JP3028299B2 - 可般形チャック具 - Google Patents

可般形チャック具

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JP3028299B2
JP3028299B2 JP9123410A JP12341097A JP3028299B2 JP 3028299 B2 JP3028299 B2 JP 3028299B2 JP 9123410 A JP9123410 A JP 9123410A JP 12341097 A JP12341097 A JP 12341097A JP 3028299 B2 JP3028299 B2 JP 3028299B2
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Inventor
邦和 石村
Original Assignee
株式会社 キョウエイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械などでワ
ークを加工するさいに使用されるものでワークの把持部
と圧縮空気の噴出孔を有するチャック具に関する。
【0002】
【従来の技術】可般形のチャック具で、上面に真空圧や
磁力などによるワーク把持部を備えたものは存在してい
る。この種のチャック具は、例えば、工作機械の作業台
上などでワークが移動しないように、ワークを固定する
ために使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで工作機械など
による加工に於いて、その作業台上でワークをチャック
具と共に台上面に沿わせて移動させたいことがあるが、
このような場合、チャック具が重たくて移動し難く、多
大な労力を要することがある。本発明は、斯かる実情の
下、ワークと共に全体を手軽に移動させ得るものとした
チャック具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、箱形フレームの上面を平面となし、こ
の平面にはその内部中央に1箇の空気吸引孔を穿設し、
一方箱形フレームの内部には外部から供給された圧縮空
気により前記吸引孔から空気を吸引するものとしたエゼ
クター、及び箱形フレームの重心の概ね直下となる下面
箇所には外部から供給された圧縮空気の噴出孔、並びに
これら圧縮空気のための分配器を設け、他方箱形フレー
ムの周壁部には噴出孔から噴出される圧縮空気の流量を
変更調節可能とする空気流量調節弁を付設したことを特
徴とする。前記噴出孔から噴出された圧縮空気は作業台
上面とチャック具の下面との間に供給され、チャック具
はその空気圧で浮き傾向となる。そして、空気流量調節
弁は調整操作によって、この浮き傾向を変化させるもの
となる。
【0005】上記発明は、具体的には次のようになす。
即ち、箱形フレームの上面を平面となし、この平面に
は、上記空気吸引孔を取り囲んで同心配列状となされた
パッキン挿入用の複数の環状溝を設け、またこれらの環
状溝の各々と交差する方向で且つ各環状溝と前記吸引孔
とを連通させるものとした連通溝を設ける。
【0006】上記複数の環状溝の任意な一つにOリング
などのパッキンを挿入し、このパッキン上にワークを載
置した後、エゼクターが作動されると、ワークは真空圧
でチャック具の上面(ワーク把持部)に吸着固定され
る。ここで、パッキンの挿入される環状溝が複数存在す
ることは吸着固定し得るワークの大きさ範囲を広くなす
ものである。
【0007】そして、下面には加工中の送り移動を案内
するための案内型を設ける。このようになしたチャック
具を使用するときは作業台上面に係合ピンを突設するの
であり、このピンと案内型の関連により、チャック具は
予め定められた一定軌道に沿って移動されるものとな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照しつ
つ、本発明に係るチャック具の一実施例を説明する。こ
こに、図1は前記チャック具の斜視図で、図2は前記チ
ャック具を裏面から見たもので蓋板を取り外した状態を
示す図である。これらの図に示すように、このチャック
具の主体部1は箱形フレーム2と蓋板3からなる。
【0009】箱形フレーム2は周壁部2aと上面壁部2
bからなり、内部には四角形の空所4を形成すると共
に、上面壁部2bの中央個所に空気吸引孔として機能す
る透孔pを設けた構成としてある。
【0010】蓋板3は前記空所4を密閉状に覆うための
もので、周囲には複数のボルト挿通孔3aを、そして中
央部には空気噴出孔として機能する透孔p1を設けたも
のとなしてある。ここに、空気噴出孔p1は本発明品の
重心の直下に位置するものとなす。この蓋板3は箱形フ
レーム2の周壁2aの下面にボルト固定される。
【0011】5は箱形フレーム2に固定された停止弁
で、ゴムホースなどの撓曲自在な管路6を通じて外部の
図示しない圧縮空気供給源から一方の開口に圧縮空気を
供給されるものである。
【0012】7は分配器で、停止弁5の他方の開口と接
続された管路8を通じて供給される圧縮空気を二つの管
路9、10に分配するためのものである。このさい、管
路8は箱形フレーム2の周壁部2aを気密状に貫通させ
る。
【0013】11は空所4内に位置させたエゼクター
で、これの空気供給部11aには管路9の出口端を連通
させ、空気吸引部11bには管路12を介して前記空気
吸引孔pを連通させてある。また空気排出部11cは管
路13を介して、箱形フレーム2の周壁部2aに設けら
れた排気孔p2と連通させてある。
【0014】14は箱形フレーム2の周壁部2aの外面
に固定された流量調整弁で、これの入口側の開口には管
路10の出口端を接続させ、また出口側の開口には管路
15を介して、前記周壁部2aに設けた空気吹き込み孔
p3を連通させてある。このさい、管路10は箱形フレ
ーム2の周壁部2aを気密状に貫通させる。
【0015】16は箱形フレーム2の周壁部2aの外面
に装着した真空ゲイジで、管路12の途中から分岐させ
た連通管17の先端を接続させてある。
【0016】箱形フレーム2の上面aで空気吸引孔pの
存在する個所には球面状の凹み部bが形成してあり、ま
たこの上面aには前記凹み部bを取り囲む同心配列状に
パッキン挿入用の複数の環状溝c1、c2、c3を設け
ると共にこれら環状溝c1、c2、c3と交差する方向
に連通溝dを設け、この連通溝dを介して空気吸引孔p
と各環状溝c1、c2、c3を連通させてある。この一
方では、各環状溝c1、c2、c3に嵌着されるゴム質
環状パッキンを形成するのであり、このパッキンは既存
のOリングなどであっても差し支えない。
【0017】次に上記の如く構成した本発明品の使用例
及びその作用を説明する。停止弁5にゴムホース6を接
続させた状態とした後、本発明品を図3に示すように工
作機械の作業台e上に載置する。また加工すべきワーク
wの大きさに適合する一つの環状溝c1に予め用意した
Oリングを嵌着し、このOリング上にワークwを密接さ
せ、この後、停止弁5を開放操作する。これにより、圧
縮空気が分配器7を経てエゼクター11と空気流量調整
弁14に供給される。
【0018】エゼクター11に供給された圧縮空気は管
路12に真空圧を付与するのであり、この真空圧はワー
クwと箱型フレーム2の上面aとの間個所でOリングの
嵌着された環状溝c1の内方側個所に存在する空気を他
の環状溝c2、c3や連通溝dを通じて空気吸引孔pか
ら管路12内に吸引し、このように吸引された空気はエ
ゼクター11の空気供給部11aに供給された圧縮空気
と共に管路13を経て空気排出孔p2から箱形フレーム
2の外方へ排出される。従って、ワークwの下面に真空
圧が付与され、ワークwは箱形フレーム2の上面aに吸
着固定された状態となる。
【0019】一方、空気流量調整弁14に供給された圧
縮空気はこの調整弁14で適当に絞られた後、管路15
を経て空気吹き込み孔p3から箱形フレーム2の内方に
形成された空所4内に吹き込まれる。この吹き込まれた
圧縮空気は噴出孔p1を通じて蓋板3の下面3b外方へ
噴出されるものとなり、これにより蓋板3の下面3bに
は一定圧の空気流動層が形成され、本発明品は作業台e
上面から僅かに浮上される傾向となる。
【0020】この傾向となった本発明品を両手で把持し
て作業台e上面に沿わせるようにすると同時に、水平な
任意方向へ外力を加えると、本発明品はその外力の方向
へ移動しようとする。
【0021】このさい、空気噴出孔p1からの空気噴出
量が過小であるため本発明品の下面3bが作業台eと強
く接触し、その移動が困難であるときは、空気流量調整
弁14の開度を増大させ本発明品の浮上傾向を強くす
る。逆に、噴出孔p1からの空気噴出量が過大であるた
め本発明品の位置が作業台e上で不安定となるときは、
空気流量調整弁14の開度を減少させ本発明品の浮上傾
向を弱くするのである。
【0022】かくして、本発明品は噴出孔p1から圧縮
空気が噴出されない場合に較べ、極めて小さな外力で所
望の水平方向へ安定的に移動されるものとなる。この移
動は本発明品やワークwの位置決めのために行ってもよ
く、また図3に示すように主軸fに装着した刃具gによ
りワークwを加工している過程に於いてワークwを本発
明品と共に送り移動させるために行ってもよいものであ
る。
【0023】次に上記実施例の変形例を説明する。図4
に示すように、蓋板3の下面3bに案内型18を形成す
る。この案内型18は同図Aに示すように凹み状となし
ても、或いは同図Bに示すように突状18´となしても
よく、また広い水平面hを有するものとなしても、或い
は細巾のものとなしてもよい。
【0024】この蓋板3の装着された本発明品を使用す
るさいは、作業台e上面の特定位置に図5に示すような
係合ピン19を突設し、主軸fに装着された刃具gによ
る加工中に、噴出孔p1から既述のように圧縮空気を噴
出させると共に係合ピン19の先部を案内型18の段部
に当接させ、この当接を保持しつつ、本発明品を水平方
向へ送り移動させるようにする。
【0025】これにより、本発明品は係合ピン19と案
内型18の相互作用によりその移動方向を案内型18の
段部形状と合致されるのであり、刃具gはワークwを案
内型18の形状に倣って切削するものとなる。なお図5
中、mは環状溝c1に嵌着されたOリングでる。
【0026】
【発明の効果】以上の如く構成した本発明によれば、工
作機械の作業台上などで、ワークをチャック具と共に、
台上面に沿わせ極めて小さな力で安定的に移動させるこ
とができるものである。
【0027】請求項2に記載のものによれば、把持すべ
きワークの重さが種々に異なるとき、何れのワークにつ
いても、噴出孔からの空気噴出量を最適となすことがで
きる。
【0028】請求項3に記載のものによれば、広い範囲
で大きさが種々に異なる非鉄金属やプラスチック板など
であっても圧縮空気による真空圧により、手間取らない
で且つ適当な強さで吸着固定させることができる。ま
た、噴出孔から圧縮空気を噴出させるために必要となる
空気供給系統がワークの吸着固定のためにも使用でき、
構造が合理的となるものである。
【0029】請求項4に記載のものによれば、案内型の
案内作用により、手操作による送り移動であってもワー
クを正確な特定形状に加工することができるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチャック具の斜視図である。
【図2】前記チャック具を裏面から見たもので蓋板を取
り外した状態を示す図である。
【図3】前記チャック具の使用状態を示す図である。
【図4】前記チャック具の変形例を示す図である。
【図5】前記変形例の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
a 上面 c1、c2、c3 環状溝 d 連通溝 p 空気吸引孔 p1 噴出孔 w ワーク 3b 下面 11 エゼクター 14 空気流量調整弁 18 案内型
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形フレームの上面を平面となし、この
    平面にはその内部中央に1箇の空気吸引孔を穿設すると
    共に、該空気吸引孔を取り囲んで同心配列状となされた
    パッキン挿入用の複数の環状溝を設け、またこれらの環
    状溝の各々と交差する方向で且つ各環状溝と前記吸引孔
    とを連通させるものとした連通溝を設け、一方箱形フレ
    ームの内部には外部から供給された圧縮空気により前記
    吸引孔から空気を吸引するものとしたエゼクター、及び
    箱形フレームの重心の概ね直下となる下面箇所には外部
    から供給された圧縮空気の噴出孔、並びにこれら圧縮空
    気のための分配器を設け、他方箱形フレームの周壁部に
    は噴出孔から噴出される圧縮空気の流量を変更調節可能
    とする空気流量調節弁を付設したことを特徴とする可般
    形チャック具。
  2. 【請求項2】 箱形フレームの下面に加工中の送り移動
    を案内するための案内型を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の可般形チャック具。
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