JP3031342U - 植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置 - Google Patents

植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置

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JP3031342U
JP3031342U JP1996004301U JP430196U JP3031342U JP 3031342 U JP3031342 U JP 3031342U JP 1996004301 U JP1996004301 U JP 1996004301U JP 430196 U JP430196 U JP 430196U JP 3031342 U JP3031342 U JP 3031342U
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buried
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六二 市川
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六二 市川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌中の余剰水を吸水して過湿を防止すると
ともに、土中深層部へ液肥を有効に供給することができ
る植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置を提供するこ
と。 【解決手段】 端部11開口に開閉可能な蓋体17を有
し地中にほぼ水平方向に延びて埋設された埋設管10
と、網状管21と該網状管21の外周を囲繞する籾殻層
23とからなり、一端が埋設管10内に連通されるとと
もに他端が該埋設管10の外方へ延びて設けられた少な
くとも1個の吸水管20と、一端が埋設管10内に導入
され他端が該埋設管10外に延びるとともに間隔をおい
て設けられた多数の給液心25と、を備えてなることを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、土壌中の余剰水の吸水や、液肥の土中深層部への供給を行う植物 の自動吸水湿害除去・自動施肥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、植物等の栽培のための土壌における排水は、その土壌の透水性に多くを 依存し、地域の雨量の多少により、畦高が配慮されて作畦が行われていた。また 、液肥は、一般には、地表から灌水施肥が行われており、土中深層部への施肥は 、圧送ポンプを備えた液肥注入装置を用いて、液肥を土中へ噴射注入する方法が 採られていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の土壌中における雨水・液肥処理方法においては、例 えば、予想を上廻る多量の降雨があった場合、排水に時間を要し、土壌が長期に 亘り過湿状態となって、植物に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0004】 また、植物は根から水分、養分を吸収するため、地表面への灌水施肥は、散布 領域が拡散して、液肥の流亡が多くなる。そのため、液肥の無駄が多くなるとと もに、地下水を汚染するという問題があった。
【0005】 さらに、液肥の土中噴射注入方法は、複雑な構成の液肥注入装置を必要とし、 保守に手間がかかるという問題があった。
【0006】 この考案は、上記にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは 、土壌中の余剰水を吸水して過湿を防止するとともに、土中深層部へ液肥を有効 に供給することができる植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置を提供しようと するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記目的を達成するためになされたものであり、 本考案の植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置は、端部開口を開閉可能な蓋 体を有し地中にほぼ水平方向に延びて埋設された埋設管と、 網状管と該網状管の外周を囲繞する籾殻層とからなり、一端が前記埋設管内に 連通されるとともに他端が該埋設管の外方へ延びて設けられた少なくとも1個の 吸水管と、 一端が前記埋設管内に導入され他端が該埋設管外に延びるとともに間隔をおい て設けられた多数の給液心と、 を備えてなることを特徴とする植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置である 。
【0008】 また、端部開口を開閉可能な蓋体を有し地中にほぼ水平方向に延びて埋設され た埋設管と、 網状管と該網状管の外周を囲繞する籾殻層とからなり、一端が前記埋設管内に 連通されるとともに他端が該埋設管の外方へ延びて設けられた少なくとも1個の 吸水管と、 一端が前記埋設管内に導入され他端が該埋設管外に延びるとともに間隔をおい て設けられた多数の給液心と、を備え、 前記埋設管が、地面上へ延びて突設された液肥注入口を有してなる、 ことを特徴とする植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置である。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の一実施態様を図面に基づいて説明する。
【0010】 図1〜4は、本考案の第1実施態様を示し、この植物の自動吸水湿害除去・自 動施肥装置は、埋設管10と、少なくとも1個の吸水管20と、多数の給液心2 5とを備えて構成されている。
【0011】 埋設管10は、本例では、直径4〜5cm程度の合成樹脂管からなり、図1に 示す如く、管壁上部に少なくとも1個の接続孔13、および管壁上部に多数の配 液孔15が、それぞれ間隔をおいて穿設されている。また、埋設管10の端部1 1,11の開口には、それぞれ嵌脱可能な蓋体17,17が嵌着されている。な お、埋設管10の長さは、適用地を勘案して数m〜数100mの範囲で設定され るものである。
【0012】 吸水管20は、例えば、図3に示すように、直径2cm程度の合成樹脂材から なる網状管21と、籾殻からなり網状管21の外周を、3cm程度の厚さで囲繞 した筒状の籾殻層23とから形成されている。
【0013】 網状管21の中央部21aは、埋設管10の接続孔13に接続されて、網状管 21内と埋設管10内とが連通されている。そして、吸水管20は、埋設管10 に直交して、左右の外方へ、ほぼ水平にそれぞれ3m程度延びて設けられている 。なお、吸水管20は、埋設管10に3m〜4m間隔で設けることが好ましい。 また、網状管21は、金属製の網状管であってもよく、また多数の透孔を有する 多孔管であってもよい。また網状管21内に籾殻を充填してもよい。
【0014】 給液心25は、例えば、直径1cm程度、長さ約2mの灯心状木綿製心からな り、多数の給液心25は、多数の各配液孔15よりそれぞれ導入され、その一端 は、埋設管10の管内底部に当接している。そして、各給液心25は、それぞれ 埋設管10に直交し、左右の外方へほぼ水平に、対称的に延びて設けられている 。
【0015】 このように構成された植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置は、図2,3に 示す如く、土中35にほぼ水平方向へ延びるように埋設される。このとき、吸水 管20および給液心25は、植物39の下方へ延びるように埋設される。なお、 符号37は地面である。
【0016】 多量の降雨により、土中35(土壌)が過湿状態になると、その余剰水は、通 水性のよい吸水管20の籾殻層23に吸水され、籾殻の毛細管現象により網状管 21へ導かれる。網状管21へ導かれた余剰水は、さらに網状管21の毛細管現 象により中央部21a方向へ導かれ、中央部21aより埋設管10内へ流入する 。
【0017】 このように、土中35が過湿になると、余剰の水は、吸水管20を介して速や かに埋設管10内へ吸水され、土中35の湿度を適正に保持して、植物に対して 良好な環境を確保できる。なお、埋設管10内に貯留された余剰水は、一方の端 部11の蓋体17を取外し、図示しない案内溝等を介して外部へ排水される。
【0018】 液肥を施肥する場合は、まず、一方の端部11の蓋体17を取外し、その端部 11開口を液肥注入口として液肥を送流し、埋設管10内に液肥を貯留する。
【0019】 埋設管10内の液肥は、給液心25に吸液され、その毛細管現象により埋設管 10外部へ導かれる。そして、給液心25を伝って埋設管10外部へ出た液肥は 、給液心25を取り巻く土中35へ徐々に浸透し、施肥に適切な土中深層部に、 液肥を直接、無駄なく、供給することができる。
【0020】 図5は、この考案の第2実施態様を示し、地面上へ突出した液肥注入口を備え た構成に特徴を有する。なお、以下の説明では、第1の実施態様と同一または同 等な構成要素は同一符号を付して説明を省略する。
【0021】 この第2実施態様の植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置は、埋設管10が 、第1の管10aと第2の管10bとにより形成され、逆T字状の注入管30に より一体に連結されている。
【0022】 注入管30は、第1の管10aと第2の管10bとが嵌入される連結部30a と、注入管30頂部に開口する液肥注入口31とを有し、液肥注入口31には、 嵌脱可能な蓋体33が嵌合されている。
【0023】 そして、図5に示すように、液肥注入口31を地面37上に位置して、埋設管 10,吸水管20,給液心25が土中35に埋設される。
【0024】 この植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置によれば、埋設管10内への液肥 の送流、および貯留を容易に行うことができる。
【0025】 なお、この考案は、上述の説明および図例に限定されることなく、この考案の 技術的思想から逸脱しない範囲において、実施態様を変更することができる。例 えば、埋設管は非直線であってもよい。また、複数の埋設管を継手等により、L 字状、コ字状、ヨ字状等に形成してもよい。また、吸水管および給液心は、埋設 管の一側へ延びたものであってもよい。
【0026】
【考案の効果】
この考案の植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置は以上のような構成なので 、土壌に流入する余剰水を自動的に埋設管内に吸水して、土壌の湿度を適正に保 持することができる。従って、植物に対して良好な環境を確保することができる 。
【0027】 また、埋設管内に液肥を注入し貯留することにより、液肥を、所望の土中深層 部へ直接施肥することができる。従って、液肥の無駄がなく、灌水施肥のように 液肥の流亡を防止して、地下水の汚染を防ぐことができる。
【0028】 また、従来例の液肥注入装置のように、土中深層部への液肥供給に、圧送ポン プの如き機械的な運動部分がなく、装置を簡潔に構成することができるとともに 、保守の手間を省くことができる。
【0029】 さらに、地面上に突設した液肥注入口を備えることによって、土壌への施肥を 簡便、かつ効率的に行うことができる。
【0030】 このように、本考案の植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装置によれば、土壌 中の湿度の調整、および土中深層部への施肥等の多用途に、適確に対応すること ができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施態様の植物の自動吸水湿害除
去・自動施肥装置の平面図。
【図2】同じく側面図。
【図3】吸水管の横断面図。
【図4】図1のA−A矢視断面図。
【図5】第2の実施態様の側面図。
【符号の説明】
10 埋設管 10a 第1の管 10b 第2の管 20 吸水管 21 網状管 23 籾殻層 25 吸液心 31 液肥注入口

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部開口に開閉可能な蓋体を有し地中に
    ほぼ水平方向に延びて埋設された埋設管と、 網状管と該網状管の外周を囲繞する籾殻層とからなり、
    一端が前記埋設管内に連通されるとともに他端が該埋設
    管の外方へ延びて設けられた少なくとも1個の吸水管
    と、 一端が前記埋設管内に導入され他端が該埋設管外に延び
    るとともに間隔をおいて設けられた多数の給液心と、 を備えてなることを特徴とする植物の自動吸水湿害除去
    ・自動施肥装置。
  2. 【請求項2】 端部開口に開閉可能な蓋体を有し地中に
    ほぼ水平方向に延びて埋設された埋設管と、 網状管と該網状管の外周を囲繞する籾殻層とからなり、
    一端が前記埋設管内に連通されるとともに他端が該埋設
    管の外方へ延びて設けられた少なくとも1個の吸水管
    と、 一端が前記埋設管内に導入され他端が該埋設管外に延び
    るとともに間隔をおいて設けられた多数の給液心と、を
    備え、 前記埋設管が、地面上へ延びて突設された液肥注入口を
    有してなる、 ことを特徴とする植物の自動吸水湿害除去・自動施肥装
    置。
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