JP3030984U - 静電式空気清浄装置 - Google Patents

静電式空気清浄装置

Info

Publication number
JP3030984U
JP3030984U JP1996003848U JP384896U JP3030984U JP 3030984 U JP3030984 U JP 3030984U JP 1996003848 U JP1996003848 U JP 1996003848U JP 384896 U JP384896 U JP 384896U JP 3030984 U JP3030984 U JP 3030984U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust collecting
plate
electrode
dust
collecting electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1996003848U
Other languages
English (en)
Inventor
英三郎 田多
Original Assignee
森田電工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 森田電工株式会社 filed Critical 森田電工株式会社
Priority to JP1996003848U priority Critical patent/JP3030984U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3030984U publication Critical patent/JP3030984U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、静電式空気清浄装置を使用する場
合であっても、装置本体の大きさに係わらず最大効率で
粉塵等を捕獲することが出来、しかも交換用消耗部品と
しての専用の集塵フィルタの保管場所や保管管理に全く
気を使う必要もなく、極めて経済的な集塵フィルタを用
いることが出来ると共に、集塵フィルタの使用頻度等を
介しての汚れの度合い等の諸条件が一定でない場合であ
っても一旦捕獲されてなる粉塵等をまき散らしたり、捕
らえきれない粉塵等も発生させることなく極めて高効率
にイオンにより帯電された粉塵等を捕獲することが出来
る極めて優れた静電式空気清浄装置を提供することを課
題とするものである。 【解決手段】 静電式空気清浄装置には、折曲された板
状集塵電極6aが設けられてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、コロナ放電によって誘起されたイオン風を用いてイオン化された空 気中の粉塵を集塵フィルタによって除去することが出来る静電式空気清浄装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種静電式空気清浄装置において、集塵電極に集塵フィルタを沿わせ て装着した構造を有するものとしては、例えば、特公平2−13091 号公報所載の ものがある。
【0003】 即ち、上記公報所載の静電式空気清浄装置は、図5に示す様に、吸気口2と排 気口3を有した二分割枠体4と、吸気口2に吸込開口5が合致する中空円錐状通 気性電極6と、該電極6の内面に沿うべく装着された集塵フィルタ7と、前記枠 体4内後部に収納され、且つ電動機11と回転羽根12とから構成されたファン8と 、前記枠体4の吸気口2を被う着脱自在な吸込グリル体9と、該吸込グリル体9 の内面に設けられた針状電極10と、該針状電極10と前記電極6との間に高電圧を 印加する高電圧発生部(図示せず)とを備え、且つ前記送風羽根12のファンケー シング13は前記枠体4に一体形成されてなり、しかも前記電極6には、多数の通 気孔14が設けられ、後端開口には合成樹脂製閉塞板15が装着され、しかも前端吸 込開口5の近傍に位置する電極6の開口周縁には、外側に張設された鍔部16が設 けられると共に、該鍔部16は前記枠体4の吸気口2の内縁に形成された保持部17 にて保持され、且つ該電極6を保持する枠体4の内部には通気路18が形成された 構成にしてなるものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成からなる静電式空気清浄装置においては、下記の様な 種々の問題が生じていた。
【0005】 即ち、上記構成からなる静電式空気清浄装置は、吸込グリル体9の内面に設け られた針状電極10と対向すべく枠体4の吸気口2側に位置する略中空円錐状通気 性電極6の内面側に、ポリエチレンやポリプロピレン等を用いた合成樹脂繊維体 やガラス繊維体等の誘電材料を用い、且つ全体の形状も前記略中空円錐状通気性 電極6の内面側に装着可能な如く略中空円錐状に形成された集塵フィルタ7を装 着してなることから、枠体4及び吸気口2の大きさに対して粉塵等の捕獲面積が 略中空円錐状に形成された集塵フィルタ7の内周面7dのみに限定されてしまい必 ずしも効率のよい粉塵等の捕獲が行われているとは言えず、よって最大効率の粉 塵等の捕獲面積を有した集塵フィルタ7の開発が急務であった。 更に、前記略中空円錐状に形成された集塵フィルタ7を必ず静電式空気清浄装 置に対して専用の交換用消耗部品としてある数量は常時在庫しておかなければな らず、よってその為に一定以上の空間を有した保管場所が必要であるばかりか保 管時における集塵フィルタ7の変形等の品質面での保管管理も煩雑であり、又材 質にも合成樹脂繊維体やガラス繊維体等の誘電材料を用いてなることから、集塵 フィルタ7の一個の製品コストが非常に高価なものとなって経済的にも負担が生 じるだけでなく省資源や自然保護等の各種観点からも上記構成からなる集塵フィ ルタ7が必ずしもベストな物とは言えず何らかの解決策が望まれていた。
【0006】 更に、上記構成からなる静電式空気清浄装置は、枠体4の排気口3側に電動機 11と回転羽根12とからなるファン8を備えてなることから、強制的に多量の空気 を吸引することが出来るだけでなく、針状電極10と略中空円錐状通気性電極6と の間に生じるコロナ放電で生成されたイオンにより帯電された空気中の粉塵等を 前記集塵フィルタ7を介して捕獲することが出来るものであるが、該集塵フィル タ7に捕獲された塵等の量、即ち集塵フィルタ7の使用頻度等を介しての汚れの 度合い等の諸条件によっては、ファン8を介して発生した空気の吸引量に対して 集塵フィルタ7に捕獲されるイオンにより帯電された粉塵等が全て捕獲されると は限らず、集塵フィルタ7に一旦捕獲されてなる粉塵等をまき散らしたり、捕ら えきれない粉塵等も発生させることにもなるという種々の極めて重大な問題が生 じていた。
【0007】 然して、本考案は上記種々の問題を全て解決するものであり、静電式空気清浄 装置を使用する場合であっても、装置本体の大きさに係わらず最大効率で粉塵等 を捕獲することが出来、しかも交換用消耗部品としての専用の集塵フィルタの保 管場所や保管管理に全く気を使う必要もなく、極めて経済的な集塵フィルタを用 いることが出来ると共に、集塵フィルタの使用頻度等を介しての汚れの度合い等 の諸条件が一定でない場合であっても一旦捕獲されてなる粉塵等をまき散らした り、捕らえきれない粉塵等も発生させることなく極めて高効率にイオンにより帯 電された粉塵等を捕獲することが出来る極めて優れた静電式空気清浄装置を提供 することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために以下の手段を講じたものである。即ち、 本考案における静電式空気清浄装置は、折曲された板状集塵電極6aを有してなる ことから、装置本体1aの大きさに係わらず集塵フィルタ7aの粉塵等の捕獲面積を 最大効率となるべく大きくとることが出来る利点を有する。
【0009】 更に、板状集塵電極6aが略U字状又は略V字状に折曲されてなることから、イ オン化電極10a を介して発生したイオン風が前記板状集塵電極6aの一面側6b及び 他面側6cの双方の電極面に沿って通過することにより効率よく、且つ確実に粉塵 等を双方の電極面6b,6cで捕獲することが出来る利点を有する。
【0010】 更に、折曲された板状集塵電極6aが静電式空気清浄装置本体1a内の通気路18に 配設されたイオン化電極10a 側に折曲部6dを対向させて該通気路18内に位置決め されてなり、しかも前記板状集塵電極6aとイオン化電極10a を介して発生したイ オン風が前記板状集塵電極6aの電極面6b,6cに沿って通過しつつ該板状集塵電極 6aの端部6eと前記通気路18が設けられた静電式空気清浄装置本体1aの内面部1fと の間から排出される構成にしてなることから、イオン化電極10a 側に折曲部6dを 対向させるべく通気路18に設けられた板状集塵電極6aの一面側6b及び他面側6cの 双方の電極面に沿ってイオン化電極10a を介して発生したイオン風を一直線状に 、しかもスムーズに通過させて排出することが可能となり、よって確実に粉塵等 を最大捕獲面積を有した双方の電極面6b,6cで捕獲することが出来る利点を有す る。
【0011】 更に、折曲された板状集塵電極6aの電極面6b,6cには、紙材から形成された集 塵フィルタ7aが着脱自在に設けられてなることから、集塵フィルタ7aの形状を立 体的なものから極めて厚みの薄い平面的なものに変更することが可能となり、よ って交換用消耗部品としての集塵フィルタ7aの保管場所を省スペース化すること が出来、又集塵フィルタ7aの変形等に係る保管管理も極めて簡単に行えるだけで なく、しいては集塵フィルタ7aそのものの製品コストをも低減することが出来る 利点を有する。
【0012】 更に、折曲された板状集塵電極6aが、静電式空気清浄装置本体1aに着脱自在に 内装されてなることから、集塵フィルタ7aを交換する際に、簡単に板状集塵電極 6aを静電式空気清浄装置本体1aより取り外して集塵フィルタ7aの装着や交換をよ りスピーディに行うことが出来る利点を有する。
【0013】 又、折曲された板状集塵電極6aを有した静電式気体清浄装置1の装置本体1aに は、イオン風を介して前記板状集塵電極6aへと流れる空気に熱対流を発生させる 熱源体19が設けられてなることから、集塵フィルタ7aの使用頻度等を介しての汚 れの度合い等の諸条件が一定でない場合であっても一旦捕獲されてなる粉塵等を まき散らしたり、捕らえきれない粉塵等も発生させることなく極めて高効率にイ オンにより帯電された粉塵等を熱対流により誘起された微風によって集塵フィル タへと案内して捕獲することが出来る利点を有する。
【0014】 更に、静電式気体清浄装置1の装置本体1aには、前記イオン風を介して通気路 18内を通過する空気を第2の集塵フィルタ20を通過させて第2の空気案内路18a へと導入して排出させるファン8が設けられてなることから、より高効率にイオ ンにより帯電された粉塵等を熱対流により誘起された微風によって集塵フィルタ へと案内して捕獲することが出来るだけでなく、静電式空気清浄装置本体1aの動 作スタート時において、熱源体19が十分暖まるまでの間、即ち熱対流が効率よく 生じるまでファン8を介して強制的に空気を第2の通気路18a へと導入し、第2 の集塵フィルタ20を通過させて粉塵等を捕獲することが可能となり、よって予め 集塵フィルタ7aに捕獲されてなる粉塵等をもファン8によって発生した導入風を 介してまき散らすことなく空気清浄装置本体1aの初期動作からの集塵能力を十分 に、且つ迅速に発揮させることが出来る利点がある。
【0015】 更に、ファン8が静電式気体清浄装置1の運転開始時に所定時間駆動して停止 すると共に、前記熱源体19がファン8の停止前又は停止後の何れかに発熱して板 状集塵電極6aへと流れる空気に熱対流を発生させることから、熱源体19が十分暖 まるまでの間、即ち熱対流が効率よく生じるまでファン8を介して強制的に空気 を導入して粉塵等を捕獲し、その後熱源体19が十分暖まった場合には、イオンに より帯電された粉塵等を熱源体19を介して生じる熱対流により誘起された微風に よって集塵フィルタ7aへと案内して捕獲することが出来、よって空気清浄装置本 体1aの初期動作からの集塵能力を十分に発揮させることが出来る利点がある。
【0016】
【考案の実施の形態】
<第一実施形態> 図1及び図2において、1は所定の厚み(奥行き)を有すると共に、正面視略 矩形状で、且つ下部に一対の対向する脚部22を有した静電式空気清浄装置を示し 、1aは静電式空気清浄装置本体を示す。
【0017】 2は前記静電式空気清浄装置本体1aの下面部に穿設され、且つ該静電式空気清 浄装置本体1aの前後方向より空気を取り入れ可能な吸気口を示すと共に、3は該 静電式空気清浄装置本体1aの上面部に穿設され、且つ前記吸気口2より取り入れ られて清浄された空気をマイナスイオン化して排出するための排気口を示す。
【0018】 6aは1枚の矩形状の金属板を断面視略V字状に折曲した板状集塵電極を示し、 該板状集塵電極6aは正面視略長方形状で、且つ下方に向かって先細に形成された 断面視略逆二等辺三角形状の電極板取付体24に外嵌着されると共に、両端部6eの 夫々を電極板取付け螺子24a を介して該電極板取付体24に固着されてなり、しか も電極板取付体24に外嵌着された断面視略V字状の板状集塵電極6aは、図3に示 す様に、静電式空気清浄装置本体1a内の通気路18に配設されたイオン化電極10a 側に折曲部6dを対向させて該通気路18内に位置決めされてなり、しかも前記板状 集塵電極6aとイオン化電極10a を介して発生したイオン風は前記板状集塵電極6a の電極面6b,6cに沿って通過しつつ該板状集塵電極6aの端部6eと前記通気路18が 設けられた静電式空気清浄装置本体1aの内面部1fとの間から排出される構成にし てなることから、イオン化電極10a 側に折曲部6dを対向させるべく通気路18に設 けられた板状集塵電極6aの一面側6b及び他面側6cの傾斜した双方の電極面に沿っ てイオン化電極10a を介して発生したイオン風をスムーズに通過させることが可 能となり、よって確実に粉塵等を最大捕獲面積を有した双方の電極面6b,6cで捕 獲することが出来る利点を有する。
【0019】 尚、前記電極板取付体24に装着された板状集塵電極6aには、該板状集塵電極6a の一面側6bと他面側6cの夫々に密着すべく容易に折曲可能な如く可撓性を有した 矩形状の紙材で形成された集塵フィルタ7aが装着されることになるが、ここで紙 材で形成された集塵フィルタ7aを板状集塵電極6aに装着する場合の手順について 説明する。
【0020】 先ず、前記板状集塵電極6aを有した電極板取付体24は、該電極板取付体24の両 端部に形成された凸部1eを、前記静電式空気清浄装置本体1aの内側面部に対峙し て設けられた案内嵌入凹部1cに着脱自在にスライド嵌入されてなることから、図 2に示す様に、前記静電式空気清浄装置本体1aの前面化粧カバー1bを取外して前 記案内嵌入凹部1cより電極板取付体24を引き抜き(矢印A)、その後集塵フィル タ7aを略中央より折曲して電極板取付体24に設けられた板状集塵電極6aの一面側 6bと他面側6cの夫々に密着すべく押し当てる(矢印B)。
【0021】 その後、前記電極板取付体24の上部に設けられ、且つ復元力を有したコイルバ ネ等の弾発体25を介して前記電極面6b,6cに対して付勢された一対の回動挾持体 23,23で、前記板状集塵電極6aの一面側6bと他面側6cの夫々に密着してなる集塵 フィルタ7aの一面側7bと他面側7cの両端部6e縁の夫々を前記電極面6b,6cとの間 で挾持(矢印C)することにより、前記紙材で形成された集塵フィルタ7aを板状 集塵電極6aの一面側6bと他面側6cの夫々に密着させた状態で装着することが出来 、又該集塵フィルタ7aを交換する場合でも一対の回動挾持体23,23の夫々を板状 集塵電極6aの電極面6b,6cより離間させるだけで容易に、しかも瞬時に使用済み の集塵フィルタ7aを取り外すことが出来る利点がある。
【0022】 10a は前記静電式空気清浄装置本体1aの内側面部に対峙して設けられた案内嵌 入凹部1cに着脱自在にスライド嵌入された前記電極板取付体24の下方に位置すべ く静電式空気清浄装置本体1aの内側面部に架け渡されるべく張設された2本のイ オン化電極を示し、10b は該イオン化電極10a の長手方向に沿って設けられた一 対のイオン化電極用安全カバーを示す。
【0023】 19は前記静電式空気清浄装置本体1aの内側面部に架け渡されるべく張設された 2本のイオン化電極の下方に設けられた管状ヒータを用いた熱源体を示し、該熱 源体19は、イオン風を介して前記板状集塵電極6aへと流れる空気に自然な熱対流 を発生させるためのものであり、該熱源体19は前記イオン化電極10a 及び板状集 塵電極6aを内装した静電式空気清浄装置本体1aの通気路18に設けられ、しかも該 熱源体19には、該熱源体19の長手方向に沿って設けられた熱源体用安全カバー19 a が設けられてなる。
【0024】 本考案における第一実施形態としての静電式空気清浄装置は以上の構成からな るが、次にかかる静電式空気清浄装置を使用する場合について説明する。 先ず、図3に示す様に、上記構成からなる静電式空気清浄装置1の静電式空気 清浄装置本体1a内には、電極板取付体24に取付けられた板状集塵電極6aの一面側 6b及び他面側6cに回動挾持体23を介して着脱自在で、且つ可撓性を有した矩形状 の紙材で形成された集塵フィルタ7aが装着され、しかも集塵フィルタ7aが装着さ れた電極板取付体24の下方には、イオン風を介して前記板状集塵電極6aへと流れ る空気に熱対流を発生させる熱源体19が設けられてなることから、集塵フィルタ 7aの形状を立体的なものから極めて嵩張らない厚みの薄い平面的なものに変更す ることが可能となり、よって交換用消耗部品としての集塵フィルタ7aの保管場所 を省スペース化することが出来、又集塵フィルタ7aの変形等に係る保管管理も極 めて簡単に行えるだけでなく、しいては集塵フィルタ7aそのものの製品コストを も低下させることが可能になるという各種の利点を有するだけでなく、集塵フィ ルタ7aの使用頻度等を介しての汚れの度合い等の諸条件が一定でない場合であっ ても一旦捕獲されてなる粉塵等をまき散らしたり、捕らえきれない粉塵等も発生 させることなく極めて高効率にイオンにより帯電された粉塵等を熱対流により誘 起された微風によって集塵フィルタ7aの一面側7b及び他面側7cの全表面で確実に 捕獲することが出来る大きな利点がある。
【0025】 更に、集塵フィルタ7aが可撓性を有した紙材で形成されてなることから、集塵 フィルタ7aを板状集塵電極6aの一面側6bと他面側6cの全面に容易に密着させて装 着することが可能となり、よってイオンにより帯電された粉塵等を、前記板状集 塵電極6aの一面側6b及び他面側6cの全面に密着してなる厚みの薄い集塵フィルタ 7aの一面側7b及び他面側7cの全表面で確実に捕獲することが出来ることから、集 塵フィルタ7aにポリエチレンやポリプロピレン等を用いた合成樹脂繊維体やガラ ス繊維体等の誘電材料を用いる必要もなく、一般のテッシュペーバーや紙タオル 等の各種紙材等を利用することが可能となり集塵フィルタ7aそのものの製品コス トの低下、省スペース化及び保管管理の容易性等の各種の利点がある。
【0026】 更に、前記集塵フィルタ7aが、板状集塵電極6aに設けられた回動挾持体23,23 を介して板状集塵電極6aの一面側6b及び他面側6cに着脱自在に装着されてなり、 しかも該板状集塵電極6aが電極板取付体24を介して静電式空気清浄装置本体1aに 着脱自在に内装されてなることから、板状集塵電極6aを電極板取付体24を介して 瞬時に、且つ簡単に静電式空気清浄装置本体1aより取り外すことが可能となり、 よって板状集塵電極6aへの集塵フィルタ7aの装着や交換をより簡単に、且つスピ ーディに行うことが出来る利点が有ある。
【0027】 更に、熱源体19が、イオン化電極10a 及び板状集塵電極6aを内装した静電式空 気清浄装置本体1aの通気路18に設けられてなることから、より高効率にイオンに より帯電された粉塵等を熱対流により誘起された微風によって集塵フィルタ7aへ と案内して捕獲することが出来る利点がある。
【0028】 <第二実施形態> 上記第一実施形態において、静電式空気清浄装置本体1aには、イオン化電極10 a によって発生するイオン風を介して前記板状集塵電極6aへと流れる空気に熱対 流を発生させる熱源体19が設けられてなるが、例えば、図4に示す様に、前記構 成からなる装置本体1aに、該装置本体1aの通気路18を通過すべくイオン化された 空気を、装置本体1aのイオン化電極10a よりも上方に位置する内側部に穿設され た貫通孔部1dに着脱自在に取付けられた第2の集塵フィルタ20を通過させて第2 の通気路18a 内へと導入して排出することが出来るファン8を設け、しかも該フ ァン8が静電式気体清浄装置本体1aの運転開始時に所定時間駆動して停止すると 共に、前記熱源体19がファン8の停止前又は停止後の何れかに発熱して板状集塵 電極6aへと流れる空気に熱対流を発生させる構成であってもよく、この場合には 、静電式空気清浄装置本体1aの動作スタート時において、熱源体19が十分暖まる までの間、即ち熱対流が効率よく生じるまでファン8を介して強制的に空気を第 2の通気路18a へと導入し、第2の集塵フィルタ20を通過させて粉塵等を捕獲す ることが可能となり、よって予め集塵フィルタ7aに捕獲されてなる粉塵等をもフ ァン8によって発生した導入風を介してまき散らすことなく前記第2の集塵フィ ルタ20でイオン化された空気中の粉塵等を確実に捕獲することが出来るだけでな く、熱源体19が十分暖まった場合には、イオンにより帯電された粉塵等を熱源体 19を介して生じる熱対流により誘起された微風によって集塵フィルタ7aへと案内 して捕獲することが出来、よって空気清浄装置本体1aの初期動作からの集塵能力 を十分に発揮させることが出来る利点がある。
【0029】 尚、上記各実施形態に於いて、板状集塵電極6aは1枚の矩形状の金属板を断面 視略V字状に折曲すると共に、該折曲された板状集塵電極6aの一面側6b及び他面 側6cの全面には、紙材からなる集塵フィルタ7aが密着して装着されてなるが、必 ずしも板状集塵電極6aが断面視略V字状に折曲される必要はなく、例えば、板状 集塵電極6aが断面視略U字状に形成されてその一面側6b及び他面側6cの全面に紙 材からなる集塵フィルタ7aが密着して装着されていてもよく、更に断面視略V字 状又は断面視略U字状に折曲された板状集塵電極6aに装着される紙材からなる集 塵フィルタ7aが必ずしも板状集塵電極6aの一面側6b及び他面側6cの双方に装着さ れる必要もなく、少なくとも一面側6bに着脱自在な集塵フィルタ7aが設けられて いてもよく、更に集塵フィルタ7aが必ずしも紙材で形成される必要もなく、要は 板状集塵電極6aの電極面に密着可能な厚みの薄いシート状等の平面的なものであ れば具体的な集塵フィルタ7aの材質や形状も限定されない。
【0030】 更に、上記各実施形態に於いて、板状集塵電極6aは正面視略長方形状で、且つ 下方に向かって先細に形成された断面視略逆二等辺三角形状の電極板取付体24に 外嵌着されると共に、両端部の夫々を電極板取付け螺子24a を介して該電極板取 付体24に装着されてなるが、必ずしも板状集塵電極6aが前記構成からなる電極板 取付体24に電極板取付け螺子24a を介して外嵌着される必要もなく、要は板状集 塵電極6aが、通気路18を通過するイオン化された粉塵を有した空気に対して粉塵 をより確実に、且つ高効率で捕獲することが出来るように前記通気路18内に、装 置本体1aの内面部1fと板状集塵電極6aの夫々の端部6eとの間に空気の逃がし部を 形成すると共に、断面視略V字状又は断面視略U字状に折曲された折曲部6dをイ オン化電極10a に対向させるべく位置決めされることでよりスムーズにイオン化 された粉塵を有した空気を板状集塵電極6aの電極面6b,6cに沿って排出させるこ とで該板状集塵電極6aに装着された集塵フィルタ7aに最大の粉塵捕獲面積を確保 させることが出来る大きな利点がある。
【0031】 更に、板状集塵電極6aの両端部6eには、該板状集塵電極6aの一面側6b及び他面 側6cとの間で紙材より形成された集塵フィルタ7aの一面側7b及び他面側7cの夫々 の両端縁を挾持する一対の回動挾持体23が設けられてなるが、必ずしも回動挾持 体23がシート状の集塵フィルタ7aを板状集塵電極6aの一面側6b及び他面側6cとの 間で挾持する必要もなく、板状集塵電極6aに設けられた各種係止手段を介して着 集塵フィルタ7aを板状集塵電極6aに装着する構成(図示せず)であってもよく、 この場合であっても、集塵フィルタ7aの板状集塵電極6aへの装着や交換をより簡 単に、且つスピーディに行うことが出来る利点を有することが出来る。
【0032】 又、板状集塵電極6aを有した静電式気体清浄装置1の装置本体1aには、イオン 風を介して前記板状集塵電極6aへと流れる空気に熱対流を発生させる管状ヒータ を用いた熱源体19が設けられてなるが、必ずしも熱源体19が管状ヒータを用いた ものでなくともよく、例えば、各種電球等の発熱を利用してもよく、この場合に は、電球の発する光を装置本体1aの本体照明やイルミネーション等に利用して消 費者に興味を抱かせることが出来、商品に独自性を持たせることが出来る製品上 の大きな利点がある。
【0033】 更に、上記実施形態において、熱源体19はイオン化電極10a 及び板状集塵電極 6aを内装した静電式空気清浄装置本体1aの通気路18に設けられ、しかも該装置本 体1aには、通気路18を通過する空気を第2の集塵フィルタ20を通過させて第2の 通気路18a へと導入して排出させるファン8が設けられることにより、高効率に イオンにより帯電された粉塵等を熱対流により誘起された微風によって集塵フィ ルタへと案内して捕獲することが出来るだけでなく、静電式空気清浄装置本体1a の動作スタート時において、熱源体19が十分暖まるまでの間、即ち熱対流が効率 よく生じるまでファン8を介して強制的に空気を第2の通気路18a へと導入し、 第2の集塵フィルタ20を通過させて粉塵等を捕獲することが可能となり、よって 予め集塵フィルタ7aに捕獲されてなる粉塵等をもファン8によって発生した導入 風を介してまき散らすことなく空気清浄装置本体1aの初期動作からの集塵能力を 十分に、且つ迅速に発揮させることが出来る利点があるが、必ずしも本考案にお ける必須の要件でないのは言うまでもない。
【0034】
【考案の効果】
叙上の様に、本考案は、静電式空気清浄装置を使用する場合であっても、装置 本体の大きさに係わらず最大効率で粉塵等を捕獲することが出来、しかも交換用 消耗部品としての専用の集塵フィルタの保管場所や保管管理に全く気を使う必要 もなく、極めて経済的な集塵フィルタを用いることが出来るだけでなく、集塵フ ィルタの使用頻度等を介しての汚れの度合い等の諸条件が一定でない場合であっ ても一旦捕獲されてなる粉塵等をまき散らしたり、捕らえきれない粉塵等も発生 させることなく極めて高効率にイオンにより帯電された粉塵等を捕獲することが 出来る極めて優れた静電式空気清浄装置を提供することが出来るという格別な効 果を有するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の静電式空気清浄装置の一部断面正面
図。
【図2】本考案の静電式空気清浄装置の一部断面側面
図。
【図3】本考案の静電式空気清浄装置の使用状態を示す
一部断面側面図。
【図4】静電式空気清浄装置の他の実施形態を示す一部
断面正面図。
【図5】従来の静電式空気清浄装置の断面図。
【符号の説明】
1…静電式空気清浄装置 1a…静電式空気清浄装置本体 1f…装置本体の内面部 2…吸気口 3…排気口 6a…板状集塵電極 6d…折曲部 6e…板状集塵電極の端部 7a…集塵フィルタ 7d…内周面 10a …イオン化電極 18a …第2の通気路 19…熱源体 20…第2の集塵フィルタ 23…回動挾持体 24…電極板取付体

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折曲された板状集塵電極(6a)を有してな
    ることを特徴とする静電式空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 板状集塵電極(6a)が略U字状又は略V字
    状に折曲されてなることを特徴とする請求項1記載の静
    電式空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記板状集塵電極(6a)が静電式空気清浄
    装置本体(1a)内の通気路(18)に配設されたイオン化電極
    (10a) 側に折曲部(6d)を対向させて該通気路(18)内に位
    置決めされてなり、しかも前記板状集塵電極(6a)とイオ
    ン化電極(10a)を介して発生したイオン風が前記板状集
    塵電極(6a)の電極面(6b),(6c)に沿って通過しつつ該板
    状集塵電極(6a)の端部(6e)と前記通気路(18)が設けられ
    た静電式空気清浄装置本体(1a)内面部(1f)との間から排
    出される構成にしてなることを特徴とする請求項1又は
    2記載の静電式空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 前記板状集塵電極(6a)の電極面(6b),(6
    c)には、紙材から形成された集塵フィルタ(7a)が着脱自
    在に設けられてなることを特徴とする請求項3記載の静
    電式空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 前記板状集塵電極(6a)が、静電式空気清
    浄装置本体(1a)に着脱自在に内装されてなることを特徴
    とする請求項1乃至4の何れかに記載の静電式空気清浄
    装置。
  6. 【請求項6】 前記板状集塵電極(6a)を有した静電式気
    体清浄装置(1) の装置本体(1a)には、イオン風を介して
    前記板状集塵電極(6a)へと流れる空気に熱対流を発生さ
    せる熱源体(19)が設けられてなることを特徴とする請求
    項1乃至5の何れかに記載の静電式空気清浄装置。
  7. 【請求項7】 前記静電式気体清浄装置(1) の装置本体
    (1a)には、前記イオン風を介して通気路(18)内を通過す
    る空気を第2の集塵フィルタ(20)を通過させて第2の空
    気案内路(18a) へと導入して排出させるファン(8) が設
    けられてなることを特徴とする請求項3乃至6の何れか
    に記載の静電式空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 前記ファン(8) が静電式気体清浄装置
    (1) の運転開始時に所定時間駆動して停止すると共に、
    前記熱源体(19)がファン(8) の停止前又は停止後の何れ
    かに発熱して板状集塵電極(6a)へと流れる空気に熱対流
    を発生させる構成にしてなることを特徴とする請求項7
    記載の静電式空気清浄装置。
JP1996003848U 1996-05-08 1996-05-08 静電式空気清浄装置 Expired - Lifetime JP3030984U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996003848U JP3030984U (ja) 1996-05-08 1996-05-08 静電式空気清浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996003848U JP3030984U (ja) 1996-05-08 1996-05-08 静電式空気清浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3030984U true JP3030984U (ja) 1996-11-12

Family

ID=43165953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996003848U Expired - Lifetime JP3030984U (ja) 1996-05-08 1996-05-08 静電式空気清浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3030984U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019155246A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社リコー 微粒子捕集装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019155246A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社リコー 微粒子捕集装置及び画像形成装置
JP7163594B2 (ja) 2018-03-12 2022-11-01 株式会社リコー 微粒子捕集装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5369210B2 (ja) 集塵装置および空調装置
US5268009A (en) Portable air filter system
JP3155775B2 (ja) 電気集塵機
US6955708B1 (en) Air-treatment apparatus and methods
TWI470173B (zh) 增強空氣純化效率之裝置、系統及方法
WO2001019419A1 (fr) Purificateur d'air et son unite ionisante
JP2008023413A (ja) 集塵装置および空気調和装置
TW386887B (en) Air cleaner
JP3030984U (ja) 静電式空気清浄装置
JP2004218990A (ja) 空気調和機
JPH09294940A (ja) 静電式空気清浄装置
JPS59209664A (ja) 送風装置
JP3019961B2 (ja) 電気集塵機
JP3211866B2 (ja) 空気調和機
JP3066106U (ja) 煙浄化装置
JPH1028896A (ja) 静電式空気清浄装置
JP3488367B2 (ja) 空気清浄機
JPH07191Y2 (ja) 電気集塵装置
JPH1190262A (ja) 空気清浄装置
JP2002136893A (ja) エアクリーナー
JP3642374B2 (ja) 空気清浄器
JPH0278452A (ja) 空気清浄器
JP3549447B2 (ja) 空気清浄機
JP3703120B2 (ja) 空気清浄器
JP3235850B2 (ja) 電気集塵機