JP3161073U - 多用途バッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】買物前には見栄えが良いハンドバッグとして、買物後は買物袋として使用できるばかりでなく、荷物の大きさや量に応じて大きさを変えることができ、その他にも様々な用途に使用できるバッグを提供する。【解決手段】袋部本体1に、袋状の収容部5と、収容部5の正面側壁部25と背面側壁部35との上縁側にそれぞれ形成されて、正面側壁部25と背面側壁部35との間に、それぞれ挿通孔3を形成する一対の把持部7a,7bを備えるバッグ。袋部本体1は、さらに収容部5の左右両縁から延設され、相互に結合可能な一対のベルト部9a、9bを備える。バッグは、袋部本体1と接続可能な別体の付属布10を備える。袋部本体1は、収容部5を小さく変形して、装飾カバーを被せれば、ハンドバッグとして使用できる。付属布10を袋部本体1に接続させれば、バッグを、エプロンや簡易合羽として使用できる。【選択図】図9

Description

本考案は主に買物時に使用するバッグに関し、特に、買物前にも小型に変形してハンドバッグとして使用できるバッグに関する。
食料品等の買い物時に、自前の買物袋(いわゆるマイバッグ又はエコバッグ)を持参することは、全国のスーパーマーケットでレジ袋有料化が浸透していることから、もはや常識である。
こうした買物袋は、薄手の布で小さく折り畳み可能に構成されることが多く、使用者はこの買物袋を通常、折り畳んだ小さな形で財布等と共にかばんに収容して携行し、店での買物後に広げ、購入した商品を入れて持ち帰る。ところが、外出時にかばんに買物袋を入れ忘れてしまったり、外出先で期せずして買物をすることになった時などに、有料のレジ袋を購入する羽目になったりすることがある。
そこで、持って行くのを忘れないために、買物袋自体を、財布等を収容するための鞄として使用することが考えられるが、袋状に広げた状態の買物袋に財布等のみを入れて持ち歩くのでは、袋が大きすぎるし、格好が良くない。
そこで、本考案は、買物前には見栄えが良いハンドバッグとして、買物後は買物袋として使用できるばかりでなく、荷物の大きさや量に応じて大きさを変えることができ、その他にも様々な用途に使用できるバッグを提供することを目的とする。
本考案に係るバッグは、荷物を収容可能に上方が開口した袋状の収容部と、収容部の正面側壁部と背面側壁部との上縁側にそれぞれ形成されて、正面側壁部と背面側壁部との間に、それぞれ使用者の腕、手や頭部を挿通可能とする挿通孔を形成する一対の把持部と、収容部の左右両縁から延設され、相互に結合可能な一対のベルト部と、を備える袋部本体と、
袋部本体に形成され、収容部の寸法を小さく変形可能に、袋部本体の部分と部分とを相互に接続可能とする複数の第一接続部材と、
袋部本体に収容されて、第一接続部材と係合可能な第二接続部材を備えた、袋部本体と別体の、略長方形状の付属布と、
を備えるバッグであって、
第一接続部材は、収容部の上下方向の寸法を縮小可能とする上下方向接続部材と、収容部の左右方向の幅を縮小可能とする左右方向接続部材とを備えることを特徴とする。
本考案に係るバッグは、袋部本体が、収容部の寸法を小さく変形可能に、袋部本体の部分と部分とを相互に接続可能とする複数の第一接続部材を備え、第一接続部材は、収容部の上下方向の寸法を縮小可能とする上下方向接続部材と、左右方向の幅を縮小可能とする左右方向接続部材と、を備える。この構成によれば、第一接続部材を使用して収容部を上下方向、左右方向において小さくした際に、財布等を収容する小型のハンドバッグとしてバッグを使用できるため、外出時にマイバッグを持っていくのを忘れることを防止することができる。勿論、買物後等には第一接続部材の接続を解除して収容部を大きくし、荷物を入れるマイバッグとして使用することができる。その上、収容部を小さくする場合に、上下方向接続部材と左右方向接続部材の両方を必ずしも使用する必要はなく、左右方向接続部材のみを使用したり、上下方向接続部材のみを使用したりすることができ、荷物の量、大きさ、又は形に応じて、収容部の形や容量を多段階に設定することができる。
また、袋部本体は、収容部の正面側壁部と背面側壁部との上縁側にそれぞれ形成されて、正面側壁部と背面側壁部との間に、それぞれ使用者の腕、手や頭部を挿通可能とする挿通孔を形成する一対の把持部と、収容部の左右両縁から延設され、相互に結合可能な一対のベルト部と、を備えるため、把持部を首にかけ、ベルト部を背中側で結べば、食事の際の衣服の汚れを防ぐ食事エプロンとして使用することができる。さらに、略長方形状の付属布が、袋部本体に収容されているため、外出先で、必要に応じ、敷物として利用することができる。
上記のバッグにおいて、左右方向接続部材が、収容部の下縁側に配置されて、左右方向接続部材と第二接続部材との係合により、付属布が、収容部に対し、収容部の上下方向の長さを延長するように接続可能とされれば、バッグは、衣服の汚れをより広範囲に亘って防止できるエプロンとして使用することができる。この構成では、収容部の左右方向の幅寸法を縮めるための左右方向接続部材を、そのまま、付属布を接続させるのに使用できるため、別途、付属布を接続する手段を袋部本体側にもうける必要がなく、袋部本体の製造が簡易になる。
また、上記のバッグにおいて、付属布を、長さ方向において二つ折りされた際に長さ方向における一辺である閉じ側辺を閉じる締結部材を備え、第二接続部材が、閉じ側辺と対向する開放側辺に沿って配置されるように構成し、左右方向接続部材を、収容部の上縁近傍に配置して、締結手段により閉じ側辺を閉じられた付属布が、開放側辺を広げた状態で、左右方向接続部材と第二接続部材との係合により、収容部の上縁に沿って接続可能に構成してもよい。このように袋部本体と付属布とを接続すると、外出先で急な雨に降られた場合等に、バッグを、付属布の部位をフードとする簡易合羽として使用することができる。エプロンの場合と同様、収容部の左右方向の幅寸法を縮めるための左右方向接続部材を、そのまま、付属布を接続させるのに使用できるため、別途、付属布を接続する手段を袋部本体側にもうける必要がない。
また、上記のバッグにおいて、袋部本体の把持部に、第二接続部材と係合可能な第三接続部材を配置してもよい。この第三接続部材と付属布の第二接続部材とを係合させて、付属布を、挿通孔の一部を覆って挿通孔を小さくするように把持部に接続すれば、体格の小さな子供の首元から胸を覆うことができる子供用食事エプロンとしてバッグを使用することができる。
また、上記のバッグが、第一接続部材の使用により小さく変形された収容部を覆って装飾するカバー部材をさらに備えることとすれば、ハンドバッグとして使用する場合の外観を向上させることができる。カバー部材は、色、模様、素材の異なる数種類を用意すれば、季節や服に合わせて取り替えることができる。
本考案の実施例であるバッグにおいて、最も大きい形状に展開した状態の袋部本体、付属布及び装飾カバーを別々に図示した斜視図である。 袋部本体の正面図である。 袋部本体の背面図である。 付属布の、二つ折りにする際の内周面を示す正面図である。 装飾カバーの展開状態と、装飾面を外側にするように二つ折りにした状態を示す図である。 袋部本体の収容部を、中容量サイズに変形した状態を示す背面図である。 収容部を、小容量サイズに変形した状態を示す背面図である。 小容量サイズに変形した収容部を、装飾カバーで覆う状態を示す斜視図である。 エプロンとして使用可能に袋部本体と付属布を接続する態様を示す図である。 子供用食事エプロンとして使用可能に袋部本体と付属布とを接続する態様を示す図である。 簡易合羽として使用可能に袋部本体と付属布とを接続する態様を示す図である。
以下に本考案の望ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の一実施形態であるバッグBの構成要素である袋部本体1と、袋部本体1内に収容される付属布10と、装飾カバー60とを、別々に図示した斜視図である。バッグBは、荷物の大きさに応じて、大きさや形状を変え、また、鞄としての用途以外の種々の用途に使用可能なバッグである。
袋部本体1を最も大きく展開した状態を示す図2,図3を参照しつつ説明すると、袋部本体1は、同形状に裁断された、一般家庭で洗濯が可能な素材からなる2枚の基布を周縁で縫合して形成されるもので、上方が開口した袋状の収容部5と、収容部5の正面側壁部25の上縁25a及び背面側壁部35の上縁35a側にそれぞれ形成される一対の把持部7a,7bと、を備える。実施形態では、袋部本体1を形成する正面側と背面側の基布が、それぞれ、正面側壁部25と把持部7a、背面側壁部35と把持部7bを一体として構成されるように図示されているが、把持部7aと正面側壁部25、把持部7bと背面側壁部35は、洗濯可能な別々の生地から形成されていてもよい。
収容部5は、上方を、荷物の入れ口として開口されるもので、本実施形態では、正面側壁部25の内周面に内ポケット6を備え、不使用時の付属布10を折り畳んで収容している。
把持部7aは、収容部5の正面側壁部25の上縁25aに形成されている。把持部7aと正面側壁部25との間には、使用者の腕や手、さらには頭部を挿通させることができる大きさの挿通孔3が形成されている。把持部7bは、収容部5の背面側壁部35の上縁35a側に形成されて、把持部7aと同様に、背面側壁部35との間に挿通孔3を形成している。
袋部本体1における収容部5の左右両縁からは、ベルト部9a,9bが延設されている。ベルト部9a,9bは、図2,図3に示すバッグBを最も大きく展開した状態において、収容部5の正面側壁部25側ないしは背面側壁部35側で相互に結合可能な長さに形成されるものであり、通常、相互に結合されている。本実施形態では、ベルト部9a,9bは、袋部本体1とは別の生地で狭幅の帯状に形成され、2枚の基布を縫合して袋部本体1を形成する際に、挟み込んで共縫いされて袋部本体1に対し取着され、相互に蝶々結びされている。取着位置は、本実施形態では、収容部5の上下方向の中間位置よりやや上方である。本実施形態のベルト部9a,9bの片方は、収容部5の正面側壁部25の略中央に設けられた環部4に通されて、蝶々結びした際に、下方に垂れないようにしている。なお、ベルト部9a,9bの形状および結合構造は、上述した態様に限らず、例えば、自由端側にボタンとボタンホール等の任意の係止手段を設けた長さの短い形状とし、相互に結合可能な構成としてもよい。
上述したように、収容部5は、荷物の大きさに応じて、大きさや形状を変更可能に構成されるもので、それを可能とする複数の第一接続部材20(20a,20b)及び30(30a,30b)を、収容部5の正面側壁部25と背面側壁部35とのそれぞれ外周面上に備えている。本実施形態では、後述する付属布10に設けられる第二接続部材40、把持部7aに設けられる第三接続部材50を含めた全ての接続部材について、相互に係合可能な雌雄のスナップを採用している。なお、理解を容易にするために、各図面において、雄スナップは濃灰色で塗りつぶし、雌スナップは白色で示している。
図2に示すように、収容部5の正面側壁部25においては、雄スナップ20aが、収容部5の正面側壁部25の下縁25b近傍における、左右の縁から、左右の幅の1/4程中央側の部位の左右にそれぞれ一箇所ずつ設けられている。また、雌スナップ20bが、上縁25a近傍における、左右の縁から、左右の幅の1/4程中央側の部位の左右にそれぞれ一箇所ずつ設けられている。これらのスナップ20a,20bは、収容部5の上下方向の寸法を縮めるために使用される上下方向接続部材であって、上下方向で対応する雄スナップ20aと雌スナップ20bは左右方向における略同位置に配置されている。なお、収容部5の正面側において、把持部7aの元部近傍の左右両側に一箇所ずつ配設されているのは、後に詳述するが、子供用食事エプロンとして使用可能に付属布10を接続させる第三接続部材50である。第三接続部材50は、第一接続部材と同種のスナップであり、本実施形態では、雄スナップである。
図3に示すように、収容部5の背面側壁部35においては、左右方向における中心線D上であって、上縁35a近傍の一箇所に雄スナップ20aが、中心線D上であって下縁近傍の一箇所に雌スナップ20bが設けられている。これらのスナップ20a,20bは、上述したのと同様、収容部5の上下方向の寸法を縮めるために使用される上下方向接続部材である。左右両縁近傍における上下方向に沿った三箇所の合計6箇所には、収容部5の左右方向の幅を縮めるのに使用される左右方向接続部材としての雄スナップ30aが、設けられている。各雄スナップ30aは、中心線Dに対して左右対称に、上下方向の同位置に配置されている。雄スナップ30aと係合する左右方向接続部材としての雌スナップ30bは、雄スナップ30aと上下方向に沿った同位置の三箇所において、中心線Dを挟んだ左右両側に一個ずつの合計6箇所に設けられている。
なお、袋部本体1の変形態様は、後にバッグBの使用方法において詳述する。
図4に示すように、付属布10は、一般家庭で洗濯が可能な素材からなる略長方形状の布片であって、不使用時は袋部本体1の収容部5内に折り畳んで収納され、後述するように、袋部本体1を多用途に使用可能とするために、袋部本体1に接続されるものである。本実施形態では、袋部本体1と同素材の生地からなり、長さ方向における長さを、袋部本体1の収容部5の左右の幅と略同じとする横長の長方形に形成されている。その長さ方向における一方の辺である閉じ側辺12には、付属布10を、長さ方向における中央線Cで二つ折りにした際に、閉じ側辺12を閉じることができるように、ファスナー(締結部材)15が配設されている。付属布10は、袋部本体1における左右方向接続部材30と係合可能な第二接続部材40(40a,40b)を備える。各接続部材(スナップ)40は、図例では、裏面(中心線Cに沿って二つ折りにする場合の内周面)10aに設けられている。具体的には、雄スナップ40aが、幅方向における両縁近傍において、中心線Cを挟んで2箇所の合計4箇所と、雌スナップ40bが、四隅の近傍にそれぞれ一個ずつ、配置されている。なお、中心線Cを挟んで配置される2個ずつの雄スナップ40a間の間隔は、収容部5の背面側壁部35において、左右方向の中心線Dを挟んで配置される各一対の雌スナップ30bの間隔と、対応している。これらの接続部材40は、付属布10の表面(中心線Cに沿って二つ折りにする場合の外周面)における同位置に配置されていても構わない。
図5に示すように、装飾カバー60は、縦長の略長方形状のシート材からなるもので、後述するように、袋部本体1の収容部5の大きさを小さくした際に、収容部5を覆って装飾するためのカバーである(図8参照)。本実施形態の装飾カバー60は、長さ方向の中心線Eで二つ折りにされた際に、左右方向及び上下方向の両方において小さくした収容部5(すなわち、後述する小容量バッグSBにおける収容部5)の寸法と略同一か若干大きい寸法に形成され、その外表面には、使用者が所望する任意の色、模様等の装飾Kが施されている。装飾カバー60には、展開状態における長さ方向の略中央において、左右の両縁から中央線Eに沿って内側に延びるスリット62が形成されている。このスリット62は、小さく変形された状態のバッグBに被せられた際に、把持部7a,7bを挿通可能とするものである。また、左右両縁において、スリット62の元部における両側には、相互に係止可能な係止部材65が配設されている。
次に、本考案にかかるバッグBの使用方法について説明する。まず、バッグBの収容部5は、図1,図2に示した、収容部5を最も大きく展開し、容量を最大にした最大容量状態から、その外形や容量を小さく変形可能なものである。本実施形態の収容部5は、最大容量状態から、中容量状態と、小容量状態の2段階に小さく変形可能に構成されている。
まず、図3及び図6に示すように、収容部5の背面側壁部35における、左右両縁において上下方向に並設された各3個の雄スナップ30aを、それぞれ、左右方向の中央付近の上下方向における同一位置に設けられた対応する雌スナップ30bに係合させると、収容部5の左右方向の幅を小さくした中容量バッグMBとして使用することができる。
次に、図6及び図7に示すように、中容量バッグMBの状態から、収容部5を背面側壁部35側の上下方向の略中央で二つ折りにし、背面側壁部35の上縁35aと下縁35bとの近傍の左右方向の略中央に配置される雌スナップ20bと雄スナップ20a(すなわち、上下方向接続部材)とを係合させる。この時、収容部5の正面側壁部25の上縁25a近傍における、左右の縁から、左右の幅の1/4程中央側の部位にそれぞれ配置された雌スナップ20bと、正面側壁部25の下縁25b近傍における、左右の縁から、左右の幅の1/4程中央側の部位にそれぞれ配置された雄スナップ20aが、収容部5の左右両側を折り畳んだために、ちょうど中容量バッグMBの左右両縁に位置している。それらの雄スナップ20aと雌スナップ20b(上下方向接続部材)をそれぞれ相互に係合させると、買物前に財布等を入れて持ち歩くのに適した大きさの小容量バッグSBの状態になる。この小容量バッグSBに、上述した装飾カバー60を、挿通孔3を通して収容部5に被せ、装飾カバー60に設けられた係止部材65で留めれば、図8に示すように、見栄えのよいハンドバッグとして使用することもできる。
次に、付属10を袋部本体1に接続して、バッグBを、荷物を収容する以外の用途、具体的には、エプロン、簡易合羽、子供用食事エプロンとして用いる方法について説明する。
エプロンとして使用する場合には、図9に示すように、まず、袋部本体1を、正面側壁部25と背面側壁部35とを重ねて平らにした状態で背面側壁部35が上になるように置き、付属布10を、長さ方向における一辺が袋部本体1の左右方向に沿い、スナップ(第二接続部材)40a,40bが、背面側壁部35に対向するように配置する。この時の長さ方向における一辺とは、閉じ側辺12と、閉じ側辺12に対向する開放側辺17のうちのどちらでもよい。そして、付属布10の長さ方向に沿って並設された、雌スナップ40b,雄スナップ40a,40a及び雌スナップ40bを、背面側壁部35の下縁近傍で左右方向に並設された、雄スナップ30a,雌スナップ30b,30b及び雄スナップ30a(左右方向接続部材)に係合させる。すると、付属布10により、袋部本体1の上下方向の寸法が延長される態様となる。この状態のバッグBを、把持部7a,7bをそろえて使用者の首にかけ、ベルト部9a,9bを背中側で結べば、外出先で必要になった場合等に、エプロンAとして使用できる。なお、収容部5の背面側壁部35の左右方向に一列に並んだ、雄スナップ30a,雌スナップ30b,30b及び雄スナップ30aは、上述したように、収容部5の左右方向の幅を小さくするのに使用される左右方向接続部材30の一部であるが、左右方向接続部材30は、上下3段に設けられているため、付属布10の接続位置は、最下段のものに限らず、使用者の身長等に合わせて、中段において左右方向に一列に並んだ、雄スナップ30a,雌スナップ30b,30b及び雄スナップ30aに係合させてもよいし、上段において左右方向に一列に並んだ、雄スナップ30a,雌スナップ30b,30b及び雄スナップ30aに係合させてもよい。上段の各接続部材30に係合させた場合には、収容部5の汚れを防止する目的で、介護用の食事エプロンとして使用することができる。
次に、子供用食事エプロンとして使用する際には、図10に示すように、袋部本体1を、正面側壁部25が上を向くように置き、その上に、付属布10を、長さ方向が袋部本体1の上下方向に沿い、各スナップ(第二接続部材)40a,40bが無い面が正面側壁部25に対向するように配置する。そして、付属布10の上端側を、正面側壁部25側に反転させるようにして、上端側の2個の雌スナップ40bを、袋部本体1の把持部7aに配置された各雄スナップ50(第三接続部材)と係合させる。すると、付属布10が把持部7と収容部5の間に形成される挿通孔3の一部を覆うことにより、挿通孔3が小さくなり、体格の小さな子供の首元から胸を覆うことができる子供用食事エプロンCAとして使用することができる。この時、付属布10の下端側を折り返し、雌スナップ40bを上方の雄スナップ40aと係合させれば、食べこぼしを受けるポケットとして利用することもできる。
簡易合羽として使用するには、図11に示すように、まず、付属布10において、締結部材(ファスナー)15を閉じて、閉じ側辺12を閉じる。そして、閉じ側辺12と対向する開放側辺17を開いた状態で、各スナップ40a,40bが、収容部5の背面側壁部35の上縁35aに沿うように配置する。そして、付属布10の開放側辺17に順に配置された雌スナップ40b,雄スナップ40a,40a及び雌スナップ40bと、背面側壁部35の上縁35aで左右方向に並んだ雄スナップ30a,雌スナップ30b,30b及び雄スナップ30aとを係合させる。この状態で付属布10を、頭に被せれば、外出先で急な雨に降られた場合等に、付属布10をフードとする、簡易合羽RCとして使用することができる。この時、ベルト部9a,9bを身体の前面で結べば、風が吹いても飛ばされない。また、把持部7a,7bは、フードの中に入れ込んで使用する。
以上のように、本考案に係るバッグBは、袋部本体1が、収容部5のサイズを小さく変形可能に、袋部本体1の部分と部分とを相互に接続可能とする複数の第一接続部材20,30を備える。また、第一接続部材は、収容部5の上下方向の寸法を縮小可能とする上下方向接続部材20(20a,20b)と、左右方向の幅を縮小可能とする左右方向接続部材30(30a,30b)と、を備える。この構成によれば、第一接続部材20,30を使用して収容部5を上下方向、左右方向において小さくできるため、財布等を収容するのに適した大きさのハンドバッグとしてバッグBを使用でき、外出時にマイバッグを持っていくのを忘れることを防止することができる。勿論、買物後等には第一接続部材20,30の接続を解除して収容部5を大きくし、荷物を入れるマイバッグとして使用することができる。その上、収容部5を小さくする場合に、上下方向接続部材と左右方向接続部材の両方を必ずしも使用する必要はなく、正面側壁部における左右方向接続部材30のみを使用したり、背面側壁部における上下方向接続部材20のみを使用したりすることができ、荷物の量、大きさ、又は形に応じて、収容部5の容量や形を多段階に設定することができる。また、本実施形態では、左右方向と上下方向それぞれにおいて、寸法変更の段階を、収容部5の最も大きく広げた場合の略半分の一段階としたが、寸法変更の段階の数はこれに限られない。例えば、左右方向接続部材では、背面側壁部35において、雄スナップ30aと雌スナップ30bの左右の中間位置に、雌スナップ30bの代わりに、又は加えて、雌スナップ30b´(図示せず)を配設して、図示した中容量バッグMBより広幅に設定可能としてもよい。また、上下方向接続部材では、正面側壁部25、背面側壁部35において、雌スナップ20bを、上下方向の中間位置にもう一個ずつ配置し、図示した小容量バッグSBより上下寸法を大きく設定可能としてもよい。
また、袋部本体1は、収容部5の正面側壁部25及び背面側壁部35の上縁25a,35a側にそれぞれ形成されて、正面側壁部25及び背面側壁部35との間に、使用者の腕、手や頭部を挿通可能とする挿通孔3をそれぞれ形成する一対の把持部7a,7bと、収容部5の左右両縁から延設され、相互に結合可能な一対のベルト部9a,9bと、を備えるため、把持部7a,7bを首にかけ、ベルト部9a,9bを背中側で結べば、食事の際の衣服の汚れを防ぐ食事エプロンとして使用することができる。さらに、略長方形状の付属布10が、袋部本体1に収容されているため、外出先で、必要に応じ、敷物として利用することができる。
また、本実施形態では、左右方向接続部材30a,30bが、収容部5の下縁5b(背面側壁部35の下縁35b)側において左右方向に沿って配置される一方、付属布10は、長さ方向における辺に沿って左右方向接続部材30a,30bと係合可能な第二接続部材40a,40bを雌雄が対応する状態で配設させているから、収容部5の下縁側に配置された左右方向接続部材30a,30bと係合されれば、収容部5の上下方向の長さが延長され、バッグBを、より広範囲に亘って衣服の汚れを防止できるエプロンとして使用することができる。また、収容部5の左右方向の幅寸法を縮めるための左右方向接続部材30a,30bを、そのまま、付属布10を接続させるのに使用できるため、別途、付属布10を接続する手段を、袋部本体1側に設ける必要がなく、袋部本体1の製造が簡易になる。
また、付属布10は、長さ方向における一辺である閉じ側辺12に、長さ方向で二つ折りした際に閉じ側辺12を閉じ可能とする締結部材15を備え、閉じ側辺12と対向する開放側辺17に沿って第二接続部材40a,40bを配設させている。この第二接続部材40a,40bは、収容部5の上縁5a(背面側壁部35の上縁35a)近傍に配置された左右方向接続部材30a,30bと雌雄が対応する状態で配設されているから、締結手段15により閉じ側辺12を閉じられた付属布10が、開放側辺17を広げた状態で、収容部5の上縁に沿って接続可能となり、外出先で急な雨に降られた場合等に、バッグBを、付属布10の部位をフードとする簡易合羽として使用することができる。また、エプロンの場合と同様、収容部5の左右方向の幅寸法を縮めるための左右方向接続部材30a,30bを、そのまま、付属布10を接続させるのに使用できるため、別途、付属布10を接続する手段を、袋部本体1側に設ける必要がない。
さらに、バッグBは、袋部本体1の把持部7aに、第二接続部材40と係合可能な第三接続部材50を備えている。これを利用し、付属布10を、挿通孔3の一部を覆って挿通孔3を小さくするように把持部7aに接続すれば、体格の小さな子供の首元から胸を覆うことができる子供用食事エプロンとして使用することができる。
また、バッグBは、第一接続手段20,30の使用により小さく変形された収容部を覆って装飾するカバー部材60をさらに備えるため、ハンドバッグとして使用される場合の外観を向上させることができる。カバー部材60は、色、模様、素材の異なる数種類を用意すれば、季節や服に合わせて取り替えることができる。
なお、本実施形態における袋部本体1と付属布10は、家庭で洗濯可能な素材で製造されているため、汚れても洗濯することができる。
本実施形態では、第一接続部材20,30、第二接続部材40、第三接続部材50の全てについて、相互に係合可能な雌雄のスナップを採用したが、各接続部材はこれに限らず、たとえば、上下方向接続部材を、ファスナーとしてもよい。また、相互に対応を必要とする左右方向接続部材、第二接続部材、第三接続部材を、面ファスナー等の別種の係止部材から構成してもよい。
さらに、付属布10を簡易合羽として使用する際に閉じ側辺12を閉じるための締結部材として、本実施形態ではファスナー15を使用したが、閉じ側辺12に沿って、第一、第二、第三接続部材20,30,40,50と同種のスナップを適宜配置して、締結部材としてもよい。
1 ・・・ 袋部本体
3 ・・・ 挿通孔
5 ・・・ 収容部
5a ・・・ 上縁
5b ・・・ 下縁
7a,7b ・・・ 把持部
9a,9b ・・・ ベルト部
10 ・・・ 付属布
12 ・・・ 閉じ側辺
15 ・・・ 締結部材
17 ・・・ 開放側辺
20 ・・・ 第一接続部材(上下方向接続部材)
25 ・・・ 正面側壁部
25a ・・・ 上縁
30 ・・・ 第一接続部材(左右方向接続部材)
35 ・・・ 背面側壁部
35 ・・・ 上縁
40 ・・・ 第二接続部材
50 ・・・ 第三接続部材
60 ・・・ 装飾カバー
B ・・・ バッグ

Claims (5)

  1. 荷物を収容可能に上方が開口した袋状の収容部と、前記収容部の正面側壁部と背面側壁部との上縁側にそれぞれ形成されて、前記正面側壁部と背面側壁部との間に、それぞれ使用者の腕、手や頭部を挿通可能とする挿通孔を形成する一対の把持部と、前記収容部の左右両縁から延設され、相互に結合可能な一対のベルト部と、を備える袋部本体と、
    前記袋部本体に形成され、前記収容部の寸法を小さく変形可能に、前記袋部本体の部分と部分とを相互に接続可能とする複数の第一接続部材と、
    前記袋部本体に収容されて、前記第一接続部材と係合可能な第二接続部材を備えた、前記袋部本体と別体の、略長方形状の付属布と、
    を備えるバッグであって、
    前記第一接続部材は、前記収容部の上下方向の寸法を縮小可能とする上下方向接続部材と、前記収容部の左右方向の幅を縮小可能とする左右方向接続部材とを備えることを特徴とするバッグ。
  2. 前記左右方向接続部材が、前記収容部の下縁側に配置され、
    前記左右方向接続部材と前記第二接続部材との係合により、前記付属布が、前記収容部に対し、前記収容部の上下方向の長さを延長するように接続可能とされること
    を特徴とする請求項1記載のバッグ。
  3. 前記付属布が、長さ方向において二つ折りされた際に長さ方向における一辺である閉じ側辺を閉じる締結部材を備え、前記第二接続部材が、閉じ側辺と対向する開放側辺に沿って配置され、
    前記左右方向接続部材が、前記収容部の上縁近傍に配置され、
    前記締結手段により前記閉じ側辺を閉じられた前記付属布が、前記開放側辺を広げた状態で、前記左右方向接続部材と前記第二接続部材との係合により、前記収容部の上縁に沿って接続可能とされる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載するバッグ。
  4. 前記把持部が、第二接続部材と係合可能な第三接続部材を備え、
    第二接続部材と第三接続部材との係合により、前記付属布が、前記挿通孔の一部を覆って前記挿通孔を小さくするように前記把持部に接続可能とされる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載するバッグ。
  5. 前記第一接続部材の使用により小さく変形された前記収容部を覆って装飾するカバー部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載するバッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016097045A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 小林 聡子 折り畳み式バッグ
JP2021079973A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 有限会社エーデルワイス工芸社 風呂敷及びその製造方法

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