JP3031076U - 外部環境ノイズに対応した音声装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】音声ノイズに応じて電磁波−音声変換器の必要
音声出力を判聴可能に自動制御し、外部環境ノイズによ
り必要伝達音声がマスクされることがなく、伝達事項を
確実に伝える音声装置を提供する。 【解決手段】必要音声−電磁波変換センサー，アンプ，
音声自動調整装置，必要音声出力増幅器，及び電磁波−
音声変換器よりなる必要音声伝達回路Ａと、音声ノイズ
−電磁波変換器，アンプ，ノイズレベル安定化装置より
なる音声ノイズ伝達回路Ｂと、前記必要音声伝達回路の
必要音声出力増幅器の出力信号を必要音声安定化装置に
よって均一化し、前記音声ノイズ伝達回路のノイズレベ
ル安定化装置の出力信号とを必要音声ノイズ比較装置に
より比較して必要音声レベル算出装置によって必要な音
声レベルに決定し、前記前記必要音声伝達回路の音声自
動調整装置にフィードバックさせる必要音声−ノイズ比
較算出回路Ｃとから構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、特にバスや電車の車内放送に最適な外部環境ノイズに対応した音声 装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

バスや電車の車内放送は、必要音声−電磁波変換センサー（マイクロフォン） ，アンプ，電磁波−音声変換器（スピーカ）及び音量手動調整器による音声装置 が一般に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

バスや電車の車内放送の音声装置において、スピーカから流れる音量は乗務員 の裁量で調整した一定の音量が通常であり、周辺環境ノイズが小さいときには乗 客は車内放送を聞き取ることができるが、トンネル内を通過している時や車両が 擦れ違う時などでは周辺ノイズが急激に増大し、丁度その時点で次の停車駅名等 を放送していると、周辺ノイズにマスクされて判聴できないことを少なからず体 験する。

【０００４】 このような不具合のために、音量を増大しておくと周辺ノイズの小さい時には 放送音声が高すぎて乗客に不快感を及ぼすことになり、さりとて乗務員が周辺ノ イズの大小に応じて音量手動調整器を操作して放送音量を増減調整することは、 常に周辺ノイズを感知しなければならず、それによる乗務員の任務，作業負担が 増すことになり好ましいことではない。また、数両の車両が連結されている場合 、各車両毎に音声出力条件が異なるが、これを手動操作によって一度に補正する ことは難しい問題がある。

【０００５】 本考案の目的は、上記従来の問題点に鑑み、音声ノイズに応じて電磁波−音声 変換器の必要音声出力を判聴可能に自動制御するようにした音声装置を提供する ことである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するための本考案の特徴とする構成は、必要音声−電磁波変 換センサー，アンプ，音声自動調整装置，必要音声出力増幅器，及び電磁波−音 声変換器よりなる必要音声伝達回路と、音声ノイズ−電磁波変換器，アンプ，ノ イズレベル安定化装置よりなる音声ノイズ伝達回路と、前記必要音声伝達回路の 必要音声出力増幅器の出力信号を必要音声安定化装置によって均一化し、前記音 声ノイズ伝達回路のノイズレベル安定化装置の出力信号とを必要音声ノイズ比較 装置により比較して必要音声レベル算出装置によって必要な音声レベルに決定し 、前記必要音声伝達回路の音声自動調整装置にフィードバックさせる必要音声− ノイズ比較算出回路とを備え、音声ノイズに応じて電磁波−音声変換器の必要音 声出力を判聴可能に自動制御するようにしたことを特徴とするものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の形態を図面のブロックダイアグラムに基づいて説明する。 本考案は図１で示すように、必要音声伝達回路Ａと、音声ノイズ伝達回路Ｂと、 必要音声−ノイズ比較算出回路Ｃによって構成されている。

【０００８】 前記必要音声伝達回路Ａは、必要音声−電磁波変換センサー１，アンプ２，音 声自動調整装置３，必要音声出力増幅器４及び電磁波−音声変換器５により構成 されている。

【０００９】 前記必要音声−電磁波変換センサー１は、例えばマイクロホンであり、それも 周辺のノイズが入らないよう指向性の高いものが適当である。

【００１０】 前記音声自動調整装置３は、必要音声出力増幅器４の信号入力レベルをノイズ レベルに対応したレベルにする装置であり、例えば入力信号レベル可変する方式 あるいはアンプ２の入力側のバイアスを変える方式のものが適当である。

【００１１】 前記必要音声出力増幅器４は必要な伝達すべき音声のレベルを必要な大きさま で昇降させるものであり、これからノイズと比較するための信号を取り出すもの である。

【００１２】 前記電磁波−音声変換器５は例えばスピーカであり、それも歯切れの良いもの がよい。

【００１３】 前記音声ノイズ伝達回路Ｂは音声ノイズ−電磁波変換器９，アンプ１０，ノイ ズレベル安定化装置１１により構成されている。

【００１４】 前記音声ノイズ−電磁波変換器９は音声ノイズを電気信号に変換するもので、 例えばマイクロホンであり、それも指向性の広いものが適当である。

【００１５】 前記ノイズレベル安定化装置１１はノイズの変化に直接対応させると変化が激し くて意味を確認することが困難となるため、適当な期間は安定化させてスムース に変化させる装置である。

【００１６】 前記必要音声−ノイズ比較算出回路Ｃは、前記必要音声伝達回路Ａの必要音声 出力増幅器４の出力信号を均一化する必要音声安定化装置６（例えば積分回路） と、前記音声ノイズ伝達回路Ｂのノイズレベル安定化装置１１のノイズレベルと 必要音声安定化装置６の必要音声信号レベルとの差を比較算出する必要音声ノイ ズ比較装置７と、この必要音声ノイズ比較装置７で比較算出した必要音声信号レ ベルを必要な音声レベルに決定し、前記前記必要音声伝達回路Ａの音声自動調整 装置３にフィードバックさせる必要音声レベル算出装置８とによって構成されて いる。

【００１７】 尚、前記必要音声−ノイズ比較算出回路Ｃの必要音声レベル算出装置８に緊急 釦１２を接続し、緊急時にこれを操作して必要音声レベル算出装置８を最大必要 音声レベルに制御して音声歪の出ない最大音声で伝達事項が放送できるようにす ることが望ましい。

【００１８】 本考案は上記の通りの回路構成よりなる音声装置であるから、必要音声伝達回 路Ａの必要音声−電磁波変換センサー１からの必要音声信号は、音声ノイズ伝達 回路Ｂのノイズ信号と必要音声−ノイズ比較算出回路Ｃによって比較され、この 必要音声−ノイズ比較算出回路Ｃによって周辺ノイズに応じて必要音声伝達回路 Ａの電磁波−音声変換器５の必要音声出力を判聴可能に自動制御する。

【００１９】 従って、本考案をバスや電車の車内放送のための音声装置として採用した場合 、車内放送をしているときに、例えばトンネル内を通過している時や車両が擦れ 違う時などに遭遇し周辺ノイズが急激に増大したときには、そのノイズに応じて 直ちにスピーカから流れる音量が乗客に対し充分に聞き取ることができる音量に 自動的に増量され、周辺ノイズにマスクされて聞き取り難くなる不都合を解消す ることができる。

【００２０】 また、周辺ノイズが小さくなった時には、自動的に音量が適正に戻されるので 、放送音声が高すぎて乗客に不快感を及ぼすことがない。

【００２１】 そして、乗務員は周辺ノイズの大小に応じて音量手動調整器を操作し、放送音 量を増減調整する必要がないため、乗務員は常に周辺ノイズを感知する必要がな くなり、乗務員の作業負担を減少させることができる。

【００２２】 尚、本考案は上記バスや電車の車内放送のための音声装置の他に、一般のオー デオや通信機器（例えば携帯電話）にも適用することが可能である。

【００２３】

【考案の効果】

以上のように本考案による、音声ノイズに応じて電磁波−音声変換器の必要音 声出力を判聴可能に自動制御するため、外部環境ノイズにより必要伝達音声がマ スクされることがなく、伝達事項を確実に伝える音声装置を提供することができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のブロックダイアグラム

【符号の説明】

１ 必要音声−電磁波変換センサー ２ アンプ ３ 音声自動調整装置 ４ 必要音声出力増幅器 ５ 電磁波−音声変換器 ６ 必要音声安定化装置 ７ 必要音声ノイズ比較装置 ８ 必要音声レベル算出装置 ９ 音声ノイズ−電磁波変換器 １０ アンプ １１ ノイズレベル安定化装置 １２ 緊急釦 Ａ 必要音声伝達回路 Ｂ 音声ノイズ伝達回路 Ｃ 必要音声−ノイズ比較算出回路蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 必要音声−電磁波変換センサー，アン
   プ，音声自動調整装置，必要音声出力増幅器，及び電磁
   波−音声変換器よりなる必要音声伝達回路と、 音声ノイズ−電磁波変換器，アンプ，ノイズレベル安定
   化装置よりなる音声ノイズ伝達回路と、 前記必要音声伝達回路の必要音声出力増幅器の出力信号
   を必要音声安定化装置によって均一化し、前記音声ノイ
   ズ伝達回路のノイズレベル安定化装置の出力信号とを必
   要音声ノイズ比較装置により比較して必要音声レベル算
   出装置によって必要な音声レベルに決定し、前記必要音
   声伝達回路の音声自動調整装置にフィードバックさせる
   必要音声−ノイズ比較算出回路とを備え、 音声ノイズに応じて電磁波−音声変換器の必要音声出力
   を判聴可能に自動制御するようにしたことを特徴とする
   外部環境ノイズに対応した音声装置。