JP3030090U - メカニックゲージ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造により測定杆を上下摺動させるこ
とができ、しかも長期間使用しても測定杆の摺動作用
と、測定杆の先端に突設したパス式可動測定子の安定作
用に狂いのないメカニックゲージを得ること。 【解決手段】 弾力のある柔軟性リングを、測定杆と本
体内面に生じた狭い平行空隙に圧入し、リングを本体内
面と測定杆の一面に摺動可能に圧接したこと。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は車両のタイヤ表面に形成した溝の残溝高さ、或いはディスクパッドの 残厚をパス式の測定子を用いて測定箇所にゲージを軽く押付けて測定する場合に 用いるメカニックゲージの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来前記の溝の高さや残厚を測定するには本体に弯曲板ばねを装着し、ばねの 弯曲面を測定杆に圧接して測定杆を摺動させたもので、測定杆の摺動を重ねると 板ばねとの摩擦によって「きりこ」が生じ、又板ばねの弾力は劣化して測定杆の 固定位置が安定しない欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、前記従来の欠点を除去し測定は常に円滑確実に行われ、長期 間使用しても測定に何等の支障を来すことのないものを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は本体内壁面と測定杆との間に生じた狭い隙間に弾力のある柔軟性のリ ングを介入して本体内面と測定杆にリングを圧接し滑り摩擦によりリングが回動 して測定杆の動きを円滑にし、かつ経時変化のない構造にしたものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図の符号２はダイヤルゲージ１を装備した本体で測定杆３を貫挿する。測定杆 ３の先端にパス式可動測定子５を直角に突出させて、本体２と一体の突片９に設 けた固定測定子４と可動測定子５とを対向させる。

【０００６】 本考案においては本体２内に位置する測定杆３と本体内面６との間に生じた狭 い平行空隙８にゴム、プラスチックその他柔軟性のあるリング７を圧潰した状態 で挾入し、リング７を内面６と測定杆３の一面に圧接し、測定杆３の上下移動に 伴ってリング７はそのままの状態で回動する。そして停止位置では可動測定子は リングの弾力により良く安定する。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば柔軟性、弾力性のあるリングを狭い平行空隙に押込むだけの操 作で測定杆の移動を円滑に行い、かつ移動後は可動測定子を良く安定させること ができ、簡単な構造により所期の目的を達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ダイヤルゲージを取外した正面図。

【図２】側面図。

【図３】柔軟性リングの斜視図。

【符号の説明】

１ ダイヤルゲージ ２ 本体 ３ 測定杆 ４ 固定測定子 ５ 可動測定子 ６ 本体内面 ７ 柔軟性リング ８ 狭い空隙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダイヤルゲージ（１）を装備した本体
   （２）に、ダイヤルゲージ目盛を作動する測定杆（３）
   を貫挿し、本体（２）に設けたパス式固定測定子（４）
   に対応する可動測定子（５）を前記測定杆（３）の先端
   に突設したものにおいて、本体（２）の内面（６）と測
   定杆（３）の間の平行空隙（８）にゴム、プラスチック
   その他の弾力のある柔軟性リング（７）を介入してリン
   グ（７）を内面（６）と測定杆（３）に摺動可能に圧接
   したメカニックゲージ。