JP3030664U - サンバイザー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強烈光の光源角度が比較的低い場合の遮光
も、該光源角度に対応して適応できるサンバイザーとす
るものである。 【解決手段】 サンバイザー本体１下辺より補助サンバ
イザー２を下方に引き出し、また、原位置に収納できる
ように摺動操作ができるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、サンバイザー本体に出入操作ができる補助サンバイザーを装設し たサンバイザーに関するものである。

【０００２】

【技術的背景】

自動車の運転席ならびに助手席の頭上位置に配設する遮光板、すなわち、サン バイザーに係るもので、その目的は周知の通り、運転者ならびに運転助手の視野 範囲に強烈な太陽光等の直射を回避することを目的とするものであるが、特に太 陽光において、朝・夕等の比較的光源の角度が低い時間帯にあっては一般のサン バイザーでは使用効果が期待できないことがある。

【０００３】 そこで、強烈光の光源角度が比較的低い場合の遮光も、該光源角度に対応して 適応できるサンバイザーとするものである。

【０００４】

【従来の技術】

一般的なサンバイザーにあっては、遮光を必要とする視野範囲において、遮光 範囲の光源角度は設定された最低角度を下限として設けられ、高角度に移行する に従い任意に対応調整ができるように構成されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前記したように従前のサンバイザーにあっては、遮断しようとする光の光源が 或る設定した角度を下限とし、該下限以下の光源角度からの光の遮断は不可能と されている。

【０００６】 そこで、この考案は、光源角度の下位遮光可能限界をさらに低角度に延長して 自動車の安全運転に寄与しようとすることを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の目的を達成させるための手段として、第１の考案は、サン バイザー本体下辺より補助サンバイザーを下方に引き出し、また、原位置に収納 できるように摺動操作ができるようにサンバイザー本体に支持させてなるもので ある。

【０００８】 第２の考案は、下辺が開口する袋状のサンバイザー本体内に補助サンバイザー を挿入設置し、該補助サンバイザーをサンバイザー本体の表・裏面体の裏側で挾 持接触して収納し、補助サンバイザーを摺動操作によりサンバイザー本体に対し 出入自在となるようにしたものである。

【０００９】 第３の考案は、サンバイザー本体の表裏いずれか一面の両側辺に案内枠を相対 向して設置し、該案内枠に補助サンバイザーを摺動抵抗をもたせて係合し、補助 サンバイザーを摺動操作によりサンバイザー本体に対し出入自在となるようにし てなるものである。

【００１０】 第４の考案は、長方形の補助サンバイザーにおける平行する双方の短辺のそれ ぞれに沿って長孔を穿設し、該長孔のそれぞれに嵌挿した有頭ピンの頭部裏面を 補助サンバイザーの平面部に接合し、かつ、該有頭ピンをサンバイザー本体の短 辺に接近する位置に密に固着してなるものである。

【００１１】 第５の考案は、透光率が低い透明板を素材として形成する補助サンバイザーを サンバイザー本体に装着してなるものである。

【００１２】

【考案の実施の形態】

この考案のサンバイザーは、基本的に従前のサンバイザーに補助サンバイザー ２を加装し、従前のサンバイザーにおいて光源の角度によって遮光不可能である 状態を可能となるようにするものである。

【００１３】 したがって、従前形態のサンバイザーで、目的とする遮光作用がこと足りる状 況にあるときには補助サンバイザー２をサンバイザー本体１側に格納し、該サン バイザー本体１のみで遮光度合いが不足する場合に限り補助サンバイザー２を遮 光不足度合いに見合った適量面積をサンバイザー本体１側より引き出し、その不 足遮光量を補うものである。

【００１４】 この補助サンバイザー２は、サンバイザー本体１側に格納できるようにしたこ とにより該サンバイザー本体１面積ならびに形状においてわずかに小型を相似形 をもって形成するものである。

【００１５】 サンバイザー本体１側に格納する補助サンバイザー２の格納手段は、サンバイ ザー本体１を袋状とし、その開口部より補助サンバイザー２を出入させる形態と 、サンバイザー本体１の表裏のいずれか一面に添わせ、かつ、引き出し摺動操作 により遮光面の増加量を任意調整するものである。

【００１６】 サンバイザー本体１を格納体とする袋状とする場合に、その開口部を下辺に形 成し、該開口部から補助サンバイザー２が出入できるように袋状の収納部８内に 設置するとともに、開口縁部３が補助サンバイザー２の表裏両面に接触させて人 為的出入操作以外の振動・衝撃等による意に反する自動現象を防止している。

【００１７】 このようにして出入操作によってサンバイザー本体１に対して出入する補助サ ンバイザー２の下辺には手掛部９を設けるとともに、上辺両端には両側方向に突 出するストッパー４を形成し、サンバイザー本体１下辺の開口縁部３における内 側両端に係止できるようにして、このサンバイザー２がサンバイザー本体１より の逸脱出を防止している。

【００１８】 このように補助サンバイザー２はサンバイザー本体１に対し出入動作の際に開 口縁部３の内側に常時接触抵抗を受けることにより、爾後の操作指令があるまで 現状を不動のまま維持するものである。

【００１９】 次に、サンバイザー本体１の両外面のうち、表裏いずれか任意の一面において 、側辺のそれぞれに接近した位置に開溝部を相対向する案内枠５、５に補助サン バイザー２を、その両側を接合係挿して摺動操作によって移動できるようにする とともに、該案内枠５の下端部には補助サンバイザー２の両側上端より突出形成 したストッパー４が係止できる掛止部５ａによってサンバイザー本体１より引き 出し操作により移動する補助サンバイザー２がサンバイザー本体１よりの離脱分 離を防止するものである。

【００２０】 また、補助サンバイザー２の両側辺に接近した位置に、平行する２条の長孔６ 、６を設け、該長孔６、６のそれぞれに有頭ピン７を嵌挿し、かつ、該有頭ピン ７頭部の裏面が補助サンバイザー２の表面に密着するようにサンバイザー本体１ に固着するものである。

【００２１】 このようにすることによりサンバイザー本体１に固着された有頭ピン７を軸と して長孔６の長さ範囲内を該サンバイザー本体１に対して補助サンバイザー２を 移動できるようにしてあり、かつまた、有ピン７頭部の裏面が補助サンバイザー ２の表面に密着し、かつ、裏面はサンバイザー本体１と接面しているので、サン バイザー本体１より任意設定寸法を引き出された補助サンバイザー２は自動車の 走行振動あるいはわずかな接触作用程度にあっても移動することなく、次操作が 行われるまで設定係止状態を維持するものである。

【００２２】 このようにしてサンバイザー本体１に装着された補助サンバイザー２の使用に あたって、サンバイザー本体１の丈寸法を増加した状態ともなるので、場合によ っては運転者の運転視野にまで及ぶこともあるが、該補助サンバイザー２は透光 量を減じた透明板で形成されているものであるから、信号灯ならびに運転状況等 の視認性を何等阻害することなく、有害な強烈光線の透過のみを減じることがで きるものである。

【００２３】

【考案の効果】

この考案は以上のようにして、サンバイザー本体側に格納された補助サンバイ ザーを必要に応じて下方に引き出し、サンバイザー本体の丈寸法の不足を補い、 低角度を光源とする強烈光線を遮り、かつ、視認性を阻害せず、また、不使用時 にあっては、従前のサンバイザーと同様に格納できるので、自動車の運転操縦を 何等阻害することなく、また、運転者の心理状態に対しても何等影響を与えない 効果あるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のサンバイザーを一部欠切して内部
を説明する斜視図、

【図２】 他の実施例のサンバイザー本体と補助サン
バイザーとの接合関係を示す部分的拡大断面図、

【図３】 さらにまた他の実施例のサンバイザー本体
と補助サンバイザーとの接合関係を示す部分的拡大断面
図。

【符号の説明】

１ サンバイザー本体、 ２ 補助サンバイザー、 ３ 開口縁部、 ４ ストッパー、 ５ 案内枠、 ５ａ 掛止部、 ６ 長孔、 ７ 有頭ピン、 ８ 収納部、 ９ 手掛部。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 サンバイザー本体１下辺より補助サンバ
   イザー２を下方に引き出し、また、原位置に収納できる
   ように摺動操作ができるようにサンバイザー本体１に支
   持させてなることを特徴とするサンバイザー。
2. 【請求項２】 下辺が開口する袋状のサンバイザー本体
   １内に補助サンバイザー２を挿入設置し、該補助サンバ
   イザー２をサンバイザー本体１の表・裏面体の裏側で挾
   持接触して収納し、補助サンバイザー２を摺動操作によ
   りサンバイザー本体１に対し出入自在となるようにした
   ことを特徴とするサンバイザー。
3. 【請求項３】 サンバイザー本体１の表裏いずれか一面
   の両側辺に案内枠５を相対向して設置し、該案内枠５に
   補助サンバイザー２を摺動抵抗をもたせて係合し、該補
   助サンバイザー２を摺動操作によりサンバイザー本体１
   に対し出入自在となるようにしたことを特徴とするサン
   バイザー。
4. 【請求項４】 長方形の補助サンバイザー２における平
   行する双方の短辺のそれぞれに沿って長孔６を穿設し、
   該長孔６のそれぞれに嵌挿した有頭ピン７の頭部裏面を
   補助サンバイザー２の平面部に接合し、かつ、該有頭ピ
   ン７をサンバイザー本体１の短辺に接近する位置に密に
   固着してなることを特徴とするサンバイザー。
5. 【請求項５】 透光率が低い透明板を素材として形成す
   る補助サンバイザー２をサンバイザー本体１に装着して
   なることを特徴とする請求項１、２、３または４記載の
   サンバイザー。