JP3030790B2 - 電源アラーム回路 - Google Patents

電源アラーム回路

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JP3030790B2 JP3225595A JP22559591A JP3030790B2 JP 3030790 B2 JP3030790 B2 JP 3030790B2 JP 3225595 A JP3225595 A JP 3225595A JP 22559591 A JP22559591 A JP 22559591A JP 3030790 B2 JP3030790 B2 JP 3030790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の独立した電源回
路を備えた電源に於ける電源アラーム回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、複数の電源回路41
−1〜41−nにより複数の負荷にそれぞれ独立的に安
定化電力を供給する電源が知られている。同図に於い
て、42はスイッチングトランジスタ等を含む直流出力
部、43は制御部、44はアラーム回路、45はリセッ
トスイッチ、46は入力部である。
【0003】入力部46は、交流入力電圧或いは直流入
力電圧を、電源回路41−1〜41−n対応の直流電圧
として出力する構成を有し、各電源回路41−1〜41
−nは、制御部43からのオン,オフ制御信号に従って
直流出力部42は、入力された直流電圧のスイッチング
を行い、それを整流平滑化して負荷に供給し、その出力
電圧を制御部43に於いて検出し、設定値と比較してス
イッチングのオン時間等を制御して、出力電圧を安定化
させるものである。又アラーム回路44は、正常時は制
御部43を動作状態とするオン信号s1(“1”)を出
力し、過電圧や過電流等の異常時の検出信号s2によ
り、オン信号s1をオフ信号(“0”)として制御部4
3の動作を停止させるものである。
【0004】異常検出によりアラーム回路44からオフ
信号を出力した後、異常状態が回復し、リセットスイッ
チ45をオンとしてアラーム回路44にリセット信号を
加えると、アラーム回路44はリセット動作により初期
状態に戻り、それによって、オン信号s1(“1”)を
送出するから、制御部43は動作を再開して、負荷に安
定化電力を供給することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】電源回路41−1〜
41−n対応にリセットスイッチ45を設けて、異常検
出によるアラーム回路44をリセットする従来例の構成
に於いて、電源回路41−1〜41−nが多数の場合に
は、異常検出により動作を停止した電源回路41−1〜
41−nを見つけるのが容易でない欠点がある。そこ
で、各電源回路41−1〜41−nのアラーム回路44
に共通のリセット信号を加える構成が提案された。即
ち、リセットスイッチ45を複数の電源回路41−1〜
41−nのアラーム回路44に対して1個設けて、共通
のリセット信号を加えるものである。
【0006】その場合に、正常動作の電源回路のアラー
ム回路44にもリセット信号が加えられ、一旦初期状態
に戻る過程において正常時のオン信号が一瞬停止するこ
とになる。即ち、制御部43の動作が一瞬停止し、直流
出力部42から負荷に供給する電力の瞬断が生じる欠点
がある。本発明は、このような共通のリセット信号を加
えても、正常動作の電源回路の動作の瞬断が生じないよ
うにすることを目的とする。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の電源アラー
ム回路は、図1を参照して説明すると、負荷に安定化電
力を供給する為の直流出力部2と制御部3と、この制御
部3に正常時はオン信号を加えて動作状態とし、異常検
出時にオフ信号を加えて動作を停止させるアラーム回路
4とをそれぞれ含む複数の電源回路1−1〜1−nを備
えた電源に於いて、複数の電源回路1−1〜1−nのア
ラーム回路4に、リセットスイッチ5等により共通のリ
セット信号を加えた時に、オフ信号を送出したアラーム
回路のみリセットされ、正常時のオン信号を送出したア
ラーム回路は、このオン信号によりアラーム信号をマス
クする構成を設けたものである。
【0008】
【作用】複数の電源回路1−1〜1−nの各アラーム回
路4は、制御部3に、正常時はオン信号(“1”)、異
常検出時はオフ信号(“0”)を加えるものであり、又
マスク機能として図1に於いてはインヒビット回路6を
設けた場合を示し、リセットスイッチ5等による共通の
リセット信号が加えられた時、正常動作の電源回路に於
けるアラーム回路4は、このリセット信号をオン信号
(“1”)によってインヒビット回路6等によりマスク
するから、リセットが行われることはない。従って、一
瞬の動作停止も生じないことになる。又異常検出のアラ
ーム回路は、オン信号(“1”)を送出していないか
ら、共通のリセット信号によりリセットされ、それによ
って、アラーム回路4からオン信号が送出されるから、
制御部3は直流出力部2の制御動作を再開することにな
る。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例の要部回路図であ
り、図1の複数の電源回路1−1〜1−nのアラーム回
路4の要部を示す。同図に於いて、11−1,11−4
は4個の電源回路対応のアラーム回路の中の2個のアラ
ーム回路を示し、12はアラーム検出用の比較器、13
はサイリスタ、14はトランジスタ、15はリセット用
の比較器、16はマスク用のインバータ、17はリセッ
トスイッチ、R1〜R10は抵抗、C1はコンデンサ、
PD1〜PD4は発光ダイオード、PT1,PT4はホ
トトランジスタであり、発光ダイオードPD1とホトト
ランジスタPT1とによりホトカプラが構成され、同様
に、発光ダイオードPD4とホトトランジスタPT4と
によりホトカプラが構成されている。
【0010】正常時は、アラーム信号ALM1,ALM
4はローレベルであるから、比較器12の出力はローレ
ベルとなり、サイリスタ13はオフとなる。又リセット
スイッチ17をオフとすると、ホトダイオードPD1〜
PD4は発光しないから、ホトトランジスタPT1,P
T4はオフであり、比較器15の−端子には、抵抗R
6,R7により電圧+Vが分圧されて加えられ、又+端
子は抵抗R9を介して接地されるから、比較器15の出
力はローレベルとなり、トランジスタ14はオフとな
る。従って、オン信号S1,S4は“1”となる。この
“1”のオン信号S1,S4は、電源回路の制御部3に
加えられて動作状態となり、直流出力部2が制御される
(図1参照)。
【0011】前述のような正常時に於いて、リセットス
イッチ17をオンとすると、+Vの電圧が抵抗R10を
介して直列接続のホトダイオードPD1〜PD4に印加
されて発光するから、ホトトランジスタPT1,PT4
はオンとなり、比較器15の+端子に、抵抗R8,R9
により電圧+Vを分圧した電圧が加えられ、この分圧電
圧を、抵抗R6,R7による分圧電圧より高く設定して
おくと、比較器15の出力はハイレベルとなるが、イン
バータ16の出力が比較器15の+端子に加えられ、こ
の正常時には、インバータ16の出力は、“1”のオン
信号S1を反転した“0”となるから、比較器15の出
力はローレベルを維持することになる。従って、トラン
ジスタ14はオフのままとなり、リセットスイッチ17
による共通のリセット信号はオン信号S1,S4により
マスクされることになる。
【0012】又異常時にはアラーム信号ALM1,AL
M4はハイレベルとなるもので、例えば、アラーム信号
ALM1がハイレベルになったとすると、アラーム回路
11−1の比較器12の出力はハイレベルとなり、サイ
リスタ13はオンとなる。従って、オン信号S1は
“0”となる。即ち、オフ信号となり、電源回路の制御
部3は動作を停止することになる。
【0013】この状態に於いて、異常状態が回復してア
ラーム信号ALM1がローレベルとなっても、サイリス
タ13はオン状態を継続するから、オン信号S1は
“0”のままとなる。そこで、リセットスイッチ17を
オンとして共通のリセット信号を各アラーム回路11−
1,11−4に加えると、ホトトランジスタPT1,P
T4はオンとなり、比較器15の+端子に、抵抗R8,
R9による分圧電圧が加えられる。その時、アラーム回
路11−1ではオン信号S1が“0”であるから、イン
バータ16の出力はハイレベルとなり、又アラーム回路
11−4ではオン信号S4が“1”であるから、インバ
ータ16の出力はローレベルとなっている。従って、ア
ラーム回路11−1の比較器15の出力はハイレベルと
なり、トランジスタ14がオンとなり、オン状態のサイ
リスタ13をバイパスするから、サイリスタ13はオフ
状態に復帰する。
【0014】又アラーム回路11−4は、比較器15の
出力がローレベルを維持するから、トランジスタ14は
オフのままであり、オン信号S4は“1”を継続し、一
瞬も“0”となることがない。即ち、オン信号S4によ
り共通のリセット信号がマスクされたことになる。
【0015】図3は本発明の他の実施例の要部回路図で
あり、1個のアラーム回路或いは複数のアラーム回路を
共通化した構成に相当し、21はリセットスイッチ、2
2は比較器、23はインバータ、24はトランジスタ、
25はリセット端子RS付きのラッチ回路、26はラッ
チ回路、27〜30はダイオード、R11〜R18は抵
抗、A1〜A4はアラーム信号、SA1〜SA4はオン
信号或いは外部へのアラーム信号である。
【0016】ラッチ回路25に加えられるアラーム信号
A1〜A4は、正常時に“0”、異常時に“1”とする
と、ラッチ回路26は反転出力のラッチ回路の構成と
し、反対に正常時に“1”、異常時に“0”とすると、
ラッチ回路26は通常のラッチ回路の構成とすることに
なる。又ラッチ回路25のリセット端子RSがトランジ
スタ24のコレクタに接続され、トランジスタ24がオ
ンとなって、コレクタが“0”となると、ラッチ回路2
5のリセットが行われる。
【0017】4個の電源回路のアラーム回路を共通化し
た場合、各電源回路の制御部からのアラーム信号A1〜
A4がラッチ回路25に加えられ、又オン信号SA1〜
SA4がそれぞれの制御部に加えられ、オン信号SA1
〜SA4が“1”の時に動作状態となる。その場合、ダ
イオード27〜30は逆バイアス状態となるから、イン
バータ23の入力は抵抗R14を介して電圧+Vが加え
られ、その出力はローレベルとなる。又比較器22の−
端子に抵抗R18,R13により+Vの電圧が分圧され
て加えられ、リセットスイッチ21がオフの時は、比較
器22の+端子は抵抗R12を介して接地されるから、
比較器22の出力はローレベルとなり、トランジスタ2
4はオフとなる。
【0018】ラッチ回路26を反転出力のラッチ回路と
した場合に、電源回路の一つ或いは複数に異常が発生し
てアラーム信号の一つ或いは複数が“1”となると、ラ
ッチ回路25にこの“1”のアラーム信号がラッチされ
る。例えば、アラーム信号A1が“1”となったとする
と、ラッチ回路25にラッチされ、そのラッチ出力がラ
ッチ回路26にラッチされ、反転されて“0”のオン信
号SA1となり、他のオン信号SA2〜SA4は“1”
のままとなる。
【0019】次に異常状態が回復してアラーム信号A1
が“0”となり、リセットスイッチ21をオンとする
と、抵抗R11,R12により+Vの電圧が分圧されて
比較器22の+端子に加えられ、その時、ラッチ回路2
6からのオン信号SA1は前の“0”の状態を維持して
いるから、ダイオード27を介してインバータ23の入
力はローレベルとなる。従って、インバータ23の出力
はハイレベルとなり、比較器22の出力はハイレベルと
なる。それによって、トランジスタ24はオンとなるか
ら、ラッチ回路25のリセット端子RSにローレベルの
リセット信号が加えられ、ラッチ回路25はリセットさ
れる。即ち、リセットスイッチ21をオンとすることに
より、共通のリセット信号を加えることができる。
【0020】それにより、ラッチ出力は総て“0”とな
り、ラッチ回路26はこれを反転して出力するから、オ
ン信号SA1は再び“1”となり、他のオン信号SA2
〜SA4は“1”を継続することになる。従って、オン
信号SA1が加えられる電源回路の制御部の動作が再開
されて負荷に安定化電力が供給される。又他のオン信号
SA2〜SA4が加えられる電源回路の制御部は、オン
信号SA2〜SA4が変化しないから、瞬断を生じるこ
とはない。
【0021】又図3に示す構成を複数個設けて、リセッ
トスイッチ21を共通的に設けることにより、全アラー
ム回路に対して共通のリセット信号を加えることができ
る。その場合、オン信号SA1〜SA4が“1”である
と、インバータ23の出力がローレベルであるから、比
較器22の+端子に抵抗R11,R12による分圧電圧
が加えられても、−端子に加えられる抵抗R18,R1
3による分圧電圧より低い値に維持され、比較器22の
出力はローレベルを維持することになる。従って、ラッ
チ回路25のリセットは行われないことになる。
【0022】本発明は前述の各実施例にのみ限定される
ものではなく、種々付加変更することができるものであ
り、又複数の電源回路の直流出力部は、既に知られてい
る各種の構成を用いることができるものである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、制御部
3に、正常時はオン信号を加えて動作状態とし、異常検
出時にオフ信号を加えて動作を停止させるアラーム回路
4に、共通のリセット信号を加えた時、オン信号により
リセット信号をマスクする構成を設けたもので、複数の
電源回路1−1〜1−nのアラーム回路4に1個のリセ
ットスイッチ等による共通のリセット信号を加えた時、
異常検出のアラーム回路4のみリセット動作を行わせる
ことができ、リセットの操作が簡単となる利点がある。
【0024】更に、正常動作のアラーム回路4は、リセ
ット信号がオン信号によりマスクされるから、リセット
動作が行われないことになり、従って、瞬断を生じるよ
うなことはなくなり、負荷に安定な電力を継続して供給
することができ、複数の電源回路1−1〜1−nからな
る電源の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例の要部回路図である。
【図3】本発明の他の実施例の要部回路図である。
【図4】電源の説明図である。
【符号の説明】
1−1〜1−n 電源回路 2 直流出力部 3 制御部 4 アラーム回路 5 リセットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/00 G06F 1/26 H02J 1/00 309 H02J 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に安定化電力を供給する為の直流出
    力部(2)と制御部(3)と、該制御部(3)に正常時
    はオン信号を加えて動作状態とし、異常検出時にオフ信
    号を加えて動作を停止させるアラーム回路(4)とをそ
    れぞれ含む複数の電源回路(1−1〜1−n)を備えた
    電源に於いて、 前記複数の電源回路(1−1〜1−n)の前記アラーム
    回路(4)に共通のリセット信号を加えた時に、前記オ
    フ信号を送出したアラーム回路のみリセットされ、正常
    時の前記オン信号を送出したアラーム回路は、該オン信
    号により前記リセット信号をマスクする構成を設けたこ
    とを特徴とする電源アラーム回路。
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