JP3030234U - 使用済み注射針離脱器具 - Google Patents

使用済み注射針離脱器具

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JP3030234U
JP3030234U JP1995014411U JP1441195U JP3030234U JP 3030234 U JP3030234 U JP 3030234U JP 1995014411 U JP1995014411 U JP 1995014411U JP 1441195 U JP1441195 U JP 1441195U JP 3030234 U JP3030234 U JP 3030234U
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徹 小林
千洋 渡邉
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千洋 渡邉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、患者の治療にあたる医師等が、使
用済みの注射針を直接手で触れることがなくなるため、
誤って医師等の人体等に刺さるという事故を防ぐととも
に感染性疾病に感染する危険性を回避することができ、
また、軽便な器具であるため、どんな場所にも手軽に設
置できるようにするので、特別の手間を要することな
く、注射器から注射針を容易に離脱することが可能な使
用済み注射針離脱器具を提供することを目的とするもの
である。 【構成】 使用済み注射針離脱器具1は、厚さ1mm内
外、長さ100mmないし150mm、幅20mmない
し30mm程度の外径寸法を有するステンレスや硬質プ
ラスチック等の硬質の板2と、注射器の注射針受け口8
の側面から、該受け口8を挟み込む幅4mm内外のU字
型の切り欠き部3とで構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、患者に使用した使用済み注射器から、直接手で触ることなく、容易 に注射針を離脱することが可能な使用済み注射針離脱器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院等において、医師、看護婦、看護士等(以下、「医師等」という。)は、 疾病を負った患者に治療を行う場合に、患者に医薬剤を注射したり、点滴を行っ たりして、治療を行っている。また、検査のために患者から採血を行ったり、あ るいは、献血のために採血を行ったりしている。
【0003】 しかしながら、医師等が、患者に使用した注射器から注射針を取り外す場合に 、誤って自分自身の指や手等に刺してしまったり、当該注射針で引っ掻いたりし て傷を負ったりすることがある。そして、この場合、患者が、感染性疾患である 場合には、この使用済み注射針による事故で、医師等が、これらの感染性疾病に 感染してしまうという危険があった。特に、近年、HIV(後天性免疫不全症侯 群)疾患等の、特に危険とされる伝染性疾患に対しては、これらの血液を媒介と した感染に対して厳重に注意するように要求されている。
【0004】 そこで、これら使用済みの注射器および注射針は、感染性産業廃棄物として、 専門の業者により、厳重な処分が求められている。 このため、医師等は、患者に医薬剤を注射した後、注射器から注射針を取り外 し、この使用済みの注射針や注射器等は、所定の注射針等廃棄用容器に一旦収容 した後、廃棄処分に処している。
【0005】 このような使用済み注射針を、一旦収容するため、従来は、図11に示す注射 針廃棄箱30が提案されている。このような注射針廃棄箱30は、使用済みの注 射器から離脱した注射針を収容する廃棄箱30と、この廃棄箱30に嵌合する蓋 31と、この蓋31には、前記注射器から注射針の基部を係止しておき、しかる 後、これを引張って、前記注射器から注射針9を離脱させるための引っかけ部3 2を有した廃棄口33とで構成されている。
【0006】 この注射針廃棄箱30を使用するには、図12に示すように、まず、注射針廃 棄箱30の蓋31に施された廃棄口33に、注射器10に取り付けられた注射針 9を、針先端から基部8まで差し込む。 そして、該蓋25の廃棄口33に設けられたひっかけ部32に、注射器10の 注射針受け口8に嵌合された注射針9の基部9aを引っ掛ける。そして、該注射 器10を引くと、ひっかけ部32の内側に注射針9の基部9aが引っかかり、注 射針9は、注射器10の受け口8から外れ、外れた注射針9が、注射針廃棄箱3 0の中に収容されるようになっている。
【0007】 このように、注射針9は、注射器10等と分別して収容され、この使用済みの 注射針9を収容した廃棄箱30は、各箱30ごとに、分別して廃棄するようにさ れる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような使用済みの注射針を廃棄する注射針廃棄箱30 は、割合と高価格であり、経費節減を至上命令とされる諸診療所や、個人医院で はほとんど使用されていないのが現状である。また、比較的高価格であるため、 数多く、致る場所に設置されるというわけには行かず、限られた場所にしか設置 されていないのが現状である。このため、設置場所から離れて、注射処置をした ような場合には、使用済みの注射針を、この注射針廃棄箱を使用せず、処置者が 、直接に、手で注射器から注射針を取り外し、それを通常のごみ箱等に破棄する 例がないわけではなく、この面からも、使用済み注射針の管理と、管理から洩れ る注射針の危険が指摘されていた。
【0009】 本考案は、上記従来の事情に鑑みてなされたもので、患者の注射処置にあたる 医師等が、使用済みの注射針を直接手で触れることがなくなるため、誤って医師 等の人体等に刺さるという事故を防ぐことができ、これにより、感染性疾病に感 染する危険性を回避することができるものである。 また、軽便な器具からなり、どんな場所にも配置でき、また、手軽に設置でき る簡易で、低コストの使用済み注射針離脱器具を提供しようというものであり、 いつでも、どんなときでも、特別の手間を要することなく、注射器から注射針を 容易に離脱することが可能とすることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に記載の考案は、硬質素材からなる板と、前記板の一端に施され た所定形状を有する切り欠き部とからなることを特徴とするものである。 また、請求項2に記載の考案は、請求項1記載の使用済み注射針離脱器具に係 り、前記切り欠き部が、前記板の一端の1箇所または複数箇所に施されたことを 特徴とするものである。 さらに、請求項3に記載の考案は、請求項1ないし請求項2に記載の使用済み 注射針離脱器具に係り、前記板の所定箇所が傾斜角を有する切り欠き部であるこ とを特徴とするものである。 また、請求項4に記載の考案は、請求項1ないし請求項3に記載の使用済み注 射針離脱器具に係り、前記板の一部分に握部を設けたことを特徴とするものであ る。
【0011】 つぎに、請求項5に記載の考案は、硬質素材からなる板片と、前記板片に施さ れた切り欠き部と、前記切り欠き部を有する板片を収容する容器と、前記容器に 収容した板片を投入する投入口と、投入された前記板片をスライドさせて、新し い板片をセットさせるためのスライド用ボタンとを有することを特徴とするもの である。 そして、請求項6に記載の考案は、請求項1ないし請求項5に記載の使用済み 注射針離脱器具に係り、前記使用済み注射針離脱器具の一部分に補助器具を施し たことを特徴とするものである。 また、請求項7に記載の考案は、内面に本体に嵌合するはめ込み螺旋溝を有す る所定口径の蓋体と、該蓋体頂部に施された所定形状の切り欠き部を有する穴を 施したことを特徴とするものである。 さらに、請求項8に記載の考案は、請求項7に記載の使用済み注射針離脱器具 に係り、前記蓋に、さらに覆い蓋を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【考案の実施の形態】
注射器から注射針を離脱するには、使用済みの注射器の注射針を注射針廃棄用 容器の廃棄口に向け、当該注射針離脱器具の切り欠き部分を、注射針の基部が嵌 合された注射器の一端に設けられた注射針受け口の側面からはめ込む。そして、 当該注射針離脱器具を注射針の基部から注射針の針先方向へ向けて加力すると、 使用済みの注射針は、注射器の注射針受け口から外れて、注射針廃棄用容器の中 に廃棄されるものである。
【0013】 また、規格口径を有する容器に当該注射針離脱器具である蓋体を装着し、使用 済み注射針を蓋体の穴に注射針の基部まで挿入する。当該蓋体の穴に施された切 り欠き部に、当該注射針が嵌合された注射器の一端に設けられた注射針受け口の 側面からはめ込み、当該注射器の指用つばを支点として引くと、使用済みの注射 針は、当該注射針受け口から外れて、当該使用済み注射針離脱器具17を装着し た容器のなかに収容されるものである。
【0014】
【実施例】
本考案の一実施例に係る使用済みの注射針の離脱器具について図面を参照して 説明する。 図1は、本考案の一実施例に係る使用済み注射針離脱器具の構成を示す概念図 である。 図1に示す本実施例に係る使用済み注射針離脱器具1は、ステンレスや硬質プ ラスチック等の硬質の板からなり、厚さ1mm内外、長さ100mmないし15 0mm、幅20mmないし30mm程度の外径寸法を有する。 そして、当該注射針離脱器具1は、注射器10の注射針受け口8の側面から、 該受け口7を挟み込む幅4mm内外のU字型の切り欠き部3を、その一端部21 に設けたことを特徴とするものである。
【0015】 そして、このU字型の切り欠き部3は、当該注射針離脱器具1の使用者の便宜 のため、当該板の長辺22に対し、所定の傾斜角αをもって、傾斜して施されて いる。このため、使用者は、通常、該器具1を手にして、何らの不自然な動作を することなく、該器具1を下方向に下げ降ろすだけで、その端部22に設けられ た切り欠き部3を前記注射器10の注射針受け口8を挟み込むことができる。
【0016】 つぎに、これらの注射針離脱器具1を利用して、注射針受け口8から注射針9 を離脱し、注射針9を一旦収容後、廃棄する様子を図面を参照して説明する。 図2(a)、(b)は、前記第一の実施例に係る注射針離脱器具1を例にして 、注射針受け口8から注射針9を離脱する様子を説明する概念図である。 まず、最初に、注射針受け口8から注射針9を離脱するには、使用済みの注射 針9を注射針廃棄用容器10の廃棄口に向ける。つぎに、当該注射針離脱器具1 の切り欠き部3を、注射針受け口8の側面にはめ込む。そして当該注射針離脱器 具1をA方向へ向けて引張る、あるいは、注射器10自体を、A方向の反対側に 引張ると、使用済みの注射針9は、注射器10の注射針受け口8から外れる。こ の外れた注射針9は、注射針廃棄用容器11の中に収容されるものである。
【0017】 また、図3は、本考案の一実施例に係る使用済み注射針離脱器具1として、第 二の変形実施例を示すものである。 図3(a)に示す注射針離脱器具1は、使用者の利き手や、当該器具1の使用 方向を考慮して、当該切り欠き部3を1箇所のみでなく、複数の切り欠き部3a 、3b、3cを、器具1の一端21ばかりでなく、その両長辺部22、23にも、 設けたものである。また、図3(a)に示す符号3dは、該器具1を未使用時に 壁(図示外)その他に引っ掛けておく、釣り具である。したがって、通常は、机 の側壁、処置室の壁(いずれも図示外)等に引っ掛けておいて、いざ、注射器1 0から注射針9を引き抜こうとするときに、壁から外して、注射針9を引き抜く 作業を行うようにしたものである。
【0018】 また、図3(b)に示す当該注射針離脱器具1は、使用時の安全性から、その 四隅の角をラウンド41とし、一端に幅4mm内外のU字型の切り欠き部3を施 したものである。また、42は、前記同様、この離脱器具1を、常時は、壁(図 示外)に設けられた釘(図示外)に吊り下げておいて、必要な場合には、その釘 等から取り外して使用できるように設けられた釘穴である。 さらに、図3(c)は、別の変形例を示すもので、当該注射針離脱器具1の作 業性を考慮して、図3(c)に示すように、当該離脱器具1の一端21の一角( 図示外)を斜めに切り落とし、その切り落とし面5に、幅4mm程度のU字型の 切り欠き部3を有するようにして構成したものである。
【0019】 また、図3(d)は、当該注射針離脱器具1の一端21に、図3(d)示すよ うなU字型のツィーザー6を突起して設けるようにした実施例を示したものであ る。このツィーザー6は、双端を等しい長さのツィーザーであってもよいが、図 に示すように、一方のツィーザー6aの長さを15mm内外として長く構成し、 他のツィーザー6bを10mm内外として短く構成するようにして、注射針9の 離脱が容易となるようにしたものである。 なお、当該注射針離脱器具1の握部に、長さを測定するため等の目盛りを施し てもよいし、細部を見るための凸レンズ等を施してもよい。
【0020】 図4(a)は、本考案の他の実施例に係る使用済み注射針離脱器具1であり、 上記した図1ないし図3(a)〜(d)の当該注射針離脱器具1を途中で折り曲 げて使いやすいようにしたものである。すなわち、当該器具1の一端の先端から 所定位置(図でCで示した位置)で1箇所、あるいは、複数箇所(図4(a)の C、Dで示した位置)で、所定の角度β、γで折り曲げて構成してものである。 なお、図4(a)に示した当該注射針離脱器具1の切り欠き部3は、図1に示 した使用済み注射針離脱器具1の所定傾斜角αをもって施してもよいが、当該板 の長辺22の中心に施してもよい。そして、前述の図2(a)、(b)に示した ように、当該注射針離脱器具1をA方向に引っ張る、あるいは、A方向の反対側 に注射器10を引っ張ることで、注射針受け口8から注射針9を離脱して廃棄し てもよいが、この場合には、注射針9の離脱方法は、図4(b)、に示すように 、当該注射針離脱器具1の切り欠き部3を注射針受け口8の側面にはめ込み、当 該注射針離脱器具1を握り、注射器10の本体側であるE方向に加力する。この ように、梃子の原理を利用することで、小加力により注射針受け口8から注射針 9を離脱して廃棄箱30に収容するようにしてもよいものである。
【0021】 また、当該注射針離脱器具1の切り欠き部3を注射針受け口8の側面にはめ込 む場合、折り曲げ部分Cが注射器10本体側に折り曲がった方向で使用してもよ く、注射器10本体と反対側に折り曲がった方向で使用してもよい。 なお、折り曲げ方は、この方向に限るものではなく、同方向でもよいし、逆方 向としてもよい。
【0022】 また、図5(a)、(b)は、使用済み注射針離脱器具1の第三の変形例を示 したものであり、上記したような1枚の平面的な注射針離脱器具1の一部分に設 けた切り欠き部2を有するものではなく、当該器具1の持ち易さを考慮して、木 質やプラスチック製等の円筒形、あるいは、楕円筒形の握部7を施したものであ る。さらには、図5(C)に示すように、平板を打ち抜いてなる注射針離脱器具 1の一部を湾曲させて握部7cとしてもよい。
【0023】 また、図6(a)、(b)、(c)は、本考案に係る使用済み注射針離脱器具 の第四の変形例を示したものであり、使用後は、離脱部自体を廃棄する使い捨て タイプの変形実施例のものである。
【0024】 この変形実施例では、図6(a)に示すように、先端に切り欠き部121を設 け、基部両端にくびれた形状の係止溝122を設けた単独の板片からなる注射針 離脱器具1とし、この器具1を、複数枚収容するケース13と、該ケース13の 一端に設けられた板片投入口14と、投入した板片12がこぼれないように板片 投入口14に設けられた板片投入口蓋15と、板片12が1片ずつ出るように設 けられた板片出口16と、板片出口16から板片12を1片ずつセットするため のスライド用ボタン17と、係止溝122に引っ掛け維持し、前記スライドボタ ン17が押されることにより、当該係止溝122から外れるように構成された弾 性体構造の固定バネ18と、当該板片12を1枚ずつセットするための板片ガイ ド19と、ケース13内に収容されている板片12の一方を固定するための固定 ストッパー20と、他の一方を押して固定させるバネ付きストッパー21と、収 容された板片12を板片ガイド19に送り出す弾性体としての押出バネ22とか ら構成されている。
【0025】 当該注射針離脱器具1を使用するには、図6(b)、(c)に示すように、板 片投入口14からケース13に、あらかじめ板片12を数十個入れて、板片投入 口蓋15をすると、ケース13内に設けられた押出バネ22により、当該板片1 2は、板片12b、12cの位置まで送られる。そして、当該ケース13に設け られたスライド用ボタン17をE方向へスライドさせて押すと、最初の1枚目の 板片12は、係止溝122に板片固定バネ18が引っ掛かり、所定位置で支持固 定される。
【0026】 そこで、前記先端の切り欠き部121に注射器10の注射針受け口8にからめ て、そこから注射針9を離脱する方向に力を加えて注射針9を離脱させ、離脱し た注射針9は、前述の方法(図2(a)、(b)参照)と同様にして、廃棄箱3 0に収容する。 つぎに、注射針9が、離脱した後は、スライド用ボタン17をF方向へ移動さ せることにより、当該板片12の係止溝122が、前記固定バネ18から外れて 、また、次の板片12bが板片12を押し出して、使用後の板片12は、廃棄箱 30に収容され、未使用の新しい板片12bが、所定のセット位置にセットされ るものである。
【0027】 このように、板片12は、押出バネ22によって順次板片ガイド19に送り出 され、所定の位置にセットされて、絶えず、未使用の状態が確保されるものであ る。このようにすることにより、万が一、注射針9が感染血液によって汚染され たとしても、離脱器具自体を使い捨てにするので、このような治具を用いての感 染を完全に防ぐことができる。 なお、上記した使用済み注射針離脱器具の第四の変形例では、板片12に係止 溝122を施して板片固定バネ18で係止させたが、板片固定バネ18を板片固 定突起部とし、これに勘合する係止穴を設けて当該板片12を係止するようにし てもよい。
【0028】 つぎに、本考案に係る他の一実施例について説明する。 図7に示すように、本考案に係る他の一実施例である使用済み注射針離脱器具 24は、規格口径を有する不要となった容器(例えば、危険性のない薬品の空瓶 ・ペットボトル等)23に、嵌合可能な蓋体25a、25bと、この蓋体25a 、25bに施された当該注射針9が挿入可能な4mm以上の廃棄穴26と、この 廃棄穴26に、さらに施された4mmのU字型の切り欠き部27とで構成されて いるものである。
【0029】 なお、当該廃棄穴26に施されたU字型の切り欠き部27は、1箇所でもよい し、廃棄穴26から放射状に複数箇所に施してもよいものである。 また、当該容器23に取り付ける蓋体25a、25bは、図8(a)に示すよ うに、螺締するスクリュー式の蓋体25aでもよいし、あるいは、図8(b)に 示すように、蓋体の側面の複数箇所に切り込みを施し、その側面部分の弾性力に より当該容器の口に固定するはめ込み式の蓋体25bとしてもよいものである。
【0030】 上記した使用済み注射針離脱器具24を用いて、注射器10から注射針9を離 脱する使用方法が、図9に示してある。 まず、図9(a)に示すように、規格口径を有する容器23に使用済み注射針 離脱器具24を装着しておく。そして、使用済みの注射器10の注射針9を使用 済み注射針離脱器具24の廃棄穴26、に注射針9の基部9aまで挿入させて、 注射針9の基部9aが嵌合された注射器10に設けられた注射針受け口8の側面 を、当該切り欠き部27にはめ込む。
【0031】 つぎに、図9(b)に示すように、注射器10に設けられた指用つば10aを 支点として注射器10を引く、あるいは、当該使用済み注射針離脱器具24を装 着した容器23を引くと、使用済みの注射針9は、注射器10の注射針受け口8 から外れる。この外れた注射針9は、当該使用済み注射針離脱器具24を固定し た容器23のなかに収容されるものである。 なお、上記した容器23が誤って転倒する、あるいは、治療台から落下した際 に、収容された当該注射針9が当該容器23からの逆出を防止するため、図10 に示すように、当該使用済み注射針離脱器具24に、さらに覆い蓋28を設ける ようにしてもよい。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、使用済みの注射器10から注射針9を取り外す際に、使 用済み注射針離脱器具1、24を用いるようにしたため、医師等は、使用済みの 注射針9を直接手で触れることがなくなり、誤って医師等の人体等に刺さるとい う事故を防ぐことができ、傷を負ったり、感染性疾病に感染する危険性を回避す ることができるものである。
【0033】 また、簡易な構成であるため、この注射針離脱器具は、低コストで製造、販売 することができ、また、病院等で不要となった空瓶等の容器に装着して、いたる 所に設置、使用することができるものであり、この面からも、感染性疾患の血液 を媒体とする感染を防止することに寄与するものである。 また、病院等の廃物を再利用するので、医師等の安全性を確保するとともに、 資源の再利用として非常に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例を示す使用済み注射針離
脱器具の概念図である。
【図2】本考案の一実施例を示す使用済み注射針離脱器
具の使用概略図である。
【図3】本考案の一実施例に係る第一の変形例を示す使
用済み注射針離脱器具の斜視図である。
【図4】本考案の一実施例に係る第二の変形例を示す使
用済み注射針離脱器具の説明図である。
【図5】本考案の一実施例に係る第三の変形例を示す使
用済み注射針離脱器具の斜視図である。
【図6】本考案の一実施例に係る第四の変形例を示す使
用済み注射針離脱器具の概略図である。
【図7】本考案に係る他の一実施例の構成を示す使用済
み注射針離脱器具の概念図である。
【図8】本考案の他の一実施例を示す使用済み注射針離
脱器具の斜視図である。
【図9】本考案の他の一実施例を示す使用済み注射針離
脱器具の説明図である。
【図10】本考案の他の一実施例に係る変形例を示す使
用済み注射針離脱器具の斜視図である。
【図11】従来の注射針離脱箱を示す構成図である。
【図12】従来の注射針離脱箱を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・使用済み注射針離脱器具 2・・・板 3、27・・・切り欠き部 4・・・ラウンド 5・・・切り落とし面 6、6a、6b・・・ツィーザー 7a、7b・・・握部 8・・・注射針受け口 9・・・注射針 10・・・注射器 10a・・・指用つば 11・・・注射針廃棄用容器 12、12a、12b、12c、12d・・・板片 12ア・・・係止溝 13・・・ケース 14・・・板片投入口 15・・・板片投入口蓋 16・・・板片出口 17・・・スライド用ボタン 18・・・板片固定バネ 19・・・板片ガイド 20・・・固定ストッパー 21・・・バネ付きストッパー 22・・・押出バネ 23・・・容器 24・・・他の使用済み注射針離脱器具 25a、25b・・・蓋体 26・・・廃棄穴 28・・・覆い蓋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項
7】 内面に本体に嵌合するはめ込み螺旋溝を有する所
定口径の蓋体と、 該蓋体頂部に施された所定形状の切り欠き部を有する
穴を施したことを特徴とする使用済み注射針離脱器具。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質素材からなる板と、 前記板の一端に施された所定形状を有する切り欠き部
    と、を有することを特徴とする使用済み注射針離脱器
    具。
  2. 【請求項2】 前記切り欠き部が、前記板の一端の1箇
    所または複数箇所に施されたことを特徴とする使用済み
    注射針離脱器具。
  3. 【請求項3】 前記板の切り欠き部が、前記板の長辺部
    に対し、所定の傾斜角を有する切り欠き部であることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の使用済み注
    射針離脱器具。
  4. 【請求項4】 前記板の一部分に握部を設けたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項3に記載の使用済み注射
    針離脱器具。
  5. 【請求項5】 硬質素材からなる板片と、 前記板片に施された切り欠き部と、 複数の前記板片を投入する投入口を有し、該板片を端部
    に収容する容器と、 収容された前記板片をスライドさせて、端部にセットさ
    せるためのスライドボタンとを有し、該板片を使用後
    は、前記スライドボタンを、さらにスライドさせて、廃
    棄させるようにしたことを特徴とする使用済み注射針離
    脱器具。
  6. 【請求項6】 使用済み注射針離脱器具の一部分に補助
    器具を施したことを特徴とする請求項1ないし請求項5
    のいずれかに記載の使用済み注射針離脱器具。
  7. 【請求項7】 内面に本体に嵌合するはめ込み螺旋溝を
    有する所定口径の蓋体と、 該蓋体頂部に施された所定形状の切り欠き部を有する穴
    を施したことを特徴とする使用済み注射針離脱器具。
  8. 【請求項8】 前記蓋に、さらに覆い蓋を設けたことを
    特徴とする請求項6に記載の使用済み注射針離脱器具。
JP1995014411U 1995-12-22 1995-12-22 使用済み注射針離脱器具 Expired - Lifetime JP3030234U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3520901B2 (ja) 1998-01-30 2004-04-19 株式会社ジェイ・エム・エス 注射針抜取り具及びそれを使用した廃棄装置
US8029525B2 (en) 2003-07-31 2011-10-04 Panasonic Corporation Puncture instrument, puncture needle cartridge, puncture instrument set, and puncture needle disposal instrument

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