JP3029037U - 印刷機へのインキ供給及び回収装置 - Google Patents

印刷機へのインキ供給及び回収装置

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JP3029037U JP1996001798U JP179896U JP3029037U JP 3029037 U JP3029037 U JP 3029037U JP 1996001798 U JP1996001798 U JP 1996001798U JP 179896 U JP179896 U JP 179896U JP 3029037 U JP3029037 U JP 3029037U
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市郎 村川
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株式会社梅谷製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷インキの回収時間を短縮する。 【解決する手段】 ロール1、11間のインキ溜まりに、
インキ供給、回収ノズルを下降させ、インキを吸引回収
する装置において、ノズル64先端は合成樹脂にて形成さ
れ且つ180゜対向位置に略逆V字状の開口面65a、65a
を形成して、開口面間のノズル先端部の壁面65b、65bを
先細となし、ノズルの略逆V字状の開口面65a、65aを主
ロール1及び補助ロール11の周面に対向させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は主として段ボールシートの印刷機に於ける、インキの供給及び回収装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
段ボールシートの印刷機として、近時、速乾性インキ(フレキソインキ)を使用 するフレキソ印刷機と遅乾性インキを使用するプリスロ印刷機の中間のタイプの 印刷機が実施されている。 該印刷機は、図10に示す如く、版胴(12)に対し接触離間可能に配備され、表 面に微細な凹凸を形成した主ロール(1)と、該主ロール(1)に対向して接触配備し た補助ロール(11)と、インキの供給及び回収装置(100)とによって構成される。 インキは、フレキソインキよりも少し粘度が高く、ロール上に付着していると きは乾燥し難く、段ボールシートSに付着した際には速やかに乾燥する特性のイ ンキ(例えば、理合社製ザーンカップ#4で10〜13秒)で、約10秒で乾燥す るものを使用する。
【0003】 ロール間のインキ溜まりに供給されたインキは、主ロール(1)表面の微細な凹 部に溜まって版胴(12)に受け渡される。又、補助ロール(11)によって余分のイン キが掻き取られて、補助ロール(11)との接触点を通過した主ロール(1)の表面に は全長に亘って略均一にインキが付着する。従って、該主ロール(1)からインキ が受け渡される版胴の凸部には均一にインキが付着し、印刷の際のインキ斑、色 振れ、ゴースト等の問題は生じない。 又、従来のフレキソインキによる印刷に比べて、少し粘度の高いインキを使用 して、印刷面に艶のある美しい印刷が実現できる。 又、フレキソインキの場合の様に、インキの固化を防止するためにインキを循 環管路にて循環させる必要はないため、インキの供給及び回収のための装置は簡 素化出来、例えば、図10、図11、図12に示すチューブポンプ(101)を使用 してインキの供給と回収を同じ装置(100)で行なうことができる。
【0004】 上記インキの供給及び回収装置(100)は、ロール(1)(11)の上方にロールの軸 方向と平行にスライド可能に取付け台(9)を配備し、該取付け台(9)をスライド 駆動装置(95)に連繋する。 取付け台(9)上には、チューブポンプ(101)、エアーシリンダ(71)に連繋され て昇降するノズル昇降支え台(72)、該ノズル昇降支え台(72)に載置され先端がロ ール(1)(11)間に向けて下向きに屈曲したノズル(64)、インキタンク(3)、チュ ーブポンプ(101)を経由してインキタンク(3)とノズル(64)とを繋ぐ可撓性チュ ーブ(103)が配備されている。 チューブポンプ(101)は、公知の如く、ロータ(101b)によって断続的にチュー ブを押出し、インキを送給するもので、モータ(102)の正、逆回転の切換えによ って、送給方向を反対に切換えできる。 取付け台(9)をロール(1)(11)の軸方向と平行に移動させつつ、チューブポン プ(101)のロータ(101b)を正方向に回転させて、ロール間にインキを供給する。
【0005】 インキの回収は、エアーシリンダ(71)によってノズル昇降支え台(72)を下降さ せ、ノズル(64)の下端をロール間のインキ溜まりの底に近接させ、この状態で取 付け台(9)をロールの軸方向と平行にスライドさせながら、チューブポンプ(101 )のロータ(101b)を逆転させて、インキをインキタンク(3)に回収する。 インキ替えの際は、チューブポンプ(101)から可撓性チューブ(103)を外し、イ ンキタンク(3)、可撓性チューブ(103)及びノズル(64)を1セットとして一緒に 交換し、ロール(1)(11)を洗浄する。 ロール(1)(11)の洗浄装置(10)は、図10に示す如く、主ロール(1)の上方に ゴムロール(13)とスチールロール(14)を接触配備し、スチールロール(14)に掻板 (15)を当接させ、該スチールロール(14)の上方に横長パイプ状のシャワーノズル (17)を配備する。 主ロール(1)を上昇させてゴムロール(13)に当て、シャワーノズル(17)から水 を滴下する。 主ロール(1)に付着しているインキは、ゴムロール(13)を介してスチールロー ル(14)に移し取られ、掻板(15)によって掻き落されて受け皿(16)に溜まる。 上記洗浄装置(10)に代えて、補助ロール(11)に鎖線で示す如く、掻板(18)を当 接させ洗浄する方法も実施されている。 ロール洗浄に要する時間は、ロール間のインキ溜まりのインキの残量が少ない ほど、短縮できるのは言うまでもない。
【0006】
【本考案が解決しようとする課題】
上記チューブポンプ式のインキ供給及び回収装置は、ロータ(101b)で可撓性チ ューブ(103)を押し出すため、可撓性チューブ(103)は柔らかい材料で形成されて いる。 そのため、図12に示す如く、インキ回収の際にノズル昇降支え台(72)を下降 させたとき、チューブポンプ(101)とノズル(64)の基端(64b)との間で、可撓性チ ューブ(103)がV字状に屈曲(103a)し、インキの通過が邪魔され、吸引能力が大 幅に低下する。従って、インキ回収のために、ノズル(64)をローラの軸方向に何 度も往復させなければならず、回収に時間がかかる。屈曲(103a)が完全に折れ曲 った状態となれば、吸引能力は殆どなくなる。 この可撓性チューブ(103)のV字状の屈曲現象は、可撓性チューブ(103)をロー タ(101b)にセットする際にも、よく起こることであり、可撓性チューブ(103)の セットは慎重に行なわねばならない。 インキタンク(3)とチューブポンプ(101)との間で、チューブがV字状に屈曲 した場合、インキ供給の能力が極端に低下する。 インキ回収又は供給の完了が遅いことから、作業者がチューブの曲りに気付い て、装置を停止しないまま装置の上方から手を伸して、チューブの曲りを矯正し ようとして、事故を起こしたこともある。
【0007】 又、チューブポンプの特性として、可撓性チューブ(103)に空気が混じると、 送給能力が極端に低下する。従来のノズルは、図10に示す如く、先端の片側の みが斜めにカットされて斜めに楕円形に開口している。従って、ノズルの下端を ローラ間のインキ溜まりの底まで下降させても、インキ量が減ると、必ずノズル の先端の楕円形開口の上部から空気が混入してチューブポンプ(101)の能力低下 は避けられず、又、インキの液面が楕円形開口の下部まで下がると、それ以上は 殆ど回収できない。 従って、回収仕切れずにインキ溜まりの残存するインキ量は少なくはなく、イ ンキが無駄になるばかりではなく、後工程のロールの洗浄に要する時間も長く必 要とする。 更に、チューブポンプ(101)を使用すると、少なくともロータ(101b)を経由さ せて湾曲させる分だけチューブ(103)が長くなることは避けられない。 従って、チューブ内に付着して無駄になるインキ量も多くなり、チューブの洗 浄も手間がかかる。 更に、チューブが長くなると、チューブポンプ(101)が作動してから、実際に インキがロール間に供給される迄の立上り時間、或いはインキの吸上げ回収が開 始されるまでの立上り時間が長くかかり、能率が悪い。 本考案は、上記問題を解決できるインキの供給及び回収装置を明らかにするも のである。
【0008】
【課題を解決する手段】
請求項1のインキ供給及び回収装置は、版胴(12)に対して接触離間可能な主ロ ール(1)と該主ロール(1)に接する補助ロール(11)との間に形成されるインキ溜 まりに向けてノズル(64)を垂下し、該ノズル(64)をロールの軸方向と平行に移動 させつつノズル(64)からインキを流出してインキ溜まりにインキを供給し、又、 該ノズル(64)をインキ溜まりの底近傍まで下降させてロールの軸方向と平行に移 動させつつ該ノズル(64)からインキを吸上げて回収するインキ供給及び回収装置 に於て、ロール(1)(11)の上方にてスライド駆動装置(95)によってロールの軸方 向と平行移動可能に設けられインキタンク(3)を出し入れ可能に収容する密閉圧 力容器(2)と、昇降装置(7)に連繋して該容器(2)上に昇降可能に配備されたノ ズル(64)と、該密閉圧力容器(2)に接続された加圧装置(4)及び減圧装置(5)と 、密閉圧力容器(2)内に交換可能に収容されるインキタンク(3)と、密閉圧力容 器(2)を気密に貫通して一端がインキタンク(3)内に侵入してインキタンク(3) の底まで延び他端が前記ノズル(64)に繋がった管路(60)とによって構成され、ノ ズル(64)先端は合成樹脂にて形成され且つ180゜対向位置に略逆V字状の開口 面(65a)(65a)を形成して、開口面間のノズル先端部の壁面(65b)(65b)を先細とな し、ノズルの略逆V字状の開口面(65a)(65a)を主ロール(1)及び補助ロール(1
1) の周面に対向させている。
【0009】 請求項2のインキ供給及び回収装置は、請求項1に於て、加圧装置(4)と減
圧 装置(5)は、共通のコンプレッサ(42)を使用し、減圧時は、コンプレッサからの 高速空気流をエゼクター(406)を通過させて該エゼクター(406)によって生じる吸 引作用で密閉圧力容器(2)内の空気を吸引する。
【0010】 請求項3のインキ供給及び回収装置は、ノズル(64)の略逆V字状開口面(65a)( 65a)間のノズル先端部の壁面(65b)(65b)に貫通孔(65c)が開設されている。
【0011】
【作用及び効果】
請求項1のインキの供給及び回収装置は、インキ供給時は、加圧装置(4)によ って密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を外気圧力よりも高めてイ ンキタンク(3)内のインキをノズル(64)から流出させ、インキ回収時は、減圧装 置(5)により密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を負圧にしてイン キ溜まりのインキをノズル(64)からインキタンク(3)内に吸引回収できる。 又、高速の空気流により密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を加 圧或いは減圧してインキの供給と回収を行なうため、従来のチューブポンプ(101 )を用いたものに比べて、インキ供給或いは回収の立上り時間及び単位時間当た りのインキ送給量を大にして、インキ供給、回収の時間を短縮できる。
【0012】 又、インキタンク(3)とノズル(64)との間の管路(60)に可撓性ホース(62)を使 用しても、該ホースは、ノズル(64)が上下動する程度ではV字状に屈曲すること のない硬質のものが使用でき、チューブポンプを使用した場合の様に、チューブ がV字状に屈曲して、ポンプの送給能力を大幅に低下させることはない。 密閉圧力容器(2)に対する加圧力、吸引力の調整によって、インキの供給、回 収能力を自由に調整できる。
【0013】 ノズル(64)の略逆V字状開口面(65a)(65a)間のノズル先端部の壁面(65b)
(65b) は、先細に形成されているため、開口面(65a)(65a)をロール(1)(11)
の周面で半 ば塞ぐ位置までノズル(64)を下降させることができ、又、ノズル(64)先端から空 気が入っても、空気と一緒にインキを一挙に吸上げ、インキの吸上げ力の低下は 殆どない。従って、回収仕切れずにロール(1)(11)間のインキ溜まりに残存する インキ量を、従来よりも大幅に少量にでき、後工程の洗浄時間を短縮できる。 チューブポンプを使用しないため、インキタンク(3)とノズル(64)を繋ぐ管路 (60)の長さを短くでき、管路(60)内に付着して無駄となるインキ量を少なくでき 、又、管路(60)の洗浄も素速くできる。
【0014】 請求項2は、インキ供給及び回収の点では前記請求項1の作用効果と同じ作用 効果を有している。 又、請求項2は、加圧装置(4)と減圧装置(5)は、共通のコンプレッサ(42)を 使用し、インキ供給時は、コンプレッサ(42)からの高速空気流を密閉圧力容器( 2)に供給して、密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を外気圧力よ りも高めてインキタンク(3)内のインキをノズル(64)から流出させ、インキ回収 時は、コンプレッサからの高速空気流をエゼクター(406)を通過させて該エゼク ター(406)によって生じる吸引作用で密閉圧力容器(2)内の空気を吸引し、密閉 圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を負圧にしてインキをノズル(64)か らインキタンク(3)内に吸引回収できる。 コンプレッサ(42)は1台で済むため、構成が簡素化され、コストの低減を図る ことができる。
【0015】 請求項3のインキ供給及び回収装置は、インキ回収時に、インキ溜まりの液面 がノズル(64)の貫通孔(65c)よりも高位置であれば、該貫通孔(65c)からもインキ が吸上げられるため、インキの回収能率が向上する。 又、液面がノズル(64)の貫通孔(65c)よりも下がると、貫通孔(65c)によって、 吸引力が弱まるため、吸引力が強過ぎてノズル先部が扁平に潰れてインキ吸引が 極端に低下することを防止する役割を成す。
【0016】
【考案の実施の形態1】 図1に示す如く、主ロール(1)と補助ロール(11)の上方に、ロールの軸方向と 平行にスライド可能に台板(93)が配備される。図10に示す従来例と同様にして 主ロール(1)は、版胴(12)に対し接触離間可能に配備され、表面に微細な凹凸を 形成している。補助ロール(11)は、表面がゴム製であって、該主ロール(1)に対 向して接触離間可能且つ加圧可能に配備されている。 台板(93)は、複数のガイドローラ(94)をガイドフレーム(300)に転動可能に係 合し、該ガイドフルームに沿って配備された周回チェン(96)に繋がっている。 周回チェン(96)は駆動スプロケット(図示せず)に連繋され、台板(93)のスライド 駆動装置(95)を構成している。 インキタンク(3)を収容する密閉圧力容器(2)を上記台板(93)に吊して支持す る。
【0017】 図2では、説明を解り易くするために、インキタンク(3)に対して密閉圧力容 器(2)は十分に余裕の有る大きさであるが、実際は、インキタンク(3)が出し入 れできる範囲で、密閉圧力容器(2)は可及的に小さいほど、密閉圧力容器(2)内 を高圧或いは負圧にする時間が短縮でき望ましい。 密閉圧力容器(2)は、図3に示す如く、一側面が開口した容器本体(21)と、該 開口面を塞ぐ様に取付けられた蓋体(22)とからなる2つ割り構造である。 容器本体(21)と蓋体(22)の当接面の何れか一方、或いは両面に、矩形枠状のシ ール材(29)が接着等によって剥がれない様に装着されている。 蓋体(22)は、蝶番(23)によって容器本体(21)に開閉可能に取付けられ、蓋体(2 2)は、係止手段(26)によって容器本体(21)に密閉状態に閉じられる。
【0018】 図3に基づいて係止手段(26)の一例を説明する。 係止手段(26)は、蓋体(22)の自由端に垂直面内にて回動可能に一端が枢支され たL型レバー(26a)と、容器本体(21)に受金具(26b)とによって構成され、受金具 (26b)には、下端が開口する嵌込み溝(26c)が開設されている。 蓋体(22)を閉じて、L型レバー(26a)を上向きに回転させると、L型レバー(26 a)の基端が受金具(26b)の嵌込み溝(26c)に嵌まり、容器本体(21)と蓋体(22)との 間でシール材(29)が押圧され、容器本体(21)と蓋体(22)の間を気密にシールする 。 容器本体(21)と蓋体(22)の天板に跨がって円形の孔(20)が開設されており、該 孔(20)の中心は容器本体(21)と蓋体(22)の境目に位置し、容器本体(21)と蓋体(2 2)には、半円状切欠き(20a)(20a)が開設されることになる。 上記孔(20)は、後記するノズルユニット(6)の真鍮パイプ(61)を通すための孔 である。
【0019】 容器本体(21)の側面には、透明板で気密に覆った透明覗き窓(27)が設けられて いる。該透明覗き窓(27)は、密閉圧力容器(2)内のインキタンク(3)のインキの 残量を目視して知るためのものである。 容器本体(21)の天井面には、半円状切欠き(20a)の位置に対応して、管路支え 台(86)が設けられている。 支え台(86)は、基端に下向きに短く取付け脚部(88)を有し、図4A、Bに示す 様に、先端側に開口するU字状切欠き(87)を有している。U字状切欠き(87)の幅 は、後記ノズルユニット(6)の真鍮パイプ(61)の直径よりも僅か大である。 支え台(86)には、U字状切欠き(87)に嵌まった真鍮パイプ(61)を軟係止する軟 係止具(8)が配備される。
【0020】 軟係止具(8)は、支え台(86)の外側面からU字状切欠き(87)に貫通して筒状ネ ジケース(81)を螺合してナット(85)で固定し、該ケースの内端に係止片(82)を出 没可能に配備し、ケース外端に止めネジ(84)を螺合し、止めネジ(84)と係止片(8 2)との間に圧縮バネ(83)を配備したものである。 係止片(82)は、真鍮パイプ(61)がU字状切欠き(87)の奥端に達したときに、ケ ースから先端部分が突出して真鍮パイプ(61)の側面に当たって、真鍮パイプ(61) の姿勢を保持する。 真鍮パイプ(61)をU字状切欠き(87)の開口側へ引っ張ると、係止片(82)がバネ (83)に抗して、ケース(81)内に引っ込み、真鍮パイプ(61)を支え台(86)から脱出 させることができる。 真鍮パイプ(61)をU字状切欠き(87)の奥に嵌める際も、同様にして係止片(82) が引込み、支障はない。
【0021】 支え台(86)は、U字状切欠き(87)の開口が蓋体(22)側に向き、U字状切欠き(8 7)の奥端が、容器本体(21)の半円状切欠き(20a)の円弧縁の真上より、僅か蓋体( 22)寄りに位置する様に、容器本体(21)に取付けられる。 U字状切欠き(87)を僅か蓋体(22)側寄りにした理由は、真鍮パイプ(61)の後記 するシール材(66)の厚みを考慮し、真鍮パイプ(61)を垂直に支持するためである 。 密閉圧力容器(2)の容器本体(21)の側面に、支持台(91)を配備し、該支持台上 に昇降可能にノズル昇降支え台(72)を設け、該ノズル昇降支え台(72)に昇降装置 (7)を連繋している。 昇降装置(7)は、エアーシリンダ(71)である。
【0022】 ノズル昇降支え台(72)は垂直面内でL字状に屈曲した壁面を有し、横長の壁面 (72a)と該壁面の一端から下向きに延びる縦長の壁面(72b)を有し、横長の壁面(7 2a)にノズル当り片(73)を、縦長の壁面(72b)にノズル支持片(74)を夫々側方に突 設している。 当り片(73)の先端には下向きに位置決め軸(73a)が突設され、ノズル支持片(74 )には支持筒(74a)が垂直に貫通配備されている。
【0023】 図6の如く、ノズル(64)は、合成樹脂製のパイプ(64b)の上端にL型継手(64a) を突設して形成されている。 図8の如く、ノズル先端には、180゜対称位置を斜めにカットして逆V字状 の開口面(65a)(65a)を開設しており、開口面(65a)(65a)間の壁面(65b)(65b)は先 端が鋭角に尖がっている。 内径6.5mm、外径10mmのパイプ(64b)に対して開口面の高さは、20mm程度 が望ましい。 又、開口面(65a)(65a)間の周壁(65b)(65b)には、ノズル下端から約10mmの位 置に貫通孔(65c)が開設される。 上記ノズル(64)に代えて、金属パイプ又は屈曲容易でない樹脂製硬質パイプの 上端にL型継手(64a)を設け、パイプの下端に短い合成樹脂パイプを嵌めて、該 パイプ先端に上記同様の開口面(65a)(65a)を形成してもよい。
【0024】 上記ノズル(64)のL型継手(64a)に管路(60)が接続されてノズルユニット(6) が構成される。管路(60)の先端側がインキタンク(3)に挿入される。 図2、図6の如く、実施例ではインキタンク(3)は、インキメーカがインキを 容れて販売するタンクを想定しており、上面の一端側に開口(32)、他端側に取っ 手(33)が設けられている。 実施例の管路(60)は、インキタンク(3)に差込む真鍮パイプ(61)に可撓性ホー ス(62)を接続して形成され、該パイプ(61)は、縦長真直部(61a)の上端は、ノズ ル(64)側に、下端はインキタンク(3)の開口(32)から遠ざかる方向に互いに略直 角に屈曲している。可撓性ホース(62)の先端が前記ノズル(64)のL型継手(64a) に繋がっている。
【0025】 真鍮パイプ(61)はインキタンク(3)の開口(32)に余裕のある状態にタンクの底 面まで挿入される。 可撓性ホース(62)は、合成樹脂によって形成され可撓性であるが硬質で弾性復 帰力が強く、相当に強い力を加えない限りV字状には屈曲しない。 又、真鍮パイプ(61)の縦長真直部(61a)には、前記密閉圧力容器(2)のノズル ユニット挿入孔(20)との気密を画るためのシール材(66)が装着されている。実施 例のシール材(66)は、合成樹脂製の弾性パイプを短く切って真鍮パイプ(61)に嵌 めたものである。
【0026】 前記容器本体(21)の天井に接続口(28)を設け、図2に示す如く、該接続口(28) に加圧装置(4)及び減圧装置(5)を連繋する。 図7に示す如く、実施例の加圧装置(4)、減圧装置(5)は、1つのコンプレッ サ(42)によって、密閉圧力容器(2)内部を加圧・減圧できる。 コンプレッサ(42)から第1、第2流路(400a)(400b)を分岐して形成する。 第1流路(400a)は密閉圧力容器(2)に分岐して繋がり、エゼクター(真空発生 器)(406)を介して第2流路(400b)に合流している。 エゼクター(406)は、第2流路(400b)から該エゼクターへ圧縮空気を送入する ことにより、第1流路(400a)側を吸引して真空を発生させる公知のものである。 上記エゼクター(406)から、第2流路(400b)の延長上に第3流路(400c)が延び 、サイレンサー(407)を介して大気に開放されている。
【0027】 第1流路(400a)には、密閉圧力容器(2)への分岐部(400d)とコンプレッサ(42) との間にて、上流側から順に切換弁(401)、減圧弁(402)を設け、エゼクター(406 )側にも切換弁(408)を設けている。 第2流路(400b)には、上流側に切換弁(404)、下流側に減圧弁(405)を設けてい る。
【0028】 密閉圧力容器(2)に対する加圧時は、第1流路(400a)の下流側の切換弁(408) と第2流路(400b)の切換弁(404)を閉じ、第1流路(400a)の上流側の切換弁(401) を開き、加圧装置(4)側を働かせる。 コンプレッサ(42)からの高速空気流が、矢印Aで示す如く、減圧弁(402)を通 って密閉圧力容器(2)に流れ、密閉圧力容器(2)内を加圧する。 減圧時は、第1流路(400a)の下流側の切換弁(408)と第2流路(400b)の切換弁( 404)を開き、第1流路(400a)の上流側の切換弁(401)を閉じ、減圧装置(5)側を 働かせる。コンプレッサ(42)からの高速空気は、矢印Bで示す如く、第2流路(4 00b)から第3流路(400c)へ流れ、矢印Cで示す様に、密閉圧力容器(2)側から第 3流路(400c)への空気の流れが生じ、密閉圧力容器(2)内は負圧となる。 第3流路(400c)から高速空気流が大気に放出される際、サイレンサー(407)を 通過するため、空気放出音は低くなり騒音を発しない。
【0029】 インキ供給は、主ロール(1)と補助ロール(11)との間のインキ溜まりに、液面 検出器を設けて、インキの量が下限設定値以下になれば、自動的にインキ供給信 号を発して、上記加圧、減圧装置(4)(5)を加圧側に切換えてインキ供給がなさ れる。 インキが上限設定値に達すれば、コンプレッサー(42)が停止してインキ供給は 停止する。 インキの回収は、手動ボタン(図示せず)の操作或いは所定量の印刷が終了すれ ば、制御装置(図示せず)からの信号によって自動的に行なわれる。
【0030】 然して、密閉圧力容器(2)の蓋体(22)を開き、容器本体(21)にインキタンク( 3)を挿入する。 インキタンク(3)には、予めノズルユニット(6)を取付けておく。即ち、イン キタンク(3)の開口(32)に真鍮パイプ(61)を挿入しておく。 インキタンク(3)を容器本体(21)に挿入する際、真鍮パイプ(61)の上部を支え 台(86)のU字状切欠き(87)の奥まで押込み、シール材(66)を容器本体(21)の半円 状切欠き(20a)に嵌める。前記の如く、支え台(86)により、真鍮パイプ(61)は、 垂直姿勢に自動的に支持される。 蓋体(22)を閉じて、係止手段(26)で止める。
【0031】 ノズルユニット(6)をノズル昇降支え台(72)にセットする。 これは、ノズルユニット(6)のノズル(64)をノズル昇降支え台(72)上の支持筒 (74a)に上方から嵌め、可撓性ホース(62)を位置決め軸(73a)の下方を潜らせて当 り片(73)の下面に当てるだけでよい。 従来の様に、ノズルをノズル昇降支え台(72)にセットして、軟質可撓性のチュ ーブをロータに這わせる様にセットするのに比べて、遥かに簡単であり、作業性 がよい。 可撓性ホース(62)は硬質で弾性復帰力が強いため、可撓性ホース(62)は当り片 (73)を下から押し上げ気味となり、その反力によって、ノズル(64)のL型継手(6 4a)は、ノズル支持片(74)上の支持筒(74a)の上端を押える。これによってノズル (64)の上方への持上がりが防止され、又、前記位置決め軸(73a)によって、可撓 性ホース(62)が当り片(73)から側方に外れることが防止される。 上記状態で、ノズル昇降支え台(72)が下降すれば、ノズル(64)先端は主ロール (1)と補助ロール(11)との間のインキ溜まりの底に達し、ノズル開口面(65a)(65 a)はロール(1)(11)に対向して、半ば塞がれた状態となる。
【0032】 インキ供給時は、前記の如く、加圧、減圧装置(4)(5)を加圧側に切換えて運 転する。 コンプレッサ(42)からの高速空気流が、密閉圧力容器(2)内部を短時間で高圧 に満たし、インキタンク(3)内のインキをノズル(64)から流出させる。 同時に密閉圧力容器(2)とノズル(64)をロールの軸方向と平行に移動させて、 ロール(1)(11)間のインキ溜まりに沿ってインキを供給する。 減圧バルブ(402)の調整によって、ノズル(64)からのインキの流出量を自由に 設定できる。
【0033】 インキ回収時は、ノズル(64)をロール間のインキ溜まりの底に近接或いは接触 するまで下降させ、加圧、減圧装置(4)(5)を吸引側に切換えて運転する。密閉 圧力容器(2)とノズル(64)をロールの軸方向と平行に移動させる。 エゼクター(406)を通過する高速空気流による吸引作用によって、密閉圧力容 器(2)内も短時間で負圧となり、インキ溜まりのインキをノズル(64)からインキ タンク(3)内に吸引回収する。
【0034】 インキ替えの際は、上記とは逆の手順でノズル昇降支え台(72)からノズルユニ ット(6)を外し、該ノズルユニット(6)の真鍮パイプ(61)をインキタンク(3)に 嵌めたまま該インキタンク(3)を密閉圧力容器(2)から取り出し、新たなインキ タンク(3)及びノズルユニット(6)をセットすればよい。
【0035】 高速の空気流により密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を加圧或 いは減圧してインキの供給と回収を行なうため、従来のチューブポンプ(101)を 用いたものに比べて、インキ供給或いは回収の立上り時間及び単位時間当たりの インキ送給量を大にして、インキ供給、回収の時間を短縮できる。
【0036】 又、インキタンク(3)とノズル(64)との間の管路(60)に可撓性ホース(62)を使 用しても、該ホースは、ノズル(64)が上下動する程度ではV字状に屈曲すること のない硬質のものが使用でき、チューブポンプを使用した場合の様に、チューブ がV字状に屈曲して、ポンプの送給能力を大幅に低下させることはない。 密閉圧力容器(2)に対する加圧力、吸引力の調整によって、インキの供給、回 収能力を自由に調整できる。
【0037】 ノズル(64)の略逆V字状開口面(65a)(65a)間のノズル先端部の壁面(65b)(65b) は、先細に形成されているため、開口面(65a)(65a)をロール(1)(11)の周面で半 ば塞ぐ位置までノズル(64)を下降させることができ、又、ノズル(64)先端から空 気が入っても、空気と一緒にインキを一挙に吸上げ、インキの吸上げ力の低下は 殆どない。従って、回収仕切れずにロール(1)(11)間のインキ溜まりに残存する インキ量を、従来よりも大幅に小にでき、後工程の洗浄時間を短縮できる。 チューブポンプを使用しないため、インキタンク(3)とノズル(64)を繋ぐ管路 (60)の長さを短くでき、管路(60)内に付着して無駄となるインキ量を少なくでき 、又、管路(60)の洗浄も素速くできる。
【0038】 実施例の様に、インキタンク(3)に差込んだ真鍮パイプ(61)の下端をインキタ ンク(3)の開口(32)から遠ざかる様に屈曲しておけば、インキ回収の際に、空気 を巻き込んで、インキタンク(3)内が泡立っても、泡立つ位置が開口(32)から遠 いため、インキが吹き零れることはない。 尚、インキ供給の際、インキが設定上限位置に達したとき、加圧装置(4)側の 管路(41)のコンプレッサ(42)と密閉圧力容器(2)との間を単に閉じるだけでは、 第1流路(400a)内の高圧が残っており、ノズル(64)からある程度の垂れ落ちは避 けられないが、インキ供給停止信号により切換弁(401)が閉じた後、切換弁(404) (408)を約2秒開いて、密閉圧力容器(2)内を減圧してインキの垂れ落ちを防止 している。
【0039】
【実施例】
ノズルの先端の開口面(65a)(65a)の高さの違いと、開口面(65a)(65a)間の 壁面の貫通孔(65c)の有無によるインキ回収後のインキ溜まりのインキ残量を調 べた。 条件 ・インキ粘度 ザーンカップ#4で11秒 ・ノズル内径6.5mm、外径10mm ・ロール間のインキ溜まりのインキ量 900cc ・インキ回収時間 1分14秒 の条件で、4回づつ行なった平均のインキ残量は、 図8のAで示す様に、開口面(65a)(65a)の高さが10mmで貫通孔(65c)のない 場合、約146ccであった。 図8のBで示す様、開口面(65a)(65a)の高さが20mmで貫通孔(65c)のない場 合、約75ccであった。 図8のC、Dで示す様に、開口面(65a)(65a)の高さが20mmで、下端から10 mmの高さに直径1.5mmの貫通孔を開設した場合、約66.5ccであった。 従来のチューブポンプ式では、1分40秒の回収時間で、インキ残量は、21 2ccであった。 インク回収後に、ロールの洗浄に要する時間は、実施例の場合、1分で十分で あるが、従来のチューブポンプでは、2分30秒は必要である。 又、インキ代えに要する時間、即ち、ノズルユニット及びインキタンクを外し 、新たなノズルユニット及びインキタンクをセットするのに要する時間は、実施 例の場合15秒あれば十分であるが、従来のチューブポンプ式では40秒程度は 要する。
【0040】 上記の如く、本考案のインキ供給及び回収装置は、インキ回収率、インキ回収 時間、ロール洗浄時間、インキ替えの段取時間の何れもが、従来のチューピング ポンプ式インキ供給、回収装置よりも、優れているのは明らかである。 本考案は、上記実施例の構成に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲 に記載の範囲で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】段ボール印刷機に於けるインキ供給及び回収装
置の斜面図である。
【図2】同上の一部断面した正面図である。
【図3】密閉圧力容器の斜面図である。
【図4】A図は支え台の平面図、B図は支え台にパイプ
が嵌まった状態の平面図である。
【図5】ノズルユニットを外した状態のノズル昇降支え
台の斜面図である。
【図6】インキタンクにノズルユニットを挿入した状態
の断面図である。
【図7】加圧装置及び減圧装置の説明図である。
【図8】ノズル先部の説明図である。
【図9】インキ溜まりに対するノズル開口の向きを示す
正面図である。
【図10】従来のフレキソ印刷機用とプリスロ印刷機用
の中間タイプのインキを用いる印刷機の正面図である。
【図11】従来のチューブポンプを用いたインキ供給及
び回収装置の斜面図である。
【図12】同上のチューブポンプのチューブがV字状に
屈曲した状態の斜面図である。
【符号の説明】
(1) 主ロール (11) 補助ロール (2) 密閉圧力容器 (3) インキタンク (4) 加圧装置 (5) 減圧装置 (6) ノズルユニット (64) ノズル (65a) 開口面 (7) 昇降装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴(12)に対して接触離間可能な主ロー
    ル(1)と該主ロール(1)に接する補助ロール(11)との間
    に形成されるインキ溜まりに向けてノズル(64)を垂下
    し、該ノズル(64)をロールの軸方向と平行に移動させつ
    つノズル(64)からインキを流出してインキ溜まりにイン
    キを供給し、又、該ノズル(64)をインキ溜まりの底近傍
    まで下降させてロールの軸方向と平行に移動させつつ該
    ノズル(64)からインキを吸上げて回収するインキ供給及
    び回収装置に於て、ロール(1)(11)の上方にてスライド
    駆動装置(95)によってロールの軸方向と平行移動可能に
    設けられインキタンク(3)を出し入れ可能に収容する密
    閉圧力容器(2)と、昇降装置(7)に連繋して該容器(2)
    上に昇降可能に配備されたノズル(64)と、該密閉圧力容
    器(2)に接続された加圧装置(4)及び減圧装置(5)と、
    密閉圧力容器(2)内に交換可能に収容されるインキタン
    ク(3)と、密閉圧力容器(2)を気密に貫通して一端がイ
    ンキタンク(3)内に侵入してインキタンク(3)の底まで
    延び他端が前記ノズル(64)に繋がった管路(60)とによっ
    て構成され、ノズル(64)先端は180゜対向位置に略逆V字
    状の開口面(65a)(65a)を形成して、開口面間のノズル先
    端部の壁面(65b)(65b)を先細となし、ノズルの略逆V字
    状の開口面(65a)(65a)を主ロール(1)及び補助ロール(1
    1)の周面に対向させ、インキ供給時は、加圧装置(4)に
    よって密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部
    を外気圧力よりも高めてインキタンク(3)内のインキを
    ノズル(64)から流出させ、インキ回収時は、減圧装置
    (5)により密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)
    内部を負圧にしてインキ溜まりのインキをノズル(64)か
    らインキタンク(3)内に吸引回収できる印刷機へのイン
    キ供給及び回収装置。
  2. 【請求項2】 版胴(12)に対して接触離間可能な主ロー
    ル(1)と該主ロール(1)に接する補助ロール(11)との間
    に形成されるインキ溜まりに向けてノズル(64)を垂下
    し、該ノズル(64)をロールの軸方向と平行に移動させつ
    つノズル(64)からインキを流出してインキ溜まりにイン
    キを供給し、又、該ノズル(64)をインキ溜まりの底近傍
    まで下降させてロールの軸方向と平行に移動させつつ該
    ノズル(64)からインキを吸上げて回収するインキ供給及
    び回収装置に於て、ロール(1)(11)の上方にてスライド
    駆動装置(95)によってロールの軸方向と平行移動可能に
    設けられインキタンク(3)を出し入れ可能に収容する密
    閉圧力容器(2)と、昇降装置(7)に連繋して該容器(2)
    上に昇降可能に配備されたノズル(64)と、該密閉圧力容
    器(2)に接続された加圧装置(4)及び減圧装置(5)と、
    密閉圧力容器(2)内に交換可能に収容されるインキタン
    ク(3)と、密閉圧力容器(2)を気密に貫通して一端がイ
    ンキタンク(3)内に侵入してインキタンク(3)の底まで
    延び他端が前記ノズル(64)に繋がった管路(60)とによっ
    て構成され、ノズル(64)先端は180゜対向位置に略逆V字
    状の開口面(65a)(65a)を形成して、開口面間のノズル先
    端部の壁面(65b)(65b)を先細となし、ノズルの略逆V字
    状の開口面(65a)(65a)を主ロール(1)及び補助ロール(1
    1)の周面に対向させ、加圧装置(4)と減圧装置(5)は、
    共通のコンプレッサ(42)を使用し、インキ供給時は、コ
    ンプレッサ(42)からの高速空気流を密閉圧力容器(2)に
    供給して、密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)
    内部を外気圧力よりも高めてインキタンク(3)内のイン
    キをノズル(64)から流出させ、インキ回収時は、コンプ
    レッサからの高速空気流をエゼクター(406)を通過させ
    て該エゼクター(406)によって生じる吸引作用で密閉圧
    力容器(2)内の空気を吸引し、密閉圧力容器(2)内部及
    びインキタンク(3)内部を負圧にしてインキをノズル(6
    4)からインキタンク(3)内に吸引回収できる印刷機への
    インキ供給及び回収装置。
  3. 【請求項3】 ノズル(64)の略逆V字状開口面(65a)(65
    a)間のノズル先端部の壁面(65b)(65b)には、貫通孔(65
    c)が開設されている請求項1又は2に記載のインキ供給
    及び回収装置。
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