JPH1112015A - 耐水性に優れる高強度セメント硬化体の製造方法 - Google Patents

耐水性に優れる高強度セメント硬化体の製造方法

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JPH1112015A JP17755097A JP17755097A JPH1112015A JP H1112015 A JPH1112015 A JP H1112015A JP 17755097 A JP17755097 A JP 17755097A JP 17755097 A JP17755097 A JP 17755097A JP H1112015 A JPH1112015 A JP H1112015A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い曲げ強度を有する上、高湿度環境下におい
ても曲げ強度が低下することのない、耐水性にも優れる
セメント硬化体の製造方法の提供。 【解決手段】水硬性セメント、水溶性ポリマー、エポキ
シ樹脂及び水からなる混合物を、所定の形状に成形した
後、当該成形体を湿潤養生し、更に温水浸せき養生し、
必要に応じて更に加熱養生する耐水性に優れる高強度セ
メント硬化体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性に優れると
共に、曲げ強度が極めて高い高強度セメント硬化体の製
造方法に関するものであり、本発明により得られるセメ
ント硬化体は、各種内外装材、コンクリート打設用永久
型枠、高層建築部材をはじめとして、広く建築土木業界
で利用することができるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、水硬性セメントを結合材とした硬化体は、その添加
水量が少なくなる程強度が高くなることが知られてい
る。従来、曲げ強度の向上を目的に、練り混ぜ時に減水
剤等の添加剤を添加し水セメント比を減少させると共
に、成形助剤として水溶性ポリマーを添加して、強制撹
拌を行い、硬化体中のマクロな空隙を除去する方法が開
発されている。しかし、前記方法により得られるセメン
ト硬化体は、使用するポリマーの水溶性に起因して耐水
性に劣るため、水中浸せきによる強度低下が問題となっ
ている。耐水性を解決する方法として、特開平6−21
9805号公報には、セメント組成物を練り混ぜ、成形
したものを、特定条件範囲の高温高圧蒸気中で養生した
硬化体が開示されている。この方法によるセメント硬化
体は、高い曲げ強度が得られると共に、優れた耐水性が
付与されるものの、高温高圧蒸気を与える養生装置が特
殊であり、汎用的でない。又、これまでに数々の高い曲
げ強度を有するセメント硬化体に関する特許が出願され
ているが、耐水性の点で不充分なものばかりであった。
従って、従来法で製造されるセメント硬化体は、耐水性
が不充分なため、その用途は限られるものであった。本
発明者らは、高い曲げ強度を有する上、高湿度環境下に
おいても曲げ強度が低下することのない、耐水性に優れ
た高い曲げ強度を有するセメント硬化体の製造方法を見
出すため鋭意検討を行ったのである。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため種々の検討を行った結果、水硬性セメン
トと水溶性ポリマーと、さらにエポキシ樹脂と水を添加
した混合物を成形し、これに湿潤養生と温水養生を施す
ことにより、得られるセメント硬化体が高い曲げ強度を
有すると共に耐水性が改善されることを見出し、さらに
は前記温水養生後に更に加熱養生を施すことにより、曲
げ強度がより高いセメント硬化体が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0004】
【発明の実施の形態】
○水硬性セメント 本発明における水硬性セメントとしては、建設業界で一
般的に広く使用されているセメントを使用することがで
きる。水硬性セメントの具体例としては、普通ポルトラ
ンドセメント、白色セメント、早強ポルトランドセメン
ト、超早強ポルトランドセメント、高炉セメント、シリ
カセメント、フライアッシュセメント、アルミナセメン
ト及びコロイドセメント等が挙げられる。これらの水硬
性セメントの中でも、汎用性があり、安価であることか
ら、普通ポルトランドセメントを使用することが好まし
い。これらの水硬性セメントは、2種類以上を併用する
こともできる。
【0005】○水溶性ポリマー 水溶性ポリマーは、成型時の成形助剤として機能するも
のであり、水溶性を示し、セメント粒子を凝集させる機
能を有するものであれば、いずれのポリマーも使用する
ことができる。水溶性ポリマーとしては、アニオン性、
ノニオン性及びカチオン性を示す種々のものが使用でき
る。水溶性ポリマーの具体例としては、水溶性の単量体
の重合体又は共重合体、水溶性の単量体と非水溶性の単
量体との共重合体が挙げられる。水溶性の単量体として
は、アクリル酸ナトリウム、アクリル酸マグネシウム及
びアクリル酸カルシウム等のアクリル酸塩、アクリル
酸、アクリルアミド、アクリル酸−2−N,N−ジメチ
ルアミノエチルメチルクロライド塩、並びに2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム等
が挙げられる。非水溶性の単量体としては、スチレン、
(メタ)アクリレート及びアクリロニトリル等が挙げら
れる。これら以外にも、メチルセルロース及びヒドロキ
シメチルセルロース等のセルロースエーテル系ポリマ
ー、ポリエチレンオキサイド、並びにポリビニルアルコ
ール等が挙げられる。これらの中でも、ポリアクリルア
ミドを使用することが、成形性に優れかつ高い曲げ強度
を有する硬化体が得られるため好ましい。これらの水溶
性ポリマーは、2種類以上を併用することもできる。こ
れらの水溶性ポリマーの重量平均分子量としては、その
種類、構造等にも影響されるが、得られる硬化物が高い
強度を示すため、より高い程好ましく、具体的には10
0万以上が好ましい。混合物の均一な混合が可能で、混
合物中に偏在することがなく、得られる硬化体の強度が
優れるものとなるため、水溶性ポリマーとしては粉末品
を使用することが好ましい。本発明において、水溶性ポ
リマーの水硬性セメントに対する添加量は、水硬性セメ
ント100重量部に対して、0.5〜10重量部とする
ことが好ましく、より好ましくは0.8〜6重量部であ
り、更に好ましくは1〜4重量部である。添加量が0.
5重量部に満たない場合は、水硬性セメント、水溶性ポ
リマー、エポキシ樹脂及び水からなる混合物(以下セメ
ント混合物という)の成形性が不充分となり、又10重
量部を越えると、セメント混合物の成形性及び得られる
硬化体が充分であっても、得られる硬化体の耐水性が低
下することがあったり、又経済性の面からも好ましくな
い。
【0006】○エポキシ樹脂 本発明におけるエポキシ樹脂は、低分子量のエポキシ化
合物及び当該エポキシ化合物のオリゴマー及びポリマー
を意味する。エポキシ化合物としては、ビスフェノール
A型ジグリシジルエーテル、フェノールノボラック型ジ
グリシジルエーテル及びクレゾールノボラック型ジグリ
シジルエーテル等が挙げられ、オリゴマー及びポリマー
としては、これらエポキシ化合物のオリゴマー及びポリ
マー等が挙げられる。これらの中でも、汎用性に優れる
ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。本発明に
おいて、エポキシ樹脂としては、液状のものを使用する
ことが好ましい。液状のエポキシ樹脂を使用することに
より、水の含有量が少ないセメント混合物にも流動性を
付与する効果があり、さらには得られるセメント硬化物
が、曲げ強度及び耐水性にも優れる。エポキシ樹脂の水
硬性セメントに対する添加量は、水硬性セメント100
重量部に対して、0.5〜15重量部の範囲とすること
が好ましく、より好ましくは1〜10重量部である。添
加量が0.5重量部に満たない場合は、得られる硬化体
の耐水性が充分改善されず、又15重量部を越えると、
得られる硬化体の曲げ強度が低下することがあるばかり
か、経済的にも好ましくない。本発明においては、エポ
キシ樹脂としてエポキシ化合物を使用する場合は、水硬
性セメント成分中のアルカリ分により硬化するため、エ
ポキシ化合物の硬化剤の添加は本質的には必要ではない
が、必要に応じてN,N−ジエチルトリメチレンジアミ
ン等のアミン系硬化剤等の硬化剤を別途添加することも
可能である。
【0007】○水 水の割合は、上記水硬性セメント、水溶性ポリマー及び
エポキシ樹脂の混合物を可塑変形するために十分な量で
あれば良いが、一般に、セメント硬化体の強度が組成物
中の水の割合の増加に伴って低下するため、混合物を可
塑変形できる限りの最小量にとどめることが好ましい。
具体的には、水硬性セメント100重量部に対して、2
〜15重量部が好ましく、より好ましくは4〜12重量
部である。2重量部に満たない場合は、セメント混合物
の流動性が不充分で、成形し難くなり、又15重量部を
越えると、逆にセメント混合物の流動しすぎるばかり
か、得られる硬化体の曲げ強度が低下することがある。
【0008】○その他の添加剤 本発明では、上記必須成分に加え、必要に応じて、増量
材、補強材及び着色剤等のその他の配合物を配合するこ
とができる。増量材としては、珪砂、タルク、炭酸カル
シウム、石膏、珪藻土、酸化チタン、シリカ、発泡軽量
骨材、ガラス粉末及びマイカ等の無機質粉体、並びにシ
リカヒューム、フライアッシュ及び高炉スラグ等のアル
カリ反応性を示す増量材等が挙げられる。又、有機粉
体、ビーズ、廃棄FRP等の微粉砕物等の有機粉体を使
用することができる。補強材としては、ガラス繊維、炭
素繊維、ビニロン繊維及びポリエステル繊維等の短繊
維、繊維メッシュ並びにクロス等を挙げることができ
る。繊維メッシュ及びクロス等は、成形し、硬化させる
前に挟み込むことも可能である。又、着色剤としては、
一般に使用される無機着色剤を使用することができる。
これら以外にも、導電性付与のためにカーボンブラック
及びフェライト等を配合することもできる。又、従来の
セメント用添加剤として知られている減水剤、高性能減
水剤、流動化剤、収縮低減剤等も使用可能である。更に
は、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂等を添加すること
もできる。
【0009】○製造方法 本発明は、水硬性セメント、水溶性ポリマー、エポキシ
樹脂及び水からなる混合物を、所定の形状に成形した
後、当該成形体を湿潤養生し、更に温水浸せき養生する
ものである。水硬性セメント、水溶性ポリマー、エポキ
シ樹脂及び水の混合方法としては、常法に従い混合すれ
ば良いが、第2発明である、水硬性セメントに水溶性ポ
リマーを添加混合し、さらにこれに水及びエポキシ樹脂
を加え、練り混ぜる方法が好ましい。水を添加する前に
セメントと水溶性ポリマーを空練りすることにより、水
溶性ポリマーがセメント成形体全体に分散し、かつメカ
ノケミカル的な混合により得られる効果で、本発明の目
的とする高い曲げ強度を有するセメント硬化体を得るこ
とができる。練り混ぜには、一般のモルタル用ミキサー
が使用できるが、好ましくは撹拌シェアの高い双腕型の
ニーダー等である。上記混合物を所定の形状に成形する
方法としては、種々の方法が使用でき、具体的には、押
出し成形、プレス成形等が挙げられる。成形に際して
は、その過程で、空隙や水隙をできるだけ除去できる方
法が望ましい。
【0010】本発明は、上記成形物の養生を、湿潤養生
した後、更に温水浸せき養生する方法であり、当該養生
方法により水溶性ポリマーが使用されているにもかかわ
らず耐水性に優れた高い曲げ強度を有するセメント硬化
体を得ることができる。湿潤養生の条件において、温度
としては15℃以上が好ましく、より好ましくは15〜
30℃である。養生温度が15℃に満たないと、水硬性
セメントの硬化反応が好ましく進行しない場合がある。
又、湿度としては70%R.H.以上が好ましい。湿度
が70%R.H.に満たないと、成形体中の水分が蒸発
してしまい、水硬性セメントの硬化反応が好ましく進行
しない場合がある。養生時間としては1日以上が好まし
く、より好ましくは1〜28日であり、特に好ましくは
1〜7日である。養生時間が1日に満たないと、湿潤養
生の効果が充分発揮されないことがある。又、総合的に
好ましい条件は、20℃、80%R.H.、1日以上で
ある。湿潤養生は、前記成形体中の水分の放出を抑制
し、セメントの水和を促進させると共に、得られる硬化
体に自立性を与えるものであり、成形物をガラス板に挟
んだりして、変形及び水分の蒸発防止等をすることが好
ましい。湿潤養生された成形物は、次に温水浸せき養生
を行う。温水浸せき養生の条件としては、水温としては
40〜90℃が好ましく、より好ましくは50〜90℃
である。40℃に満たない場合には温水養生の効果が得
られず、又、90℃を越える場合には得られるセメント
硬化体の強度低下を招くことがある。養生時間としては
1日以上が好ましく、より好ましくは1〜28日であ
り、特に好ましくは1〜7日である。養生時間が1日よ
り短い場合には、耐水性が改善されない場合がある。
【0011】本発明の第3発明は、前記温水浸せき養生
後、温水から成形体を取り出し、更に加熱養生を行う方
法であり、これにより得られるセメント成形体が、初期
の高い曲げ強度がより高いものとなる。加熱は、通常気
体雰囲気下で行われ、一般的には大気中で行われ、加熱
温度としては40〜150℃が好ましく、60〜100
℃がより好ましい。40℃に満たない場合は、曲げ強度
を増大させる効果が余りなく、又150℃を越える場合
には、逆に曲げ強度の低下をきたすことがある。又、加
熱養生時間としては、1時間〜7日が好ましく、より好
ましくは1〜3日である。7日を越える場合、得られる
硬化体の性能に差はなく、経済的に好ましくなくなるの
みとなる。
【0012】本発明により得られるセメント硬化体は、
建築及び土木用の種々の用途に適用することが可能であ
り、例えば、内外壁用パネル、床材、瓦等の内外部用建
築部材及びそれらの基材、土木用パネル、コンクリート
打設用永久型枠等が挙げられる。
【0013】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定さ
れるものではない。尚、各例における配合量を表す
「部」は、「重量部」を意味する。
【0014】○実施例1 普通ポルトランドセメント100部に対して、ポリアク
リルアミド粉末(重量平均分子量1300万)2部を添
加混合し、更に、液体状のビスフェノールA型ジグリシ
ジルエーテル8部と水8部を加えて、双腕型ニーダーで
15分練り混ぜ、混合物を得た。得られた混合物をツイ
ンロールミルにて2mm厚のシート状に成形し、カッタ
ーナイフを用いて、寸法25×100×2mmに切断し
た。切断した成形体をガラス板に挟み、20℃、80%
R.H.の条件下で3日間湿潤養生した後、70℃の温
水に浸せきさせ3日間養生して、セメント硬化体を得
た。得られたセメント硬化体について、インストロン万
能試験機を用いて、クロスヘッド速度2mm/minの
中央集中載荷法(スパン80mm)により、48時間水
中浸せき前後の曲げ強度を測定した。又、得られた曲げ
強度より、残留強度を下式により算定した。
【0015】
【式1】残留強度(%)=(бb/бa)×100
【0016】бa:水中浸せき前のセメント硬化体の曲
げ強度(MPa) бb:48時間水中浸せき後のセメント硬化体の曲げ強
度(MPa) 得られた結果を表1に示す。
【0017】○実施例2 実施例1と同様の混合物を使用し、実施例1と同様に成
形養生した後、更に100℃で2日間加熱養生して、セ
メント硬化体を得た。得られた硬化体について、実施例
1と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0018】○実施例3 普通ポルトランドセメント100部、ポリアクリルアミ
ド粉末(重量平均分子量1300万)2部、液体状のビ
スフェノールA型ジグリシジルエーテル5部及び水6部
を使用する以外は実施例1と同様にして練り混ぜ、混合
物を得た。得られた混合物を使用して、実施例1と同様
に成形養生し、セメント硬化体を得た。得られた硬化体
について、実施例1と同様の試験を行った結果を表1に
示す。
【0019】○実施例4 実施例1と同様の混合物を使用して同様に成形し、温水
浸せき養生を70℃温水中に7日間の条件で行うこと以
外は実施例1と同様の条件により成形体を養生し、セメ
ント硬化体を得た。得られた硬化体について、実施例1
と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0020】○実施例5 実施例4と同様の混合物を使用して同様に成形し、温水
浸せき養生後、更に80℃で2日間加熱養生すること以
外は実施例4と同様の条件により成形体を養生し、セメ
ント硬化体を得た。得られた硬化体について、実施例1
と同様の試験を行った結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】○比較例1 普通ポルトランドセメント100部に対して、ポリアク
リルアミド粉末(重量平均分子量1300万)2部を添
加混合し、更に水8部を加えて、双腕型ニーダーで15
分練り混ぜ、混合物を得た。得られた混合物は粘性が余
りないもので、実施例1と同様の条件で成形したが、成
形できなかった。
【0023】○比較例2 実施例1と同様の混合物を使用して同様に成形し、成形
体を20℃、80%R.H.の条件下に3日間湿潤養生
して、セメント硬化体を得た。得られた硬化体につい
て、実施例1と同様の試験を行った結果を表2に示す
が、硬化体はほとんど強度のないものであった。
【0024】○比較例3 実施例1と同様の混合物を使用して同様に成形し、成形
体を20℃、80%R.H.の条件下に3日間湿潤養生
した後、100℃の条件下2日間加熱養生して、セメン
ト硬化体を得た。得られた硬化体について、実施例1と
同様の試験を行った結果を表2に示す。得られた硬化体
は、初期強度が充分なものであったが、水中浸漬後には
曲げ強度が大きく低下した。
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明により得られるセメント硬化体
は、優れた曲げ強度を有し、更に高湿度環境下において
も、曲げ強度の低下することのない、耐水性に優るもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 103:12 111:27 (72)発明者 阿知波 政史 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1東亞 合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 浦本 義人 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1東亞 合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 福島 浩一 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1東亞 合成株式会社名古屋総合研究所内 (72)発明者 東 宏文 埼玉県行田市持田4丁目7−14 (72)発明者 西田 斉 埼玉県熊谷市上之2033−B−307

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水硬性セメント、水溶性ポリマー、エポキ
    シ樹脂及び水からなる混合物を、所定の形状に成形した
    後、当該成形体を湿潤養生し、更に温水浸せき養生する
    ことを特徴とする耐水性に優れる高強度セメント硬化体
    の製造方法。
  2. 【請求項2】水硬性セメントに水溶性ポリマーを添加混
    合し、更にこれに水及びエポキシ樹脂を加えて練り混ぜ
    た混合物を使用することを特徴とする請求項1記載の耐
    水性に優れる高強度セメント硬化体の製造方法。
  3. 【請求項3】温水浸せき養生後、更に加熱養生すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の耐水性に優れ
    る高強度セメント硬化体の製造方法。
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