JPS6343997Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は多数枚のテイシユーペーパーを一枚
ずつ抜き取り可能に収納したテイシユーケースの
ホルダーに関する。

一般に上記の如きテイシユーケースは長方体状
の紙箱で、内部に多数枚のテイシユーペーパーを
収納して密封した状態で市販されており、それを
購入した利用者は該ケース天板中央部の切取り部
をミシン目を介して切取つてペーパー引出口をあ
け、そこから内部のテイシユーペーパーを一枚ず
つ抜き取つて利用している。

ところで、一般家庭内等ではそうしたテイシユ
ーケースをそのままテーブルの上や棚或いは引き
出しの中などに置いて利用しているが、かなり乱
雑に放置されていることが多く、そのテーブル上
や棚或いは引き出しの中などのスペースを占領し
て他の有効な利用が図れない上に、見た感じも整
理整頓上から云つてあまり体裁が良くなく、また
置き場所をあちらこちらと変えているうちに、ど
こに置いたか忘れてしまつて探し回るなどの不都
合があつた。

この考案は上記事情に鑑みなされたもので、そ
の目的とする処は、購入して来たテイシユーケー
スをそのまま簡単且つ確実に不動の状態にセツト
保持できて、そのセツト状態のまま室内の壁や柱
などの邪魔にならない適宜個所に体裁よく吊に掛
けて置いて、そのまま該ケース内のテイシユーペ
ーパーを一枚ずつ抜き取つて利用することができ
る非常に簡単で利用価値大なるテイシユーケース
ホルダーを提供することにある。

つまり、この考案のテイシユーケースホルダー
は、板状のホルダー本体からそれぞれ弾性的に立
ち起こせる一対の上下押え片部を有し、しかもそ
の両押え片部には先鋭な突起を有していて、その
両押え片部を表面側に立ち起こして相互間にテイ
シユーケースを挾み込むようになすと共に、両押
え片部の突起を該テイシユーケースの側面板に突
き破つて喰い込ませることで、ホルダー本体の表
面側にテイシユーケースを不動の状態にセツト保
持でき、その状態で壁や柱などに差した釘やフツ
クなどの掛止部を引掛けることで吊り掛けて置く
ことができるようになるものである。

以下この考案の一実施例を第１図及び第２図に
より説明する。図中１は弾力性を有する合成樹脂
製一体成形品からなるホルダー本体で、これは厚
さが１mm程度で約200mm×110mm程度の縦型長方形
板状をなしている。ここでこのホルダー本体１の
表面両側寄り部には上下端方に長く亘つて補強リ
ブ２，２が一体成形されている。また、ホルダー
本体１の上端部中央には上方に半円形突出部３を
一体成形すると共に、その略中央附近に位置して
ひようたん形状の孔４を成形することで掛止部５
が構成されている。またホルダー本体１の中間附
近から上下に分かれて一対のテイシユーケース押
え片部６，７が一体成形されている。その上側の
押え片部６は略円板状をなし、その上端連設部分
６ａを除いて周辺がホルダー本体１と切り離され
ていて、該連設部分６ａを弾性的に折り曲げるこ
とで表面側に立ち起こせるようになつている。ま
た下側の押え片部７は上端が少し三ケ月状に欠け
た円板状をなし、その下端連設部分７ａを除いて
周辺がホルダー本体１と切り離されていて、該連
設部分７ａを弾性的に折り曲げることで表面側に
立ち起こせるようになつている。つまり両押え片
部６，７は上側と下側とに両開きする如くそれぞ
れホルダー本体１表面側に弾性的に立ち起こせる
ようになつている。なおその両押え片部６，７の
各々の連設部分６ａ，７ａは弾性変形し易いよう
に10mm弱程度の幅に構成され、しかもその各両側
には切り縁が深くならないように丸穴８がそれぞ
れ成形されている。更にそうした押え片部６，７
にはその周縁寄りの複数個所に突起９がそれぞれ
裏面側に先鋭となる状態で略10mm程度突出する状
態にて一体成形されていると共に、押え片部６，
７の各突起９の付け根部となる個所には表面側に
盛り上がる補強用肉厚部１０がそれぞれ一体成形
されている。なお、上記突起９は上側の押え片部
６には左右及び中央下端の３個所に、下側の押え
片部７には左右２個所に形成されている。

而して、上述した構成のテイシユーケースホル
ダーの利用法を述べると、先ず第１図及び第２図
実線で示す平坦な状態から、上下両押え片部６，
７を指でそれぞれ連設部分６ａ，７ａを介して弾
性的にホルダー本体１の表面側に立ち起こす。そ
の立ち起こし状態を保持しながら購入したテイシ
ユーケースＡを該上下押え片部６，７相互間に介
在させるべく押し込む。この際テイシユーケース
Ａはホルダー本体１に対して十字状に横向きとな
すと共にペーパー引出口ａが前面に来るようにし
て介在させる。しかして該テイシユーケースＡの
裏面がホルダー本体１の表面の補強リブ２，２面
に当接するまで押し込んだら、そのまま上下押え
片部６，７を指で押してテイシユーケースＡの側
面板ｂ，ｂにそれを突き破る如く各先鋭な突起９
を喰い込ませて第２図想像線の状態となす。これ
にて上下両押え片部６，７が各々の連設部分６
ａ，７ａの弾性力でテイシユーケースＡの側面板
ｂ，ｂを上下から押圧する状態で挾持し、且つそ
れら押え片部６，７の複数個ずつの突起９がテイ
シユーケースＡの側面板ｂ，ｂに貫通する状態に
喰い込んでいることから、該テイシユーケースＡ
はホルダー本体１の表面側に不動の状態にホール
ドされて、濫りに前後左右上下に遊動したり抜け
外れたりすることが無くなる。こうしたセツト状
態でホルダー本体１の上端掛止部５の孔４を室内
の壁や柱などに設けた釘やフツク或いは鋲に引つ
掛けることにより全体を壁掛け式の如く設けて置
き、その状態でテイシユーケースＡのペーパー引
出口ａから内部のテイシユーペーパーＣを一枚ず
つ引き抜いて利用する。

また、テイシユーケースＡを交換する場合は、
上下押え片部６，７を相互に指で広げるようにし
て、突起９をテイシユーケースＡの側面板ｂ，ｂ
から抜き出し、その状態で空のテイシユーケース
Ａを取り外して新しいテイシユーケースをセツト
しなおす。

なお、この考案は上記実施例のみに限定される
ことなく、例えば掛止部５はホルダー本体１の上
端部だけでなく下端部にも設けても良い。また押
え片部６，７の各々の連設部分６ａ，７ａはテイ
シユーケースＡを押圧挾持するのに適度な弾力性
を有することが良いが、しかし繰返し曲げている
うちに裂け目が生じたり或いは材質上曲げ難いな
どの場合は薄肉ヒンジ状に成形してもよい。更に
突起９は押え片部６，７に一体成形したが金属片
や鋲などの別部品を用いて取付けるようにしても
可である。その他この考案の要旨を逸脱しない範
囲であれば種々変更してもよい。

この考案は上述した如くなしたなら、テイシユ
ーケースを非常に簡単確実にホールドして不動の
状態にセツト保持できて、そのセツト状態のまま
室内の壁や柱などの邪魔にならない適宜個所に体
裁よく吊り掛けて置いて、そのままテイシユーケ
ース内のテイシユーペーパーを一枚ずつ抜き取つ
て利用することができる非常に簡便で利用価値大
なるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１
図は正面図、第２図は第１図の−線に沿う断
面図である。 １……ホルダー本体、５……掛止部、６，７…
…押え片部、６ａ，７ａ……連設部分、８……丸
穴、９……突起、Ａ……テイシユーケース、ｂ…
…側面板、Ｃ……テイシユーペーパー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板状のホルダー本体の上端部に室内の壁等に差
   した釘などに引掛けて吊り下げるための掛止部を
   有すると共に、中間附近から上端側と下端側とに
   分かれて両開きの如くそれぞれ弾性的に表面側に
   立ち起こせる一対のテイシユーケース押え片部を
   有し、更にその両押え片に、これらを立ち起こし
   てその相互間にテイシユーケースを挾んだ状態で
   該テイシユーケースの側面板に喰い込む先鋭な突
   起をそれぞれ突設したことを特徴とするテイシユ
   ーケースホルダー。