JP3028476B2 - トンネル内装板取付け部の補修方法およびその補修部材 - Google Patents

トンネル内装板取付け部の補修方法およびその補修部材

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JP3028476B2
JP3028476B2 JP9362110A JP36211097A JP3028476B2 JP 3028476 B2 JP3028476 B2 JP 3028476B2 JP 9362110 A JP9362110 A JP 9362110A JP 36211097 A JP36211097 A JP 36211097A JP 3028476 B2 JP3028476 B2 JP 3028476B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルに設置さ
れた内装板の取付け部が腐食して弱体化したものを、簡
単に補修できるようにした補修方法およびその補修部材
に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路などに付属するトンネルには、
図9,図10に示すように、内部の照明効率を増すよう
に内装板が設置されている。図11はこの従来の内装板
のトンネル内取付け構造を示しており、このように内装
板50は薄いパネル状であるから、トンネルの壁面60
に上段、中段、下段などに分けて横胴縁61,62,6
3を配置し、前記内装板50の上水平端縁部51を上段
の横胴縁61に沿って、また下水平端縁部52は下段の
横胴縁63に沿ってそれぞれ補強部材64,65で覆う
ようにして固定し、内装板中ほどは、その隣接する内装
板との間に設けられた隙間66から露出した中段配置の
横胴縁62に対し、両内装板の縦端縁部53,54同士
を押えた押え金具67で固定することにより、取付けら
れている。図中68は壁面60に打ち込んだアンカーボ
ルト、69はこのアンカーボルトに固定した取付け座で
あって、前記横胴縁はこの取付け座69にボルト固定7
0されている。
【0003】そして、このような横胴縁61,62,6
3、補強部材64,65、押え金具66などは、SS材
を亜鉛メッキ処理してから使用されているのであるが、
冬場に散布された凍結防止剤や排気ガスに晒されて錆が
発生し、長年月経過後は厚さが減少して弱体化し落下の
危険性が考えられる。また、外観も大変見苦しいものと
なっているから、そのように腐食した取付け部材は適宜
取り換えていかなければならない。従来、このようなト
ンネルに内装板を設置している取付け部材の補修方法
は、内装板そのものは腐食していないが、その取り外し
時に破損してしまうことがあることから、予め、現在設
置している内装板およびその取付け部材と同じように製
作してきたものを、現場で一切取り換えてしまうという
ものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の補修方法や補修用取付け部材にあっては以下
に述べるような問題があった。 1.大きな内装板を着脱するのは余分な人手も必要とな
るし、その分、余分な費用も必要となる。 2.また、上記のように内装板の着脱、搬送時には交通
規制する必要があったり、時間的に制約されることもあ
る。 3.内装板を新製作するので不経済であるし、古い内装
板や取付け部材の廃棄は環境汚損の原因となる。その搬
出にも無駄な費用が必要となる。 4.古い内装板の取り外しと新しい内装板の取付けとの
二つの作業があるから、取付け完了までに長時間掛る。
【0005】本発明は、前記のような問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、現在取付けられている内装板を無駄にせず、短時間
で簡単に、かつ、古いものの廃棄による環境汚損などを
しなくて済むようにしたトンネル内装板取付け部の補修
方法およびその補修部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明請求項1記載のトンネル内装板取付け部の補
修方法では、トンネル壁面に沿って設けられた横胴縁に
内装板の水平端縁部背面側を沿わせると共にその正面側
に補強部材を沿わせて固定することにより、前記内装板
をトンネル壁面に沿って設置させている内装板取付け部
の補修方法において、断面略L字状で略直交する二面を
有するように形成した補修部材の一面側で前記内装板水
平端縁部の正面側に露出した補強部材を覆った状態で該
補修部材一面側端部と内装板とを強固に固定し、かつ補
修部材他面側をトンネル壁面に強硬に固定することによ
り前記内装板をトンネル壁面に強硬に固定することとし
た。
【0007】請求項2記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、トンネル壁面に沿って設けられた横胴縁
に内装板の水平端縁部背面側を沿わせると共にその正面
側に補強部材を沿わせて固定することにより、前記内装
板をトンネル壁面に沿って設置させている内装板取付け
部の補修部材において、前記内装板の水平端縁から該内
装板正面側に沿わせた補強部材を覆い、かつ該補強部材
を過ぎた位置で前記内装板と面合する縦幅を有した一面
と、該一面に略直交し前記内装板の水平端縁から該内装
板を取付けた横胴縁の少なくとも一部を覆う奥行き幅を
有する他面とを備え、前記一面の端部には適宜間隔で貫
通穴を有し、かつ前記他面にはトンネル壁面に打設した
アンカーボルトへの取付け座を有する構成とした。
【0008】請求項3記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、請求項2記載のトンネル内装板取付け部
の補修部材において、前記補修部材は少なくとも前記内
装板の横幅と略同一長さを有する構成とした。
【0009】請求項4記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、請求項2または請求項3記載のトンネル
内装板取付け部の補修部材において、前記補修部材は前
記一面が前記補強部材を覆って過ぎた位置で端部を前記
内装板正面側に面合させる段差を有する構成とした。
【0010】請求項5記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、請求項2ないし請求項4のいずれかの項
に記載のトンネル内装板取付け部の補修部材において、
前記補修部材がステンレス板材を断面略L字状に折り曲
げて形成された構成とした。
【0011】請求項6記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、トンネル壁面に沿って設けられた横胴縁
に内装板の水平端縁部背面側を沿わせると共にその正面
側に補強部材を沿わせて配置し、かつ、複数の内装板を
その縦端縁同士の間に適宜隙間を有するようにして固定
することにより、前記内装板をトンネル壁面に沿って設
置させている内装板取付け部の補修部材であって、前記
内装板の背面に面合する接合面を有し、該接合面は前記
トンネル壁面に打設したアンカーボルトへの取付け座を
一体に備えると共に前記接合面には貫通穴が開設され、
かつ前記接合面と取付け座の連続体は前記内装板同士の
間の隙間から挿入可能な大きさに形成されている構成と
した。
【0012】請求項7記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、請求項6記載のトンネル内装板取付け部
の補修部材において、前記接合面はその両端部に前記貫
通穴がそれぞれ開設されると共に該貫通穴同士は前記内
装板同士の間の隙間より幅広い間隔で配置されている構
成とした。
【0013】
【作用】本発明請求項1記載のトンネル内装板取付け部
の補修方法および請求項2記載のトンネル内装板取付け
部の補修部材では、補修部材で内装板端縁部を覆った状
態でその一面側を内装板の新たな場所に固定し、また他
面側をトンネル壁面の新たな場所に固定することによ
り、つまり、古い取付け部材はそのまま残したまま新し
い補修部材で新規な固定を行なうこととなる。この場
合、まず、前記補修部材を内装板下縁の適宜位置に沿
え、この取付け座をガイドにしてトンネル壁面にアンカ
ーボルトを打設した後、このアンカーボルトに前記取付
け座を固定し、また、補修部材一面側端部の貫通穴をガ
イドにして内装板に貫通穴を開設した後、この貫通穴同
士に内装板の正面側からナイロン製アンカー材をセット
して固定する。従って、内装板を新製作する必要もな
く、かつ内装板を着脱することもなく新規に固定された
内装板をトンネル壁面に設けることができる。また、古
い取付け部材の取り外しと搬出の手間も不要となる。
【0014】請求項3記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、その補修部分は内装板一枚を連続して覆
うので、取付け強度を保有した状態で内装板正面側に露
出した古い取付け部の腐食面を残すことなく隠し、奇麗
に仕上げることができる。
【0015】請求項4記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、内装板正面側の補強部材またはこの補強
部材を内装板に固定しているボルト類が内装板から突出
した状態であっても、補修部材一面側端部が内装板に面
合し、取付け状態を良好にすることができる。
【0016】請求項5記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、補修部材をステンレス材とすることで、
補修後の腐食による強度低下を長期間に渡って避けるこ
とができるから、交通規制など他の活動体に悪影響を与
える作業をそのトンネル自身の使用期間中において最少
の補修回数で済ますことができる。
【0017】請求項6記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、まず、前記補修部材を内装板縦端縁部の
略中央(中段の横胴縁位置は避ける)位置に沿え、この
補修部材の取付け座をガイドにしてトンネル壁面にアン
カーボルトを打設した後、このアンカーボルトに前記取
付け座を固定し、また、補修部材一面の貫通穴をガイド
にして内装板に貫通穴を開設した後、この貫通穴同士に
内装板の正面側からナイロン製アンカー材をセットして
固定する。従って、内装板を取り外さなくても、内装板
の縦端部中央部分を前記隙間を介し新たにトンネル壁面
に対し簡単に固定することができる。
【0018】請求項7記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材では、前記同様にして内装板を取り外さなくて
も、隣接する内装板の縦端部中央部分同士を一体にして
前記隙間を介し新たにトンネル壁面に対し簡単に固定す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。図1は本実施の形態のトンネル内
装板補修後を示す側断面図、図2は内装板水平端縁部用
の補修部材を示す正面図、図3は内装板水平端縁部用の
補修部材を示す平面図、図4は内装板水平端縁部用の補
修部材を示す底面図、図5は内装板水平端縁部用の補修
部材を示す左側面図、図6は内装板縦端縁部用の補修部
材を示す正面図、図7は内装板縦端縁部用の補修部材を
示す左側面図である。
【0020】図において、まず、50は内装板、51は
この内装板50の上水平端縁部、52は同じく内装板5
0の下水平端縁部、53,54は内装板50の縦端縁
部、55は内装板50の正面、56は同じく内装板50
の背面、60はトンネルの壁面、61はアングル材で形
成した上段の横胴縁、62は同じく中段の横胴縁、63
は同じく下段の横胴縁、64,65はアングル材で形成
した補強部材、66は内装板50同士の間の隙間(目
地)、67は押え金具、68は前記内装板50をトンネ
ル壁面60に適宜離して固定したアンカーボルト、69
はその取付け座、70は固定ボルトであり、これらは前
述した従来既設の内装板と取付け部材の構成であるか
ら、その詳細な説明は省略する。
【0021】次に、1は本実施の形態で使用する第一補
修部材であり、内装板50の上下端縁部51,52の既
設取付け部材の部分に配置させるものである。前記第一
補修部材1は、内装板50を二枚、間に隙間(目地)6
6を設けた横幅と略同一長さを有する帯板状のステンレ
ス鋼板を断面略L字状に折り曲げて形成したものであ
り、10は一面、11はこの一面10の段差部であり、
この段差部11の深さは、既設の補強部材64,65の
厚さを十分カバーする寸法に設定されている。そして、
この段差部11には、前記内装板50一枚に対し貫通穴
12が四カ所配置されるように穿設されている。また、
前記一面10は、前記上下段の横胴縁61,63の一辺
とボルト70の頭部高さを十分カバーする縦幅を有して
いる。また、13は第一補修部材1の他面であり、両端
部にはステンレスのアングル材による取付け座14が、
前記一面10と逆方向、つまり正面側から見て一面10
から露出した方向に設けられている。15はその取付け
座14に穿設された貫通穴である。
【0022】次に、3は第二補修部材であり、前記同様
ステンレス鋼板の上下端縁部を逆方向(」と「)に折り
曲げて形成したものであり、一端側折り曲げ部には内装
板50同士の隙間66より幅広い間隔で小径の貫通穴1
7を穿設することにより、接合面16として形成されて
いる。また、他端側折り曲げ部には、その中央部に大径
の貫通穴19を穿設することにより、取付け座18とし
て形成されている。
【0023】4,5,6は新しくトンネル壁面に打設し
たアンカーボルトであり、軸長の長いものが使用され
る。このボルトとナット、座金などはステンレス製とす
るとよい。7,8,9は補修工事時に内装板50に穿設
したドリル穴であり、7a,8a,9aはそれに挿入し
て固定させたナイロン製のアンカー材である。
【0024】次に、本実施の形態の第一補修部材1と第
二補修部材3を使用したトンネル壁面60における内装
板50取付け部の補修方法を説明する。まず、第一補修
部材1を内装板50の下端縁側であってその内装板50
を二枚カバーする状態にして沿え、その段差部11を横
胴縁63からはずれた位置に配置させた状態にしてか
ら、取付け座14の貫通穴15をガイドにして壁面60
にけがきその位置をドリルで穿孔する。この穿孔後、そ
の孔にアンカーボルト6を打設する。この打設したアン
カーボルト6に、まず、ねじ部の奥の方まで受け側のナ
ットをねじ込んでおいてから、貫通穴15を介して取付
け座14を挿入し、前記段差部11が内装板50の正面
55に面号するように前記ナットを調整した後、その取
付け座14の上から別のナットで締め付けることによ
り、取付け座14を固定する。次に、段差部11の貫通
穴12をガイドとして内装板50にドリルで穿孔後、こ
の貫通穴9と前記貫通穴12同士に前記ナイロン製のア
ンカー材9aを正面側から挿入し、内装板50と段差部
11とを一体に固定する。この内装板50の段差部11
に対する固定は、内装板50両端部と、その中間部の合
計四カ所行なわれる。このような工程で内装板50の上
端縁側も第一補修部材1で補修する。
【0025】前記内装板50上下端縁部51,52の取
付け部に対する補修が終了後、内装板50の縦端縁部同
士の補修を行なう。まず、内装板50同士の間の隙間6
6であって中段の横胴縁62を避けた略中央位置に第二
補修部材3を仮配置した状態で、内装板50正面55と
トンネル壁面とにそれぞれ貫通穴17,19をガイドに
してけがき、先にトンネル壁面のけがきに従ってドリル
で穿孔した後アンカーボルト5を打設する。前記アンカ
ーボルト5を打設後、まず、受用のナットを奥の方まで
ねじ込んでおいてから、第二補修部材3を隙間66に沿
って縦向きにしながら取付け座18側から挿入する。こ
の場合、図8に示すように、貫通穴19に前記アンカー
ボルト5の先を挿入し第二補修部材3を少し斜めにした
状態で奥の方に押し込むとよい。そして接合面16を内
装板50の背面側にかわした後、接合面16を内装板5
0の背面56に面号するように戻してから前記ナットを
調整し、その取付け座18の上から別のナットで締め付
けることにより、取付け座18を固定する。前記取付け
座18を固定した後、内装板50の正面側から前記けが
きに従って穿孔し、この貫通穴8と前記貫通穴12同士
に前記ナイロン製のアンカー材8aを正面側から挿入
し、内装板50と接合面16とを一体に固定する。尚、
内装板50の始端側と終端側とは、図示しないが、接合
面16が半分切欠されたものを使用するとよい。
【0026】次に、本実施の形態の作用および効果を説
明する。まず、第一補修部材1で内装板50の上下端縁
部51,52を覆った状態でその一面10側を内装板5
0の新たな場所に固定し、また他面13側をトンネル壁
面60の新たな場所に固定することにより、かつ、第二
補修部材3を内装板50における縦端縁部53,54の
新たな場所とトンネル壁面60の新たな場所に固定する
ことにより、つまり、古い取付け部材である横胴縁6
1,62,63、補強部材64,65アンカーボルト6
8、取付け座69などは、そのまま残し新しい補修部材
1,3、アンカーボルト4,5,6で新規な固定を行な
うこととなる。 従って、内装板を新製作する必要もな
く、かつ内装板を着脱することもなく新規に固定された
内装板をトンネル壁面に設けることができる。また、古
い取付け部材の取り外しと搬出の手間も不要となる。
【0027】また、その補修部分は内装板50二枚を連
続して覆うので、取付け強度を保有した状態で内装板正
面側に露出した古い取付け部、つまり補強部材64など
の腐食面を残すことなく隠し、奇麗に仕上げることがで
きる。
【0028】内装板50正面側の補強部材64,65、
またはこの補強部材を内装板に固定しているボルト類が
内装板から突出した状態であっても、補修部材1の一面
10側端部が内装板50に面合し、取付け状態を良好に
することができる。
【0029】補修部材をステンレス材とすることで、補
修後の腐食による強度低下を長期間に渡って避けること
ができるから、交通規制など他の活動体に悪影響を与え
る作業をそのトンネル自身の使用期間中において最少の
補修回数で済ますことができる。
【0030】第二補修部材3についても、内装板50同
士の間の隙間66を介し、その内装板50の背面56側
に配置させることができるから、内装板を取り外さなく
ても、新たにトンネル壁面に対し簡単に固定することが
できる。
【0031】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成は前記実施の形態に限定される
ことはない。
【0032】例えば、第一補修部材1や第二補修部材3
などの形状は任意に設定できるものであり、例えば、第
二補修部材3は取付け座がそのまま隙間66に挿入でき
るように略T字状のものを折り曲げ形成し、接合面を内
装板50の正面側に面合させるようにしてもよい。ま
た、アンカーボルトの取付け数なども任意に設定するこ
とができる。
【0033】作業手順も任意であり、けがきのための治
具などを使用して作業の正確さと効率を上げることがで
きる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載のトンネル内装板取付け部の補修方法および請求項2
記載のトンネル内装板取付け部の補修部材にあっては、
前記構成としたため、古い取付け部材はそのまま残した
まま新しい補修部材で新規な固定を行なうこととなる。
従って、内装板を新製作する必要もなく、かつ内装板を
着脱することもなく新規に固定された内装板をトンネル
壁面に設けることができる。また、古い取付け部材の取
り外しと搬出の手間も不要となるなどの効果が得られ
る。
【0035】請求項3記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材にあっては、前記構成としたため、その補修部
分は内装板一枚を連続して覆うので、取付け強度を保有
した状態で内装板正面側に露出した古い取付け部の腐食
面を残すことなく隠し、奇麗に仕上げることができると
いう効果が得られる。
【0036】請求項4記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材にあっては、前記構成としたため、内装板正面
側の補強部材またはこの補強部材を内装板に固定してい
るボルト類が内装板から突出した状態であっても、補修
部材一面側端部が内装板に面合し、取付け状態を良好に
することができるという効果が得られる。
【0037】請求項5記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材にあっては、前記構成としたため、補修後の腐
食による強度低下を長期間に渡って避けることができる
から、交通規制など他の活動体に悪影響を与える作業を
そのトンネル自身の使用期間中において最少の補修回数
で済ますことができるという効果が得られる。
【0038】請求項6記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材にあっては、前記構成としたため、内装板を取
り外さなくても、内装板の縦端部中央部分を新たにトン
ネル壁面に対し簡単に固定することができるという効果
が得られる。
【0039】請求項7記載のトンネル内装板取付け部の
補修部材にあっては、前記構成としたため、同様にして
内装板を取り外さなくても、隣接する内装板の縦端部中
央部分同士を一体にして前記隙間を介し新たにトンネル
壁面に対し簡単に固定することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のトンネル内装板補修後を示
す縦断面図である。
【図2】実施の形態の内装板水平端縁部用の補修部材を
示す正面図である。
【図3】同上の補修部材を示す平面図である。
【図4】同上の補修部材を示す底面図である。
【図5】同上の補修部材を示す左側面図である。
【図6】実施の形態の内装板縦端縁部用の補修部材を示
す正面図である。
【図7】同上の補修部材を示す左側面図である。
【図8】同上の補修部材の取付け手順を示す説明図であ
る。
【図9】従来の内装板取付け状態を示す正面図である。
【図10】従来の内装板取付け状態を示す側面図であ
る。
【図11】従来の内装板取付け状態を示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 第一補修部材 3 第二補修部材 4,5,6 新しく打設したアンカーボルト 7a,8a,9a 第一補修部材と内装板を固定するア
ンカー材 10 第一補修部材の一面 11 一面の段差部 12 段差部の貫通穴 13 第一補修部材の他面 14 第一補修部材の取付け座 15 取付け座の貫通穴 16 第二補修部材の接合面 18 第二補修部材の取付け座 50 内装板 51 内装板の上水平端縁部 52 内装板の下水平端縁部 53,54 内装板の縦縁部 55 内装板の正面 60 トンネルの壁面 61,62,63 横胴縁 64,65 補強部材 66 内装板同士の隙間

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル壁面に沿って設けられた横胴縁
    に内装板の水平端縁部背面側を沿わせると共にその正面
    側に補強部材を沿わせて固定することにより、前記内装
    板をトンネル壁面に沿って設置させている内装板取付け
    部の補修方法において、 断面略L字状で略直交する二面を有するように形成した
    補修部材の一面側で前記内装板水平端縁部の正面側に露
    出した補強部材を覆った状態で該補修部材一面側端部と
    内装板とを強固に固定し、かつ補修部材他面側をトンネ
    ル壁面に強硬に固定することにより前記内装板をトンネ
    ル壁面に強硬に固定することを特徴とするトンネル内装
    板取付け部の補修方法。
  2. 【請求項2】 トンネル壁面に沿って設けられた横胴縁
    に内装板の水平端縁部背面側を沿わせると共にその正面
    側に補強部材を沿わせて固定することにより、前記内装
    板をトンネル壁面に沿って設置させている内装板取付け
    部の補修部材において、 前記内装板の水平端縁から該内装板正面側に沿わせた補
    強部材を覆い、かつ該補強部材を過ぎた位置で前記内装
    板と面合する縦幅を有した一面と、該一面に略直交し前
    記内装板の水平端縁から該内装板を取付けた横胴縁の少
    なくとも一部を覆う奥行き幅を有する他面とを備え、前
    記一面の端部には適宜間隔で貫通穴を有し、かつ前記他
    面にはトンネル壁面に打設したアンカーボルトへの取付
    け座を有することを特徴とするトンネル内装板取付け部
    の補修部材。
  3. 【請求項3】 前記補修部材は少なくとも前記内装板の
    横幅と略同一長さを有することを特徴とする請求項2記
    載のトンネル内装板取付け部の補修部材。
  4. 【請求項4】 前記補修部材は前記一面が前記補強部材
    を覆って過ぎた位置で端部を前記内装板正面側に面合さ
    せる段差を有することを特徴とする請求項2または請求
    項3記載のトンネル内装板取付け部の補修部材。
  5. 【請求項5】 前記補修部材がステンレス板材を断面略
    L字状に折り曲げて形成されたことを特徴とする請求項
    2ないし請求項4のいずれかの項に記載のトンネル内装
    板取付け部の補修部材。
  6. 【請求項6】 トンネル壁面に沿って設けられた横胴縁
    に内装板の水平端縁部背面側を沿わせると共にその正面
    側に補強部材を沿わせて配置し、かつ、複数の内装板を
    その縦端縁同士の間に適宜隙間を有するようにして固定
    することにより、前記内装板をトンネル壁面に沿って設
    置させている内装板取付け部の補修部材であって、 前記内装板の背面に面合する接合面を有し、該接合面は
    前記トンネル壁面に打設したアンカーボルトへの取付け
    座を一体に備えると共に前記接合面には貫通穴が開設さ
    れ、かつ前記接合面と取付け座の連続体は前記内装板同
    士の間の隙間から挿入可能な大きさに形成されているこ
    とを特徴とするトンネル内装板取付け部の補修部材。
  7. 【請求項7】 前記接合面はその両端部に前記貫通穴が
    それぞれ開設されると共に該貫通穴同士は前記内装板同
    士の間の隙間より幅広い間隔で配置されていることを特
    徴とする請求項6記載のトンネル内装板取付け部の補修
    部材。
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