JP3028339U - 多用途ふくさ - Google Patents

多用途ふくさ

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JP3028339U
JP3028339U JP1995005543U JP554395U JP3028339U JP 3028339 U JP3028339 U JP 3028339U JP 1995005543 U JP1995005543 U JP 1995005543U JP 554395 U JP554395 U JP 554395U JP 3028339 U JP3028339 U JP 3028339U
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信夫 新田
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信夫 新田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構成されているポケットの位置と露出面を複
数の態様に変化させることが出来る多用途ふくさを提供
する。 【構成】 中央にふくさ基部11(B)を配し、その左
右いずれか一方側に深ポケット部12(B)を設け、他
方側に浅ポケット部13(B)を設けてなる矩形状の第
1基布と、前記深ポケット部12(B)と同じ寸法形状
の第1深ポケット布40(G)と、前記第1基布と同一
寸法形状に裁断形成した第2基布と、前記第1深ポケッ
ト布40(G)と同一寸法形状に裁断形成した第2深ポ
ケット布30(B)とを用意し、第1基布の深ポケット
部12(B)の裏面に第1深ポケット布40(G)を縫
着又は貼着により付着させて第1基布体14となし、前
記第2基布の深ポケット部22(G)の裏面に第2深ポ
ケット布30(B)を縫着又は貼着により付着させて第
2基布体24となし、第1基布体14と第2基布体24
とを、重ね合せ、その上縁部と下縁部とを縫い合わせて
一体のふくさ用縫製体とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、冠婚葬祭などに際して、金一封を包んだり、財布として貨幣などを 持ち運ぶためのふくさに関し、構成されているポケットの位置と露出面を複数の 態様に変化させることが出来る多用途ふくさを提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冠婚葬祭などに際して、金一封を包んだり、財布として貨幣などを 持ち運ぶために利用するふくさは、その形状構造や色柄などが固定しているため 、その用途が限られていた。例えば、祝儀用に使用するふくさは、その色柄など から不祝儀用に使用することが出来ず、用途別に数種類のふくさを用意する必要 があった。また、ふくさのポケットの位置や露出面など構成やデザインを用途や 好みに応じてを変えることが出来ないので、不便であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案に係る多用途ふくさは、前記のような不便さを解消せんとするもので、 2枚の基布を用いてリバーシブル形式のふくさ用縫製体となし、これを簡単なめ くり返し操作と二つ折操作の組み合わせにより、ふくさのポケットの位置と露出 面を複数の態様に変化させ、用途と好みに応じて使い分けることのできる多用途 ふくさを具現化せんとしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記課題を解決するための手段として次のように構成したものであ る。
【0005】 登録を受けようとする第1考案は、中央にふくさ基部を配し、その左右いずれ か一方側に深ポケット部を設け、他方側に浅ポケット部を設けてなる矩形状の第 1基布と、前記深ポケット部と同じ寸法形状の第1深ポケット布と、前記第1基 布と同一寸法形状に裁断形成した第2基布と、前記第1深ポケット布と同一寸法 形状に裁断形成した第2深ポケット布とを用意し、第1基布の深ポケット部の裏 面に第1深ポケット布を縫着又は貼着により付着させて第1基布体となし、 第2基布の深ポケット部の裏面に第2深ポケット布を縫着又は貼着により付着さ せて第2基布体となす。それから、前記第1基布体、第2基布体の両方とも、そ れぞれ深ポケット部と浅ポケット部をふくさ基部の表面側にくるように谷折した うえ、折り込んだ第1基布体と第2基布体とを、その折込んだ深ポケット部と浅 ポケット部が内側で相対するように重ね合せたうえ、その上縁部と下縁部とを縫 い合わせて一体のふくさ用縫製体となす。当該ふくさ用縫製体をめくり返し操作 と二つ折操作を適宜組み合わせることにより、ポケットの位置と露出面を複数の 態様に変化させることが出来るように構成したことを特徴とする多用途ふくさと する。
【0006】 本考案において、「当該ふくさ用縫製体をめくり返し操作と二つ折操作を適宜 組み合わせることにより、ポケットの位置と露出面を複数の態様に変化させるこ とが出来るようにした」とは、次のような意味である。 第1に、当該ふくさ用縫製体は筒状になっているので上縁部と下縁部の縫い合 わせ目が内側になるようにめくり返し操作したうえ、中央部にて縦に二つ折操作 をおこなうことにより、二つ折した外側と内側にそれぞれ深ポケット部と浅ポケ ット部があるように構成された第1態様ふくさとなす。
【0007】 第2に、前記第1態様ふくさの第1基布体側の深ポケット部のみをめくり返し 操作したうえ、中央部にて縦に二つ折操作をおこなうことにより、第1基布体の ふくさ基部がふくさの外側として露呈し、内側に2つの深ポケット部が相対する ように配され、外側の1面に浅ポケット部があり、内側の深ポケット部の一つの 内側に浅ポケット部があるように構成された第2態様ふくさとなす。
【0008】 第3に、前記第2態様ふくさの外側の1面に構成されている浅ポケット部のみ をめくり返し操作したうえ、中央部にて縦に二つ折操作をおこなうことにより、 第1基布体のふくさ基部がふくさの外側として露呈したうえ、外側にはポケット 部が無く、同内側に2つの深ポケット部が相対するように配されるとともに、内 側の1面には深ポケット部の外側に浅ポケット部があり、更に内側の他面には深 ポケット部の内側に浅ポケット部があるように構成された第3態様ふくさとなす 。
【0009】 第4に、前記第1態様ふくさの第2基布体側の深ポケット部のみをめくり返し 操作したうえ、中央部にて縦に二つ折操作をおこなうことにより、第2基布体の ふくさ基部がふくさの外側として露呈し、内側に2つの深ポケット部が相対する ように配され、外側の1面に浅ポケット部があり、内側の深ポケット部の一つの 内側に浅ポケット部があるように構成された第4態様ふくさとなす。
【0010】 第5に、第4態様ふくさの外側の1面に構成されている浅ポケット部のみをめ くり返し操作したうえ、中央部にて縦に二つ折操作をおこなうことにより、第2 基布体のふくさ基部がふくさの外側として露呈したうえ、外側にはポケット部が 無く、同内側には2つの深ポケット部が相対するように配されるとともに、内側 の1面には深ポケット部の外側に浅ポケット部があり、更に内側の他面には深ポ ケット部の内側に浅ポケット部があるように構成された第5態様ふくさとなす。 以上のように本考案は、ふくさ用縫製体をめくり返し操作と二つ折操作を適宜 組み合わせることにより、第1態様ふくさから第5態様ふくさまで、ポケットの 位置と露出面を複数の態様に変化させることが出来る多用途ふくさを具現化出来 るものである。
【0011】 登録を受けようとする第2考案は、第1考案に記載する第1基布と第2深ポケ ット布とを同じ色と柄の布地で形成し、他方第1基布と第2深ポケット布とを同 じ色と柄の布地で形成するようにしたことを特徴とする多用途ふくさである。
【0012】 当該第2考案のように構成すると、リバーシブル形式となり、第2態様ふくさ 乃至第5態様ふくさの外側を同じ色と柄に統一することができ、外観的に好まし い多用途ふくさを具現化出来るものである。
【0013】
【実施例】
以下、本考案に係る多用途ふくさのを、図示実施例に基づき詳細に説明する。 本考案者は、祝儀用にはブルー色のふくさとなし、不祝儀用にはグレー色のふく さとしてその構成態様を簡単に変化させて使用出来るようにした二つ折の多用途 ふくさを実施例として具現化した。尚、当該多用途ふくさは、図10に示すよう に、出来上がり時のふくさ寸法が、『ふくさ横寸法(a)×ふくさ縦寸法(b) 』となるように製造することとした。
【0014】 図1は、第1基布体14を構成する部材の組み合わせである第1基布10(B )と第1深ポケット布40(G)を示す正面図であり、図2は、第2基布体24 を構成する部材の組み合わせである第2基布20(G)と第2深ポケット布30 (B)を示す正面図である。
【0015】 尚、図中(B)は、実施例に置ける部材の色彩が、ブルーであることを示す符 号であり、(G)は、実施例に置ける部材の色彩が、グレーであることを示す符 号である。このように色を付け部材を使用し、符号を付けたのは、本実施例の構 成を分かり易くするためである。従って、本考案は、このような特定の色柄に限 定されないものであること勿論である。
【0016】 先ず、本実施例では、ふくさ用に適した布としてブルー色(B)の第1素材生 地とグレー色(G)の第2素材生地を用意し、前者から第1基布10(B)と第 2深ポケット布30(B)を裁断形成し、後者から、グレー色の第2基布20( G)と第1深ポケット布40(G)を裁断形成した。
【0017】 前記ブルー色の第1素材生地から裁断形成した第1基布10(B)は、図1に 示すように縦方向がふくさ縦寸法(b)に縫い代(κ)を加えた寸法で、横方向 には、中央に2倍のふくさ横寸法2aをもったふくさ基部11(B)を配し、そ の左右いずれか一方側にふくさ横寸法aより少し小さいポケット横寸法(a−α )をもった深ポケット部12(B)を設け、他方側にはふくさ横寸法aより小さ いポケット横寸法(a−β>α)をもった浅ポケット部13(B)を設けてなる 矩形状に裁断形成する。
【0018】 即ち、第1基布10(B)の寸法は、「縦寸法が(b+κ)×横寸法が{ふく さ基部横寸法(2a)+深ポケット部横寸法(a−α)+浅ポケット部横寸法( a−β>α)}」となっている。尚、本実施例においては、用途を明確にするた め、ふくさ出来上がり時に正面となるふくさ基部11(B)の左半分の部分に「 寿」の文字が表示されている。
【0019】 また、グレー色の第2素材生地から形成した第2基布20(G)は、図2に示 すように前記第1基布と同一寸法形状に裁断形成した布片である。それは、縦方 向がふくさ縦寸法(b)に縫い代(κ)を加えた寸法で、横方向には、中央に2 倍のふくさ横寸法2aをもったふくさ基部21(G)と、その左右いずれか一方 側にふくさ横寸法aより少し小さいポケット横寸法(a−α)をもった深ポケッ ト部22(G)と、他方側にはふくさ横寸法aより小さいポケット横寸法(a− β>α)をもった浅ポケット部23(G)とを設けてなる矩形状の布片である。 本実施例においては、用途を明確にするため、ふくさ出来上がり時に正面となる ふくさ基部21(G)の左半分の部分に「志」の文字を表示した。
【0020】 次に、ブルー色の第1素材生地から裁断形成した第2深ポケット布30(B) は、図1に示すように「縦寸法が(b+κ)×横寸法が(a−α)」の矩形状で 、前記深ポケット部22(G)と同じ寸法形状に裁断形成する。
【0021】 また、グレー色の第2素材生地から裁断形成した第1深ポケット布40(G) は、図1に示すように「縦寸法が(b+κ)×横寸法が(a−α)」の矩形状で 、前記深ポケット部12(B)と同じ寸法形状に裁断形成する。
【0022】 図3は、本考案に係る第1基布体14の構成を示す縦断側面説明図であり、図 4は、本考案に係る第2基布体24の構成を示す縦断側面説明図である。
【0023】 以上4部材をそれぞれ形成した後、一方で図1に示すように、第1基布10( B)と第1深ポケット布40(G)を組み合わせ、図3に示すように第1基布1 0(B)の深ポケット部12(B)の裏面に第1深ポケット布40(G)を縫着 又は貼着により付着させて第1基布体14となす。尚、図示実施例においては、 両者を縫着により一体化した。
【0024】 他方図2に示すように、第1基布20(G)と第1深ポケット布30(B)を 組み合わせ、図2に示すように、第2基布30(B)の深ポケット部22(G) の裏面に第2深ポケット布30(B)を縫着又は貼着により付着させて第2基布 体24となす。尚、図示実施例においては、両者は縫着により一体化した。
【0025】 次に、図3に示すように、前記第1基布体14の左右に配設された深ポケット 部12(B)と浅ポケット部13(B)とが、ふくさ基部10(B)の表面側に くるように谷折形成する。 また、図4に示すように、第2基布体24の左右に配設された深ポケット部2 2(G)と浅ポケット部23(G)とを、ふくさ基部20(G)の表面側にくる ように谷折形成する。
【0026】 図5は、ふくさ用縫製体50を製造するために折り込んだ第1基布体14と第 2基布体24とを重ね合わそうとしている状態を示す斜視図であり、図6は、縫 製により一体化されたふくさ用縫製体50を示す斜視図である。
【0027】 図5に示すように、折り込んだ第1基布体14と第2基布体24とをその表面 側を内向に相対するように重ね合せ、その折込んだ深ポケット部12(B)と浅 ポケット部13(B)が相対するとともに、深ポケット部22(G)と浅ポケッ ト部13(B)が内向に相対するようにする。それから、図6に示すように、重 ね合わせた第1基布体14と第2基布体24とを、その上縁部の縫い代51と下 縁部の縫い代52とを縫い合わせて一体のふくさ用縫製体50となす。
【0028】 図7は、当該ふくさ用縫製体50のA−A線縦断側面における構成の概略説明 図である。当該ふくさ用縫製体50の構成は、下側が第1基布体14で、上側が 第2基布体24で、外側には、両基布体14,34のふくさ基部11(B),グ レー色の31(G)の裏面が筒状外側を構成し、その筒状内側では折込んだ深ポ ケット部12(B)と浅ポケット部23(G)が相対応するとともに、深ポケッ ト部22(G)と浅ポケット部13(B)が相対応するように構成されている。 この一体となったふくさ用縫製体50を出発構成体として、これをめくり返し操 作と二つ折操作を適宜組み合わせ行うことにより、ポケットの位置と露出面を複 数の態様に変化させることが出来る多用途ふくさと成すのである。
【0029】 先ず、当該ふくさ用縫製体50は筒状になっているので上縁部と下縁部の縫い 合わせ51,52の縫い目が内側になるようにめくり返し操作する(X方向)。 すると図8に示したようにポケットの位置と露出面が変化する。これをそのまま 斜視図にしたのが図9であり、これをふくさ基部11(B),31(G)の中央 部にて縦に二つ折操作(CまたはD方向)をおこなうことにより、第1態様ふく さ53となす。図10に示す第1態様ふくさ53は、C方向に二つ折した際のふ くさである。これは、第1基布体14が外側で、第2基布体24が内側となり、 ブルー色のふくさ基部11(B)の正面にグレー色の第1深ポケット布40(G )が露呈した深ポケット部12(B)が存在し、同背面にブルー色の浅ポケット 部13(B)が存在する。同時にその内側は、図9に示すように第2基布体14 により構成されており、ブルー色の第2深ポケット布30(B)が露呈した深ポ ケット部22(G)と浅ポケット部23(G)がグレー色のふくさ基部21(G )上に存在するように構成されている。
【0030】 他方縫い目が内側になるようにめくり返し操作ふくさ用縫製体50(図9)を 、D方向に二つ折した際に出来る第1態様ふくさ53は、図示しないがポケット の位置は図10に示した第1態様ふくさ53Aと同じであるが、露出面が変化す る。すなわち、前記第1基布体14が外側、第2基布体24が内側を構成する。 従って、第1深ポケット布40(G)が露呈した深ポケット部12(B)と浅ポ ケット部13(B)がふくさの内側となり、第2深ポケット布30(B)が露呈 した深ポケット部22(G)と浅ポケット部23(G)が外側となる。
【0031】 次に、図8に示した前記第1態様ふくさ53の第1基布体14側の深ポケット 部12(B)のみをめくり返し操作Eすると、図11、図12に示したような断 面構成とポケットの位置および露出面に変化する。これを中央部にて縦に二つ折 操作(F方向)をおこなうことにより、図13に示したように第1基布体14( B)のふくさ基部11(B)がふくさの外側として露呈する。そして、図12に 示したようにふくさの内側にブルー色の2つの深ポケット部30(B)、12( B)が相対するように配される。しかも、図13に示すようにブルー色のふくさ の外側の正面には「寿」の表示があり、その背面にはブルー色の浅ポケット部1 3(B)があり、内側の深ポケット部12(B)内にはグレー色の浅ポケット部 13(G)が収納されるように構成された第2態様ふくさ54となす。
【0032】 更に、前記第2態様ふくさ54の外側の1面に構成されている浅ポケット部1 3(B)のみをめくり返し操作(F方向)すると、図14、図15に示したよう にポケットの位置と露出面が変化する。これを中央部にて縦に二つ折操作(H方 向)をおこなうことにより、図16に示したようにブルー色をした第1基布体1 4のふくさ基部11(B)がふくさの外側として露呈したうえ、外側にはポケッ ト部が無く、スッキリしたデザインとなる。しかも同内側には図14、図15に 示すようにブルー色をした2つの深ポケット部30(B)、12(B)が相対す るように配されるとともに、当該深ポケット部30(B)の外側に浅ポケット部 13(B)があり、更に深ポケット部12(B)の内側に浅ポケット部33が収 納されたように構成された第3態様ふくさ55となす。尚、当該第3態様ふくさ 55の外側正面には「寿」の表示が露呈される。
【0033】 次に、図8に示した 第1態様ふくさに戻り、これを基礎にして第2基布体2 4(G)側の深ポケット部30(B)のみをI方向にめくり返し操作した。する と図17、図18に示したようにポケットの位置と露出面が変化する。これを中 央部にて縦に二つ折操作(J方向)をおこなうことにより、図19に示したよう にグレー色をした第2基布体24のふくさ基部21(G)が外側を構成する態様 の第4態様ふくさ56となす。当該第4態様ふくさ56を開くとその内側には、 図17、図18に示すように、2つの深ポケット部22(G)、40(G)が相 対するように配されている。しかも、当該ふくさ56の外側の1面には浅ポケッ ト部23(G)が、深ポケット部34(G)の外側なるように構成されている。 また、尚、当該第4態様ふくさ56の外側正面には「志」の表示が露呈される。
【0034】 更に図17、図18に示された前記第4態様ふくさ56を基礎として、外側の 1面に構成されている浅ポケット部23(G)のみをめくり返し操作した(K方 向)ところ、図20、図21のようにポケットの位置と露出面が変化した。これ を更に、中央部にて縦に二つ折操作(L方向)をおこなうことにより、図22に 示したような第5態様ふくさ57にした。当該第5態様ふくさ57は、図22に 示すように、グレー色をした第2基布体24のふくさ基部21(G)がふくさの 外側として露呈したうえ、その外側面には一切ポケット部が無いスッキリした構 成になっているとともに、そのふくさの正面には「志」の文字が表示されている 。
【0035】 また、当該第5態様ふくさ57を開いた内側には図20、図21に示したよう に、グレー色をした深ポケット部22(G)、40(G)が相対するように配さ れるとともに、一方の深ポケット部40(G)の外側に浅ポケット部23(G) があり、更に他方の深ポケット部22(G)の内に浅ポケット部13(B)が収 納されたような構成になっている。
【0036】 以上のように、本実施例に係るふくさ用縫製体50をめくり返し操作と二つ折 操作を適宜組み合わせ行うことにより、ポケットの位置や露出面の相違する5つ の態様ふくさ53,54,55,56,57に変化させることが出来る多用途ふ くさを具現化することができた。
【0037】
【効果】
本考案に係る多用途ふくさは、中央にふくさ基部を配し、その左右いずれか一 方側に深ポケット部を設け、他方側に浅ポケット部を設けてなる矩形状の第1基 布と、前記深ポケット部と同じ寸法形状の第1深ポケット布と、前記第1基布と 同一寸法形状に裁断形成した第2基布と、前記第1深ポケット布と同一寸法形状 に裁断形成した第2深ポケット布とを用意し、第1基布の深ポケット部の裏面に 第1深ポケット布を縫着又は貼着により付着させて第1基布体となし、第2基布 の深ポケット部の裏面に第2深ポケット布を縫着又は貼着により付着させて第2 基布体となし、当該第1基布体と第2基布体の両方とも、それぞれ深ポケット部 と浅ポケット部をふくさ基部の表面側にくるように谷折し、折り込んだ第1基布 体と第2基布体とを、その折込んだ深ポケット部と浅ポケット部が内側で相対す るように重ね合せたうえ、その上縁部と下縁部とを縫い合わせて一体のふくさ用 縫製体となしたものである。このように、一体のふくさ用縫製体は、4部材の裁 断形成と縫製により簡単に加工製造することができる。
【0038】 しかも当該ふくさ用縫製体をめくり返し操作と二つ折操作を適宜組み合わせる ことにより、ふくさのポケットの位置と露出面を複数の態様に変化させることが 出来るように構成したものである。従って、本考案に係る多用途ふくさ一つあれ ば、祝儀用および不祝儀用などあらゆる冠婚葬祭に対応してポケットの位置や露 出面などふくさの構成やデザインを用途や好みに応じて自由に変えて使用できる ので便利である。
【0039】 特に、本考案に係る多用途ふくさにおいて、前記第1基布と第2深ポケット布 とを同じ色と柄の布地で形成し、他方第1基布と第2深ポケット布とを同じ色と 柄の布地で形成するようにすると、リバーシブル形式のようになり、簡単なめく り返し操作と二つ折操作の組み合わせにより外観の色柄を変えることができ、そ の多様性により実用性を高めている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1基布体を構成する組み合わせ部材を示す
正面図である。
【図2】 第2基布体を構成する組み合わせ部材を示す
正面図である。
【図3】 本考案に係る第1基布体の構成を示す縦断側
面説明図である。
【図4】 本考案に係る第2基布体の構成を示す縦断側
面説明図である。
【図5】 ふくさ用縫製体を製造するために折り込んだ
第1基布体と第2基布体とを重ねあわそうとしている状
態を示す斜視図である。
【図6】 縫製により一体化されたふくさ用縫製体を示
す斜視図である。
【図7】 ふくさ用縫製体のA−A線縦断側面における
構成の概略説明図である。
【図8】 ふくさ用縫製体の上縁部と下縁部の縫い目が
内側になるようにめくり返し操作したふくさ用縫製体の
構成を示す縦断側面図説明図である。
【図9】 図8に示した第1態様ふくさ用に変化させた
ふくさ用縫製体の構成を示した斜視図である。
【図10】 図8、図9に示したふくさ用縫製体を縦に
二つ折操作し、第1態様ふくさとしたときの多用途ふく
さを示す斜視図である。
【図11】 第2態様ふくさ用に変化させたふくさ用縫
製体の構成を示す縦断側面説明図である。
【図12】 図12に示した第2態様ふくさ用に変化さ
せたふくさ用縫製体を示す斜視図である。
【図13】 図11、図12に示したふくさ用縫製体を
縦に二つ折操作し、第2態様ふくさとしたときの多用途
ふくさを示す斜視図である。
【図14】 第3態様ふくさ用に変化させたふくさ用縫
製体の構成を示す縦断側面説明図である。
【図15】 図14に示した第3態様ふくさ用に変化さ
せたふくさ用縫製体を示す斜視図である。
【図16】 図14、図15に示したふくさ用縫製体を
縦に二つ折操作し、第3態様ふくさとしたときの多用途
ふくさを示す斜視図である。
【図17】 第4態様ふくさ用に変化させたふくさ用縫
製体の構成を示す縦断側面説明図である。
【図18】 図17に示した第4態様ふくさ用に変化さ
せたふくさ用縫製体を示す斜視図である。
【図19】 図17、図18に示したふくさ用縫製体を
縦に二つ折操作し、第3態様ふくさとしたときの多用途
ふくさを示す斜視図である。
【図20】 第5態様ふくさ用に変化させたふくさ用縫
製体の構成を示す縦断側面説明図である。
【図21】 図20に示した第5態様ふくさ用に変化さ
せたふくさ用縫製体を示す斜視図である。
【図22】 図20、図21に示したふくさ用縫製体を
縦に二つ折操作し、第5態様ふくさとしたときの多用途
ふくさを示す斜視図である。
【符合の説明】
10(B)…第1基布 11(B)…ふくさ基部 12(B)…深ポケット部 13(B)…浅ポケット部 14…第1基布体 20(G)…第2基布 21(G)…ふくさ基部 22(G)…深ポケット部 23(G)…浅ポケット部 24…第2基布体 30(B)…第2深ポケット布 40(G)…第1深ポケット布 50…ふくさ用縫製体 51…上縁部の縫い代 52…下縁部の縫い代 53…第1態様ふくさ 54…第2態様ふくさ 55…第3態様ふくさ 56…第4態様ふくさ 57…第5態様ふくさ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央にふくさ基部を配し、その左右いず
    れか一方側に深ポケット部を設け、他方側に浅ポケット
    部を設けてなる矩形状の第1基布と、前記深ポケット部
    と同じ寸法形状の第1深ポケット布と、前記第1基布と
    同一寸法形状に裁断形成した第2基布と、前記第1深ポ
    ケット布と同一寸法形状に裁断形成した第2深ポケット
    布とを用意し、第1基布の深ポケット部の裏面に第1深
    ポケット布を縫着又は貼着により付着させて第1基布体
    となし、第2基布の深ポケット部の裏面に第2深ポケッ
    ト布を縫着又は貼着により付着させて第2基布体とな
    し、前記第1基布体、第2基布体の両方とも、それぞれ
    深ポケット部と浅ポケット部をふくさ基部の表面側にく
    るように谷折し、折り込んだ第1基布体と第2基布体と
    を、その折込んだ深ポケット部と浅ポケット部が内側で
    相対するように重ね合せたうえ、その上縁部と下縁部と
    を縫い合わせて一体のふくさ用縫製体となし、当該ふく
    さ用縫製体をめくり返し操作と二つ折操作を適宜組み合
    わせることにより、ポケットの位置と露出面を複数の態
    様に変化させることが出来るように構成したことを特徴
    とする多用途ふくさ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する第1基布と第2深ポ
    ケット布とを同じ色と柄の布地で形成し、他方第1基布
    と第2深ポケット布とを同じ色と柄の布地で形成する用
    にしたことを特徴とする多用途ふくさ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008253487A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Kyoko Sunada 用品入れ及びその製造方法

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JP2008253487A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Kyoko Sunada 用品入れ及びその製造方法

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