JP3028905U - 折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライパンおよびガスコンロのグリルまたは
オ−ブン等の調理器に使用するもので、魚介類、肉類な
どを焼いているときの焼き汁の滴り落ちを受け、焼き汁
を被調理物につけることなく、また調理機器を汚すこと
なく調理できる折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿であ
る。 【解決手段】 上下交互に折り曲げられた蛇腹状のアル
ミ箔シ−トの両側端部を、堰壁状に折り込んだことを特
徴とする折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿に関するもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、フライパン、ガスコンロのグリルやオ−ブンなど各種の調理機器の 上で魚介類、肉類などの被調理物を調理する際に使用される折り畳み式加熱調理 用アルミ箔皿に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から魚介類、肉類など被調理物は、ガスコンロのグリルなどの加熱機器内 に設けられた簀の子状に張られた焼網ワイヤ−の上に置かれ、調理される。とこ ろが、魚介類や肉類などの被調理物から滴り落ちる焼き汁が、その直下に設けら れた加熱源に付着し焦がれ、最後には黒く固形化し、加熱源の加熱効率を著しく 低化させ、調理するのに長い時間を要する問題から、加熱源の清掃を頻繁に行わ なければならない問題があった。このような問題から今日では、例えば実開昭６ ２−１１０１１２号公報のような「表面にフッ素樹脂層を施し調理機内に収まる 程度の大きさに用意されたアルミ箔皿シ−トの周縁部を、上向きに折り曲げられ た平らかな面をもつ皿状の調理用アルミ箔製皿」が紹介されているが、被調理物 を平らかな面の皿の上で密着させた状態で調理するため、直火焼きを嫌う場合は 調理ができず、大きな魚介類を長時間を掛けて調理する場合は型崩れし、また滲 み出された多量の油汁に魚介類が浸って魚介類そのものの旨味が損なわれる問題 があった。また特開平７−２８０２８３号公報には「略平行に並んで伸長する複 類の溝状の谷部と、これら溝状谷部間をつなぐ山部とで波状底部を構成し、その 両端縁には側面板をあてがった難燃性シ−ト部材製のガスレンジ用受け皿」が紹 介されているが、魚介類から滲み出された油汁によって魚介類の旨味が無くなる 事が避けられるものの、焼網ワイヤ−間隔によっては使用できないため、多種類 のサイズを用意しなければならず、また折り畳めない構造に製作されているため 、広めの収納場所を用意しなければならない問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、上記のような今日までの受け皿の問題点を解消し、被調理物が型崩 れせず旨みも損なわず、各種のワイヤ−間隔の焼網ワイヤ−に適用され、しかも 収納し易く、加熱機器の加熱効率を劣化させる事なく、また加熱機器の汚れを防 止した折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決しようとする手段】

その要旨は、上下交互に折り曲げた蛇腹状のアルミ箔シ−トの両側端部を堰壁 状に折り込んだ折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿であり、また該アルミ箔皿を簀 の子状に張られた焼網ワイヤ−に載架した折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿であ る。

【０００５】

【本考案実施の形態】

以下、本考案について図面を参照しながら詳細に説明する。 図１は、本考案の一実施例で、加熱源上に置かれたフライパン上で使用した場 合を示す。１はフライパンで、アルミ箔皿２が置かれている。アルミ箔皿２は、 アルミ箔シ−ト３をＶ型、Ｕ型などのように上下交互に折り曲げて伸縮できるよ うに蛇腹状にしたもので、折り曲げたその両端部つまり凹部（谷部）４の両側端 部を、内方にあるいは外方に二つまたは三つ以上に折り重ねるように堰壁状５に 折り畳んで作られている。アルミ箔皿２の外郭形状は、丸型、楕円型、短形型な ど必要に応じた形が使用され、その材質も、アルミ箔あるいは表面にフッ素樹脂 層を施したアルミ箔などを使用してもよい。

【０００６】 図２は、本考案の他の一実施例を示したもので、上記で説明したように、上下 交互に折り曲げた蛇腹状のアルミ箔シ−ト３の両側端部を堰壁状５に折り込んだ アルミ箔皿２を、簀の子状に張られた焼網ワイヤ−６に載架した折り畳み式加熱 調理用アルミ箔皿である。つまり、上下交互に折り曲げられた蛇腹状のアルミ箔 皿２の凸部（山部）７が、焼網ワイヤ−６に係合するように載架することにより 、アルミ箔自体が強化され、大きいあるいは多量の魚介類などの被調理物が容易 に調理する事ができる。

【０００７】 また８は、耐熱性の受け皿で、被調理物から滲み出された油汁が、アルミ箔皿 ２から溢れ落ちて加熱調理機器を汚さないように、必要に応じて設けられるもの である。さらに、折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿の様々な使用状態において、 該アルミ箔皿の凹部（谷部）においては、被調理物によっては水を溜めて使用し てもよく、これにより調理物が固くなるのを防ぎ、味を増す効果がある。

【０００８】 上記のように、本考案の折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿は、伸縮できるよう に折り畳み式の蛇腹状に作られているため、被調理物の大きさに合わせて長さを 調整し使用される。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の加熱調理用アルミ箔皿は、場所を採らない折り畳み式になっているた め、狭い収納室でも多量に仕舞う事ができる。また、一枚のアルミ箔シ−トから 器状に作られているため、被調理物から滲み出された油汁も漏らす事なく溜めら れるため、各種の調理器具の清掃も簡略化される特長がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿を、
フライパンに使用した例を断面図で示す。

【図２】本考案における折り畳み式加熱調理用アルミ箔
皿を、簀の子状に張られたワイヤ−に載架して使用した
例を斜視図で示す。

【符号の説明】

１ フライパン ２ アルミ箔皿 ３ アルミ箔シ−ト ４ 凹部（谷部） ５ 堰壁状 ６ 焼網ワイヤ− ７ 凸部（山部） ８ 耐熱性の受け皿

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上下交互に折り曲げた蛇腹状のアルミ箔
   シ−トの両側端部を、堰壁状に折り込んだ事を特徴とす
   る折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿。
2. 【請求項２】 上下交互に折り曲げた蛇腹状のアルミ箔
   シ−トの両側端部を堰壁状に折り込んだアルミ箔皿を、
   簀の子状に張られた焼網ワイヤ−に載架した請求項１記
   載の折り畳み式加熱調理用アルミ箔皿。