JP3031624U - プリンターの一文字分の印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案の目的は、プリンターの印刷ヘッドを
キー操作により上行、下行及び左右何れの位置にも自由
に移動可能とし、プレ印刷されている用紙の同行上の位
置に、印刷ヘッドに隣接して設けた一文字印字位置表示
窓を印刷ヘッドと一緒に移動し、該表示窓を通して印字
箇所を正確に確認した上で印字が確実に行うことがで
き、かつ該表示窓が他の部品等に当たったりすることが
なく、スムーズに移動できるようにしたプリンターの一
文字分の印刷装置を提供することにある。 【解決手段】 本考案に係るプリンターの一文字分の印
刷装置は、プリンターの印刷ヘッドの左又は右側位置に
一文字印字位置表示窓を隣接して設け、該印刷ヘッドを
キーボードのキー操作により上行移動、下行移動及び左
右移動可能な印刷ヘッド移動制御機構を設け、かつ一文
字印字位置表示窓まで印刷ヘッドが移動し印字後印刷ヘ
ッド及び一文字印字位置表示窓のそれぞれが元の位置の
次の文字位置まで復帰する移動・印字・復帰機構を設け
たものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、パーソナルコンピューター（以下、パソコンという）等のプリンタ ーを備えたコンピューター機器において、プレ印刷されている用紙の所望する位 置に、プリンターの印刷ヘッドに隣接して設けた一文字印字位置表示窓を印刷ヘ ッドと一緒に移動して所望する一文字分が前記印刷ヘッドにより該用紙上に印字 された後、該一文字印字位置表示窓はもとの位置の次の文字位置に戻ることがで きるプリンターの一文字分の印刷装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のワープロやパソコンのプリンターは入力情報やソフトメニュー等から画 面表示した文章等をプリントアウトする場合、印字は用紙のページ単位又は行単 位で行われるのが通常である。 また売買契約書や不動産取引書類等の各種法律書類の様式作成上、プレ印刷さ れている用紙の所望位置にプリンターの印刷ヘッドを移動できたとしても、ドッ トプリンター等の場合、該印刷ヘッドを中心とした左右に帯状の金属板またはプ ラスチック製帯板があるために、プレ印刷されている用紙の所望位置に印刷ヘッ ドを移動しても該印刷ヘッドを中心とした左右は帯状の金属板またはプラスチッ ク製帯板で覆われることとなり用紙上の所望箇所に一文字ずつ印字することは物 理上、不可能であった。このため用紙上の所望箇所に一文字ずつ印字することが できず、特に印鑑を押した契約書類等の重要書類にあっては、失敗は許されず、 プレ印刷されている用紙上の正確な位置に印字を確実に行うことは困難であった 。 また複数文字分だけ印字するためのスケール表示された帯長の表示板を設けた 場合、印刷ヘッドの印字による移動に伴い該表示板も一緒に動くようにした場合 、該表示板が他の部品等にぶつかったりして適切でない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 本考案者は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、プリ ンターの印刷ヘッドをキー操作により上行、下行及び左右何れの位置にも自由に 移動可能とし、プレ印刷されている用紙の同行上の位置に、印刷ヘッドに隣接し て設けた一文字印字位置表示窓を印刷ヘッドと一緒に移動し、該表示窓を通して 印字箇所を正確に確認した上で印字が確実に行うことができ、かつ該表示窓が他 の部品等に当たったりすることがなく、スムーズに移動できるようにしたプリン ターの一文字分の印刷装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るプリンターの一文字分の印刷装置は、プリンターの印刷ヘッドの 左又は右側位置に一文字印字位置表示窓を隣接して設け、該印刷ヘッドをキーボ ードのキー操作により上行移動、下行移動及び左右移動可能な印刷ヘッド移動制 御機構を設け、かつ一文字印字位置表示窓位置まで印刷ヘッドが移動し印字後印 刷ヘッド及び一文字印字位置表示窓のそれぞれが元の位置の次の文字位置まで復 帰する移動・印字・復帰機構を設けたものである。

【０００５】 また本考案に係るプリンターの一文字分の印刷装置は、プレ印刷されている用 紙の所望位置に、一文字印字位置表示窓を印刷ヘッドと一緒に上記印刷ヘッド移 動制御機構のキー操作により移動し、一文字印字位置表示窓位置に打ち込む文字 は予め画面に表示した文字を指定して打ち込む指定文字画面表示機構を備えてい るものである。

【０００６】

【作用】

パソコン等のコンピューター機器の画面で予め作成した法律様式システム等の ソフトメニューを起動し、処理を選択して編集画面にする。次に、編集画面で印 刷したい行で「ズーム」キーを押して「１文字印刷」を選択する。次いで、プレ 印刷されている用紙をプリンターにセットし、カーソルキーで印刷ヘッドと一緒 に一文字印字位置表示窓を移動し、該一文字印字位置表示窓は用紙の所望印字箇 所まで移動させる。ヘッドと一緒に移動する一文字印字位置表示窓の移動が完了 したら、「Ｅｎｔｅｒ」キーを押すと、印刷ヘッドが一文字印字位置表示窓まで 移動し１文字分の印字を行い、印字終了後、印刷ヘッド及び一文字印字位置表示 窓のそれぞれはそれぞれもとの位置の次の文字位置まで戻る。こうして「Ｅｎｔ ｅｒ」キーで１文字ずつの印刷を行う。「終了」キーが押されるまで上記の動作 を繰り返す。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施例を図面により説明する。 １はプリンターの印刷ヘッドで、例えばドットプリンターの印刷ヘッド等が対 象となる。２は印刷ヘッド１を挟んで左右に延びるように設けた印刷プレートで 、該印刷プレート２は金属又はプラスチック製の帯板で形成されている。この印 刷プレート２の一端（右側又は左側）に該印刷プレート２と略同幅の一文字印字 位置表示窓３を設ける。この一文字印字位置表示窓３は１文字分の大きさあるい は隣接する位置の文字が見える程度の大きさの窓であり、半角文字、全角文字、 ２倍角文字、４倍角文字が印字できる程度の大きさとする。印刷ヘッド１、印刷 プレート２及び一文字印字位置表示窓３はキー操作によりプレ印刷された用紙４ 上を同時に同方向に移動する。

【０００８】 印刷ヘッド移動制御機構は上記印刷ヘッド１、印刷プレート２及び一文字印字 位置表示窓３がキーボードのキー操作により上行移動、下行移動及び同行上で左 右移動が同時に移動可能な構造に形成したものである。 また一文字印字位置表示窓３はキー操作により印刷ヘッド１とともに移動し、 該一文字印字位置表示窓３をプレ印刷された用紙４上の所望印字箇所まで移動さ せる。 そして移動・印字・復帰機構は一文字印字位置表示窓３の位置まで印刷ヘッド １が移動し印字後印刷ヘッド１及び一文字印字位置表示窓３のそれぞれが元の位 置の次の文字位置まで復帰する構造に形成されている。 プレ印刷された用紙４上の所望印字箇所に印刷ヘッド１で印字を行う場合に、 失敗せずに確実に所望する文字等を印字できるようにするためには、一文字印字 位置表示窓３で確認するようにする他に、印字する前に予め一文字印字位置表示 窓３位置に打ち込む文字を画面に表示し、この画面に表示した文字に基づいて指 定文字を打ち込む指定文字画面表示機構を備えるように形成する。

【０００９】 次に操作手順について説明する。 「ねらい打ち」の編集画面で「ズーム」キーにより機能ポップアップを開く 。機能ポップアップにより「１文字印刷」を選択する。「１文字印刷モード 」になる。該当行で「Ｅｎｔｅｒ」キーを押すと「１文字印刷」の処理画面が表 示される。例えば図２（ａ）で示すように、画面（全体画面）に表示された所在 の行で「Ｅｎｔｅｒ」キーを押す。そして全体画面の中にさらに小さい枠で囲ま れた１文字印刷処理画面を表示する。該当行の文字列は前のスペースを削除して 表示する。画面下段の「＊」は現在印刷済みマークで、次に「Ｅｎｔｅｒ」キー で１文字印刷を行うと「港区」の「区」を印字し、「＊」は「区」の下にも表示 される。画面下段の「＊」は現在印刷済みマークを示す。 またカーソルは行中のどの文字に合わせてもよい。

【００１０】 「１文字印刷」の処理画面での機能について説明する。 「Ｓｈｉｆｔ＋←」は印刷ヘッドを左に半角分移動させる。「Ｓｈｉｆｔ＋→ 」は印刷ヘッドを右に半角分移動させる。「Ｓｈｉｆｔ＋↑」は印刷ヘッドを上 に１行分移動させる。「Ｓｈｉｆｔ＋↓」は印刷ヘッドを下に１行分移動させる 。「Ｅｎｔｅｒ」は１文字印刷である。「Ｓｈｉｆｔ＋Ｅｎｔｅｒ」は１行印刷 （「＊」マーク以降の文字を全て印刷）である。「ズーム」は文字の大きさ、文 字ピッチ、行ピッチの変更である。「終了」は編集画面に戻り、「１文字印刷モ ード」は解除される。編集画面で機能ポップアップより「一括印刷」、「１行印 刷」、「手差印刷」を選択すると「１文字印刷モード」は解除される。

【００１１】 印刷ヘッド制御に際しては、文字ピッチ、行ピッチ、移動方向及び移動量等の 各パラメータにより印刷ヘッドを移動させる。 印刷実行時には、パラメータで指定されたオフセット分ヘッドを移動（戻す） してから印字を行い、印刷終了後はヘッドをオフセット分移動させてから停止し 、常に印字位置が、操作員に見えるようにする。 図１（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は印刷前、印刷直前及び印刷後をそれぞれ示した ものである。図１（ａ）では、例えば「あ」を印字する場合、用紙の印字位置に 一文字印字位置表示窓３を移動させる。図１（ｂ）では印刷ヘッドが実際の印字 位置まで移動する。そして図１（ｃ）では印刷ヘッドは次の印刷位置が見える場 所まで移動する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上記の説明から判るように、プリンターの印刷ヘッドと一緒に印字位 置表示窓をキー操作により上行、下行及び左右何れの位置にも自由に移動するこ とができ、プレ印刷されている用紙の同行上の位置に、印刷ヘッドと一緒に移動 する一文字印字位置表示窓を通して印字箇所を正確に確認した上で印字を確実に 行うことができる。 また一文字印字位置表示窓は印刷ヘッドと一緒に移動する場合でも、さほどス ペースをとらないで印刷ヘッドの近傍に設置できるために、該表示窓が印字中に 他の部品等に当たったりすることがなく、スムーズな移動が可能となる。

【００１３】 またプレ印刷されている用紙の所望位置に、一文字印字位置表示窓を上記印刷 ヘッド移動制御機構のキー操作により移動し、印字内容はパソコンで処理したデ ータをそのまま利用でき、再度入力の必要がないため、ミスがなくなる。また一 文字印字位置表示窓位置に打ち込む文字は予め画面に表示した文字を指定して打 ち込む指定文字画面表示機構を備えているので、重要書類の用紙上に文字を打ち 込む場合でも、一文字印字位置表示窓での確認と併せて画面に表示した文字を指 定して打ち込むことができるので、打ち込みに際し、二重のチェックが可能とな り、印字の失敗がなく確実、かつ正確に印字することができ、この種の分野での 利用は非常に大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る考案の一実施例を示し、（ａ）、
（ｂ）、（ｃ）は印刷方法を示す概略説明図である。

【図２】画面上での操作手順を示す概略説明図である。

【符号の説明】

１ 印刷ヘッド ２ 印刷プレート ３ 一文字印字位置表示窓 ４ 用紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリンターの印刷ヘッドの左又は右側位
   置に一文字印字位置表示窓を隣接して設け、該印刷ヘッ
   ドをキーボードのキー操作により上行移動、下行移動及
   び左右移動可能な印刷ヘッド移動制御機構を設け、かつ
   一文字印字位置表示窓まで印刷ヘッドが移動し印字後印
   刷ヘッド及び一文字印字位置表示窓のそれぞれが元の位
   置の次の文字位置まで復帰する移動・印字・復帰機構を
   設けたことを特徴とするプリンターの一文字分の印刷装
   置。
2. 【請求項２】 プレ印刷されている用紙の所望位置に、
   一文字印字位置表示窓を印刷ヘッドと一緒に上記印刷ヘ
   ッド移動制御機構のキー操作により移動し、一文字印字
   位置表示窓位置に打ち込む文字は予め画面に表示した文
   字を指定して打ち込む指定文字画面表示機構を備えてい
   ることを特徴とする請求項１記載のプリンターの一文字
   分の印刷装置。