JP3028413U - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP3028413U
JP3028413U JP1996001000U JP100096U JP3028413U JP 3028413 U JP3028413 U JP 3028413U JP 1996001000 U JP1996001000 U JP 1996001000U JP 100096 U JP100096 U JP 100096U JP 3028413 U JP3028413 U JP 3028413U
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JP
Japan
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lead wire
insulating sheet
magnetic head
resin
shield case
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JP1996001000U
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達也 堀内
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Nidec Sankyo Corp
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁耐圧及び耐久性を向上させる。 【解決手段】 シールドケース2内にコイルが巻き回さ
れた磁気コアを収めて注型樹脂3で固め、コイルに接続
されたリード線端子4を注型樹脂3の外へ突出させた磁
気ヘッド1であって、絶縁シート5をリード線端子4の
根本部に配置すると共に、絶縁シート5の注型樹脂3に
当接する側の面を粗面5aにし、粗面5aと注型樹脂3
とを接着樹脂6により接着する。接着樹脂6は、リード
線端子4の根本部とシールドケース2との間を絶縁状態
にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、磁気ヘッドに関する。さらに詳述すると、本考案は、コアやコイル 等をシールドケース内に組み込んだ後に注型樹脂で固め、コイルと接続されたリ ード線端子を注型樹脂から突出させる構造の磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気ヘッドを図8及び図9に示す。この種の磁気ヘッドは、突き合わせ た状態で一つの磁気コアを構成するようなコア半体の間にコイルボビンをはめ込 むように組み立ててからシールドケース101内に挿入して注型樹脂102で封 止している。このとき、コイルと接続されたリード線端子103が注型樹脂10 2から突出するように設けられている。そして、このリード線端子103を通じ て信号の取り出しが行われる。
【0003】 なお、図中符号105は、磁気ヘッドをテープレコーダ等に取り付けるための 台板である。この台板105の一部分は、シールドケース101よりも背面側に はみ出しており、各リード線端子103に並んでいる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしなから、この従来の磁気ヘッドの構造では、シールドケース101の背 面から突出するリード線端子103とシールドケース101及び台板105との 間の隙間が狭いため、リード線端子103に図示しないリード線やプリント配線 基板を半田付けする場合、リード線端子103の半田104が膨らんでシールド ケース101及び台板105との間隔を狭めて絶縁耐圧を低下させてしまう問題 があった。
【0005】 本考案は、絶縁耐圧を向上させ得る構造であって、耐久性に優れた磁気ヘッド を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の考案は、シールドケース内にコ イルが巻回された磁気コアを収めて注型樹脂で固め、コイルに接続されたリード 線端子を注型樹脂の外へ突出させた磁気ヘッドにおいて、絶縁シートをリード線 端子の根本部に配置すると共に、絶縁シートの注型樹脂に当接する側の面を粗面 にし、該粗面と注型樹脂とを接着樹脂により接着した構成である。
【0007】 したがって、絶縁シートをリード線端子の根本部に配置した後、絶縁シートと 注型樹脂とを接着する接着樹脂が固まると、絶縁シートはリード線端子とシール ドケースとの間を遮ってこれらが直接向かい合うのを防止する。絶縁シートの接 着面は粗面となっているので、この接着面が平滑面である場合に比べて大きな接 着力で注型樹脂に接着される。
【0008】 また請求項2の考案は、リード線端子の根本部とシールドケースとの間を接着 樹脂の層により絶縁状態にした構成である。したがって、リード線端子の根本部 が接着樹脂層によってシールドケースの内側面や端面に対して絶縁される。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1〜図3に本考案に係る磁気ヘッドの実施の一形態を示す。この磁気ヘッド 1は、シールドケース2内に図示省略しているコイル(コイルボビン)が巻回さ れた磁気コア等を収めて注型樹脂3で固める構造である。例えば、図示していな いが突き合わせた状態で一つの磁気コアを構成するようなコア半体の間にコイル ボビンを嵌め込んでからシールドケース2内に挿入して注型樹脂3で封止するよ うにしている。コイルは注型樹脂3の外に突き出るリード線端子4に接続されて おり、該リード線端子4を介して信号の入出力が行われる。リード線端子4は注 型樹脂3から磁気ヘッド1の背面側へ突出しており、図示しないリード線やプリ ント基板等が半田付けされる。
【0011】 リード線端子4の根本部には、リード線端子4を絶縁する絶縁シート5が配置 されている。この絶縁シート5の展開した状態を図4及び図5に示す。絶縁シー ト5の一部分は、図4中2点鎖線で示す位置で垂直に折り曲げられて壁5dを構 成する。そして、この絶縁シート5は、リード線端子4を突き抜けさせながら磁 気ヘッド1の背面に被されシールドケース2及び注型樹脂3を覆う。この状態で は、壁5dは、シールドケース2の側面に固着されている台板8とリード線端子 4との間を遮る。即ち、リード線端子4は、隣接する台板8に対して隠れている 。台板8は、当該磁気ヘッド1を例えばテープレコーダに取り付けるためのもの である。なお、図中符号7は、テープガイドである。
【0012】 また、絶縁シート5の一側面、即ちシールドケース2及びこれに充填されてい る注型樹脂3に当接する側の面は、粗面5aになっている。そして、この絶縁シ ート5の粗面5aとシールドケース2及び注型樹脂3とは、電気絶縁性を有する 接着樹脂6により接着されている。この接着樹脂6は、絶縁シート5と磁気ヘッ ド1の注型樹脂3との間にリード線端子4の根本部から周囲のシールドケース2 にかけて広がって形成されている。即ち、リード線端子4の根本部とシールドケ ース2との間を、接着樹脂6の層により絶縁状態にしている。ただし、接着樹脂 6の層が形成されている範囲はこれに限定されるものではなく、例えばリード線 端子4の根本部近傍のみ、又はシールドケース2の内壁面からリード線端子4寄 りの内側の注型樹脂3の上にかけて、更にはシールドケース2の縁の端面部の上 に形成しても良い。
【0013】 なお、絶縁シート5の材質としては、PTFE、PET、ポリイミド等の使用 が好ましい。また、絶縁シート5には、リード線端子4を通すための十字状スリ ット5b,5b及び溶融状態の接着樹脂を滴下させるための孔5cが形成されて いる。また、リード線に代えてプリント基板やフレキシブルプリント基板を用い る場合には、基板のベース材を絶縁シート5として利用することも可能である。 また、絶縁シート5と磁気ヘッド1とを接着する接着樹脂6のとしては、電気絶 縁性を有しかつ接着剤として機能する樹脂であれば特に限定されるものではない が、エポキシ樹脂、変性ウレタン樹脂、紫外線硬化樹脂等を使用することが好ま しい。
【0014】 次に、磁気ヘッド1の製造方法を説明する。
【0015】 絶縁シート5を製造するには、先ずその材料であるシートの片面に、例えばス パッタ加工を施して粗面5aを形成する。次に、粗面5aが形成されたシートを 所定形状に打ち抜いた後、図4中2点鎖線で示す位置を粗面5aに対して反対側 に約90度だけ折り曲げる。これにより、壁5dを有し一側面が粗面5aとなっ ている絶縁シート5が製造される。
【0016】 そして、この絶縁シート5を、シールドケース2内に充填された注型樹脂3が 既に固まっている磁気ヘッド1の背面に被せた後、絶縁シート5の孔5cに溶融 状態の接着樹脂6を滴下させる。滴下された接着樹脂6は、絶縁シート5と注型 樹脂3との間の狭い空間に毛細管現象によって広がる。このとき、注型樹脂3の 中央部分がひけ等によって周辺に比べて凹んでいるため、滴下された接着樹脂6 は、より狭い隙間となっているシールドケース2の周辺に向かって移動する。そ して、滴下された溶融状態の樹脂が固まって絶縁シート5を磁気ヘッド1の背面 の注型樹脂3に接着させる。このとき、絶縁シート5が接着される面は、その表 面が粗された粗面5aであるの、平滑面を接着する場合に比べてその接着力が大 きくなり、絶縁シート5が剥がれ難くなる。
【0017】 この後、絶縁シート5から突出したリード線端子4にリード線やプリント基板 等を半田付けする。半田付けされた部分は、リード線端子4自体の太さよりも太 くなっている。
【0018】 以上のようにして製造された磁気ヘッド1が、例えばテープレコーダに組み込 まれて使用された場合、リード線端子4には極めて高い電圧が加わる。リード線 端子4に高電圧が加わった場合、リード線端子4と台板8との間の距離が短いと 、これらの間にアークが飛んで絶縁性が破壊されることがある。特に、半田付け した部分は太くなっており、台板8との距離が短くなっている。しかしながら、 本考案に係る磁気ヘッド1では、リード線端子4と台板8との間は絶縁シート5 の壁5dで遮られている。したがって、リード線端子4は台板8に対して隠れて おり、これらが直接的に向かい合うことがない。つまり、各リード線端子4から 台板8に向かう経路は、絶縁シート5の壁5dを避けて通ることになる。したが って、このアーク経路は長いものとなり、アークの発生を防止できる。
【0019】 また、リード線端子4の根本部は、絶縁シート5及び接着樹脂6の層によって シールドケース2の内側面や端面に対して絶縁されており、このリード線端子4 からシールドケース2に向かうアークの発生が防止される。このとき、粗面5a を接着することで絶縁シート5は剥がれ難くなっているので、絶縁シート5が剥 がれて絶縁性が劣化するのを防止する。
【0020】 なお、上述の形態は本考案の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるも のではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0021】 例えば、本実施形態の磁気ヘッド1では、絶縁シート5の一部を折り曲げて壁 5dを形成しているが、必ずしも壁5dを形成する必要はない。特に、磁気ヘッ ドとして、リード線端子4に向かい合う台板を有しないものについては、壁の形 成が省略された平板状の絶縁シートを使用しても良い。
【0022】 また、絶縁シート5の形状は特に限定されるものではなく、例えば磁気ヘッド として4本のリード線端子4を有するヘッドに適用する場合には、図6及び図7 に示すように、2辺に壁5d,5dが形成された絶縁シートでも良い。なお、図 1〜図3に示す部材と同種類の部材には同一の符号を付し、これらの説明は省略 する。また、図6の斜線部分は、接着樹脂6が広がる範囲を示している。
【0023】 さらに、絶縁シート5に粗面5aを形成する方法としては、スパッタ加工によ る場合に特に限られず、射出成形又は圧縮成形時のしぼ加工やナトリウム錯塩等 による化学的エッチング等によって面を粗らすようにしても良い。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1記載の磁気ヘッドでは、絶縁シートをリード線 端子の根本部に配置すると共に、絶縁シートの注型樹脂に当接する側の面を粗面 にし、該粗面と注型樹脂とを接着樹脂により接着したので、絶縁シートの粗面と 注型樹脂とを接着する接着樹脂が固まると、絶縁シートの接着面が平滑である場 合に比べて絶縁シートは大きな接着力で注型樹脂に接着される。このため、絶縁 シートが剥がれ難くなって耐久性が向上する。また、リード線端子とシールドケ ースとの間は絶縁シートによって絶縁されるので、絶縁耐圧が向上する。
【0025】 また、請求項2の磁気ヘッドでは、リード線端子の根本部とシールドケースと の間を接着樹脂の層により絶縁状態に接着したので、リード線端子の根本部が接 着樹脂層によってシールドケースの内側面や端面に対して絶縁される。このため 、絶縁耐圧がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ヘッドの一部を切り欠い
た状態を示す正面図である。
【図2】図1の磁気ヘッドのヘッド面を示す平面図であ
る。
【図3】図1の磁気ヘッドの側面図である。
【図4】図1の磁気ヘッドの絶縁シートを展開した状態
の平面図である。
【図5】図4の絶縁シートの側面図である。
【図6】本発明を適用した磁気ヘッドの他の実施形態を
示す背面図である。
【図7】図6の磁気ヘッドの一部を切り欠いた状態を示
す正面図である。
【図8】従来の磁気ヘッドの背面図である。
【図9】図8の磁気ヘッドを一部切り欠いた状態の側面
図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 シールドケース 3 注型樹脂 4 リード線端子 5 絶縁シート 5a 粗面 6 接着樹脂

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールドケース内にコイルが巻回された
    磁気コアを収めて注型樹脂で固め、前記コイルに接続さ
    れたリード線端子を前記注型樹脂の外へ突出させた磁気
    ヘッドにおいて、絶縁シートを前記リード線端子の根本
    部に配置すると共に、前記絶縁シートの前記注型樹脂に
    当接する側の面を粗面にし、該粗面と注型樹脂とを接着
    樹脂により接着したことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記リード線端子の根本部と前記シール
    ドケースとの間を前記接着樹脂の層により絶縁状態にし
    たことを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッド。
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