JP3029929U - 紙製容器 - Google Patents

紙製容器

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JP3029929U
JP3029929U JP1996003721U JP372196U JP3029929U JP 3029929 U JP3029929 U JP 3029929U JP 1996003721 U JP1996003721 U JP 1996003721U JP 372196 U JP372196 U JP 372196U JP 3029929 U JP3029929 U JP 3029929U
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JP1996003721U
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Inventor
清勇 島津
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株式会社富山陽成社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙製でありながら漆塗り重箱風の高級感が得
られ、外観体裁が良く、充分な強度を付与することにあ
る。 【解決手段】 表面に漆塗り状の着色を施した耐水・防
水性の厚紙で成形され、底面部12の両端に第1の内側
側壁部13を一体的に連設するとともに、他の両端に第
2の内側側壁部14を対向して一体立設し、第1の内側
側壁部13と第2の内側側壁部14の上端に外側に折り
返して夫々第1の外側側壁部15と第2の外側側壁部1
6を延長付設し、更に第1の内側側壁部13と第1の外
側側壁部15との両端に、折り返された第2の内側側壁
部14と第2の外側側壁部16との間に挿入される側壁
挿入片17と補強壁挿入片18とを夫々延長付設し、更
に、補強壁15、16の立上り幅を側壁13、14の立
上り幅よりも大きくし、補強壁15、16下端を内側に
折り返して折り返し片19を形成した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば内部に食料品を収納して弁当として利用するのに有効な紙製 容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば弁当のように、ある程度の食品等を内部に収納する使い捨ての容器とし て、紙で成形された組立式の紙製容器が広く使用されている。
【0003】 この種の弁当用容器は使い捨てであるから、材料費や成形費等をできるだけ廉 価であることが望ましく、簡便なものとして特に紙製のものが注目されている。 そして、この組立式紙製容器の従来の構成は、一枚の厚紙を所定形態に折線を介 して区画し、四角板形状の底面部1に4枚の内側側壁2,2’を一体的に立設す ると共に、各内側側壁2,2’の上端に外側に折り返して補強外側側壁3,3’ を延長するように付設し、隣り合う補強外側側壁3,3’の隅部を接着剤等によ り接合した構成である。
【0004】 そして隣り合う内側側壁2,2’の隅部は、一方の補強外側則壁3の両端に延 長された挿入片4を、折り返された他方の内側側壁2’と補強外側則壁3’との 間に挿入し、挟持させて接着することにより組み立てられ、上面が開放する浅い 食料品の容器として構成されるのである。
【0005】 ところで、前記従来の紙容器では、例えば重箱のイメージを模した高級感を出 すために、表面に漆塗りを想起させるため、艶があって黒色や柿色等の濃色の着 色を印刷により施すことが行われており、単なる紙や合成樹脂製品では得られな い外観体裁の良い商品価値のある容器とし、内容に収納する食品に高級感を与え ている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、このような印刷を施して上記した形態の紙製容器を成形しようとする と、紙製容器の隅部内側において新たな問題が生じた。即ち、前記紙製容器にお いての補強外側側壁3から延在する挿入片4は、補強外側側壁3に対して谷折り となって、挿入片4の印刷されてない裏面が他方の内側側壁2’の裏面に入り込 んで挿入挟持されることになる。つまり補強外側側壁3から延長する挿入片4の 印刷されてない裏面は、紙製容器の内側に臨むことになる。
【0007】 しかしながら、一枚の厚紙を折って、底面部1、内側側壁2、補強外側則壁3 を立ち上げ、重合状に折返すとともに、更に補強外側側壁の挿入片4を他方の重 合する側壁2’,3’間に挿入して接着したとしても、構成された紙製容器の隅 部内面においては、隣合う内側側壁2,2’間に、紙の折り癖によってどうして も細いV字形状の間隙が形成されて、挿入片4の印刷されてない裏面が露出して しまう。
【0008】 特に、容器を組み立てる厚紙の表面が印刷により黒色や柿色等の様に濃色で艶 が出る様に着色して漆塗のような容器にしている場合、挿入片の印刷されてない 裏面の白色が露出してしまうと際立って目立つものになり、折角の漆塗り状の高 級感が損なわれてしまう。
【0009】 このような欠点を解消するには、少なくとも挿入片の裏面に内側側壁の表面と 同色の色彩を印刷すれば良く、この技術自体は困難なものではない。しかしなが ら、挿入片の裏面のみとはいえ厚紙の両面を印刷することになるので、その手間 や費用は大きな負担となり、特に低廉に作製しなければならない駅弁等の容器に おいては、著しい負担となる。また、紙の表面と裏面とを印刷処理する場合、同 一色にならない。
【0010】 したがって、本案は、上述した従来の欠点、不都合を解消するために提案され たもので、紙製でありながら漆塗り重箱風の高級感が得られ、外観体裁の良い紙 製容器を低廉に提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく本考案は、表面を着色処理した厚紙で成形され、底面 部の対向する一方の側縁部に第1の内側側壁部を直立状に設けるとともに、他に 対向する他方の側縁部に第2の内側側壁部を直立状に設け、前記第1の内側側壁 部と第2の内側側壁部の上端に、夫々外側に折り返して第1の内側側壁部、及び 第2の内側側壁部に重合状となる第1の外側側壁部、及び第2の外側側壁部を連 設し、前記第1の内側側壁部と第1の外側側壁部との両端に、折り返された前記 第2の内側側壁部と第2の外側側壁部との間に挿入される側壁挿入片、及び補強 壁挿入片を夫々外側に連接させて、組み立てた状態において第1の内側側壁部と 第2の内側側壁部との接触部分に生じる微細な隙間を前記第1の内側側壁部の側 壁挿入片で覆わせて構成したものである。
【0012】 従って、第2の内側側壁部と第2の外側側壁部との間に挿入される側壁挿入片 と補強壁挿入片は、第1の内側側壁部と第1の外側側壁部との両端に夫々連設さ れた部分であるので、二重補強となり、成形された紙製容器隅部の補強が確実に 達成される。
【0013】 しかも、第1の内側側壁部の両端に延長して付設された側壁挿入片部分は、そ の表面が第1の内側側壁部や第2の内側側壁部の表面と同一色に印刷されること になるので、紙製容器として構成した際に隅部の内側に隣合う第1の内側側壁部 と第2の内側側壁部との間に細V字形状の間隙が形成されることになったとして も、側壁挿入片の印刷されている表面が露出することになるので、同一色となっ て目立つことはない。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下本考案を図面の実施の形態にもとづいて説明する。 図1は、本案にかかる紙製容器11の展開状態で、比較的厚い耐水・防水性で 、しかも表面に光沢のある黒色や柿色等の漆塗り状の着色を施した厚紙にあって 、長方形状の底面部12の長手辺に第1の内側側壁部13を対向して一体的に連 設するとともに、短手辺に第2の内側側壁部14を対向して一体的に連設し、第 1の内側側壁部13と第2の内側側壁部14の上端から外側に折り返す第1の外 側側壁部15、第2の外側側壁部16を延長して連設する。
【0015】 また、前記第1の内側側壁部13と第1の外側側壁部15の夫々の両端には、 側壁挿入片17と補強壁挿入片18とを夫々延長するとともに、更に、第1の外 側側壁部15と第2の外側側壁部16の下端を内側に折り返す折り返し片19を 形成する。
【0016】 尚、底面部12、第1の内側側壁部13、第2の内側側壁部14、側壁挿入片 17の各部分の表面には、光沢のある柿色等の漆塗り状の着色を施し、第1の外 側側壁部15、第2の外側側壁部16、補強壁挿入片18の各部分表面には、光 沢のある黒色等の漆塗り状の着色を施せば、紙製容器11として組立てた際によ り重箱の風格が得られる。
【0017】 上述した図1で示した厚紙を紙製容器11として組み立てるには、底面部12 に対して第1の内側側壁部13と第2の内側側壁部14とを立ち上げ、第1の外 側側壁部15と第2の外側側壁部16とを外側に反転状に屈曲させ、前記第1の 外側側壁部15と第2の外側側壁部16下端の折り返し片19を内側に折り返し 、側壁挿入片17と補強壁挿入片18を内側に折り曲げて第2の内側側壁部14 と第2の外側側壁部16との間に挿入して挟持させる形態とし、所定部分を接着 するのである。
【0018】 そして、第1の外側側壁部15と第2の外側側壁部16の立上り幅を第1の内 側側壁部13と第2の内側側壁部14の立上り幅よりも大きくしておけば、底面 部12が浮き上がった所謂上げ底状態となり、そして底面部12よりも下方の第 1の外側側壁部15部分と第2の外側側壁部16部分とは、折り返し片19によ り補強される。
【0019】 このようにして構成された紙製容器11の各部分には、底面部12を除き少な くともに2重壁構造となり、紙製でありながらきわめて強度の高いものになり、 また成形材料である厚紙は耐水・防水性であるので、弁当箱等として使用した場 合にも充分に使用に耐えることができる。特に隅部の下端部分は、最も液漏れが し易い箇所であるのでが、側壁挿入片17と補強壁挿入片18を含めた四重構造 となっているので、強度が高いばかりでなく、確実な液漏れを防止することがで きる。
【0020】 以上、本考案を図面の実施例に基づいて説明したが、本考案は上記した実施例 に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の構成を変更しない 限りどのようにでも実施することができる。
【0021】
【考案の効果】
以上要するに本考案の紙製容器によれば、紙製でありながら光沢のある漆塗り 状の風格ある重箱を模した製品を得ることができ、隅部の外観体裁も良好であり 、強度に優れ、廉価に成形できる等、多くの優れた作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す展開図である。
【図2】一部組立て状態の断面斜視図である。
【図3】組立て状態の断面図である。
【図4】従来例における一部組立て状態の断面斜視図で
ある。
【符号の説明】
11 紙製容器 12 底面部 13 第1の内側側壁部 14 第2の内側側壁部 15 第1の外側側壁部 16 第2の外側側壁部 17 側壁挿入片 18 補強壁挿入片 19 折り返し片

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を着色処理した厚紙で成形され、底
    面部の対向する一方の側縁部に第1の内側側壁部を直立
    状に設けるとともに、他に対向する他方の側縁部に第2
    の内側側壁部を直立状に設け、前記第1の内側側壁部と
    第2の内側側壁部の上端に、夫々外側に折り返して第1
    の内側側壁部、及び第2の内側側壁部に重合状となる第
    1の外側側壁部、及び第2の外側側壁部を連設し、前記
    第1の内側側壁部と第1の外側側壁部との両端に、折り
    返された前記第2の内側側壁部と第2の外側側壁部との
    間に挿入される側壁挿入片、及び補強壁挿入片を夫々外
    側に連接させて、組み立てた状態において第1の内側側
    壁部と第2の内側側壁部との接触部分に生じる微細な隙
    間を前記第1の内側側壁部の側壁挿入片で覆わせてなる
    紙製容器。
  2. 【請求項2】 第1の内側側壁部及び第2の内側側壁部
    の高さが、第1の外側側壁部及び第2の外側側壁部の高
    さより低いことを特徴とする請求項1に記載の紙製容
    器。
  3. 【請求項3】 第1の外側側壁部及び第2の外側側壁部
    の下端に第1の補強片及び第2の補強片を延在させ、各
    補強片を外側側壁部の内側に折り返してなる請求項1ま
    たは2のいずれかの項に記載の紙製容器。
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