JP3029711U - 物流冷凍室内設置用簡易型恒温ボックス - Google Patents

物流冷凍室内設置用簡易型恒温ボックス

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JP3029711U
JP3029711U JP1996003856U JP385696U JP3029711U JP 3029711 U JP3029711 U JP 3029711U JP 1996003856 U JP1996003856 U JP 1996003856U JP 385696 U JP385696 U JP 385696U JP 3029711 U JP3029711 U JP 3029711U
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JP
Japan
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temperature
box
constant temperature
heater
refrigerating
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JP1996003856U
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Inventor
泰郎 倉岡
正美 藤崎
幸男 新井
Original Assignee
株式会社ジャムテクス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保冷車両、航空機、船舶、冷凍倉庫等の物流
に供される冷凍室内に適宜に設置して、一室以上の冷蔵
温度その他の所定の温度の恒温室を適宜に設けられると
共に、該各恒温室を独立した所定の温度にも設定できる
ようにして、取扱の簡便性と冷蔵温度その他の温度の恒
温管理の容易性を図って、輸送効率に格段に優れた物流
冷凍室内設置用簡易型恒温ボックスを得る。 【解決手段】 保冷車両、航空機、船舶、冷凍倉庫等の
物流に供される冷凍室内に設置されるもので、断熱パネ
ルで組立分解式に構成されるボックス、又は、成形ボッ
クスと、前記断熱パネルの内側所要部に一体的に装着さ
れた面状発熱体その他のヒーター及び該ヒーターの所要
部位に装置された温度センサーと、前記温度センサーに
よって感知される渦度を制御する温度調節器と,前記温
度調節器を介して電源から前記ヒーターに通電させる手
段とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、保冷車両、航空機、船舶、冷凍倉庫等の物流に供される冷凍室内に 設置される恒温ボックスに係り、特に、一室以上の冷蔵温度その他の所定の温度 の恒温室を適宜に設けられると共に、該各恒温室を独立した所定の温度にも設定 できるようにした物流冷凍室内設置用簡易型恒温ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、低温輸送の温度帯としては、−18℃以下の冷凍温度帯と0℃〜10 ℃の冷蔵渦度帯があり、輸送対象物の性質や状態に応じて適する低温度帯が存在 する。
【0003】 最近、殊に、各種の生鮮食料品、血液や臓器・医薬品その他の医療品、化学品 などの分野において、品質保全及び効能維持並びに安全確保の必要性などから、 凍結を避ける冷蔵温度その他の所定の温度領域での輸送のニーズが急速に増大し ており、該冷蔵温度帯その他の恒温輸送では、指定された厳密な温度管理が求め られている。
【0004】 例えば、冷凍温度帯と冷蔵温度帯に個別に対応した専用車両は、該各低温管理 が比較的容易な利点があるが、低温度輸送向けといっても、その専用温度帯以外 の品物を搭載することはできない。即ち、混載ができないため、収容空間に空き を生じ、そのため、輸送効率の面で無駄があり、輸送コストを増大させる一因に もなっている。
【0005】 そこで、複数低温度帯の同時輸送を実現するために、2温度2室式の車両が製 造され利用に供されている。その車両における異なる温度帯の空間を仕切る隔壁 には断熱構造が用いられているのが普通である。
【0006】 しかし、その隔壁を固定した場合には、気密性が保たれるため必要な断熱性能 の確保は可能であるが、温度帯別の空間が固定されるので、積載の自由度がなく 積載効率上の制約がある。他方、隔壁を可動式とした場合には、積載の自由度は 増すが、隔壁周辺のシール構造がルーズとなって十分な気密性が保持できず、断 熱性能の確保が困難である。
【0007】 更に、前記2温度2室式車両は、各温度帯別の冷凍機を設置する必要があり、 その設備のコストが高くなる。また、単温度の既設車両を該2温度2室式に改造 する場合は、内装費に加えて冷凍機を増設するなどの大幅な改造工事を要する。 いずれにしても、輸送コストアップの要因となる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、保冷車両、航空機、船舶、冷凍倉庫等の物流に供される冷凍室内に 適宜に設置して、一室以上の冷蔵温度その他の所定の温度の恒温室を適宜に設け られると共に、該各恒温室を独立した所定の温度にも設定できるようにして従来 の欠点を一挙に解消し、取扱の簡便性と冷蔵温度その他の温度の恒温管理の容易 性と共に、輸送効率に格段に優れた物流冷凍室内設置用簡易型恒温ボックスを得 ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記の如き観点に艦みてなされたものであって、保冷車両、航空機、 船舶、冷凍倉庫等の物流に供される冷凍室内に設置されるもので、断熱パネルで 組立分解式に構成されるボックス、又は、成形ボックスと、前記断熱パネルの内 側所要部に一体的に装着された面状発熱体その他のヒーター及び該ヒーターの所 要部位に装置された温度センサーと、前記温度センサーによって感知される温度 を制御する温度調節器と,前記温度調節器を介して電源から前記ヒーターに通電 させる手段とからなる物流冷凍室内設置用簡易型恒温ボックスを提供しようとす るものである。
【0010】
【作用】
次に、本考案の作用について説明する。 保冷車両、航空機、船舶、冷凍倉庫等の物流に供される運転動作中の冷凍室に 冷蔵温度その他の所定の温度に維持する必要性のある対象物を収蔵する恒温ボッ クス本体を断熱パネルで構成し、それを一つ以上搭載する。該恒温ボックスの外 界周囲温度は冷凍温度帯の通常−18℃以下であるから、該恒温ボックスの内部 空間には冷凍冷気が伝達して時間的経過により冷やされて冷凍温度方向に向かっ て徐冷される。従って、該恒温ボックスは、冷蔵するための設備が備えられてい なくとも、その内部空間温度は冷蔵温度帯である0℃〜10℃程度の低温に自然 に到達する。
【0011】 前記恒温ボックスの内部空間は、通常、冷蔵温度帯である0℃〜10℃よりも 低い温度に冷却されることが多い。その場合、該恒温ボックスの内壁に備えられ た温度センサーにより感知された温度が所定の設定温度より低くなったときは、 温度調節器が作動して、電源に接続されたコードを介して該恒温ボックスの断熱 パネルに一体的に装着された面状発熱体その他のヒーターに対して制御された電 流が流される。このように、給電されたヒーターは発熱して加熱し、該恒温ボッ クスの内部空間の行き過ぎた冷却温度を引き上げ、所定の冷蔵温度その他の温度 に維持される。
【0012】 このようにして、運転動作中の冷凍室に入れられた恒温ボックスは、ボックス 別に収蔵される物品により、個々に独立した所定の冷蔵温度その他の温度に設定 される。
【0013】 因みに、恒温ボックスは、その内のりの一辺が1メートルの立方体で、熱伝導 率0.03W/m・kの断熱材100mm厚で構成され、その周囲の冷凍温度は −18℃として、該恒温ボックスの内部空間の温度を3℃に保持するためには、 0.03×6×1/0.1×(3+18)=37.8W となり、電力消費は僅かである。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照しながら説明する。 図1は恒温ボックスを構成する数枚の断熱パネルのうちの特定のパネルの断面 を示す断面図、図2はその特定パネルと外部制御系との関係を示す概略図、図3 は各々所定形状の大きさを有する6枚の断熱パネルにより恒温ボックスを組み立 てる態様を示す組立態様図、図4は保冷車両の冷凍室に恒温ボックスを設置した 状態を示す概略概念図である。
【0015】 恒温ボックスAを構成する数枚の断熱パネル1は、所定形状の発泡スチロール 等の軽量断熱材2の冷蔵温度空間(ボックス内部)aに面する内面に内壁材3が 張り付けられ、その冷凍温度空間(ボックス外部)bに面する外面に外壁材4が 張り付けられている。該内壁材3の内側所要部に通電により面発熱する面状発熱 体その他のヒーター5が一体的に装着されている。
【0016】 そして、恒温ボックスAを構成する数枚の断熱パネル1のうちの特定の断熱パ ネル1Aには前記ヒーター5の所要部位に温度センサー6が装置されている。該 温度センサー6には温度調節器7が電気的に接続され、それにより該温度センサ ー6によって感知される温度により前記ヒーター5に通電する電源8からの電流 を制御する。
【0017】 前記断熱パネル1でボックス状に組立分解可能に構成し、組み立てたときに、 その内部空間が自然に密閉され、以って恒温ボックスAとしてある。
【0018】 前記のように構成された恒温ボックスAを、例えば、図4に示すように、保冷 車両11の冷凍室12内に設置して車内のバッテリー電源8に接続する。
【0019】 前記断熱パネル1でボックス状に組立分解可能に構成され、組み立てたとき、 その内部空間が自然に密閉され、以って恒温ボックスAが構成される。
【0020】 尚、上記においては、断熱パネルでボックスに組立分解式に構成される場合に ついて説明したが、断熱パネルで固定した成形ボックスとした場合についても同 様に実施できる。
【0021】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように、本考案に係る恒温ボックスを保冷車両、航 空機、船舶、冷凍倉庫等の物流に供される運転動作中の冷凍室に適宜に設置して 電源に接続するだけで、一室以上の冷蔵室その他の恒温室が簡易に設けられるか ら、冷凍と冷蔵その他の個々に独立した温度の恒温維持を要する混載輸送ができ て積載効率が格段に向上するなど、取扱の簡便性と温度管理の容易性が図られ、 輸送効率の改善に著大な貢献をするものである。
【0022】 又、恒温ボックスを所定温度に維持するのに必要な消費電力は少なくて済むこ とを考慮すると、車載の場合には、電源としてバッテリーで十分に対応できる。 従って、広く普及している冷凍車を極めて容易に2温度以上の温度帯の保温車両 として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の恒温ボックスを構成する数枚
の断熱パネルのうちの特定断熱パネルの断面を示す断面
図である。
【図2】本考案一実施例の恒温ボックスを構成する数枚
の断熱パネルのうちの特定断熱パネルと外部制御系との
関係を示す概略図である。
【図3】本考案一実施例の恒温ボックスを各々所定形状
の大きさを有する6枚の断熱パネルにより恒温ボックス
を組み立てる態様を示す組立態様図である。
【図4】本考案一実施例の恒温ボックスを保冷車両の冷
凍室に設置した状態を示す概略概念図である。
【符号の説明】
1…断熱パネル 1A…特定断熱パネル 2…発泡スチロール等の軽量断熱材 3…内壁材 4…外壁材 5…面状発熱体その他のヒーター 6…温度センサー 7…温度調節器 8…電源 11…保冷車両 12…冷凍室 13…バッテリー A…恒温ボックス a…冷蔵温度空間(ボックス内部) b…冷凍温度空間(ボックス外部)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保冷車両、航空機、船舶、冷凍倉庫等の
    物流に供される冷凍室内に設置されるものであって、 組立分解式にボックスを構成する数枚の断熱パネルと、
    そのうちの1枚の特定パネルとからなり、 前記断熱パネルの内側所要部に一体的に装着された面状
    発熱体その他のヒーターと、 前記特定パネルには更に、前記ヒーターの所要部位に装
    置された温度センサーが設けられ、そして、 前記温度センサーによって感知される温度を制御する温
    度調節器と、 前記温度調節器を介して電源から前記ヒーターに通電さ
    せる手段とが設けられていることを特徴とする物流冷凍
    室内設置用簡易型恒温ボックス。
  2. 【請求項2】 保冷車両、航空機、船舶、冷凍倉庫等の
    物流に供される冷凍室内に設置されるものであって、 断熱パネルで構成された成形ボックスと、 前記断熱パネルの内側所要部に一体的に装着された面状
    発熱体その他のヒーターと、前記ヒーターの所要部位に
    装置された温度センサーが設けられ、そして、 前記温度センサーによって感知される温度を制御する温
    度調節器と、 前記温度調節器を介して電源から前記ヒーターに通電さ
    せる手段とが設けられていることを特徴とする物流冷凍
    室内設置用簡易型恒温ボックス。
JP1996003856U 1996-04-02 1996-04-02 物流冷凍室内設置用簡易型恒温ボックス Expired - Lifetime JP3029711U (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6323296B2 (ja) * 1979-09-22 1988-05-16 Bee Shuraafuhorusuto Unto Co

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6323296B2 (ja) * 1979-09-22 1988-05-16 Bee Shuraafuhorusuto Unto Co

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