JP3005522B2 - 印刷機へのインキ供給及び回収装置 - Google Patents

印刷機へのインキ供給及び回収装置

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JP3005522B2
JP3005522B2 JP10145232A JP14523298A JP3005522B2 JP 3005522 B2 JP3005522 B2 JP 3005522B2 JP 10145232 A JP10145232 A JP 10145232A JP 14523298 A JP14523298 A JP 14523298A JP 3005522 B2 JP3005522 B2 JP 3005522B2
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陽一 梅谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は主として段ボールシート
の印刷機に於ける、インキの供給及び回収装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】段ボー
ルシートの印刷機として、近時、速乾性インキ(フレキ
ソインキ)を使用するフレキソ印刷機と遅乾性インキを
使用するプリスロ印刷機の中間のタイプの印刷機が実施
されている。該印刷機は、図8に示す如く、版胴(12)に
接触し表面に微細な凹凸を形成した主ロール(1)と、該
主ロール(1)に対向して接触配備した補助ロール(11)
と、インキの供給及び回収装置(100)とによって構成さ
れる。インキは、フレキソインキよりも少し粘度が高
く、ロール上に付着しているときは乾燥し難く、段ボー
ルシートSに付着した際には速やかに乾燥する特性のイ
ンキ(例えば、理合社製ザーンカップ#4で10〜13
秒)で、約10秒で乾燥するものを使用する。
【0003】ロール間のインキ溜まりに供給されたイン
キは、主ロール(1)表面の微細な凹部に溜まって版胴(1
2)に受け渡される。又、補助ロール(11)によって余分の
インキが掻き取られて、補助ロール(11)を通過した主ロ
ール(1)の表面には全長に亘って略均一にインキが付着
する。従って、該主ロール(1)からインキが受け渡され
る版胴の凸部には均一にインキが付着し、印刷の際のイ
ンキ斑、色振れ、ゴースト等の問題は生じない。又、従
来のフレキソインキによる印刷に比べて、少し粘度の高
いインキを使用して、印刷面に艶のある美しい印刷が実
現できる。又、フレキソインキの場合の様に、インキの
固化を防止するためにインキを循環管路にて循環させる
必要はないため、インキの供給及び回収のための装置は
簡素化出来、例えば、図9に示すチューブポンプ(101)
を使用してインキの供給と回収を同じ装置(100)で行な
うことができる。
【0004】上記インキの供給及び回収装置(100)は、
ロール(1)(11)の上方にロールの軸方向と平行にスライ
ド可能に支持台(9)を配備し、該支持台(9)をスライド
駆動装置(95)に連繋する。支持台(9)上には、チューブ
ポンプ(101)、エアーシリンダ(71)に連繋されて昇降す
るノズル支持台(72)、該ノズル支持台(72)に載置され先
端がロール(1)(11)間に向けて下向きに屈曲したノズル
(64)、インキタンク(3)、チューブポンプ(101)を経由
してインキタンク(3)とノズル(64)とを繋ぐ可撓性チュ
ーブ(103)が配備されている。チューブポンプ(101)は、
公知の如く、ロータ(101b)によって断続的にチューブを
押出し、インキを送給するもので、モータ(102)の正、
逆回転の切換えによって、送給方向を反対に切換えでき
る。支持台(9)をロール(1)(11)の軸方向に移動させつ
つ、チューブポンプ(101)のロータ(101b)を正方向に回
転させて、ロール間にインキを供給する。
【0005】インキの回収は、エアーシリンダ(71)によ
ってノズル支持台(72)を下降させ、ノズル(64)の下端を
ロール間のインキ溜まりの底に近接させ、この状態で支
持台(9)をロールの軸方向と平行にスライドさせなが
ら、チューブポンプ(101)のロータ(101b)を逆転させ
て、インキをインキタンク(3)に回収する。インキ替え
の際は、チューブポンプ(101)から可撓性チューブ(103)
を外し、インキタンク(3)、可撓性チューブ(103)及び
ノズル(64)をセットとして一緒に交換する。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】上記チューブポンプ
式のインキ供給及び回収装置は、可撓性チューブ(103)
をチューブポンプ(101)にセットするために手間がかか
る。チューブポンプ(101)への可撓性チューブのセット
は、チューブポンプ(101)の上蓋(101a)を取って、可撓
性チューブ(103)をロータ(101b)をかわす様にU字状に
屈曲した状態で嵌め込むのであるが、チューブポンプ(1
01)は印刷機の構造上、1.7m程度の高さ位置に取り付
けられており、チューブポンプ(101)を見上げながらの
作業となり、作業性が悪い。
【0007】又、ロータ(101b)で可撓性チューブ(103)
を押し出すため、可撓性チューブ(103)は柔らかい材料
で形成されている。図10に示す如く、インキ回収の際
にノズル支持台(72)を下降させたとき、チューブポンプ
(101)とノズル(64)の基端(64b)との間で、可撓性チュー
ブ(103)がV字状に屈曲(103a)し、インキの通過が邪魔
され、吸引能力が大幅に低下する。従って、インキ回収
のために、ノズル(64)をローラの軸方向に何度も往復さ
せなければならず、回収に時間がかかる。屈曲(103b)が
完全に折れ曲った状態となれば、吸引能力は殆どなくな
る。この可撓性チューブ(103)のV字状の屈曲現象は、
可撓性チューブ(103)をロータ(101b)にセットする際に
も、よく起こることであり、可撓性チューブ(103)のセ
ットは慎重に行なわねばならない。
【0008】インキ回収の完了が遅いことから、作業者
がチューブの曲りに気付いて、装置を停止しないまま装
置の上方から手を伸して、チューブの曲りを矯正しよう
として、事故を起こしたこともある。インキタンク(3)
とチューブポンプ(101)との間で、チューブがV字状に
屈曲した場合、インキ供給の能力が極端に低下する。
又、チューブポンプの特性として、可撓性チューブ(10
3)に空気が混じると、送給能力が低下する。ノズルの下
端をローラ間のインキ溜まりの底まで下降させても、イ
ンキ量が減ると、必ずノズルの先端から空気が混入して
チューブポンプ(101)の能力低下は避けられない。
【0009】更に、チューブポンプ(101)を使用する
と、少なくともロータ(101b)を経由させるためにチュー
ブを曲げる分だけ、チューブが長くなることは避けられ
ない。従って、チューブ内に付着して無駄になるインキ
量も多くなり、チューブの洗浄も手間がかかる。更に、
チューブが長くなると、チューブポンプ(101)が作動し
てから、実際にインキがロール間に供給される迄の時
間、或いはインキの吸上げ回収が開始されるまでの立上
り時間が長くかかり、能率が悪い。本発明は、上記チュ
ーブポンプの問題点を解消し、インキの回収時間を短縮
でき、インキ替えが簡単で、インキの無駄を可及的に少
なくできるインキ供給及び回収装置を明らかにするもの
である。
【0010】本発明のインキ供給及び回収装置は、版胴
(12)に対して接触離間可能な主ロール(1)と該主ロール
(1)に接する補助ロール(11)との間に形成されるインキ
溜まりに向けてノズル(64)を垂下し、該ノズル(64)をロ
ールの軸方向と平行に移動させつつノズル(64)からイン
キを流出してインキ溜まりにインキを供給し、又、該ノ
ズル(64)をインキ溜まりの底近傍まで下降させてロール
の軸方向と平行に移動させつつ該ノズル(64)からインキ
を吸上げて回収するインキ供給及び回収装置に於て、ロ
ール(1)(11)の上方にてロールの軸方向と平行移動可能
に設けられスライド駆動装置(95)によって平行移動する
密閉圧力容器(2)と、該密閉圧力容器(2)と一体的に平
行移動可能に設けられ昇降装置(7)によって昇降するノ
ズル(64)と、密閉圧力容器(2)に接続された加圧装置
(4)及び減圧装置(5)と、密閉圧力容器(2)内に交換可
能に収容されるインキタンク(3)と、密閉圧力容器(2)
を気密に貫通して一端がインキタンク(3)内に侵入して
インキタンク(3)の底まで延び、他端が前記ノズル(64)
に繋がった管路(6)とによって構成され、加圧装置(4)
及び減圧装置(5)は、共通のコンプレッサ(42)を使用
し、インキ供給時は、コンプレッサ(42)と密閉圧力容器
(2)を繋ぐ流路からの高速空気流を密閉圧力容器(2)に
供給して、密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)
内部を外気圧力よりも高めてインキタンク(3)内のイン
キをノズル(64)から流出させ、インキ回収時は、コンプ
レッサ(42)と密閉圧力容器(2)を繋ぐ流路の容器側に、
コンプレッサーからの高速空気を通過させることによっ
て生じるオリフィス効果による負圧を発生させ密閉圧力
容器(2)内の空気を吸引し、密閉圧力容器(2)内部及び
インキタンク(3)内部を負圧にしてインキ溜まりのイン
キをノズル(64)からインキタンク(3)内に吸引回収する
ことを特徴とする。
【0011】具体的には、インキタンク(3)の上面には
管路(6)を挿通する開口(32)が開設され、管路(6)のタ
ンク内の先端は、開口(32)の真下位置から遠ざかる方向
に屈曲している。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用及び効果】インキ供給時は、ノズル(64)をロール
の軸方向と平行に移動させつつ、加圧装置(4)によって
密閉圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を外気
圧力よりも高めてインキタンク(3)内のインキをノズル
(64)から流出させる。インキ回収時は、ノズル(64)をロ
ール間のインキ溜まりの底に近接するまで下降させ、該
ノズル(64)をロールの軸方向と平行に移動させつつ、減
圧装置(5)により密閉圧力容器(2)内部及びインキタン
ク(3)内部を負圧にしてインキ溜まりのインキをノズル
(64)からインキタンク(3)内に吸引回収する。
【0017】本発明では、従来の様にチューブポンプを
使用しないため、インキ替え毎に可撓性チューブをポン
プにセットする煩わしさはない。又、チューブポンプを
使用しないため、インキタンク(3)とノズル(64)を繋ぐ
管路(6)の長さを短くでき、管路(6)内に付着して無駄
となるインキ量を少なくでき、又、管路(6)の洗浄も素
速くできる。又、高速の空気流によりインキタンク(3)
を加圧或いは減圧してインキの供給と回収を行なうた
め、従来のチューブポンプ(101)を用いたものに比べ
て、インキ供給或いは回収の立上り時間及び単位時間当
たりのインキ送給量を大にして、インキ供給、回収の時
間を短縮できる。
【0018】又、インキタンク(3)とノズル(64)との間
の管路(6)に可撓性ホース(62)を使用しても、該ホース
は、ノズル(64)が上下動する程度ではV字状に屈曲する
ことのない硬質のものが使用でき、チューブポンプを使
用した場合の様に、チューブがV字状に屈曲して、ポン
プの送給能力を大幅に低下させることはない。密閉圧力
容器(2)に対する加圧力、吸引力の調整によって、イン
キの供給、回収能力を自由に調整できる。又、ノズル(6
4)先端から空気が入っても、空気と一緒にインキを一挙
に吸上げ、インキの吸上げ力が大幅に低下することはな
く、チューブポンプを使用した場合の様に、チューブに
空気が入り込んで、吸上げ能力が低下して、回収時間が
長くかかることはない。
【0019】インキタンク(3)内の管路(6)の先端側を
インキタンク(3)の開口(32)から遠ざかる様に屈曲して
おけば、液体回収の際に、空気を巻き込んでインキタン
ク(3)内が泡立っても、インキが吹き零れることはな
い。
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態1】図1に示す如く、主ロール(1)
と補助ロール(11)の上方に、ロールの軸方向と平行にス
ライド可能に支持台(9)が配備される。支持台(9)は、
複数のガイドローラ(94)をガイドフレーム(300)に転動
可能に係合し、該ガイドフルームに沿って配備された周
回チェン(96)に繋がっている。周回チェン(96)は駆動ス
プロケット(図示せず)に連繋され、支持台(9)のスライ
ド駆動装置(95)を構成している。前記ガイドローラ(94)
を具えた台板(93)から柱板(92)を垂下させ、柱板(92)の
下端に柱板(92)の両側に突出する様に水平に載せ板(91)
を設けている。載せ板(91)の一方に、昇降可能にノズル
支持台(72)を設け、該ノズル支持台(72)に昇降装置(7)
を連繋している。昇降装置(7)は、エアーシリンダ(71)
である。
【0022】ノズル支持台(72)は水平面内でL字状に屈
曲した壁面を有し、長手側の壁面に2個の、他の壁面に
1個の支え片(73)を同じ高さ位置に突設している。支え
片(73)は、壁面の外面から外側に短く延び、更に上向き
に屈曲してL字状を呈している。各支え片(73)には、各
支え片(73)に跨がってノズル(64)を載せた時、ノズル(6
4)を軟係止する軟係止具(8a)が設けられている。軟係止
具(8a)の構造は、後記の密閉圧力容器(2)の説明の際に
詳述する。ノズル(64)は、真鍮パイプを水平面内でL字
状に屈曲し、更に先端側を下向き長く曲げ、基端を上向
きに短く曲げて形成されている。ノズル(64)の水平L字
状部(64a)を前記ノズル支持台(72)の支え片(73)(73)(7
3)に載せて、ノズル先端をロール(1)(11)間の真上に位
置させる。実施例では、ノズル(64)の先端にノズル先部
(65)を取付けている。
【0023】前記ノズル支持台(72)は、上昇位置にて図
1の2点鎖で示す如く、略90゜反転可能であって、ノ
ズル(64)の交換の際は、ノズル支持台(72)を手前に引出
して、ノズル(64)の下端を補助ロール(11)外側に位置さ
せて行なうことができ、作業性がよく、又、ノズル(64)
をロール上に落としてロールを傷つける虞れがない。
【0024】図5、図6に示す如く、ノズル先部(65)
は、ゴム等の弾性部材にて略逆三角形の厚板状に形成さ
れ、左右の両辺(65a)(65a)は主ロール(1)と補助ロール
(11)の曲率に対応して円弧状に凹んでいる。ノズル先部
(65)の厚み方向及び幅方向の中心には、貫通孔(65c)が
開設され該孔に上方から前記ノズル(64)が嵌合される。
ノズル先部(65)の下部は一方の面が下端が薄くなる様に
斜めにカットされており、前記貫通孔(65c)がカット面
(65b)に縦長の長孔状に開口(66b)している。
【0025】上記ノズル(64)とインキタンク(3)が管路
(6)にて接続される。実施例ではインキタンク(3)は、
インキメーカがインキを容れて販売するタンクを想定し
ており、上面の一端側に開口(32)、他端側に取っ手(33)
が設けられている。実施例の管路(6)は、インキタンク
(3)に差込む真鍮パイプ(61)に可撓性ホース(62)を接続
して形成され、該パイプ(61)は、縦長真直部(61a)の上
端は、ノズル(64)側に、下端はインキタンク(3)の開口
(32)から遠ざかる方向に互いに略直角に屈曲している。
真鍮パイプ(61)をインキタンク(3)の開口(32)に余裕の
ある状態にタンクの底面まで挿入し、可撓性ホース(62)
の先端をノズル(64)の上向き基端に接続している。可撓
性ホース(62)は、ノズル(64)がエアーシリンダ(71)によ
って昇降する程度では、V字状に屈曲することのない硬
さのものを選択する。又、真鍮パイプ(61)の縦長真直部
(61a)には、後記する密閉圧力容器(2)の管路挿入孔(2
0)との気密を画るためのシール材(66)が装着されてい
る。実施例のシール材(66)は、合成樹脂製の弾性パイプ
を短く切って真鍮パイプ(61)に嵌めたものである。
【0026】支持台(9)の載せ板(91)の他方に、インキ
タンク(3)を収容する密閉圧力容器(2)が配備される。
図2では、説明を解り易くするために、インキタンク
(3)に対して密閉圧力容器(2)は十分に余裕の有る大き
さであるが、実際は、インキタンク(3)が出し入れでき
る範囲で、密閉圧力容器(2)は可及的に小さいほど、密
閉圧力容器(2)内を高圧或いは負圧にする時間を短縮で
き望ましい。密閉圧力容器(2)は、一側面が開口した容
器本体(21)と、該開口に取付けられた蓋体(22)とからな
る2つ割り構造である。蓋体(22)は、蝶番(23)によって
容器本体(21)に開閉可能に取付けられ、蓋体(22)の自由
端には、スナップアクションリング(25)が配備され、容
器本体(21)の該スナップアクションリング(25)との対応
位置に受け金具(24)が配備され、受け金具(24)とスナッ
プアクションリング(25)とによって係止手段(26)が構成
される。
【0027】容器本体(21)と蓋体(22)の当接面の何れか
一方には、矩形枠状のシール材(29)が接着等によって剥
がれない様に装着されている。容器本体(21)と蓋体(22)
の天板に跨がって円形の孔(20)が開設されており、該孔
(20)の中心は容器本体(21)と蓋体(22)の境目に位置し、
容器本体(21)と蓋体(22)には、半円状切欠き(20a)(20a)
が開設されることになる。上記孔(20)は、インキタンク
(3)と前記ノズル(64)を繋ぐ管路(6)を通すための管路
挿通孔である。
【0028】容器本体(21)の側面には、透明板で気密に
覆った透明覗き窓(27)が設けられている。該透明覗き窓
(27)は、密閉圧力容器(2)内のインキタンク(3)のイン
キの残量を目視して知るためのものである。容器本体(2
1)の天井面には、半円状切欠き(20a)の位置に対応し
て、管路支え台(86)が設けられている。支え台(86)は、
基端に下向きに短く取付け脚部(88)を有し、図4、図5
に示す様に、先端側に開口するU字状切欠き(87)を有し
ている。U字状切欠き(87)の幅は、前記真鍮パイプ(61)
の直径よりも僅か大である。支え台(86)には、U字状切
欠き(87)に嵌まった真鍮パイプ(61)を軟係止する軟係止
具(8)が配備される。
【0029】軟係止具(8)は、支え台(86)の外側面から
U字状切欠き(87)に貫通して筒状ネジケース(81)を螺合
してナット(85)で固定し、該ケースの内端に係止片(82)
を出没可能に配備し、ケース外端に止めネジ(84)を螺合
し、止めネジ(84)と係止片(82)との間に圧縮バネ(83)を
配備したものである。係止片(82)は、真鍮パイプ(61)が
U字状切欠き(87)の奥端に達したときに、ケースから先
端部分が突出して真鍮パイプ(61)の側面に当たって、真
鍮パイプ(61)の姿勢を保持する。真鍮パイプ(61)をU字
状切欠き(87)の開口側で引っ張ると、係止片(82)がバネ
(83)に抗して、ケース(81)内に引っ込み、真鍮パイプ(6
1)を支え台(86)からが脱出させることができる。真鍮パ
イプ(61)をU字状切欠き(87)の奥に嵌める際も、同様に
して係止片(82)が引込み、支障はない。前記ノズル支持
台(72)の支え片(73)に設けられた軟係止具(8a)も上記軟
係止具(8)と同様の構造である。
【0030】支え台(86)は、U字状切欠き(87)の開口が
蓋体(22)側に向き、U字状切欠き(87)の奥端が、容器本
体(21)の半円状切欠き(20a)の円弧縁の真上より、僅か
蓋体(22)寄りに位置する様に、容器本体(21)に取付けら
れる。U字状切欠き(87)を僅か蓋体(22)側寄りにした理
由は、真鍮パイプ(61)のシール材(66)の厚みを考慮し、
真鍮パイプ(61)を垂直に支持するためである。容器本体
(21)の天井には、接続口(28)を設け、図2に示す如く、
該接続口(28)に加圧装置(4)及び減圧装置(5)を連繋す
る。
【0031】加圧装置(4)は、管路(41)を介して接続口
(28)にコンプレッサ(42)を接続し、該管路(41)に上流側
に減圧バルブ(43)を流側に切換弁(45)を設ている。減圧
装置(5)は、管路(51)及び上記切換弁(45)を介して接続
口(28)に吸引ポンプ(52)を配備し、切換弁(45)と吸引ポ
ンプ(52)との間に真空調圧弁(53)を設けている。上記切
換弁(45)は、接続口(28)をコンプレッサ(42)、吸引ポン
プ(52)或いは外気に選択的に切換えできる。
【0032】インキ供給は、主ロール(1)と補助ロール
(11)との間のインキ溜まりに、液面検出器を設けて、イ
ンキの量が下限設定値以下になれば、自動的にインキ供
給信号を発して、インキ供給がなされる。インキが上限
設定値に達すれば、切換弁(45)が作動して密閉圧力容器
(2)を外気に連通させる。インキの回収は、手動ボタン
(図示せず)の操作によって行なう。
【0033】然して、支持台(9)上の密閉圧力容器(2)
の蓋体(22)を開き、容器本体(21)にインキタンク(3)を
挿入する。インキタンク(3)には、予め管路(6)を取付
けておく。即ち、インキタンク(3)の開口(32)に真鍮パ
イプ(61)を挿入しておく。管路(6)には、ノズル(64)が
取付けられており、管路(6)とノズル(64)は1セットと
なっており、インキ交換の際も切り離すことはない。イ
ンキタンク(3)を容器本体(21)に挿入する際、真鍮パイ
プ(61)の上部を支え台(86)のU字状切欠き(87)の奥まで
押込み、シール材(66)を容器本体(21)の半円状切欠き(2
0a)に嵌める。前記の如く、支え台(86)により、真鍮パ
イプ(61)は、垂直姿勢に自動的に支持される。蓋体(22)
を閉じて、係止手段(26)で止める。ノズル(64)を前記の
如く、ノズル支持台(72)にセットする。
【0034】インキ供給時は、切換弁(45)をコンプレッ
サ(42)側に切換える。コンプレッサ(42)からの高速空気
流が、密閉圧力容器(2)を短時間で高圧に満たし、イン
キタンク(3)内のインキをノズル(64)から流出させる。
同時に支持台(9)をロールの軸方向と平行に移動させ
て、ロール(1)(11)間のインキ溜まりに沿ってインキを
供給する。減圧バルブ(43)の調整によって、ノズル(64)
からのインキの流出量を自由に設定できる。
【0035】インキ回収時は、ノズル(64)をロール間の
インキ溜まりの底に近接するまで下降させ、切換弁(45)
を吸引ポンプ(52)側に切換える。該ノズル(64)をロール
の軸方向と平行に移動させる。吸引ポンプ(52)の吸引に
よる高速空気流によって、密閉圧力容器(2)内も短時間
で負圧となり、インキ溜まりのインキをノズル(64)から
インキタンク(3)内に吸引回収する。但し、実施例の場
合、ノズル(64)の先端にノズル先部(65)を取付けてお
り、ノズル先部(65)の下端の孔開口(66b)は、ノズル先
部(65)の一方の面に向いているため、孔開口(66b)側に
ノズル(64)が進むときにのみ、インキを吸引回収でき
る。
【0036】従来のノズルが水平方向に往復する際、往
路と復路の両方でインキを吸引回収するのに比べて、実
施例は能率が悪い様に思われるが、ノズル先部(65)の略
逆三角形の形状で、ロール間のインキ溜まりを掻き取る
様に進むため、1回移動するだけで、従来の様にノズル
を水平方向に複数移動させながらインキ回収を行なうの
と遜色のない、むしろ、インキの残量は少ないくらい回
収能力は高い。従って、インキ回収に要する時間を短縮
できる。上記ノズル先部(65)を省略し、或いはノズルが
水平方向に往復する際、往路と復路の両方でインキを吸
引回収できるタイプの先部をノズルに取付けて、ノズル
の往路と復路の両方でインキを吸引回収できるのは勿論
であり、この場合でも、インキ回収の時間は、従来のチ
ューブポンプよりも短縮できる。本発明では、従来の様
にチューブポンプを使用しないため、インキ替え毎に可
撓チューブをポンプにセットする煩わしさはない。又、
インキタンク(3)とノズル(64)との間の管路(6)に可撓
性性ホース(62)を使用しても、該ホースは、ノズル(64)
が上下動する程度ではV字状に屈曲することのない硬質
のものが使用でき、チューブポンプを使用した場合の様
に、ノズル(64)の下降によって、チューブがV字状に屈
曲して、ポンプの送給能力を大幅に低下させることはな
い。実施例の様に、インキタンク(3)に差込んだ真鍮パ
イプ(61)の下端をインキタンク(3)の開口(32)から遠ざ
かる様に屈曲しておけば、インキ回収の際に、空気を巻
き込んで、インキタンク(3)内が泡立っても、泡立つ位
置が開口(32)から遠いため、インキが吹き零れることは
ない。
【0037】密閉圧力容器(2)に対する加圧力、吸引力
の調整によって、インキの供給、回収能力を自由に調整
できる。又、ノズル(64)先端から空気が入っても、イン
キの吸上げ力が大幅に低下することはなく、チューブポ
ンプを使用した場合の様に、チューブに空気が入り込ん
で吸上げ能力が低下し、回収時間が長くかかることはな
い。尚、インキ供給の際、インキが設定上限位置に達し
たとき、加圧装置(4)側の管路(41)のコンプレッサ(42)
と密閉圧力容器(2)との間を単に閉じるだけでは、管路
(41)内の高圧が残っており、ノズル(64)からある程度の
インキ流出は避けられないが、管路(41)の切換弁(45)の
働きで、管路(41)を外気に連通することにより、密閉圧
力容器(2)内は瞬時に大気圧となり、ノズル(64)からの
インキの流出は止る。
【0038】
【実施例】減圧バルブ(43)を0.3kgf/cm2にセット
し、800ccのインキを供給するのに、立上り時間は、
約3秒であった。立上りから供給完了まで約60秒であ
った。800ccのインキ回収に要した時間は、約60秒
であった。この時の真空度は、450mmHgであった。立
上り時間は、約3秒であった。従来のチューブポンプで
は、800ccのインキを供給するのに、立上り時間は約
5秒であった。立上りから供給完了まで約65秒であっ
た。800ccのインキ回収に要した時間は、約100秒
であった。立上り時間は5秒であった。(上記は、何れ
も当社印刷機での比較である)。但し、これは、チュー
ブポンプのチューブがV字状に屈曲しない場合であっ
て、チューブポンプ(101)とインキタンク(3)の間がV
字状に屈曲すれば、インキ供給の能力は殆どなくなる。
チューブポンプ(101)とノズル(64)との間でチューブが
V字状に屈曲すれば、インキ回収能力は殆どなくなる。
上記実施例において、加圧装置(4)の管路(41)と、減圧
装置(5)の管路(51)を夫々別個に密閉圧力容器(2)に接
続し、夫々の管路(41)(51)に切換弁(図示せず)を設けて
もよい。
【0039】
【発明の実施の形態2】上記図2の装置において、加圧
装置(4)は、管路(41)を介して接続口(28)にコンプレッ
サ(42)を接続し、該管路(41)に上流側から下流側へ、減
圧バルブ(43)、アキュームレータ(44)、切換弁(45)を設
けている。減圧装置(5)は、管路(51)及び上記切換弁(4
5)を介して接続口(28)に吸引ポンプ(52)を接続し、切換
弁(45)と吸引ポンプ(52)との間に、調圧弁(53)とアキュ
ームレータ(54)を設けている。アキュームレータ(44)(5
4)の容量は、密閉圧力容器(2)の容量と同程度が望まし
いが、小さくてもよい。
【0040】アキュームレータ(44)(54)は、支持台(9)
と一緒に移動する様にし、アキュームレータ(44)(54)か
ら密閉圧力容器(2)までの配管を短くする方が望ましい
が、支持台(9)の移動に支障のない位置に固定配備し、
フレキシブルパイプで配管しても可い。上記切換弁(45)
は、接続口(28)をコンプレッサ(42)、吸引ポンプ(52)或
いは外気に選択的に切換えできる。加圧装置(4)側のア
キュームレータ(44)は常時一定の高圧を維持し、減圧装
置(5)側のアキュームレータ(54)は常時一定の負圧にな
る様に、自動運転される。アキュームレータ(44)(54)を
設けた分、密閉圧力容器(2)内を、瞬時に高圧或いは負
圧にすることができる、インキ供給或いは回収の立上り
時間を短縮できる。
【0041】
【発明の実施の形態3】図7に示す如く、バキュームと
コンプレッサを兼用するポンプ(200)(例えば、東精エン
ジニアリング株式会社製のピストンポンプ、型式 PS
L−20)を密閉圧力容器(2)の接続口(28)に接続し
て、該ポンプ(200)が加圧装置(4)と減圧装置(5)を兼
用させている。他の構成は、前記図1の装置と同様であ
る。図7の場合、加圧装置(4)にエアー配管が必要でな
いため、取付け作業性に優れている。
【0042】
【発明の実施の形態4】図11の如く、1つのコンプレ
ッサ(42)によって、密閉圧力容器(2)に加圧と減圧を行
なうこともできる。コンプレッサ(42)とから第1、第2
流路(400a)(400b)を分岐して形成する。第1流路(400a)
は密閉圧力容器(2)に繋がり、第2流路(400b)は第1流
路(400a)の中間部に繋がっている。第1、第2流路(400
a)(400b)の合流点(400d)から、第2流路(400b)の延長上
に第3流路(400c)が延び、大気に開放されている。第1
流路(400a)には、コンプレッサ(42)と前記合流点(400d)
との間にて、上流側に切換弁(403)、下流側に減圧弁(40
5)を設けている。第2流路(400b)には、上流側に切換弁
(401)、下流側に減圧弁(404)を設けている。第3流路(4
00c)には、切換弁(402)を設けている。真直に連続する
第2流路(400b)と第3流路(400c)に対して、第1流路(4
00a)の前記合流点(400d)より下流側の管の接続角度は、
第2流路(400b)から第3流路(400c)へ高速空気が流れる
と、矢印Cで示す様に、密閉圧力容器(2)側から第3流
路(400c)への空気が流れるオリフィス作用が生じる様に
なっている。
【0043】加圧時は、第2流路(400b)と第3流路(400
c)の切換弁(401)(402)が閉じて、第1流路(400a)の切換
弁(403)が開く。コンプレッサ(42)からの高速空気流
が、矢印Aで示す如く、減圧弁(405)を通って密閉圧力
容器(2)に流れ、密閉圧力容器(2)内を加圧する。減圧
時は、第2流路(400a)と第3流路(400c)の切換弁(401)
(402)が開いて、第1流路(400a)の切換弁(403)が閉じ
る。コンプレッサ(42)からの高速空気は、矢印Bで示す
如く、第2流路(400b)から第3流路(400c)へ流れ、矢印
Cで示す様に、密閉圧力容器(2)側から第3流路(400c)
への空気が流れるオリフィス効果が生じ、密閉圧力容器
(2)内は負圧となる。 1台のコンプレッサ(42)によっ
て、加圧と減圧ができ構成が簡素化できる。
【0044】
【発明の実施の形態5】図12は、密閉圧力容器(2)の
容器本体(21)と蓋体(22)の係止手段(26)の他の実施例を
示している。蓋体(22)の自由端と容器本体(21)とには、
蓋体(22)を閉じた際に容器の外側で対向する位置にL型
金具(500)(500)が突設されている。各L型金具(500)(50
0)は、互いに一方の板部(501)の面が相手L型金具(500)
の一方の板部(501)の面に対向する。対向する板部(501)
(501)の先端外側は斜めにカットして傾斜案内面(501a)
(501a)が形成されている。容器本体(21)にはL型金具(5
00)の下方にレバー(502)が垂直面内で回動可能に枢支(5
02a)され、該レバー(502)には、容器本体(21)と蓋体(2
2)のL型金具(500)(500)の互いに対向する板部(501)(50
1)を挟む挟み部材(503)が固定されている。挟み部材(50
3)には、L型金具(500)側に挟み溝(504)が開設され、挟
み溝(504)の開口縁は斜めにカットされて傾斜案内面(50
4a)(504a)が形成されている。挟み溝(504)は、L型金具
(500)(500)の対向する板部(501)(501)が緊密に嵌まる様
に溝幅が決められている。
【0045】蓋体(22)を閉じると、容器本体(21)と蓋体
(22)との間で、シール材(29)が押圧される。L型金具(5
00)(500)の板部(501)(501)が対向した状態で、レバー(5
02)を押し上げ、挟み部材(503)の挟み溝(504)に板部(50
1)(501)を侵入させる。板部(501)(501)の傾斜案内面(50
1a)(501a)と、挟み部材(503)の傾斜案内面(504a)(504a)
によって、挟み部材(503)と板部(501)(501)の係合に大
きな力は要しない。シール材(29)の弾性復帰力により、
容器本体(21)と蓋体(22)の気密は保持される。図3の係
止手段(26)の様にスナップアクションリング(25)を使用
した場合、密閉圧力容器(2)内を加圧すると、スナップ
アクションリング(25)に使用しているバネ(図示)が伸び
て、容器本体(21)と蓋体(22)の密閉度が悪くなる虞れが
あるが、図12、図13の係止手段(26)では、その虞れ
はない。本発明は、上記実施例の構成に限定されること
なく、特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】段ボール印刷機に於けるインキ供給及び回収装
置の斜面図である。
【図2】同上の一部断面した正面図である。
【図3】密閉圧力容器及びインキタンクの斜面図であ
る。
【図4】A図は、支え台の平面図、B図は、支え台にパ
イプが嵌まった状態の平面図である。
【図5】ノズル先部の断面図である。
【図6】ノズル先部の斜面図である。
【図7】他の実施例の要部断面図である。
【図8】従来のフレキソ印刷機用とプリスロ印刷機用の
中間タイプのインキを用いる印刷機の正面図である。
【図9】従来のチューブポンプを用いたインキ供給及び
回収装置の斜面図である。
【図10】同上のチューブポンプのチューブがV字状に
屈曲した状態の斜面図である。
【図11】オリフィスによって密閉圧力容器を吸引する
他の実施例の説明図である。
【図12】密閉圧力容器の容器本体と蓋体の係止手段の
他の実施例の斜面図である。
【図13】容器本体と蓋体を係止した状態の係止手段の
断面図である。
【符号の説明】
(1) 主ロール (11) 補助ロール (2) 密閉圧力容器 (3) インキタンク (4) 加圧装置 (5) 減圧装置 (7) 昇降装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 31/08 B41F 31/02 B41F 31/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴(12)に対して接触離間可能な主ロー
    ル(1)と該主ロール(1)に接する補助ロール(11)との間
    に形成されるインキ溜まりに向けてノズル(64)を垂下
    し、該ノズル(64)をロールの軸方向と平行に移動させつ
    つノズル(64)からインキを流出してインキ溜まりにイン
    キを供給し、又、該ノズル(64)をインキ溜まりの底近傍
    まで下降させてロールの軸方向と平行に移動させつつ該
    ノズル(64)からインキを吸上げて回収するインキ供給及
    び回収装置に於て、ロール(1)(11)の上方にてロールの
    軸方向と平行移動可能に設けられスライド駆動装置(95)
    によって平行移動する密閉圧力容器(2)と、該密閉圧力
    容器(2)と一体的に平行移動可能に設けられ昇降装置
    (7)によって昇降するノズル(64)と、密閉圧力容器(2)
    に接続された加圧装置(4)及び減圧装置(5)と、密閉圧
    力容器(2)内に交換可能に収容されるインキタンク(3)
    と、密閉圧力容器(2)を気密に貫通して一端がインキタ
    ンク(3)内に侵入してインキタンク(3)の底まで延び、
    他端が前記ノズル(64)に繋がった管路(6)とによって構
    成され、加圧装置(4)及び減圧装置(5)は、共通のコン
    プレッサ(42)を使用し、インキ供給時は、コンプレッサ
    (42)と密閉圧力容器(2)を繋ぐ流路を通じて高速空気流
    を密閉圧力容器(2)に供給して、密閉圧力容器(2)内部
    及びインキタンク(3)内部を外気圧力よりも高めてイン
    キタンク(3)内のインキをノズル(64)から流出させ、イ
    ンキ回収時は、コンプレッサ(42)と密閉圧力容器(2)を
    繋ぐ流路の容器側に、コンプレッサーからの高速空気を
    通過させることによって生じるオリフィス効果による負
    圧を発生させ密閉圧力容器(2)内の空気を吸引し、密閉
    圧力容器(2)内部及びインキタンク(3)内部を負圧にし
    てインキ溜まりのインキをノズル(64)からインキタンク
    (3)内に吸引回収することを特徴とする印刷機へのイン
    キ供給及び回収装置。
  2. 【請求項2】 インキタンク(3)の上面には管路(6)を
    挿通する開口(32)が開設され、管路(6)の該タンク内の
    先端は、開口(32)の真下位置から遠ざかる方向に屈曲し
    ている請求項1に記載の印刷機へのインキ供給及び回収
    装置。
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