JP3029148U - 自動２輪車を３輪自動車に変えるための部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 安全性、施回性、走行安定性、更にはコスト
低価を可能な自動２輪車を自動３輪車に改造する部品を
提供。 【解決手段】 デファレンシャルギアホーシング１の両
端を短くし、フェンダー取付ステー２をデファレンシャ
ルホーシング１両端の上につけ、更に補強として、四角
い鉄のかたまりに三角の鉄のかたまりでほどこしたもの
をフェンダー取付ステー２とデファレンシャルホーシン
グ１の接続に使った。又デファレンシャルギアホーシン
グ１両端にマフラーを通りやすくするため、スイングア
ームの一部Ｂを凹型にして補強をいれ、フレームの外側
にスイングアーム４を取り付けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、足回りの車体取付部にピロ式ベアリングを設けた自動２輪車を３ 輪自動車に変えるための部品に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自動２輪車を改造した３輪自動車は、後方足回り取付部に固定回転軸受 を使っていたため、足回りが車体に対し一方向にしか可動しなかった。そのため 後方２輪のうちどちらか一輪にのみ衝撃がかかってしまった場合、それを吸収で きずにもう一輪にも悪影響を及ぼし、それによって車体にまで多大な衝激をもた らしてしまいその結果乗り心地が悪く、運転者を疲労させてしまっていた。また 、その多大な衝撃に備えるために後方足回り取付部も大型なものにしなければな らず、そのため運転者の足もとの自由を奪い、操作性にまで悪影響を及ぼしてし まう。さらに大型の取付部なので、その部分に精密な加工技術を必要とし、その ため製作コストが多くかかってしまう。しかし、左右輪が同時にしか可動しない ため施回性や、走行安定性も悪かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の３輪自動車の欠点とされている乗り心地、走行安定性、施 回性、安全性を向上させると同時に、部品の小型化に努め、製作コストを下げる ことを目的としてなされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、従来の３輪自動車の欠点を除くためまずデファレンシャルギアホ ーシング（１）を一般のものより両端を６ｃｍずつ短くし、小回りが利くように した。そしてデファレンシャルギアホーシング（１）にフェンダーをそのままと りつけることが難しく、割れてしまう可能性がある。そこで、厚さ５ｍｍのフェ ンダー取付ステー（２）をデファレンシャルギアホーシング（１）両端の上につ けた。更に補強として、四角い鉄のかたまりのまわりに三角の鉄のかたまりでほ どこしたものをフェンダー取付ステー（２）とデファレンシャルギアホーシング （１）の接続に使った。それにより自動２輪車へ容易にキットを取り付けること ができる。それから、デファレンシャルギアホーシング（１）両端各１０ｃｍの ところにマフラーを通りやすくするため、スイングアームの一部（Ｂ）を凹型に して強度をいれた。ステンレス製スイングアーム（４）はこの素材のためさびに くく、強度がある（アルミの３倍、鉄の１・５倍）と安全面においても向上され る。また、細いステンレス製（縦６ｃｍ、横３ｃｍ、厚さ３ｍｍ）にしたことに よって上下左右に柔らかい動きを出すことができ、乗り心地、走行安定性、施回 性への効果も十分にある。更に、スイングアームＡ部にピロ式ベアリングを使用 したこともこの効果を助けている。そして、スイングアーム（４）とフレームの 取付部分を一般の自動２輪車はフレームの内側に位置しているが、この考案はフ レームの外側にスイングアーム（４）を取り付けるようなものにした。それによ って転倒角度をかせぎ、転びにくくなる。したがって安全かつ安定した走行を可 能にすることができる。これらのことが従来の問題点を解決している。

【０００５】

【考案実施の形態】

以下、本案の実施の形態について説明する。 （イ） 自動２輪車の外装を取り外す （ロ） 自動２輪車の後ろのタイヤを外す。 （ハ） ノーマルのスイングアームを外す （ニ） 図１のものを車体のスイングアーム取り付け部の外側にＡ部をボルトに て固定する （ホ） デファレンシャルギアホーシング（１）の両端に後輪タイヤ２本を付け る （ヘ） 元あった外装を元に戻し、タイヤの上にフェンダーを取り付ける （ト）３輪自動車ができる

【０００６】

【考案の効果】 上述の様に、本考案の自動２輪車を３輪自動車に変えるための部品はデファレ ンシャルギアホーシング（１）の両端を一般のものより各６ｃｍ短くし、更にフ ェンダー取り付けステー（２）をデファレンシャルギアホーシング（１）の両端 の上に付けた。そしてスイングアーム（４）を独自の形と素材にし、Ａ部にピロ ベアリングを使用したことによって、従来の３輪自動車の欠点とされている乗り 心地、走行安定性、施回性、安定性を向上させると同時に、部品の小型化に努め 、製作コストを下げることを可能とする。

【０００７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の自動２輪車を３輪自動車に変えるため
の部品全体の上面図である。

【図２】本考案の自動２輪車を３輪自動車に変えるため
の部品全体の背面図である。

【図３】本考案の自動２輪車を３輪自動車に変えるため
の部品全体の全面図である。

【図４】本考案の自動２輪車を３輪自動車に変えるため
の部品全体の左側面図である。

【図５】本考案の自動２輪車を３輪自動車に変えるため
の部品Ａ部の詳細断面図である。

【符号の説明】

１ デファレンシャルギアホーシング ２ フェンダー取付ステー ３ デファレンシャルギアユニット ４ スイングアーム ５ 取付ボルト ６ ボルト ７ ナット ８ デファレンシャルギアユニット ９ ボール １０ ピロベアリングユニット Ａ ピロベアリングユニット取付部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）フェンダー取り付けステーの付いた
   デファレンシャルギアホーシングの中央部にデファレン
   シャルギアユニットを付ける。 （ロ）デファレンシャルギアホーシングの両端１０ｃｍ
   部分に補強の入ったステンレス製スイングアームを付け
   る。 （ハ）のびたスイングアーム両端にピロ式ベアリングを
   付ける。 以上のごとく構成された自動２輪車を３輪自動車に変え
   るための部品。