JP3030449B2 - セメント複合板及びその製造方法 - Google Patents
セメント複合板及びその製造方法Info
- Publication number
- JP3030449B2 JP3030449B2 JP26310791A JP26310791A JP3030449B2 JP 3030449 B2 JP3030449 B2 JP 3030449B2 JP 26310791 A JP26310791 A JP 26310791A JP 26310791 A JP26310791 A JP 26310791A JP 3030449 B2 JP3030449 B2 JP 3030449B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- water
- composite board
- vinyl monomer
- cement composite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2103/00—Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
- C04B2103/0045—Polymers chosen for their physico-chemical characteristics
- C04B2103/0046—Polymers chosen for their physico-chemical characteristics added as monomers or as oligomers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/00034—Physico-chemical characteristics of the mixtures
- C04B2111/00129—Extrudable mixtures
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/20—Resistance against chemical, physical or biological attack
- C04B2111/28—Fire resistance, i.e. materials resistant to accidental fires or high temperatures
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
メント複合板及びその押出成形による製造方法に関する
ものである。
防火性に優れており、製造コストも低いことから特に建
築材料として多量に生産されている。これらの押出成形
セメント板は通常セメント、けい砂、メチルセルロー
ズ、石綿に、必要に応じて軽量骨材を混合したものに水
を加えて混練して得られる粘土状物を押出成形した後、
蒸気養生、オートクレープ養生等の方法で硬化させて製
造していた。
ントに対して水の使用量を多くすると賦形性や形状保持
力が悪く、逆に水の使用量を少なくすると20〜50k
g/cm2あるいはそれ以上の高圧での押出成形が必要
となるため押出機の摩耗や損傷が多くなるばかりでなく
押出成形スピードがあがらないという問題があった。更
に、得られる押出成形セメント板の機械的強度を向上さ
せるために炭素繊維などの補強材を添加した場合、押出
成形中に高圧のため補強材の破損が著しく充分な補強効
果が得られなかった。また、補強材としての合成繊維の
使用はセメントスラリーとの親和性が悪いため補強効果
に乏しく、通常はアスベストのような特定の補強材を使
用するしかなかった。
ー、ビニル単量体及び界面活性剤から得られたセメント
含有W/O型エマルジョンを成形してなるセメント板は
エマルジョン内部に分散している水を蒸発除去したあと
に緻密な空隙が生じるので容易に多孔質のセメント板が
得られること、ビニル単量体が連続層となって硬化して
複合構造を取っているため強度が比較的高いセメント板
が得られることを明らかにした(特公平1−30778
号公報、特公平2−16266号公報、特公平2−11
544号公報)。更に、上記の組成に補強繊維を分散さ
せたセメント含有W/O型エマルジョンが3kg/cm
2以下の低圧でも押出成形できることを見い出した(特
開平1−176258号公報)。
中にセメントが分散しており、しかも該エマルジョンは
高いチクソトロビー性を有しているので容易に自由な形
状に成形できるという利点を有している。しかしなが
ら、これらの方法はいずれも多孔質の軽量セメント板に
関するものであり、セメント板中の水を乾燥除去するの
に多大のエネルギーと時間を要するという欠点があっ
た。また、機械的強度も内部に空隙を有するためかなら
ずしも充分とはいえなかった。
高い、特に種々の補強材を含む押出成形セメント板、及
びそれを低圧で効率よく押出成形する製造方法が確立さ
れることが各方面から強く要望されていた。
に優れ、しかも防火性、耐候性がよく、種々の形状に自
由に成形でき、建築材料その他の広範な分野の基材とし
て使用できるセメント複合板、及びその押出成形による
優れた製造方法を提供すること目的とする。
ト(A)、水(B)、ビニル単量体(C)及び逆乳化剤
(D)からなるセメント含有W/O型エマルジョン組成
物を押出成形してなるセメント複合板において、該セメ
ント含有W/O型エマルジョン組成物中のセメント
(A)と水(B)の重量比が100:10〜40である
ことを特徴とするセメント複合板。が提供され、また、
前記セメント含有W/O型エマルジョン組成物が補強材
(E)を含有していることを特徴とする前記セメント複
合板が提供され、更に、前記補強材(E)が合成繊維、
炭素繊維であることを特徴とする前記セメント複合板が
提供され、更にまた、セメント(A)と水(B)の重量
比が100:10〜40であって、セメント(A)、水
(B)、ビニル単量体(C)、逆乳化剤(D)からなる
セメント含有W/O型エマルジョン組成物を調製し、次
いでセメント含有W/O型エマルジョン組成物を5kg
/cm2以下の押出圧力で成形することを特徴とするセ
メント複合板の製造方法が提供される。
(A)に対する水(B)の使用量が極めて少ないので、
W/O型エマルジョン組成物中に分散している水に基づ
いて形成される空隙部分が少なく、高比重で機械的強度
の高いセメント板が得られる。更に、使用した水(B)
の大部分はセメント(A)の水和反応に消費されるので
成形後、セメント板中の未反応の水(B)を乾燥除去す
る工程を省略することができるのである。このことは、
エネルギーコストを低減できることから工業的にも極め
て有利である。
に詳しく説明する。本発明に使用されるセメント(A)
としてはポルトランドセメント、高炉セメント、フライ
アッシュセメント、シリカセメント、アルミナセメン
ト、あるいはけい砂などのけい酸化合物、カルシウム化
合物等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし
混合して使用してもよい。
解性が小さく水とエマルジョンを形成でき、かつ分子中
に重合性二重結合を有する化合物であればいずれでもよ
く、例えばスチレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビ
ニルモノマー、又はアクリル酸エチル、メタクリル酸メ
チル、ヒドロキシプロピルメタクリレート等の(メタ)
アクリル酸エステルやアクリロニトリルが挙げられる。
その他分子中に重合性二重結合を2個以上有するジビニ
ルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、エポキシメ
タクリレートや不飽和ポリエステル樹脂等も挙げられ
る。これらは単独で使用してもよいし、二種以上混合し
て使用してもよい。特に、これ等の中でもスチレンを主
成分とする混合物が経済的にも、エマルジョン形成性の
面からも好ましい。また、得られた成形物の強度や重合
特性を改善すめために分子中に重合性二重結合を2個以
上有する化合物を一部併用することが一般に好ましい。
めにビニル単量体(C)には重合触媒を混入するが、重
合触媒としては一般的な有機過酸化物などのラジカル重
合開始剤またはレドックス触媒を通常の処方に従い使用
する。
ョンを形成するものであれば特に制限はないがソルビタ
ンセスキオレート、ソルビタンモノラウレート、グリセ
ロールモノステアレート、ソルビタンモノオレート、ジ
エチレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノ
ステアレート、ジグリセロールモノオレート、アルキレ
ングリコールの無水マレイン酸付加物、または、ポリア
ルキレンポリアミンあるいはアルキルイミノビスアルキ
レンアミンの中和物、もしくはそれらと高級脂肪酸の混
合物等の非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤あ
るいはイオン性界面活性剤のコンプレックスが挙げられ
る。これらのうちでも、逆乳化剤(D)の使用量が比較
的少なくてすみ、また少ない水(B)の使用量でも安定
なエマルジョンを形成できるポリアルキレンポリアミン
あるいはアルキルイミノビスアルキレンアミンの中和
物、もしくはそれらと高級脂肪酸の混合物等のイオン性
界面活性剤あるいはイオン性界面活性剤のコンプレック
スが特に好ましい。これらは単独で使用してもよいし二
種以上混合して使用してもよい。また、逆乳化剤(D)
はビニル単量体(C)に対して3〜50重量%使用され
る。使用方法としては、通常ビニル単量体(C)に溶解
して用いるが、別々に加えてもよい。
強度を有するセメント複合板を得る目的でセメント含有
W/O型エマルジョン組成物中に補強材(E)を含有さ
せることができる。補強材(E)としてはポリプロピレ
ン、ポリエステル、ビニロン、ナイロン、アクリル、ア
ラミド、ポリエチレン、塩化ビニルなどの合成繊維や、
炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、鉱物繊維などの無機
繊維、あるいは炭化珪素、窒化珪素などのウィスカーな
どが挙げられる。これらの補強材(E)の形状について
は特に制限はないが長さが20mm未満のものが押出成
形の関係上好ましい。また、補強材(E)の混入率はセ
メント含有W/O型エマルジョンに対して0.3〜20
wt%が好ましい。
続層となり、その中にセメント(A)と水(B)が分散
しているので、従来のセメント−水溶性高分子化合物よ
りなる原材料組成物に比較して、表面が親油性の合成樹
脂系の補強材や炭素繊維などとの親和性が著しく高く、
従来使用が困難であった上記補強材(E)を系中に容易
に均一に分散させることができる。また、その混入率も
従来のアスベスト繊維の混入率よりも遙かに少ない量で
優れた補強効果を発揮することができるのである。この
ことも本発明の特徴の一つである。
方法について説明する。まず、本願発明においては、ま
ずセメント(A)、水(B)、ビニル単量体(C)、逆
乳化剤(D)からなるセメント含有W/O型エマルジョ
ンを製造するのであるが、その際セメント(A)と水
(B)の重量比を100:10〜40にすることが重要
である。従来の押出成形法によるセメント板の製造にお
いては水、もしくは水系のバインダー中にセメントを分
散させるので、水の使用量が少なくなるほど系の粘度が
上昇し、そのために高い押出圧力が必要となるのである
が、本発明では水(B)の使用量が少ない場合でも良好
な押出性を保持できることが最大の特徴である。セメン
ト(A)に対する水(B)の使用量が40を超えると得
られるセメント複合板中の空隙が多くなり機械的強度が
低下するばかりか、後で余分の水(B)を乾燥除去する
必要が生ずるので好ましくない。また、水(B)の使用
量があまり少ないと肝心のエマルジョンが形成されない
ばかりか、セメント(A)の水和反応が充分進行しない
ので得られるセメント複合板の機械的強度が逆に低下す
るので好ましくない。
ント(A)と水(B)の合計量に対して1〜20wt%
が好ましく、特に2〜10wt%が好ましい。ビニル単
量体(C)の使用量が20wt%を超えるとコストが高
くなるばかりか、得られたセメント複合板の防火性も低
下するので好ましくなく、逆に使用量が1wt%未満の
場合はW/O型エマルジョン内に分散させるセメント
(A)量が多くなりすぎ均一なエマルジョンが得られ難
くなるので好ましくない。
は、例えばセメント(A)と水(B)にビニル単量体
(C)と逆乳化剤(D)、重合触媒とからなるビニル単
量体溶液を加えて市販のミキサーや連続ニーダーなどに
て混合することによって得られる。混合装置にもよるが
通常0.5〜5分の攪拌混合で粘稠なやわらかい粘土状
の水に不溶であるセメント含有W/O型エマルジョン組
成物が得られる。
ト含有W/O型エマルジョンを形成させる前に一旦他の
原材料と一緒に加えておいてもよいし、セメント含有W
/O型エマルジョン形成後に混入してもよい。いずれの
混入方法においても補強材(E)は容易に、均一に分散
する。
W/O型エマルジョン組成物は成形用ダイスを備えた押
出成形機で5kg/cm2以下の低圧で押出成形され
る。これはセメント含有W/O型エマルジョン組成物が
高いチクソトロピー性を有していることから初めて可能
となったのである。すなわち他から力がかかると容易に
流動するが、静置すると形状が容易には崩れない性質を
有しているので、混練、押出成形時には流動性が高く5
kg/cm2以下の低圧で押出成形できると共に押出成
形後は形状が崩れることがないので自由な形状に押出成
形できるのである。
/O型エマルジョン組成物に補強材(E)を含有させた
場合でもさほど粘度が上昇せず、補強材(E)を含有さ
せない場合と同じように5kg/cm2以下の低圧で押
出成形できることを見い出したのである。これは、セメ
ント含有W/O型エマルジョン組成物のエマルジョンと
しての特性の他に、マトリックスを構成しているビニル
単量体(C)の高い潤滑性、及び補強材(E)との親和
性によるものと考えられる。このように本発明において
は低圧で押出成形が可能となったので補強材(E)の押
出成形時の破損も少なく機械的強度に優れた押出成形セ
メント複合板を得ることができるのである。
生、オートクレープ養生にてビニル単量体(C)の二重
結合に基づく重合反応とセメント(A)の水和反応を進
行させる。このようにして得られた本発明の押出成形セ
メント複合板は水(B)の使用量が少ないためセメント
板中の空隙部分が少ないので高い機械的強度を有する。
また、硬化後水を除去させるための乾燥工程は水(B)
のほとんどがセメント(A)の水和反応に消費されるの
で省略または短縮することができる。
お、本実施例で使用した原材料は以下の記号であらわし
た。 (1)セメント A1…ポルトランドセメント:けい砂=60重量部:4
0重量部 A2…ポルトランドセメント (2)逆乳化剤 D1…テトラエチレンペンタミン1モルとオレイン酸
1.5モルを反応させて得られるアミド化合物3.6重
量部とドデシルベンゼンスルホン酸2.4重量部との中
和物とオレイン酸4重量部の混合物。 D2…D1と同様にして得られたアミド化合物4.2重
量部とドデシルベンゼンスルホン酸3.2重量部との中
和物とオレイン酸2重量部の混合物。 D3…イミノビスプロピルアミン1モルとカプリン酸
0.7モルを反応させて得られたアミド化合物4重量部
と2−エチルヘキサノールのリン酸エステル化物4重量
部との中和物とオレイン酸2重量部の混合物。 D4…ソルビタンモノラウレート D5…ソルビタンモノオレート D6…ジグリセロールモノオレート (3)重合触媒 I1…t−ブチルパーベンゾエート I2…t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート I3…ベンゾイルパーオキサイド (4)補強材 E1…ポリアクリロニトリル繊維(直径18μ、長さ2
mm) E2…ポリアクリロニトリル繊維(直径18μ、長さ5
mm) E3…ポリプロピレン繊維(直径18μ、長さ6mm) E4…InorPhil(スラグを高温で溶融して製造
した非晶質鉱物繊維、直径4μ、長さ1mm未満、La
xa社製) E5…ガラス繊維(直径13.5μ、長さ5mm) E6…炭素繊維(直径18μ、長さ10mm) また、得られたセメント複合板の曲げ強度はJIS−A
1408に基づいて測定した結果で表わした。
ー、真空室、押出スクリューを備えた連続押出成形機
に、ポルトランドセメントを229kg/hr、けい砂
を152.7kg/hr、水を118.3kg/hr、
及びビニル単量体(C)としてのスチレンモノマー85
重量部、テトラエチレンペンタミンのオレイン酸アミド
のドデシルベンゼンスルホン酸中和物9重量部とオレイ
ン酸6重量部の混合物からなる逆乳化剤(D)、重合触
媒としてのt−ブチルパーオキシべンゾエート1重合部
を混合して得られるビニル単量体溶液を14.5kg/
hrで連続定量供給して巾455mm、厚さ12mmの
押出成形板を得た。この時の押出圧力は2kg/cm2
以下であった。この成形板を養生硬化させて本発明のセ
メント複合板を得た。原料配合組成を表1に、製造条件
及び特性は表2に示す。
た原料配合組成に基づいた以外は実施例1と同じ方法で
セメント複合板を得た。この時の製造条件及び得られた
セメント複合板の特性は表2に示す。
ー、逆乳化剤、重合触媒からなるビニル単量体溶液とし
ての使用量を示し、右側の各欄はそれぞれビニル単量体
溶液中の組成比を示している。
合組成に基づいて、セメント、水、補強材、及びビニル
単量体としてのスチレンモノマー、逆乳化剤、重合触媒
を混合して得られるビニル単量体溶液を連続定量供給し
て巾455mm、厚さ18mmの押出成形板を得た。こ
の時の押出圧力は2kg/cm2以下であった。この成
形板を養生硬化させて本発明のセメント複合板を得た。
この時に製造条件及び得られたセメント複合板の特性は
表4に示す。
ー、逆乳化剤、重合触媒からなるビニル単量体溶液とし
ての使用量を示し、右側の各欄はそれぞれビニル単量体
溶液中の組成比を示している。
なように、比較例で得られたセメント複合板の曲げ強度
は補強材(E)を使用しているにもかかわらず実施例で
得られたセメント複合板の曲げ強度に比べて低い。ま
た、実施例3〜10においてはW/O型エマルジョンと
補強材(E)との親和性がよいことから得られたセメン
ト複合板の曲げ強度はかなり高い値を示している。この
ことは本発明のように、セメント(A)と水(B)の比
が100:10〜40となるように水(B)の使用量を
少なくすること、更に補強材(E)を用いることにより
曲げ強度等の機械的強度が向上したセメント複合板が得
られることを示している。しかも、押出成形板を養生し
た後乾燥する必要もない。更に、本発明においては実施
例からも明らかなように水(B)の使用量が少ない場合
でも押出圧力が2kg/cm2と低い。
(A)に対する水(B)の使用量が少ないので内部に空
隙の少なく、機械的強度に優れている。そして本発明に
おいては該セメント複合板をW/O型エマルジョンを利
用した押出成形方法で得ることができる。しかも、該W
/O型エマルジョンの高いチクソトロピー性と、該W/
O型エマルジョンのマトリックスを構成しているビニル
単量体の高い潤滑性により水(B)の使用量が少ない場
合でも5kg/cm2以下の低圧で押出成形できる。ま
た、合成繊維、炭素繊維などとの親和性も優れているの
でこれらを容易に均一に分散させることができると共に
押出圧力が低いためこれら補強材(E)の押出時の破損
も少なくてすむという効果も有している。
Claims (5)
- 【請求項1】 セメント(A)、水(B)、ビニル単量
体(C)及び逆乳化剤(D)からなるセメント含有W/
O型エマルジョン組成物を押出成形してなるセメント複
合板において、該セメント含有W/O型エマルジョン組
成物中のセメント(A)と水(B)の重量比が100:
10〜40であることを特徴とするセメント複合板。 - 【請求項2】 前記セメント含有W/O型エマルジョン
組成物が補強材(E)を含有していることを特徴とする
請求項1記載のセメント複合板。 - 【請求項3】 前記補強材(E)が合成繊維、炭素繊維
であることを特徴とする請求項2記載のセメント複合
板。 - 【請求項4】 セメント(A)と水(B)の重量比が1
00:10〜40であって、セメント(A)、水
(B)、ビニル単量体(C)、逆乳化剤(D)からなる
セメント含有W/O型エマルジョン組成物を調製し、次
いでセメント含有W/O型エマルジョン組成物を5kg
/cm2以下の押出圧力で成形することを特徴とするセ
メント複合板の製造方法。 - 【請求項5】 前記セメント含有W/O型エマルジョン
組成物が補強材(E)を含有していることを特徴とする
請求項4記載のセメント複合板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26310791A JP3030449B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | セメント複合板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26310791A JP3030449B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | セメント複合板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570206A JPH0570206A (ja) | 1993-03-23 |
JP3030449B2 true JP3030449B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=17384929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26310791A Expired - Lifetime JP3030449B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | セメント複合板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030449B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006124231A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Panahome Corp | セメント系成形体 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP26310791A patent/JP3030449B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0570206A (ja) | 1993-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS64341B2 (ja) | ||
JPH06279083A (ja) | 水硬性セメントのバグホールを減少させる混和材およびそれらの使用方法 | |
US4613649A (en) | Process for producing plastic concrete | |
CN1976881A (zh) | 水泥类挤压成形用组合物 | |
JP2003104766A (ja) | 繊維補強水硬性組成物及び当該組成物を用いた繊維補強水硬性成形体 | |
JP3030449B2 (ja) | セメント複合板及びその製造方法 | |
JPH07149556A (ja) | 繊維補強押出成形セメント板の製造方法及び得られた押出成形セメント板の用途 | |
JP2585668B2 (ja) | 補強繊維を含む中空板の低圧押出成形方法 | |
JPS62187148A (ja) | 水硬性物質組成物 | |
JP3504335B2 (ja) | セメント系成形物の製造方法 | |
JPH0216266B2 (ja) | ||
JP3280636B2 (ja) | 成形物の製造方法 | |
JPH0585796A (ja) | 繊維補強無機質体の製造方法 | |
JP3115091B2 (ja) | セメント成形品の製造方法 | |
JP3442432B2 (ja) | セメント系押出成形板の製造方法 | |
JPH0585794A (ja) | セメント成形板の製造方法 | |
JPH0130778B2 (ja) | ||
JPH1112015A (ja) | 耐水性に優れる高強度セメント硬化体の製造方法 | |
JPH0211544B2 (ja) | ||
JPH07126055A (ja) | 水硬性組成物ならびに押出成形体およびその製造方法 | |
JP4368489B2 (ja) | オートクレーブ養生用水硬性組成物 | |
JPH07115903B2 (ja) | コンクリ−トの製造方法 | |
JPH0411500B2 (ja) | ||
JP3342428B2 (ja) | 水硬性成形物 | |
JPH0524898A (ja) | 繊維補強無機質体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991026 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313118 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090210 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210 Year of fee payment: 10 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 11 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 11 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210 Year of fee payment: 11 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210 Year of fee payment: 12 |