JP3028541U - 万能ナイフ - Google Patents

万能ナイフ

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JP3028541U
JP3028541U JP1996001188U JP118896U JP3028541U JP 3028541 U JP3028541 U JP 3028541U JP 1996001188 U JP1996001188 U JP 1996001188U JP 118896 U JP118896 U JP 118896U JP 3028541 U JP3028541 U JP 3028541U
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grip
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ジェイ. バークホールズ ドグラス
イー. クィーン チャールズ
ティー. メイアーズ アレン
エヌ. オースティン ジェラルド
Original Assignee
フィスカーズ インコーポレイテッド
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B1/00Vices
    • B25B1/06Arrangements for positively actuating jaws
    • B25B1/08Arrangements for positively actuating jaws using cams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26BHAND-HELD CUTTING TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B26B5/00Hand knives with one or more detachable blades
    • B26B5/001Hand knives with one or more detachable blades with blades being slid out of handle immediately prior to use

Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ちやすく、操作性に優れた万能カッターナ
イフを提供すること。 【解決手段】 万能ナイフ10は、刃キャリア48に装
着される刃14を出入れ可能に収容する中空の柄12を
有する。刃キャリア48は、枢動自在にアクチュエータ
50に連結される。ボタン30を押し、アクチュエータ
50と刃キャリア48を滑動路82,61に沿って所望
の位置まで滑動させることにより、前部スロット22を
通して刃14を出し入れできる。刃14の出し入れ方向
61′は、柄12の握り部16の基準線16′に対して
下向きに傾斜している。また、柄12はインテグラルル
ープ20を有している。柄12のさや部18の一部は、
インテグラルループ20の下縁部の接線16″よりも下
方に位置している。このような位置関係及び外形形状を
有する万能ナイフ10は上記課題を解決することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
本考案は、出入れ可能な万能ナイフ、いわゆる万能カッターナイフに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
頑丈で信頼性のある刃物(偶然の切込みを避けるよう刃が都合良く遮蔽され得 るもの)が求められていることに応じて、かなりの数の多目的な格納式の万能ナ イフが開発されている。このようなナイフに対する一般的な設計構造は、概して 、対になった2つの半片からなる中空の柄を備えている。柄は、組み立られると 、ナイフの刃が出し入れされる前部スロットを有する。刃は、一般に、柄の内部 において、平坦な案内路に沿って移動可能な刃キャリア上に支持される。多くの 一般的な万能ナイフ用の刃キャリアは、たわみやすい作動アームと一体的に形成 され、射出成形されたプラスティック材料で形成されることが多い。作動アーム は作動ボタン(button actuator)を支持しており、この作動ボタンは、柄にお ける第2のスロットを通して突出し、作動アームのバネ動作によって戻り止めと かみ合うように上方に押動される。概して、台形の刃を刃キャリアの中に装着す るために、柄は、分解されるか、さもなければ開かれる。それから、刃キャリア に装着された刃は、作動ボタンを押すと共に刃キャリアをその案内路に沿って前 後にスライドさせることによって、前部スロットを通して突き出されたり引っ込 められたりする。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この種の出入れ可能な万能ナイフに係わる永続的な課題は、使用中にナイフの 刃に課される力に抵抗することのできる構造を案出することである。使用に際し て、刃は、一般に、刃を柄の中に押し戻す傾向のある軸方向の力、柄の半片間に ある刃と刃の後部とを刃キャリアに押し込む傾向のある上向きの力、及び前部ス ロットにおいて刃をねじる傾向のある横向きの力を含む多数の力を受ける。刃に 係わる支持構造、特に、柄及び刃キャリアが、これらの力に十分抵抗することが できないならば、刃は、偶然引っ込んだり、又は柄を分割若しくは破壊したりす る(前部スロットに近接する領域において最も多い)場合がある。刃の後部部分 が、刃キャリアに対して下方に押し付けられる場合もあり、刃キャリアを切断又 は破損させる。
【0004】 出入れ可能な万能ナイフの刃に加わる力に抵抗するために多数の解決策が提案 されているが、その成功の度合いは区々である。刃を柄に押し込む傾向のある軸 方向の力に抵抗するために、多くの既知の設計構造は、戻り止め配列(作動アー ムからの突起が柄の内面の一連の切欠き部の一つに引っ掛かるようになっている もの)を使用している。一般に、この種の万能ナイフは、1985年4月9日グ リンガー(Gringer)に対して発行された米国特許第4,509,260号明細 書に開示されている。このような配列においては、刃に及ぼされる軸方向の力は 、作動アームを通して戻り止めの切欠き部に伝えられる。しかしながら、作動ア ームは、作動ボタンの移動を許容し作動アームを対応する切欠き部と係合させる ために本来スプリング状でなければならないため、刃に加わる力は、作動アーム のたわみを引き起こす場合があり、使用中、刃の望ましくない軸方向の移動をも たらす可能性がある。このように、これらの設計構造は、製造するのが簡単であ るという長所を有すると共にいくつかの個々独立の部品を有しているが、それら は、必ずしも軸方向の力に対して十分な抵抗を与えることになるとは限らない。 更に、このような設計構造は、作動アームそれ自身の弾性に依存して戻り止め配 列に係合しているので、軸方向の力に抵抗するときの効果は、作動アームの切欠 き部への係合が弱められる刃の位置において、或は、作動アームが時間を経て緩 和し又は変形する場合において、低減される可能性がある。
【0005】 ナイフの刃の上方及び側方の移動を制御するために、いくつかの代替となる万 能ナイフ設計構造も提案されている。1991年6月25日にギルバート(Gilb ert)に対して発行された米国特許第5,025,558号明細書に開示されて いるある既知の設計構造では、ナイフの柄は、柄の中央の線を横切る連結くさび 部分(interlocking wedge portions)を有する対になった2つの半片を備えて いる。連結くさびは、カッティング中に刃に加わる上向きの力の結果として柄が 分割するのを防止する。1995年2月7日にシュミット(Schmidt)に対して 発行された米国特許第5,386,632号明細書に開示されている別の手段で は、ナイフの刃は、溝形状のキャリアに取り付けられ、このキャリアは単一片の ナイフの柄における溝型のホルダー内に受け入れられる。これらの構造は、一般 に、カッティング動作の結果生じる上向きの力のもとで、ナイフの柄が分割する のを防止するが、これらは、やや複雑であり、製造及び組立が困難となり得る。 更に、これらの構造における刃(cutting blade)の交換は、かなり時間がかか り、ナイフを一部分解することを要する。その上、このようなナイフのための刃 キャリアは一般に、射出成形されたプラスティック材料で作成されるため、刃キ ャリアは、キャリアのベース上の刃の後部部分からの圧力に抵抗するという問題 に対応していない。
【0006】 出入れ可能な刃に加わるねじり力に耐え抗するために、多くの既知の万能ナイ フは、概して、ネジ又は他の取外し可能な取付具によって中央の線に沿って連結 された2つの柄半片を有する2つ割型の金属製の柄を備えている。柄の各半片の 前端部の輪郭は、概して、刃が出し入れされる前部スロットを画成する。ねじり 力のもとでは、このようなナイフの刃は、前部スロットを囲む柄の部分に押し付 けられる。他の既知の万能ナイフ、例えば上述した米国特許第5,386,63 2号明細書に記述されたナイフは、互いに対向する溝部材を使用し、ナイフの刃 を固定しねじり力に抵抗するようにしている。これらの構成は、前部スロットに おけるナイフ刃の過剰な曲りを効果的に妨げるが、これらは、柄構造体の半片の 間の継手の剛性に依存してねじり力に抵抗するので、このようなナイフのための 柄は、概して、刃を装填又は交換するのに柄の分解を要する方法でつながれる。
【0007】 従って、刃が、突き出された位置(突出位置)と引っ込められた位置(引込み 位置)との間で容易に移動されるが、刃を柄の中に押し戻す傾向のある軸方向の 力に抵抗する出入れ可能な万能ナイフが必要とされている。
【0008】 また、使用中の上向きの力及びねじり力による刃の変形に抵抗する軽量の万能 ナイフが必要とされている。逆言するならば、使用時に力を加えやすいナイフが 必要とされている。更に、これらの特徴を有することに加え、ナイフは、使用に 際し人間工学的に快適であるべきであり、簡単且つ迅速な刃の交換を許容するべ きである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、柄と、柄の内部に受け入れられ、突出位置と引込み位置との間で刃 を移動させ保持するための刃キャリアとを備えるタイプの新規な万能ナイフに関 する。刃キャリアは、押しボタンを押し下げることによって柄の内部で移動され るが、押しボタンを解放することによって、選択された位置にしっかりとロック される。出された刃に加わる軸方向の力は、柄と、キャリアに関して枢動自在に 装着される革新的な作動アームとの間の積極的な係合(positive engagement) によって抵抗される。刃に加わる上向きの力及びねじり力は、前部スロットに隣 接して設けられたガード及び刃キャリアの付加的な特徴によって抵抗される。そ の上、刃は、交換のために、好ましくはガードが取り付けられたフロントパネル を開けることによって容易にアクセス可能となっている。然して、本考案の一態 様による万能ナイフは、(i)出入れ可能な刃を収容するための内部空洞と、前 記刃が出し入れされる、端部に設けられた第1のスロットと、前記第1のスロッ トに近接する地点から前記空洞の内部にて延びるキャリア滑動路と、前記キャリ ア滑動路の後方に前記空洞の内部にて延びるアクチュエータ滑動路と、前記アク チュエータ滑動路の後方に位置する、使用者の手により把持される握り部とを有 する柄、(ii)前記刃を支持するよう形成されると共に、前記空洞の内部で前記 キャリア滑動路に沿って移動可能となっている刃キャリア、及び、(iii)前記刃 キャリアに枢動自在に連結される端部を有する相当に硬い作動アームと、前記刃 を出し入れするよう前記柄における細長い第2のスロットに沿って移動可能とな っている作動ボタンとを含むアクチュエータであって、当該アクチュエータから 延びると共に前記柄の内部の切欠き部に係合可能となっている、突出位置及び引 込み位置にて前記刃を選択的に固定するための突起を含み、且つ、前記突起を押 圧して前記切欠き部と係合させるよう前記アクチュエータ滑動路と接触する弾性 支持部を含むアクチュエータ、を備えるものであり、更に、アクチュエータ滑動 路は前記キャリア滑動路に対して非平行な方向に延びており、前記握り部の軸線 はアクチュエータ滑動路に対して非平行な方向に延びている、ことを特徴として いる。
【0010】 アクチュエータ滑動路はキャリア滑動路に対して約5度の角度で延びているの が好適である。また、握り部の軸線はアクチュエータ滑動路に対して約20度の 角度で延びていることが好適である。
【0011】 更に、柄は、握り部を把持した使用者の手の指が配置される空間を前記握り部 の下部に形成するよう前記握り部に一体的に設けられたインテグラルループを有 するのが有効である。
【0012】 本考案の別の実施形態による万能ナイフは、刃を出入れ可能に収容するさや部 と、このさや部の後方に配置され、使用者の手により把持される握り部とを有す る柄から構成される万能ナイフであって、(i)柄が、握り部を把持した使用者 の手が配置される空間を握り部の下側に形成するよう握り部に一体的に設けられ たインテグラルループを備えており、(ii)刃の出入れ方向が握り部の基準線に 対して所定の角度で傾斜されており、且つ、(iii)インテグラルループの下縁部 の接線であって、握り部の基準線と平行な線よりも下方に、さや部の一部が突出 していることを特徴としている。
【0013】 前記角度は約25度であることが、操作上、有効である。
【0014】 また、握り部の中央部をその前部及び後部よりも下方に突出させた場合、持ち やすいという効果を奏する。
【0015】 なお、握り部の基準線は、握り部の前部の最下点と後部の最下点とを結ぶ直線 と定義できる。
【0016】 握り部を握った際のフィット感を向上させるためには、握り部の断面形状は略 楕円形ないしは小判形とするのがよい。また、柄は、その上縁部であって握り部 の前方の位置に、刃を出し入れするための作動ボタンを備えていることが好適で ある。
【0017】
【考案の実施の形態】
本考案のこれら及び他の特徴は、以下の記述及び追加された図面を参照するこ とによってもっと十分に理解されるであろう。ここで、同じ参照番号のものは、 同じ要素を示すものとする。まず図1及び図2を参照すると、万能ナイフ10は 、出入れ可能な刃14を支持し収容するための実質的に中空の柄12を備えてい る。柄12は、握り部16と、刃を出入れ可能に保持すると共に、様々なカッテ ィング作業中に刃に及ぼされる力に抵抗するよう設計されたさや部18とを備え ている。インテグラルループ(integral loop)20が、カッティング中におい て、使用者の指を部分的に囲むよう柄の握り部16に備えられているのが便利で ある。第1のスロット22が、さや部18の前端部24において形成されており 、第2のスロット26が、柄12に、好ましくは柄の上縁部28に沿って形成さ れている。作動ボタン30が、引込み位置(ここで、刃14は完全にさや部18 の中に引っ込められている)と、突出位置(ここで、図1に示されるように、刃 14は第1のスロット22を通って突出している)との間で、刃14を選択的に 移動できるように第2のスロット26に沿ってスライド可能となっている。
【0018】 図2に最もよく示されているように、万能ナイフ10は、刃14を装填したり 交換したりするために、柄12に枢動自在に装着されると共に閉じた位置(図1 を見よ)と開いた位置との間で移動可能となっているアクセスパネル32を備え ていることが好ましい。アクセスパネル32は、以下に更に詳述するように、一 対のヒンジ34によって柄12に保持されていると共に、その前端部で刃ガード 36を支持している。刃ガード36は、少なくとも前部の第1のスロット22を 部分的に囲んでいる。特に、カッティング中に刃14に加わる上向きの力に抵抗 するために、刃ガード36は、第1のスロット22の上縁部に隣接する上部部分 38と、第1のスロット22の側辺部に隣接する側方部分40,42とを備えて いる。このように、刃ガード36は、刃14の上部の非刃先(non-cutting edge )44及び刃の側部の一部分を囲むよう設計された開いた構造としてもよいが、 図面に示されるように閉ループであることが好ましい。この閉ループ構造は、使 用中に刃14に加わる側方負荷(lateral load)、及び刃14をねじろうとする 力に抵抗することを補助する。更に、刃ガード36は、例えば鋼鉄又は亜鉛のよ うな金属からなることが好ましい。刃ガード36は、アクセスパネル32と別個 に形成され、万能ナイフ10の組立中に、アクセスパネル32に固定されるか、 又は図示される好適な実施形態におけるように、例えば鋳造(metal casting) によって、アクセスパネル32と一体的に形成される。また、アクセスパネル3 2は、内部リブ46を備えており、この内部リブ46は、刃14に接触し支承さ れるよう設計され、これによって、刃14が第1のスロット22を通って移動さ れるとき、刃14のためのガイド若しくは支持面として機能するようになってい る。カッティング作業中は、内部リブ46及び刃ガード36は、刃14を安定さ せると共に刃に加わるねじり力に抵抗する。
【0019】 図3及び図4に示されるように、柄12は、対になった2つのシェルないしは 半片から構成されていることが好ましく、かかる半片とは、例えば粘着的に又は 超音波ろう付けや他の適した方法によって別個に形成され組み立てられ、そして 、永久的に結合される左半片L(図3)及び右半片R(図4)である。図3に最 も良く示されるように、さや部18の内部で、万能ナイフ10は、刃14を受け 入れ支持するよう形造られた刃キャリア48と、刃キャリア48に連結されたア クチュエータ50とを含み、このアクチュエータ50は、刃14を出し入れした り刃14に加えられる力に抵抗したりするよう刃キャリア48と共働する。刃キ ャリア48及びアクチュエータ50については、図5から図8を参照して以下で 更に詳述するが、概略的に述べるならば、刃キャリア48は、その上縁部から側 方に延びる一対の突起52を備え、これらの突起52は、刃14の上縁部44に 沿う対応の凹み54に係合するようになっている。図示されているタイプの市販 の刃は、通常このような3つの凹みを備えている。また、刃キャリア48は、刃 14の下部刃先58を支持するための下部棚56を備えている。刃キャリア48 上にはキャリアガード60が下部棚56に近接して支持されている。キャリアガ ード60(例えば鋼鉄のような金属から作られることが好ましい)は、下部棚5 6を保護するよう刃14の刃先58に接触している。使用中、刃14に加わる切 込み力は、刃14を上方に押して突起52に接触させ、キャリアガード60と重 なっている刃の後部部分を下方に押動させてキャリアガード60に接触させる傾 向がある。キャリアガード60は、このような力に抵抗し、これによって、刃キ ャリア48の下部棚56が、刃14によって切断されたり破損されたりすること から保護する。刃キャリア48を柄12の内部で支持し案内するために、柄12 の左半片Lと右半片Rは共に、第1のスロット22に近接する地点から後方に延 びる平坦なキャリア滑動路61を備えている。
【0020】 図5に示されるように、刃キャリア48をアクチュエータ50に連結させるた めに、後部延長部ないしはタブ62が刃キャリア48から延びている。アクチュ エータ50は、タブ62に連結させるように適応された前端部66を有する相当 に硬い作動アーム64を備えている。図示実施形態において、作動アーム64の 前端部66はクレビス(clevis)となっており、タブ62の周囲にはめ込まれる と共に、タブ62と一体的に形成されるか又は万能ナイフ10の組立中に別個の 要素として追加されるピン68によって、タブ62に枢動自在に連結される。作 動アーム64の上端部では、アクチュエータ50は、支持台70を備えており、 この支持台70から第2のスロット26を通って後部延長部72が延び、作動ボ タン30を支持している。支持台70の下方には、一体的な弾性部材74が、支 持台70を上方に押動するために、作動アーム64から後方に延びている。突起 ないしは係合肩76が、支持台70から側方に延びており、第2のスロット26 の両側で柄12の上壁78と接触している(図3及び図4を見よ)。均等に離隔 された間隔で、戻り止め80が上壁78に沿って形成されており、十分に出した 位置、十分に引っ込められた位置及びそれらの間のいくつかの中間的な位置にア クチュエータ50及び刃キャリア48を維持するように突起76と係合する。柄 12の内部に形成された一対のリブは、弾性部材74を案内し支持するためのア クチュエータ滑動路82を画成している(図3及び図4を見よ)。当業者には理 解されるであろうが、弾性部材74が作動アーム64とつながる位置は、弾性部 材74によって作動アーム64に及ぼされる上向きの力に影響を与えるであろう 。従って、アクチュエータ50の設計に際して、弾性部材74は、アクチュエー タ50に所望程度の上向きの力を得るようおよそアクチュエータ50の前端部6 6の近くに配置され、これによって、押し下げる力に応答して、所望の「感触」 を作動ボタン30に与えることとするのがよい。
【0021】 次に作用について説明する。弾性部材74は、支持台70を押し上げるようア クチュエータ滑動路82に接しており、これによって、戻り止め80間に突起7 6を係合させ、アクチュエータ50、刃キャリア48及び刃14を適切な位置に ロックするのである。刃14を出し入れするために、作動ボタン30は、押し下 げられ、弾性部材74を変形し、戻り止め80から突起76をはずす。このよう に作動ボタン30が押し下げられた状態で、アクチュエータ50、刃キャリア4 8及び刃14は、アクチュエータ50をアクチュエータ滑動路82に沿って移動 させると共に刃キャリア48をキャリア滑動路61に沿って移動させることによ って望まれる位置にスライドされる。望まれる刃の位置となったならば、作動ボ タン30は、突起76を戻り止め80の間に再びロックするよう解放される。
【0022】 作動ボタン30が押し下げられるときや、様々な位置の間でアクチュエータ5 0及び刃キャリア48が移動中は、アクチュエータ50は、刃キャリア48に関 して枢動し得ることに注目すべきである。しかしながら、所望の刃位置でアクチ ュエータ50が適当な場所にロックされると、アクチュエータ50は、刃キャリ ア48に関して固定された位置をとり、そのことによって、刃14に及ぼされる 軸方向の力が刃キャリア48及びアクチュエータ50を通って柄12の戻り止め 80に伝えられるという結果になる。作動アーム64の剛性ないしは堅さのため 、アクチュエータ50は、このような力に応じてほとんど変形することはなく、 柄12に関して刃14の改善された安定性が与えられる。このように、従来の多 くの格納式の万能ナイフデザイン、すなわち、戻り止めのかみ合わせが、作動ア ーム又はビーム(beam)の固有の弾性に依存し、作動アームの望ましくない変形 、及びカッティング中の刃の引込みを潜在的にもたらすものと違って、本考案の 万能ナイフにおけるアクチュエータ50上の突起76は、弾性部材74によって 押動され戻り止め80と係合されるので、作動アーム64は、十分に剛直に作る ことができ、切込み力の結果としての変形が防止される。
【0023】 アクチュエータ50及び刃キャリア48が、刃突出位置と刃引込み位置との間 をスライドするとき、互いに対する向きは、アクチュエータ滑動路82及びキャ リア滑動路61の各向きによって定められる。従来の多くの出入れ可能な万能ナ イフデザインと同様に、アクチュエータ滑動路82及びキャリア滑動路61は互 いに平行としてもよいが、本考案の万能ナイフにおいては、アクチュエータ滑動 路82及びキャリア滑動路61は互いに平行でないことが好ましい。図示される 好適な実施形態では、アクチュエータ滑動路82は、弧状形状を有しており、ア クチュエータ滑動路82及びキャリア滑動路61が柄12の前端部24に向かっ て延びるつれて、アクチュエータ滑動路82は、概してキャリア滑動路61から 分れていく。アクチュエータ滑動路82及びキャリア滑動路61の非平行な方向 性は、アクチュエータ50及び刃キャリア48の新規な形状と共働して、従来の 設計構造に関していくつかの利点を提供する。まず、アクチュエータ滑動路82 及びキャリア滑動路61を角度的に互いに対してずらすことにより、柄12の握 り部16をさや部18に対してある角度に置くことが可能となり、使用するのに 万能ナイフ10をより疲労の少ないもの(ergonomic)とし快適なものにする。 更に、作動アーム64は、剛直であると共に刃キャリア48に対して枢動自在に 連結されているため、アクチュエータ滑動路82に対するアクチュエータ50の 向きは、アクチュエータ50の様々なロック位置において実質的に変わらないが 、アクチュエータ50及び刃キャリア48がそれぞれの滑動路に沿って移動する とき刃キャリア48に対するアクチュエータ50の向きは自由に変化し得る。こ のように、アクチュエータ50及び刃キャリア48が各滑動路に沿って刃突出位 置に向けて前進させられるとき、弾性部材74のロック機能は突起76と戻り止 め80とが共働して概して低下されることはない。更に加えて、アクチュエータ 滑動路82及びキャリア滑動路61を互いに非平行に向けることによって、刃キ ャリア48がアクチュエータ50に力を伝える角度は、刃突出位置と、刃引込み 位置と、これらの中間の位置とで異なる。従って、一例として、アクチュエータ 滑動路82及びキャリア滑動路61が万能ナイフ10の前端部24に向けて延び るにつれて、アクチュエータ滑動路82及びキャリア滑動路61が互いに分れて いく場合、アクチュエータ50は、刃引込み位置より、刃突出位置の方がより急 な角度(すなわち、90度に近い角度)で刃キャリア48につながることとなり 、これによって、戻り止め80の間で突起76を係合させる傾向のある刃14に 加わる軸方向の圧縮力の成分を有効に増加させる。この互いに分岐する配向は好 ましいが、例えば刃キャリア48からの力が、刃突出位置において、より軸方向 においてアクチュエータ50に伝えられることを許容するよう、アクチュエータ 滑動路82及びキャリア滑動路61が前端部24に向けて延びるにつれてアクチ ュエータ滑動路82及びキャリア滑動路61が互いに収束していく向きとするこ とによっても他の有益な効果が得られ得ることに注目すべきである。
【0024】 アクセスパネル32の好適な内部形態が図4に示されている。上述したように 、アクセスパネル32は、次の機械加工ステップ又は仕上げステップをほとんど 必要としない又は全く必要としない鋳造プロセスによって、例えば亜鉛から形成 されるのが好ましい。上述した刃ガード36及び内部リブ46に加えて、アクセ スパネル32はヒンジ34を備えており、このヒンジ34は、柄12の内部の形 状と共働して、アクセスパネル32がその開いた位置と閉じられた位置との間で 枢動すると共にその閉じられた位置にてロックされ得るように形成されている。 特に、ヒンジ34はそれぞれ、図示されるように、アクセスパネル32から延び る直立部分84と、後方に突出する部分86と、当接端部88とを備えている。 図4に示される閉じられてロックされた位置において、後方突出部分86は、柄 12の左半片L及び右半片Rの内面上の互いに対向する壁90の間に位置してい る。柄の右半片Rからアクセスパネル32に向けて延びるロックキャッチ(lock catch)92は、ロック位置でアクセスパネル32を保持するよう、スナップタ イプの作用によってアクセスパネル32の内面上の対応の突起(図示せず)と係 合する。アクセスパネル32を解除し開くためには、アクセスパネル32を前方 (すなわち前端部24に向けて)にスライドさせ、アクセスパネル32上の突起 からロックキャッチ92の係合ないしはスナップを解き、壁90の間の閉じられ た位置から後方突出部分86を取り外す。アクセスパネル32の前方移動は、柄 12の左半片上の、当接端部88に接触する一対のストッパ94(図3を見よ) によって制限され、この最も前方の位置において、アクセスパネル32は、当接 端部88を中心として自由に回転できるようになっている。このように、アクセ スパネル32は、刃を装着させたり交換したりするために、別個の道具を必要と することなく又は柄12の分解をすることなく刃キャリア48に容易に接近する ことが可能となる。
【0025】 図2及び図3に示されるように、万能ナイフ10は、予備の刃98のための後 部保管コンパートメント(rear storage compartment)96も備えている。後部 保管コンパートメント96は、万能ナイフ10の組立中、柄12の握り部16の 内部に枢動可能に装着されると共に、露出された、ないしは開いた位置、すなわ ち、予備の刃が保管されたりコンパートメントから取り外されたりすることが可 能な位置(図2参照)と、閉じられた位置、すなわち、後部保管コンパートメン ト96が柄12の内部に完全に嵌合されている位置(図3参照)との間で移動可 能となっている。図面に示されているように、後部保管コンパートメント96は 、刃支持パネル100、下部支持棚102、湾曲した上部棚104、刃保持ペッ グ106、中央に開口部110を有するピボットヒンジ108及び保持止め金( retaining clasp)112を備えている。ヒンジピン114は、柄12の左半片 L及び右半片Rから突出し、開口部110の中へ入る。また、柄12の左半片L 及び右半片Rはラッチ面(latching surface)116を備えており、かかるラッ チ面116は、保持止め金112と共働して、後部保管コンパートメント96を その閉鎖位置で保持する。保持止め金112の掛合を解くと共に後部保管コンパ ートメント96をその開いた位置に揺動するために、上部棚104を把持できる よう、レリーフ(relief)118が左半片L及び右半片Rに形成されている。開 いた位置とされた場合、予備刃98を、後部保管コンパートメント96の中に装 着したり、後部保管コンパートメント96から取り外したりすることができる。 後部保管コンパートメント96の中に配置された予備刃98は、下部支持棚10 2の上で刃支持パネル100に寄り掛かると共に下部支持棚102から上方に突 出している保持タブ120と保持ペッグ106から下方に突出する保持リップ1 22とによって適切な場所に保持される。
【0026】 次に、刃キャリア48及びアクチュエータ50の好適な構造について、特に図 5から図8を参照して説明する。図5及び図6において最もよく示されるように 、刃キャリア48は、支持パネル124と、上述した、刃キャリア48に配置さ れた刃と係合するための突起52と、刃を支持するための下部棚56と、刃キャ リア48をアクチュエータ50に連結させるための後部延長部ないしはタブ62 とを備えている。これらの特徴物に加えて、刃キャリア48は、カンチレバーア ーム128の上に支持された第1の後部刃ストッパ126、第2の後部刃ストッ パ130、キャリアガード60(図5又は図6では図示せず)を受け入れるため の開口部132、及び、以下で説明するようにキャリアガード60を適切な位置 に固定するための保持リップ134を備えている。第1及び第2の後部刃ストッ パ126,130は、それぞれ、通常市販されているタイプの短い刃及び長い刃 の後縁部と係合するようにカンチレバーアーム128及び支持パネル124から 側方に突出している。この分野で一般に知られている態様では、刃キャリア48 の中に配置される短い刃は第1の後部刃ストッパ126に接触する。一方、長い 刃は第2の後部刃ストッパ130に接触し、第1の後部刃ストッパ126に側方 に押し付けられ、カンチレバーアーム128を変形させる。
【0027】 上述したように、アクチュエータ50は、刃キャリア48のタブ62のピン6 8に連結できるように形成された前端部66を有する相当に硬い作動アーム64 を備えている。図示される好適な実施形態においては、2つの同一のピン68は 、タブ62上に一体的に成形され、前端部66は、ピン68を受け入れるための 開口部136を有するクレビスを形成する。或はまた、タブ62に、開口部13 6と整列するよう設計された開口部を形成し、そして、刃キャリア48をアクチ ュエータ50に連結させるよう、整列された開口部同士に別個独立のピボットピ ンを挿入することとしてもよい。また、アクチュエータ50は、支持台70、作 動ボタン30を支持する拡張部72、突起部76及び弾性部材74を備えている 。図6に最もよく示されるように、弾性部材74は、作動アーム64から支持台 70の下方に延びており、側方延長部142を有するヨーク(yoke)140で終 端する弾性延長部138を備えている。側方延長部142は、柄12に取り付け られると、アクチュエータ滑動路82に接触して支えられる。弾性延長部138 の固有の弾性は、支持台70、突起部76及び作動ボタン30を上壁78(図3 を見よ)に向けて押圧する上向きの反発力を与える。
【0028】 キャリアガード60は、図7に示されるように刃キャリア48の中に挿入され る。好適な実施形態では、キャリアガード60には、例えば打抜き加工によって 一対の側方ストッパ144及び中央のレリーフ146が形成されている。キャリ アガード60は、支持棚56の反対側の刃キャリア48の側面から刃キャリア4 8における開口部132に挿入される。挿入のために、キャリアガード60が開 口部132に押し込まれると、保持リップ134は僅かに変形され、最終的には 、側方ストッパ144が開口部132の両側でパネル124に接触し、保持リッ プ134が上方にスナップして、中央のレリーフ146に係合する。
【0029】 刃キャリア48及びアクチュエータ50は、ピン68を開口部136の中に係 合させることによって枢動自在に接続されるが、刃14に及ぼされる軸方向の圧 縮力をピン68を通して伝えることは、作動アーム64のピン若しくは前端部6 6又はこの両方を弱め或は破損さえする場合がある。そこで、過剰な力をピン6 8に及ぼすのを避けるために、タブ62及び作動アーム64には、図8に示され るようにそれぞれ一対の当接面148,150が設けられている。当接面148 ,150の外形はほぼ同一であり、円柱部152と、円柱部152に隣接する平 坦部154とを備えている。当接面148,150の円柱部152は共通の回転 軸156を共有している。円柱部152の下方には、作動アームの当接面150 が、後方に向けられた面158とつながっており、同じ点からはキャリアの当接 面148が、前方に向けられた面160とつながっている。面158,160は 互いから分れており、その間に自由な空間162を作り出している。
【0030】 上述したように、アクチュエータ50及び刃キャリア48は、刃突出位置と刃 引込み位置との間を移動されるとき、当接面148,150の円柱部152は、 回転軸156を中心として互いに対してスライドする。特に、アクチュエータ滑 動路82及びキャリア滑動路61は、前端部24の方向に向かって分岐していく ので、アクチュエータ50及び刃キャリア48が、刃引込み位置に向けて後方に 移動されると、面158,160は互いに近づいて空間162を閉じ、当接面1 48,150の平坦部154は互いに離隔される。十分に突き出された位置及び 十分に引っ込められた位置に対する中間の全ての位置において、刃キャリア48 における刃に加わる軸方向の圧縮力は、当接面148,150の円柱部を通して アクチュエータ50に伝えられる。当接面148,150は、刃14が完全に突 き出された場合に対応する位置において、当接面148,150の平坦部154 が図8に示されるように互いに接触するようにアクチュエータ50及び刃キャリ ア48が互いに対して向きが定められるよう形造られることが好ましい。このよ うに、十分突き出された位置(通常、刃14が最も頻繁に用いられる位置)にお いて、刃に加わる軸方向の力は、それぞれ当接面148,150の平坦部154 及び円柱部152の両方によってアクチュエータ50に伝えられる。
【0031】 以上のような機構ないしは構成を有している万能ナイフ10は、その外形形状 においても特徴を有するものとなっている。この外形形状を明確に示したものが 図9〜図14である。
【0032】 万能ナイフ10は、柄12の先端部(さや部18)に刃キャリア48が収容さ れ、その後方にアクチュエータ50が収容された構成となっている。また、前述 したように、刃キャリア48の案内路としてのキャリア滑動路61と、アクチュ エータ50の案内路としてのアクチュエータ滑動路82とは、柄12の前方ほど 両者の間隔が広がるように形成されているのが好適である。かかる滑動路61, 82の位置及び向きを線で示したのが図15であり、その広がり角度αは約5度 とされている。
【0033】 また、アクチュエータ50が収容された部分よりも後方の柄12の部分は、使 用者の手で把持される握り部16となっている。この握り部16は、手で握った 際のいわゆるフィット感を良くするために、断面形状(図13又は図14参照) において、少なくとも上縁部及び下縁部が略円弧状となっており、従って、その 断面形状は全体として略楕円形ないしは小判形となっている。また、手を軽く握 った時に手の中にできる空間の形から、握り部16は、その前部及び後部が中央 部によりも細くされ、図10に示す如く、下縁部が下方にやや突出した曲線を描 くよう形成されている。
【0034】 図10において、握り部16における前部の点aと後部の点bを結ぶ線をいま 基準線16′と名付けると、図15に示すように、この基準線16′は、アクチ ュエータ滑動路82を示す線82′に対して非平行、具体的には約20度の角度 βで傾斜されるよう方向決めされている。アクチュエータ滑動路82に対して握 り部16の基準線16′に角度を持たせることにより、握り手の親指でアクチュ エータ50の作動ボタン30を操作しやすくなるという効果が得られる。
【0035】 このように握り部16の基準線16′とアクチュエータ滑動路82を示す線8 2′との間の角度βを約20度とした場合、基準線16′とキャリア滑動路61 の線61′との間の角度γは約25度程度となる。この角度γは、別言すると、 握り部16の基準線16′と、刃14の刃先58或いは刃の出入れ方向とのなす 角度である。通常、水平な作業面に置いた紙等(図示せず)を切断する場合、刃 16の刃先58は作業面に対して約30〜50度、好ましくは約45度の角度と されるが、傾斜角度が45度の状態では、刃14の刃先58と握り部16との間 に前記角度関係がある万能ナイフ10の場合、握り部16の基準線16′は水平 な作業面に対して約10度となる。作業面の高さや使用者の姿勢にもよるが、握 り部16の基準線16′がこの角度にあるとき、一般に、使用者の手首は殆ど曲 らず、力をより有効に握り部16から刃14へと伝えることが可能となる。
【0036】 図9〜図14から明らかなように、本実施形態の万能ナイフ10は握り部16 にインテグラルループ20を有している。このインテグラルループ20は、前述 したように、握り部16を把持した手の指を保護するものである。インテグラル ループ20の形状は、万能ナイフ10の全体からすると、略円弧形状であるのが 最も創作的であり美感に優れたものになる。
【0037】 ここで、インテグラルループ20の大きさないしは位置関係について検討する 。まず、図10の状態で、インテグラルループ20の下縁部の接線であって、握 り部16の基準線16′と平行となる線16″を描く。本実施形態の万能ナイフ 10の場合、柄12の先端さや部18の最下点cがこの線16″よりも下方に位 置するように形成されている。かかる位置関係にある場合、握り部16の基準線 16′を水平に保った状態で、当該万能ナイフ10を水平な作業面に降ろすと、 さや部18の最下点cのみが作業面に接し、インテグラルループ20が作業面に 接触することはない。従って、水平な作業面上に載置された紙等を切断する場合 、握り部16の前部が後部よりも高くなる状態で万能ナイフ10を使用すること は考えられないため、実際のカッティング作業においてインテグラルループ20 が障害となることはない。
【0038】 インテグラルループ20がカッティング作業の障害とならないようにするため の条件として、本願考案者は、万能ナイフ10の使用態様を種々検討した結果、 柄12の先端の最下点cが線16″よりも上方に位置しないことであると規定し た。この条件下において、柄12の寸法を図9〜図14に示すものと同一とすれ ば、インテグラルループ20の最大形状は図16に示す通りである。
【0039】 なお、インテグラルループ20により形成される空間200に指を入れること から、当該空間200を過度に小さくすることはできず、よって図9〜図14に 示す形態が最適となる。
【0040】 図9〜図14及び図16に示す万能ナイフ10の外形形状は、主として、その 内部機構の機能から決定されたものであるが、外形形状自体にも、力を加えやす く、且つ、持ちやすい等の優れた効果がある。このような効果については、内部 機構が図1〜図8に示すものでない万能ナイフであっても、当該外形形状を有し ている限り十分に発揮され得ることは当業者ならば理解されよう。
【0041】 この考案は、様々な変形例及び代替となる形態が可能なものであり、図面にお いて示されると共にここで詳細に記述されている特定の実施形態は、単なる例示 として与えられているものである。しかしながら、本考案は、開示されている特 定の形態に限定されるよう意図されるものではないことが理解されるはずである 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による万能ナイフの好適な実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1の万能ナイフの斜視図であり、アクセスパ
ネル及び後部の予備刃保管コンパートメントの開いた位
置を示す図である。
【図3】図1の万能ナイフの左半片の斜視図であり、ナ
イフの好適な内部構成、刃突出位置における刃キャリア
及びアクチュエータを示す図である。
【図4】図1の万能ナイフの右半片のパネルの斜視図で
あり、ナイフの好適な内部構成をアクセスパネルと共に
含む図である。
【図5】図1の万能ナイフの刃キャリア及び作動アーム
の前部斜視図である。
【図6】図5で示される刃キャリア及び作動アームの後
部斜視図である。
【図7】図5で示される刃キャリア及び作動アームの前
部斜視図であり、キャリアガードの好適な配置及びキャ
リアガードがどのようにしてキャリアに挿入され固定さ
れるかを示す図である。
【図8】図5で示される刃キャリア及び作動アームの、
8−8の部分を通る断面図であり、作動アームを刃キャ
リアにつなげると共に力を刃キャリア及び作動アームの
間に伝えるための好適な構造を示す図である。
【図9】本考案による万能ナイフの好適な外形形状を示
す平面図である。
【図10】図9の万能ナイフの好適な外形形状を示す正
面図である。
【図11】図9の万能ナイフの好適な外形形状を示す底
面図である。
【図12】図9の万能ナイフの好適な外形形状を示す背
面図である。
【図13】図9の万能ナイフの好適な外形形状を示す左
側面図である。
【図14】図9の万能ナイフの好適な外形形状を示す右
側面図である。
【図15】刃キャリア滑動路、アクチュエータ滑動路、
握り部の基準線の位置関係を示す図である。
【図16】本考案による万能ナイフの別の好適な外形形
状を示す正面図である。
【符号の説明】
10…万能ナイフ、12…柄、14…刃、22…第1の
スロット、26…第2のスロット、30…作動ボタン、
32…アクセスパネル、36…刃ガード、46…内部リ
ブ、48…刃キャリア、50…アクチュエータ、56…
下部棚、58…刃先、61…キャリア滑動路、64…作
動アーム、74…弾性部材(弾性支持部)、76…突
起、80…切欠き部、82…アクチュエータ滑動路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 チャールズ イー. クィーン アメリカ合衆国, ウィスコンシン州 53590, サン プライリイ, アリソン ストリート 999 (72)考案者 アレン ティー. メイアーズ アメリカ合衆国, ウィスコンシン州 53913, バラブー, マウンド ストリ ート 805 (72)考案者 ジェラルド エヌ. オースティン アメリカ合衆国, ウィスコンシン州 53913, バラブー, サイド ロード イー. 12181

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出入れ可能な刃(14)を収容するため
    の内部空洞と、前記刃(14)が出し入れされる、端部
    に設けられた第1のスロット(22)と、前記第1のス
    ロット(22)に近接する地点から前記空洞の内部にて
    延びるキャリア滑動路(61)と、前記キャリア滑動路
    (61)の後方に前記空洞の内部にて延びるアクチュエ
    ータ滑動路(82)と、前記アクチュエータ滑動路(8
    2)の後方に位置する、使用者の手により把持される握
    り部(16)とを有する柄(12)、 前記刃(14)を支持するよう形成されると共に、前記
    空洞の内部で前記キャリア滑動路(61)に沿って移動
    可能となっている刃キャリア(48)、及び、 前記刃キャリア(48)に枢動自在に連結される端部を
    有する相当に硬い作動アーム(64)と、前記刃(1
    4)を出し入れするよう前記柄(12)における細長い
    第2のスロット(26)に沿って移動可能となっている
    作動ボタン(30)とを含むアクチュエータ(50)で
    あって、当該アクチュエータ(50)から延びると共に
    前記柄(12)の内部の切欠き部(80)に係合可能と
    なっている、突出位置及び引込み位置にて前記刃(1
    4)を選択的に固定するための突起(76)を含み、且
    つ、前記突起(76)を押圧して前記切欠き部(80)
    と係合させるよう前記アクチュエータ滑動路(82)と
    接触する弾性支持部(74)を含むアクチュエータ(5
    0)、を備え、 前記アクチュエータ滑動路(82,82′)は前記キャ
    リア滑動路(61,61′)に対して非平行な方向に延
    びており、 前記握り部(16)の基準線(16′)はアクチュエー
    タ滑動路(82,82′)に対して非平行な方向に延び
    ている、ことを特徴とする万能ナイフ(10)。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータ滑動路(82,8
    2′)は前記キャリア滑動路(61,61′)に対して
    約5度の角度(α)で延びていることを特徴とする請求
    項1記載の万能ナイフ。
  3. 【請求項3】 前記握り部(16)の基準線(16′)
    はアクチュエータ滑動路(82,82′)に対して約2
    0度の角度(β)で延びていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の万能ナイフ。
  4. 【請求項4】 前記握り部(16)の基準線(16′)
    は前記キャリア滑動路(61,61′)に対して約25
    度の角度(γ)で延びていることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の万能ナイフ。
  5. 【請求項5】 前記柄(12)は、前記握り部(16)
    を把持した使用者の手の指が配置される空間(200)
    を前記握り部(16)の下側に形成するよう前記握り部
    (16)に一体的に設けられたインテグラルループ(2
    0)を有していることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の万能ナイフ。
  6. 【請求項6】 刃(14)を出入れ可能に収容するさや
    部(18)と、前記さや部(18)の後方に配置され、
    使用者の手により把持される握り部(16)とを有する
    柄(12)から構成される万能ナイフであって、 前記柄(12)は、前記握り部(16)を把持した使用
    者の手が配置される空間(200)を前記握り部(1
    6)の下側に形成するよう前記握り部(16)に一体的
    に設けられたインテグラルループ(20)を備えてお
    り、 前記刃(14)の出入れ方向(61′)が前記握り部
    (16)の基準線(16′)に対して所定の角度(γ)
    で傾斜されており、且つ、 前記インテグラルループ(20)の下縁部の接線であっ
    て、前記握り部(16)の基準線(16′)と平行な線
    (16″)よりも下方に、前記さや部(18)の一部が
    突出している、ことを特徴とする万能ナイフ。
  7. 【請求項7】 前記角度(γ)は約25度であることを
    特徴とする請求項6記載の万能ナイフ。
  8. 【請求項8】 前記握り部(16)の中央部はその前部
    及び後部よりも下方に突出していることを特徴とする請
    求項6又は7記載の万能ナイフ。
  9. 【請求項9】 前記握り部(16)の基準線(16′)
    は、前記握り部(16)の前部の所定点(a)と後部の
    所定点(b)とを結ぶ直線であることを特徴とする請求
    項6〜8のいずれか1項に記載の万能ナイフ。
  10. 【請求項10】 前記握り部(16)の断面形状は略楕
    円形ないしは小判形であることを特徴とする請求項9記
    載の万能ナイフ。
  11. 【請求項11】 前記柄(12)は、その上縁部であっ
    て前記握り部(16)の前方の位置に、刃(14)を出
    し入れするための作動ボタン(30)を備えていること
    を特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の万
    能ナイフ。
JP1996001188U 1995-05-04 1996-02-29 万能ナイフ Expired - Lifetime JP3028541U (ja)

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US08/434478 1995-05-04
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