JP3029111B2 - カラー画像再生装置 - Google Patents

カラー画像再生装置

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JP3029111B2
JP3029111B2 JP1072475A JP7247589A JP3029111B2 JP 3029111 B2 JP3029111 B2 JP 3029111B2 JP 1072475 A JP1072475 A JP 1072475A JP 7247589 A JP7247589 A JP 7247589A JP 3029111 B2 JP3029111 B2 JP 3029111B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エッジ部を滑らかにする画像処理をおこな
うカラー画像再生装置に関するものである。
〔従来の技術〕
原稿をカラー信号に変換するためR,G,Bの色フイルタ
を用いるが、フイルタを3色交換しながら読み取りを行
う場合、読み取りスピードが遅くなる。そこで、ライン
センサのライン方向にR,G,Bのフイルタが1画素づつ繰
り返し付けられたカラー用イメージセンサが開発されて
いる。このようなイメージセンサを用いて読み取った信
号は、連続するR,G,Bの3画素を1組として取扱い、3
画素分のエリアに相当するY,M,C各々1データを出力す
る。そして、Y,M,Cの階調データに応じて、例えば熱転
写プリンタにて画像再生する際には、ドツトマトリクス
を構成して、マトリクス内に打ち込むドツトのパターン
により階調表現し、Y,M,Cの各々のドツトパターンを重
ね印字することでカラー画像を再生する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような方法を用いた場合、原稿の
エツジ部分に原稿を存在しない色が出るという問題があ
る。
第3図〜第5図にこれを模式的に示して説明する。第
3図中(a)において、112は原稿のはだ色の部分、113
は黄緑色の部分、114は灰色の部分、115は黒色の部分、
116は茶色の部分、117は白色の部分を表わしている。10
3はこの原稿に対応するイメージセンサの画素列を表わ
しており、第3図中(b)は各々の信号レベルを31階調
で示してある。
R,G,Bを1組(1絵素)として取扱い、h番目の組、
h+1番目、…h+7番目までの組、あるいはi番目の
組、…i+7番目までの組、あるいはj番目の組、…i
+7番目のまでの組を考えたとき、たとえば第3図にお
いては、h,h+1の組の信号はR,G,Bとも黄緑色に対応す
る信号を出力し、h+3,h+4の組の信号はR,G,Bとも灰
色に対応する信号を出力し、h+6,h+7の組の信号は
R,G,Bともはだ色に対応する信号を出力している。
しかし、h+2番目と、h+5番目は黄緑色,灰色,
はだ色のときの信号レベルとは異なり、原稿の灰色側の
信号が下がっている。すなわち、h+2番目の組では、
GデータとBデータの補色であるM(マゼンタ)とBの
補色であるY(イエロー)を強く出力し、h+5番目の
組ではRデータとGデータが下がっているのでRの補色
であるC(シアン)とGの補色であるMを強く出力す
る。その結果、Y,M,Cのプリントパターンは(d)〜
(f)に示すように展開され、(h)で示すように黄緑
色と灰色の境界部に青があらわれてしまい、第4図,第
5図においても同様の理由により原稿に存在しない色が
あらわれる。
これを解決する手段として、注目する組、即ち注目絵
素の信号と、その周囲の絵素の信号の比較演算によりエ
ツジを検出し、これに応じて注目絵素の信号を黒データ
に変換出力する方法が考えられている。この方法は、白
黒原稿の再生において発生する色づきの防止を目的とし
たものであり、白黒エツジに対しては効果的であるが、
中間調と白色のエツジにおいては、黒色のふち取りにな
ってしまう。例えば第17図に示すような原稿を読み取っ
た場合、第18図に示すように境界部にあった絵素は黒色
で再生される。
また、濃淡の境界部は画質を大きく左右し、とくに黒
色のエツジ部は輪郭を形成するため、滑らかさが要求さ
れる。しかしながら、絵素サイズによって決まってしま
うため、低解像度の装置の場合は、黒色のエツジ部の粗
さが画像中で目立ってしまう。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記課題を解決するため、本発明のカラー画像再生装
置は、注目画素内に濃淡の境界があることを検出するエ
ッジ検出手段、注目画素に隣接する前後の画素が黒色で
あることを検出する黒検出手段、前記エッジ検出手段で
前記注目画素内に濃淡の境界があることが検出された場
合は、前記黒検出手段で検出された黒色の画素の位置に
基づき設定される前記注目画素内の所定の領域を黒色と
して処理する画像処理手段とを有することを特徴とす
る。
〔実施例〕
第6図に本発明を適用した実施例装置に電気ブロツク
図を示す。第3図〜第5図に示した従来例と同様の部品
には同一部番を付して説明する。103はライン方向に並
んだ画素列にR,G,Bのフイルタが繰り返し付けられたイ
メージセンサであり、光学系を介して原稿像を画像信号
に変換する。イメージセンサ103からの画像信号は、A/D
コンバータ1にて、R,G,B各々5bitの多値信号に変換さ
れ、ラツチ2にて連続するR,G,Bの3画素がまとめら
れ、15bitの多値信号として画像処理回路100に入力さ
れ、インターフエース回路4に入力される。インターフ
エース回路4は、入力された多値信号を外部機器のイン
ターフエースに整合して他のインターフエース信号とと
もに出力する。
第7図にイメージセンサ103の一部を模式的に示す。R
1,G1,B1を1組として1絵素D1に注目するとき、隣りの
絵素D0およびD2を定義し、以後これに従って説明する。
第1図,第2図は、画像処理回路100の主な構成を示
す図である。画像処理回路100はラツチ部300(ラツチ部
300のみ第2図に示す),エツジ検出部301,エツジ位置
判断部302,絵素選択部303,白黒判断部304,ゲート回路部
305,エツジ処理データ送出部306,YMC階調データ送出部3
07,ROM選択信号発生部308からなる。各部の機能につい
て説明する。
〈ラツチ部300〉 第2図201〜209は5bitのラツチであり、第6図ラツチ
2と同じタイミングで入力されたデータをラツチするの
で、ラツチ201〜209はそれぞれ第5図に示したイメージ
センサ103の画素データR2,R1,R0,G2,G1,G0,B2,B1,B0
出力し、第1図の回路に各データを出力する。
〈エツジ検出部301〉 エツジ検出部は、コンパレータ210,211及びANDゲート
212から成る。コンパレータ210はR2とR1、コンパレータ
211はB0とB1の差を算出し、その値と設定値とを比較し
て論理1あるいは0を絵素選択部303とエツジ処理デー
タ送出部306に出力する。
〈エツジ位置判断部302〉 コンパレータ213からなる。G0とG1の差を算出し、そ
の値と設定値とを比較して論理1あるいは0をゲート回
路部305に出力する。
〈絵素選択部303〉 セレクタ214,215からなる。画素データR0,G0,B
0(D0)、R1,G1,B1(D1)、R2,G2,B2(D2)を入力し、
エツジ検出部301の出力信号とゲート回路305の出力信号
を入力し、入力信号に従ってD0,D1,D2のいずれかを選択
する。
セレクタ214には、隣の絵素D0,D2の画素データ(R0,G
0,B0),(R2,G2,B2)が入力され、セレクト端子Sが0
のとき(R2,G2,B2)を、1のとき(R0,G0,B0)を選択出
力する。またセレクタ215にはセレクタ214からのデータ
と、注目絵素D1の画素データ(R1,G1,B1)とが入力さ
れ、セレクト端子Sが0のとき(R1,G1,B1)を、1のと
きセレクタ214からのデータ(R0,G0,B0)又は(R2,G2,B
2)をYMC階調データ送出部307に出力する。
〈白黒判断304〉 注目絵素に隣接する絵素データ(R2,G2,B2)は、白判
断回路216および黒判断回路217に入力される。
白判断回路216は、絵素(R2,G2,B2)の画素データR2,
G2,B2がそれぞれ32階調の2階調以下であるかを比較
し、3画素とも2階調以下であれば絵素データは白色デ
ータであると判断し信号1を、そうでなければ信号0を
ゲート回路部305とエツジ処理データ送出部220に出力す
る。
黒判断回路217は、画素データR2,G2,B2がそれぞれ32
階調の30階調以上であれば絵素データは黒色データであ
ると判断し信号1を、そうでなければ信号0をゲート回
路部305とエツジ処理データ送出部220に出力する。
白判断回路218及び黒判断回路219は、絵素(R0,G0,
B0)の画素データR0,G0,B0について白色データまたは黒
色データの判断を行うもので、機能的には回路217,218
と全く同等である。判断回路218,219の出力信号もゲー
ト回路305とエツジ処理データ送出部220に出力される。
〈ゲート回路部305〉 ORゲート222,223,226とNORゲート224とANDゲート225
からなる。白黒判断部304から出力される4本の信号
と、エツジ位置判断部302から出力される信号を入力す
る。ORゲート222の出力はNORゲート224とORゲート226
に、ORゲート223の出力はNORゲート224に入力する。NOR
ゲート224の出力と、エツジ位置判断部302の出力はAND
ゲート225に入力し、ANDゲート225の出力はORゲート226
に入力する。このようなゲート構成をとることにより、
注目絵素D1の両隣の絵素D0,D2の少なくとも片方の絵素
が白または黒に判断されると、エツジ位置判断部302の
信号はANDゲート225によってマスクされ、ORゲート224
の出力値がORゲート226を介してエツジ処理データ送出
部306及び絵素選択部303に出力される。
〈エツジ処理データ送出部306〉 ROM220からなる。ROM220はエツジ処理データを格納し
ており、白黒判断部からの信号がアドレスA0〜A3に、ゲ
ート回路部305からの信号がアドレスA4に、エツジ検出
部301からの信号がアドレスA5に入力され、第8図の表
に従ってデータが出力される。エツジ処理データは4bit
データであり、上位2bitは黒色印刷パターンデータ、下
位2bitはマスクパターンデータである。黒色パターンデ
ータは、第9図(a)に示す黒インクの印刷パターンで
あり、各パターン上そのコードを記してある。マスクパ
ターンデータは、第9図(b)に示すパターンデータを
意味する。これはY,M,Cの各階調データがホストである
プリンタ側で、4×4のドツトマトリクスに展開される
際、このマスクパターンを対応させ、相応するドツトの
位置が1のときドツト情報をスルーで出し、0のときは
情報をマスクし、ドツトを打たないよう制御する。例え
ば階調8のデータが同図(c)のマトリクスに展開され
たとき、(b)のコード01のマスクパターンが対応した
ときは(d)のように印刷され、コード00のマスクパタ
ーンが対応したときは(e)のように印刷される。
第8図中、データの欄に斜線を付したアドレスは、回
路構成上アクセスされないアドレスである。例えば1000
11は、絵素D0が黒であり、かつ白であるという意味であ
るので、このようなアドレスにはデータを設定する必要
はない。
〈YMC階調データ送出部307〉 ROM3からなる。絵素選択部303から出力された絵素デ
ータが入力する。ROM3はマスキング処理,対数変換,ガ
ンマ補正等の画像処理を含めた形で、Y,M,Cの階調デー
タにテーブル変換するものである。このYMC階調データ
と前述のエツジ処理データは、第6図のインターフエー
ス回路4に入力される。
〈ROM選択信号発生部308〉 ROM3とROM220のデータバスは共有にしてあり、ROM選
択回路221から出されるチツプセレクト信号S1,S2により
バスコンフリクトを防止している。第10図にS1,S2のタ
イミングチヤートを示す。S1がローの区間はROM3が選択
され、このときS2はハイであるから、ROM220のデータバ
スはハイインピーダンスになっており、タイミングチヤ
ートに示すタイミングY,M,Cの各4bitデータがROM3から
パラレルに出力される。また、S2がローの区間は、ROM2
20が選択され、このときS1はハイであるからROM3のデー
タバスはハイインピーダンスになっており、タイミング
チヤートに示すタイミングで4bitのエツジ処理データED
がROM220からパラレルに出力される。
以上で画像処理回路100の構成及び機能の説明を終了
する。画像処理回路100から出力されるYMC階調データ
(Y,M,C)とエツジ処理データ(ED)は第6図に示すよ
うにインターフエース回路4に入力される。インターフ
エース回路4では、入力する4bitのパラレル画像データ
をパラレル−シリアル変換して1bitのシリアルデータVD
としてライン同期信号,データ同期信号,データ書き込
みタイミング信号等に同期させて外部機器に出力する。
パラレル−シリアル変換手段としては4bitのシフトレ
ジスタを使う。シフトレジスタは、第10図のタイミング
チヤートに示すようにPSLOADがローになったときパラレ
ルデータをとりこみ、PSCLKの立ち上がりでデータの上
位ビツトから1bitずつ順次出力するよう制御されてい
る。
第10図中、1絵素のデータ長であるDATA1のデータ
は、Yが4階調(0100)、Mが6階調(0110)、Cが5
階調(0101)、EDがコード0110を意味している。
[各部の動作] 以上のように構成される本実施例装置において、エツ
ジ検出、エツジ位置検出時の絵素選択、白黒判断時の絵
素選択について、原理及び各部の動作について説明す
る。
〈エツジ検出〉 第11図は、注目絵素近傍に明るい部分61と暗い部分62
の境界があるときのいくつかのパターンを模式的に示す
ものである。
第12図は60a〜60lの各パターンに付き、第1図のコン
パレータ210、コンパレータ211、ANDゲート212、コンパ
レータ213の出力値を表にしたものである。コンパレー
タ211にはR2とR1が、コンパレータ212にはB0とB1がそれ
ぞれ入力されている。
第11図において60d,60e,60i,60jのパターンは注目絵
素にエツジがあり、その他はエツジがない。エツジがな
い場合、第12図からもわかるようにANDゲート212の出力
は0となり、セレクタ215のX入力データ、即ちR1,G1,B
1がROM3に選択出力される。エツジがある場合は、コン
パレータ210、コンパレータ211の出力が共に1となるの
で、ANDゲート212の出力は1となることが第12図から明
らかである。よってエツジが検出され、セレクタ215に
はセレクト信号1が入力され、セレクタ214に入力して
いる注目絵素の左隣の絵素(R0,G0,B0)もしくは右隣の
絵素(R2,G2,B2)が(R1,G1,B1)に代えてROM3に選択出
力される。
〈エツジ位置検出時の絵素選択〉 次にエツジが検出されたとき、左隣あるいは右隣どち
らの絵素データを出力するかを判断する手法について説
明する。
まず、第11図において明るい部分61が白でないと判断
され、かつ暗い部分62が黒でないと判断された場合に付
き説明する。このとき、第1図の判断回路216〜219の出
力はすべて0であるので、第1図のコンパレータ213の
出力はANDゲート225とNORゲート226を介してスルーでセ
レクタ214のセレクト端子に入力する。
コンパレータ213にはG0とG1が入力されている。この
コンパレータはエツジのおおまかな位置を検出する手段
として設けてある。例えば第11図パターン60dのエツジ
位置は注目絵素D1の中心より左側に位置しているので、
G0とG1の差は大きくコンパレータ213は1を出力する。
すなわち、右隣の絵素D2が選択される。このとき、注目
絵素は領域61の占有面積が2/3を占めるので、D1(R1,
G1,B1)に代わるデータとしては右隣の絵素D2(R2,G2,B
2)が適当である。
また、パターン60eのエツジ位置は注目絵素中心より
右側に位置しているのでG0とG1の差は小さくコンパレー
タ213は0を出力する。このとき注目絵素は領域62の占
有面積が2/3を占めるので、D1(R1,G1,B1)に代わるデ
ータとしては左隣の絵素D0(R0,G0,B0)が適当である。
このことはパターン60i,60jについても同様である。
第11図の各パターンにおけるセレクタ214のセレクト
入力値と、出力データの対応を第12図に示す。
〈白黒判断時の絵素選択〉 次に第11図において明るい部分61が白と判断されるか
または暗い部分62が黒と判断された場合について説明す
る。このとき第1図のORゲート222,223の4つの入力の
うち少なくともひとつの入力は1になるのでNORゲート2
24の出力は0となり、コンパレータ213の出力はANDゲー
ト225によりマスクされる。よって、セレクタ214のセレ
クト端子にはORゲート222の出力がORゲート226を介して
入力される。
即ち、注目絵素の右側の絵素(R2,G2,B2)が黒または
白と判断されると、セレクタ214は右側の絵素(R0,G0,B
0)を選択出力し、そうでなければ左側の絵素(R2,G2,B
2)が選択出力される。
第11図の各パターンにおけるセレクタ214のセレクト
端子入力と出力絵素を第13図に示す。
[一連の動作] 以上説明した手法で画像処理がなされる画像処理回路
100の一連の動作を原稿に黒部分と白部分がない場合、
黒部分がある場合、白部分がある場合につき、それぞれ
第14図,第15図,第16図を用いて説明する。
第14図〜第16図は原稿とイメージセンサの画素あるい
は信号レベル等を模式的に表わした図で、従来例の説明
に用いた第3図〜第5図に対応するものであり、同一部
品には同一部番を付してある。
〈原稿に黒部分と白部分がない場合〉 第14図のように原稿上に黒部分と白部分がない場合、
判断回路216〜211の出力は全て0であるので、セレクタ
214のセレクト端子にはエツジ位置判断部であるコンパ
レータ213の出力が、ゲート225,226を介して入力する。
まずh+2の絵素に注目したときコンパレータ210に
はh+2のRデータとh+3のRデータが入力する。こ
のふたつのデータの差は大きいので、コンパレータ210
は1を出力する。一方、コンパレータ211には、h+2
のBデータとh+1のBデータが入力する。このふたつ
のデータ差も大きいのでコンパレータ211は1を出力す
る。従って、ANDゲート212の出力は1となり、即ちエツ
ジが検出される。また、コンパレータ213にはh+2の
Gデータとh+1のGデータが入力する。このふたつの
データの差は小さいのでコンパレータ213は0を出力す
る。従って、エツジの位置は、注目絵素の中心位置より
右側に寄っていることが検出された。
このとき、セレクタ214のX入力にはh+1のR,G,Bデ
ータ、またY入力にはh+3のR,G,Bデータが入力して
いるのでセレクタ214はh+1のR,G,Bデータを出力し、
このデータはセレクタ215に入力される。このときセレ
クタ215のX入力にはh+2のデータが入力している
が、ANDゲート212の出力は1であるので(即ちエツジが
検出されているので)、結局h+2のデータに代わって
h+1のデータがROM3に入力する。
同様に絵素h+5に注目したとき、コンパレータ210
にはh+5のRデータとh+6のRデータが、コンパレ
ータ211にはh+5のBデータとh+4のBデータが、
コンパレータ213にはh+5のGデータとh+4のGデ
ータが入力している。また、セレクタ214のX入力には
h+4のR,G,Bデータ、Y入力にはh+6のR,G,Bデータ
が入力され、セレクタ215のX入力にはh+5のR,G,Bデ
ータが入力されている。
このとき、コンパレータ210とコンパレータ211は共に
1が出力され、ANDゲート212の出力も1となる。従って
エツジが検出され、またコンパレータ213は1が出力さ
れるので、エツジの位置は注目絵素の中心位置より左側
に寄っていることが検出される。もって、セレクタ214
のY入力が選択され、結果、h+5のデータに代わり、
h+6のデータがROM3に入力される。
以上説明した処理の結果、ROM3から出力されるY,M,C
の階調データ及びエツジのコードデータEDを第14図
(c)に示す。原稿に黒部分と白部分がないのでEDは全
て0011である。hからn+7番目の組に対してその下に
Y,M,Cそれぞれの階調数を16階調で記してある。
エツジが検出されたh+2及びh+5のデータは、そ
れぞれh+1,h+6のデータに代わっているので、h+
2はY=3,M=1,C=3に、h+5はY=3,M=2,C=1が
階調データとなっている。またEDは全てのデータが0011
なので黒インクでの印刷は成されない。
このようにして得られたYMC階調データ及びエツジの
コードデータは、不図示のプリンタによりプリントデー
タに変換される。ここでは第14図(d)〜(g)に示す
ような4×4マトリクスによる面積階調プリントを行っ
た様子を示している。図中(d),(e),(f),
(g)はそれぞれY,M,C,BLKのインクの印刷状態をあら
わしている。エツジのデータEDは全て0011なので黒イン
クでの印刷状態は図のようになる。さらに第14図(h)
に(d),(e),(f)を重ねて印刷したときの色を
示す。
〈原稿に黒部分がある場合〉 次に第15図に示すように原稿中に黒部分を有する場合
の画像処理回路100の動作を説明する。第15図中(a)
〜(h)は第4図に対応するものである。第15図中原稿
(a)において、115は黒色部分であり、112ははだ色部
分である。i+2,i+5以外の絵素中にエツジは存在し
ないのでANDゲート212の出力は0でありエツジ処理はさ
れない。
i+2の絵素に注目したとき、第4図と同様にANDゲ
ート212の出力は1になり、エツジが検出される。ま
た、i+1の絵素は黒色であるので黒判断回路219の出
力は1となる。このとき他の判断回路216〜218の出力は
0であるので、ORゲート226の出力は0となり、結果ROM
220にはアドレス100001が入力し、第8図の表からわか
るようにエツジ処理データED=1001が出力される。ま
た、この場合ROM3にはi+3の絵素データが選択入力し
ている。
同様にi+5の絵素に注目したときも、ANDゲート212
の出力は1になりエツジが検出される。このときi+6
の絵素は黒色であるので黒判断回路217の出力は1であ
り、他の判断回路216,218,219は0を出力する。この結
果ORゲート226の出力は1となり、ROM220にはアドレス1
10100が入力し、エツジ処理データED=0110が出力され
る。このときROM3には、i+4の絵素データが選択入力
されている。この結果の処理を第4図と同様に各絵素の
YMC階調データ及びエツジ処理データED、プリントの様
子について第15図をもって図示する。
〈原稿に白部分がある場合〉 第16図は原稿中に白部分を有する場合の事例である。
第16図中、原稿(a)において、116は茶色の部分であ
り、117は白色部分である。エツジが存在するj+2,j+
5の絵素に注目したときの回路動作については、第15図
をもって説明した原稿に黒部分がある場合と同様である
ので省略する。j+2とj+5の絵素のエツジ処理デー
タEDは夫々0001,0010となり、プリントの様子は第12図
(d)〜(h)の様になる。
このように注目する絵素D1(R1,G1,B1)について|B0
−B1|,|R2−R1|の値を演算し、この値と設定値の大小関
係からエツジの有無を判断し、エツジが判断された場合
には注目絵素D1(R1,G1,B1)の右隣の絵素D2(R2,G2,
B2)または左隣の絵素D0(R0,G0,B0)を選択出力するこ
とにより、明るい色と暗い色のエツジの部分にシアンが
再生されるように原稿の色とは違う色に誤って変換され
ることがないため、エツジ部分が整理されノイズの少な
い見易い画像を得ることができる。
また、エツジが判断されたとき、絵素D2(R2,G2,B2
とD0(R0,G0,B0)が黒色か白色かを判断することによ
り、D2が黒色か白色のときはD0を、D0が黒色か白色のと
きはD2を選択出力し、D2またはD0が白色のときは、選択
出力されたデータがマトリクスに展開されたときマトリ
クスの半分をマスクし、マスクされた部分の印刷が行わ
れないようにし、D2またはD0が黒色のときは、選択出力
されたデータがマトリクスに展開されたときマトリクス
の半分をマスクし、マスクした個所に黒インクでの印刷
を行うよう制御するので、黒部分,白部分のエツジ部が
なめらかに再生される。
以上説明したように、本発明の実施例によればエツジ
が検出されたとき隣りの絵素が黒色であるかどうかを監
視して、黒色であれば、注目絵素に対応するドツトマト
リクスの黒色の絵素の側半分を黒色で再生するので黒色
部分のエツジがマトリクスサイズよりも細かい幅のパタ
ーンで表現され、滑らかになり画質が向上する。
例えば第19図に示すような黒色のエツジのある原稿を
読み取った場合、絵素401,402,403,404においてエツジ
が検出され、そのとき左隣の絵素が黒色と判断されるの
で、マトリクスの左半分が黒色に再生される。その様子
を第20図に示す。マトリクス501,502,503,504が左半分
黒色に再生されており、マトリクスサイズの半分の幅の
パターンで表現されることでなめらかになっている。
また、隣が黒色であることを判断したうえで、黒色で
再生するので中間調領域に黒色のふち取りがされること
もない。
上記実施例では、注目絵素に代えて隣りの絵素の信号
を出力したが、回路を簡略化するためにこの処理を省
き、注目絵素の信号をそのまま出力した場合に応用して
も効果がある。つまり、例えば黒色と肌色の境界部の絵
素が青色で出力されてしまう場合でもその絵素に対応す
るドツトマトリクスの黒側半分に黒色インクを重ねてプ
リントすることにより、黒色のエツジ部の青色はほとん
どめだたなくなり、しかも黒色エツジはなめらかにな
る。
また、上記実施例ではマトリクスの半分に限って説明
したが、注目絵素のR,G,Bの信号をもとに、絵素内での
境界の位置を判断することにより、4分の1あるいは4
分の3を黒色にするように構成すればさらにエツジ部の
再現性が良くなる。
なお、上記実施例においては、点順次のラインセンサ
を例として説明したが、このラインセンサを複数並べた
エリアセンサにおいても本発明を適用することができ
る。
また、ラインセンサとしてR,G,Bのフイルタを用いた
ものを例として説明したが、フイルタは例えばY,M,Cの
フイルタなど種々の組み合わせを用いることができる。
さらに点順次のフイルタとして3つのフイルタがくり
返し設けられていなくても、例えば…RGBGRGBGRGB…と
いう様に一画素当り2つのフイルタが設けられている場
合にも適用することができる。
〔効 果〕
以上説明したように、本発明によれば、注目画素内に
濃淡の境界があることが検出された場合は、黒検出手段
で検出された黒色の画素の位置に基づき設定される前記
注目画素内の所定の領域を黒色として処理するので、黒
のエッジを滑らかに再生することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の実施例を示す図、 第3図〜第5図は従来例の問題点を説明する図、 第6図は装置の構成を示す電気ブロツク図、 第7図はCCD103における注目絵素等を示す図、 第8図はROM220のアドレスに対するデータの対応を示す
図、 第9図は黒印刷パターンとマスクパターン及び印刷例を
示す図、 第10図はタイミングチヤート、 第11図はエツジ検出を説明する図、 第12図,第13図は第11図のパターンに対するコンパレー
タ等の出力を示す図、 第14図〜第16図は本実施例による印刷例を示す図、 第17図,第18図は従来の印刷例を説明する図、 第19図,第20図は本実施例による印刷例を説明する図、 1はA/Dコンバータ、2はラツチ、3はROM、4はインタ
ーフエース回路、103はCCDセンサ、112ははだ色の部
分、113は黄緑色の部分、114は灰色の部分、115は黒色
の部分、116は茶色の部分、117は白色の部分、210,211
はコンパレータ、212はANDゲート、213はコンパレー
タ、214,215はセレクタ、216,218は白判断回路、217,21
9は黒判断回路、220はROM、221はROM選択回路、222,223
はORゲート、224はNORゲート、225はANDゲート、226はO
Rゲート、201〜209はラツチ、60a〜60lは原稿のパター
ン例、61は明るい部分、62は暗い部分。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】注目画素内に濃淡の境界があることを検出
    するエッジ検出手段、 注目画素に隣接する前後の画素が黒色であることを検出
    する黒検出手段、 前記エッジ検出手段で前記注目画素内に濃淡の境界があ
    ることが検出された場合は、前記黒検出手段で検出され
    た黒色の画素の位置に基づき設定される前記注目画素内
    の所定の領域を黒色として処理する画像処理手段とを有
    することを特徴とするカラー画像再生装置。
  2. 【請求項2】前記所定の領域は、注目画素内を左右均等
    に2分した一方の領域であることを特徴とする請求項
    (1)記載のカラー画像再生装置。
  3. 【請求項3】前記画像処理手段は、前記注目画素内にお
    ける濃淡の境界の位置を判断し、該判断の結果に応じて
    前記所定の領域の幅を変えて処理することを特徴とする
    請求項(1)記載のカラー画像再生装置。
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