JP3030806U - ティッシュペ−パ−等収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペ−パ−類の残量が減少するに応じてペ−パ
−類が上面の取出口に確実に押上げられ、以てその取出
しを容易ならしめるティッシュペ−パ−等収納箱を提供
することを課題とする。 【解決手段】 上面に取出口を設けた収納箱１内に押上
げ機構６を配置して成り、押上げ機構６は、ベ−ス７と
押上台８間に外方に折曲する一対の折曲壁９、１０を配
備し、折曲壁９、１０にそれぞれゴム掛け１５を設ける
と共に折曲部中央にゴム通し穴１３を形成し、各ゴム通
し穴１３に内側から輪ゴム１１の端部を通し、輪ゴム各
端部をそれぞれ引張ってゴム掛け１５に掛ける。好まし
くは、更に、外方に折曲する一対の補助壁１６、１７を
折曲壁９、１０間に直交状態に対設し、また、収納箱１
が身と蓋とから成っていてその合わせ目に、互いに密に
嵌合する凹凸部２１、２２を形成し、その嵌合状態は押
上げ機構６による押上力以上の力が加わらないと外れな
いようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はティッシュペ−パ−、ペ−パ−タオル、キッチンペ−パ−等の積層さ れたペ−パ−類の収納箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の上記積層ペ−パ−類の収納箱としては、上面中央部に取出口を形成した ものが知られている。この箱の場合、残量が減るに従い、ペ−パ−類は底の方に 沈んでいき、次第に取り出しにくくなっていく。ティッシュボックスの中には底 の中心部を上方に折曲して底上げし得るようにしたものがあるが、ティッシュを 確実に押し上げ得るものではない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したように、従来のティッシュペ−パ−等の収納箱においては、ペ−パ− 類は残量が減るに従って底の方に沈んでいって取り出しにくくなる。そこで本考 案は、ペ−パ−類の残量が減少するに応じてペ−パ−類が上面の取出口に確実に 押上げられ、以てその取出しを容易ならしめるティッシュペ−パ−等収納箱を提 供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上面に取出口を設けた収納箱内に押上げ機構を配置して成り、前記 押上げ機構は、ベ−スと押上台間に外方に折曲する一対の折曲壁を配備し、前記 折曲壁にそれぞれゴム掛けを設けると共に折曲部中央にゴム通し穴を形成し、前 記各ゴム通し穴に内側から輪ゴムの端部を通し、前記輪ゴム各端部をそれぞれ引 張って前記ゴム掛けに掛けたものであることを特徴とするティッシュペ−パ−等 収納箱、を以て上記課題を解決した。好ましくは、更に、外方に折曲する一対の 補助壁を前記折曲壁間に直交状態に対設し、また、前記収納箱が身と蓋とから成 っていてその合わせ目に、互いに密に嵌合する凹凸部を形成し、その嵌合状態は 前記押上げ機構による押上力以上の力が加わらないと外れないようにする。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。図示した収納箱１は印籠 タイプのもので、内箱２を有する身３と上面に取出口４を形成した蓋５とから成 っているが、箱のタイプはこれに限らず、積層ペ−パ−類を収納し得る箱形状を 呈していて、上面に取出口を形成したものであればよい。箱１のサイズは、収納 するペ−パ−類のサイズに合わせること言うまでもない。図示したものはポケッ トティッシュ用である。

【０００６】 箱１内には押上げ機構６が配備される。押上げ機構６はベ−ス７、押上台８、 この両者を連結する一対の折曲壁９、１０、及び折曲壁９、１０間に掛装される 輪ゴム１１で構成される。ベ−ス７、押上台８及び折曲壁９、１０は一枚の厚紙 を型抜きして形成することができる。その場合折曲壁９、１０はベ−ス７の両側 に突設し、垂直状態に起立可能に折曲する。押上台８は普通一方の折曲壁９に連 設し、折曲壁９の接続部は押上台８に対し折曲可能にする。他方の折曲壁１０の 端部は押上台８の裏側に貼り付ける。

【０００７】 折曲壁９、１０は中央部が外方に突出状態に折曲するように折り目１２を入れ 、折り目１２の中央部にゴム通し穴１３を開ける。折曲壁９、１０には適宜ゴム 掛けを形成する。図示した例では折曲壁９、１０の上半部に開口１４を設け、こ の開口１４内にゴム掛け１５を突設してある。輪ゴム１１はその両端をそれぞれ 折曲壁９、１０の内側からゴム通し穴１３に通して外方に引き出し、ゴム掛け１ ５に掛ける。輪ゴム１１は、ゴム掛け１５、１５間の距離が最も短いとき、即ち 、折曲壁９、１０が伸展して垂直に起立したときにおいて若干張力が作用する程 度の長さのものを用いる。

【０００８】 １６、１７は補助壁で、折曲壁９、１０間にそれらと直交状態に配置される。 補助壁１６、１７にも、中央部に外向き折曲する折れ目１８を形成し、その底面 をベ−ス７上に貼付け、その上端部を押上台８の裏面に貼付ける。補助壁１６、 １７は一枚の厚紙を型抜きして形成することができる。なお、必要に応じ、押上 台８上に載置板１９を定着し、その上にポケットティッシュ２０を載置すること としてもよい。

【０００９】 本考案に係る収納箱１を使用するには、蓋５を外して内箱２内にポケットティ ッシュ２０を複数、例えば５個、取出口を上向きにして重ねて載置板１９（載置 板１９がないものについては押上台８）上に置く。その際無負荷状態の載置板１ ９は、折曲壁９、１０がその中央部を輪ゴム１１に引かれて起立状態にされると 共に伸展状態にされるために、最上位、即ち、載置板１９が内箱２から若干はみ 出す程度の高さに位置する（そうなるように内箱の高さと折曲壁９、１０の長さ を設定しておく。）。ポケットティッシュ２０を載せた後ポケットティッシュ２ ０に蓋５を被せ、蓋５を押下して身３に嵌合する。

【００１０】 上記押下動作に伴い折曲壁９、１０に押下力が加わると、輪ゴム１１の引張力 がこれに負けて引き伸ばされる結果折曲壁９、１０は折り目１２から折れて畳ま れ、平坦な状態となる（図４参照）。輪ゴム１１はこのときが一番伸びた状態と なっていて、縮まろうとする復元力が一番強い状態となっている。この輪ゴム１ １の復元力によって折曲壁９、１０は常に伸展して起立しようとする結果、ポケ ットティッシュ２０には常に押上力が作用し、最上層のポケットティッシュ２０ は常に蓋５に押し付けられる。従って、ポケットティッシュ２０の残量に関係な く、常に取出口４にポケットティッシュ２０が供給されるため、取出しが容易と なる。

【００１１】 なお、ポケットティッシュ２０に加わる押下力は蓋５にも作用するため、身と 蓋とから成る箱の場合、蓋が身から簡単には外れないようにする工夫が必要とな る。図示した例では、身３に凸部２１を形成すると共に蓋５に凸部２１が嵌合す る凹部２２を形成し、凹部２２の入口を凸部の最大幅の幅よりも若干狭くし、あ る程度以上の力（少なくとも上記押上力よりも強い力）が加わらないと凸部２１ が凹部２２から抜けないようにしてある。逆に蓋５の方に凸部を形成し、身３の 方に凹部を形成してもよいこと言うまでもない。

【００１２】 補助壁１６、１７を設けた場合は、弱い力ではあるが補助壁１６、１７自体の 復元力が載置板１９に対する押上力として付加されることになり、また、載置板 １９を四方から支持することとなるため、載置板１９の昇降動作が安定する。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は上述した通りであって、極めて簡単な機構にて輪ゴムの復元力によっ てティッシュペ−パ−等はその残量に関係なく常時確実に上面の取出口に密着す るように押上げられるので、非常に使いやすい。また、簡単な機構なため製造容 易で廉価にて供給でき、反復使用が可能で、特にポケットティッシュ収納用とし て好適なものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例の一部切截斜視図である。

【図２】 本考案の実施例の分解斜視図である。

【図３】 本考案の実施例における押上げ機構の中間動
作状態を示す斜視図である。

【図４】 本考案の実施例における押上げ機構の平坦状
態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 収納箱 ２ 内箱 ３ 身 ４ 取出口 ５ 蓋 ６ 押上げ機構 ７ ベ−ス ８ 押上台 ９ 折曲壁 10 折曲壁 11 輪ゴム 12 折り目 13 ゴム通し穴 14 開口 15 ゴム掛け 16 補助壁 17 補助壁 19 載置板 20 ポケットティッシュ 21 凸部 22 凹部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に取出口を設けた収納箱内に押上げ
   機構を配置して成り、前記押上げ機構は、ベ−スと押上
   台間に外方に折曲する一対の折曲壁を配備し、前記折曲
   壁にそれぞれゴム掛けを設けると共に折曲部中央にゴム
   通し穴を形成し、前記各ゴム通し穴に内側から輪ゴムの
   端部を通し、前記輪ゴム各端部をそれぞれ引張って前記
   ゴム掛けに掛けたものであることを特徴とするティッシ
   ュペ−パ−等収納箱。
2. 【請求項２】 上面に取出口を設けた収納箱内に押上げ
   機構を配置して成り、前記押上げ機構は、ベ−スと押上
   台間に外方に折曲する一対の折曲壁を配備し、前記折曲
   壁にそれぞれゴム掛けを設けると共に折曲部中央にゴム
   通し穴を形成し、前記各ゴム通し穴に内側から輪ゴムの
   端部を通し、前記輪ゴム各端部をそれぞれ引張って前記
   ゴム掛けに掛け、更に、外方に折曲する一対の補助壁を
   前記折曲壁間に直交状態に対設したものであることを特
   徴とするティッシュペ−パ−等収納箱。
3. 【請求項３】 上面に取出口を設けた収納箱内に押上げ
   機構を配置して成り、前記押上げ機構は、ベ−スと押上
   台間に外方に折曲する一対の折曲壁を配備し、前記折曲
   壁にそれぞれゴム掛けを設けると共に折曲部中央にゴム
   通し穴を形成し、前記各ゴム通し穴に内側から輪ゴムの
   端部を通し、前記輪ゴム各端部をそれぞれ引張って前記
   ゴム掛けに掛け、更に、外方に折曲する一対の補助壁を
   前記折曲壁間に直交状態に対設したものであり、また、
   前記収納箱が身と蓋とから成っていてその合わせ目に、
   互いに密に嵌合する凹凸部を形成し、その嵌合状態は前
   記押上げ機構による押上力以上の力が加わらないと外れ
   ないようにしたことを特徴とするティッシュペ−パ−等
   収納箱。