JPH0212924Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、厚紙等のプレートに掛止して小物を
引掛けられるようにしたもので、特に、小売店等
で商品を陳列するのに適した小物引掛具である。

（従来の技術） 従来のこの種の小物引掛具には、第７図に示す
ように単にほぼＳ字形に折曲形成したものがあ
る。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来の小物引掛具は、品物を長い時間引掛
けておいたり、やや重い品物を引掛けると、第７
図に示すように厚紙等のプレートが破けてしまう
という問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記の問題点を解決するために、可
撓性材料より製し、厚紙等のプレートに挿し込む
ための略直線状の挿入部と、小物を引掛けるため
の各種形状より成る引掛部との間に、プレートの
縁に掛止する掛止部を設けて成り、引掛部の基部
には略湾曲状の押圧部を形成すると共に、掛止部
には、挿入部と連接する部分に、外側方に突出す
る離隔部を形成して成るものである。

（実施例） 次に本考案の実施例を図面について説明する。

小物引掛具１は、合成樹脂等の可撓性を有する
材料で製せられ、厚紙等のプレート７に挿し込む
ための、直線状でプレート７に接する面が平担に
なつている挿入部２と、商品９等を引掛けるため
の鉤状の引掛部４と、挿入部２と引掛部４との間
にプレート７の穴８に掛止するための略円弧状の
掛止部３とから成る。

掛止部３には、挿入部２と連接する部分に外側
方に略円弧状に突出する離隔部６を形成してある
と共に、掛止部の上部の、縁に掛止当接する面は
第４図に示すように略円弧状になつている。

さらに、引掛部４の基部には、湾曲状の押圧部
を設けてある。

また、挿入部２の先端は穴８に挿し込みやすい
ように尖つている。

なお、第６図に示すように挿入部２の先端ある
いは中間部に、突起２ａを形成し、プレート７の
対応する位置に穴８′を穿設して嵌合するように
すれば、上方に簡単に抜けることがなくなる。

（作用） 本考案を使用するには、厚紙等のプレート７の
穴８に、挿入部２を斜め上方から挿し込んで、プ
レート７を押圧部５と挿入部２で弾性的に挟むと
共に、掛止部３を穴８の縁に掛止させて、商品９
等を引掛部４に引掛ければよい。

引掛部４に商品９の重力がかかると、離隔部６
が外側方に突出し押圧部５と挿入部２で弾性的に
プレート７を挟んでいるので、穴８の縁に真上か
ら力が作用し、かつプレート７の表面の押圧部５
との接触部に横から力が作用すると共に、プレー
ト７の裏面においては、押圧部の位置に対応する
挿入部との接触部に横から力が作用し、均衡を保
つものである。

（考案の効果） 以上のように本考案によれば、掛止部の、挿入
部と連接する部分に、外側方に突出する離隔部を
設けたので、プレートの穴の縁の横から力が作用
することがなく真上から作用するため、第７図の
従来例に示すように縁が破けることなく、強固に
掛止されるという優れた作用効果がある。

さらに、引掛部の基部には、略湾曲状の押圧部
を設けて、挿入部との間にプレートを挟み込むよ
うにしたことにより横方向の力の均衡を保つた
め、第７図の従来例に示すように引掛部だけがプ
レートを押圧して変形させてしまうことなく、小
物引掛具を垂直状態に保つことができる。

また、可撓性材料より成るので、第５図に示す
ように、やや厚いプレートにも使用することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は、本考案の一実施例であつて
第１図は、使用状態を示す斜視図、第２図は本考
案の拡大斜視図、第３図は使用状態の縦断側面
図、第４図は使用状態の縦断正面図、第５図はや
や厚いプレートに使用した場合の縦断側面図、第
６図は他の実施例を示す縦断側面図、第７図は従
来例を示す縦断側面図である。 符号１は小物引掛具、２は挿入部、３は掛止
部、４は引掛部、５は押圧部、６は離隔部であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厚紙等のプレートに掛止して小物を引掛ける可
   撓性材料より成る小物引掛具において、プレート
   に挿し込むための略直線状の挿入部と、小物を引
   掛けるための各種形状より成る引掛部との間に、
   プレートの縁に掛止する掛止部を設けて成り、引
   掛部の基部には略湾曲状の押圧部を形成すると共
   に、掛止部には、挿入部と連接する部分に、外側
   方に突出する離隔部を形成したことを特徴とする
   小物引掛具。