共に、
通常のバリア層とそれに隣接する超伝導層との界面の質
を保持し、(ii)改善された接合Ic及び改善された接
合Vc均一性を与え、そして(iii)非方向依存性プロセ
スにより形成することのできる改良された高Tcジョセ
フソン接合が要望される。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の要望を
満足する。本発明は、改良された高Tc超伝導−超伝導
−通常−超伝導(SSNS)ジョセフソン接合、及びS
SNS接合の製造方法を提供する。又、本発明は、改良
された高Tc超伝導−通常−超伝導(SNS)接合、及
びSNS接合の製造方法も提供する。より詳細には、高
TcのSSNS及びSNSジョセフソン接合は、(i)
ベース電極/通常のバリア層の界面における電気的抵抗
の問題を克服すると共に、通常のバリア層とそれに隣接
する超伝導層との界面の質を保持し、(ii)改善された
接合Ic及び改善された接合Vc均一性を与え、(iii)
寄生接合漏洩電流を減少させ、そして(iv)非方向依存
性プロセスにより形成される。
【0011】本発明による高TcのSSNSジョセフソ
ン接合は、一般的に誘電体物質より成る適当な基体の上
に形成される。この接合は、基体上の第1の高Tcの超
伝導(HTS)層と、この第1のHTS層上の誘電体層
とを備えている。第1のHTS層及び誘電体層は、傾斜
エッジを画成する。
【0012】傾斜エッジの上には三層SNS構造体が配
置され、四層SSNS接合が形成される。三層SNS構
造体は、傾斜エッジ上に直接設けられた第2の高Tcの
超伝導(HTS)層と、この第2のHTS層上の通常物
質(即ち、接合の動作温度において非超伝導である物
質)のバリア層と、このバリア層上の第三の高Tcの超
伝導(HTS)層とを備えている。第1及び第2のHT
S層は、二層のベース電極を形成する。第2のHTS層
は、第1のHTS層よりも薄い。第3のHTS層は、S
SNSジョセフソン接合における逆電極として機能す
る。第1、第2及び第3のHTS層は、一般に、同じ高
Tcの超伝導物質より成る。
【0013】本発明によれば、高TcのSSNSジョセ
フソン接合を形成する方法は、基体上に第1のHTS層
を付着し、この第1のHTS層上に誘電体層を付着し、
そして第1のHTS層及び誘電体層に傾斜エッジを形成
することを含む。次いで、傾斜エッジに第2のHTS層
を、この第2のHTS層にバリア層を、そしてこのバリ
ア層に第3のHTS層を順次に付着することにより、傾
斜エッジに三層SNS構造体が形成される。
【0014】傾斜エッジは、従来のホトレジストマスク
技術を用いて形成される。SNS構造体を形成する前に
傾斜エッジが汚染されるのを防止するために、誘電体層
に付着されたホトレジスト層は、乾式プラズマエッチン
グプロセスを用いてその場で除去されるのが好ましい。
プラズマは、傾斜エッジにおいて第1のHTS層の枯渇
した酸素を補充する酸素含有ガスから発生される。プラ
ズマエッチング段階に続いて、傾斜エッジには通常の超
伝導(NS)構造体又は好ましくは上記SNS構造体を
形成することができる。それにより得られるSNS及び
SSNS接合の各々は、既知のSNS接合に比して改良
された電気的特性を有する。
【0015】SNS及びNS構造体は、汚染を最小にす
るためにその場で傾斜エッジに形成されるのが好まし
い。SSNS又はSNS接合領域を輪郭形成するために
任意のインプランテーション段階を実行することができ
る。この段階は、SNS(又はNS)構造体を傾斜エッ
ジに形成する前又は後に実行することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のこれら及び他の特徴、並
びに効果は、添付図面を参照した以下の詳細な説明及び
特許請求の範囲から充分に理解されよう。本発明は、品
質及び性能特性が改善された高温超伝導接合及びこのよ
うな接合の製造方法に係る。超伝導接合は、図8及び9
に示された超伝導−超伝導−通常−超伝導(SSNS)
接合40であるか、又は図10に示された超伝導−通常
−超伝導(SNS)接合70である。
【0017】図1ないし4は、公知のSNS接合構造体
10を形成するための既知の方法の段階を順次に示す。
この方法は、基体16上に第1の高Tcの超伝導(HT
S)層(ベース電極層)12及び誘電体層14を付着す
ることを含む。ここに使用する「Tc」とは、それより
低いと、超伝導物質がゼロの電気抵抗率を示すところの
臨界温度であり、そして「高Tcの超伝導物質」とは、
約25Kより上で超伝導となる物質である。誘電体層1
4の上にはホトレジスト層18が形成され、そしてこの
ホトレジスト層18がパターン化されて、傾斜面20が
形成される。図2に矢印Iで示すように、イオンミルエ
ッチングを実行して、誘電体層14及び第1のHTS層
12の一部分を除去し、図3に示すように傾斜エッジ2
2を画成する。
【0018】次いで、通常は湿式の化学的剥離プロセス
を使用して、ホトレジスト層18を誘電体層14から剥
離する。別の場所での(ex-situ) 湿式剥離プロセスは、
傾斜エッジ22を汚染しそして脱酸素することがある。
イットリウム−バリウム−銅酸化物(YBCO)のよう
な超伝導物質は、非常に反応性が強く、これら物質の薄
膜の露出面は、ホトリソグラフィック処理中に空気との
接触により容易に汚染され、その結果、その上に付着さ
れる層の好ましい結晶構造での成長を維持することがで
きない。更に、汚染された膜の超伝導特性が低下するこ
とにもなる。
【0019】汚染を除去するために、低エネルギーのイ
オンクリーニングプロセスを用いて傾斜エッジ22をク
リーニングし、第1のHTS層12及び誘電体層14を
形成することができる。次いで、通常の物質より成るバ
リア層24と、第2の高Tc超伝導(HTS)層26
(逆電極層)が、傾斜エッジ22上に順次に付着され
る。ここで使用する「通常の物質」とは、ジョセフソン
接合の動作温度において超伝導ではない物質である。
【0020】更に、従来のホトレジストマスキング技術
及びその後にイオンミルエッチングを使用して、SNS
構造体がパターン化されそして画成され、図4に示すS
NS接合10が形成される。C軸方向は、矢印Cで指示
される。このSNS接合10において、電流路は、第1
のHTS層12と第2のHTS層26との間で、a軸
(図4に矢印aで示す)の方向に横方向に第1のHTS
層12及びバリア層24を横切って形成される。
【0021】傾斜エッジ22の低エネルギーイオンクリ
ーニングは、第1のHTS層12の頂部の幾つかの汚染
された単層を除去するが、傾斜エッジ22に不所望な格
子ダメージも形成する。従って、第1のHTS層12と
バリア層24との間の界面28の構造及び質が低下する
ことになる。界面28は、抵抗性及び/又は非均一であ
り、これは、接合10の特性電圧Vcの均一性に悪影響
を及ぼす。臨界ジョセフソン接合電流、即ち接合が維持
できる最大超電流をIcとし、そしてジョセフソン接合
の電気抵抗率をRnとすれば、Vc=IcRnである。
従って、接合10を一体化する大規模なHTS集積回路
を製造することはできない。
【0022】本発明は、既知のジョセフソン接合10に
関連した界面抵抗の問題を克服し、そして動作性能の改
善された超伝導接合を提供する。図8及び9は、本発明
による超伝導−超伝導−通常−超伝導(SSNS)ジョ
セフソン接合40を示す。この接合40は、平らな上面
44を有する基体42に形成される。この接合40は、
基体42の上面44に設けられた高Tc超伝導物質より
成る第1の高Tc超伝導(HTS)層46(第1のベー
ス電極層)と、この第1のHTS層46に配置された誘
電体層48とを備えている。この誘電体層48は、第1
のHTS層46と、以下に述べるその上の層との間に電
気絶縁を与えるために適当な誘電体物質で構成される。
【0023】第1のHTS層46及び誘電体層48は、
傾斜エッジ50と称する傾斜面を画成する。傾斜エッジ
50には三層SNS構造体52が配置される。この三層
SNS構造体52は、傾斜エッジ50に直接設けられた
高Tc超伝導物質の第2の高Tc超伝導(HTS)層5
4(第2のベース電極層)と、この第2のHTS層54
上に設けられた通常物質のバリア層56と、このバリア
層56に設けられた高Tc超伝導物質より成る第3の高
Tc超伝導(HTS)層58(逆電極層)とを備えてい
る。
【0024】SSNS接合40において、第1のHTS
層46、第2のHTS層54、及び第3のHTS層58
は、図8に矢印Cで示された基体42の上面44に実質
的に直角なC軸とエピタキシャルであるのが好ましい。
誘電体層48及びバリア層56も、通常は、超伝導層と
実質的に同じ方向にC軸とエピタキシャルである。
【0025】SSNSジョセフソン接合40において、
傾斜エッジ50は、バリア層56に直接接触しない。む
しろ、傾斜エッジ50は、第2のHTS層54に効果的
に直接接触する。その結果、接合40は、既知のSNS
接合10における第1のHTS層12とバリア層24と
の間の界面28の電気抵抗及び非均一性の問題を解消す
る。更に、本発明は、既知の方向依存性プロセスに関連
する問題を克服する。
【0026】高TcのSSNSジョセフソン接合40
は、第1のHTS層46と第2のHTS層54との間に
超伝導クーパー電子対の強力な位相結合を与えると共
に、傾斜エッジ50の界面60において汚染の存在によ
り生じる有害な影響を著しく減少する。三層SNS構造
体52は、第2のHTS層54とバリア層56との界
面、及びバリア層56と第3のHTS層58との界面の
質を保持する。これにより得られるSSNSジョセフソ
ン接合40は、第1のHTS層46と第2のHTS層5
4との間に低い界面電気抵抗を与え、改善されたIcR
n均一性を与える。
【0027】本発明による高TcのSSNSジョセフソ
ン接合40を形成する方法を、図5ないし8について説
明する。SSNSジョセフソン接合40は、基体42の
上面44に形成される。基体42は、通常は、C軸に垂
直な第1のHTS層46の結晶学的な面、即ちa軸方向
の面に厳密に一致する格子パラメータを有する誘電体物
質で構成される。基体42は、通常は、単結晶物質であ
る。基体42として優れた物質は、YBa2 Cu3
7-x (YBCO)のC軸エピタキシャル成長を促進する
ランタンアルミネート(LaAlO3 )である。YBC
OのC軸エピタキシャル成長を促進する基体42の他の
適当な物質も使用でき、これは、SrTiO3 (ストロ
ンチウムチタネート)、ネオジムガレート、ストロンチ
ウムアルミニウムタンタレート等を含む。第1のHTS
層46を形成するYBCO以外の高Tc超伝導物質につ
いては、基体42は、LaAlO3 と、第1のHTS層
46のC軸エピタキシャル成長を促進する他の適当な物
質とで形成できる。
【0028】第1のHTS層46(第1のベース電極
層)は、基体42の上面44に薄膜として付着される高
Tcの超伝導物質で構成される。第1のHTS層46
は、通常は、YBCO系(YBa2 Cu3 7-x 、但
し、xは典型的に約0.1の低い値である)から選択さ
れた高Tcの超伝導物質で構成される。これら物質は、
薄膜として付着されるときに約85Kないし約92Kの
臨界温度Tcを有する。他の適当な高Tcの超伝導物質
を使用して、第1のHTS層46を形成することもでき
る。このような他の物質は、例えば、A2 2 Can
n+1 2n+6系のコンパウンド(但し、n=0、1、
2、3又は4、A=Bi又はTl、及びB=Sr又はB
a)と、LnBa2 Cu3 7-x 系のコンパウンド(但
し、Ln=Nd、Sm、Er、Gd、Dy、Ho、E
r、Tm又はLu)とを含む。
【0029】第1のHTS層46は、従来の薄膜付着プ
ロセスを使用し、矢印Cで示されたC軸方向において基
体42上にエピタキシャル成長される。好ましくは、物
理的な蒸着(PVD)プロセスを使用して、汚染レベル
を制限する。適当なPVDプロセスは、例えば、レーザ
切除、スパッタリング等を含む。第1のHTS層46
は、典型的に、約1000Åないし約4000Åの厚み
を有する。
【0030】次いで、誘電体層48が、同じ付着システ
ムにおいてその場で第1のHTS層46上に付着され
る。誘電体層48は、通常は、レーザ切除、スパッタリ
ング等の適当な薄膜付着プロセスを用いて、C軸方向に
エピタキシャル成長される。誘電体層48は、SrTi
3 、LaAlO3 、ネオジムガレート、ストロンチウ
ムアルミニウムタンタレート等の適当な誘電体物質より
成る。誘電体層48は、典型的に、約500Åないし約
3000Åの厚みを有する。
【0031】次いで、誘電体層48の上にホトレジスト
層62が付着される。このホトレジスト層62は、通常
の物質より成り、従来型のホトレジストマスキング技術
を用いてパターン化され、図7及び8に示す傾斜エッジ
50をその後に形成できるようにする。傾斜エッジ50
は、典型的に、従来型のイオンミルエッチングプロセス
により形成される。図8に示すように、傾斜エッジ50
は、基体42の平らな上面44に対して角度αで上方に
傾斜される。この角度は、典型的に、約5°ないし約9
0°であり、そして好ましくは約5°ないし約30°で
ある。
【0032】ホトレジスト層62は、周囲条件において
実行される従来型の湿式剥離プロセスを用いて除去する
ことができる。しかしながら、このプロセスは、傾斜エ
ッジ50の表面を汚染することがある。本発明によれ
ば、ホトレジスト層62は、好ましくは、同じ真空シス
テムにおいて剥離され、周囲条件及び湿式エッチングの
化学的薬品へと露出されることはない。特に、真空を遮
断し、そして形成された構造体を湿式エッチングのため
に除去するのではなく、構造体は、真空システム内に維
持され、そしてホトレジスト層62は、O2 のような酸
素含有ガスから発生されるプラズマと接触することによ
りその場で剥離される。その結果、傾斜エッジ50の表
面の潜在的な汚染が最小にされる。
【0033】更に、プラズマ乾式エッチングプロセス
は、第1のHTS層46を形成する高Tcの超伝導物質
の酸素枯渇領域を再酸化して、高いTc値を維持確保す
ることができる。プラズマエッチング段階は、好ましく
は、三層SSNS構造体52をその後に形成するために
システムにおいて実行される。例えば、ホトレジスト層
62のプラズマエッチングは、共通の真空チャンバにお
いて行うこともできるし、好ましくは、多チャンバ、多
機能のクラスターツールシステム内に配置されたホトレ
ジスト剥離に使用される専用の真空チャンバにおいて行
うこともできる。
【0034】これらの段階を実行するための適当なクラ
スターツールシステムは、DCAインクにより製造され
たクラスターツールシステムである。クラスターツール
システムを製造する他の会社は、アプライドマテリア
ル、LAMリサーチ、レスカーズ、等を含む。ホトレジ
スト層62をプラズマエッチング除去する場合には、傾
斜エッジ50への最小限の化学的ダメージが生じる。図
6に矢印Iで示されたように、低エネルギーのイオンク
リーニングを使用して傾斜エッジ50を清掃し、三層S
NS構造体52を形成する前にこのような最小限の汚染
を除去することができる。
【0035】プラズマエッチングに続いて傾斜エッジ5
0がクリーニングされた後に、傾斜エッジ50にバリア
層56及び第3のHTS層58を順次に付着し、図10
に示すSNS接合70を形成することができる。このS
NS接合70は、図4に示す既知のSNS接合10に比
して、第1のHTS層46とその上のバリア層56との
間の界面抵抗が減少されそして均一性が増加されてい
る。好ましくは、傾斜エッジ50に三層SNS構造体5
2が形成されて、SSNS接合40が形成される。三層
SNS構造体52は、傾斜エッジ50に直接付着された
第2のHTS層54(第2のベース電極層)と、この第
2のHTS層54上のバリア層56と、このバリア層5
6上の第3のHTS層58(逆電極層)とを含む。傾斜
エッジ50に三層SNS構造体52を形成することによ
り、プラズマエッチングを用いてホトレジスト層62を
除去する効果、及び三層SNS構造体52により与えら
れる効果が、その形成されたSSNS接合40において
実現される。
【0036】三層SNS構造体52は、真空を遮断せず
に図7に示した構造体を形成するのに使用された同じシ
ステムにおいてその場で形成されるのが好ましく、即ち
同じ真空システムか、或いは同じ多チャンバクラスター
ツールシステム内のSNSフィルム付着のための専用の
真空チャンバにおいて形成される。第2のHTS層54
は、傾斜エッジ50、基体42の上面44、及び誘電体
層48の上面66の一部分の上に横たわるように付着さ
れる。第2のHTS層54は、好ましくは、整合した格
子パラメータ、熱膨張係数、電気的特性及び化学的互換
性を与えるために、第1のHTS層46と同じ高Tc超
伝導物質より成る。
【0037】第2のHTS層54は、典型的に、約10
0Åないし約1000Åの厚みを有し、そして好ましく
は、約500Å以下の厚みを有する。第2のHTS層5
4を約500Å以下の厚みに維持し、第2のHTS層5
4の断面積を小さく維持するのが効果的である。この断
面積があまりに大きい場合には、誘電体層48の上面6
6の上に横たわる第2のHTS層54、バリア層56及
び第3のHTS層58の部分は、接合の一部分として機
能し、接合の幾何学形状を効果的に増大することができ
る。第2のHTS層54は、例えば、第1のHTS層4
6を形成するのに使用した適当な薄膜付着技術を用い
て、C軸方向にエピタキシャル成長されるのが好まし
い。
【0038】次いで、好ましくは、付着システムの真空
を遮断せずに、第2のHTS層54上にバリア層56が
付着される。このバリア層56は、SSNS接合40の
動作温度において非超伝導の通常の物質で構成される。
適当な物質は、コバルトドープされたYBCO、コバル
トドープされたプラセオジムバリウム銅酸化物(コバル
トドープされたPBCO)、ガリウムドープされたPB
CO等を含む。バリア層56は、一般に、約50Åない
し約1000Åの厚みを有する。又、バリア層56は、
適当な薄膜付着技術を用いて、第2のHTS層54の上
にC軸方向にエピタキシャル成長される。
【0039】次いで、好ましくは、真空を遮断せずに、
第3のHTS層58がバリア層56上に付着される。第
3のHTS層58は、通常は、第2のHTS層54及び
第1のHTS層46を形成するのに使用された同じ高T
c超伝導物質で形成される。第3のHTS層58は、通
常、約500Åないし約5000Åの厚みを有し、そし
て通常は、適当な薄膜付着技術を用いてC軸方向にエピ
タキシャル成長される。第3のHTS層58は、第1の
HTS層46及び第2のHTS層54を形成するのに使
用された同じ薄膜付着技術を用いて付着することができ
る。
【0040】第2のHTS層54、バリア層56及び第
3のHTS層58の付着に続いて、従来のホトレジスト
マスキング技術及びその後にイオンミルエッチングを用
いて三層SNS構造体52が典型的にパターン化されそ
して画成され、図8に示すSSNSジョセフソン接合4
0が形成される。本発明によれば、図8に68で示すよ
うに、三層SNS構造体52が形成された後に任意のイ
ンプラントマスク段階を実行することができる。このイ
ンプラント段階は、三層SNS構造体52から離れて第
2のHTS層54の超伝導特性を破壊するのに有効なシ
リコンイオンのような適当な種をインプランテーション
することにより接合領域の輪郭を定める。これら種をイ
ンプラントするのに従来のイオンインプランテーション
技術を使用することができる。
【0041】SSNSジョセフソン接合40において、
電流路は、図8に矢印aで示すように、第1のHTS層
46と第3のHTS層58との間で横方向に(a軸方向
に)第2のHTS層54及びバリア層56を横切って形
成される。第2のHTS層54の厚みは、寄生的接合漏
洩電流を最小にする。C軸方向における超伝導電流クー
パー対の減少された位相結合により寄生的接合漏洩電流
が著しく減少される。図4に示す既知のSNS接合10
に比較して、本発明のSSNSジョセフソン接合40
は、ベース電極層(第2HTS層54)とバリア層56
との減少された界面電気抵抗、改善されたIc、及び改
善されたVc均一性を有する。
【0042】例えば、YBCOより成る第1HTS層4
6、第2HTS層54及び第3HTS層58と、ストロ
ンチウムチタネートより成る上層と、コバルトドープさ
れたYBCOより成る通常のバリア層56とを含み、そ
して約4ミクロンの巾を有しているSSNS接合40
は、典型的に、Ic値が約100マイクロアンペアない
し約500マイクロアンペアであり、そしてVc値が約
100マイクロボルトないし約400マイクロボルトで
ある。
【0043】本発明は、ゲート複雑さの改善されたHT
S集積回路に使用できる。本発明の高いVcは、改良さ
れた出力ドライブ能力のための大きな信号値及びバック
グランドノイズに対する改良された裕度、並びに高い動
作速度を可能にする。更に、第1HTS層46及び第2
HTS層54で形成されたベース電極と、逆電極(第3
HTS)層58は、個別の相互接続層として使用するこ
とができ、一方の層が他方の層に交差することができ
る。以上、好ましい実施形態について本発明を詳細に説
明したが、本発明の範囲内で他の態様も考えられること
を理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】SNSジョセフソン接合を形成する公知のプロ
セスの段階を示す図である。
【図2】SNSジョセフソン接合を形成する公知のプロ
セスの段階を示す図である。
【図3】SNSジョセフソン接合を形成する公知のプロ
セスの段階を示す図である。
【図4】SNSジョセフソン接合を形成する公知のプロ
セスの段階を示す図である。
【図5】改良されたSSNSジョセフソン接合を形成す
る本発明の方法の段階を示す図である。
【図6】改良されたSSNSジョセフソン接合を形成す
る本発明の方法の段階を示す図である。
【図7】改良されたSSNSジョセフソン接合を形成す
る本発明の方法の段階を示す図である。
【図8】改良されたSSNSジョセフソン接合を形成す
る本発明の方法の段階を示す図である。
【図9】図8のSSNS接合の斜視図である。
【図10】本発明の別の実施形態による改良されたSN
Sジョセフソン接合を示す図である。
【符号の説明】
40 本発明のジョセフソン接合 42 基体 44 上面 46 第1の高Tcの超伝導(HTS)層 48 誘電体層 50 傾斜エッジ 52 三層SNS構造体 54 第2の高Tcの超伝導(HTS)層 56 バリア層 58 第3の高Tcの超伝導(HTS)層 60 界面 62 ホトレジスト層 70 SNS接合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−279630(JP,A) 特開 平4−96284(JP,A) 特開 昭61−289681(JP,A) IEEE TRANZACTIONS ON APPLIED SUPERC ONDUCTIVITY,VOL.7, NO.2,JUNE,1997,pp.3001 −3004 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 39/22 H01L 39/24 H01L 39/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)表面を有する基体と、 b)上記基体の表面上にあって、第1の厚みを有する第
    1の高Tcの超伝導層と、 c)上記第1の高Tcの超伝導層の上にある誘電体層
    と、 d)上記第1の高Tcの超伝導層及び誘電体層の上にあ
    って、基体の表面に対して傾斜されている傾斜エッジ
    と、 e)上記傾斜エッジ上にあって、上記第1の厚みより
    薄い第2の厚みを有する第2の高Tcの超伝導層と、 f)上記第2の高Tcの超伝導層の上にあって、超伝導
    接合の動作温度において超伝導とならない通常の物質で
    形成されたバリア層と、 g)上記バリア層の上の第3の高Tcの超伝導層とを備
    えたことを特徴とする高Tcの超伝導接合。
  2. 【請求項2】 上記第1の高Tcの超伝導層、第2の高
    Tcの超伝導層及び第3の高Tcの超伝導層は、同じ高
    Tcの超伝導物質で構成される請求項1に記載の超伝導
    接合。
  3. 【請求項3】 上記高Tcの超伝導物質は、YBCO;
    22 Can Cun+12n+6、但し、n=0、1、
    2、3又は4、A=Bi又はTl、そしてB=Sr又は
    Ba;及びLnBa2 Cu37-x 、但し、Ln=N
    d、Sm、Er、Gd、Dy、Ho、Er、Tm又はL
    uより成るグループから選択された物質である請求項2
    に記載の超伝導接合。
  4. 【請求項4】 上記誘電体層は、SrTiO3 、LaA
    lO3 、ネオジムガレート及びストロンチウムアルミニ
    ウムタンタレートより成るグループから選択された物質
    より成り、そして上記バリア層は、コバルトドープされ
    たYBCO、コバルトドープされたPBCO及びガリウ
    ムドープされたPBCOより成るグループから選択され
    た物質より成る請求項3に記載の超伝導接合。
  5. 【請求項5】 上記第1の高Tc超伝導層、第2の高T
    c超伝導層、バリア層及び第3の高Tc超伝導層は、基
    体の表面に実質的に直角な方向のC軸とエピタキシャル
    である請求項1に記載の超伝導接合。
  6. 【請求項6】 a)表面を有する基体と、 b)上記基体の表面上にあって、第1の厚みを有する第
    1の高Tcの超伝導層と、 c)上記第1の高Tcの超伝導層の上にある誘電体層
    と、 d)上記第1の高Tcの超伝導層及び誘電体層の上にあ
    って、基体の表面に対して傾斜されている傾斜エッジ
    と、 e)上記傾斜エッジ上にあって、上記第1の厚みより
    薄い第2の厚みを有する第2の高Tcの超伝導層と、 f)上記第2の高Tcの超伝導層の上にあって、超伝導
    接合の動作温度において超伝導とならない通常の物質で
    形成されたバリア層と、 g)上記バリア層の上の高Tcの超伝導物質より成る第
    3の高Tcの超伝導層とを備え、 h)i)上記第1の高Tc超伝導層、第2の高Tc超伝
    導層、バリア層及び第3の高Tc超伝導層は、基体の表
    面に実質的に直角な方向のC軸とエピタキシャルであ
    り、ii)上記第1の高Tc超伝導層、第2の高Tc超伝
    導層及び第3の高Tc超伝導層は、同じ高Tcの超伝導
    物質より成り、そしてiii)上記第2の高Tc超伝導層
    は、約500Å以下の厚みを有する、 ことを特徴とする高Tcの超伝導接合。
  7. 【請求項7】 高Tcの超伝導接合を形成する方法にお
    いて、 a)第1の厚みを有する第1の高Tcの超伝導層を基体
    の表面に付着し、 b)上記第1の高Tcの超伝導層に誘電体層を付着し、 c)上記基体の表面に対して傾斜された傾斜エッジを上
    記第1の高Tcの超伝導層及び誘電体層の上に形成し、 d)上記第1の厚みより薄い第2の厚みを有する第2の
    高Tcの超伝導層を上記傾斜エッジの上に付着し、 e)超伝導接合の動作温度において超伝導とならない通
    常の物質で形成されたバリア層を上記第2の高Tcの超
    伝導層の上に付着し、そして f)上記バリア層の上に第3の高Tcの超伝導層を付着
    する、 という段階を備えたことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 上記第1の高Tc超伝導層、第2の高T
    c超伝導層及び第3の高Tc超伝導層は、同じ高Tc超
    伝導物質より成る請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記高Tcの超伝導物質は、YBCO;
    22 Can Cun+12n+6、但し、n=0、1、
    2、3又は4、A=Bi又はTl、そしてB=Sr又は
    Ba;及びLnBa2 Cu37-x 、但し、Ln=N
    d、Sm、Er、Gd、Dy、Ho、Er、Tm又はL
    uより成るグループから選択された物質である請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 上記誘電体層は、SrTiO3 、La
    AlO3 、ネオジムガレート、及びストロンチウムアル
    ミニウムタンタレートより成るグループから選択された
    物質より成り、そして上記バリア層は、コバルトドープ
    されたYBCO、コバルトドープされたPBCO、及び
    ガリウムドープされたPBCOより成るグループから選
    択された物質より成る請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 上記第2の高Tcの超伝導層の選択さ
    れた領域に種をインプランテーションする段階を更に備
    え、上記種は、選択された領域を超伝導接合の動作温度
    において非超伝導とするよう作用する請求項7に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 高Tcの超伝導接合を形成する方法に
    おいて、 a)第1の厚みを有する第1の高Tcの超伝導層を基体
    の表面に付着し、 b)上記第1の高Tcの超伝導層に誘電体層を付着し、 c)上記誘電体層にパターン化されたホトレジストを形
    成し、 d)上記基体の表面に対して傾斜された傾斜エッジを上
    記第1の高Tcの超伝導層及び誘電体層の上に形成し、 e)酸素含有ガスのプラズマを発生し、そして上記ホト
    レジスト層をプラズマに接触させて、誘電体層上のホト
    レジスト層を除去し、 f)上記第1厚みより薄い第2の厚みを有する第2の高
    Tcの超伝導層を上記傾斜エッジの上に付着し、 g)上記傾斜エッジの上にバリア層を付着し、このバリ
    ア層は、超伝導接合の動作温度において超伝導とならな
    い通常の物質で形成され、 h)このバリア層の上に第3の高Tcの超伝導層を付着
    し、そして i)共通のクラスターツールシステムにおいて上記段階
    d)ないしf)をその場で実行する、 という段階を備えたことを特徴とする方法。
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