JP3028330U - 歯科用ｘ線診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直径方向上に相対向してｘ線源５、ｘ線撮影
ユニットが固定されている、患者の頭部の回りを移動す
る回転ユニット１と、患者の頭部を再現可能な方法で固
定する位置決めユニット９とを含んでいる、出来るだけ
安価で、スペース節約形の患者の頭蓋のパノラマｘ線撮
影の歯科用ｘ線診断装置を提供する。 【構成】 まず位置決めユニットを患者に合わせて調整
し、その後回転ユニットを位置決めユニットとの固定対
応関係において調整することによって、個々の旋回位置
が座位の患者の種々の異なった体の寸法に相応するよう
にするために、回転ユニットと位置決めユニットは、水
平方向の旋回軸７を中心に旋回可能でありかつ個々の旋
回位置において固定可能に配置されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、患者の頭部の回りを移動可能である回転ユニットと、患者の頭部を 再現可能な方法で固定する位置決めユニットとを含んでおり、前記回転ユニット に、直径方向上に相対向してｘ線源およびｘ線撮影ユニットが固定されている、 患者の頭蓋のパノラマｘ線撮影を実施するための歯科用ｘ線診断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この形式の歯科用ｘ線診断装置は、例えばヨーロッパ特許出願公開第０２２９ ３０８号公報または米国特許第４８１１３７２号明細書から公知である。この種 の装置は、患者の頭部の回りを移動可能である回転ユニットを含んでおり、該回 転ユニットには、直径方向上に相対向してｘ線源およびｘ線撮影ユニットが固定 保持されている。公知の装置では、回転ユニットはリング状に構成されておりか つ支持柱に高さ方向に移動調整可能に保持されている。回転ユニットは回転可能 な部分を含んでおり、この部分に、ｘ線源および撮影ユニット（フィルムカセッ ト）が保持されておりかつ回転ユニットは、回転部分に対向した定置の支持体部 分を有しており、該支持体部分は、支持柱に高さ方向に移動調整可能であってか つさらに回転中心からずれている点を中心に旋回可能に枢着されている。公知の 装置はその他に、公知のように、患者の頭部を再現可能の方法で固定する位置決 めユニットを含んでいる。位置決めユニットは、通例、患者の額およびこめかみ を固定可能である、噛み付き部材または顎支持部を有する頭蓋保持器から成って いる。

【０００３】

【考案が解決すべき課題】

本考案の課題は、冒頭の述べた形式の歯科用ｘ線診断装置から出発して、公知 技術に比して、コストの面で一層有利でありかつスペースの節約形のｘ線装置を 提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この課題は、本考案によれば、冒頭に述べた形式の装置から出発して、回転ユ ニットおよび位置決めユニットは、水平方向の軸支承部（旋回軸）を中心にジブ のように旋回可能かつ個々の旋回位置に固定可能に配置されており、その際まず 位置決めユニットを患者、有利には座位の患者に合わせて調整しかつその後前記 回転ユニットを位置決めユニットとの固定対応関係において調整する（個々の旋 回位置が有利には座位の患者の種々の異なった身体に対応することになる）こと によって解決される。

【０００５】

【発明の効果】

本考案は、有利には座位の患者において、単に、例えば壁にジブのように保持 されている回転ユニットおよび位置決めユニットによって、実際にあらゆる大き さの身体の患者を捕捉することができるという認識に基づいている。座位の患者 において、身長が約１．５０ｍである小さな患者と身長が約２ｍである大きな患 者との差異は、僅か約１００ｍｍないし１５０ｍｍの、旋回可能な回転ユニット に対する調整差に当たることがわかった。小さな子供を考えた場合にも、差は最 大で僅か２５０ｍｍである。この調整過程は、このために患者を煩わすことなく 、回転ユニットおよび位置決めユニットの旋回運動によって実施することができ る。非使用の場合に回転ユニットおよび位置決めユニットを戻し旋回することに よって、全体で、装置全体に対する極めて小さな設置スペースしか必要としない 。したがって装置は殊に、非常に小さな空間状況しかないところに収納される。

【０００６】 所謂口内撮影を実施するためのｘ線診断装置、すなわち口内に収容可能なｘ線 撮影ユニット（フィルムまたはセンサ）との結合によって、設けられているはず の電源部および制御電子装置を共通に利用して、ユニバーサルな使用が実現され る。この構成によって、スペース節約およびまた技術的に比較的簡単、ひいては コストの面で一層有利な仕方で、個々の歯の撮影および顎のパノラマ撮影に対す る完全なｘ線ステーションが実現される。

【０００７】 別の利点は、実用新案登録請求の範囲および以下に説明する、本考案の数々の 実施例の説明から明らかである。

【０００８】

【実施例】

次に本考案を図示の実施例につき図面を用いて詳細に説明する。

【０００９】 図１には、本考案の装置の第１の実施例が正面図にて示されている。基本装備 はまず、患者の頭蓋のパノラマ撮影を行うためのｘ線装置のみを含んでいる。こ のｘ線装置は、公知のように支持台２に連結されている第１の（外側の）リング ３を有し、このリングには、該リングに対して回転可能に配置されている第２の （内側の）リング２が保持されている。この第２のリング４に、直径方向上に相 対向してｘ線源並びにｘ線撮影ユニット６が保持されている。この撮影ユニット ６は、図示されているように、フレキシブルなフィルムカセットを有する、回転 運動可能なフィルムドラムとすることができる。デジタルｘ線装置では、フィル ムドラムに代わって、ＣＣＤラインセンサを使用することもできる。パノラマ撮 影の期間に、第２のリング４はその中心軸線を中心に回転され、すなわちｘ線放 射器およびフィルムカセットが患者の頭部の回りを回転し、一方第１のリング３ は、中心点の外部に存在する回転点を中心に旋回される。断層撮影を行うことが できるようにするために必要な駆動部の制御は公知であるので、ここでは詳しく 説明する必要はない。

【００１０】 回転ユニット１は図では、ｘ線源および撮影ユニットが垂直面において、すな わち壁に対して平行に存在することになる非使用位置にて示されている。旋回軸 ７を用いて、回転ユニット１は種々異なったユーザ位置に移動させることができ る（図３および図４）。このために旋回軸７は、壁に固定可能なケーシング８に 相応に支承されている。このことに関する詳細は、図５および図６に示されてお り、後で説明する。

【００１１】 旋回軸７と同軸であるが、これとは別個に移動調整可能に、支持台２内に、位 置決めユニット９が旋回可能に支承されている。この位置決めユニット９は、顔 の中央およびフランクフルト水平面に関連して患者の頭部を再現可能に固定する ための適当な手段を含んでいる。位置調整補助手段として、支持台における詳し く示されていない鏡が用いられる。上述の手段は有利には、レーサバイザのよう に患者の頭部を前面で取り囲む、プレキシガラスまたは類似の透明な材料から成 る頭蓋保持器１９である。この保持器には、患者の頭部に側方で当て付け可能な こめかみ支え２１を有する調整可能な額支え２０並びに患者の前歯を固定するた めの交換可能な噛み付き部２２が保持されている（図４）。

【００１２】 ケーシング８は前面に、種々の切換および／または表示素子を有する指示およ び操作フィールド１０を含んでいる。１１は、操作員によって当該のｘ線放射器 を作動しかつこれにより撮影を始めることができるトリガスイッチである。

【００１３】 上述のｘ線装置に患者用の椅子１２が配属されている。この椅子は、旋回アー ム１３および壁近傍に存在する軸支承部１４を用いて、ｘ線装置に関して、ユー ザ位置において椅子に座っている患者が回転ユニット１に関連して位置決め可能 であるように配設されている。一点鎖線で示されているように、椅子は軸支承部 １４の回りを旋回位置（１２´）にもっていくことができ、この位置において既 述の実施例によれば、ケーシング８に同様に保持されている第２のｘ線装置１５ を用いて所謂口内撮影を行うことができる。この種の口内撮影に対する可能なユ ーザ位置は図２に斜視図にて示されている。

【００１４】 ケーシング８に保持されているｘ線装置１５は、ダブルリンクアーム１７が枢 着されている旋回アーム１６を含んでいる。アームの自由端には公知のようにｘ 線源１８が枢着されている。図２に図示のユーザ位置において口内撮影が行われ るとき、最初に述べたｘ線装置の回転ユニット１は図１および図２に図示の非使 用位置にある。

【００１５】 パノラマ撮影を行うために、回転ユニットは、図１および図２に図示された非 使用位置から、例えば図３および図４に示されているような、異なったユーザ位 置に移動させることができる。回転ユニット１および位置決めユニット９はこの ために、所定の角度だけ旋回される。この旋回角度は、診断すべき患者が患者の 椅子１２に座ったとき、患者の頭部の高さによって予め決められている。撮影の 準備のためにまず、位置決めユニット９は、患者の頭部が頭蓋保持器１９に正確 に位置決め可能になるまで、旋回される。それから回転ユニット１は、該回転ユ ニットが位置決めユニットないし頭蓋保持器に対して固定の関係になるまで、同 様に旋回される。回転ユニットおよび位置決めユニットのこの対応関係は、それ ぞれの患者の状態において生じているので、大きな患者または小さな患者が椅子 に座っているのかどうかは無関係に、常に、その前に固定された患者の頭部に相 応する頭蓋の正確な透視が実現される。位置決めユニット９は、その都度患者に 適合された旋回位置において例えば、電磁ブレーキまたは別の適当な装置によっ て固定することができる。このために、例えば図６の実施例において図示されて いるような、機械的および／または電気的なクラッチおよびロック手段を設ける ことができる。

【００１６】 図４には、回転ユニットが側面にて略示されている。この図から、一方におい て非使用位置（一点鎖線で示されている）および他方において複数の可能なユー ザ位置の１つ並びに患者との対応関係がわかる。

【００１７】 図５には、ケーシング８が前面壁を取り除いた状態で斜視図にて示されている 。ケーシングの上面に、旋回アーム１６を収容するための軸受けブッシュ２５が 存在している。支持台２と回転しないように連結されている旋回軸７は、支承管 ２６内に回転可能に支承されておりかつ略示されている電気的な駆動部２７を用 いて回転することができる。駆動部２７は有利には、ステップモータおよび相応 の変速歯車装置から構成することができる。旋回軸７に同心的に、支承管２６に トーションばね２８が設けられており、その一方の端部は、連行子２９を介して 旋回軸に連結されておりかつその他方の端部は、ケーシング８に支持されている 。トーションばねは、重み補償のために用いられかつ、回転ユニット全体がそれ ぞれの旋回位置において重み補償されているように、選定されている。駆動部２ ７はこれにより、非常に小さく設計することができる。

【００１８】 連行子２９は旋回軸７に固定されておりかつ支承管２６のスリット３０を通っ て延在している。連行子は一方においてトーションばね２８の上述の一端を旋回 軸７に固定区ランプしかつ他方においてスリット端部と共にストッパを形成する 。

【００１９】 支承管２６は、支持台２のケーシング内に達しかつ図６では機械的な実施例に おいて図示されている位置決めユニット９に対する係止可能な連結部３１を含ん でいる。クラッチ部３１は、歯付きディスク３１ａおよび３１ｂから成っており 、そのうちの一方（３１ａ）は、支承管に回転可能に配設されておりかつ位置決 めユニット９に固定連結されておりかつ他方（３１ｂ）は、回転不能だが、支承 管に軸線方向に移動可能でありかつ図示されていない連結解除レバーを用いてば ね３２の力に抗して矢印方向に離脱可能に配設されている。位置決めユニットを 患者に合わせて調整するためにまず、歯付きディスク３１ｂが矢印方向に連結を 解除され、これにより位置決めユニット９を患者に整合されたユーザ位置に持っ ていくことができる。それから、回転ユニット１を、駆動部２７を用いてこの位 置に調整することができる。このために支持台２は、例えばフォーク状の連行子 ３３を介して軸７に連結されている。

【００２０】 ケーシング底部は有利には、フラップ開閉可能な収容箱３４として実現されて おりかつ種々の小部屋を備えており、その結果ｘ線装置に所属してる付属部品ま たは同等のものを保管することができる。

【００２１】 ケーシング８の内部に、さらに、図７のブロック図に示されているように、存 在する駆動部並びに２つのｘ線源を制御するための電子装置を含んでいる制御部 ３５が収容されている。

【００２２】 図７には、上述の装置のブロック回路図が示されている。制御部３５は、マイ クロプロセッサを有する中央制御電子装置３６を含んでおり、マイクロプロセッ サを介して４つの調整モータが制御される。これら調整モータの第１のモータは 、回転ユニット全体の傾きのために用いられ、第２のモータは、回転可能なリン グを回動し、第３のモータは、フィルムカセットの回動作用をしかつ第４のモー タは、リングの回転不能な部分を上述のように水平方向の平面内で旋回運動する ために用いられる。調整モータは有利にはステップモータである。

【００２３】 ４１ないし４３は、回転リング、フィルムカセットおよび回転リングの旋回位 置のスタート位置に関する情報を送出する位置センサである。これら位置センサ は例えば、フォーク状ライトバリヤとすることができる。回転ユニットの非使用 位置並びにユーザ位置は、マイクロスイッチまたはフォーク状ライトバリヤによ って検出され、ｘ線源５および１８の種々の制御は切換スイッチ４６を用いて行 われ、このスイッチは、いずれのｘ線装置が使用されるかに応じて、インバータ ４７の出力側をｘ線源５または１８に接続する。切換は、スイッチ４４および４ ５によって自動的に行うことができまたは手動でも実施することができる。

【００２４】 電源スイッチ、電源整流器、電圧切換スイッチおよび変圧器のような、制御部 のその他の部品は、通例通りであり、詳しく図示されていない。

【００２５】 図８には、本考案の装置の別の実施例が示されている。この変形例では、ケー シング８は前面に、平形の画像スクリーン４８および入力キーボード装置４９を 含んでいる。このような組み合わせは、フィルムカセットの代わりに、相応の画 像処理部を備えたｘ線感応センサが設けられている、デジタル画像処理部を有す るｘ線装置では殊に有利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のｘ線診断装置を第１の実施例の正面略
図である。

【図２】図１の装置を第１のユーザ位置において示す概
観図である。

【図３】図１の装置を第２のユーザ位置において示す概
観図である。

【図４】図３に相応して示されているユーザ位置におけ
る基本概略図である。

【図５】壁に固定可能なケーシングの個別ユニットの斜
視図である。

【図６】壁に固定可能なケーシングの個別ユニットの一
部の実施例の概略図である。

【図７】装置の基本ブロック回路図である。

【図８】本発明の装置の別の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１ 回転ユニット、 ５ ｘ線源、 ６ 撮影ユニッ
ト、 ７ 旋回軸、 ８ケーシング、 ９ 位置決めユ
ニット、 １８ 別のｘ線源、 １９ 保持器、 ３７
制御部

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【手続補正書】

【提出日】平成７年７月３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１３】 前記旋回軸（７）に、回転不能だが、
軸線方向に移動可能に、クラッチ（３１）の一方の部材
（３１ｂ）が配設されており、該クラッチの他方の部材
（３１ａ）は、前記位置決めユニット（９）に連結され
ている請求項４記載の歯科用ｘ線診断装置。 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年３月１５日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ディーター モリトール ドイツ連邦共和国 ビュールシュタット クルト−シューマッハー−シュトラーセ ９ (72)考案者 レオンハルト ヴェルナー ドイツ連邦共和国 ヘムスバッハ グライ ヴィツァー シュトラーセ ３

Claims (13)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 患者の頭部の回りを移動可能である回転
   ユニット（１）と、患者の頭部を再現可能な方法で固定
   する位置決めユニット（９）とを含んでおり、前記回転
   ユニットに、直径方向上に相対向してｘ線源（５）およ
   びｘ線撮影ユニット（６）が固定されている、患者の頭
   蓋のパノラマｘ線撮影を実施するための歯科用ｘ線診断
   装置において、前記回転ユニット（１）および前記位置
   決めユニット（９）は、水平方向の軸支承部（旋回軸
   ７）を中心にジブのように旋回可能かつ個々の旋回位置
   に固定可能に配置されており、その際まず前記位置決め
   ユニット（９）を患者の大きさに合わせて調整しかつそ
   の後前記回転ユニット（１）を前記位置決めユニット
   （９）との固定対応関係において調整することによっ
   て、個々の旋回位置が有利には座位の患者の種々の異な
   った身長に対応することを特徴とする歯科用ｘ線診断装
   置。
2. 【請求項２】 前記回転ユニット（１）は、前記ｘ線源
   （５）および撮影ユニット（６）が実質的に垂直な面内
   にある非使用位置から、前記ｘ線源（５）および前記撮
   影ユニット（６）によって形成される面が前記垂直な面
   に対して鋭角を成す複数の使用位置に移動可能である請
   求項１記載の歯科用ｘ線診断装置。
3. 【請求項３】 前記旋回軸（７）は、有利には壁に取付
   可能であるケーシング（８）によって支持され、該ケー
   シングに、ｘ線源（５）の制御および前記回転ユニット
   （１）の運動を制御するための手段が収容されている請
   求項１記載の歯科用ｘ線診断装置。
4. 【請求項４】 前記回転ユニット（１）は、前記旋回軸
   （７）に回転不能に連結されておりかつ前記旋回軸は前
   記ケーシング（８）に回転可能に支承されている請求項
   １記載の歯科用ｘ線診断装置。
5. 【請求項５】 前記回転ユニット（１）の重み補償のた
   めに、前記旋回軸（７）は、トーションばね（２８）を
   備えており、該トーションばねは、一方において前記旋
   回軸（７）に支持されておりかつ他方において前記ケー
   シング（８）に支持されている請求項４記載の歯科用ｘ
   線診断装置。
6. 【請求項６】 前記ケーシング（８）は底部側に、付属
   部品を収納するための、引き出し可能なまたはフラップ
   開閉可能な収容容器（３４）を備えている請求項３記載
   の歯科用ｘ線診断装置。
7. 【請求項７】 前記ケーシング（８）は、口内撮影を実
   施するためのｘ線装置（１５）を旋回可能に保持するた
   めの支承手段（２５）を備えている請求項３記載の歯科
   用ｘ線診断装置。
8. 【請求項８】 ２つのｘ線装置に１つの共通な患者用椅
   子（１２）が設けられており、該椅子は、床側に支承さ
   れている旋回アーム（１３）によって支持される請求項
   ７記載の歯科用ｘ線診断装置。
9. 【請求項９】 ２つのｘ線装置のｘ線源（５，１８）の
   制御のために、１つの共通な制御部（３５）が存在して
   いる請求項８記載の歯科用ｘ線診断装置。
10. 【請求項１０】 切換スイッチ（４６）が設けられてお
    り、該切換スイッチによって、制御電子装置（３６）
    が、前記装置の位置に依存して一方のｘ線源（５）また
    は他方のｘ線源（１８）に切換可能である請求項９記載
    の歯科用ｘ線診断装置。
11. 【請求項１１】 位置決めユニット（９）は、レーサバ
    イザのように構成された頭部保持器（１９）を含んでお
    り、該保持器に、位置調整可能な額支持装置（２０）、
    患者の頭部に当接可能なこめかみ支持体（２１）並びに
    患者の前歯を固定するための噛み付き部材（２２）が配
    置されている請求項１から１０までのいずれか１項記載
    の歯科用ｘ線診断装置。
12. 【請求項１２】 ｘ線装置は、デジタル画像撮影装置お
    よび相応の画像評価装置を含んでおり、かつ前記ケーシ
    ング（８）は、入力装置（４９）および／または画像再
    生装置（４８）の支持体である請求項１から１１までの
    いずれか１項記載の歯科用ｘ線診断装置。
13. 【請求項１３】 前記旋回軸（７）に、回転不能だが、
    軸線方向に移動可能に、クラッチ（３１）の一方の部材
    （３１ｂ）が配設されており、該クラッチの他方の部材
    （３１ａ）は、前記位置決めユニット（９）に連結され
    ている請求項４記載の歯科用ｘ線診断装置。