JP3028335B2 - バン型荷台用扉装置 - Google Patents

バン型荷台用扉装置

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JP3028335B2
JP3028335B2 JP33433395A JP33433395A JP3028335B2 JP 3028335 B2 JP3028335 B2 JP 3028335B2 JP 33433395 A JP33433395 A JP 33433395A JP 33433395 A JP33433395 A JP 33433395A JP 3028335 B2 JP3028335 B2 JP 3028335B2
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進 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バン型荷台用扉
装置に係り、詳しくはロック装置を装備するバン型荷台
用扉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】扉を装備するトラックでは、扉の後部の
荷物出し入れ口の扉を介しての荷物の出し入れが行わ
れ、荷物運搬中の盗難、紛失を防止するため、扉を閉位
置にロックするロック装置が設けられる。
【0003】トラックの従来のバン型荷台用扉装置で
は、ロック装置が扉の外面側等に露出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、ロック装置
を工具等によりいじられて、ロック解除され、扉を開か
れる恐れがある。
【0005】この発明の目的は、部外者が回動連結点を
外部からいじって扉を開くのを完全に防止できるバン型
荷台用扉装置を提供することである。この発明の他の目
的は、扉が観音開き形式となっているバン型荷台用扉装
置において、ロック解除時の扉の損傷を確実に防止する
ことである。この発明の他の目的は、ロック解除した
際、荷物室の荷物の荷崩れ等のために、扉が一気に開い
てしまう弊害を防止できるバン型荷台用扉装置を提供す
ることである。この発明の他の目的は、ロック解除が行
われたことを外から簡単に判断できるバン型荷台用扉装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のバン型荷台用
扉装置は次の(a)〜(e)の要素を有している。 (a)バン型荷台(12)内に形成されバン型荷台(12)の荷
物出し入れ口(14)を介して荷物を出し入れされる荷物室
(13) (b)水平方向の一方の端縁側においてバン型荷台(12)
に枢支され荷物出し入れ口(14)を開閉する扉(24) (c)前記扉(24)の内面側にあって軸部(44)を有す
る膨出部(42)、 (d)シリンダ(60)の伸縮に伴い変位して前記軸部(4
4)に対し進入又は後退した位置へ切替えられる係止片
(50)を有して前記膨出部(42)を階嬢自在に係止しか
つ扉(24)の閉位置では扉(24)により外側から覆い隠され
て扉(24)を閉位置にロックする扉ロック手段(68)及び (e)運転室に配設され扉ロック手段(68)による扉(24)
のロックの解除操作を行うためのロック解除操作部..
【0007】このバン型荷台用扉装置では、扉(24)は、
水平方向の一方の端縁側における枢支により、揺動変位
して、荷物出し入れ口(14)を開閉する。扉(24)の閉位置
では、扉ロック手段(68)は扉(24)により外側から隠され
つつ、扉(24)を閉位置に拘束する。荷物室(13)への荷物
の出し入れのために、扉(24)を開くときは、運転室にお
いてロック解除操作部が操作され、これにより、扉(24)
は開き自在になる。このバン型荷台用扉装置では、扉(2
4)の閉位置では、扉ロック手段(68)がバン型荷台(12)の
外面に露出していないので、部外者が、扉ロック手段(6
8)をいじって、扉(24)を開くのを防止できる。
【0008】このバン型荷台用扉装置では、扉(24)は内
面側に膨出部(42)を備え、扉ロック手段(68)は、膨出部
(42)を解除自在に係止する機構となっている。
【0009】このバン型荷台用扉装置では、扉(24)の内
面側に設けられた膨出部(42)が、扉(24)と共に変位し、
扉(24)の閉位置では、扉ロック手段(68)により係止さ
れ、この結果、扉(24)は閉位置にロックされる。このバ
ン型荷台用扉装置では、扉(24)を、その内面側の膨出部
(42)を介して閉位置へロックするようになっているの
で、扉ロック手段(68)を、閉位置の扉(24)により隠され
る場所に支障なく配設することができる。
【0010】このバン型荷台用扉装置では、膨出部(42)
は軸部(44)を有している。扉ロック手段(68)は、軸部(4
4)に対して扉(24)の内面側から軸部(44)を係止する係止
部(50)を有している。
【0011】このバン型荷台用扉装置では、扉ロック手
段(68)は、扉(24)の閉位置において係止部(50)を軸部(4
4)に対して扉(24)の内面側から係止して、扉(24)の開き
方向の軸部(44)の変位を係止部(50)により制限して、扉
(24)を閉位置にロックする。また、扉ロック手段(68)
が、係止部(50)を軸部(44)に対して引き込ませると、軸
部(44)は扉(24)の開き方向への変位を許容され、扉ロッ
ク手段(68)による扉(24)の閉位置へのロックは解除され
る。
【0012】このバン型荷台用扉装置では、扉ロック手
段(68)は、伸縮により係止部(50)の位置を切替えるシリ
ンダ(60)を備える。
【0013】このバン型荷台用扉装置では、扉ロック手
段(68)の係止部(50)は、シリンダ(60)の伸縮に伴い、変
位して、軸部(44)側へ進入した位置及び軸部(44)に対し
て後退した位置へ切替えられる。
【0014】この発明の他のバン型荷台用扉装置は次の
(a)〜(e)の構成要素を有している。 (a)バン型荷台(12)内に形成されバン型荷台(12)の荷
物出し入れ口(14)を介して荷物を出し入れされる荷物室
(13) (b)それぞれ水平方向の外側の端縁においてバン型荷
台(12)に枢支され観音開き式に荷物出し入れ口(14)を開
閉し閉位置ではそれぞれ押さえ込み側及び押さえ込まれ
側になっている1対の扉(24) (c)扉(24)の閉位置では扉(24)により外側から覆い隠
されて扉(24)を閉位置にロックする扉ロック手段(68) (d)運転室に配設され押さえ込み側の扉(24)のロック
の解除操作を行うための押さえ込み側ロック解除操作部 (e)押さえ込み側の扉(24)が開いたとき外部へ露出す
る場所に配設され押さえ込まれ側の扉(24)のロックの解
除操作を行うための押さえ込まれ側ロック解除操作部
【0015】このバン型荷台用扉装置では、1対の扉(2
4)は、それぞれ水平方向の外側の端縁側における枢支に
より、揺動変位して、荷物出し入れ口(14)全体を観音開
き形式で開閉する。1対の扉(24)の閉位置での両扉(24)
間の間隙を防止するため、1対の扉(24)は、それぞれ押
さえ込まれ側及び押さえ込み側となっており、扉(24)の
閉位置では、押さえ込み側の扉(24)が押さえ込まれ側の
扉(24)を押さえ込むとともに、この押さえ込みにより押
さえ込まれ側の扉(24)との間の間隙を閉塞する。扉ロッ
ク手段(68)は、押さえ込まれ側及び押さえ込み側の扉ロ
ック手段(68)共に、扉(24)により外側から隠されつつ、
扉(24)を閉位置に拘束する。荷物室(13)への荷物の出し
入れのために、荷物出し入れ口(14)を開けるときは、運
転室において押さえ込み側ロック解除操作部が操作さ
れ、これにより、押さえ込み側の扉(24)は開き自在にな
る。そして、押さえ込み側の扉(24)を開いて、これに伴
い、押さえ込まれ側の押さえ込まれ側ロック解除操作部
が露出し、押さえ込まれ側ロック解除操作部を操作し
て、これにより、押さえ込まれ側の扉(24)は開き自在に
なる。このバン型荷台用扉装置では、扉(24)の閉位置で
は、扉ロック手段(68)がバン型荷台(12)の外面に露出し
ていないので、部外者が、扉ロック手段(68)をいじっ
て、扉(24)を開くのを防止できる。また、両扉(24)のロ
ックを解除する場合は、必ず、押さえ込み側の扉(24)
が、そのロックが解除されて、開かれてから、押さえ込
まれ側の扉(24)のが、そのロックを解除して、開かれる
ようになっているので、押さえ込まれ側の扉(24)が先に
開いて押さえ込み部が損傷するのを防止できる。
【0016】この発明のバン型荷台用扉装置では、扉ロ
ック手段(68)による扉(24)のロックを解除したとき扉(2
4)が開くのを所定値以下の抑制力で抑制する開き抑制手
段(90)を有している。
【0017】このバン型荷台用扉装置では、開き抑制手
段(90)は、所定の抑制力で扉ロック手段(68)の開きを抑
制する。扉(24)を開く際は、開き抑制手段(90)の抑制力
を上回る開き力が扉(24)にかけられるので、扉(24)は支
障なく開かれる。運転室における扉ロック手段(68)のロ
ック解除操作により、扉(24)が開き自在になったとき、
荷物室(13)内の荷物の積み方が悪く、荷崩れ等により扉
(24)に開き力がかかっても、開き抑制手段(90)が扉(24)
の開きを抑制するので、扉(24)が、ロック解除操作部に
おけるロック解除操作と同時に、一気に開いて、支障が
生じるのを防止できる。
【0018】この発明のバン型荷台用扉装置では、開き
抑制手段(90)は、扉(24)の内面側の突起体(70)、基端側
及び先端側をそれぞれ扉(24)の枢支点から遠い方及び近
い方の配置とし基端側はバン型荷台(12)の部位に枢支さ
れ閉位置から開方向への扉(24)の初期の揺動範囲では先
端側の受け部(82)で突起体(70)を受けつつ突起体(70)に
より基端側の方へ押し込まれる弾性圧縮体(78)、及び弾
性圧縮体(78)の先端側の揺動範囲を規制して扉(24)の閉
位置で扉ロック手段(68)が受け部(82)に受けられるのを
保証するストッパ(76)を備えている。
【0019】このバン型荷台用扉装置では、ロック解除
操作部によるロック解除操作の際、荷崩れ等により扉(2
4)に開き力がかかると、扉(24)は枢支点の周りに揺動
し、突起体(70)は、扉(24)の枢支点を中心とするする所
定の円弧上を移動する。この円弧上の突起体(70)の初期
の移動では、突起体(70)は、弾性圧縮体(78)の受け部(8
2)に受けられつつ、受け部(82)を弾性圧縮体(78)の基端
側の方へ押し込むので、弾性圧縮体(78)は軸方向へ圧縮
され、その圧縮反力が突起体(70)に作用し、扉(24)の開
きは抑制される。扉(24)がさらに開くと、突起体(70)
は、弾性圧縮体(78)の押し込みを弱める方向の移動とな
って、弾性圧縮体(78)を自由長さへ戻し、弾性圧縮体(7
8)の受け部(82)より離れる。扉(24)を閉じるときは、扉
(24)がその閉位置へ近づいた揺動位置で、突起体(70)が
弾性圧縮体(78)の受け部(82)に受けられて、受け部(82)
を連行しつつ、揺動する。ストッパ(76)は、扉(24)の閉
位置における弾性圧縮体(78)の受け部(82)の揺動範囲を
規制し、扉(24)の閉位置において突起体(70)が受け部(8
2)から外れるのを阻止する。
【0020】この発明の他のバン型荷台用扉装置では、
扉(24)の閉位置では、弾性圧縮体(78)の受け部(82)と突
起体(70)との間に、弾性圧縮体(78)の圧縮方向へ間隙(8
8)が存在する。
【0021】このバン型荷台用扉装置では、扉(24)の閉
位置では、突起体(70)と弾性圧縮体(78)の受け部(82)と
の間には、弾性圧縮体(78)の圧縮方向へ所定の間隙(88)
が存在する。ロック解除操作部における操作により扉ロ
ック手段(68)による扉(24)のロックが解除されるのに伴
い、扉(24)は、開き自在になり、突起体(70)は、受け部
(82)に当接して弾性圧縮体(78)の圧縮方向の受け部(82)
との間の間隙(88)が消失するまで、扉(24)の枢支点の周
りを回動する。その間隙(88)が消失すると、それ以上の
扉(24)の開き方向揺動に対しては、弾性圧縮体(78)の圧
縮反力が扉(24)に作用するので、扉(24)は、閉位置から
少し開いて、間隙(88)が消失した時の開度に保持され
る。このバン型荷台用扉装置では、ロック解除操作部の
操作により扉ロック手段(68)による扉(24)のロックが解
除されると、扉(24)が少し開くので、扉ロック手段(68)
によるロックが解除されたか否かを外部から簡単に判断
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
説明する。図4はバン型車10のアルミバン12の後部を示
す図、図5はアルミバン12の後部の垂直縦断面図であ
る。直方体型のアルミバン12は、バン型車10に装備さ
れ、内部に荷物室13を有している。荷物出し入れ口14
は、荷物室13への荷物の出し入れ用にアルミバン12の後
部に設けられ、アルミバン12の画定部16の内側に画定さ
れる。図5の36,38は画定部16のそれぞれ上枠部及び下
枠部である。カメラ用扉20は、アルミバン12の後面上部
中央に設けられ、上辺を枢支されて、開閉自在となって
いる。バックアイカメラ22は、カメラ用扉20の内面側に
取り付けられ、カメラ用扉20の開きに伴い、外部へ露出
して、バン型車10の後方を撮影する。荷物出し入れ口14
は観音開き形式の1対の観音扉24により開閉され、1対
の取っ手26が、観音扉24の開閉時の作業者の便に供する
ため、観音扉24の外面側の所定高さに取付けられてい
る。また、1対のストップランプ28が1対の観音扉24の
後面左右に設けられる。
【0023】図6は図4のVI−VI矢視図である。観音扉
24は、扉本体30と、左右方向外側の扉本体30の側縁に取
り付けられて扉本体30を閉位置から約270°の範囲で
揺動可能に画定部16に枢支するヒンジ32とを含む。
【0024】図7は図4のVII−VII矢視図である。モー
ル34は、各観音扉24の扉本体30の隣接側側縁に点対称の
配置で取付けられている。すなわち、左右の観音扉24の
閉位置では、バン型車10の後方から見て右側の観音扉24
の扉本体30が、左側の観音扉24の扉本体30を後方から押
さえ込むようになっている。
【0025】図1及び図2は画定部16の上枠部36の水平
断面のそれぞれ左側及び右側に分けた部分図である。画
定部16の下枠部38側の水平断面図は省略しているが、上
枠部36側及び下枠部38側、共に同一構造である。上枠部
36側の構造について説明すると、図1及び図2におい
て、各観音扉24には、扉本体30の上辺部内面側に計2個
の膨出部42が、扉本体30の左右方向へ扉本体30のほぼ中
央部及び自由端側の端部に荷物出し入れ口14の方へ突出
して設けられている。膨出部42は、上下方向へ所定寸法
の軸44を突出先端側に備えている。各窓46は、観音扉24
が閉められる際、各膨出部42に対峙する上枠部36の部位
に形成され、膨出部42を上枠部36内へ挿入可能にしてい
る。ブラケット48は、各窓46の部位において上枠部36内
に取り付けられ、爪50は、支点52の周りに回転自在にブ
ラケット48に枢支される。リンクロッド54は、上枠部36
に沿って左右水平方向へ延び、両端部において回動連結
点58を介して爪50の基端部に連結している。オイルシリ
ンダ60は、観音扉24の自由端側のブラケット48へ基端部
を回動連結点62により連結され、リンクロッド54にほぼ
沿って観音扉24の枢支側の方へ延び、リンクロッド54に
固定されているステー64へ先端部を回動連結点66により
連結されている。オイルシリンダ60が伸長及び縮小する
と、これに伴い、リンクロッド54は、それぞれ観音扉24
の自由端側及び枢支側へ変位し、爪50が支点52の周りに
揺動する。オイルシリンダ60の伸長位置では、爪50の先
端部は、窓46を介して上枠部36内へ挿入されている軸44
と扉本体30の内面との間の間隙へ進入し、また、オイル
シリンダ60の縮小位置では、爪50の先端部は膨出部42か
ら引き込まれる。膨出部42、膨出部42の軸44と扉本体30
の内面との間の間隙へ進退する爪50、及びこの爪50を揺
動させるオイルシリンダ60等は、観音扉24を閉位置にロ
ックさせるロック装置68を構成し、このロック装置68
は、観音扉24の閉位置では観音扉24によりアルミバン12
の外側から隠され、観音扉24を開けない限り手を触れら
れないようになっている。オイルシリンダ60への油圧の
吸排を制御するロック切替スイッチ(図示せず)は、右
側の観音扉24のもの、すなわち押し込み側の観音扉24の
ものはバン型車10の運転室に設けられ、左側の観音扉24
のもの、すなわち押し込まれ側の観音扉24のものは右側
の観音扉24が開いたときに外部へ露出する場所に設けら
れる。なお、運転室のロック切替スイッチは、エンジン
スイッチのオフ位置では、油圧回路が作動せず、ロック
解除操作が無効とされ、エンジンスイッチがアクセサリ
位置以上の作動側にあるときのみ、油圧回路が作動し
て、ロック解除操作が有効になるようになっている。
【0026】図3は図2の開き抑制装置90の先端側範囲
の詳細な構造図である。図2及び図3において、突起70
は、ヒンジ32に近い扉本体30の部位に膨出部42と同じ高
さで扉本体30の内面側に設けられ、上枠部36の方へ突出
し、突出先端に上下方向の軸72を備えている。窓74は、
観音扉24の閉位置で窓74が上枠部36内へ入るように、上
枠部36に形成されている。ケース76は窓74の範囲の上枠
部36内に固設される。ガスダンパ78は、弾性圧縮自在で
自動復元力をもち、基端側を枢支側のブラケット48に回
動連結点80により連結され、先端側には回動連結点84に
よりピストンロッド先端に連結されてかつケース76内に
配設される受け部材82を有している。切欠き86は、軸72
が観音扉24の開方向及び観音扉24の枢支点方向へ逃げれ
るように、受け部材82に形成され、軸72を受けるように
なっている。観音扉24の閉位置では、ガスダンパ78の軸
方向、すなわちガスダンパ78の圧縮方向へ軸72と切欠き
86との間に所定寸法の間隙88が存在するように、規定さ
れている。観音扉24が閉位置よりヒンジ32の枢支点の周
りに開方向へ揺動する過程では、軸72は、ヒンジ32の枢
支点を中心とする円弧上を移動し、揺動初期では、ガス
ダンパ78の基端側の回動連結点80へ接近する方向へ移動
し、所定の回転角だけ揺動してから、回動連結点80より
遠ざかる方向へ移動するようになっている。扉本体30の
内面側に固設された軸72、及び観音扉24の閉位置からの
揺動の初期過程で軸72により圧縮されるガスダンパ78等
は開き抑制装置90を構成する。
【0027】左右の観音扉24を閉じる場合、押し込まれ
側の観音扉24を先に閉じてから、押し込み側の観音扉24
を閉じる。観音扉24を閉じるに当たっては、予めロック
切替スイッチによりオイルシリンダ60を縮小位置にして
から、観音扉24を閉める。観音扉24が閉まると、扉本体
30の内面側の膨出部42及び突起70は、それぞれ上枠部36
及び下枠部38の窓46,74を介して上枠部36及び下枠部38
内へ進入する。突起70は窓74からの上枠部36及び下枠部
38への進入の際、切欠き86に受けられる。観音扉24を閉
位置にしてから、ロック切替スイッチを操作して、オイ
ルシリンダ60を伸長位置にする。これにより、爪50は、
支点52の周りに回転して、先端側を扉本体30の内面側か
ら軸44に掛かる。これにより、軸44は、観音扉24の開方
向の揺動に対して爪50により阻止され、観音扉24は閉位
置にロックされる。ロック装置68は、観音扉24の閉位置
ではアルミバン12の外部から隠されて、人が触れること
ができないので、ロック装置68をいじって、観音扉24を
開けられることを完全に防止できる。受け部材82は、荷
物室13側への変位をケース76との当接により制限され、
観音扉24の閉位置で、軸72が切欠き86から外れるのが防
止される。
【0028】観音扉24を開ける場合、バン型車10の運転
室において、エンジンスイッチをアクセサリ位置以上に
してから、運転室内のロック切替スイッチを操作して、
オイルシリンダ60を縮小位置にする。これにより、爪50
は先端側を膨出部42から引き込ませ、軸44は観音扉24の
開方向へ移動自在になり、観音扉24は開き自在になる。
【0029】観音扉24の閉位置では、開き抑制装置90に
おいて軸72と切欠き86との間に間隙88が存在するので、
ロック装置68におけるロック解除により、観音扉24は、
間隙88が消失して、軸72が受け部材82にガスダンパ78の
軸方向へ当接する揺動角まで、すなわち少しだけ開く。
この少しの開きにより、アルミバン12の外部から観音扉
24の閉位置のロックが解除されたことが簡単に分かる。
【0030】間隙88が消失して、ガスダンパ78の軸方向
へ軸72が切欠き86に当接すると、以降の観音扉24の開き
運動では、軸72は、ガスダンパ78を縮小させる方向へ移
動することになるので、ガスダンパ78の圧縮反力が軸72
にかかって、観音扉24の開きは、所定の抑制力で抑制さ
れることになる。荷物室13内の後部の荷崩れ等により観
音扉24に開き力がかかることがあるが、観音扉24は、間
隙88の消失分だけ開いた後、開きを停止し、一気に開く
ことを防止される。なお、開き抑制装置90による開き抑
制力は、作業者が観音扉24を開くときに観音扉24にかけ
る力よりは十分に小さので、作業者による観音扉24の開
きには支障が生じない。
【0031】観音扉24を人力でさらに開くと、ヒンジ32
の枢支点を中心とする円弧上の軸72の移動は、ガスダン
パ78の基端側の回動連結点80から遠ざかる方向となり、
ガスダンパ78は再び自由長さまで戻り、その後、軸72は
窓74から抜ける。したがって、観音扉24を閉める場合
は、軸72は円滑に受け部材82の切欠き86内へ嵌入する。
【0032】押し込み側の観音扉24を十分に開くと、押
し込まれ側の観音扉24のロック切替スイッチが外部に露
出し、その露出したロック切替スイッチをロック解除位
置にして、次に、押し込まれ側の観音扉24を開く。
【図面の簡単な説明】
【図1】画定部の上枠部の水平断面の左側の部分図であ
る。
【図2】画定部の上枠部の水平断面の右側の部分図であ
る。
【図3】図2の開き抑制装置の先端側範囲の詳細な構造
図である。
【図4】バン型車のアルミバンの後部を示す図、図5は
アルミバンの後部の垂直縦断面図である。
【図5】アルミバンの後部の垂直縦断面図である。
【図6】図4のVI−VI矢視図である。
【図7】図4のVII−VII矢視図である。
【符号の説明】
12 アルミバン(バン型荷台) 13 荷物室 14 荷物出し入れ口 24 観音扉 42 膨出部 44 軸(軸部) 50 爪(係止部) 60 オイルシリンダ(シリンダ) 68 ロック装置(扉ロック手段) 70 突起 76 ケース(ストッパ) 78 ガスダンパ(弾性圧縮体) 82 受け部材(受け部) 88 間隙 90 開き抑制装置(開き抑制手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 正照 新潟県上越市大字福田字北の畔211 太 平興業株式会社上越支店内 (72)発明者 田中 嘉一 東京都江戸川区臨海町4丁目2−1 田 中産業株式会社東京支店内 (56)参考文献 実開 昭62−187170(JP,U) 実開 昭58−128272(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/12 - 65/42 E05B 49/00 B60J 5/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)バン型荷台(12)内に形成され前記
    バン型荷台(12)の荷物出し入れ口(14)を介して荷物を出
    し入れされる荷物室(13)、 (b)水平方向の一方の端縁側において前記バン型荷台
    (12)に枢支され前記荷物出し入れ口(14)を開閉する扉(2
    4)、(c)前記扉(24)の内面側にあって軸部(44)を有す
    る膨出部(42)、 (d)シリンダ(60)の伸縮に伴い変位して前記軸部(44)
    に対し進入又は後退した位置へ切替えられる係止片(50)
    を有し前記膨出部(42)を解除自在に係止しかつ 前記扉(2
    4)の閉位置では前記扉(24)により前記扉(24)により外側
    から覆い隠されて前記扉(24)を閉位置にロックする扉ロ
    ック手段(68)、 ()運転室に配設され前記扉ロック手段(68)による前
    記扉(24)のロックの解除操作を行うためのロック解除
    操作部、 を有しいることを特徴とするバン型荷台用扉装置。
  2. 【請求項2】 (a)バン型荷台(12)内に形成され前記バ
    ン型荷台(12)の荷物出し入れ口(14)を介して荷物を
    出し入れされる荷物室(13)、 (b)それぞれ水平方向の外側の端縁において前記バン
    型荷台(12)に枢支され観音開き式に前記荷物出し入れ口
    (14)を開閉し閉位置ではそれぞれ押さえ込み側及び押さ
    え込まれ側になっている1対の扉(24)、 (c)前記扉(24)の閉位置では前記扉(24)により外側から
    覆い隠されて前記扉(24)を閉位置にロックする扉ロック
    手段(68)、 (d)運転室に配設され押さえ込み側の扉(24)のロック
    の解除操作を行うための押さえ込み側ロック開除操作
    部、及び (e)押さえ込み側の扉(24)が開いたとき外部へ露出す
    る場所に配設され押さえ込まれ側の前記扉(24)のロック
    の解除操作を行うための押さえ込まれ側ロック解除操作
    部、 を有していることを特徴とするバン型荷台用扉装置。
  3. 【請求項3】 前記扉ロック手段(68)による前記扉(24)
    のロックを解除したとき前記扉(24)が開くのを所定値以
    下の抑制力で抑制する開き抑制手段(90)を有しているこ
    とを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のバン
    型荷台用扉装置。
  4. 【請求項4】 前記開き抑制手段(90)は、前記扉(24)の
    内面側の突起体(70)、基端側及び先端側をそれぞれ前記
    扉(24)の枢支点から遠い方及び近い方の配置とし基端側
    は前記バン型荷台(12)の部位に枢支され閉位置から開方
    向への前記扉(24)の初期の揺動範囲では先端側の受け部
    (82)で前記突起体(70)を受けつつ前記突起体(70)により
    基端側の方へ押し込まれる弾性圧縮体(78)、及び前記弾
    性圧縮体(78)の先端側の揺動範囲を規制して前記扉(24)
    の閉位置で前記扉ロック手段(68)が前記受け部(82)に受
    けられるのを保証するストッパ(76)を備えていることを
    特徴とする請求項記載のバン型荷台用扉装置。
  5. 【請求項5】 前記扉(24)の閉位置では、前記弾性圧縮
    体(78)の前記受け部(82)と前記突起体(70)との間に、前
    記弾性圧縮体(78)の圧縮方向へ間隙(88)が存在すること
    を特徴とする請求項記載のバン型荷台用扉装置。
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