JP3029158B2 - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JP3029158B2
JP3029158B2 JP4028601A JP2860192A JP3029158B2 JP 3029158 B2 JP3029158 B2 JP 3029158B2 JP 4028601 A JP4028601 A JP 4028601A JP 2860192 A JP2860192 A JP 2860192A JP 3029158 B2 JP3029158 B2 JP 3029158B2
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brush
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linear motor
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博昭 小新
俊次 外川
紀人 白岩
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動子のコイルの給電
端に接続されたブラシを、給電基板に形成された給電パ
ターンに摺接させ、可動子の励磁状態を切り換えるリニ
アモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のリニアモータを図7に示
す。このリニアモータは、カーテンを自動的に開閉する
カーテン駆動装置として用いられるものであり、長尺の
固定子1に近接対向させて電磁石からなる可動子2を取
り付け、給電部3からの可動子2への給電を制御して可
動子2の励磁状態を切り換え、可動子2と固定子1との
間に生じる起磁力で可動子2を推進させるものである。
【0003】上記固定子1は、長手方向において一定間
隔で交互に異極に着磁されると共に、厚み方向において
も交互に異極に着磁されている長尺の永久磁石で形成し
てあり、断面略ロ字状の長尺のガイドレール10の上底
面に沿って設置してある。可動子2は、固定子1の長手
方向に沿う3個の電磁石部2a〜2cからなる。夫々の
電磁石部2a〜2cは、上方に開口するコ字状の鉄心4
と、この鉄心4の両側片に夫々逆巻きにして巻装された
コイル5とで構成してあり、これら電磁石部2a〜2c
を基台6の長手方向に沿って一体的に取り付けて可動子
2を形成してある。そして、各電磁石部2a〜2cのコ
イル5はスター接続してあり、夫々のコイル4の給電端
はブラシ7に接続し、これらブラシ7を介して給電部3
からの給電を受ける構造となっている。この可動子2
は、ガイドレール10に形成された支持部10aで基台
6が支持され、鉄心2の両側片間に固定子1が介装され
る形でガイドレール10内に取り付けられる。基台6に
は連結部6aを一体的に形成してあり、この連結部6a
をガイドレール10の底板に長手方向の全長にわたって
形成された溝11を通してガイドレール10から下方に
突出させ、この連結部6aにカーテンを取り付ける構造
となっている。
【0004】給電部3はブラシ7が摺接する給電基板8
で形成されている。この給電基板8は、中央部にクラン
ク状に蛇行させて形成した絶縁部8cで導電部を上下に
分離して上下導電部8a,8bを形成し、上下方向にお
ける中央部分にブラシ7が摺接する。ここで、固定子1
の長手方向におけるN極とS極とからなる1つの磁石片
部の長さをLとすると、ブラシ7が摺接する中央部にお
ける各導電部8a,8bの幅はL/3とすると共に、絶
縁部8cの幅をL/6としてある。また、可動子2のブ
ラシ7の夫々の間隔はL/3にしてある。そして、導電
部8a,8bには電源線9を介して夫々正負の電圧が印
加され、ブラシ7を通して電磁石部2a〜2cのコイル
5に電流が流される。
【0005】このリニアモータでは、可動子2の夫々の
電磁石部2a〜2cの2相または3相を常に励磁し、こ
のとき可動子2と固定子1との間に生じる起磁力で可動
子2に推進力が付与される。なお、逆方向に推進させる
場合には給電基板8の導電部8a,8bに逆極性の電圧
を印加すればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のリ
ニアモータにおいて、給電基板8の絶縁部8c部分をブ
ラシ7が通過するとき、コイル5に供給される電流が瞬
断され、コイル5に蓄積されたエネルギが電磁波となっ
て空中に放射され、テレビやラジオなどに有害な影響を
与えるという問題があった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、輻射ノイズの発生を低
減できるリニアモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、可動子のコイルの給電端にブラシを設
けると共に、このブラシが可動子の移動に伴って摺接す
る給電パターンが形成された給電基板で給電部を構成
し、この給電基板の給電パターン形成面と反対の面に全
面的に導電体を形成し、少なくとも給電基板に対して可
動子と反対側に導電部材を併設し、給電パターンと導電
部材との間をコンデンサで電気的に結合してある。
【0009】
【作用】本発明は、上述のように給電基板の給電パター
ン形成面と反対の面に全面的に導電体を形成し、少なく
とも給電基板に対して可動子と反対側に導電部材を併設
し、給電パターンと導電部材との間をコンデンサで電気
的に結合することにより、給電基板と大地の間に介在さ
れる導電部材、及び給電基板と導電部材との間に接続さ
れるコンデンサ、並びに給電パターンと導電体とが形成
された給電基板で等価的に形成されるコンデンサで、給
電基板の給電パターンと大地との間の高周波領域におけ
るインピーダンスを低減して、電磁ノイズの発生を抑制
するものである。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すものであり、
本実施例の場合にはガイドレール10を金属等の導電材
料で形成し、給電基板8の導電部8a,8bと上記ガイ
ドレール10との間に夫々コンデンサCを接続してある
点に特徴があり、その他の構成は上述したリニアモータ
と同じである。そして、上記ガイドレール10及びコン
デンサCにより給電基板8の導電部8a,8bと大地と
の間の高周波領域におけるインピーダンスを低減し、電
磁ノイズの発生を抑制している。
【0011】この原理について図2で説明する。図2
(a)は従来のリニアモータの電磁ノイズの発生に関わ
る構成を模式的に示した図であり、各導電部8a,8b
に高周波成分を含む電流を流すと、各導電部8a,8b
間、及び導電部8a,8bと大地Gとの間に、ノイズ電
圧ND ,NC1,NC2が発生する。ここで、これら電圧レ
ベルが高いほど空中に放射される電磁ノイズのレベルが
高くなる。そして、上記ノイズ電圧NC1,NC2の電圧レ
ベルは導電部8a,8bと大地GとのインピーダンスZ
C1’,ZC2’(浮遊容量)が大きいほど高くなる。
【0012】そこで、本実施例では上記導電部8a,8
bと大地Gとのインピーダンスを低くすることにより、
電磁ノイズのレベルを低減するものである。即ち、本実
施例のようにガイドレール10を導電材料で形成する
と、導電部8a,8bと大地Gとの間にガイドレール1
0が介在することになり、このとき大まかには図2
(b)に示すように導電部8a,8b間、導電部8a,
8bとガイドレール10との間、及びガイドレール10
と大地Gとの間にインピーダンスZD ,ZC1,ZC2,Z
G が分布する。ここで、ガイドレール10の表面積は給
電基板8の導電部8a,8bの面積よりも広く設定でき
るため、図2(a)におけるインピーダンスZ C1’,Z
C2’よりも同図(b)におけるインピーダンス(ZC1
G ),(ZC2+ZG )の方が小さくできる。従って、
ノイズ電圧NC1,NC2を小さくして電磁ノイズを低減で
きるのである。しかも、導電部8a,8bとガイドレー
ル10との間にコンデンサCを接続すると、図2(b)
におけるインピーダンスZC1,Z C2をさらに小さくで
き、従ってさらにノイズ電圧NC1,NC2を小さくして電
磁ノイズの発生を低減できるのである。
【0013】ところで、上述の場合にはコンデンサCを
用いていたが、次の方法を採用することもできる。つま
り、給電基板8として両面に銅箔を形成可能ないわゆる
両面基板を用い、図3に示すように、導電部8a,8b
の形成面と反対の面に全面的に銅箔8dを形成する。こ
のようにすれば、給電基板8自体で等価的なコンデンサ
C’を形成することができ、給電基板8の厚み方向にお
いてコンデンサを接続してある場合と同様になる。従っ
て、このようにした場合にも、図2で説明したとほぼ同
様にして電磁ノイズを発生を低減できる。
【0014】ところで、上記給電基板8の等価的なコン
デンサの容量は次式により求まる。 C=ε0 εr S/t ここで、C:等価的なコンデンサの容量、ε0 :真空中
における誘電率、εr:給電基板8の誘電率、S:有効
電極面積、t:給電基板8の厚み なお、有効電極面積Sとは導電部8a,8bの面積を意
味する。
【0015】この方法による電磁ノイズの低減効果を実
測した場合の試験結果を図6に示し、無対策の場合を図
5に示す。この測定は30〜300MHzにおける輻射
ノイズの測定結果であり、図4に示す寸法で給電パター
ンを形成した給電基板8において実測を行い、図6はコ
ンデンサの容量を100pFとした場合を示す。なお、
図4の給電基板8では絶縁部8cにダミー部8eを形成
してあり、長手方向の全長が2mのものについて測定を
行った。上記試験結果より上記対策で有効に電磁ノイズ
が低減されていることが分かる。なお、等価的なコンデ
ンサの容量は100〜1000pF程度であればよいと
いう結果が得られている。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、可動子のコイル
の給電端にブラシを設けると共に、このブラシが可動子
の移動に伴って摺接する給電パターンが形成された給電
基板で給電部を構成し、この給電基板の給電パターン形
成面と反対の面に全面的に導電体を形成し、少なくとも
給電基板に対して可動子と反対側に導電部材を併設し、
給電パターンと導電部材との間をコンデンサで電気的に
結合してあるので、給電基板と大地の間に介在される導
電部材、及び給電基板と導電部材との間に接続されるコ
ンデンサ、並びに給電パターンと導電体とが形成された
給電基板で等価的に形成されるコンデンサで、給電基板
の給電パターンと大地との間の高周波領域におけるイン
ピーダンスを低減して、電磁ノイズの発生を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部を破断した斜視図であ
る。
【図2】(a),(b)は同上の電磁ノイズの低減原理
の説明図である。
【図3】(a),(b)は他の実施例の給電基板の構造
を示す斜視図及び断面図である。
【図4】輻射ノイズの試験を行った給電基板の給電パタ
ーンの形成寸法を示す説明図である。
【図5】無対策の場合の輻射ノイズの実測結果を示す説
明図である。
【図6】対策後の輻射ノイズの実測結果を示す説明図で
ある。
【図7】従来例の一部を破断した斜視図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 可動子 2a〜2c 電磁石部 3 給電部 5 コイル 7 ブラシ 8 給電基板 8a,8b 導電部 8d 銅箔 10 ガイドレール C,C’ コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白岩 紀人 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−277162(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも長手方向において一定間隔で
    交互に異極に着磁された長尺の永久磁石からなる固定子
    と、この固定子の長手方向に沿う複数の電磁石部で構成
    され固定子に近接配置された可動子と、この可動子の固
    定子に対する位置に応じて各電磁石部のコイルに正負の
    電圧を切換的に印加する給電部とを備え、電磁石部と固
    定子との間に生じる起磁力で可動子を推進させるリニア
    モータにおいて、可動子のコイルの給電端にブラシを設
    けると共に、このブラシが可動子の移動に伴って摺接す
    る給電パターンが形成された給電基板で給電部を構成
    し、この給電基板の給電パターン形成面と反対の面に全
    面的に導電体を形成し、少なくとも給電基板に対して可
    動子と反対側に導電部材を併設し、給電パターンと導電
    部材との間をコンデンサで電気的に結合して成ることを
    特徴とするリニアモータ。
JP4028601A 1992-02-15 1992-02-15 リニアモータ Expired - Lifetime JP3029158B2 (ja)

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