JP3030907U - 燃料噴流衝突部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】燃焼室やピストンキャビティ内の高温度雰囲気
中に耐え得る耐熱性金属、またはセラミックス材燃料衝
突拡散部を、溶接合することなく定位置に配備する支持
方法とその構造の提供。 【解決手段】燃料衝突部１と、これを支持する部分とを
分割構成とし、衝突部下部域２に十字状に段差を有して
支持柱貫通用の孔３、４を設け、この孔に貫通した支柱
５、６の各両端を曲げてヘッド部に固定することによ
り、燃焼室内における衝突部１の位置付けを溶接合する
ことなく行なう。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は内燃機関の燃料噴流衝突拡散用衝突部の構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より窒化ケイ素系耐熱セラミックス材と耐熱金属とを簡単に溶接合する技 術はなく、セラミックス材部品を定姿勢で確実に高温雰囲気で固定し得る支持技 術が求められている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

燃料噴流を衝突部に衝突させることにより混合気の形成を行なう内燃機関燃焼 方式においては、衝突部が燃焼室中心域に位置することから、燃料の噴射衝突に 続く燃焼反応により必然的に高温となることから、長時間の高温酸化雰囲気に耐 え得る衝突部特性が要求される。

【０００４】 このため高耐熱性を有する新素材のセラミックス材等で衝突部を形成した場合 、これをヘッド部より支持するには、金属支持柱との確実な接合方式が必要とな るが、現状ではセラミックス材と金属とを簡単に溶接する技術が確立していない ため、セラミックス製部品を確実に保持し得る手段が求められる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はこの課題を解決する手段を提示するものであり、一般的溶接手法等を 用いることなく、衝突部構造と支持柱構成によりこの課題を解決し、衝突部の断 熱性を高め得る支持方法と、その構造を示すものである。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例について説明する。 セラミックス材衝突部（１）の下部域（２）に、段違いで、直角に交叉する孔（ ３）（４）を設け、その各孔に各々支持柱用耐熱鋼線材（５）（６）を貫通した あと上部方向に曲げ、上部ホルダー部（７）に設けた孔（８）×４に差し込み、 溶接またはカシメ作業でホルダーと衝突部との一体構成を行なう方法である。

【０００７】

【考案の効果】

この方法によれば、支持柱（５）と衝突面（９）端部間を弱接触状として断熱 構造で確実に衝突部を支持固定化することが可能となった。

【０００８】 耐熱性に優れたセラミックス材で衝突部を構成するには、従来の溶接技術が適 用出来ないため、傾斜金属化やセラミックスを金属枠で止める以外に有効な手段 がなく、複雑な加工技術を必要とし高価となったが、本考案により異性材による 熱膨張破損問題が解決し、断熱性高く生産コストを低くして実用化することが出 来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案になる衝突部の支持構造を示す。

【図２】図１の衝突部を拡大した構造説明図である。

【符号の説明】

図中、１…セラミックス製燃料衝突部、２…衝突部下部
域、３・４…支持金属柱貫通孔、５・６…支持柱用耐熱
金属棒、７…ノズルホルダー、８…支持柱固定孔、９…
燃料衝突面部、１０…燃料噴射ノズル、１１…冷却水
路、１２…シリンダーヘッド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 燃料衝突部と、これを支持する支持部と
   を別の素材で構成し、衝突部下部域に段差を有して直交
   状に貫通孔を設け、この貫通孔に支持部を貫通させて、
   ホルダー部に接合構成とした内燃機関用燃料噴流衝突
   部。