JP3029844U - 清掃用具入れ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】清掃用具をトイレ等の室内に収納できながら
も、トイレの室内の雰囲気を阻害したり、異臭等による
不快感をなくせるようにした清掃用具入れを提供できる
ようにすることを目的とするものである。 【解決手段】前面が開口する略Ｌ形に形成されたケース
本体と、ケース本体に支持された下部を回動中心として
ケース本体の開口を開閉するカバーとからなり、カバー
とケース本体とで形成される用具収納空間のケース本体
側部分に清掃用具吊持用突起と、清掃用具受けとを上下
に設け、該清掃用具受けはケース本体から着脱可能に構
成するとともに、ケース本体の裏面を清掃用具入れ支持
面に形成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は主としてトイレを掃除するための清掃用具を収納するための清掃用具 入れに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にトイレや浴室を掃除する例えば柄付きブラシ等の清掃用具は、普段はト イレの室外に置かれ、清掃時に室内に持ち込んで使用し、清掃が終わると室外の 収納場所に収納するようにしている。 ところが、こうしたものでは清掃の度に柄付きブラシ等の清掃用具を持ち込ん だり運び出したりしなくてはならず、煩わしく面倒であるうえ、清掃終了時の清 掃用具は濡れて水等を含んでおり、トイレの室外に運ぶ時にその水等が垂れたり し易く不快感を伴うという問題があった。

【０００３】 そこで、こうした問題を解消ために、トイレのコーナー部分に上部が開口する 清掃用具入れを設置し、この清掃用具入れに濡れた柄付きブラシ等の清掃用具を 上部開口から挿入して収納するようにしたものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の上部が開口する清掃用具収納箱では清掃用具を取り出しやす くしたり、収納する時に開口部が濡れてもこれが清掃用具の持ち手部分（例えば 清掃用具が柄付きブラシの場合には柄の部分）が接触しないようにするために、 清掃用具の持ち手部分の大部分が清掃用具収納箱から露出する状態にしてある。

【０００５】 したがって、用足しにトイレに入ると、コーナー部分に設置された清掃用具収 納箱及びここから突出している清掃用具が目にはいったり、見る角度によっては 濡れたり汚れている清掃用具が見えたり、清掃用具からの異臭が放散されたりし て雰囲気を阻害したり、不快感を伴うという問題があった。

【０００６】 本考案は上記問題点に鑑み提案されたもので、清掃用具をトイレ等の室内に収 納できながらも、トイレの室内の雰囲気を阻害したり、異臭等による不快感をな くせるようにした清掃用具入れを提供できるようにすることを目的とするもので ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案にかかる清掃用具入れは、前面が開口する略 Ｌ形に形成されたケース本体と、ケース本体に支持された下部を回動中心として ケース本体の開口を開閉するカバーとからなり、カバーとケース本体とで形成さ れる用具収納空間のケース本体側部分に清掃用具吊持用突起と、清掃用具受けと を上下に設け、該清掃用具受けはケース本体から着脱可能に構成するとともに、 ケース本体の裏面を清掃用具入れ支持面に形成したことを特徴とするものである 。

【０００８】 また、カバーをケース本体から着脱可能に構成したり、ケース本体の裏面の清 掃用具入れ支持面を、吸盤もしくは掛止面から突出する有頭掛止具が掛止するよ うに上端が細い鍵穴形の掛止孔を穿設して形成したことも特徴の１つである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

本考案に係る清掃用具入れの実施の形態を図面に基づき説明する。 図１は、清掃用具入れの斜視図であって、図中符号１は清掃用具入れを全体的 に示す。 この清掃用具入れ１は、前面が開口する略Ｌ形に形成されたケース本体２と、 ケース本体２に支持された下部を回動中心としてケース本体２の開口３を開閉す るカバー４とからなり、カバー４とケース本体２とで形成される用具収納空間５ にはケース本体２側部分の上部に清掃用具吊持用突起６を、下部に清掃用具受け ７を設けてなる。また、ケース本体２の裏面は清掃用具入れ支持面８に形成して ある。

【００１０】 上記ケース本体２は、垂直状の清掃用具入れ支持面８と水平状の底部９とを合 成樹脂で一体に“Ｌ”形に形成し、清掃用具入れ支持面９の上部には清掃用具吊 持用突起６が用具収納空間５に突出する状態で形成されており、清掃用具入れ支 持面８の下部には清掃用具受け７を掛止するための支持孔１０が設けてある。 そして、清掃用具吊持用突起６と支持孔１０との間には清掃用具入れ１を固定 するための掛止孔１１・１１が穿設されており、この掛止孔１１・１１は上部が 一方が丸く他方を細くした鍵穴形状に形成され、この掛止孔１１・１１には例え ば図２に示すように吸盤（有頭掛止具）１２の括れ１３部分が嵌合されるように なっている。

【００１１】 また、カバー４は、ケース本体２の前面部分を覆い、その横断面が角Ｕ字形に 形成され、下端部からは先端部が屈曲したＬ形の掛止片１４を突出させてある。 この掛止片１４は、ケース本体２の底部９の先端寄りに穿設された係合孔１５ に挿入され、カバー４の回動中心を形成している。 ケース本体２の支持孔１０に掛止される清掃用具受け８は、上方が開口する略 正方形の箱の開口１６部を前下がりの円弧状に切欠くとともに、開口１６の後部 周縁より支持孔１０に係合する下向きフック状の係合片１７を延出して形成した ものである（図３参照）。

【００１２】 上記のよう形成された清掃用具入れ１を使用する場合を次に説明する。 まず、清掃用具入れ１を例えば図４に示すような様式トイレ１８の貯水タンク １９の側面部分に固定する場合には、図２に示すように掛止孔１１・１１の夫々 に吸盤１２の括れ１３部分を嵌合し、この吸盤１２を貯水タンク１９の側面部分 に吸着させて清掃用具入れ１を固定する。

【００１３】 次に、便器２０内を清掃する場合、掛止片１４を回動中心としてカバー４を回 動させてると、ケース本体２が開口する。この開口３部分から用具収納空間５の 清掃用具吊持用突起６に吊持された清掃用ブラシ２１を取り出して便器２０を清 掃するのである。 便器２０の清掃が終了すると、清掃用ブラシ２１は良く水切りをしたのち、清 掃用具吊持用突起６と、清掃用具受け７とに支持させて用具収納空間５に収納し 、カバー４を閉じると、清掃用ブラシ２１は外部から隠れた状態になると同時に カバー４を閉じることにより清掃用ブラシ２１からの臭気は室内に放散されるこ とがなくなる。

【００１４】 こうして良く水切りされた清掃用ブラシ２１でも、清掃用具入れ１の用具収納 空間５に収納されている間に残余の水が清掃用ブラシ２１から滴る場合があるが 、こうした時でも、清掃用具７がこの雫を受け止めるので、トイレの室内に清掃 用ブラシ２１からの雫が流れ出るのを無くせ、室内を清潔に保つことができるの である。

【００１５】 尚、上記実施の形態では清掃用具入れ１を吸盤１２で貯水タンク１９の側面部 分に固定するようにしてあるが、こうしたものに限られず例えば板部分に固定す る場合には図示は省略したが板部分にクギ（有頭掛止具）を打ちつけ、クギの頭 を鍵穴に係合させるようにすることも出来るのである。 更に、清掃用具入れ１の支持面（裏面）８を両面接着剤等で直接貼着固定する ようにすることができるのは勿論である。

【００１６】

【考案の効果】

以上に説明したように、本考案の清掃用具入れによれば、普段は清掃用具を内部 に装着した状態でカバーを閉じると、清掃用具は隠されて外部から見えなくでき 、清掃で清掃用具を使用する場合は、カバー開くだけで清掃用具が簡単にとりだ すことができる。

【００１７】 これにより、清掃用具をトイレ等の室内に収納して簡単に清掃できながら、ト イレの室内の雰囲気を阻害したり、異臭等による不快感をなくせると言う利点が ある。

【００１８】 また、カバーをケース本体から着脱可能に構成したものでは、カバーを取り外 すと、ケース本体から清掃用具を楽に着脱することがきるとともに、ケース本体 の洗浄も楽に行なえると言う利点もある。

【００１９】 更に、ケース本体の裏面の清掃用具入れ支持面を、吸盤もしくは掛止面から突 出する有頭掛止具が掛止するように上端が細い鍵穴形の掛止孔を穿設して形成し たものでは、清掃用具入れを設置する部分の壁面の種類に合わせることができ、 設置部分の自由度がひろがると言う利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】はカバーを開いた状態の清掃用具入れの斜視図
である。

【図２】は清掃用具入れの縦断側面図である。

【図３】は清掃用具入れの分解斜視図である。

【図４】は清掃用具入れの使用状態の斜視図である。

【符号の説明】

１・・・清掃用具入れ ２・・・ケース本体 ３・・・開口 ４・・・カバー ５・・・用具収納空間 ６・・・清掃用具吊持用突起 ７・・・清掃用具受け １１・・・掛止孔 １２・・・吸盤

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】前面が開口する略Ｌ形に形成されたケース
   本体と、ケース本体に支持された下部を回動中心として
   ケース本体の開口を開閉するカバーとからなり、カバー
   とケース本体とで形成される用具収納空間のケース本体
   側部分に清掃用具吊持用突起と、清掃用具受けとを上下
   に設け、該清掃用具受けはケース本体から着脱可能に構
   成するとともに、ケース本体の裏面を清掃用具入れ支持
   面に形成したことを特徴とする清掃用具入れ。
2. 【請求項２】カバーをケース本体から着脱可能に構成し
   たことを特徴とする請求項１に記載の清掃用具入れ。
3. 【請求項３】ケース本体の裏面の清掃用具入れ支持面
   を、吸盤もしくは掛止面から突出する有頭掛止具が掛止
   するように上端が細い鍵穴形の掛止孔を穿設して形成し
   たことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の清掃
   用具入れ。