JPH07322595A - リニア直流モ−タ - Google Patents

リニア直流モ−タ

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JPH07322595A
JPH07322595A JP13367194A JP13367194A JPH07322595A JP H07322595 A JPH07322595 A JP H07322595A JP 13367194 A JP13367194 A JP 13367194A JP 13367194 A JP13367194 A JP 13367194A JP H07322595 A JPH07322595 A JP H07322595A
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JP
Japan
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lead wire
linear
armature
yoke
armature coil
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Application number
JP13367194A
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English (en)
Inventor
Osami Miyao
修美 宮尾
Masazumi Morishita
正純 森下
Makoto Izawa
誠 伊澤
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Minolta Co Ltd
Shicoh Engineering Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Shicoh Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電機子コイルを配設したヨ−クに形成したリ
−ド線収納溝にリ−ド線を収納して,その長手方向の端
部からリ−ド線を外部に導いても,該リ−ド線収納溝が
コギングトルクを発生ないようにしてめて滑らかな推力
特性の良好なリニア直流モ−タを得る。またリ−ド線の
処理を容易にする。 【構成】 電機子を配設したヨ−ク部材にその長手方向
に沿って少なくともその一方の長手方向における端部に
まで延びる長溝状のリ−ド線収納溝を設け,該収納溝に
上記電機子コイルへの通電のためのリ−ド線を収納して
通した後に上記ヨ−ク部材の長手方向の端部から外部に
導き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,電機子コイルに通電す
るためのリ−ド線を邪魔にならないように処理してスト
ロ−ク長さの長いリニア直流モ−タを容易に得るように
したものに関する。
【0002】
【従来技術】図9及び図10は実願平3−114344
号にて本件出願人の一が開示した従来の多極多相型の可
動マグネット形リニア直流ブラシレスモ−タ1’で,こ
れについて以下に説明する。この可動マグネット形リニ
ア直流ブラシレスモ−タ1’は,主に移動子21’を構
成するスライダとして用いたム−ビングヨ−ク2’と,
固定子を構成する直動案内レ−ルの機能をなすステ−タ
ヨ−ク3’を備える。
【0003】ステ−タヨ−ク3’は,ム−ビングヨ−ク
2’の移動方向に沿ってステ−タ電機子4’を収納する
ためにム−ビングヨ−ク2’の移動方向と直交する断面
が略凹部の電機子収納用凹部5を形成する。ステ−タヨ
−ク3’の両外側に固定側リニアガイド6をその長手方
向に沿って延び形成する。
【0004】ム−ビングヨ−ク2’の両サイドの固定側
リニアガイド6と対向する位置に移動側リニアガイド7
を設け,リニアガイド6と7間に図示しない転動体(ボ
−ル)を介在し,固定側リニアガイド6に沿って移動側
リニアガイド7を有するム−ビングヨ−ク2’を滑らか
に直線案内させる。
【0005】上記ステ−タヨ−ク3’の電機子収納用凹
部5の上面部には,電機子コイル8及び位置検知素子9
の図示しない結線用のプリント配線パタ−ンを形成した
長板状のプリント(配線)基板10’を配設し,このプ
リント基板10’の上面にム−ビングヨ−ク2’の移動
方向に沿って複数個の空心型のコアレス電機子コイル8
群を重畳しないようにほぼ隣接配設してコアレス構造の
コアレスステ−タ電機子4’を上記電機子収納用凹部5
に収納配設している。
【0006】ステ−タヨ−ク3’の下面両サイドにム−
ビングヨ−ク2’の長手方向に沿って延びるステ−タヨ
−ク支持脚14を形成し,ステ−タヨ−ク3’の下部と
固定側20間に長手方向に沿って延びたリ−ド線通し用
通路15を形成している。該通路15と連通する透孔1
6(図10及び図11参照),18をそれぞれステ−タ
ヨ−ク3’,プリント基板10’に形成し,上記電機子
コイル8の端子17を上記プリント基板10’の図示し
ないプリント配線パタ−ンに半田20によって半田付け
して電気的結線を行い,電機子コイル8の端子17をプ
リント基板10’に電気的接続したリ−ド線13をプリ
ント基板10’及びステ−タヨ−ク3’に形成した透孔
18,16を介して上記通路15に通した後,ステ−タ
ヨ−ク3’の一方の長手方向における端部19’の外部
に導き出す。
【0007】上記長板状のプリント基板10’には,図
示しないプリント配線パタ−ンが形成され,このパタ−
ンを介して電機子コイル8群及び界磁マグネット11の
磁極状態に応じて電機子コイル8群の通電の切り換えを
行うための位置検知用としてのホ−ル素子やホ−ルIC
等の位置検知素子9を電気的に接続する。
【0008】上記位置検知素子9は,それぞれ電機子コ
イル8の発生推力に寄与する有効導体部8aまたは8b
の延長位置の電機子コイル8の側面部に配設し,上記界
磁マグネット11のN極,S極の磁極を検出する。位置
検知素子9からの,上記界磁マグネット11のN極,S
極の磁極に応じた出力信号に基づいてプリント基板1
0’の配線パタ−ンと電気的接続するリ−ド線13を介
して図示しない通電制御回路内のドライバ−が作動して
所定方向の推力が発生するように上記電機子コイル8群
に適宜方向の通電を行い,界磁マグネット11及びム−
ビングヨ−ク2’を有する移動子21’をフレミングの
左手の法則に基づいて所定方向に走らせる。
【0009】ム−ビングヨ−ク2’は,当該ム−ビング
ヨ−ク2’の走行方向から見た形状が逆凹部状に形成さ
れており,その両側には移動側リニアガイド7を形成し
ており,上記電機子収納用凹部5面との間の空隙長(磁
気空隙長)が平行になるように構成された上記ステ−タ
電機子4’と対向する下部内面を持ち,この下部内面の
上記電機子4’と対向する面に界磁マグネット11を設
け,界磁マグネット11をステ−タ電機子4’と相対的
走行するように構成する。
【0010】ム−ビングヨ−ク2’の下部内面には,当
該ム−ビングヨ−ク2’の移動方向に沿って隣り配置の
磁極が異極となるようにN極,S極の磁極をP(Pは2
以上の整数)個備えて,この実施例では図面の都合で3
極に構成した界磁マグネット11を接着剤などの適宜な
手段を用いて固設している。
【0011】以上のような多極多相型の可動マグネット
形リニア直流ブラシレスモ−タ1’によると,ステ−タ
電機子4’を構成する電機子コイル8のリ−ド線13を
直接,ステ−タヨ−ク3’の長手方向における一方の端
部19’から導き出さず,一度,ステ−タヨ−ク3’の
下部のリ−ド線案内用の通路15に通した後に,ステ−
タヨ−ク3’の長手方向における一方の端部19’の外
部から導き出しているため,リ−ド線13を束ねたりす
るのが容易で,リ−ド線13の断線などの防止が図れ,
プリント基板10’にも負担をかけることがないため,
多数の電機子コイル8を用いたストロ−ク長さの長い可
動マグネット形リニア直流ブラシレスモ−タ1’を容易
且つ安価に形成できる利点がある。
【0012】
【発明の課題】しかしながら,上記多極多相型の可動マ
グネット形リニア直流ブラシレスモ−タ1’では,電機
子コイル8のためのリ−ド線13をリ−ド線通し用通路
15に導くために,ステ−タヨ−ク3’に透孔16を形
成し,この透孔16にリ−ド線13を通さねばならない
ことから,この透孔16(の特に移動子21’の走行方
向の端部部分)と界磁マグネット11のN極の磁極とS
極の磁極間位置と相対的走行することで,上記透孔16
の位置でコギングトルク(静コギング)が発生し,この
コギングトルクが電機子コイルによって発生する電磁ト
ルク曲線に付加されるため,その分だけ滑らかな走行が
できなくなり,より滑らかな走行を行わせようとする場
合の問題点となっていた。
【0013】特に上記透孔16は,この透孔16に位置
検知素子9の電源端子又は出力端子のためのリ−ド線1
3をも通すとしたら,図11に示すように1つの透孔1
6に4本以上のリ−ド線13を通すことになり,上記透
孔16も大きな形状に形成しなければならず,上記コギ
ングトルクは更に大きくなり,移動子の滑らか走行の阻
害となる。
【0014】また上記の方法によると,位置検知素子9
の取付をも考慮して電機子コイル8群の下面(界磁マグ
ネット11と対向する面とは反対側のステ−タヨ−ク
3’面)の全面に非金属であるプリント基板10’を設
けているため,該プリント基板10’の厚み分だけ,界
磁マグネット11とステ−タヨ−ク3’間の空隙長が増
加し,その分磁界強度が弱まり,推力の低下を招く欠点
がある。
【0015】また上記多極多相型の可動マグネット形リ
ニア直流ブラシレスモ−タ1’では,それぞれの電機子
コイル8に界磁マグネット11のN極,S極の磁極に対
応して所定方向の推力を得る為に,それに応じた方向の
電流を通電する必要があり,かかる電流方向を決定する
ためにそれぞれの電機子コイル8に位置検知素子9を設
けている。
【0016】かかる位置検知素子は,回転モ−タのよう
に電機子と界磁マグネットがエンドレス構造になってい
る場合と異なり,電機子と界磁マグネットのいずれかが
短いものとなっている特徴上,回転モ−タと同じ考えに
沿って配置したのでは,滑らかな推力リップル特性のも
のを得ることができない。
【0017】このことは,「リニアサ−ボモ−タとシス
テム設計」(白木,宮尾著,総合電子出版社刊,昭和6
1年3月発行)や電気学会のリニアドライブ研究会の資
料にて発表されたいるところである。
【0018】位置検知素子の配置は,電機子コイルの発
生推力(トルク)に寄与する有効導体部と対向する位置
に配設するのがリニア直流モ−タ及び回転モ−タの基本
的な考えである。
【0019】しかし,電機子コイルの発生推力(トル
ク)に寄与する有効導体部と対向する位置で,且つ界磁
マグネットと対向する位置に位置検知素子を配設するこ
とは,電機子コイル面にプリント基板を配設したり等や
っかいな手段を取らねばならないほか,該位置検知素子
の厚み分だけ上記界磁マグネットと電機子コイル間の空
隙長を長く形成しなければならず,その分だけ推力(ト
ルク)の低下を招く欠点がある。
【0020】そこで回転モ−タの場合では,エンドレス
構造であるために,電機子コイルの発生トルクに寄与す
る有効導体部と同相となる位置の電機子コイルの発生ト
ルクに寄与する有効導体部と対向しない位置,例えば,
電機子コイルの内部位置に配設している。尚,回転形の
直流ブラシレスモ−タの場合には,リニア形の直流ブラ
シレスモ−タと異なり,常に電機子側が固定子となって
おり,界磁マグネットが回転子となっているのに対し
て,リニア形の直流ブラシレスモ−タの場合には,界磁
マグネット若しくは電機子のいずれもが移動子となり
得,固定子ともなり得る。
【0021】またリニア直流ブラシレスモ−タの場合に
は,電機子若しくは界磁マグネットの何れかが短いため
に,回転形モ−タのように電機子コイルの発生推力に寄
与する導体部と同相となる位置の電機子コイルの発生推
力に寄与する導体部と対向しない位置に配設したとした
ら,位置検知素子が界磁マグネットを検出しない状態が
生じ,その位置検知素子を備えている電機子コイルによ
っては推力が発生しない欠点がある。更に上記したよう
に,リニア直流ブラシレスモ−タの場合には,推力リッ
プル特性が悪くなり滑らかな走行を行わすことができな
い欠点がある。
【0022】そこで,リニア直流ブラシレスモ−タの場
合には,上記の位置検知素子の配設方法以外としては,
電機子コイルの発生推力に寄与する有効導体部を延長し
た電機子コイルの存在しない位置に配設するか,電機子
コイルの発生推力に寄与する有効導体部と対向するヨ−
ク位置に透孔を形成し,該透孔に位置検知素子を収納配
置している。
【0023】前者の方法は,上記図9及び図10で説明
した方法で,この方法によると,確実な位置検知が行え
るように位置検知素子の延長位置まで界磁マグネットの
幅を長くしなければならず,幅の広いリニア直流モ−タ
となり,スペ−ス構造から制限を受け,仕様を満足でき
ないものとなる欠点がある。後者の方法によると,界磁
マグネットが通過するときにヨ−クに形成した透孔によ
ってコギングトルクが発生するので,かかる空心型の電
機子コイルを用いたコアレス構造のリニア直流モ−タの
特長である滑らかな走行が可能であるという長所を打ち
消す欠点がある。
【0024】本発明の課題は,上記欠点を解消すること
にあり,特に,電機子コイルなどのリ−ド線をステ−タ
ヨ−クの長手方向の端部に導くに当たって,ステ−タヨ
−クにコギングトルクの発生の原因となる透孔を形成す
る事無く,極めて容易に上記リ−ド線をステ−タヨ−ク
の内部に収納し且つ,その長手方向の端部に導けるよう
にしてリ−ド線の処理が容易にし,安価に組み立てるこ
とができる極めて滑らかな推力特性の良好なリニア直流
モ−タを得ることにある。
【0025】また位置検知素子9を用いたリニア直流ブ
ラシレスモ−タの場合,界磁マグネット11と対向する
電機子コイル8の発生推力に寄与する有効導体部と対向
する位置に位置検知素子9を配置しても,推力の低下を
招いたり,コギングトルク発生の原因とならないようす
ることをも上記ステ−タヨ−クにリ−ド線を通すために
施す手段が役立つ機能を持たせるようにすることを課題
になされたものである。
【0026】
【課題を達成するための手段】かかる本発明の課題は,
電機子を配設したヨ−ク部材にその長手方向に沿って少
なくともその一方の長手方向における端部にまで延びる
長溝状のリ−ド線収納溝を設け,該収納溝に上記電機子
コイルへの通電のためのリ−ド線を収納して通した後に
上記ヨ−ク部材の長手方向の端部の外部から導き出すこ
とで達成できる。
【0027】別の課題は,上記リ−ド線収納溝を,電機
子コイルの発生推力に寄与しない導体部と対向するヨ−
ク位置に形成することで達成できる。
【0028】
【作用】本発明のリニア直流モ−タ(リニア直流ブラシ
レスモ−タを含む)1−1,1−2によれば,ステ−タ
ヨ−ク3に配設した電機子コイル8の端子17をプリン
ト基板10の図示せずプリント配線パタ−ンに電気的に
接続されたリ−ド線13をリ−ド線収納溝12に沿わせ
てステ−タヨ−ク3の一方の長手方向の端部19から直
接引き出すことができるので,ステ−タヨ−ク3の下面
にリ−ド線13を導き通す透孔を形成しないで済む。上
記のリ−ド線収納溝12は,移動子21の長手方向に沿
って当該移動子21の走向方向と平行に形成されている
ため,途中に上記リ−ド線13を通し導く透孔と同じ機
能を持つ切れ目がないので,コギングトルクを発生しな
い為,移動子を極めて滑らかに走行させることができ
る。
【0029】また推力リップル特性を良好なものにする
ために,電機子コイル8の発生推力に寄与する有効導体
部8aまたは8b(発生推力に寄与しない導体部8cま
たは8dと交差する部分の導体部を含む)と対向する界
磁マグネット8と対向する面とは反対側の面のステ−タ
ヨ−ク3位置に位置検知素子9を配設しても上記のよう
にコギングトルクを発生しないリ−ド線収納溝12があ
るので,この収納溝12内に位置検知素子9を収納配置
すれば,リニア直流ブラシレスモ−タ1−1,1−2を
横幅の広いものに形成したり,位置検知素子9の配置に
よるもほとんど推力の劣化を来たさず,またコギングト
ルクを発生しないため,ステ−タ電機子4と界磁マグネ
ット11とが滑らかにを相対的走行する。
【0030】
【発明の実施例】
【発明の第1実施例】図1は本発明の第1実施例のリニ
ア直流ブラシレスモ−タ1−1を示すもので移動子21
の走行方向から見た縦断面図,図2及び図3は図1の主
要部の分解斜視図,図4は電機子の下面斜視図を示す。
【0031】長板状の固定側20にステ−タヨ−ク支持
脚14を植設して長板状のステ−タヨ−ク3をステ−タ
ヨ−ク支持脚14の上に搭載固定する。ステ−タヨ−ク
3は,リニアガイドを兼ねるように両側面部をロ−ラ2
3が摺動するように該ロ−ラ23と係合する山形状のガ
イドレ−ル突起24に形成する。
【0032】ステ−タヨ−ク3の上面は,塗料などの図
示せず絶縁層を形成してあり,この絶縁層を介してn
(nは2以上の整数)個の空心型電機子コイル8群を互
いに重ならないようにステ−タヨ−ク3の長手方向に沿
って並べて配設しm(mは2以上の整数)相のコアレス
構造のステ−タ電機子4を形成し,後記する界磁マグネ
ット11と相対的走行させる。
【0033】界磁マグネット11の上面に該界磁マグネ
ット11の磁路を閉じるための上記界磁マグネット11
の幅よりも幅の広い長板状のム−ビングヨ−ク2を設け
る。界磁マグネット11がステ−タ電機子4と相対的走
行するようにするために,そのヨ−ク2の両側面部にロ
−ラ支持脚25を植設し,該ロ−ラ支持脚25にロ−ラ
23を回動自在に装着し,該ロ−ラ23を突起24に回
動自在に係合装着し,該ロ−ラ23,ロ−ラ支持脚2
5,ム−ビングヨ−ク2及び界磁マグネット11からな
る移動子21を上記ステ−タヨ−ク3の長手方向に沿っ
て上記ステ−タ電機子4と相対的走行させる。
【0034】ステ−タヨ−ク3には,その中央部に長手
方向に沿って延びるリ−ド線収納溝12を形成し,該溝
12は更に開口端部を幅広にして係合段部26を形成す
る。該係合段部26の横幅は,後記するプリント基板1
0の幅に一致させる。
【0035】上記電機子コイル8群の下面には,図示し
ないプリント配線パタ−ンが形成された長板状のプリン
ト基板10を接着剤などの手段にて固着する。
【0036】該プリント基板10は,両面スル−ホ−ル
基板を用い,電機子コイル8の両端子17を半田22を
介してプリント基板10の下面に導き,該プリント基板
10の下面に半田付けされた位置検知素子9の出力端子
と電気的に接続する。またプリント基板10の下面に
は,該プリント基板10に形成した図示しないプリント
配線パタ−ンにリ−ド線13の一端を半田付けし,該リ
−ド線13をリ−ド線収納溝12を通し,ステ−タヨ−
ク3の一方の長手方向の端部19から外部に引き出して
いる。
【0037】上記位置検知素子9は,リ−ド線収納溝1
2に臨ませて,係合段部26に施した接着剤によってプ
リント基板10をリ−ド線収納溝12に埋設する。この
場合,プリント基板10面とステ−タヨ−ク3面が均一
な平坦面となるように係合段部26の深さを最適値に設
計する。
【0038】空心型の電機子コイル8は,効率の良いリ
ニア直流ブラシレスモ−タ1−1を形成するために界磁
マグネット11の走行方向と直角な方向に延びた発生推
力に寄与する有効導体部8aと8bとの開角幅を,界磁
マグネット11の一磁極の幅Tに一致させて矩形枠状に
形成すると共に,界磁マグネット11の走行方向と直角
な方向に延びた発生推力に寄与する有効導体部8a,8
bの長さLと界磁マグネット11の長さLとを一致させ
た矩形枠状のものとする。
【0039】界磁マグネット11の走行方向と平行な方
向に延びた導体部8c,8dは,発生推力に寄与しない
導体部となっている。そこで,大型のリニア直流ブラシ
レスモ−タでは,安価に形成するため,発生推力に寄与
しない導体部8c,8dの幅Lbの部分には界磁マグネ
ット11を対向させないようにしている。すなわち,界
磁マグネット11は,該界磁マグネット11の走行方向
と直角な方向に延びた長さを(L−2Lb)=Laの長
さに形成している。
【0040】しかし,電機子コイル8の発生推力に寄与
する有効導体部8a,8bと発生推力に寄与しない導体
部8c,8dとが交差する部分の導体部は,面積及び体
積的に少ないながら,発生推力に寄与するため,小型の
リニア直流ブラスレスモ−タ1−1では無視できない。
【0041】そこで,この実施例では,電機子コイル8
の界磁マグネット11の走行方向と直角な方向に延びた
発生推力に寄与する有効導体部8a,8bの長さLと界
磁マグネット11の長さLとを一致させる。
【0042】尚,図1において,符号27は,ステ−タ
ヨ−ク3の下面に配設したプリント基板で,28は,該
プリント基板27に配設した通電制御回路用電気部品で
ある。
【0043】
【発明の第2実施例】図5は本発明の第2実施例のリニ
ア直流ブラシレスモ−タ1−2を示すもので移動子21
の走行方向から見た縦断面図,図6及び図7は図5の主
要部の分解斜視図,図8はステ−タ電機子4の下面斜視
図を示す。
【0044】第1実施例と重複する説明は,上記の項を
参照して,異なる箇所のみを説明すると,この第2実施
例のリニア直流ブラシレスモ−タ1−2では,電機子コ
イル8の発生推力に寄与しない導体部8cと対向するス
テ−タヨ−ク3位置にリ−ド線収納溝12を形成してい
る。
【0045】該収納溝12と対向する電機子コイル8群
の発生推力に寄与しない導体部8cと対向する面にプリ
ント基板10を固着すると共に該プリント基板10の下
面の上記した条件に沿うような位置に位置検知素子9を
配設し,該位置検知素子9及びリ−ド線13をリ−ド線
収納溝12に収納している。
【0046】このように,リ−ド線収納溝12を電機子
コイル8の発生推力に寄与しない導体部8cと対向する
ステ−タヨ−ク3位置に形成した場合には,もともと導
体部8cは,ほとんど発生推力に寄与しない導体部とな
っているので,この導体部8cと対向するステ−タヨ−
ク3位置の収納溝12によって,界磁マグネット11と
収納溝12間の空隙が収納溝12の部分だけ長くなって
も,当該リニア直流ブラシレスモ−タ1−2の推力の低
下に殆ど影響が無い利点がある。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば,電機子コイルの下面の
ステ−タヨ−クに形成したリ−ド線収納溝にリ−ド線を
収納して,その長手方向の端部からリ−ド線を外部に導
いても,該リ−ド線収納溝はコギングトルクを発生しな
いため,極めて滑らかな推力特性の良好なリニア直流モ
−タを得ることができる。またリ−ド線の処理が容易
で,安価に組み立てられるリニア直流モ−タを得ること
ができる。
【0048】また位置検知素子を用いたリニア直流ブラ
シレスモ−タの場合には,界磁マグネットと対向する電
機子コイルの発生推力に寄与する有効導体部と対向する
位置に位置検知素子を配置しても,該位置検知素子を上
記リ−ド線収納溝に収納配置できるので,位置検知素子
の配設によって推力の低下を招いたり,コギングトルク
を発生させないので,極めて推力リップル特性の滑らか
なリニア直流ブラシレスモ−タを得ることができる。
【0049】勿論,従来のように,位置検知素子の配設
によってリニア直流ブラシレスモ−タの幅を広く形成し
たり,界磁マグネットとステ−タヨ−ク間の空隙長を全
体に長く形成して推力の低下を招いたりしないで済む。
【0050】上記実施例では,界磁マグネット側を移動
子とし,電機子側を固定子とした可動界磁マグネット型
リニ直流ブラシレスモ−タを示したが,界磁マグネット
側を固定子とし,電機子側を移動子とした可動電機子型
リニア直流ブラシレスモ−タとしてもよく,ブラシを用
いたリニア直流整流子モ−タであっても良いことはいう
までもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のリニア直流ブラシレス
モ−タを示すもので移動子の走行方向から見た縦断面図
である。
【図2及び図3】 図1の主要部の分解斜視図である。
【図4】 電機子の下面斜視図である。
【図5】 本発明の第2実施例のリニア直流ブラシレス
モ−タを示すもので移子の走行方向から見た縦断面図で
ある。
【図6及び図7】 図5の主要部の分解斜視図である。
【図8】 電機子の下面斜視図である。
【図9】 従来の多極多相型の可動マグネット形リニア
直流ブラシレスモ−タの一部切り欠き省略した上面図で
ある。
【図10】 同多極多相型の可動マグネット形リニア直
流ブラシレスモ−タを移動子の走行方向から見た縦断面
図である。
【図11】 リ−ド線をステ−タヨ−クに通すことの説
明図である。
【符号の説明】
1−1,1−2,1’ 可動マグネット形リニア直流ブ
ラシレスモ−タ 2,2’ ム−ビングヨ−ク 3,3’ ステ−タヨ−ク 4,4’ ステ−タ電機子 5 電機子収納用凹部 6 固定側リニアガイド 7 移動側リニアガイド 8 電機子コイル 8a,8b 発生推力に寄与する有効導体部 8c,8d 発生推力に寄与しない導体部 9 位置検知素子 10,10’ プリント(配線)基板 11 界磁マグネット 12 リ−ド線収納溝 13 リ−ド線 14 ステ−タヨ−ク支持脚 15 リ−ド線通し用通路 16 透孔 17 端子 18 透孔 19,19’ 長手方向における端部 20 固定側 21,21’ 移動子 22 半田 23 ロ−ラ 24 ガイドレ−ル突起 25 ロ−ラ支持脚 26 係合段部 27 プリント基板 28 通電制御回路用電気部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 正純 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (72)発明者 伊澤 誠 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動子の走行方向に沿って隣配置の磁極
    が異極となるようにN極,S極の磁極を配置した界磁マ
    グネットとコアレス電機子コイル群からなる電機子とを
    相対的走行するように配置したリニア直流モ−タにおい
    て,上記電機子を配設したヨ−ク部材にその長手方向に
    沿って少なくともその一方の長手方向における端部にま
    で延びる長溝状のリ−ド線収納溝を設け,該収納溝に上
    記電機子コイルへの通電のためのリ−ド線を収納して通
    した後に上記ヨ−ク部材の長手方向の端部から外部に導
    き出したことを特徴とするリニア直流モ−タ。
  2. 【請求項2】 上記リ−ド線収納溝は,電機子コイルの
    発生推力に寄与しない導体部と対向するヨ−ク位置に形
    成したことを特徴とする請求項1に記載のリニア直流モ
    −タ。
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