JP3030888B2 - セラミックス複合粉末及びその製造方法 - Google Patents

セラミックス複合粉末及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末内にマトリックス
とは異なったセラミックス又は金属の微細粒子を分散し
たセラミックス複合粉末及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】セラミックス材料はセラミックスが本来
もつ優れた特性(耐熱性、強度、耐摩耗性、耐食性等)
を充分に発揮させ、広範囲の実用化がすすめられてい
る。さらに高性能の材料とするために複合化がすすめら
れ、例えば、ニューセラミックス(1989、No.5、p65
〜)に示されているようにミクロ複合材料(ウィスカー
複合、長繊維複合等)あるいはナノ複合材料(ナノメー
トルオーダーの粒子を複合)等が行われている。又、本
発明者らは、すでに窒化アルミニウム中に微細化合物を
分散させた焼結体を提案している。特に複合化において
は複合化要素の微細化が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のナノメートルオ
ーダーでの複合化においては、セラミックス粉と微細分
散粒子を混合し、焼結するか、あるいはCVD法(化学
的蒸着法)、プリカーサーを合成焼結する方法が行われ
ているが、焼結法では焼結途中での粒成長等からの不均
一性、CVD法では生産性が小さい、プリカーサー法で
はプリカーサーの取り扱いが困難あるいは組合わせの限
界があるといった問題が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決せんとするもので、セラミックス粉末の内部に該セラ
ミックスとは異なるセラミックス又は金属の微細粒子が
分散してなることを特徴とするセラミックス複合粉末
と、加熱によりセラミックス粉末に変化するセラミック
ス前駆体と加熱により微細分散粒子に変化する分散粒子
前駆体とを混合したのち、加熱することを特徴とするセ
ラミックス複合粉末の製造方法である。
【0005】本発明におけるセラミックス粉末Si、
Al、Bの窒化物、炭化物、酸化物からなる場合に工業
的価値が大きい。また、分散粒子のセラミックス又は金
属の微細粒子について、粉末の組成とは異なったセラ
ミックス微細粒子、例えばSi34、SiC、TiC、
TiN等非酸化あるいはAl23、BaTiO3
の酸化物や、W、Mo、Ti、V、Fe、Mn等遷移金
属に代表される高融点金属微細粒子が好ましい。
【0006】
【作用】本発明の複合粉末は、主として焼結によってセ
ラミックス焼結体を得るためのもので、焼結性に優れて
いることが望ましい。そのため平均粒径2μm以下とす
ることが望ましい。又、分散粒子は微細であることが必
要であるが、一般に1μm以下さらに好ましくは100
m以下がよい。
【0007】本発明の粉末は、加熱によりセラミックス
に変換する前駆体と分散粒子に変換する前駆体を均一に
混合したのち、加熱合成することによってセラミックス
粉末内部に粒子が分散した構造の複合粉末が得られる。
例えば、Si 3 4 前駆体としてアモルファス状態のSi
−N−O−C化合物あるいはAlN前駆体としてアモル
ファス状態のAl−N−O−C化合物、Ti化合物分散
粒子の前駆体としてチタンアルコキシド、ステアリン酸
チタニウム等が用いられる。これら前駆体はボールミ
ル、超音波等で十分に混合され、例えば窒素中1300〜17
00℃で加熱することによって、AlN−TiNあるいは
Si34−TiN複合粉末を得ることができる。以上は
AlNあるいはSi34とTiNとの組合わせについて
述べているが、他の組合わせも可能であり、なんら制限
するものではない。
【0008】得られた複合粉末は公知の方法により成
形、焼結によって緻密化し、複合焼結体が得られる。こ
うして得た焼結体は、従来の単味焼結体に比べ、機械的
強度、靭性が著しく大きく、又、絶縁性セラミックスに
導電性粒子を複合した場合でもその絶縁性は広い添加量
によって維持することができる。そのため、絶縁性を維
持し、かつ、高強度のセラミックスを得ることができ
る。
【0009】
【実施例】以下実施例を挙げて説明する。 実施例1 SiCl4を窒素中で900℃に加熱し、BETが100m2
gのSi34粉を得た。得られた粉末は酸素が3%含ま
れた。Si34粉にステアリン酸チタニウムを50%加
え、ヘキサン中で十分混合した。乾燥後、窒素気流中15
00℃で1時間加熱したところ、平均粒径0.6μmで粒内
に平均粒径50nmのTiN粒子が分散した構造の粉末が
得られた。Tiの含有量は0.7%であった。又、酸素量
は0.8%、陽イオン不純物はTiを除いて100ppmを越え
るものはなかった。得られた粉末に成形バインダーと焼
結助剤としてY23を1.0wt%添加し、60×60×0.7mmの
シートを成形し、1800℃×2時間N2気流中で焼結し
た。焼結体は熱伝導率80w/mk、抗析力120kg/mm2で、破
壊靭性(KIC)は8MN/m3/2であった。
【0010】実施例2 AlCl3を窒素気流中850℃に加熱し、BETが150m2
/gのAIN粉を得た。得られた粉末中には酸素が5%
含まれた。AIN粉にステアリン酸チタニウムを50%加
え、グローボックス中でヘキサン溶媒を用いて十分混合
した。乾燥後、窒素気流中1500℃で1時間加熱し、平均
粒径0.5μmで粒内に80nmのTiN粒子が分散した構
造の粉末が得られた。Tiの含有量は3.5%であった。
又、酸素量は0.7%、陽イオン不純物はTiを除いて100
ppmを越えるものはなかった。得られた粉末に成形バイ
ンダーと焼結助剤としてY23を1.0wt%添加し、60×6
0× 0.7mmのシートを成形し、1800℃×2時間N2気流
中で焼結した。焼結体は熱伝導率190w/mk、抗析力100kg
/mm2で、破壊靭性(KIC)は6MN/m3/2であっ
た。従来のAIN焼結体に比べ、極めて抗析力が高く、
又、可視光の透過性もなかった。
【0011】実施例3 BCl4をCH4と同時に900℃に加熱し、BETが80m2
/gのB4C微粒子を得た。得られたB4C粉にステアリ
ン酸チタニウムを50%加え、ヘキサン中で十分混合し
た。乾燥後、窒素気流中1500℃で1時間加熱したとこ
ろ、平均粒径0.6μmで粒内に平均粒径50nmのTiN
粒子が分散した構造の粉末が得られた。Tiの含有量は
0.7%であった。又、酸素量は0.8%、陽イオン不純物は
Tiを除いて100ppmを越えるものはなかった。得られた
粉末を2000℃×1時間、加圧力200kg/cm2で、40×40×5
mmにArガス中でホットプレスした。焼結体は緻密質
で、抗折力は100kg/mm2であった。
【0012】
【発明の効果】本発明は、セラミックス粉と微細分散粒
子との焼結体を製造するのに適した複合粉末材料であっ
て、焼結法では焼結途中での粒成長等に基づく不均一性
を解除し、又、プリカーサー法におけるプリカーサーの
取り扱いの困難さを除き、常法のセラミックス製造方法
によって安定して優れた特性のセラミックス複合焼結体
が得られるものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si、Al、Bの窒化物、炭化物、酸化
    物の1種又は2種以上のセラミックス粉末の内部に、
    セラミックスとは異なる窒化物、炭化物、酸化物の1種
    又は2種以上のセラミックス又は金属の微細粒子が分散
    してなることを特徴とするセラミックス複合粉末。
  2. 【請求項2】 加熱によりSi、Al、Bの窒化物、炭
    化物、酸化物の1種又は2種以上のセラミックス粉末に
    変化するセラミックス前駆体と、加熱により該セラミッ
    クスとは異なる窒化物、炭化物、酸化物の1種または2
    種以上のセラミックス又は金属の微細粒子に変化する分
    散粒子前駆体とを混合した後加熱することを特徴とする
    セラミックス複合粉末の製造方法。
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