JP3028790B2 - エンジン・自動変速機の総合制御装置 - Google Patents

エンジン・自動変速機の総合制御装置

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JP3028790B2
JP3028790B2 JP9210649A JP21064997A JP3028790B2 JP 3028790 B2 JP3028790 B2 JP 3028790B2 JP 9210649 A JP9210649 A JP 9210649A JP 21064997 A JP21064997 A JP 21064997A JP 3028790 B2 JP3028790 B2 JP 3028790B2
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torque
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両におけるエン
ジン及び自動変速機の総合制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンスロットルを電気的に制
御可能な電子制御スロットル(電制スロットル)とする
とともに、かかるスロットル作動機構やその制御装置等
の故障(異常)のときのフェイルセーフを導入するエン
ジン制御技術は、例えば、特開平6−249332号公
報(文献1)、特開平6−264804号公報(文献
2)により知られている。
【0003】これらには、電制スロットル開動作不能等
の故障に陥った場合でも、或る程度の走行性能を確保す
る機能、あるいは車両を例えば修理工場まで移動させう
るよう一時的にバックアップ運転を可能にする機能等と
いった、リンプホーム(リンプホーム機能)について記
述がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電制スロットルは、ド
ライバの操作するアクセルぺダルの開度信号に対応した
開閉制御は勿論、コントローラ(スロットルコントロー
ル系)の制御下、モータ等によるそのスロットルアクチ
ュエータによって開閉制御することで、種々の制御が可
能となる。例えば、オートクルーズコントロールあるい
は追従走行制御(加減速制御で前車と一定車間距離を維
持し走行せしめるうる制御)、その他の車両制御の多様
化をもたらし得るものであるところ、上記機能によれ
ば、万一、こうした電制スロットル装置が故障したとき
でも、そのフェイルセーフをも可能にし、当該車両の一
定の自立走行を可能にする利点を有する。
【0005】リンプホーム機能はフェイル時の有効な対
応策となるが、次のような面からみると、なお改善を加
えることができる余地がある。図7は後記の本発明実施
例でも参照される図であるが、同図には、電制スロット
ルの特性の例が示される。横軸はアクセルぺダル開度、
縦軸はスロットルバルブ開度(スロットルチャンバ開
度)またはエンジントルクを示す。
【0006】電制スロットルシステムは、図示のよう
に、基本的には、アイドルトルク(スロットルバルブ開
度)T1を最小値とし、アクセルペダル開度とスロット
ルバルブ開度が1:1のラインTVO(破線)を中心と
して、目標とするエンジントルク特性を実現するため
に、斜線の領域内で制御される構成のものとすることが
できる。通常は、こうした1:1対応の特性を含む斜線
範囲内での制御が可能である。最大でT3のトルク(ス
ロットルバルブ開度)を実現することができる。
【0007】これに対し、図中に併せて電制スロットル
リンプホーム特性を示すように、ここでは、リンプホー
ム時には、アクセルペダル開度をA1まで踏み込んだ時
点でスロットルバルブ(スロットル弁)が開き始め、ア
クセルぺダル全開位置A2においても最大でトルク(ス
ロットルバルブ開度)T2までしか実現しない特性(T
VOL;太い実線)を有する。
【0008】これによると、以下のような点が指摘でき
る。 電制スロットルのリンプホーム時は、アクセルペダル
開度に対して、スロットルバルブ開度(またはエンジン
トルク)が小さくなるため、通常時よりエンジントルク
がかなり小さくなり(図7では、最大発生し得るのは、
T2相当の駆動トルク)、ドライバにとっては加速感が
わるくなる。エンジン特性としては、回転数が上がる
程、通常時よりトルクの低下が顕著になる。
【0009】一方、自動変速機、特に変速制御パラメ
ータとしてアクセル開度及び車速を用いる自動変速機
は、車速とアクセル開度により変速制御を行う、シフト
スケジュールをもっており、通常時は、同一アクセルペ
ダル開度では、車速が高くなるに従い、上の段(高速
段)へアップシフトしていく。また、アクセルぺダルの
開度が大きい程、高車速側でアップシフトするようにス
ケジュールされている。
【0010】リンプホーム時には、上記のような状
況下、ドライバは通常以上に加速意思が強くなり、通常
時以上にアクセルペダルを全開方向に踏み込む。このた
め、上記のように、当該自動変速機は、シフトスケジ
ュール上の変速点が車速方向へ高くなり、高車速、高回
転になってから、上の段へアップシフトすることとな
る。ところが、上記のように、車速が上がりエンジン
回転数が高くなる程、通常時より急激に駆動トルクが低
下する特性を有するため、車速が上がりアップシフトす
ると、変速前より変速後の方が駆動トルクが大きくな
り、アップシフト後に不意に急加速するという、違和感
を引き起こす(図5(b))。
【0011】このように、電制スロットルのエンジンを
搭載し、そのエンジン出力(動力)が伝達・入力される
変速機として、車速とアクセル開度によって変速制御を
行う自動変速機を搭載する車両の場合、上述の〜の
如くに、リンプホーム時での走行のときに、変速前後の
駆動トルクの逆転現象が生じ、違和感をもたらす。望ま
しいのは、かかるエンジン及び自動変速機搭載車での電
制スロットルの動作故障時対応のリンプホーム時での走
行のときといえども、このような変速に際しての違和感
を緩和し乃至除去することもできるようにすることであ
る。
【0012】上記で、変速前の駆動トルクが必要駆
動トルクより小さくなると、それ以上車速が上がらなく
なり、上段への変速(高速段への変速)が不能となる。
【0013】リンプホーム時に、従来の自動変速機の
フェイルセーフと同様に、中間段(あるいは最高段)に
固定すると、1速で可能な最大駆動トルクの発生が不可
能となる。
【0014】 リンプホーム時に、あえて1速固定す
ると、上段では可能な高速走行ができない。
【0015】よって、より望ましいのは、電制スロット
ル装置リンプホーム時の自動変速機制御として、リンプ
ホーム時でも上記自動変速機による変速、従ってアクセ
ル開度及び車速による変速制御は行わせつつも、変速前
後で駆動トルクの大小が逆転することをできるだけ防止
し乃至は抑制し、と同時に、当該搭載自動変速機の機能
をリンプホーム時であっても発揮させ十分使いきって、
上記した観点からの「最大駆動トルクの発生」と「高速
走行」との両立をも図って、当該エンジンの電制スロッ
トルのリンプホーム時に出し得る最大駆動トルク及び最
高車速を損なわないよう、それらを達成するエンジン・
自動変速機の制御を実現できることである。
【0016】本発明は、以上の考察に基づき、及び以下
に述べる考察にも基づき、これらの点から改良、変更を
加えようとするものであり、電子制御スロットルによる
エンジンと、アクセル開度及び車速に応じて変速制御を
行う自動変速機とを搭載する場合に適用して好適で、適
切に上記を実現することのできる、車両のエンジン及び
自動変速機に対する制御を行わせるものである。また、
そのスロットルアクチュエータ制御系のフェイル時に
も、変速前後の駆動トルクの逆転現象を解消し得、従っ
てまた、上段への変速も可能で高速の走行を可能ならし
め、また、1速での最大駆動トルクの発生も可能ならし
めることのできる、総合制御装置を提供しようというも
のである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によって、下記の
如くのエンジン・自動変速機の総合制御装置が提供され
る。すなわち、本発明は、スロットル弁をアクセル開度
に基づいてアクチュエータで制御可能な装置を有するエ
ンジンと、そのアクチュエータ制御系のフェイル時で
も、あらかじめ設定した駆動トルクを発生させるトルク
発生手段と、エンジン動力を入力し、アクセル開度及び
車速に応じて変速制御を行う自動変速機とを備える車両
における、エンジン・自動変速機の総合制御装置であっ
て、前記アクチュエータ制御系のフェイル時に、変速前
後の駆動トルクをほぼ一致させる車速で変速させるよう
変速制御を行わせる制御手段を有する、ことを特徴とす
るものである。
【0018】また、上記において、前記トルク発生手段
は、アクチュエータ制御系のフェイル時には、正常時よ
りも、同一アクセル開度に対する発生駆動トルクが小さ
くなるものであり、前記制御手段は、アクチュエータ制
御系のフェイル時に、シフトスケジュール上の変速線を
低車速側へシフトさせる、ことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、前記制御手段は、変速前後の駆動ト
ルク差が小さくなるように変速線を前記アクチュエータ
制御系の非フェイル時よりも低車速側に設定したシフト
スケジュール側に切り換えることにより前記変速を行
う、ことを特徴とするものである。
【0020】また、前記制御手段は、アクチュエータ制
御系のフェイル時であっても、アップシフトにより駆動
トルクが減少するように、フェイル時のシフトスケジュ
ール上の変速線を低車速側へシフトさせる、ことを特徴
とするものである。
【0021】また、シフトスケジュール上の変速線の上
限車速またはその近傍部分が、低車速側へ変更される、
ことを特徴とするものである。
【0022】また、前記トルク発生手段は、アクセルぺ
ダルを所定開度以上踏み込むと、スロットル弁が開くよ
う、アクセルぺダルワイヤ等でスロットル弁を前記アク
チュエータ制御系のフェイル時に強制的に開閉動作可能
とする機構を有する、ことを特徴とするものである。ま
た、該トルク発生手段に代えて、コントローラで制御可
能な補助空気制御弁と該補助空気制御弁のためのスロッ
トル弁バイパス路を設けて、空気を強制的にエンジンに
供給するトルク発生手段を用いる、ことを特徴とするも
のである。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、上記構成により、その
アクチュエータ制御系のフェイル時におけるリンプホー
ム時の走行でも、変速前後の駆動トルクの逆転を防止乃
至抑制することができる。また、そのような状態で変速
できることで、フェイル時に出し得る最大駆動トルク及
び最高車速を損なわない制御が実現できる。
【0024】請求項2の如く、シフトスケジュール上の
変速線を低車速側へシフトさせることによってこれを行
う構成であると、適切に低車速、低エンジン回転数時点
でアップシフトさせることができる。従って、変速後ト
ルクより変速前トルクが落ち込む前にアップシフトさ
れ、変速前後の駆動トルクの逆転現象の解消をより効果
的に実現でき、それに起因する違和感も緩和乃至除去さ
れる。また、上段に変速することにより、変速前の限界
車速より高速の走行が可能となり、また変速段を中間段
(あるいは最高段)に固定しないため、1速での最大駆
動トルクの発生も可能となり、同様に、これらの両立を
も図れる。
【0025】請求項3の場合も、変速前後の駆動トルク
差が小さくなるように変速線をアクチュエータ制御系の
非フェイル時よりも低車速側に設定したシフトスケジュ
ール側に切り換えることで、上記と同様のことを実現す
ることができ、同様の作用効果を奏し得る。
【0026】また、請求項4記載の構成とすると、違和
感の防止ができ、前述のの如くの不具合が解消され
る。
【0027】また、請求項5記載の構成とすると、さら
に、シフトスケジュール上の変速線の上限車速またはそ
の近傍部分についてだけ、低車速側へ切り替えるように
選択的に変速特性を変更可能である。この場合は、例え
ばリンプホーム時用として、アクセル高開度側の変速線
部分を低車速化するだけで容易に実現可能なリンプホー
ム時変速線を追加設定することで実施でき、この場合で
も、ドライバがアクセルぺダルを全開方向に踏み込みが
ちになる、かかるアクチュエータ制御系のフェイル時に
も適切に対応できる。
【0028】また、請求項6の場合は、さらに、上記の
作用効果に加え、好適なリンプホーム機構が得られ、こ
れにより、スロットルアクチュエータ制御系のフェイル
時でもドライバがアクセルぺダルを踏み込めば確実なフ
ェイルセーフ機能をもたらし、フェイルセーフとしてよ
り確実に対応可能で一層効果的なものとなる。また、本
発明は、請求項7記載の如く、請求項6のトルク発生手
段に代えて、コントローラで制御可能な補助空気制御弁
と該補助空気制御弁のためのスロットル弁バイパス路を
設けて、空気を強制的にエンジンに供給するトルク発生
手段を用いる構成として実施することもでき、同様にし
て、上記と同様のことを実現することができ、同様の作
用効果を奏し得る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例に係るシ
ステム構成図である。図中、1は電子制御式、例えば電
子制御燃料噴射式のエンジン、2は電子制御式の自動変
速機、2aは伝動系に挿入した流体継手としてのトルク
コンバータである。
【0030】エンジン1は、スロットルバルブを電子制
御する装置を有するエンジンシステムによるものとし、
該エンジン1からの動力が入力される自動変速機2は、
本実施例では、アクセルぺダル開度信号及び車速信号に
応じて変速制御される有段自動変速機(例えば、3速A
/T)とする。
【0031】エンジン1の吸気通路3(吸気管)には、
コントローラにより制御可能なスロットル弁(スロット
ルバルブ)4を設ける。これは、図7の電制スロットル
の特性例に示した如くに、その開度(TVO)をアクセ
ルペダル5の開度情報に基づきスロットルアクチュエー
タが制御できる電制スロットル装置によるものとするこ
とができる。
【0032】ここに、スロットル弁4の開閉を制御して
エンジン吸入空気量の調整・制御をするスロットルアク
チュエータは、例えば、通電により駆動制御されるモー
タ(スロットルモータ)6を含んで構成されるものとす
ることができる。基本的には、ここでは、該モータを駆
動し、その回転を減速ギヤ機構等を介しスロットル弁4
に伝えてこれを回動させるものとする。
【0033】さらに、かかる電制スロットルシステムに
対し、その動作故障時対応のリンプホーム機能を実現す
るフェイルセーフとして、あらかじめ設定した駆動トル
クを発生させる手段を付加する。本実施例では、たとえ
該アクチュエータ制御系のフェイル時でも、ワイヤ等で
機械的にスロットル弁4を強制的に開く機構を設ける。
【0034】図2は、電制スロットル正常時、リンプホ
ーム時の動作機構の好適例を示す図である。これは、実
際には、エンジン1に取り付けられたドラム(エンジン
吸気管のスロットルチャンバ部に配置するドラム7(図
1))を回転させる構造となっているが、わかりやすく
するために平面に展開した図としてある。
【0035】図2の動作機構平面展開図に示す如くに、
該機構40は、構成要素として、アクセルぺダルワイヤ
8、アクセルシャフト41、アクセルシャフトリターン
スプリング42、アクセル上限ストッパ43、アクセル
下限ストッパ44、及びアクセルポジションセンサ(A
PS)45を有する。アクセルぺダルワイヤ8の一端
は、ドライバが操作するアクセルぺダル5に連結され
る。アクセルポジションセンサ45は、アクセルぺダル
開度を例えばポテンショメータの出力電圧によって検出
するアクセルセンサとして機能するものであり、アクセ
ルシャフト41に関連して設けることができる。これ
は、アクセルぺダル5に対しストロークセンサ45′
(図1)として設けることもできる。
【0036】さらに、アクセルシャフト41との間にリ
ンプホーム不感帯(A点〜B点)を設定されるデェフォ
ルト&リンプホーム用リンク51、スロットルリターン
スプリング52、デェフォルトスプリング53、スロッ
トル上限ストッパ54、及びデェフォルト調整ネジ55
を有する。また、スロットルシャフト56、スロットル
ギヤ57、中間ギヤ58、及びスロットルポジションセ
ンサ(TPS)59を有する。
【0037】電制スロットル用のスロットルモータ6の
駆動力は、ここでは、中間ギヤ58、スロットルギヤ5
7を介しスロットルシャフト56に伝えられる。スロッ
トルシャフト56はデェフォルト&リンプホーム用リン
ク51に対しても作用するとともに、それら両者51,
56間にはデェフォルトスプリング53を介在させてあ
る。スロットルポジションセンサ59は、スロットルバ
ルブ開度を例えばポテンショメータの出力電圧によって
検出するスロットルセンサとして機能するものであり、
スロットルシャフト56に関連して設けることができ
る。
【0038】〔電制スロットルの正常時〕アクセルぺダ
ル5の開度に基づいてスロットル弁4の開度を図7の例
の1:1の関係(破線)特性のように制御する場合は、
電制スロットルシステム正常時、アクセルぺダル5を踏
み込むと、アクセルシャフトリターンスプリング42の
力に抗してアクセルぺダルワイヤ8が引かれて、アクセ
ルぺダルワイヤ8によってアクセルシャフト41が図2
中A点(アクセル下限ストッパ位置)からC点(アクセ
ル上限ストッパ位置)に動く。その時、アクセルぺダル
開度信号を検出するアクセルポジションセンサ(AP
S)45とスロットル弁開度信号を検出するスロットル
ポジションセンサ(TPS)59が同じになるように
(アクセルぺダル5が踏み込まれるに伴い、それに追従
しながら、上述の1:1の関係特性となるよう対応して
スロットル弁4が開くように(図3の正常時の関
係))、スロットルシャフト56とデェフォルト&リン
プホーム用リンク51は、スロットルモータ6によっ
て、アクセルシャフト41と同様に動き、スロットルボ
ディ70内のスロットル弁4が結果として押し開く(従
って、正常時には、アクセルシャフト41とデェフォル
ト&リンプホーム用リンク51は干渉しない)。
【0039】〔故障時〕(モータ停止) 一方、動作故障時は、本例では、図2中A〜Bの範囲は
不感帯となるが、該不感帯をこえるB〜Cの範囲がリン
プホーム動作範囲となる(図3の故障時(太線)の関
係)。スロットルモータ6停止時は、スロットルシャフ
ト56とデェフォルト&リンプホーム用リンク51は該
モータによっては動かない。従って、電制スロットルシ
ステムのスロットルアクチュエータ制御系ではスロット
ル弁4は開かない。しかし、このときにも、ドライバが
アクセルぺダル5を踏み込むと、アクセルぺダルワイヤ
8によってアクセルシャフト41が図2中A点からC点
に動く。そして、この間、途中のB点からは、デェフォ
ルト&リンプホーム用リンク51をスロットルリターン
スプリング52の力(スロットル閉方向に作用する復帰
力)に抗して図2中左に動かし、該リンク51とともに
C点(アクセル上限ストッパ位置)で停止する。かかる
デェフォルト&リンプホーム用リンク51の動きに伴
い、デェフォルトスプリング57を介して、スロットル
シャフト56が図2中左に引っぱられ、結果としてスロ
ットル弁4が開く(モータ6はスロットルシャフト56
により強制的に引っぱられ動く)。
【0040】本例では、このように、電制スロットルの
動作故障時でも、ドライバがアクセルぺダル5を或る開
度(本例では、不感帯A点〜B点に相当する開度)以上
踏み込むと、スロットル弁4が開くよう、アクセルぺダ
ルワイヤ8でスロットル弁4を強制的に開閉動作可能と
する、リンプホーム機構を有する電制スロットルシステ
ムとすることができる。このような構成を採用すると、
通常時には、前記の如き車両制御のためのスロットル弁
開度制御の場合を含んで、スロットルアクチュエータ側
によるスロットル弁4開閉作動には支障を与えず、か
つ、リンプホーム時には、スロットル弁4は正常時のよ
うには全開するまでには至らない中途開度(図3,図
7)となる分、エンジントルクは小さくなるものの、そ
の所定アクセルぺダル開度以上にドライバがアクセルぺ
ダル5を踏み込めば、機械的なリンクもって確実にリン
プホーム機能を実現する機構が容易に得られる利点があ
る。
【0041】本実施例では、スロットルアクチュエータ
制御系のフェイル時においても、上述の動作機構でスロ
ットル弁4を開閉成させ得て、これに応じたエンジン吸
入空気量をエンジン1に与えて運転することができるも
のとする。エンジン1の回転動力を、トルクコンバータ
2aを経て入力される自動変速機2は、選択変速段に応
じたギヤ比で入力回転を変速し、出力軸21に伝達し、
ディファレンシャルギヤを介し駆動輪に伝えて車両を駆
動する。ここに、自動変速機2は、コントロールバルブ
22内におけるシフトソレノイドのON,OFFの組み
合わせにより選択変速段を決定されるものとする。
【0042】エンジン1及び自動変速機2は、本例では
それぞれ、エンジン制御用のコントローラ31、自動変
速機制御用のコントローラ(A/Tコントローラ)32
を備える。コントローラ31は、エンジン回転数、負荷
情報等のエンジン運転パラメータに基づき燃費や排ガス
特性等が最適になるよう燃料供給を行うべく燃料噴射弁
に対してする燃料噴射制御、その他のエンジン制御を実
行するとともに、ここでは、該コントローラはスロット
ル弁4の開度を制御するスロットルコントロール機能を
有するコントローラとしても機能させるものとする。従
って、本実施例では、スロットルアクチュエータ制御系
は、該コントローラ31の一部も含んで構成されるが、
スロットルコントロール機能を有するスロットルコント
ローラを別途設けてもよい。
【0043】スロットルコントロール機能では、上記の
ようにアクセルぺダル開度信号とスロットル弁開度信号
を用いてスロットル弁4の制御を行え、電制スロットル
の正常時には、アクセルペダル5の開度情報に基づきス
ロットルモータ6を制御してアクセルペダル開度とスロ
ットル弁開度との図7の1:1対応の関係を実現させ
る。さらにまた、その1:1の関係を中心として、図7
の斜線の領域内で目標とするエンジントルク特性を実現
するためにスロットルモータ6を制御することによって
もそのスロットル弁4の開度は制御される。従って、例
えば、前述したオートクルーズや追従走行等の車両制御
を組み込む場合なら、かかる車両制御実行時、車両を自
動的に加速させるために、あるいは減速させるために、
コントローラ31は、当該車両制御に必要な入力情報に
基づき、そのような制御可能領域内で、アクセルぺダル
開度によらず、電制スロットルの開度を当該車両制御で
設定される目標スロットル弁開度となるようコントロー
ルするべくスロットルモータ6を制御することができ
る。
【0044】エンジンコントローラ31には、アクセル
ペダル開度を検出するアクセルセンサ45からの信号、
及びスロットル弁開度を検出するスロットルセンサ59
からの信号を入力するとともに、車速(VSP)を検出
する車速センサ35からの信号、及びエンジン回転数等
の情報、その他の情報を入力する。
【0045】エンジンコントローラ31は、マイクロコ
ンピュータを含んで構成され、入力検出回路と、演算処
理回路(CPU)と、該演算処理回路により実行される
エンジン制御、及びアクセルぺダル開度に基づくスロッ
トル弁開度制御並びに追従走行などの車両制御のための
スロットル弁開度制御等の各種制御プログラム、並びに
演算結果その他の情報等を記憶格納する記憶回路(RA
M,ROM)と、燃料噴射弁に対する噴射弁駆動用制御
信号、及びスロットルモータ6に対する作動制御用の制
御信号等を送出する出力回路等から構成される。
【0046】また、そのスロットルコントロールでは、
スロットルアクチュエータ制御系の動作故障の有無を監
視するようにし、異常がなく正常であれば、フェイル時
でないと判断してこのときはスロットルモータ6による
スロットル弁開度制御を実行させるが、正常時でなけれ
ば、その判断に基づき、システムがフェイルセーフ側に
働くよう例えば該モータ制御の停止などの処理を実行さ
せ、また、その旨をドライバに知らせるための警告・表
示等の処理を実行させることができる。また、前記追従
走行などの車両制御についても、該フェイル時以後はこ
れを行わせないよう禁止する禁止処理を実行するものと
する。かかる故障診断は、例えば前掲文献1記載のよう
に、各センサ45,59で検出されるアクセルぺダル開
度信号とスロットル弁開度信号を比較対比して、スロッ
トル弁4の実際の弁開度が指令開度のものであるかどう
かをチェックする手法、その他であってもよい。このよ
うな故障対応の制御プログラムもコントローラ31の記
憶回路に格納しておくことができる。また、エンジンコ
ントローラ31の記憶回路には、A/Tコントローラ3
2との通信制御プログラムも格納され、その出力回路か
らはA/Tコントローラ32への通信用の情報も送出さ
れる。
【0047】エンジンコントローラ31は、ここでは、
データ伝送路37,38を介してA/Tコントローラ3
2と通信可能に結ばれる。自動変速機2のコントロール
バルブ22のシフトソレノイドのON,OFFは、A/
Tコントローラ32により制御する。また、A/Tコン
トローラ32は、その他の自動変速機2の制御、例えば
トルクコンバータ2aによるロックアップ制御などを実
行し、該コントローラ32には、アクセルセンサ45か
らのアクセルペダル開度信号、車速センサ35からの車
速信号、その他の情報を入力する。
【0048】A/Tコントローラ32は、マイクロコン
ピュータを含んで構成され、エンジンコントローラ31
からのデータをも含んだ入力のための入力検出回路と、
演算処理回路(CPU)と、該演算処理回路により実行
される変速制御、ロックアップ制御等の各種制御プログ
ラム及びエンジンコントローラ31との通信制御プログ
ラム、並びに演算結果その他の情報等を記憶格納する記
憶回路(RAM,ROM)と、コントロールバルブ22
のシフトソレノイドに駆動用の制御信号Sを送出する出
力回路等から構成することができる。
【0049】本実施例における自動変速機2の変速制御
については、基本的には、アクセルペダル開度及び車速
の入力情報に基づき、以下の制御内容のものとしてこれ
を行うことができる。自動変速機2は、アクセルぺダル
開度と車速により変速制御を行うシフトスケジュールを
有し、変速制御に際し、A/Tコントローラ32は、こ
れら情報から、現在の運転状態に最適な変速段を、あら
かじめ定めたシフトスケジュールに従って選択し、その
変速段となるようにシフトソレノイドをON,OFFさ
せて所定の変速を行う。シフトスケジュールは、同一ア
クセルぺダル開度では、車速が高くなるに従い、上の段
へアップシフトしていくように、またアクセルぺダル開
度が大きい程、高車速側でアップシフトするようにスケ
ジュールする。こうした制御については、変速制御パラ
メータとしてのアクセルペダル開度と車速とであらかじ
め設定した変速線特性データ(図5(a)参照)を用
い、当該運転中の車両の現在の検出アクセルペダル開度
信号と車速信号とを基に最適変速段を決定し、この変速
段が選択されるよう制御信号Sによりコントロールバル
ブ22を介し自動変速機2を変速制御することによって
行うことができる。かかる変速特性については、当該車
両にとって動力特性等が最適化されたものとなるよう
に、事前に最適なシフトスケジュールを決定しておい
て、これに対応するマップデータ(変速点データ)をA
/Tコントローラ32の記憶回路にあらかじめ記憶させ
ておくことで、実現することができる。
【0050】さらに、本実施例においては、上記に加
え、エンジン1の電制スロットルシステムにおけるアク
チュエータ制御系のフェイル時、従って図2,3に示し
たようなリンプホーム機構による強制的なスロットル弁
4の開閉作動によることとなる場合には、これに連動し
て、自動変速機2の変速制御において、その電制スロッ
トルのリンプホーム時対応制御(電制スロットル装置リ
ンプホーム時自動変速機制御)として、かかるフェイル
時、変速前後の駆動トルクをほぼ一致させる車速で変速
させるよう変速制御を行わせる。エンジンコントローラ
31は、上記リンプホーム時、自動変速機2の制御側で
そのリンプホーム時対応の変速制御を実現させるのに必
要な情報をも伝送路31を通じて送出することができ
る。A/Tコントローラ32側は、これに基づき、該当
するときは上述のリンプホーム時対応の変速制御を実行
する。
【0051】かようにエンジン1と自動変速機2を総合
制御する場合において、好ましくは、変速前後の駆動ト
ルクをほぼ一致させる変速制御は、電制スロットルのリ
ンプホーム時に、シフトスケジュール上の変速線を低車
速側へシフトさせることにより行い、変速前後で駆動ト
ルクの大小が逆転することを防止し、かつリンプホーム
時に出し得る最大駆動トルク及び最高車速を損なわない
制御とする。好ましくはまた、変速前後の駆動トルク差
が小さくなる方向のシフトスケジュール(変速前後の駆
動トルク差が小さくなるよう、変速線をスロットルアク
チュエータ制御系の非フェイル時よりも低車速側に設定
したシフトスケジュール)を選択するよう切換え制御す
る変速特性切換え制御(変速線変更制御)によって、実
行する。
【0052】この場合において、上述切換え制御に用い
るための情報は、常時、エンジンコントローラ31とA
/Tコントローラ32間のデータ伝送路を介し、A/T
コントローラ32側が監視することができる。好ましく
は、その切換え制御のためにA/Tコントローラ32が
取り込むべき情報については、スロットルアクチュエー
タ制御系のフェイル時であるかどうかの判断に使用でき
る情報とすることができる。例えば、フェイル時かどう
かをみるために、アクセルぺダル開度と比較対比するべ
くスロットルセンサ59からの信号(スロットル開度出
力(センサ値))を取り込む方式とすることもできる。
好ましくはまた、フェイル時によるエンジン制御側で実
行される前記フェイルセーフのための制御プログラム中
の動作故障情報(スロットルアクチュエータ制御系、電
制スロットルシステムの故障・異常情報)を用いる方式
とすることができる。
【0053】さらに、図4以下をも参照して、スロット
ルアクチュエータ制御系のフェイルによる電制スロット
ルのリンプホーム時に、シフトスケジュール上の変速線
を低車速側へ切り換えるのに適用して好適な例を説明す
る。図4は、A/Tコントローラ32が実行できる制御
プログラムの一例を示す制御フローチャートである。図
5は、通常時(ノーマル時)用として適用できる自動変
速機シフトスケジュールの一例、及び自動変速機搭載車
両駆動トルクの説明図、図6は、リンプホーム時(フェ
イル時)用として適用できる自動変速機シフトスケジュ
ールの一例、及び自動変速機搭載車両駆動トルクの説明
図である。
【0054】図4のステップS101において、スロッ
トルアクチュエータ制御系のフェイル時か否かが判断さ
れる。ここでは、かかる判断のために、エンジンコント
ローラ31側で行われる前述した電制スロットル動作故
障対応の制御プログラムによる故障診断結果を利用する
ものとする。例えば、そのエンジンコントローラ31側
で行われる制御プログラム上において、該アクチュエー
タ制御系が万一フェイルするに至ったようなときはその
旨を意味するフラグを用いるようにして、エンジン制御
側での警告・表示等を含む必要な処理を行わせる一方
で、エンジンコントローラ32は、このフラグデータを
直接の通信データとしてA/Tコントローラ31側へも
伝送する。本ステップS101ではかかるフラグデータ
を取り込み、これのチェックで上記フェイル時か否かの
判断を実行する。この場合は、該フラグの値の判別処理
だけで、フェイル時かどうかのついての必要な判断が行
える。
【0055】しかして、ステップS101の答が否定
(N)のとき、従って、電制スロットルが正常に制御さ
れ、エンジンコントローラ31側でアクセルぺダル5の
開度に基づくスロットル弁開度制御が行われている場合
(あるいは車両制御のためのスロットル弁開度制御が実
行される場合)は、自動変速機2の変速制御でのシフト
スケジュールとして、図5(a)に示すような通常時用
のノーマルシフトスケジュールとする(ステップS10
2)。その一方、ステップS101の答が肯定(Y)で
スロットルアクチュエータ制御系のフェイル時に当たる
ときは、リンプホーム時用のフェイル対応シフトスケジ
ュール側を選択させるよう処理を切り換える(ステップ
S103)。
【0056】図5(a)には、3速A/Tの自動変速機
2を例として、かかるノーマルシフトスケジュールを示
してある。これは、横軸が車速(VSP)で、縦軸がア
クセルペダル開度のマップで表され、それぞれ、変速線
S12,S23が設定されている。変速制御は、図に示
すような車速及びアクセルぺダル開度(電制スロットル
の正常時で、ドライバの加速減速意思が直接に反映する
アクセルぺダル5の開度に基づいて、スロットル弁4の
開度が制御されることとなる場合には、概ねそのときの
エンジン出力トルクを表す(図3,7))の2次元パラ
メータとしてあらかじめ設定した該変速パターン(先に
触れたように、これは最適なものとして設定してある)
に基づきこれを行う。図中、変速線S12を左から右へ
(あるいは下から上へ)横切った時に1速から2速へア
ップシフトする。同様に、変速線S23を横切った時に
2速から3速に変速する。従って、アクセルペダル全開
Aで加速すると、車速V12で2速へ、車速23で3速
へアップシフトすることになる。
【0057】図5(b)に、図5(a)に対応する車両
の駆動トルク線図の例を示す。横軸は図5(a)と同じ
く車速で、縦軸は車両の駆動トルク(あるいは、或る勾
配における巡航するのに必要な駆動トルク)で表され
る。通常時アクセルペダル開度が全開(スロットル弁4
が全開)時の駆動トルクは、自動変速機2が1速固定で
N1線上を、2速固定でN2線上を、3速固定ではN3
線上を移行する。ここに、各N1線,N2線,N3線
は、各変速段固定の状態で変速しないとした場合の駆動
トルク推移を、それぞれ一点鎖線特性箇所を含んで示し
ている。実際は、Dレンジでは、アクセルぺダル開度及
び車速による運転状態に応じて上記のシフトスケジュー
ルに従って変速される結果、それぞれのN1線,N2
線,N3線における実線部分のような切り替わりを伴い
つつ、良好な特性部分を使って、駆動トルクは推移する
こととなる。
【0058】すなわち、図5において、通常時アクセル
ペダル全開Aで加速した場合、駆動トルク線上(N1,
N2,N3)では、最初、1速で駆動トルク線N1上を
トルク点a1からa2に移行し、車速V12で2速へア
ップシフトした後(1速時N1線上の点a2→2速時N
2線上の点a3)、駆動トルク線N2上をトルク点a3
からa4に移行する。さらに、車速V23で3速へアッ
プシフトした後(2速時N2線上の点a4→3速時N3
線上の点a5)、駆動トルク線N3上をトルク点a5か
らa6へ移行する。
【0059】通常時のアップシフトでは、こうして、変
速前駆動トルクより、変速後駆動トルクの方が小さくな
る関係にある。図5では、それぞれ、
【数1】 点a2でのトルク(変速前トルク)>点a3でのトルク(変速後トルク) ・・・(イ) 点a4でのトルク(変速前トルク)>点a5でのトルク(変速後トルク) ・・・(ロ) である。
【0060】このように、スロットルアクチュエータ制
御系のフェイル時でない場合は、図2の動作機構によ
り、前述の〔電制スロットルの正常時〕の場合で述べた
ように、アクセルぺダル5に対しその開度量として与え
られるドライバの意思は、スロットルモータ6を介して
スロットル弁4に伝えられ、結果、そのスロットル弁4
の開度を対応して制御でき、他方、自動変速機2は、A
/Tコントローラ31により、そのアクセルぺダル開度
信号と車速信号を基に図5(a)のシフトスケジュール
に従って制御され、その変速制御において、事前に設定
した最適な変速が実現されていく。
【0061】ところで、そのアクチュエータ制御系がフ
ェイルし、リンプホーム時となったときにも、かかるノ
ーマルシフトスケジュールに従った制御がされるとする
と、正常時は最適な変速を行わせるシフトスケジュール
であっても、次のような現象が生ずる。この場合のスロ
ットル弁4の作動は、図2,3で示したような機構によ
るリンプホーム時による開閉となる。そして、前述の
〔故障時〕(モータ停止)の場合で述べた如くの動作で
スロットル弁4は開かれるが、フェイル時のフェイルセ
ーフとしてのリンプホーム機能による走行時は、通常時
とは異なり、正常の場合に対し図3,7のように特性・
性能は一定のものに限られたものとなる。よって、リン
プホーム時は、ドライバは通常以上に加速意思が強くな
って、通常時以上にアクセルペダル5を全開方向に踏み
込みがちな傾向となる。
【0062】図5(b)に、電制スロットルがリンプホ
ーム時の駆動トルク線図の例を示す。リンプホーム時ア
ルセルペダル開度が全開(これに対し、スロットル弁4
は、図7のT2ように、あるいは図3のように中途開度
となる)時の駆動トルクは、自動変速機2が1速固定で
L1線上を、2速固定でL2線上を、3速固定ではL3
線上を移動する。通常時に比べ、リンプホーム時は、駆
動トルクが大幅に低下し、かつ、低車速側に寄る(図5
(b)におけるL1線,L2線,L3線)。また、リン
プホーム時は、車速が高くなると通常時以上に駆動トル
クが急激に低下するため(図5(b)におけるL1線,
L2線,L3線)、1速と2速、あるいは2速と3速の
駆動トルクの値が逆転する。図5(b)では、点b12
(L1線とL2線との交点)を境にL1線とL2線が、
点b34(L2線とL3線との交点)を境にL2線とL
3線が逆転している。
【0063】そして、変速については、リンプホーム時
でも、ドライバが踏み込むそのアクセルぺダル5の開度
信号が変速制御パラメータとして用いられて、自動変速
機2は、図5(a)のシフトスケジュール(S12及び
S23)に従い、変速制御されることとなる。図5にお
いて、リンプホーム時には、アクセルペダル全開Aで加
速した場合、駆動トルク線(L1,L2,L3)上で
は、最初、1速で駆動トルク線L1上をトルク点b1か
らb2に移行し、車速V12で2速へアップシフトした
後(1速時L1線上の点b2→2速時L2線上の点b
3)、駆動トルク線L2上をトルク点b3からb4に移
行する。さらに車速V23で3速へアップシフトした後
(2速時L2線上の点b4→3速時L3線上の点b
5)、駆動トルク線L3上をトルク点b5からb6へ移
行する。
【0064】リンプホーム時のアップシフトでは、この
ように、変速前駆動トルクより、変速後駆動トルクの方
が大きくなる。図5では、1速→2速、2速→3速のそ
れぞれにおいて、通常時の前述の場合(イ),(ロ)と
は逆に、
【数2】 点b2でのトルク(変速前トルク)<点b3でのトルク(変速後トルク) ・・・(ハ) 点b4でのトルク(変速前トルク)<点b5でのトルク(変速後トルク) ・・・(ニ) である。従って、これらが変速前後の駆動トルクの逆転
段差となる。
【0065】また、図5(b)において、駆動トルク線
K1及びK2は、それぞれ、等勾配における、車両の巡
航に必要な駆動トルクの例である。勾配はK1<K2で
ある。例えば、K1は0%の坂、K2は10%の坂の場
合に該当する。ここに、勾配が大きい程、また車速が高
い程、必要駆動トルクは大きなトルクが要求される(実
際のトルクが、これらの駆動トルク線より上側になけれ
ば、車速は落ち、結果、加速はできない)。従って、例
えば、等勾配K1において、リンプホーム時、アクセル
ペダル開度全開Aで加速した場合、1速→2速→3速と
アップシフトし、点b1→b6間の各変速段の駆動トル
ク線上を推移し、L3線とK1線との交点b6の車速ま
で加速可能である。点b1〜b6に対応する駆動トルク
のいずれもが、必要駆動トルクK1より大きいため、点
b6の車速まで加速可能となる。
【0066】その一方、等勾配K2においては、リンプ
ホーム時、アクセルペダル開度全開Aで加速した場合、
駆動トルクL1線上を点b1→b2に移行する途中で、
必要駆動トルク線K2と点k12で交叉するため、点b
2まで到達不可能であり、その先の点b3へのアップシ
フト、さらに点k34(2速時駆動トルク線L2と必要
駆動トルク線K2とが交叉する点)の車速まで加速でき
ない(変速しないので、高車速側へ移行できない)。従
って、この時の最高車速は点k12留まりとなる。
【0067】これに対し、本プログラム例では、スロッ
トルアクチュエータ制御系がフェイルし、リンプホーム
機構によるスロットル弁開閉動作となるときは、A/T
コントローラ32は、これに合わせて、変速制御のシフ
トスケジュールとして、例えば図6(a)に示すシフト
スケジュールによるものとし、電制スロットルのリンプ
ホーム時には、シフトスケジュール上のアップシフトの
変速線を、停車速側に切り替える(ステップS103の
処理)。これにより、リンプホーム時の走行でも、低車
速、低エンジン回転数時点でアップシフトさせることが
可能ある。既に考察したように、リンプホーム時、ドラ
イバが通常時以上にアクセルぺダルを全開方向に踏み込
むこととなれば、自動変速機は、シフトスケジュール上
の変速点が車速方向へ高くなり、高車速、高回転になっ
てからアップシフトすることとなるという状況をもたら
すところ、上記ステップS103の処理によって、その
場合よりも、低い車速、低いエンジン回転数時点でアッ
プシフトする(これは、図5(b)からも分かるよう
に、変速前トルクが、点b2(点b4)へ至る以前の点
で、次の2速(3速)へと変速することを意味する)。
従って、変速後トルクより変速前のトルクが落ち込む前
にアップシフトされ、前述の(ハ),(ニ)のように段
差のつく、変速前後の駆動トルクの逆転現象が解消でき
る。この場合において、その変速前後の駆動トルクを一
致させるようにすると良く、そのようにもすると、変速
前後の駆動トルクの逆転を防止し、しかも、変速前後の
駆動トルク差(段差)がない状態、すなわち該駆動トル
ク差を零とすることができる。
【0068】図6では、そのような車速への低車速化を
も採用した例を示してあり、図6(a)においては、リ
ンプホーム時の駆動トルク線L1とL2の交点b12の
車速をVL12とし、駆動トルク線L2とL3の交点b
34の車速をVL23とする。かかる車速VL12,V
L23の具体的な値については、適用するエンジン、自
動変速機及びリンプホーム機構の動作特性に応じて、リ
ンプホーム時の駆動トルク特性(駆動トルク線L1,L
2,L3)を基に、あらかじめ対応する車速を決定する
ことができ、従って、そのようにして求まる車速値を上
限車速に選定したシフトスケジュールとすればよい。ま
た、ここでは、図5(a)における変速線S12及びS
23は通常時のみの変速線とし、図6(a)に示すよう
に、リンプホーム時用として、S12及びS23の上限
車速(またはその近傍部分)をそれぞれ、VL12、V
L23と低車速化するだけで容易に実現可能な、リンプ
ホーム時変速線SL12、SL23を追加設定する。
【0069】これにより、図2,3で示したような機構
によるリンプホーム時のスロットル弁4の開閉による走
行でも、リンプホーム時は図6(a)のシフトスケジュ
ールに従い変速制御されるため、アクセルペダル全開A
で加速した場合、図6(b)の駆動トルク線(L1,L
2,L3)上では、最初、1速で駆動トルク線L1上を
トルク点b1からb12まで移行し、車速VL12で2
速へアップシフトした後(1速時L1線と2速時L2線
との交点b12)、駆動トルク線L2上をトルク点b3
4まで移行する。さらに、車速LV23で3速へアップ
シフトした後(2速時L2線と3速時L3線との交点b
34)、駆動トルク線L3上をトルク点b6へ移行する
こととなる。これにより、リンプホーム時のアップシフ
トでも、図5(b)でのリンプホーム時のアップシフト
の場合のような変速前後の駆動トルクの段差はなくな
り、変速前駆動トルクより変速後駆動トルクの方が大き
くなるトルクの逆転現象(前記(ハ),(ニ))の違和
感も解消される。
【0070】このように、変速前後の駆動トルクの逆転
現象が解消されるとともに、上段に変速することによ
り、変速前の限界車速より高速の走行が可能となり、ま
た、変速段を中間段(あるいは最高段)に固定しないた
め、1速での最大駆動トルクの発生も可能となる利点が
ある。明細書冒頭の,で述べたように、リンプホー
ム時に、中間段(あるいは最高段)に固定すると、1速
走行ができる場合であったのなら、その1速での変速比
状態で出し得ることとなるであろうはずの最大駆動トル
クは、これを発生させられないし、1速固定すると、2
速以上の高速段への変速制御がなし得た場合であったな
ら、該当変速段の変速比状態に対応して実現されうるこ
ととなるはずの、車速を上げての高速の走行は、1速固
定としたがゆえに、これが不可能となることになるのに
対し、このような不利もない。
【0071】また、リンプホーム時も図5(a)のシフ
トスケジュールによったとした場合は、等勾配K2にお
いては到達最高車速は前記点k12留まりとなるの対
し、図6(a)にシフトスケジュールに従えば、勾配の
大きな同じその等勾配K2においても、リンプホーム
時、アクセルペダル開度全開Aで加速した場合でも、1
速の駆動トルクL1線上の点b12は、必要駆動トルク
線K2より大きいため、車速VL12で2速へアップシ
フトし、さらに、その2速の駆動トルクL2線上を、必
要駆動トルク線K2との交点k34の車速まで加速可能
となる(図6(b))。このため、図5の場合における
点k12の車速と比べ、最高車速が高くなる。
【0072】このように、上記エンジン1及び自動変速
機2の制御構成によると、リンプホーム時でも自動変速
機2による変速、従ってアクセル開度及び車速による変
速制御は行わせつつも、変速前後で駆動トルクの大小が
逆転することをできるだけ防止し乃至は抑制することが
できる。かつまた、当該自動変速機2の機能をリンプホ
ーム時であっても発揮させ十分使いきって、前述の及
びの観点から考察した「最大駆動トルクの発生」と
「高速走行」との両立をも図って、エンジン1の電制ス
ロットルのリンプホーム時に出し得る最大駆動トルク及
び最高車速を損なわないようにする制御をより適切に実
現できるさらに、図5(b)において、点b12→b2
→b3間、及びb34→b4→b5間についても、図6
のリンプホーム時変速線を用いることにより、実質駆動
トルクがアップし、加速感が向上する。従って、本実施
例は、この点でも、より一層効果的なものとできる。
【0073】なお、本発明は、以上の実施の形態に限定
されるものではない。例えば、上記例では、スロットル
弁をアクセル開度に基づいてアクチュエータで制御する
アクチュエータ制御系のフェイル時であるかどうかを判
断させるのに、エンジンコントローラ側で実行されるス
ロットルアクチュエータ制御系のフェイルセーフのため
の制御プログラムの判断結果(フラグ情報)を利用した
が、例えば図4のステップS101の処理としては、A
/Tコントローラ側でそのアクチュエータ制御系の動作
故障の有無を直接監視するようにし、フェイル時である
か否かを判断するようにしてもよい。
【0074】また、エンジンコントローラとA/Tコン
トローラは別個に備えたが、これらを一体にした統合的
なコントローラを有するようにしてもよい。この場合
は、図4の各ステップの処理はそのコントローラが行え
る。いずれも、上述のようなエンジン・自動変速機の総
合制御の態様で実施してもよい。
【0075】また、例えば、スロットルアクチュエータ
制御系のフェイル時には、図6に示したように、駆動ト
ルク線L1とL2の交点b12と、駆動トルク線L2と
L3の交点b34とに各対応する車速VL12,VL2
3へまで低車速化するようシフトスケジュールを変更す
ることで、図5の場合におけるような変速前後の駆動ト
ルクの段差(逆転段差;b3−b2,b5−b4(図5
(b)中の上向き破線矢印))をなくし、よって駆動ト
ルクの段差が零(もしくは、ほぼ零)となるスムーズな
駆動トルクの推移を得ることのできる最適なものとした
が、これに限らず、図5の場合と比較して、変速前後の
駆動トルク差が小さくなるようなリンプホーム時用シフ
トスケジュールとしてもよい。
【0076】従って、1→2変速点なら、例えば、上記
車速VL12への低下にまでは至らないものの、少なく
とも車速V12より低車速側であってVL12までの、
V12〜VL12の範囲の間における車速、同様にして
2→3変速点なら、少なくとも車速V23より低車速側
であってVL23までの車速V23〜VL23の範囲の
間における車速を、それぞれ設定してかかる車速で変速
がされるようにすることも可能である。このようにして
も、図5の場合の変速前後の駆動トルクの上記段差(b
3−b2,b5−b4)に対するよりは、駆動トルク差
が小さくなるシフトスケジュールは実現できる。この場
合でも、駆動トルク差がそのように小さくなる分、それ
だけ違和感等は緩和でき、同様の作用効果は奏し得る。
【0077】また、例えば、図6の車速VL12,VL
23よりさらに低車速化しても、図5等で説明した変速
前後の駆動トルクの逆転現象は解消される。従って、低
車速化は、車速VL12,VL23の前後であってもよ
く、かかる態様でも、電制スロットルの動作故障時対応
のリンプホーム時での走行のときの変速に際しての違和
感を緩和し乃至除去することができる。
【0078】また、これら場合も含んで、上記例と同
様、そのシフトスケジュール上の変速線の上限車速また
はその近傍部分を、選択的に低車速側へ変更させるよう
制御して同様の作用効果を得ることができる。すなわ
ち、通常時の変速線のアクセルぺダル全開A寄りの部分
の特性を、図5(a)の場合における特性(図6(a)
中での破線特性)のものから、図6(a)に実線で示す
ような、目的の変速線特性とすることができる。この場
合でも、リンプホーム時にドライバがアクセルぺダルを
全開方向に踏み込みがちになる場面に適切に対応し得
て、その場面でもシフトスケジュール上の変速点は、低
車速側となる。
【0079】また、通常時用のものとリンプホーム時用
のものとのマップ切り換えの手法で行う場合でも、この
ように、リンプホーム時用のものは図6のシフトスケジ
ュールのマップに限定されず、その設定態様以外のシフ
トスケジュールマップでもよく、少なくとも、変速前後
の駆動トルク差が小さくなる方向のシフトスケジュール
マップへ通常時用のマップから選択的に切り換えること
で本発明を実施してもよい。
【0080】また、スロットルアクチュエータ制御系の
フェイル時、あらかじめ設定した駆動トルクを発生させ
る手段として、上記例では、図2,3のように、フェイ
ル時でも、アクセルぺダルを或るアクセル開度以上踏み
込むと、スロットル弁が開くよう、アクセルぺダルワイ
ヤでスロットル弁を強制的に開閉動作可能とする、リン
プホーム機構を有する態様の電制スロットルシステムを
示したが、トルク発生手段は、このように機械的にワイ
ヤ等で連結する機構の例に限らない。例えば、上記例の
アクセルぺダルワイヤを用いる機構の代わりに、前掲文
献1に記載の如くコントローラで制御可能な補助空気制
御弁とそのためのスロットル弁バイパス路を設けて、空
気を強制的にエンジンに供給するようにしてもよい。も
っとも、図2,3のようなリンプホーム機構とすると、
電気系統を含ませないでフェイルセーフ機能が実現でき
るので、コントローラ部分のフェイルセーフとしても確
実に対応可能で一層効果的なものとなる。
【0081】また、自動変速機は、3速自動変速機とし
たが、適用する自動変速機も、これに限られない。例え
ば、これ以外の有段自動変速機でもよいことは勿論、例
えばトロイダル型等の無段変速機でも適用可能である。
【0082】また、本発明によれば、制御プログラム記
録媒体として、スロットル弁をアクセル開度に基づいて
アクチュエータで制御可能な装置を有するエンジンと、
そのアクチュエータ制御系のフェイル時でも、あらかじ
め設定した駆動トルクを発生させるトルク発生手段と、
エンジン動力を入力し、アクセル開度及び車速に応じて
変速制御を行う自動変速機とを備える車両における、エ
ンジン・自動変速機の総合制御のための制御プログラム
を記録した記録媒体であって、コンピュータに、前記ア
クチュエータ制御系のフェイル時かどうかを判断させ、
アクチュエータ制御系のフェイル時に、変速前後の駆動
トルクをほぼ一致させる車速で変速させるよう変速制御
を行わせる手順を実行させる、制御プログラム記録媒体
を提供することができる。これにより、本発明の実施に
好適なエンジン・自動変速機の総合制御のための制御プ
ログラムを記録した記録媒体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すシステム図であ
る。
【図2】同例の説明に供する、電制スロットル正常時,
リンプホーム時の動作機構の一例を示す平面展開図であ
る。
【図3】同じく、そのリンプホーム時の動作の特性の一
例を示す図である。
【図4】同じく、コントローラが実行する制御プログラ
ムの一例を示す制御フローチャートである。
【図5】同じく、通常時(ノーマル時)用として適用で
きる自動変速機シフトスケジュールの一例(a)を示す
とともに、自動変速機搭載車両駆動トルク線図(b)を
示す。
【図6】同じく、リンプホーム時(フェイル時)用とし
て適用できる自動変速機シフトスケジュールの一例
(a)を示すとともに、自動変速機搭載車両駆動トルク
線図(b)を示す。
【図7】同じく、電制スロットルの特性例、電制スロッ
トルリンプホーム特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 2a トルクコンバータ 3 吸気通路(吸気管) 4 スロットル弁(スロットルバルブ) 5 アクセルぺダル 6 モータ(スロットルモータ) 7 ドラム 8 アクセルぺダルワイヤ 21 出力軸 22 コントロールバルブ 31 エンジンコントローラ 32 自動変速機コントローラ(A/Tコントローラ) 35 車速センサ 37,38 データ伝送路 40 スロットル動作機構 41 アクセルシャフト 42 アクセルシャフトリターンスプリング 43 アクセル上限ストッパ 44 アクセル下限ストッパ 45 アクセルポジションセンサ(APS) 51 デェフォルト及びリンプホーム用リンク 52 スロットルリターンスプリング 53 デェフォルトスプリング 54 スロットル上限ストッパ 55 デェフォルト調整ネジ 56 スロットルシャフト 57 スロットルギヤ 58 中間ギヤ 59 スロットルポジションセンサ(TPS) 60 スロットルボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:18 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/12 F02D 29/00 F02D 41/22 B60K 41/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル弁をアクセル開度に基づいて
    アクチュエータで制御可能な装置を有するエンジンと、 そのアクチュエータ制御系のフェイル時でも、あらかじ
    め設定した駆動トルクを発生させるトルク発生手段と、 エンジン動力を入力し、アクセル開度及び車速に応じて
    変速制御を行う自動変速機とを備える車両における、エ
    ンジン・自動変速機の総合制御装置であって、 前記アクチュエータ制御系のフェイル時に、変速前後の
    駆動トルクをほぼ一致させる車速で変速させるよう変速
    制御を行わせる制御手段を有する、ことを特徴とするエ
    ンジン・自動変速機の総合制御装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク発生手段は、アクチュエータ
    制御系のフェイル時には、正常時よりも、同一アクセル
    開度に対する発生駆動トルクが小さくなるものであり、 前記制御手段は、アクチュエータ制御系のフェイル時
    に、シフトスケジュール上の変速線を低車速側へシフト
    させる、ことを特徴とする請求項1記載のエンジン・自
    動変速機の総合制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、変速前後の駆動トルク
    差が小さくなるように変速線を前記アクチュエータ制御
    系の非フェイル時よりも低車速側に設定したシフトスケ
    ジュール側に切り換えることにより前記変速を行う、こ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のエンジン
    ・自動変速機の総合制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、アクチュエータ制御系
    のフェイル時であっても、アップシフトにより駆動トル
    クが減少するように、フェイル時のシフトスケジュール
    上の変速線を低車速側へシフトさせる、ことを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載のエンジン・自動変速機
    の総合制御装置。
  5. 【請求項5】 シフトスケジュール上の変速線の上限車
    速またはその近傍部分が、低車速側へ変更される、こと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    エンジン・自動変速機の総合制御装置。
  6. 【請求項6】 前記トルク発生手段は、 アクセルぺダルを所定開度以上踏み込むと、スロットル
    弁が開くよう、アクセルぺダルワイヤ等でスロットル弁
    を前記アクチュエータ制御系のフェイル時に強制的に開
    閉動作可能とする機構を有する、ことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載のエンジン・自動変
    速機の総合制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のトルク発生手段に代え
    て、 コントローラで制御可能な補助空気制御弁と該補助空気
    制御弁のためのスロットル弁バイパス路を設けて、空気
    を強制的にエンジンに供給するトルク発生手段を用い
    る、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載のエンジン・自動変速機の総合制御装置。
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