JP3028207U - 光反射部材 - Google Patents
光反射部材Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】交通安全用のみならず、装飾品用としても使用
できるものであって、前面に絵、文字等の模様、或いは
光線を反射し得る反射面等を表した表示部を有する表示
部材と本体との接着が使用中に剥がれる恐れのない光反
射部材を提供する。 【解決手段】本体2と、表示部材3とを備えたものから
構成する。本体2は、前シート状部材21と、後シート
状部材22と、それらの間に配設したスポンジ23とを
備える。前シート状部材21及び後シート状部材22
は、軟質塩化ビニールから構成し、前面、後面各々から
窪ませた表示部材取付部21b、22bと、その周部に
プリズム方式による再帰性反射システムからなる光反射
部21a、22aとを備えている。一方、表示部材3
は、前面側に表示部34aを有する板状体33を備え、
板状体33の後面側が、本体2における前後の表示部材
取付部21b、21bに接着されることにより、表示部
材3の周縁31aが本体2の前面、後面各々から沈み込
んだ状態のものとする。
できるものであって、前面に絵、文字等の模様、或いは
光線を反射し得る反射面等を表した表示部を有する表示
部材と本体との接着が使用中に剥がれる恐れのない光反
射部材を提供する。 【解決手段】本体2と、表示部材3とを備えたものから
構成する。本体2は、前シート状部材21と、後シート
状部材22と、それらの間に配設したスポンジ23とを
備える。前シート状部材21及び後シート状部材22
は、軟質塩化ビニールから構成し、前面、後面各々から
窪ませた表示部材取付部21b、22bと、その周部に
プリズム方式による再帰性反射システムからなる光反射
部21a、22aとを備えている。一方、表示部材3
は、前面側に表示部34aを有する板状体33を備え、
板状体33の後面側が、本体2における前後の表示部材
取付部21b、21bに接着されることにより、表示部
材3の周縁31aが本体2の前面、後面各々から沈み込
んだ状態のものとする。
Description
【0001】
本願考案は、光線を当てることにより反射し得る光反射部を備え、バッジ、タ ッグ等にして交通安全用又は装飾品用として使用される光反射部材に関するもの である。
【0002】
車のライト等の他からの光線が当たると反射し得るようになされた光反射部を 前面に設けた光反射部材を身体に、あるいは持ち物等に付けておけば暗い所でも 、車等からすぐにその存在を確認でき、安全を図ることができる。そのため、今 日では、この光反射部材を交通安全用として利用されている。 しかしながら、従来の光反射部材においては、光線が当たると反射し得るよう にした光反射部を設けただけのものであるため、おもしろみがなく、身体や持ち 物等の装飾品となり難い。そのため、交通安全用以外には殆ど使用されておらず 、ひいては、交通安全用としての使用頻度も低くなっている。 又、この課題を解決するために、シート状の前面に模様等を表した表示部材を 、光反射部材の前面の一部に接着するようにすれば、容易におもしろみのあるも のにでき、装飾品としても使用できるものにするということも考えられるが、そ の場合は、接着させた表示部材が光反射部材の前面からその厚さ部だけ突出して いるため、使用中に表示部材の周縁側が他のもの当たる等して周縁側から剥がれ てしまう。
【0003】
本願考案は、以上の実情に鑑み提案されたもので、交通安全用のみならず、装 飾品用としても使用できるものであって、前面に絵、文字等の模様、或いは光線 を反射し得る反射面等を表した表示部を有する表示部材と本体との接着が使用中 に剥がれる恐れのない光反射部材を提供することを目的とする。
【0004】
本願考案は、以下の特徴を有する光反射部材を提供することにより上記課題を 解決する。 本願第1の考案は、本体2と、本体2と別体からなる表示部材3とが備えられ る。 本体2は、少なくとも前面に、その前面から窪ませることにより形成された表 示部材取付部21bと、その表示部材取付部21bの側方に光線を当てることに より反射し得る光反射部21aとを備える。 表示部材3の前面には、絵、文字等の模様、或いは光線を反射し得る反射面等 を表した表示部34aが備えられる。 そして、この表示部材3の後面が、本体2の表示部材取付部21bに接着され ることにより、表示部材3の周縁31aを本体2の前面から沈む込ませた状態で 表示部材3が表示部材取付部21bに取り付けられたものであることを特徴とす るものである。
【0005】 本願第2の考案は、本体2と、本体2と別体からなる表示部材3とが備えられ る。 本体2の少なくとも前面が、熱可塑性樹脂製の前シート状部材21から構成さ れる。又、このシート状部材21の前面に、その前面から窪ませることにより形 成された表示部材取付部21bと、プリズム方式による再帰性反射システムから なる光反射部21aとが備えられる。 表示部材3は、板状体33を備え、この板状体33の前面側に、絵、文字等の 模様、或いは光線を反射し得る反射面等を表した表示部34が備えられる。 板状体33の後面側は、本体2の表示部材取付部21bに接着されることによ り、表示部材3の周縁31aを本体2の前面から沈み込ませた状態で表示部材3 が表示部材取付部21bに取り付けられたものであることを特徴とするものであ る。 尚、プリズム方式による再帰性反射システムとは、三角錐形状をしたマイクロ プリズム12を複数、規則的に並設させることにより形成したプリズム層を備え てなるものである。
【0006】 本願第3の考案は、本体2と、本体2と別体からなる表示部材3とが備えられ る。 本体2は、本体2の前面をなす前シート状部材21と、本体2の後面をなす後 シート状部材22と、弾力性を有する弾性体23とを備える。 前シート状部材21と後シート状部材22の少なくとも前シート状部材21は 、軟質の熱可塑性樹脂から構成される。そして、この前シート状部材21の前面 には、表示部材取付部21bと、その表示部材取付部21bの側方にプリズム方 式による再帰性反射システムからなる光反射部21aとが備えられている。 弾性体23は、前シート状部材21と後シート状部材22との間における表示 部材取付部21bの周部の全周に渡って配設されることにより、前シート状部材 21の表示部材取付部21bが膨らまされる。そして、この弾性体23による表 示部材取付部21bの周部全周の膨らみによって表示部材取付部21bが前シー ト状部材21の前面から窪まされるようになされる。 表示部材3は、板状体33を備える。この板状体33の前面側には、絵、文字 等の模様、或いは光線を反射し得る反射面等を表した表示部34aが備えられる 。 そして、板状体33の後面側が、本体2の表示部材取付部21bに接着される ことにより、表示部材3の周縁31aが本体2の前面から沈む込んだ状態で表示 部材取付部21bに取り付けられたものであることを特徴とするものである。
【0007】 本願第4の考案は、本願第3の考案に係る前シート状部材21と後シート状部 材22の少なくとも前シート状部材21が、軟質塩化ビニールからなるものであ ることを特徴とするものである。
【0008】 このように構成した本願第1の考案においては、光反射部21a、21bによ って、車のライト等を反射させ、存在を容易に確認でき、交通安全用として使用 できる。又、表示部材3の表示部34aに、図、絵、文字等の模様、或いは光線 を反射し得る反射面等、適宜なものを表しておくことでおもしろみのあるものに でき、装飾品としての使用にも適したものできる。又、表示部材3の周縁31a を本体2の前面から沈む込ませた状態にして、表示部材3を本体2の表示部材取 付部21bに取り付けたものとするため、表示部材3の周縁31aが他のものに 当たる等して本体2の表示部材取付部21bから剥がれるようなことを防止でき る。
【0009】 本願第2の考案においては、前シート状部材21を熱可塑性樹脂から構成する ため、例えば前シート状部材21の一部を加熱した所定形状の型で押圧すれば型 の大きさに窪ませることができ、容易に表示部材取付部21bを形成できる。し かも、プリズム方式による再帰性反射システムからなる光反射部21aによって 、反射機能の良いものにでき、より一層、商品価値を高めるとともに、交通の安 全を図ることができる。一方、表示部材3を、熱可塑性樹脂製の本体2に接着さ せた場合、例えば表示部材3を薄いシートから構成すると全体が折れ曲がり易く なるため、折れ曲がった際に表示部材3が周縁から剥がれ易くなるが、本願考案 では前面側に絵、文字等の模様、或いは光線を反射し得る反射面等を表した表示 部34を有する板状体33によって接着後の折れ曲がりを防止でき、折れ曲がる 際の表示部材3の周縁31a、32aからの剥がれを防止できる。
【0010】 本願第3、第4の考案においては、本体2の前面をなす前シート状部材21と 、本体2の後面をなす後シート状部材22との間における表示部材取付部21b の周部の全周に渡って弾力性を有する弾性体23を配することにより、表示部材 取付部21bの周部の全周を膨らませ、これにより、前シート状部材21の表示 部材取付部21bを前面から所定深さで窪ませることができる。又、その際、少 なくとも前シート状部材21を軟質の塩化ビニール等の熱可塑性樹脂から構成す るため、表示部材取付部21bの周部の全周を弾性体23によって容易に膨らま せることができる。一方、表示部材取付部21bの周部の全周を、弾力性を保持 したものにでき、商品価値のあるものにできる。
【0011】
以下、図面を基に本願考案の一実施の形態を具体的に説明する。 図1は、本願考案の光反射部材の一実施の形態の分解斜視図である。
【0012】 本願考案の光反射部材1は、本体2と、本体2と別体からなる表示部材3とを 備えたものからなる。
【0013】 本体2は、図2、図3に示すように外周同士が接着された前シート状部材21 、後シート状部材22の二つのシート状部材と、その間に配設された弾性体23 と、係止手段とから構成されている。前シート状部材21と後シート状部材22 とは、本実施形態では、同一形状のものからなり、前後一対をなしている。シー ト状部材21、22各々は、軟質塩化ビニールシートから構成され、中央部には 、表示部材3を取り付ける表示部材取付部21b、22bが夫々備えられている 。各表示部材取付部21b、22bは、円形状をなし、各シート状部材21、2 2の前面、後面各々から1.5〜2.0mm程度の深さに窪まされて形成されて いる。
【0014】 一方、前シート状部材21の前面、後シート状部材22の後面各々における表 示部材取付部21b、22bの周部全体に、光線を当てることにより発光し得る 光反射部21a、22aが形成されている。この光反射部21a、22aは、図 5(A)(B)に示すように軟質塩化ビニールシート11上に、軟質塩化ビニールシー トを成形加工することによって、図5(c) に示すような三角錐形状をしたマイク ロプリズム12を複数、規則的に並設させてプリズム層13を備えており、図5 (c) に示すようにマイクロプリズム12に光が当たるとマイクロプリズム12の 三つの面を跳ね返り、入射方向に反射することにより上面全体が上方のみならず 斜め側方等の広範囲に渡って発光し得るマイクロプリズム方式による再帰性反射 システムからなる。尚、図5(A) 中の14は、マイクロプリズム12を保護する ために覆われた透明被覆体を示している。
【0015】 尚、再帰性反射システムとして、ガラスビーズを複数並設して入射した光を後 部面に集めてから再びビーズ内に通して入射方向に反射させるガラスビーズ方式 による再帰性反射システムも知られており、これを利用することもできるが、マ イクロプリズム方式による再帰性反射システムは、ガラスビーズ方式による再帰 性反射システムより、広範囲に光を受けて3〜4倍程度の光を反射し、屋外にお ける昼間の太陽光線では、ガラスビーズ方式によるものは反射面が見難くなって しまうのに対してマイクロプリズム方式によるものは明確に見ることができ、再 帰性反射システムとして良好である。しかも、ガラスビーズ方式による再帰性反 射システムは、軟質塩化ビニールシートに形成するのは技術的に困難である。以 上のことから本願では、本体2の表シート状部材21、後シート状部材22に軟 質塩化ビニールシートを用い、軟質塩化ビニールシート上にプリズム層による光 反射部21a、22aを形成するようにしている。
【0016】 弾性体23は、前シート状部材21と後シート状部材22との間における光反 射部21a、22aに対応した部分に配設され、光反射部21a、22aに弾力 性を与えるとともに、光反射部21a、22aを、表示部材取付部21b、22 bから浮き上がらせ、表示部材取付部21b、22bと光反射部21a、22a とに段差を付ける役目をなすものである。尚、本実施形態では、海綿状のスポン ジから構成しているが、これに限らず、弾力性を有する発泡体や綿等を使用する こともできる。
【0017】 以上のように二つの前後の両シート状部材21、22と、弾性体23とから構 成された本実施形態における本体2は、次のようにして形成されている。まず、 図3に示すように、下面に光反射部22aを形成した後シート状部材22となる 塩化ビニールシート上に弾性体23を載置し、更にその上に、上面に光反射部2 1aを形成した前シート状部材31となる軟質塩化ビニールシートを載置する。 そして、その上方側から高温度に保持した断面円形状の型5を、光反射部21a を形成した上面上に押し付ける。この際、上下両側の塩化ビニールシート及び弾 性体23が熱影響を受け易いものから構成されているため、型5の押し付けに伴 って型5に当接した部分から熱影響を受け、弾性体23が圧縮され、圧縮状態の 弾性体23と上下両側の塩化ビニールシートとが型5の当接した面積の範囲で接 着する。その結果、上側の塩化ビニールシートにおける型5に当接した部分が円 形状に沈み込むとともに、その沈み込んだ部分と同範囲で後側の塩化ビニールシ ートが上方側に引き上げられ、上下の両塩化ビニールシートに円形状の表示部材 取付部21b、22bが形成される。このようにして行うことにより、所定温度 に加熱した型5を上方側から押し付けるという一つの操作で両塩化ビニールシー トに円形状に窪ませた表示部材取付部21b、22b各々を同時に、しかも容易 に形成することができる。又、表示部材取付部21b、22bの深さh、hは、 弾性体23の厚さにより調整でき、任意な深さにして使用できる。尚、弾性体2 3は、予め型5の大きさに円形状にカットしたものを用いることもでき、型5の 押圧に際して前後の塩化ビニールシート同士を接着させて表示部材取付部21b 、22bを形成するようにしても良い。又、型5の押圧によって表示部材取付部 21b、22bでは、光反射部21a、21aが破壊されることになる。
【0018】 次に、上下両側の塩化ビニールシートにおける表示部材取付部21b、22b の周部を、星の形になるようにして接着して切断する。これにより、図1に示す ような外周形状が星の形をした塩化ビニールシートからなる前、後の両シート状 部材21、22と、その間に配設された弾性体23とからなる本体2が形成され る。そして、このようにして形成された本体2の前面及び後面には、円形状の表 示部材取付部21b、22bと、弾性体23によって表示部材取付部21b、2 2bから前方側、後方側各々に突出した光反射部21a、22aとが形成されて いる。
【0019】 尚、本体2の外周形状は、この塩化ビニールシートにおける表示部材取付部2 1b、22bの周部を接着・切断する際に自由に設定でき、星の形をしたものに 限らず、適宜な形状に容易に形成できる。又、外周形状の形成は、表示部材取付 部21b、22bを形成する前に先立って行っても良い。
【0020】 係止手段は、本実施形態では、図1に示すように一端を本体2の端部に接続さ れた鎖71と、鎖71の他端に接続された係止具72とを備えた係止部材7から 構成されている。そして、係止部材7の係止具72を衣服の一部等に係止するこ とにより、本願考案の光反射部材1を身体や鞄等の他の部材に取り付けられるよ うになされている。
【0021】 表示部材3は、図2及び図4に示すように本体2の前面側の表示部材取付部2 1bに取り付けられる前表示部材31と、本体2の後面側の表示部材取付部22 bに取り付けられる後表示部材32との二つから構成されている。これらの前表 示部材31と後表示部材32とは、同一の大きさ及び形状のものからなり、本体 2の表示部材取付部21b、22b各々に丁度嵌まり込められるようになされて いる。又、本体2の表示部材取付部21b、22b各々に取り付けられることに より、互いに前後対称に配位される。以下、前表示部材31のみを説明し、後表 示部材32の説明を省略する。尚、シート体34及び接着層33aは、板状体3 3に比して極薄いものからなるが、この図2及び図4では、説明の都合上、相当 な厚みに表している。
【0022】 前表示部材31は、図4に示すように板状体33と、板状体33の前面側(こ の図3では上方側)に接着されたシート体34とから構成されている。板状体3 3は、本実施形態では、可撓性を有する0.5mm程度の厚さのポリカーボネイ トから構成されている。この板状体33の後面(図3の下側)には、接着層33 aが備えられている。シート体34の前面は、表示部34aをなし、図、絵、文 字等の模様、或いは光線を反射し得る反射面等が表されている。そして、このシ ート体34の後面が、板状体33の前面に接着されることにより、前面に表示部 34aを有する一枚の板状の前表示部材31が形成せれている。尚、この板状体 33は、ポリカーボネイトから構成されるものに限らず、硬質塩ビ板等の硬質の 合成樹脂や金属板等の可撓性を有するもの、更には、可撓性を有しないものでも 使用できる。一方、シート体34の材質は、特に限定されず、図、絵、文字等の 模様、或いは光線を反射し得る反射面等を形成できるものであれば足り、例えば 図、絵、文字等の模様を印刷したテトロンシート、反射面を形成したポリエステ ルシート、見る角度によってきらきらと光らせるように形成したホログラムシー ト、図、絵、文字等の模様を描いたアート紙、上質紙、ユポ合成紙等を広く使用 できる。又、反射面を形成したものを用いる場合、上述したマイクロプリズム方 式による再帰性反射システムやガラスビーズ方式による再帰性反射システムを形 成したものを使用できる。更には、このような反射面を形成したものの上に図、 絵、文字等の模様を印刷するようにしても良い。
【0023】 尚、前表示部材31や後表示部材32は、板状体33とシート体34とから構 成する形態のものに限らず、いずれか一方のみから構成することもできる。板状 体33のみから構成する場合は、板状体33の前面に直接模様等を表して板状体 33の前面を表示部34aとすれば良く、例えば板状体の表面に、液晶により模 様等を描いた液晶層を有する液晶プレート等を使用することもでき、適宜変更で きる。又、板状体33の厚さは、特に限定されず、板状体33にシート体34を 接着した際の全体の周縁31aの厚さが上記本体2における表示部材取付部21 b、22bの深さh、hより薄いものであれば使用できるが、ポリカーボネイト を使用する場合、厚さがあまり厚く又は薄くなると可撓性がなくなるので0.1 〜1.0mm程度の範囲で使用するのが好ましい。
【0024】 そして、前表示部材31、後表示部材32各々の接着層33a、33aが、本 体2の前、後の表示部材取付部21b、21bに接着されることにより、図2に 示す光反射部材1が形成される。この前表示部材31、後表示部材32各々が本 体2の表示部材31の接着状態においては、図4に示すように前表示部材31、 後表示部材32各々の厚さt、tが、表示部材取付部21b、21bの深さh、 hより薄いため、前表示部材31、後表示部材32各々が本体2の光反射部21 a、22aから沈み込み、その周縁31a、32aが他のものに引っ掛かり難く 、本体2の表示部材取付部21bから剥がれ難いものにできる。又、本体2の前 シート状部材21及び後シート状部材22を、軟質塩化ビニールシートから構成 し、この軟質塩化ビニールシートに表示部材取付部21b、22bを形成してい るため、例えば表示部材3を、軟質塩化ビニールシートから構成し、表示部材3 を直接本体2の表示部材取付部21b、22bに接着すると、接着剤による接着 性が悪く表示部材3が剥がれ易くなる。しかも、接着後に本体2及び表示部材3 を共に軟質塩化ビニールシートから構成した場合には、折れ曲がり易いために接 着した表示部材3が折れ曲がった際に表示部材3が周縁から剥がれ易くなる。そ こで、この実施形態のようにポリカーボネイト等の可撓性のある硬質の合成樹脂 からなる板状体33を、軟質塩化ビニールシート間に介在させておけば、接着剤 による接着性を良好にできるとともに、接着後の折れ曲がりも防止でき、折れ曲 がる際の表示部材3の周縁31a、32aからの剥がれを防止できる。又、本体 2の前後に、同一形状及び大きさの板状体4を有する前表示部材31、後表示部 材32を夫々配するため、本体2を、表示部材取付部21b、22bを横切るよ うな位置で前又は後方向に折れ曲げようとすると、前表示部材31又は後表示部 材32が反対側から折り曲がりに対する支えとなるために、折れ曲がり難いもの となる。従って、より一層、周縁からの剥がれを防止できる。
【0025】 以上のように構成することにより、光反射部21a、21bによって、車のラ イト等を反射させ、存在を容易に確認でき、交通安全用として使用できる。又、 表示部材3の表示部34aに、図、絵、文字等の模様、或いは光線を反射し得る 反射面等、適宜なものを表しておくことでおもしろみのあるものにでき、装飾品 としての使用にも適したものできる。従って、装飾品として身体やカバン等の持 ち物に装飾品として積極的に取り付けられ、同時に交通安全用としての使用頻度 を増すことができる。
【0026】 尚、本実施形態では、前表示部材31と後表示部材32とを、共に円形状に形 成しているが、例えば三角形、四角形等の多角形状、楕円、その他、適宜な形状 にできる。又、前表示部材31と後表示部材32とを異なる形状にして使用する ことも可能である。尚、前表示部材31や後表示部材32を適宜な形状にする場 合、本体2の表示部材取付部21b、22bをそれに対応させた形状に形成して おけば、前表示部材31や後表示部材32の全体を、本体2の光反射部21a、 21bから沈み込ませることができる。
【0027】 又、本実施形態では、本体2の前後両側に、光反射部21a、21bを設ける とともに、表示部材3を取り付けているが、この形態のものに限らず、例えば図 6(A) に示すように前面にだけ光反射部21a及び前表示部材31を取り付ける ようにしても良い。
【0028】 一方、前表示部材31や後表示部材31の表示部34aを、被覆部材で覆うよ うにし、表示部34aを保護するようにしても良い。この被覆部材としては、例 えばビニールシート、或いは、透明なUV樹脂やエポキシ樹脂が挙げられる。又 、UV樹脂やエポキシ樹脂により覆う場合、図6(A) に示すように表示部34a の上にのみ被覆層6を形成して保護することもできるが、表示部34a及び本体 2の光反射部21aの一部に被覆層6a(図6(A) 中に一点鎖線で示す)を形成 するようにすることもできる。
【0029】 また、本実施形態では、本体2の表示部材取付部21b、22bを、前シート 状部材21及び後シート状部材22の中央部を沈み込ませて形成し、その窪ませ た前シート状部材21の上に前表示部材31を接着させるとともに、後シート状 部材22の上に後表示部材31を接着させているが、例えば図6(B) に示すよう に表示部材取付部21b、22b内の前シート状部材21及び後シート状部材2 2を、周縁21c、22cを残してカットし、前表示部材31を前シート状部材 21の周縁21cに接着させるとともに、後表示部材31を後シート状部材22 の周縁22c及び前表示部材31の後面に接着させるようにしても良く、適宜変 更できる。
【0030】 更に、本体2を、弾性体23を設けずに前シート状部材21と後シート状部材 22とで構成しても良い。この場合は、弾性体23を設けた場合のように表示部 材取付部21b、22bを深く窪めることができないが、浅く窪めることはでき る。従って、この場合は、前表示部材31を、板状体33を設けないでシート体 34のみから構成し、シート体34を直接接着するようにすれば良い。
【0031】 一方、本願考案の光反射部材1の使用方法は、上記のような形態で使用するも のに限らず、例えばタッグ、クリップ、ワッペン、バッジ、名札等に使用でき、 又、係止手段も、使用方法に応じて変更使用でき、例えば紐状部材、キーホルダ ー、種々の挾持具、安全ピン等、従来から使用されている係止具を使用できる。 又、本体2の前面のみに光反射部21a及び前表示部材31を設けた場合は、本 体2の後面に接着剤を塗布して係止手段とし、接着剤を介して他の部材に係止す るようにしても良い。また、光反射部材1を、例えば名札として使用する場合は 、設けなくても良く、適宜変更できる。
【0032】
以上、本願第1の考案は、交通安全用として使用でき、又、表示部材によって おもしろみのあるものにでき、装飾品としての使用にも適したものできる。従っ て、使用頻度の高いものにでき、同時に交通の安全を図ることができる。又、表 示部材の周縁が他のものに当たって本体の表示部材取付部から剥がれるようなこ とを防止でき、商品価値の高いものにできる。
【0033】 本願第2の考案は、前シート状部材を熱可塑性樹脂から構成するため、容易に 表示部材取付部を表面から窪ませて形成できる。しかも、プリズム方式による再 帰性反射システムからなる光反射部によって、反射機能の良いものにでき、より 一層、商品価値を高めるとともに、交通の安全を図ることができる。一方、表示 部材を、可撓性を有する板状体を備えたものとするため、接着後の本体の折れ曲 がりを防止でき、折れ曲がる際の表示部材の周縁からの剥がれを防止できる。
【0034】 本願第3、第4の考案は、弾性体によって、表示部材取付部の周部の全周を膨 らませ、これにより、前シート状部材の表示部材取付部を前面から所定深さで窪 ませることができる。しかも、その際、少なくとも前シート状部材を軟質の塩化 ビニール等の熱可塑性樹脂から構成するため、表示部材取付部の周部の全周を弾 性体によって容易に膨らませることができる。一方、表示部材取付部の周部の全 周を、弾力性を保持したものにでき、商品価値のあるものにできる。
【図1】本願考案の光反射部材の一実施形態の分解斜視
図である。
図である。
【図2】光反射部材の断面図である。
【図3】本体を形成する際の断面説明図である。
【図4】光反射部材の要部を拡大した断面図である。
【図5】マイクロプリズム方式による再帰性反射システ
ムの機構説明図に係り、(A) は、マイクロプリズムを複
数、並設させたプリズム層の断面図、(B) は、そのプリ
ズム層の平面図、(C) は、マイクロプリズムの光の反射
の説明図である。
ムの機構説明図に係り、(A) は、マイクロプリズムを複
数、並設させたプリズム層の断面図、(B) は、そのプリ
ズム層の平面図、(C) は、マイクロプリズムの光の反射
の説明図である。
【図6】(A) は、他の実施形態の断面図であり、(B)
は、更に他の実施形態の断面図である。
は、更に他の実施形態の断面図である。
1 光反射部材 2 本体 3 表示部材 4 板状体 7 係止部材 21 前シート状部材 22 後シート状部材 21a、22a 光反射部 21b、22b 表示部材取付部 23 弾性体 72 係止具
Claims (4)
- 【請求項1】本体(2) と、本体(2) と別体からなる表示
部材(3) とが備えられ、 本体(2) が、少なくとも前面に、その前面から窪ませる
ことにより形成された表示部材取付部(21b) と、その表
示部材取付部(21b) の側方に光線を当てることにより反
射し得る光反射部(21a) とを備え、 表示部材(3) の前面には、絵、文字等の模様、或いは光
線を反射し得る反射面等を表した表示部(34a) が備えら
れ、 この表示部材(3) の後面が、本体(2) の表示部材取付部
(21b) に接着されることにより、表示部材(3) の周縁(3
1a) を本体(2) の前面から沈み込ませた状態で表示部材
(3) が表示部材取付部(21b) に取り付けられたものであ
ることを特徴とする光反射部材。 - 【請求項2】本体(2) と、本体(2) と別体からなる表示
部材(3) とが備えられ、 本体(2) の少なくとも前面が、熱可塑性樹脂製のシート
状部材(21)から構成され、このシート状部材(21)の前面
に、その前面から窪ませることにより形成された表示部
材取付部(21b) と、プリズム方式による再帰性反射シス
テムからなる光反射部(21a) とが備えられ、 表示部材(3) が、板状体(33)を備え、この板状体(33)の
前面側に、絵、文字等の模様、或いは光線を反射し得る
反射面等を表した表示部(34a) が備えられ、 板状体(33)の後面側が、本体(2) の表示部材取付部(21
b) に接着されることにより、表示部材(3) の周縁(31a)
を本体(2) の前面から沈み込ませた状態で表示部材(3)
が表示部材取付部(21b) に取り付けられたものである
ことを特徴とする光反射部材。 - 【請求項3】本体(2) と、本体(2) と別体からなる表示
部材(3) とが備えられ、 本体(2) が、本体(2) の前面をなす前シート状部材(21)
と、本体(2) の後面をなす後シート状部材(22)と、弾力
性を有する弾性体(23)とを備え、 前シート状部材(21)と後シート状部材(22)の少なくとも
前シート状部材(21)が、軟質の熱可塑性樹脂から構成さ
れ、この前シート状部材(21)の前面には、その前面から
窪ませることにより形成された表示部材取付部(21b)
と、その表示部材取付部(21b) の側方にプリズム方式に
よる再帰性反射システムからなる光反射部(21a) とが備
えられ、 弾性体(23)が、前シート状部材(21)と後シート状部材(2
2)との間における表示部材取付部(21b) の周部の全周に
渡って配設されることにより、表示部材取付部(21b) の
周部全周が膨らまされ、この弾性体(23)による表示部材
取付部(21b) の周部全周の膨らみによって表示部材取付
部(21b) が前シート状部材(21)の前面から窪まされるよ
うになされ、 表示部材(3) が、板状体(33)を備え、この板状体(33)の
前面側に、絵、文字等の模様、或いは光線を反射し得る
反射面等を表した表示部(34a) が備えられ、 板状体(33)の後面側が、本体(2) の表示部材取付部(21
b) に接着されることにより、表示部材(3) の周縁(31a)
を本体(2) の前面から沈み込ませた状態で表示部材(3)
が表示部材取付部(21b) に取り付けられたものである
ことを特徴とする光反射部材。 - 【請求項4】前シート状部材(21)と後シート状部材(22)
の少なくとも前シート状部材(21)が、軟質塩化ビニール
からなるものであることを特徴とする請求項3記載の光
反射部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996001790U JP3028207U (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 光反射部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996001790U JP3028207U (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 光反射部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3028207U true JP3028207U (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=43163282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996001790U Expired - Lifetime JP3028207U (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 光反射部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028207U (ja) |
-
1996
- 1996-02-20 JP JP1996001790U patent/JP3028207U/ja not_active Expired - Lifetime
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