JP2001063367A - 自動車のサイドドア装置 - Google Patents

自動車のサイドドア装置

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JP2001063367A
JP2001063367A JP24279299A JP24279299A JP2001063367A JP 2001063367 A JP2001063367 A JP 2001063367A JP 24279299 A JP24279299 A JP 24279299A JP 24279299 A JP24279299 A JP 24279299A JP 2001063367 A JP2001063367 A JP 2001063367A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後のドアを観音開きに開閉するようにした
自動車のサイドドア装置において、開き側端部を重ね合
わせて高いシール性を確保でき、かつ前後のドアを各別
に任意に開閉できて使い勝手のよいサイドドア装置を提
供する。 【解決手段】 フロントドア3とリアドア4の開き側端
部を側面視で互いに重ね合わせ、開き側端部が内側に位
置するリアドア4を開く初期動作に応答してフロントド
ア3をフロントドア3と干渉しない位置まで開くように
し、開き側端部の重ね合わせによって高いシール性を確
保し、かつ両ドア3、4をそれぞれ任意に開くことがで
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のサイドドア
装置に関し、特にフロントドア(FRドア)とリアドア
(RRドア)をそれらの前端と後端で枢支して観音開き
するようにした自動車のサイドドア装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、車体中央部のセンタピラーを
無くすとともにその前後のFRドアとRRドアを観音開
きにすることにより、車室内への乗降性を良くしたもの
は知られている。
【0003】図12を参照して説明すると、図12
(a)、(b)に示すように、FRドア41とRRドア
42の開き側端部41a、42aを側面視で重ね合わせ
たものと、図12(c)に示すようにそれぞれの開き側
端部41a、42aに固着したドアシール43a、43
bを突き合わせるようにしたものが提案されている。
【0004】図12(b)の例では、ドアの開閉時に
は、まず矢印1の如く開き側端部41aが外側のFRド
ア41を開いた後、矢印2の如く開き側端部42aが内
側のRRドア42を開き、閉じるときには矢印3の如く
先にRRドア42を閉じた後、矢印4の如くFRドア4
1を閉じる必要がある。一方、図12(c)の例では、
何れのドア41、42もそれぞれ任意に開閉することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図12
(b)に示すような構成では、上記のようにドアの開閉
順序が規制され、特にRRドア42は開き側端部42a
が内側に位置するために単独で開閉ができず、使い勝手
が良くないという問題がある。
【0006】一方、図12(c)に示すような構成で
は、FRドア41とRRドア42を任意に開閉すること
ができるが、ドアを閉じた状態でFRドア41とRRド
ア42の間でドアシール43a、43bが突き合わされ
ているだけであるため、高圧洗車等で水漏れの恐れがあ
り、また側突時に容易にドア口が開いて変形が大きくな
り、車室空間の確保が難しいという問題がある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、開き
側端部を重ね合わせて高いシール性を確保でき、また側
突時のドア口開きと変形を防止でき、しかも前後のドア
を各別に任意に開閉できて使い勝手のよい観音開き方式
の自動車のサイドドア装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前後のドアを
観音開きに開閉するようにした自動車のサイドドア装置
において、両ドアの開き側端部を側面視で互いに重ね合
わせ、開き側端部が内側に位置する一方のドアを開く初
期動作に応答して他方のドアを一方のドアと干渉しない
位置まで動作させるようにしたものであり、開き側端部
を重ね合わせているので、従来と同様にラビリンス構造
でシール材を横から押し付けるシール構造を採用するこ
とによって高いシール性を確保でき、しかも前後のドア
をそれぞれ任意に開くことができる。
【0009】更に、開いている一方のドアの閉動作後
に、一方のドアと干渉しない位置の他方のドアを閉じる
ようにすることにより、前後のドアを互いに干渉するこ
となくそれぞれ任意に閉じることができる。かくして、
任意に開閉できて、使い勝手のよい観音開き方式のサイ
ドドア装置を提供できる。
【0010】また、一方のドアを開く初期動作を感知し
たときに他方のドアを一方のドアと干渉しない位置まで
開くポップアップ手段を設けると、ポップアップ手段に
よって他方のドアを開くことによって、他方のドアを確
実に干渉しない位置に位置させることができる。
【0011】また、ポップアップ手段が、他方のドアの
ドアロック部を車体外側に所定量移動させる手段から成
ると、他方のドアを安定的かつ小さな駆動力でポップア
ップさせることができる。
【0012】また、ポップアップ手段が、他方のドアの
ドアロック部が係合するストライカを先端部に設けられ
るとともに車体のロッカ部から外側に向けて出退可能な
出退アームと、出退アームの駆動手段から成ると、ドア
ロック部に無理な捩れが生じずスムーズな作動が可能と
なり、かつ出退アームがフロア下に格納されるのでスペ
ース的に有効である。
【0013】また、ポップアップ手段が、他方のドアの
ドアロック部が係合するストライカを先端部に設けられ
るとともに車体のロッカ部から外側に向けて回転可能な
揺動アームと、揺動アームの駆動手段から成ると、ドア
ロック部に無理な捩れが生じずスムーズな作動が可能と
なり、かつ揺動アームがロッカ部に格納されるのでスペ
ース的に有効である。
【0014】また、一方のドアを開く初期動作をドアハ
ンドルの操作とすると、ドアハンドルに手を掛けて開け
る動作によって他方のドアをポップアップさせることが
できる。
【0015】また、一方のドアにおけるドアハンドルの
操作とドアカーテシスイッチを併用して一方のドアを開
く初期動作を感知するようにすると、一方のドアが閉じ
た状態でドアハンドルを操作したときにのみ他方のドア
がポップアップされ、誤作動を抑制することができる。
【0016】また、一方のドアの閉動作を、ドアカーテ
シスイッチにて感知するようにすると、一方のドアが実
際に閉じたことによってポップアップ格納動作を行わせ
ることができる。
【0017】また、一方のドアのドアカーテシスイッチ
と他方のドアが干渉しない位置にあることを検出するス
イッチを併用して他方のドアを閉じるようにすると、一
方のドアが閉じ、他方のドアがポップアップ全開時にの
みポップアップ格納動作が行われ、ポップアップ格納時
の誤作動を抑制することができる。
【0018】また、他方のドアをフロントドアとする
と、使用頻度の高いフロントドアを余計な動作無しで開
閉することができる。
【0019】また、本発明は、前後のドアを観音開きに
開閉するようにした自動車のサイドドア装置において、
両ドアの開き側端部を側面視で互いに重ね合わせ、両ド
アの内側と外側の重ね合わせ部先端からそれぞれ内外反
対側に係合部と被係合部を突設し、側突時に係合部と被
係合部が係合するようにしたので、側突時に前後のドア
が重ね合わせ部で結合され、ドア口開きとドアの変形を
防止することができる。
【0020】また、本発明の自動車のサイドドア装置
は、前後のドアの開き側端部を側面視で互いに重ね合わ
せかつ観音開きに開閉するようにした自動車のサイドド
ア装置であって、開き側端部が内側に位置する一方のド
アを先に開く際には他方のドアが一方のドアと干渉しな
い位置まで自動的に開き、両ドアが開いている状態で他
方のドアを先に閉じるとこの他方のドアが自動的に一方
のドアと干渉しない位置まで自動的に開き、一方のドア
を閉じると、その後一方のドアと干渉しない位置の他方
のドアは自動的に閉じ、かつ一方のドアが閉じている状
態では他方のドアは任意に開閉できるようにしたもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態の自動
車のサイドドア装置について、図1〜図11を参照して
説明する。
【0022】図1において、1は自動車の車体で、フロ
ントピラー2aとリヤピラー2bの間が大きく開口され
てセンターピラーは設けられていず、その開口の前部は
フロントドア(FRドア)3で、後部はリアドア(RR
ドア)4で開閉可能に閉じられている。これらドア3、
4は、FRドア3の前端を上下一対のヒンジ3aにて枢
支し、RRドア4の後端を単一のヒンジ4aにて枢支す
ることによって、観音開きできるように構成されてい
る。
【0023】これらFRドア3とRRドア4の開き側端
部は、図2、図3に示すように、側面視で互いに重ね合
わされている。FRドア3の後端部には、内向きに前方
の内側段部5aと後方の外側段部5bが2段の階段状に
形成され、RRドア4の前端部には、外向きに前方の内
側段部6aと後方の外側段部6bが2段の階段状に形成
され、これら内側段部5aと6a、外側段部5bと6b
がそれぞれ車幅方向に適当間隔あけて略対向し、ドア
3、4の開き側端部間にクランク状のラビリンス構造7
が形成されている。なお、RRドア4の内側段部6aは
突出量が小さく、下部では図2に示すように突出されて
いない。
【0024】RRドア4の前端面の内側部に沿って、こ
れらドア3、4を閉じた時にFRドア3の内側段部5a
に内側から圧接してシールを行うシール材8が配設さ
れ、上記ラビリンス構造7とこの横当てのシール材8に
て両ドア3、4間で高いシール性が確保されている。
【0025】FRドア3の後端における外側段部5bの
先端部に被係合突部9が内側に向けて突設され、RRド
ア4の外側段部6bの角部前側面に外側に向けて係合ピ
ン10が突設されている。これら被係合突部9と係合ピ
ン10は側突時に車体前後方向に係合し、両ドア3、4
の開き側端部を相互に結合してドア口開きを防止すると
ともにドア3、4の変形を効果的に防止する機能を果た
す。11、12はこれらドア3、4の開き側端部に上下
方向に配設された側突対応補強部材であり、センターピ
ラーに代わる機能を果たす。13はドアガラスである。
【0026】FRドア3の後端部及びRRドア4の前端
部の上端部には、図1、図4に示すように、これらドア
3、4の不測の開きを防止する係止手段15が配設され
ている。この係止手段15はルーフサイドレール14に
固定された被係止爪16と、ドア3、4側に装着された
係止ユニット17にて構成されている。係止ユニット1
7は、被係止爪16に対する係止位置に向けて常時突出
付勢され、かつドア3、4を開く際にドアハンドル(図
示せず)を操作すると、それに連動するロッド19にて
退入する出退爪18を備えている。図4において、20
はドア3、4の周囲をシールするシール材である。
【0027】FRドア3及びRRドア4の開き側端部の
下部には、図5、図6に示すように、それぞれドアロッ
ク装置22が配設され、車体下部のロッカ部21の中央
部に配設されたストライカ23にそれぞれ係止可能に構
成されている。そして、FRドア3のストライカ23は
ポップアップ手段24にて車体1の側部外方に適当距離
出退移動可能に構成されている。
【0028】このポップアップ手段24は、RRドア4
を開く際に、図8に示すように、RRドア4を開こうと
して矢印1の如くドアハンドル25を操作すると、矢印
2の如くFRドア3をRRドア4の開閉と干渉しない位
置まで自動的に開かせることによってRRドア4をその
まま開けられるようにし、またRRドア4が開いた状態
でFRドア3を閉じた時には、図9に示すように、矢印
1の如くFRドア3をRRドア4の開閉と干渉しない位
置まで閉じ、その後矢印2の如くRRドア4が閉じられ
ると、その後矢印3の如く自動的にFRドア3を閉じる
ように構成されている。
【0029】ポップアップ手段24は、ストライカ23
を先端部に設けられた揺動アーム26と、この揺動アー
ム26をロッカ部21から外側に向けて所定範囲回転さ
せる駆動手段27にて構成されている。揺動アーム26
はロッカ部21に略沿って配設され、その前端の枢支部
26aはFRドア3のヒンジ3aの軸芯の延長位置近傍
に配設されている。駆動手段27は、ロッカ部21の外
面に沿って配設されたスライドガイド28にて前後移動
自在に案内されたスライドピン29を揺動アーム26に
形成した傾斜係合溝30に係合させ、このスライドピン
29に連結したギヤードケーブル31をモータ32にて
往復移動させることによってスライドピン29を介して
揺動アーム26を往復回転駆動するように構成されてい
る。
【0030】このようなポップアップ手段24を設ける
ことにより、FRドア3を安定的かつ小さな駆動力でR
Rドア4の開閉と干渉しない位置にポップアップさせる
ことができ、またドアロック装置22やストライカ23
に無理な捩れが生じずスムーズな作動が可能となり、か
つ揺動アーム26がロッカ部21に格納されるのでスペ
ース的に有効である。
【0031】なお、図5において、33はロッカ部21
がポップアップ手段24を配置するために車幅方向の厚
さが薄くなって剛性が低下するのを補償するために設け
られたロッカ部21の補強部材である。
【0032】ポップアップ手段24の構成としては、図
5、図6に示した構成以外にも、図7に示すような構成
とすることができる。図7において、FRドア3のドア
ロック装置22が係合するピン状のストライカ34を先
端部に設けた出退アーム35を、ロッカ部21から車体
幅方向内側に向けて延されたスライドガイド36にてロ
ッカ部21から外側に向けて出退自在に支持し、その出
退アーム35に固定されたギヤードケーブル31をモー
タ32にて往復移動させることによって出退アーム35
を出退駆動するように構成している。
【0033】このようなポップアップ手段24を設ける
ことにより、FRドア3を安定的かつ小さな駆動力でポ
ップアップさせることができ、またドアロック装置22
及びピン状のストライカ34に無理な捩れが生じずスム
ーズな作動が可能となり、かつ出退アーム35がフロア
下に格納されるのでスペース的に有効である。
【0034】以上の構成におけるポップアップ手段24
の詳細な作動について、図10、図11を参照して説明
する。FRドア3のポップアップ動作は、図10に示す
ように、RRドア4を開こうとしてそのドアハンドル2
5を操作することによってそのハンドルスイッチ(図示
せず)がONとなり、かつそのときにRRドア4が閉じ
た状態でそのカーテシスイッチ37(図1参照)がOF
Fで、さらにFRドア3が閉じた状態でそのカーテシス
イッチ38(図1参照)がOFFのときに、FRドアラ
ッチを開作動させた後、ポップアップ用のモータ32を
FRドア3を開く方向に作動させ、ポップアップが全開
状態になるまで開作動を継続し、全開状態になった時点
でモータ32を停止することによってFRドア3はポッ
プアップ全開状態、即ちRRドア4の開動作と干渉しな
い位置で停止する。
【0035】また、RRドア4が開いており、そのカー
テシスイッチ37がONの状態で、FRドア3が先に閉
じられてそのカーテシスイッチ38がOFFされた場合
にも、モータ32をFRドア3を開く方向に作動させ、
FRドア3をポップアップ全開状態、即ちRRドア4の
開動作と干渉しない位置で停止させ、RRドア4をFR
ドア3と干渉することなく、任意に閉じられるようにす
る。
【0036】FRドア3のポップアップ格納動作は、図
11に示すように、RRドア4が閉じられてそのカーテ
シスイッチ37がOFFの状態になり、かつFRドア3
がポップアップ作動中でなく、確実にポップアップ全開
状態になっている状態になっているときに、ポップアッ
プ用のモータ32をFRドア3を閉じる方向に作動さ
せ、ポップアップが全閉状態になるまで閉作動を継続
し、全閉状態になった時点でモータ32を停止すること
によってFRドア3はポップアップ全閉状態、即ちFR
ドア3を閉じた位置で停止し、その後FRドアラッチを
開作動させてFRドア3を閉じた状態でラッチする。
【0037】本実施形態によれば、FRドア3とRRド
ア4の開き側端部を側面視で互いに重ね合わせ、その重
ね合わせ部をラビリンス構造7とするとともに横から押
し付けるシール材8を配置しているので、高圧洗車時等
にも水漏れを生じる恐れのない高いシール性を確保でき
る。
【0038】また、両ドア3、4の内側と外側の重ね合
わせ部先端からそれぞれ内外反対側に被係合突部9と係
合ピン10を突設し、側突時に被係合突部9と係合ピン
10とが係合するようにしたので、側突時に前後のドア
3、4が重ね合わせ部で結合され、ドア口開きとドア
3、4の変形を防止することができ、車室空間を有効に
確保することができる。
【0039】また、開き側端部が内側に位置するRRド
ア4を開こうとすると、上記のようにポップアップ手段
24にてFRドア3をRRドア4と干渉しない位置まで
動作させることができ、また開き側端部が外側に位置す
るFRドア3は当然任意に開くことができるので、前後
のドア3、4をそれぞれ任意に開くことができる。
【0040】また、開き側端部が内側に位置するRRド
ア4は当然任意に閉じることができ、開き側端部が外側
に位置するFRドア3が先に閉じられた場合には上記の
ようにRRドア4と干渉しない位置にポップアップさ
れ、かつ開いているRRドア4が閉じられると、その後
にこのRRドア4と干渉しない位置にポップアップされ
ているFRドア3が閉じられるので、前後のドア3、4
を互いに干渉することなくそれぞれ任意に閉じることが
でき、使い勝手のよい観音開き方式のサイドドア装置を
提供できる。
【0041】なお、上記実施形態では、開き端部が外側
のドアをFRドア3とし、開き端部が内側のドアをRR
ドア4としたので、使用頻度の高いFRドア3を余計な
動作無しで開閉することができるが、場合によっては逆
にしてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の自動車のサイドドア装置によれ
ば、以上のように両ドアの開き側端部を側面視で互いに
重ね合わせ、開き側端部が内側に位置する一方のドアを
開く初期動作に応答して他方のドアを一方のドアと干渉
しない位置まで動作させるようにしたので、開き側端部
の重ね合わせにより従来と同様にラビリンス構造でシー
ル材を横から押し付けるシール構造を採用することがで
きて高いシール性を確保でき、しかも前後のドアをそれ
ぞれ任意に開くことができる。
【0043】さらに、開いている一方のドアの閉動作後
に、一方のドアと干渉しない位置の他方のドアを閉じる
ようにすると、前後のドアを互いに干渉することなくそ
れぞれ任意に閉じることができ、任意に開閉できて、使
い勝手のよい観音開き方式のサイドドア装置を提供でき
る。
【0044】また、一方のドアを開く初期動作を感知し
たときに他方のドアを一方のドアと干渉しない位置まで
開くポップアップ手段を設けると、ポップアップ手段に
よる他方のドアの開動作により、他方のドアを確実に干
渉しない開き位置に位置させることができる。
【0045】また、ポップアップ手段が、他方のドアの
ドアロック部を車体外側に所定量移動させる手段から成
ると、他方のドアを安定的かつ小さな駆動力でポップア
ップさせることができる。
【0046】また、ポップアップ手段が、他方のドアの
ドアロック部が係合するストライカを先端部に設けられ
るとともに車体のロッカ部から外側に向けて出退可能な
出退アームと、出退アームの駆動手段から成ると、ドア
ロック部に無理な捩れが生じずスムーズな作動が可能と
なり、かつ出退アームがフロア下に格納されるのでスペ
ース的に有効である。
【0047】また、ポップアップ手段が、他方のドアの
ドアロック部が係合するストライカを先端部に設けられ
るとともに車体のロッカ部から外側に向けて回転可能な
揺動アームと、揺動アームの駆動手段から成ると、ドア
ロック部に無理な捩れが生じずスムーズな作動が可能と
なり、かつ揺動アームがロッカ部に格納されるのでスペ
ース的に有効である。
【0048】また、本発明の自動車のサイドドア装置
は、両ドアの開き側端部を側面視で互いに重ね合わせ、
両ドアの内側と外側の重ね合わせ部先端からそれぞれ内
外反対側に係合部と被係合部を突設し、側突時に係合部
と被係合部が係合するようにしたので、側突時に前後の
ドアが重ね合わせ部で結合され、ドア口開きとドアの変
形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の自動車のサイドドア装置
を設けた自動車車体の側面図である。
【図2】図1の車体における紙面奥側の側部のA−A矢
視断面図である。
【図3】図1の車体における紙面奥側の側部のB−B矢
視断面図である。
【図4】図1の車体における紙面奥側の側部のC−C矢
視断面図である。
【図5】図1の車体における紙面奥側の側部のD−D矢
視断面図である。
【図6】同実施形態におけるポップアップ手段の一構成
例の斜視図である。
【図7】同実施形態におけるポップアップ手段の他の構
成例の斜視図である。
【図8】同実施形態におけるフロントドアを開く際の動
作説明図である。
【図9】同実施形態におけるフロントドアを閉じる際の
動作説明図である。
【図10】同実施形態におけるフロントドアのポップア
ップ作動時の制御フローチャートである。
【図11】同実施形態におけるフロントドアのポップア
ップ格納作動時の制御フローチャートである。
【図12】従来の自動車のサイドドア装置の構成例を示
し、(a)はサイドドアの側面図、(b)は第1の構成
例における(a)のE−E矢視断面図、(c)は第2の
構成例における(a)のE−E矢視断面図である。
【符号の説明】
3 フロントドア(FRドア) 4 リアドア(RRドア) 9 被係合突部 10 係合ピン 21 ロッカ部 22 ドアロック装置 23 ストライカ(ドアロック部) 24 ポップアップ手段 25 ドアハンドル 26 揺動アーム 27 駆動手段 31 ギヤードケーブル 32 モータ 34 ストライカ(ドアロック部) 35 出退アーム 37 RRドアカーテシスイッチ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後のドアを観音開きに開閉するように
    した自動車のサイドドア装置であって、両ドアの開き側
    端部を側面視で互いに重ね合わせ、開き側端部が内側に
    位置する一方のドアを開く初期動作に応答して他方のド
    アを一方のドアと干渉しない位置まで動作させるように
    したことを特徴とする自動車のサイドドア装置。
  2. 【請求項2】 開いている一方のドアの閉動作後に、一
    方のドアと干渉しない位置の他方のドアを閉じるように
    したことを特徴とする請求項1記載の自動車のサイドド
    ア装置。
  3. 【請求項3】 一方のドアを開く初期動作を感知したと
    きに他方のドアを一方のドアと干渉しない位置まで開く
    ポップアップ手段を設けたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の自動車のサイドドア装置。
  4. 【請求項4】 ポップアップ手段は、他方のドアのドア
    ロック部を車体外側に所定量移動させる手段から成るこ
    とを特徴とする請求項3記載の自動車のサイドドア装
    置。
  5. 【請求項5】 ポップアップ手段は、他方のドアのドア
    ロック装置が係合するストライカを先端部に設けられる
    とともに車体のロッカ部から外側に向けて出退可能な出
    退アームと、出退アームの駆動手段から成ることを特徴
    とする請求項4記載の自動車のサイドドア装置。
  6. 【請求項6】 ポップアップ手段は、他方のドアのドア
    ロック装置が係合するストライカを先端部に設けられる
    とともに車体のロッカ部から外側に向けて回転可能な揺
    動アームと、揺動アームの駆動手段からなることを特徴
    とする請求項4記載の自動車のサイドドア装置。
  7. 【請求項7】 一方のドアを開く初期動作をドアハンド
    ルの操作としたことを特徴とする請求項1〜6の何れか
    に記載の自動車のサイドドア装置。
  8. 【請求項8】 一方のドアにおけるドアハンドルの操作
    とドアカーテシスイッチを併用して一方のドアを開く初
    期動作を感知するようにしたことを特徴とする請求項7
    記載の自動車のサイドドア装置。
  9. 【請求項9】 一方のドアの閉動作を、ドアカーテシス
    イッチにて感知するようにしたことを特徴とする請求項
    2〜6の何れかに記載の自動車のサイドドア装置。
  10. 【請求項10】 一方のドアのドアカーテシスイッチと
    他方のドアが干渉しない位置にあることを検出するスイ
    ッチを併用して他方のドアを閉じるようにしたことを特
    徴とする請求項9記載の自動車のサイドドア装置。
  11. 【請求項11】 他方のドアをフロントドアとしたこと
    を特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の自動車の
    サイドドア装置。
  12. 【請求項12】 前後のドアを観音開きに開閉するよう
    にした自動車のサイドドア装置であって、両ドアの開き
    側端部を側面視で互いに重ね合わせ、両ドアの内側と外
    側の重ね合わせ部先端からそれぞれ内外反対側に係合部
    と被係合部を突設し、側突時に係合部と被係合部が係合
    するようにしたことを特徴とする自動車のサイドドア装
    置。
  13. 【請求項13】 前後のドアの開き側端部を側面視で互
    いに重ね合わせかつ観音開きに開閉するようにした自動
    車のサイドドア装置であって、開き側端部が内側に位置
    する一方のドアを先に開く際には他方のドアが一方のド
    アと干渉しない位置まで自動的に開き、両ドアが開いて
    いる状態で他方のドアを先に閉じるとこの他方のドアが
    自動的に一方のドアと干渉しない位置まで自動的に開
    き、一方のドアを閉じると、その後一方のドアと干渉し
    ない位置の他方のドアは自動的に閉じ、かつ一方のドア
    が閉じている状態では他方のドアは任意に開閉できるよ
    うにしたことを特徴とする自動車のサイドドア装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362416A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Mazda Motor Corp 車両の側部車体構造
JP2009101797A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Daihatsu Motor Co Ltd 車両
JP2015145148A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 トヨタ自動車株式会社 スライドドア付き車両

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