JP3030449B2 - セメント複合板及びその製造方法 - Google Patents

セメント複合板及びその製造方法

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JP3030449B2 JP26310791A JP26310791A JP3030449B2 JP 3030449 B2 JP3030449 B2 JP 3030449B2 JP 26310791 A JP26310791 A JP 26310791A JP 26310791 A JP26310791 A JP 26310791A JP 3030449 B2 JP3030449 B2 JP 3030449B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度の優れたセ
メント複合板及びその押出成形による製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から押出成形セメント板は耐候性、
防火性に優れており、製造コストも低いことから特に建
築材料として多量に生産されている。これらの押出成形
セメント板は通常セメント、けい砂、メチルセルロー
ズ、石綿に、必要に応じて軽量骨材を混合したものに水
を加えて混練して得られる粘土状物を押出成形した後、
蒸気養生、オートクレープ養生等の方法で硬化させて製
造していた。
【0003】しかしながら、このような方法の場合セメ
ントに対して水の使用量を多くすると賦形性や形状保持
力が悪く、逆に水の使用量を少なくすると20〜50k
g/cm2あるいはそれ以上の高圧での押出成形が必要
となるため押出機の摩耗や損傷が多くなるばかりでなく
押出成形スピードがあがらないという問題があった。更
に、得られる押出成形セメント板の機械的強度を向上さ
せるために炭素繊維などの補強材を添加した場合、押出
成形中に高圧のため補強材の破損が著しく充分な補強効
果が得られなかった。また、補強材としての合成繊維の
使用はセメントスラリーとの親和性が悪いため補強効果
に乏しく、通常はアスベストのような特定の補強材を使
用するしかなかった。
【0004】一方、本発明者らは先に、セメントスラリ
ー、ビニル単量体及び界面活性剤から得られたセメント
含有W/O型エマルジョンを成形してなるセメント板は
エマルジョン内部に分散している水を蒸発除去したあと
に緻密な空隙が生じるので容易に多孔質のセメント板が
得られること、ビニル単量体が連続層となって硬化して
複合構造を取っているため強度が比較的高いセメント板
が得られることを明らかにした(特公平1−30778
号公報、特公平2−16266号公報、特公平2−11
544号公報)。更に、上記の組成に補強繊維を分散さ
せたセメント含有W/O型エマルジョンが3kg/cm
2以下の低圧でも押出成形できることを見い出した(特
開平1−176258号公報)。
【0005】この方法によると、W/O型エマルジョン
中にセメントが分散しており、しかも該エマルジョンは
高いチクソトロビー性を有しているので容易に自由な形
状に成形できるという利点を有している。しかしなが
ら、これらの方法はいずれも多孔質の軽量セメント板に
関するものであり、セメント板中の水を乾燥除去するの
に多大のエネルギーと時間を要するという欠点があっ
た。また、機械的強度も内部に空隙を有するためかなら
ずしも充分とはいえなかった。
【0006】従って、内部に空隙が少ない機械的強度の
高い、特に種々の補強材を含む押出成形セメント板、及
びそれを低圧で効率よく押出成形する製造方法が確立さ
れることが各方面から強く要望されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、機械的強度
に優れ、しかも防火性、耐候性がよく、種々の形状に自
由に成形でき、建築材料その他の広範な分野の基材とし
て使用できるセメント複合板、及びその押出成形による
優れた製造方法を提供すること目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、セメン
ト(A)、水(B)、ビニル単量体(C)及び逆乳化剤
(D)からなるセメント含有W/O型エマルジョン組成
物を押出成形してなるセメント複合板において、該セメ
ント含有W/O型エマルジョン組成物中のセメント
(A)と水(B)の重量比が100:10〜40である
ことを特徴とするセメント複合板。が提供され、また、
前記セメント含有W/O型エマルジョン組成物が補強材
(E)を含有していることを特徴とする前記セメント複
合板が提供され、更に、前記補強材(E)が合成繊維、
炭素繊維であることを特徴とする前記セメント複合板が
提供され、更にまた、セメント(A)と水(B)の重量
比が100:10〜40であって、セメント(A)、水
(B)、ビニル単量体(C)、逆乳化剤(D)からなる
セメント含有W/O型エマルジョン組成物を調製し、次
いでセメント含有W/O型エマルジョン組成物を5kg
/cm2以下の押出圧力で成形することを特徴とするセ
メント複合板の製造方法が提供される。
【0009】すなわち、本願発明においてはセメント
(A)に対する水(B)の使用量が極めて少ないので、
W/O型エマルジョン組成物中に分散している水に基づ
いて形成される空隙部分が少なく、高比重で機械的強度
の高いセメント板が得られる。更に、使用した水(B)
の大部分はセメント(A)の水和反応に消費されるので
成形後、セメント板中の未反応の水(B)を乾燥除去す
る工程を省略することができるのである。このことは、
エネルギーコストを低減できることから工業的にも極め
て有利である。
【0010】以下に本発明のセメント複合板について更
に詳しく説明する。本発明に使用されるセメント(A)
としてはポルトランドセメント、高炉セメント、フライ
アッシュセメント、シリカセメント、アルミナセメン
ト、あるいはけい砂などのけい酸化合物、カルシウム化
合物等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし
混合して使用してもよい。
【0011】ビニル単量体(C)としては水に対する溶
解性が小さく水とエマルジョンを形成でき、かつ分子中
に重合性二重結合を有する化合物であればいずれでもよ
く、例えばスチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビ
ニルモノマー、又はアクリル酸エチル、メタクリル酸メ
チル、ヒドロキシプロピルメタクリレート等の(メタ)
アクリル酸エステルやアクリロニトリルが挙げられる。
その他分子中に重合性二重結合を2個以上有するジビニ
ルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、エポキシメ
タクリレートや不飽和ポリエステル樹脂等も挙げられ
る。これらは単独で使用してもよいし、二種以上混合し
て使用してもよい。特に、これ等の中でもスチレンを主
成分とする混合物が経済的にも、エマルジョン形成性の
面からも好ましい。また、得られた成形物の強度や重合
特性を改善すめために分子中に重合性二重結合を2個以
上有する化合物を一部併用することが一般に好ましい。
【0012】また、成形後の養生硬化反応を促進するた
めにビニル単量体(C)には重合触媒を混入するが、重
合触媒としては一般的な有機過酸化物などのラジカル重
合開始剤またはレドックス触媒を通常の処方に従い使用
する。
【0013】逆乳化剤(D)としてはW/O型エマルジ
ョンを形成するものであれば特に制限はないがソルビタ
ンセスキオレート、ソルビタンモノラウレート、グリセ
ロールモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ジ
エチレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノ
ステアレート、ジグリセロールモノオレート、アルキレ
ングリコールの無水マレイン酸付加物、または、ポリア
ルキレンポリアミンあるいはアルキルイミノビスアルキ
レンアミンの中和物、もしくはそれらと高級脂肪酸の混
合物等の非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤あ
るいはイオン性界面活性剤のコンプレックスが挙げられ
る。これらのうちでも、逆乳化剤(D)の使用量が比較
的少なくてすみ、また少ない水(B)の使用量でも安定
なエマルジョンを形成できるポリアルキレンポリアミン
あるいはアルキルイミノビスアルキレンアミンの中和
物、もしくはそれらと高級脂肪酸の混合物等のイオン性
界面活性剤あるいはイオン性界面活性剤のコンプレック
スが特に好ましい。これらは単独で使用してもよいし二
種以上混合して使用してもよい。また、逆乳化剤(D)
はビニル単量体(C)に対して3〜50重量%使用され
る。使用方法としては、通常ビニル単量体(C)に溶解
して用いるが、別々に加えてもよい。
【0014】更に、本発明においては更に優れた機械的
強度を有するセメント複合板を得る目的でセメント含有
W/O型エマルジョン組成物中に補強材(E)を含有さ
せることができる。補強材(E)としてはポリプロピレ
ン、ポリエステル、ビニロン、ナイロン、アクリル、ア
ラミド、ポリエチレン、塩化ビニルなどの合成繊維や、
炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、鉱物繊維などの無機
繊維、あるいは炭化珪素、窒化珪素などのウィスカーな
どが挙げられる。これらの補強材(E)の形状について
は特に制限はないが長さが20mm未満のものが押出成
形の関係上好ましい。また、補強材(E)の混入率はセ
メント含有W/O型エマルジョンに対して0.3〜20
wt%が好ましい。
【0015】本発明においてはビニル単量体(C)が連
続層となり、その中にセメント(A)と水(B)が分散
しているので、従来のセメント−水溶性高分子化合物よ
りなる原材料組成物に比較して、表面が親油性の合成樹
脂系の補強材や炭素繊維などとの親和性が著しく高く、
従来使用が困難であった上記補強材(E)を系中に容易
に均一に分散させることができる。また、その混入率も
従来のアスベスト繊維の混入率よりも遙かに少ない量で
優れた補強効果を発揮することができるのである。この
ことも本発明の特徴の一つである。
【0016】次に、本発明の前記セメント複合板の製造
方法について説明する。まず、本願発明においては、ま
ずセメント(A)、水(B)、ビニル単量体(C)、逆
乳化剤(D)からなるセメント含有W/O型エマルジョ
ンを製造するのであるが、その際セメント(A)と水
(B)の重量比を100:10〜40にすることが重要
である。従来の押出成形法によるセメント板の製造にお
いては水、もしくは水系のバインダー中にセメントを分
散させるので、水の使用量が少なくなるほど系の粘度が
上昇し、そのために高い押出圧力が必要となるのである
が、本発明では水(B)の使用量が少ない場合でも良好
な押出性を保持できることが最大の特徴である。セメン
ト(A)に対する水(B)の使用量が40を超えると得
られるセメント複合板中の空隙が多くなり機械的強度が
低下するばかりか、後で余分の水(B)を乾燥除去する
必要が生ずるので好ましくない。また、水(B)の使用
量があまり少ないと肝心のエマルジョンが形成されない
ばかりか、セメント(A)の水和反応が充分進行しない
ので得られるセメント複合板の機械的強度が逆に低下す
るので好ましくない。
【0017】また、ビニル単量体(C)の使用量はセメ
ント(A)と水(B)の合計量に対して1〜20wt%
が好ましく、特に2〜10wt%が好ましい。ビニル単
量体(C)の使用量が20wt%を超えるとコストが高
くなるばかりか、得られたセメント複合板の防火性も低
下するので好ましくなく、逆に使用量が1wt%未満の
場合はW/O型エマルジョン内に分散させるセメント
(A)量が多くなりすぎ均一なエマルジョンが得られ難
くなるので好ましくない。
【0018】セメント含有W/O型エマルジョン組成物
は、例えばセメント(A)と水(B)にビニル単量体
(C)と逆乳化剤(D)、重合触媒とからなるビニル単
量体溶液を加えて市販のミキサーや連続ニーダーなどに
て混合することによって得られる。混合装置にもよるが
通常0.5〜5分の攪拌混合で粘稠なやわらかい粘土状
の水に不溶であるセメント含有W/O型エマルジョン組
成物が得られる。
【0019】補強材(E)を含有させる場合は、セメン
ト含有W/O型エマルジョンを形成させる前に一旦他の
原材料と一緒に加えておいてもよいし、セメント含有W
/O型エマルジョン形成後に混入してもよい。いずれの
混入方法においても補強材(E)は容易に、均一に分散
する。
【0020】以上述べた方法で形成されたセメント含有
W/O型エマルジョン組成物は成形用ダイスを備えた押
出成形機で5kg/cm2以下の低圧で押出成形され
る。これはセメント含有W/O型エマルジョン組成物が
高いチクソトロピー性を有していることから初めて可能
となったのである。すなわち他から力がかかると容易に
流動するが、静置すると形状が容易には崩れない性質を
有しているので、混練、押出成形時には流動性が高く5
kg/cm2以下の低圧で押出成形できると共に押出成
形後は形状が崩れることがないので自由な形状に押出成
形できるのである。
【0021】更に、驚くべきことに上記セメント含有W
/O型エマルジョン組成物に補強材(E)を含有させた
場合でもさほど粘度が上昇せず、補強材(E)を含有さ
せない場合と同じように5kg/cm2以下の低圧で押
出成形できることを見い出したのである。これは、セメ
ント含有W/O型エマルジョン組成物のエマルジョンと
しての特性の他に、マトリックスを構成しているビニル
単量体(C)の高い潤滑性、及び補強材(E)との親和
性によるものと考えられる。このように本発明において
は低圧で押出成形が可能となったので補強材(E)の押
出成形時の破損も少なく機械的強度に優れた押出成形セ
メント複合板を得ることができるのである。
【0022】次いで、押出成形板は自然養生、蒸気養
生、オートクレープ養生にてビニル単量体(C)の二重
結合に基づく重合反応とセメント(A)の水和反応を進
行させる。このようにして得られた本発明の押出成形セ
メント複合板は水(B)の使用量が少ないためセメント
板中の空隙部分が少ないので高い機械的強度を有する。
また、硬化後水を除去させるための乾燥工程は水(B)
のほとんどがセメント(A)の水和反応に消費されるの
で省略または短縮することができる。
【0023】
【実施例】以下実施例にて本発明を詳細に説明する。な
お、本実施例で使用した原材料は以下の記号であらわし
た。 (1)セメント A1…ポルトランドセメント:けい砂=60重量部:4
0重量部 A2…ポルトランドセメント (2)逆乳化剤 D1…テトラエチレンペンタミン1モルとオレイン酸
1.5モルを反応させて得られるアミド化合物3.6重
量部とドデシルベンゼンスルホン酸2.4重量部との中
和物とオレイン酸4重量部の混合物。 D2…D1と同様にして得られたアミド化合物4.2重
量部とドデシルベンゼンスルホン酸3.2重量部との中
和物とオレイン酸2重量部の混合物。 D3…イミノビスプロピルアミン1モルとカプリン酸
0.7モルを反応させて得られたアミド化合物4重量部
と2−エチルヘキサノールのリン酸エステル化物4重量
部との中和物とオレイン酸2重量部の混合物。 D4…ソルビタンモノラウレート D5…ソルビタンモノオレート D6…ジグリセロールモノオレート (3)重合触媒 I1…t−ブチルパーベンゾエート I2…t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート I3…ベンゾイルパーオキサイド (4)補強材 E1…ポリアクリロニトリル繊維(直径18μ、長さ2
mm) E2…ポリアクリロニトリル繊維(直径18μ、長さ5
mm) E3…ポリプロピレン繊維(直径18μ、長さ6mm) E4…InorPhil(スラグを高温で溶融して製造
した非晶質鉱物繊維、直径4μ、長さ1mm未満、La
xa社製) E5…ガラス繊維(直径13.5μ、長さ5mm) E6…炭素繊維(直径18μ、長さ10mm) また、得られたセメント複合板の曲げ強度はJIS−A
1408に基づいて測定した結果で表わした。
【0024】実施例1 最大毎時0.6tonの処理能力を有する連続ニーダ
ー、真空室、押出スクリューを備えた連続押出成形機
に、ポルトランドセメントを229kg/hr、けい砂
を152.7kg/hr、水を118.3kg/hr、
及びビニル単量体(C)としてのスチレンモノマー85
重量部、テトラエチレンペンタミンのオレイン酸アミド
のドデシルベンゼンスルホン酸中和物9重量部とオレイ
ン酸6重量部の混合物からなる逆乳化剤(D)、重合触
媒としてのt−ブチルパーオキシべンゾエート1重合部
を混合して得られるビニル単量体溶液を14.5kg/
hrで連続定量供給して巾455mm、厚さ12mmの
押出成形板を得た。この時の押出圧力は2kg/cm2
以下であった。この成形板を養生硬化させて本発明のセ
メント複合板を得た。原料配合組成を表1に、製造条件
及び特性は表2に示す。
【0025】実施例2 実施例1と同様な連続押出成形機を用いて、表1に示し
た原料配合組成に基づいた以外は実施例1と同じ方法で
セメント複合板を得た。この時の製造条件及び得られた
セメント複合板の特性は表2に示す。
【0026】
【表1】 (注)ビニル単量体溶液の欄の左端はスチレンモノマ
ー、逆乳化剤、重合触媒からなるビニル単量体溶液とし
ての使用量を示し、右側の各欄はそれぞれビニル単量体
溶液中の組成比を示している。
【0027】
【表2】
【0028】実施例3〜10、比較例1〜2 実施例1と同様な連続押出装置に、表3に示した原料配
合組成に基づいて、セメント、水、補強材、及びビニル
単量体としてのスチレンモノマー、逆乳化剤、重合触媒
を混合して得られるビニル単量体溶液を連続定量供給し
て巾455mm、厚さ18mmの押出成形板を得た。こ
の時の押出圧力は2kg/cm2以下であった。この成
形板を養生硬化させて本発明のセメント複合板を得た。
この時に製造条件及び得られたセメント複合板の特性は
表4に示す。
【0029】
【表3】 (注)ビニル単量体溶液の欄の左端はスチレンモノマ
ー、逆乳化剤、重合触媒からなるビニル単量体溶液とし
ての使用量を示し、右側の各欄はそれぞれビニル単量体
溶液中の組成比を示している。
【0030】
【表4】
【0031】実施例1〜2と比較例1〜2からも明らか
なように、比較例で得られたセメント複合板の曲げ強度
は補強材(E)を使用しているにもかかわらず実施例で
得られたセメント複合板の曲げ強度に比べて低い。ま
た、実施例3〜10においてはW/O型エマルジョンと
補強材(E)との親和性がよいことから得られたセメン
ト複合板の曲げ強度はかなり高い値を示している。この
ことは本発明のように、セメント(A)と水(B)の比
が100:10〜40となるように水(B)の使用量を
少なくすること、更に補強材(E)を用いることにより
曲げ強度等の機械的強度が向上したセメント複合板が得
られることを示している。しかも、押出成形板を養生し
た後乾燥する必要もない。更に、本発明においては実施
例からも明らかなように水(B)の使用量が少ない場合
でも押出圧力が2kg/cm2と低い。
【0032】
【発明の効果】本発明のセメント複合板は、セメント
(A)に対する水(B)の使用量が少ないので内部に空
隙の少なく、機械的強度に優れている。そして本発明に
おいては該セメント複合板をW/O型エマルジョンを利
用した押出成形方法で得ることができる。しかも、該W
/O型エマルジョンの高いチクソトロピー性と、該W/
O型エマルジョンのマトリックスを構成しているビニル
単量体の高い潤滑性により水(B)の使用量が少ない場
合でも5kg/cm2以下の低圧で押出成形できる。ま
た、合成繊維、炭素繊維などとの親和性も優れているの
でこれらを容易に均一に分散させることができると共に
押出圧力が低いためこれら補強材(E)の押出時の破損
も少なくてすむという効果も有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 16:06 14:38 14:42 14:38 24:08 24:12 24:16) (56)参考文献 特開 平3−279246(JP,A) 特開 平1−176258(JP,A) 特開 昭63−26542(JP,A) 特開 昭61−163156(JP,A) 特開 昭61−31334(JP,A) 特開 昭60−33241(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 28/04 C04B 24/24 C04B 24/26 B28B 3/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント(A)、水(B)、ビニル単量
    体(C)及び逆乳化剤(D)からなるセメント含有W/
    O型エマルジョン組成物を押出成形してなるセメント複
    合板において、該セメント含有W/O型エマルジョン組
    成物中のセメント(A)と水(B)の重量比が100:
    10〜40であることを特徴とするセメント複合板。
  2. 【請求項2】 前記セメント含有W/O型エマルジョン
    組成物が補強材(E)を含有していることを特徴とする
    請求項1記載のセメント複合板。
  3. 【請求項3】 前記補強材(E)が合成繊維、炭素繊維
    であることを特徴とする請求項2記載のセメント複合
    板。
  4. 【請求項4】 セメント(A)と水(B)の重量比が1
    00:10〜40であって、セメント(A)、水
    (B)、ビニル単量体(C)、逆乳化剤(D)からなる
    セメント含有W/O型エマルジョン組成物を調製し、次
    いでセメント含有W/O型エマルジョン組成物を5kg
    /cm2以下の押出圧力で成形することを特徴とするセ
    メント複合板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記セメント含有W/O型エマルジョン
    組成物が補強材(E)を含有していることを特徴とする
    請求項4記載のセメント複合板の製造方法。
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