JPH0585794A - セメント成形板の製造方法 - Google Patents

セメント成形板の製造方法

Info

Publication number
JPH0585794A
JPH0585794A JP27654091A JP27654091A JPH0585794A JP H0585794 A JPH0585794 A JP H0585794A JP 27654091 A JP27654091 A JP 27654091A JP 27654091 A JP27654091 A JP 27654091A JP H0585794 A JPH0585794 A JP H0585794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
weight
parts
molded plate
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27654091A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Saeki
卓 佐伯
Hideaki Matsuda
▲ひで▼明 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
Priority to JP27654091A priority Critical patent/JPH0585794A/ja
Publication of JPH0585794A publication Critical patent/JPH0585794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/003Phosphorus-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/16Sulfur-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/40Surface-active agents, dispersants
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00034Physico-chemical characteristics of the mixtures
    • C04B2111/00129Extrudable mixtures

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的強度の優れたセメント成形板を適切な
粘度で連続して押出成形できる方法を提供することを目
的とする。 【構成】 セメント(A)、水(B)、ビニル単量体
(C)、逆乳化剤(D)、炭素数が8〜24の高級脂肪
酸(E)からなるセメント含有W/O型エマルジョン組
成物を押出成形してなるセメント成形板の製造方法にお
いて、セメント(A)と水(B)の重量比が100:1
0〜50であり、該逆乳化剤(D)がアミノ基含有縮合
反応生成物(d1)と有機スルホン酸及び/又は有機酸
性リン酸エステル(d2)の中和物であり、炭素数が8
〜24の高級脂肪酸(E)が水(B)、ビニル単量体
(C)、逆乳化剤(D)、高級脂肪酸(E)の合計量1
00重量部に対して0.05〜1.5重量部添加されて
いるセメント成形板の製造方法、及び上記エマルジョン
組成物中に、更に有機又は無機の補強材(F)を含有さ
せるセメント成形板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形性と機械的強
度に優れた、主に土木、建築材料として使用されるセメ
ント成形板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメント、水、ビニル単量体、逆乳化剤
からなるセメント含有W/O型エマルジョン組成物中の
ビニル単量体の二重結合の重合と水和反応に基づくセメ
ントの硬化をさせた後乾燥して、軽量で強靱なセメント
複合板を製造することは既に知られている。
【0003】上記セメント含有W/O型エマルジョン組
成物を得るための乳化剤として、平均分子量が2000
〜3000のポリアルキレングリコールに、二塩基酸無
水物を付加反応させたもの(ポリアルキレングリコール
誘導体)を使用すること(特公昭64−341号公
報)、HLB価が3〜5の非イオン系界面活性剤を使用
すること(特公平1−30778号公報)などが知られ
ている。
【0004】しかしながら、従来より知られている上記
セメント複合板はいずれもセメント含有W/O型エマル
ジョン組成物中に分散している水微粒子の乾燥の際に形
成される空隙を利用したものであるため、軽量性には優
れるものの構造材として使用するために必要な機械的強
度を有するとはいえなかった。
【0005】更に、上記ポリアルキレングリコール誘導
体を乳化剤として使用した場合には得られたセメント含
有W/O型エマルジョン組成物の粘度が低く、注形はし
やすい反面、保形性が悪いので押出成形には不向きであ
った。又、エマルジョンを形成するのに比較的多量のビ
ニル単量体が必要となるため得られたセメント複合板の
防火性能が低下するという問題もあった。
【0006】一方、上記非イオン性界面活性剤を使用し
た場合は、得られるセメント含有W/O型エマルジョン
組成物の粘性が高いので押出成形が可能となった。しか
しながら、上記乳化剤は時間の経過と共に乳化効果が減
少する傾向がみられ、混合攪拌を長時間続けるとエマル
ジョンが破壊されるというという問題点があった。又、
ビニル単量体への溶解性に劣るため上記乳化剤の残さが
溶解タンクの底や配管に堆積するので定期的に内部を清
掃しなければならないという問題もあった。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点
を解決することを目的としたもので、内部に空隙の少な
い機械的強度に優れ、かつエマルジョンの安定性と押出
成形性に優れたセメント成形板の製造方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、セメン
ト(A)、水(B)、ビニル単量体(C)、逆乳化剤
(D)、炭素数が8〜24の高級脂肪酸(E)からなる
セメント含有W/O型エマルジョン組成物を押出成形し
てなるセメント成形板の製造方法において、セメント
(A)と水(B)の重量比が100:10〜50であ
り、該逆乳化剤(D)がジ又はポリアミンと高級脂肪酸
から得られるアミノ基含有縮合反応生成物(d1)と有
機スルホン酸及び/又は有機酸性リン酸エステル(d
2)の中和物であり、炭素数が8〜24の高級脂肪酸
(E)が水(B)、ビニル単量体(C)、逆乳化剤
(D)、高級脂肪酸(E)の合計量100重量部に対し
て0.05〜1.5重量部添加されていることを特徴と
するセメント成形板の製造方法が提供され、更に、上記
セメント含有W/Oエマルジョン組成物中に更に有機又
は無機の補強材(F)を含有させることを特徴とするセ
メント成形板の製造方法が提供される。
【0009】すなわち、本発明の製造方法においてはセ
メント(A)に対する水(B)の使用量が少ないので空
隙が少なく、高比重で機械的強度の高いセメント成形板
が製造できる。また、逆乳化剤(D)はビニル単量体へ
の溶解性に優れ、少量の使用でも安定なセメント含有W
/O型エマルジョン組成物が得られる上に、高級脂肪酸
(E)を添加することによって該エマルジョン組成物を
押出成形に適した粘度に調節できる。更に、有機又は無
機の補強材(F)を上記エマルジョン組成物に含有させ
ることにより機械的強度の優れた構造材料としても使用
できるセメント成形板が製造できることを見いだしたの
である。
【0010】以下に、本発明のセメント成形板の製造方
法を詳細に説明する。本発明に用いられるセメント
(A)はポルトランドセメント、高炉セメント、フライ
アッシュセメント、マグネシアセメント、アルミナセメ
ント、けい砂、その他の鉱物など及びこれらの二種以上
の混合物が挙げられる。
【0011】セメント(A)に対する水(B)の使用量
はセメント(A)100重量部に対して水(B)を10
〜50重量部になるようにするのがよい。水(B)の使
用量がこれより少ない場合はセメント含有W/Oエマル
ジョン組成物そのものが形成できないし、これより多い
場合は得られたセメント成形板中の空隙が多くなり機械
的強度が低くなるので好ましくない。水(B)はセメン
ト(A)の水和反応にも消費されるので本発明の場合空
隙の少ない高強度のセメント成形板が得られる効果を有
すると共に、養生後水を除去するための乾燥をする必要
がないという特徴も有するのである。
【0012】ビニル単量体(B)としては水とエマルジ
ョンを形成でき、分子中に重合性二重結合を少なくとも
一個以上有するものであれば何れでもよく、例えば、ス
チレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼンなどの
芳香族ビニル化合物やメタクリル酸メチルやエチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレートなどのメタクリル酸又はアクリル酸エ
ステル、又はアクリロニトリルなどが挙げられる。これ
らは単独でも用いられるが、一般に得られるセメント成
形板の耐熱性や機械的強度を向上させる目的で重合性二
重結合を一個有するビニル単量体と重合性二重結合を2
個以上有するビニル単量体を併用するのが好ましい。
【0013】逆乳化剤(D)はジ又はポリアミンと高級
脂肪酸から得られるアミノ基含有縮合反応生成物(d
1)と有機スルホン酸及び/又は有機酸性リン酸エステ
ル(d2)の中和物からなるものであるが、ここでジ又
はポリアミンとはエチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、ブチレンジアミン、ジメチルアミノエチルアミン、
エチルアミノエチルアミン、ラウリルアミノプロピルア
ミンなどのアルキレンジアミン又はトリエチレンテトラ
ミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキ
サミンなどのポリアルキレンポリアミン又はイミノビス
プロピルアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、イ
ミノビスブチルアミン、ラウリルイミノビスプロピルア
ミン、オレイルビスプロピルアミンなどのビスイミノア
ルキルアミンが挙げられる。
【0014】高級脂肪酸としては炭素数が8〜24の飽
和、又は不飽和脂肪酸であればいずれでもよく、例えば
カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、リンデル酸、ミリストオ
レイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、リシノール酸、リカン酸、ヤシ油脂肪酸、牛
脂脂肪酸などを挙げることができる。これらは単独もし
くは混合して使用される。
【0015】さて、アミノ基含有縮合反応生成物(d
1)は上記ジ又はポリアミンと高級脂肪酸を通常の脱水
縮合反応をさせることによって合成するのであるが、そ
の際未反応のアミノ基が残存するよう高級脂肪酸の使用
量を調節する必要がある。こうして、分子中にアミド結
合が導入されたアミノ基含有縮合反応生成物(d1)が
得られる。
【0016】上記アミノ基含有縮合反応生成物(d1)
中のアミノ基を中和するのに用いられる有機スルホン酸
としてはアルキルスルホン酸、α−オレフィンスルホン
酸、アリルスルホン酸、アリールスルホン酸、ナフタリ
ンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ナフトールスル
ホン酸、石油スルホン酸などが挙げられる。又、有機酸
性リン酸エステルとしてはモノ又はジアルキルリン酸エ
ステルあるいはそれらの混合物、ポリアルキレングリコ
ール型の界面活性剤のリン酸エステルなどが挙げられ
る。
【0017】本発明の逆乳化剤(D)は上記アミノ基含
有縮合反応生成物(d1)中に残存しているアミノ基の
一部又は全部を有機スルホン酸及び/又は有機酸性リン
酸エステル(d2)で中和して得られる。この逆乳化剤
(D)は従来から用いられている非イオン性の界面活性
剤に比べてビニル単量体(C)に対する溶解性に優れて
いるばかりでなく、少量の使用で安定なセメント含有W
/O型エマルジョン組成物が得られるという特徴を有す
る。逆乳化剤(D)は逆乳化剤(D)とビニル単量体
(C)との合計量の5〜25wt%使用するのが好まし
い。
【0018】上記ビニル単量体溶液にはビニル単量体
(C)の重合反応を行うために通常有機過酸化物などの
ラジカル重合開始剤、レドックス触媒などが添加され
る。
【0019】炭素数が8〜24の高級脂肪酸(E)とし
ては上記逆乳化剤(D)の製造の際に例示された高級脂
肪酸と同じものが挙げられる。高級脂肪酸(E)を添加
することによりセメント含有W/O型エマルジョン組成
物の安定性を損なわずに粘度を低下させ、押出成形性を
向上させることができる。その使用量は水(B)、ビニ
ル単量体(C)、逆乳化剤(D)、高級脂肪酸(E)の
合計量100重量部に対して0.05〜1.5重量部が
好ましい。本発明においてはセメント(A)に対する水
(B)の使用量が少ないので高級脂肪酸(E)の使用量
がこれより少ない場合はエマルジョン組成物の粘度が高
く押出成形性が悪いので好ましくなく、使用量がこれよ
り多いと得られるセメント成形板の機械的強度、表面硬
化性が低下するので好ましくない。
【0020】本発明においては、更に高強度のセメント
成形板が必要な場合は有機又は無機の補強材(F)を添
加することができる。有機の補強材としてはポリプロピ
レン繊維、ビニロン繊維、アクリロニトリル繊維などの
合成樹脂繊維が挙げられ、無機の補強材としては炭素繊
維、ガラス繊維、鉱物繊維、ウイスカーその他が挙げら
れる。これらの内で特にビニル単量体との親和性の良い
合成樹脂繊維、炭素繊維が好ましい。
【0021】セメント含有W/O型エマルジョン組成物
は通常上記セメント(A)、水(B)及び逆乳化剤
(D)、高級脂肪酸(E)、重合開始剤をビニル単量体
(C)に溶解したビニル単量体溶液をミキサー、連続ニ
ーダーなどで混合することによって容易に形成される。
補強材(F)を使用する場合はエマルジョン形成前又は
形成後の何れの時期にでも添加できる。こうして、クリ
ーム状のチクソトロピー性を有する押出成形性に優れた
してセメント含有W/O型エマルジョン組成物がえられ
る。
【0021】得られたエマルジョン組成物は押出機で5
kg/cm2以下の押出圧力で押し出され、次いで養生され
る。養生中にはエマルジョン組成物中のビニル単量体
(C)の重合性二重結合に基づく重合反応と、セメント
(A)の水和反応に基づく硬化反応が進行して、セメン
トと合成高分子とが複合した機械的強度の高いセメント
成形板が得られる。効率よく養生させるためにはは通常
蒸気養生、オートクレーブ養生が用いられる。又、使用
した水(B)の大部分がセメント(A)の水和反応に消
費されるため特に乾燥する必要はない。
【0022】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。なお、得られたセメント成形板の曲げ強度はJIS
A1408に基づいて測定した。 製造例1 テトラエチレンペンタミン1モルとオレイン酸1.5モ
ルを縮合反応させてアミノ基含有縮合反応生成物を得
た。次いで得られたアミノ基含有縮合反応生成物3重量
部をドデシルベンゼンスルホン酸2重量部で中和して逆
乳化剤(a)を得た。
【0023】製造例2 イミノビスプロピルアミン1モルとカプリン酸0.7モ
ルを縮合反応させてアミノ基含有縮合反応生成物を得
た。次いで得られたアミノ基含有縮合反応生成物3重量
部をモノ−2−エチルヘキシルフォスフェートとジ−2
−エチルヘキシルフォスフェートの等量混合物3重量部
で中和して逆乳化剤(b)を得た。
【0024】実施例1〜6、比較例1 表1で示す比率でスチレンに製造例1で得られた逆乳化
剤(a)、オレイン酸、t−ブチルパーベンゾエート
(TBPB)を溶解して均質で透明なビニル単量体溶液
を得た。次いで、上記ビニル単量体溶液を毎時140重
量部、ポルトランドセメントを毎時3200重量部、水
を毎時1000重量部、長さ2mmのアクリロニトリル
繊維を毎時64重量部連続ニーダーに供給して得られた
セメント含有W/O型エマルジョン組成物を2kg/cm2
下の押出圧力で押出成形した。この時のセメントと水の
重量比は100:31であった。得られた成形板を60
℃で16時間、75℃で20時間養生して本発明のセメ
ント成形板を得た。得られたセメント成形板は均質で表
面は平滑であった。特性を表1に示す。
【0025】
【表1】 注)(1)スチレンと逆乳化剤(a)の合計量に対する
逆乳化剤の重量%。 (2)スチレン、逆乳化剤(a)、オレイン酸の合計量
100重量部に対するオレイン酸の添加量(重量部)。 (3)スチレンと逆乳化剤(a)の合計量100重量部
に対するTBPBの添加量(重量部)
【0026】表1からも明らかなように比較例1はオレ
イン酸の添加量以外は実施例4とほぼ同じ組成であるに
もかかわらず表面硬化性が悪く、曲げ強度も低かった。
【0027】実施例7〜10、比較例2〜3 ビニル単量体溶液を毎時200重量部、ポルトランドセ
メントを毎時3500重量部、水を毎時900重量部、
長さ2mmのアクリロニトリル繊維を毎時70重量部に
した以外は実施例1〜6と同様にして均質で表面が平滑
なセメント成形板を製造した。この時のセメントと水の
重量比は100:26であった。ビニル単量体溶液の組
成、得られたセメント成形板の特性を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】比較例4 スチレン85重量部に逆乳化剤(a)15重量部、TB
PB1重量部を溶解して得られた均質で透明なビニル単
量体溶液を毎時220重量部、ポルトランドセメントを
毎時3500重量部、水を毎時900重量部、長さ2m
mのアクリロニトリル繊維を毎時70重量部連続ニーダ
ーに供給して得られたセメント含有W/O型エマルジョ
ン組成物を2kg/cm2以下の押出圧力で押出成形した。こ
の時のセメントと水の重量比は100:26であった。
得られた成形板を60℃で16時間、75℃で25時間
養生してセメント成形板を得た。得られたセメント成形
板は押出時の粘度が高く成形性が悪いため表面状態が悪
いものであった。このセメント成形板の比重は1.7
9、曲げ強度は272.4kg/cm2であった。
【0030】実施例11 スチレン90重量部に逆乳化剤(b)8重量部、オレイ
ン酸2重量部、TBPB1重量部を溶解して得られた均
質で透明なビニル単量体溶液を毎時300重量部、セメ
ントを毎時3500重量部、水を毎時900重量部、長
さ5mmの炭素繊維を毎時70重量部連続ニーダーに供
給して得られたセメント含有W/O型エマルジョン組成
物を2kg/cm2以下の押出圧力で押出成形した。この時の
セメントと水の重量比は100:26、オレイン酸含量
は水、スチレン、逆乳化剤、オレイン酸の合計量100
重量部に対して0.5重量部であった。得られた成形板
を60℃で16時間、93℃で11時間養生して均質で
表面が平滑なセメント成形板を得た。得られたセメント
成形板の比重は1.79、曲げ強度は312.5kg/cm2
であった。
【0031】実施例12 スチレン85重量部に逆乳化剤(a)13.5重量部、
オレイン酸1.5重量部、t−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート1重量部を溶解して得られた均質で
透明なビニル単量体溶液を毎時180重量部、ポルトラ
ンドセメントを毎時2450重量部、けい砂を毎時10
50重量部、水を毎時900重量部、長さが3mmのポ
リプロピレン繊維を毎時70重量部連続ニーダーに供給
して得られたセメント含有W/O型エマルジョン組成物
を2kg/cm2以下の押出圧力で押出成形した。この時のセ
メントと水の重量比は100:26、オレイン酸含量は
水、スチレン、逆乳化剤、オレイン酸の合計量100重
量部に対して0.25重量部であった。得られた成形板
を60℃で16時間、155℃で10時間養生して均質
で表面が平滑なセメント成形板を得た。得られたセメン
ト成形板の比重は1.80、曲げ強度は241.6kg/c
m2であった。
【0032】比較例5 スチレン70重量部にジグリセロールモノオレート30
重量部、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネー
ト1重量部を溶解したが、未溶解のジグリセロールモノ
オレートが残って不均質、不透明なビニル単量体溶液が
得られた。このビニル単量体溶液を保存していると未溶
解物が沈降してきた。また、このビニル単量体溶液3.
4重量部、ポルトランドセメント100重量部、水26
重量部でセメント含有W/O型エマルジョン組成物を得
たが、攪拌時間が長くなるつにつれてエマルジョンが壊
れてきて油層と水層が分離してきた。
【0033】実施例13 スチレン85重量部に逆乳化剤(a)9重量部、オレイ
ン酸6重量部、TBPB1重量部を溶解して得られた均
質で透明なビニル単量体溶液毎時120重量部、ポルト
ランドセメントを毎時1920重量部、けい砂を毎時1
280重量部、水を毎時1000重量部連続ニーダーに
供給して得られたセメント含有W/O型エマルジョン組
成物を2kg/cm2以下の押出圧力で押出成形した。この時
のセメントと水の重量比は100:31、オレイン酸含
量は水、スチレン、逆乳化剤、オレイン酸の合計量10
0重量部に対して0.65重量部であった。得られた成
形板を60℃で11時間、155℃で10時間養生して
均質で表面が平滑なセメント成形板を得た。得られたセ
メント成形板の比重は1.63、曲げ強度は120.5
kg/cm2であった。
【0034】
【効果】本発明の製造方法により得られたセメント成形
板は内部に空隙が少ないので曲げ強度が高い。しかも、
逆乳化剤の溶解性がよいこと、高級脂肪酸の添加により
押出成形に適した粘度のエマルジョン組成物が得られる
ことなどにより安定して均質な、しかも高強度のセメン
ト成形板を連続的に製造することができるようになっ
た。更に、補強材を使用した場合特に高強度の構造材料
としても使用できるセメント成形板が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C04B 28/00 24:26 A 2102−4G 14:38 Z 2102−4G 24:08 2102−4G 16:06) Z 2102−4G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント(A)、水(B)、ビニル単量
    体(C)、逆乳化剤(D)、炭素数が8〜24の高級脂
    肪酸(E)からなるセメント含有W/O型エマルジョン
    組成物を押出成形してなるセメント成形板の製造方法に
    おいて、セメント(A)と水(B)の重量比が100:
    10〜50であり、該逆乳化剤(D)がジ又はポリアミ
    ンと高級脂肪酸から得られるアミノ基含有縮合反応生成
    物(d1)と有機スルホン酸及び/又は有機酸性リン酸
    エステル(d2)の中和物であり、炭素数が8〜24の
    高級脂肪酸(E)が水(B)、ビニル単量体(C)、逆
    乳化剤(D)、高級脂肪酸(E)の合計量100重量部
    に対して0.05〜1.5重量部添加されていることを
    特徴とするセメント成形板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記セメント含有W/O型エマルジョン
    組成物中に更に有機又は無機の補強材(F)を含有させ
    ることを特徴とする請求項1記載のセメント成形板の製
    造方法。
JP27654091A 1991-09-28 1991-09-28 セメント成形板の製造方法 Pending JPH0585794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27654091A JPH0585794A (ja) 1991-09-28 1991-09-28 セメント成形板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27654091A JPH0585794A (ja) 1991-09-28 1991-09-28 セメント成形板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0585794A true JPH0585794A (ja) 1993-04-06

Family

ID=17570901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27654091A Pending JPH0585794A (ja) 1991-09-28 1991-09-28 セメント成形板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0585794A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009045941A (ja) * 2008-11-26 2009-03-05 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 無機質成形体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009045941A (ja) * 2008-11-26 2009-03-05 Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd 無機質成形体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4504318A (en) Process for producing plastic concrete
CN109592990B (zh) 一种胶凝性发泡混凝土及其制备方法
US4613649A (en) Process for producing plastic concrete
JP2785849B2 (ja) セメント成形板の製造方法
RU2291846C1 (ru) Фиброцементный состав для получения композиционного материала
JPH0585794A (ja) セメント成形板の製造方法
JPH0413317B2 (ja)
JPS6340447B2 (ja)
KR102160910B1 (ko) 탄소섬유를 포함하는 모르타르 조성물 및 이로 제조되는 섬유보강 모르타르
JP2585668B2 (ja) 補強繊維を含む中空板の低圧押出成形方法
JP3030449B2 (ja) セメント複合板及びその製造方法
JPH07149556A (ja) 繊維補強押出成形セメント板の製造方法及び得られた押出成形セメント板の用途
JPH0585796A (ja) 繊維補強無機質体の製造方法
JP3504335B2 (ja) セメント系成形物の製造方法
JP3317769B2 (ja) 軽量気泡コンクリート組成物
JP4323034B2 (ja) セメント系成形板の製造法
JP2004137119A (ja) セメント系繊維複合材料
JP3442432B2 (ja) セメント系押出成形板の製造方法
JPH0524898A (ja) 繊維補強無機質体の製造方法
JP2001158652A (ja) セメント系成形板の製造方法
DE2047305C3 (de) Verfahren zur Herstellung von Formkörpern durch Polymerisation einer Wasserin-Ol-EmulsJon
JPS6117462A (ja) ケイ酸カルシウム系成形体
Matsuda et al. Effect of cement on properties of inverted emulsions and polymers from vinyl monomers with acid anhydride-adducted polypropylene glycol
JP3115091B2 (ja) セメント成形品の製造方法
JPS60244538A (ja) 多孔性シ−ト状物を重ね合したポリマ−セメント板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000418