JP3030156B2 - 過電圧防止回路を有する家庭用降圧装置 - Google Patents

過電圧防止回路を有する家庭用降圧装置

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JP3030156B2
JP3030156B2 JP4082537A JP8253792A JP3030156B2 JP 3030156 B2 JP3030156 B2 JP 3030156B2 JP 4082537 A JP4082537 A JP 4082537A JP 8253792 A JP8253792 A JP 8253792A JP 3030156 B2 JP3030156 B2 JP 3030156B2
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孝明 正木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として国内用の10
0ボルトの電気機器を、電源電圧が異なるアメリカやヨ
ーロッパで使用するために使用する家庭用の降圧トラン
スに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の用途に使用される家庭用降圧装
置の回路図を図1に示している。この図に示す降圧トラ
ンスは、アメリカの120V、ヨーロッパの230Vの
交流を、日本の電気機器の使用電圧である100Vに降
圧する。降圧トランス3は、中間に、低電圧タップと、
高電圧タップとを備えている。高電圧タップにはリレー
1のコイルRYを接続している。リレーのコイルは電流
調整抵抗R1を介して降圧トランス3に接続される。電
流制限抵抗R1は、降圧トランス3に230Vの電圧が
かかったときにリレーを作動させる値に調整されてい
る。低電圧タップは120Vの入力電圧を100Vとし
て出力する。高電圧タップは、230Vの入力電圧を1
00Vに出力する。
【0003】この構造の家庭用降圧装置は、120Vの
電源電圧が加えられるときにはリレーを作動させない。
この状態において、リレーは、コモン側COとノーマル
クローズ側NCとを導通させる。したがって、出力コン
セントは低電圧タップに接続され、入力電圧の120V
は100Vに降圧される。
【0004】電源電圧が230Vになると、リレーが作
動する。この状態において、リレーは、コモンCO側を
ノーマルオープンNO側に導通する。したがって、出力
コンセントは高電圧タップに接続されて、入力電圧の2
30Vを100Vに変換する。
【0005】この構造の家庭用降圧装置は、降圧トラン
スに230Vの電源電圧が加えられてリレーが動作する
までの間に、出力コンセントに異常な高電圧が出力され
る。それは、リレーが作動するまでは、出力コンセント
が低電圧タップに接続されているからである。この瞬間
に出力電圧は約200Vと異常に高くなる。リレーが切
り換えられる時間は、約10ミリ秒である。したがっ
て、この構造の家庭用降圧装置に100V用の電気機器
を接続すると、電源電圧投入時に2倍もの異常高電圧が
かり、機器を破壊させる恐れがある。
【0006】本発明者は、この欠点を解決することを目
的に図2に示す家庭用降圧装置を開発した。この家庭用
降圧装置は、リレー1のノーマルクローズ側NCを、降
圧トランス3の高電圧タップ3Aに、ノーマルオープン
側NOを低電圧タップ3Bに接続している。リレー1
は、入力電圧が高電圧となったときに切り換えられず、
入力電圧が低くなったときにコイルに通電されて作動す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この家庭用降圧装置
は、スイッチング部材をリレー1と、スイッチング素子
8であるスイッチングトランジスタQ1と、電圧検出回
路9であるオペアンプICとで構成している。リレー1
のノーマルオープン側NOを低電圧タップ3Bに接続し
ている。したがって、リレー1は入力電圧が高電圧のと
きに作動せず、入力電圧が低いときに作動する。リレー
1が作動しない状態において、入力側の高電圧は一定の
電圧に降圧される。したがって、入力側が低電圧になっ
た瞬間の極めて短い時間は、出力電圧が規定の電圧より
も低くなることはあるが、リレー1が作動する時間遅れ
によって、出力コンセント4に異常な高電圧が出力され
ることはない。出力側の瞬時の低電圧は、使用する機器
に危害を与えることはない。
【0008】しかしながら、この構造の家庭用降圧装置
は、何等らかの原因でリレーが正常に動作しないと、出
力側に異常な高電圧が出力される欠点がある。リレーの
動作不良は、電源投入時、または電源を短時間にオンオ
フしたときの電源のアンバランス、あるいは、電子部品
の不良、トンネル半田、半田タッチ等が原因で発生す
る。
【0009】たとえば、図2に示すように、リレーをス
イッチングトランジスタQ1で制御し、スイッチングト
ランジスタQ1をオペアンプICで制御する装置は、電
源をオンオフした瞬間に、スイッチングトランジスタQ
1が正常にオンオフされない欠点がある。それは、オペ
アンプICの入力電圧が過渡的に変動して正常値になる
からである。電源を投入するとオペアンプICの+−入
力端子の電圧は次第に上昇して一定の電圧となる。ま
た、電源をオフにすると、次第に電圧が低下して0にな
る。この回路は、降圧トランスに入力される電圧が高い
ときに、スイッチングトランジスタQ1がオンになる
と、異常な高電圧が出力される。スイッチングトランジ
スタQ1がオンになるのは、オペアンプICの−側入力
端子が+側の基準電圧よりも低いときである。このた
め、入力電圧が高いときに、−側入力端子の電圧が+側
入力端子よりも低くなってはならない。電源スイッチを
オンした瞬間に、−側入力端子が低くならないように、
−側入力端子は+側入力端子よりも電圧が速く上昇する
ように設計される。電圧上昇時間は、並列に接続される
コンデンサーの容量で調整される。図2に示す装置は、
−側入力端子の電圧が速く上昇するように、コンデンサ
ーC1の容量をC2よりも小さく設計される。しかしなが
ら、この回路は電源スイッチをオフにしたときに、−側
入力端子の電圧が+側入力端子よりも速く低下する。−
側入力端子の電圧が+側入力端子よりも低いときに電源
スイッチをオンにすると、オペアンプICの出力でスイ
ッチングトランジスタQ1がオンになる。スイッチング
トランジスタQ1は、降圧トランスの入力電圧が高いと
きにもオンになり、この状態で異常な高電圧を出力す
る。したがって、電源スイッチをオフにした後、一定時
間以内に電源スイッチをオンにすると、異常な高電圧が
出力されて危険なことがある。
【0010】オペアンプICは、電源スイッチのオンオ
フによらず、別の原因、例えば電子部品や製造時の欠陥
あるいは雑音等によってスイッチングトランジスタQ1
をオンにして、異常な高電圧を出力する危険性がある。
【0011】本発明はさらにこの欠点を解決することを
目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は過渡的
に、あるいは他の原因で異常な高電圧が出力されるのを
防止できる家庭用降圧装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の過電圧防止回路
を有する家庭用降圧装置は、前述の目的を達成するため
に、下記の構成を備えている。本願発明の家庭用降圧装
置は、入力電圧によって出力電圧を切り換えるスイッチ
ング部材を備えている。スイッチング部材は、降圧トラ
ンス3の出力電圧を調整するリレー1と、このリレー1
を制御するスイッチング素子8と、スイッチング素子8
をオンオフする電圧検出回路9とを備える。リレー1の
ノーマルクローズ側NCは高電圧タップ3Aに、ノーマ
ルオープン側NOは低電圧タップ3Bに接続されてい
る。入力電圧が低いときにリレー1に通電されてリレー
の接点をノーマルオープン側NOに切り換えるように構
成された家庭用降圧装置を改良したものである。
【0013】すなわち、本発明の第1の構成の家庭用降
圧装置は、スイッチング素子8に、降圧トランス3の一
次側あるいは二次側の電圧を検出して、入力電圧が高い
ときにスイッチング素子8を強制的にオフにする強制オ
フ回路2を接続し、入力電圧が高いときに強制的にスイ
ッチング素子8をオフにしてリレー1が励磁されるのを
防止するように構成したことを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の第2の構成の家庭用降圧
装置は、リレー1のコイルRYと直列に過大電流が流れ
るとオフになる保護回路7を接続し、また、リレー1の
コイルRYと並列に、出力電圧を検出してリレー1のコ
イルRYを短絡するショート回路10を接続し、出力電
圧が異常に高電圧になると、ショート回路10がリレー
1のコイルRYを短絡して保護回路7を遮断するように
構成したことを特徴としている。
【0015】
【作用】本発明の遅延スイッチを有する家庭用降圧装置
は、下記の動作をして異常高電圧の発生を防止する。降
圧トランス3の入力電圧が0のとき、リレー1の接点は
ノーマルクローズ側NCに接続される。降圧トランス3
に低電圧が入力されると、電圧検出回路9はスイッチン
グ素子8をオンにしてリレー1に通電する。リレー1と
が作動してノーマルオープン側NOに接続されて所定の
電圧が出力される。リレー1が動作するまでの間は、規
定の電圧よりも低くなるが、その時間は極めて短く、ま
た、規定電圧よりも低いので問題は起こらない。降圧ト
ランス3に高電圧が入力されると、電圧検出回路9はス
イッチング素子8をオンにしない。このためリレー1は
励磁されず高電圧タップ3Aに接続されたノーマルクロ
ーズ側が出力に接続される。したがって、高電圧タップ
3Aに高電圧を接続して電源スイッチをオンにすると、
リレー1は動作せず、リレー1が動作すまでの間に異常
な高電圧が出力されることはない。
【0016】さらに、本発明の家庭用降圧装置は、スイ
ッチに強制オフ回路2を接続している。強制オフ回路2
は、高電圧が入力されたことを検出し、スイッチング素
子8を強制的にオフとする。このため、電圧検出回路9
が正常に動作せずに、高電圧入力のときにリレー1が作
動して異常な高電圧が出力されるのを阻止することがで
きる。
【0017】また、リレー1と直列に保護回路7が接続
され、並列にショート回路10が接続された家庭用降圧
装置は、出力電圧が異常な高電圧になるとショート回路
10がリレー1のコイルRYを短絡して保護回路7を遮
断する。保護回路7が遮断されるとリレー1のコイルR
Yには通電されなくなる。このため、いかなる状態にお
いても、リレー1が誤動作して異常な高電圧が出力され
るのを阻止できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を
具体化するための家庭用降圧装置を例示するものであっ
て、本発明の家庭用降圧装置は、構成部品の材質、形
状、構造、配置を下記の構造に特定するものでない。本
発明の家庭用降圧装置は、特許請求の範囲に於て、種々
の変更を加えることができる。
【0019】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、「課題を解決する為の手段の
欄」および「作用の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の
部材に特定するものでは決してない。
【0020】図3に示す過電圧防止回路を有する家庭用
降圧装置は、降圧トランス3と、スイッチング部材と、
強制オフ回路2と、ショート回路10とを備えている。
降圧トランス3は、120Vまたは230Vの電圧を1
00Vに降圧する。したがって、降圧トランス3は、低
電圧タップ3Bと、高電圧タップ3Aとを備える。図3
に示すように、高電圧タップ3Aの巻線をN1、高電圧
タップ3Aと低電圧タップ3Bとの間の巻線をN2、低
電圧タップ3Bと終端との巻線をN3とすると、各巻線
の比率は、例えば、N1:N2:N3=612T:588
T:172Tとする。降圧トランス3の入力側は、サー
キットプロテクタ5と、スイッチ6とが接続されてい
る。
【0021】スイッチング部材は、降圧トランスの出力
電圧を調整するリレー1と、このリレー1を制御するス
イッチング素子8と、スイッチング素子8をオンオフす
る電圧検出回路9とを備える。降圧トランス3は、スイ
ッチング部材であるリレー1のノーマルクローズ側NC
を高電圧タップ3Aに、ノーマルオープン側NOを低電
圧タップ3Bに接続している。
【0022】リレー1は、入力電圧が低いときに動作
し、入力電圧が高いときには動作しない。入力電圧が低
いときにリレー1を作動させるために、リレー1のコイ
ルRY1Aと直列にスイッチング素子8であるスイッチ
ングトランジスタQ1を接続している。
【0023】スイッチングトランジスタQ1のベース
は、電圧検出回路9であるオペアンプICの出力側に接
続されている。オペアンプICの+側入力端子は、一定
の基準電圧が入力される。したがって、+側入力端子と
アースとの間には、ツェナーダイオードZD1を接続し
ている。ツェナーダイオードZD1と並列に、平滑用の
コンデンサーC12を接続している。オペアンプICの−
側入力端子は、分圧抵抗R1、R3を介して低電圧タップ
3Bに接続されている。−側入力端子とアースとの間に
は平滑用のコンデンサーC1を接続している。低電圧タ
ップ3Bは、ダイオードD1で整流して交流を直流に変
換し、直流をオペアンプICに印加している。オペアン
プICは、−側入力端子の電位が、+側入力の電位より
も低いときに+の信号を出力する。このため、−側入力
端子の電位が、基準値よりも低いときに、オペアンプI
Cは、スイッチングトランジスタQ1をオン状態とす
る。
【0024】+側入力端子の基準電位と、−側入力端子
の分圧抵抗とは、降圧トランス3の入力電圧が230V
のときには、オペアンプICの−端子の入力電圧が+端
子の入力電圧よりも高くなり、降圧トランス3の入力電
圧が120Vのときには、オペアンプICの−端子が+
端子よりも低くなる値に設計される。
【0025】仮に、分圧抵抗R1、R3が、低電圧タップ
3Bの電圧を1/28.3に分圧してオペアンプICの
−側に入力するとすれば、+端子の基準電圧は、6〜9
Vの範囲に設定される。それは、低電圧タップ3Bの出
力電圧のピーク値が141Vまはた約283Vで、これ
が1/28.3に分圧されてオペアンプICの−端子に
は、5〜10Vの電圧が入力されるからである。オペア
ンプICの+端子の基準電圧を7Vとすると、オペアン
プICは下記の動作をする。
【0026】 降圧トランス3の入力側に120Vの
交流が印加されると、低電圧タップ3Bの出力電圧は、
交流の実効値で100V、ピーク値で141Vとなる。 141Vの直流が1/28.3に分圧して5Vの直
流がオペアンプICの−端子に入力される。 オペアンプICの+端子は、ツェナーダイオードZ
D1によって7Vの基準電圧に保持される。 +端子が−端子よりも高いので、オペアンプICは
+の出力をスイッチングトランジスタQ1のベースに入
力する。 スイッチングトランジスタQ1がオン状態となり、
リレー1のコイルRYに通電して、リレー1を作動させ
る。 降圧トランス3の入力電圧が230Vとなると、オ
ペアンプICは−端子が+端子よりも電位が高くなる。 この状態のオペアンプICは、スイッチングトラン
ジスタQ1にベース電流を供給しない。 したがって、スイッチングトランジスタQ1はオフ
状態に制御されて、リレー1を非動作状態とする。
【0027】強制オフ回路2は、トランジスタQ2と、
分圧抵抗R9、R10とで構成されている。トランジスタ
Q2は、コレクタをスイッチングトランジスタQ1のベー
スに、エミッタをアースに、ベースを分圧抵抗R9、R1
0の中点に接続している。分圧抵抗R9、R10は、低電圧
タップ3Bの出力電圧を分圧してトランジスタQ2のベ
ースに供給する。分圧抵抗R9、R10は、低電圧タップ
3Bの電圧が140V以上でトランジスタQ2をオン、
この電圧未満でトランジスタQ2をオフにする抵抗値に
設計される。
【0028】強制オフ回路2は、低電圧タップの出力電
圧が140V以上のときに、スイッチングトランジスタ
Q1を強制的にオフにする。それは、低電圧タップの電
圧が140V以上ではトランジスタQ2がオンとなり、
スイッチングトランジスタQ1のベースをアースに短絡
することによって、オペアンプICの出力信号をスイッ
チングトランジスタQ1に入力しないからである。低電
圧タップ3Bの電圧が140V以下であると、トランジ
スタQ2はオフ状態となり、オペアンプICの出力信号
はスイッチングトランジスタQ1に入力されて正常に動
作する。
【0029】トランジスタQ2は、低電圧タップ3Bの
電圧で瞬時に動作するように、ベース側に平滑用のコン
デンサーを接続しない。したがって、トランジスタQ2
のベースには、低電圧タップ3Bの出力をダイオードで
半波整流した脈流が入力される。脈流でスイッチングさ
れるトランジスタQ2は、電源周波数でオンオフを繰り
返す。この状態で連続してスイッチングトランジスタQ
1をオフ状態に保持するために、スイッチングトランジ
スタQ1のベースには電解コンデンサーC3を接続してい
る。電解コンデンサーC3はオン状態のトランジスタQ2
で放電される。放電された電解コンデンサーC3は、オ
ペアンプICの出力で充電されるのに時間がかかる。電
解コンデンサーC3の容量は、電源周波数の周期では、
オペアンプICの出力でスイッチングトランジスタQ1
をオンにするまで充電できない大きな容量に設計され
る。
【0030】図3に示す強制オフ回路2は、低電圧タッ
プ3Bの電圧を検出してトランジスタQ2をオンオフさ
せている。強制オフ回路2は、必ずしも低電圧タップ3
Bの電圧を検出する必要はない。高電圧タップ3A、あ
るいは降圧トランス3の入力電圧を検出してオンオフす
ることも可能である。ただ、この場合、降圧トランスの
入力側に高電圧が入力されたときにトランジスタQ2が
オンされるように分圧抵抗R9、R10の抵抗値を設計す
る。電圧検出回路9もトランジスタQ2と同じように、
高電圧タップ3A、あるいは降圧トランスの入力電圧で
スイッチングトランジスタQ1をオンオフすることも可
能である。
【0031】この発明は強制オフ回路2を図3に示す回
路に接続しない。図4に示すように、強制オフ回路2
は、スイッチングトランジスタQ1と直列にトランジス
タQ4を接続している。トランジスタQ4がオフになる
と、スイッチングトランジスタQ1がオンになっても、
リレー1のコイルRYには通電さない。トランジスタQ
4とスイッチングトランジスタQ1の両方がオンの時にの
みリレー1のコイルRYに通電される。トランジスタQ
4は、トランジスタQ5にオンオフ制御される。トランジ
スタQ5は位相反転回路である。トランジスタQ4のベー
スは、トランジスタQ5のコレクタに接続さる。トラン
ジスタQ5は、低電圧タップ3Bに140V以上の電圧
がかかるとオン、それ以下の電圧でオフとなるように、
ベース抵抗が調整されている。トランジスタQ5がオン
になると、トランジスタQ4にはベース電流が流入され
なくなってオフとなる。トランジスタQ5がオフになる
と、トランジスタQ4がオンになるように、ベース抵抗
が調整されている。
【0032】この回路は下記の動作をする。 低電圧タップ3Bが140Vよりも低いとき、トラ
ンジスタQ5はベース電流が少なくオフ状態となる。 トランジスタQ5がオフになると、トランジスタQ4
のベース抵抗の中点はアースに接続されない。このた
め、トランジスタQ4は所定のベース電流が流れてオン
となる。 トランジスタQ4がオンになると、スイッチングト
ランジスタQ1はエミッタがアースに接続される。この
状態でスイッチングトランジスタQ1がオンになると、
リレー1に通電される。 低電圧タップ3Bの電圧が140V以上になると、
トランジスタQ5がオンとなる。 トランジスタQ5は、トランジスタQ4のベース抵抗
の中点をアースに接続し、トランジスタQ4のベース電
流を阻止して、トランジスタQ4をオフとする。 トランジスタQ4がオフになると、スイッチングト
ランジスタQ1のエミッタはアースに接続されない。こ
のため、この状態でスイッチングトランジスタQ1がオ
ンとなってもリレー1には通電されない。このため、ス
イッチングトランジスタQ1が誤ってオンになっても、
リレー1が動作して出力コンセント4に異常な高電圧が
出力されるこはない。
【0033】さらに、図3と図4とに示す回路は、リレ
ー1と直列に保護回路7を接続している。保護回路7
は、過大な電流が流れると遮断する。保護回路7には、
ヒューズやサーキットプロテクタ等が使用できる。保護
回路7が遮断されると、スイッチングトランジスタQ1
がオンとなっても、リレー1のコイルRYには通電され
ずない。このため、保護回路7が遮断すると、リレー1
の接点は常時ノーマルクローズ側NCに接続されて、出
力コンセント4は高電圧タップ3Aに接続される。この
ため、保護回路7が遮断すると、出力コンセント4には
異常な高電圧が出力されることがない。出力コンセント
4に異常な高電圧が出力されると、保護回路7を遮断す
るために、リレー1のコイルRYと並列にショート回路
10を接続している。
【0034】ショート回路10は、リレー1に接続され
たトランジスタQ3と、ツェナーダイオードZD2と、分
圧抵抗R7、R8と、ベース抵抗R6と、ダイオードD4と
で構成されている。トランジスタQ3は、コレクタをリ
レー1のコイルRYに、ベースをツェナーダイオードZ
D2とダイオードD4とを介して分圧抵抗R7、R8に接続
している。トランジスタQ3のベースには、分圧抵抗R
7、R8で分圧された電圧がダイオードD4とツェナーダ
イオードZD2とを介して入力される。分圧抵抗R7、R
8の抵抗値と、ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧
は、出力コンセント4に異常な高電圧が出力されたと
き、例えば、出力コンセントの電圧が140V以上にな
ると、トランジスタQ3をオンとし、これ以下の電圧で
トランジスタQ3をオフにする値に設計される。
【0035】出力コンセント4の電圧が異常に高くなっ
て、トランジスタQ3がオンになると、保護回路7はト
ランジスタQ3を介してアースに短絡される。トランジ
スタQ3のオン抵抗は小さく、保護回路7は過大な電流
によって遮断される。保護回路7が遮断されると、出力
コンセント4は降圧トランスの高電圧タップ3Aに接続
され、異常な高電圧は出力されなくなる。ただ、この状
態ではリレー1が動作しなくなるので、降圧トランスに
120Vの電圧が入力されても、出力コンセント4の電
圧は約60Vとなる。降圧トランスに230Vが入力さ
れると、出力電圧は100Vとなる。
【0036】保護回路7のヒューズを交換し、あるいは
リセットすることによって、スイッチングトランジスタ
Q1で再びリレー1を制御するようにできる。
【0037】
【発明の効果】本発明の過電圧防止回路を有する家庭用
降圧装置は、出力コンセントに異常な高電圧が出力され
るのを効果的に防止し、接続される電気機器を異常な高
電圧から保護できる特長がある。それは、本発明の家庭
用降圧装置が、降圧トランスの高電圧タップをリレーの
ノーマルクローズ側に、低電圧タップをリレーのノーマ
ルオープン側に接続することに加えて、リレーを制御す
るスイッチングトランジスタには強制オフ回路を接続
し、あるいは、リレーと直列に保護回路を接続して、保
護回路を強制的に遮断するショート回路を接続している
からである。スイッチングトランジスタに接続された強
制オフ回路は、降圧トランスの一次側あるいは二次側の
電圧を検出して、スイッチングトランジスタのオンオフ
を制御する。降圧トランスの入力電圧が高いときには、
強制オフ回路は、スイッチングトランジスタを非通電状
態に制御する。このため、降圧トランスの入力電圧が高
いときに、リレーが作動して、出力コンセントに異常な
高電圧が出力されるのを防止できる。
【0038】さらに、ショート回路は出力コンセントの
出力電圧を検出して、出力電圧が異常に高いときには保
護回路を遮断している。保護回路が遮断されるとリレー
には通電されない。このため、出力電圧が異常に高いと
きには、強制的にリレーが作動しない状態とし、リレー
が作動して出力コンセントに異常な高電圧が出力される
のを防止している。このため、本発明の家庭用降圧装置
は、電子部品の不良や製造上の欠陥、あるいは、短時間
に電源スイッチをオンオフして使用しても、出力コンセ
ントに異常な高電圧が出力されるのを効果的に防止でき
る特長を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の家庭用降圧装置の一例を示す回路図
【図2】従来の家庭用降圧装置の回路図
【図3】本発明の一実施例を示す家庭用降圧装置の回路
【図4】本発明の他の実施例を示す家庭用降圧装置の回
路図
【符号の説明】
1…リレー 2…強制オフ回路 3…降圧トランス 3A…高電圧タップ 3B
…低電圧タップ 4…出力コンセント 5…サーキットプロテクタ 6…スイッチ 7…保護回路 8…スイッチング素子 9…電圧検出回路 10…ショート回路 NC…ノーマルクローズ側 NO…ノーマルオープン側

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧によって出力電圧を切り換える
    スイッチング部材を備え、スイッチング部材は、降圧ト
    ランスの出力電圧を調整するリレー(1)と、このリレー
    (1)を制御するスイッチング素子(8)と、スイッチング素
    子(8)をオンオフする電圧検出回路(9)とを有し、リレー
    (1)のノーマルクローズ側(NC)が高電圧タップ(3A)に、
    ノーマルオープン側(NO)が低電圧タップ(3B)に接続さ
    れ、入力電圧が低いときにリレーに通電してリレーの接
    点をノーマルオープン側(NO)に切り換えるように構成さ
    れた家庭用降圧装置において、 スイッチング素子(8)に、降圧トランス(3)の一次側ある
    いは二次側の電圧を検出して、入力電圧が高いときにス
    イッチング素子を強制的にオフにする強制オフ回路(2)
    が接続されていることを特徴とする過電圧防止回路を有
    する家庭用降圧装置。
  2. 【請求項2】 入力電圧によって出力電圧を切り換える
    スイッチング部材を備え、スイッチング部材は、降圧ト
    ランス(3)の出力電圧を調整するリレー(1)と、このリレ
    ーを制御するスイッチング素子(8)と、スイッチング素
    子(8)をオンオフする電圧検出回路(9)とを有し、リレー
    (1)のノーマルクローズ側(NC)が高電圧タップ(3A)に、
    ノーマルオープン側(NO)が低電圧タップ(3B)に接続さ
    れ、入力電圧が低いときにリレーに通電してリレーの接
    点をノーマルオープン側(NO)に切り換えるように構成さ
    れた家庭用降圧装置において、 リレー(1)のコイル(RY)と直列に過大電流が流れるとオ
    フになる保護回路(7)が接続されており、かつ、リレー
    のコイルと並列に、出力電圧を検出してリレーのコイル
    を短絡するショート回路(10)が接続されており、出力電
    圧が異常に高電圧になると、ショート回路(10)が保護回
    路(7)を遮断するように構成されたことを特徴とする過
    電圧防止回路を有する家庭用降圧装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104917402A (zh) * 2015-06-29 2015-09-16 温州侨融电子科技有限公司 一种隔爆兼本质安全型模块式馈电开关的电源模块盒及其应用
CN105359400A (zh) * 2013-04-24 2016-02-24 西部数据技术公司 具有响应于负载需求的电压输出的电源
KR20180033879A (ko) 2016-09-26 2018-04-04 기초과학연구원 복수개의 직렬 연결 방식 트랜지스터 스위치의 과전압 방지 회로

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