JP3028138U - 洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一つの槽の配置スペースによって、上下に二
つの槽を構成し、上部槽と下部槽の何れでも同時に洗浄
作業を行う事を可能にする。そして、洗浄目的に応じて
上部槽と下部槽を同時に使用して、小さなスペースで被
洗浄物の迅速な洗浄作業を可能とする事ができる。 【解決手段】 下部槽の上部に臨ませて被洗浄物が収納
可能な上部槽を形成する。この上部槽と下部槽との間に
被洗浄物の出入間隔を形成する。また、下部槽内への被
洗浄物の出入を行う下部上下動体と、上部槽への被洗浄
物の出入を行う上部上下動体とを形成する。そして、上
部槽と下部槽へは被洗浄物を同時に収納し、洗浄関連作
業を同時に行う事が可能である。
つの槽を構成し、上部槽と下部槽の何れでも同時に洗浄
作業を行う事を可能にする。そして、洗浄目的に応じて
上部槽と下部槽を同時に使用して、小さなスペースで被
洗浄物の迅速な洗浄作業を可能とする事ができる。 【解決手段】 下部槽の上部に臨ませて被洗浄物が収納
可能な上部槽を形成する。この上部槽と下部槽との間に
被洗浄物の出入間隔を形成する。また、下部槽内への被
洗浄物の出入を行う下部上下動体と、上部槽への被洗浄
物の出入を行う上部上下動体とを形成する。そして、上
部槽と下部槽へは被洗浄物を同時に収納し、洗浄関連作
業を同時に行う事が可能である。
Description
【0001】
本考案は、機械部品、電子部品、医療部品等の洗浄装置に係るものである。
【0002】
従来、被洗浄物の洗浄は、被洗浄物を洗浄液中に浸漬して洗浄したり、被洗浄 物に洗浄液をシャワー状に吹き付けて洗浄したり、蒸気を被洗浄物に凝縮液化さ せて洗浄を行ったりすることが行われている。また、これらの洗浄を行った被洗 浄物を乾燥させる事も行われている。これらの洗浄関連作業が、通常の場合、複 数種組み合わされて洗浄作業が行われている。
【0003】 そして、この複数種の異なる洗浄関連作業を一つの被洗浄物に加える場合に、 従来は図17に示す如く、浸漬洗浄槽、シャワー洗浄槽、蒸気洗浄槽、乾燥槽等 の洗浄処理槽(1)を平面的に連続して並べ、被洗浄物(2)を順次移動しながら洗 浄する洗浄装置が存在する。この装置は極めて大型となり、多くの占有面積を必 要とするため、工場設備が大型となり、好ましくないものである。
【0004】 また、この欠点を除去する目的で形成したものに、異なる洗浄関連作業を行う 場所を、洗浄槽の上下方向に配置したものが存在する。例えば、特公平3−58 789号公報の発明に於ては、下端に洗浄液を充填した浸漬洗浄槽を形成し、こ の浸漬洗浄槽の上部に蒸気洗浄槽を形成している。このように、上下方向に種類 の異なる洗浄関連作業を行う場所を形成する事により、洗浄処理槽一つの平面ス ペースによって、浸漬洗浄作業と蒸気洗浄作業が被洗浄物を上下方向に移動する 事によって可能となる。この方法は、平面的な洗浄スペースを小さくする利点が 存在する。
【0005】
しかしながら、上記の洗浄槽を上下方向に配置する方法は、多くの平面スペー スを必要とせずに被洗浄物の洗浄を行う事ができる利点を有するが、浸漬洗浄槽 に被洗浄物が配置されている状態では、蒸気洗浄を行う事はできないし、蒸気洗 浄槽に被洗浄物が配置されている状態では、浸漬洗浄槽には被洗浄物が存在しな い状態となっている。そのため、洗浄槽の体積を小さなものとする事ができる利 点を有するものの、洗浄時間は従来の平面横置き型の直列式洗浄装置と何ら変わ りのないものとなっている。
【0006】 特に、最近は1.1.1トリクロロエタン、フロン等の使用が制限される事から 、洗浄液として石油系洗浄液、アルコール系洗浄液、水系洗浄液等が多用されて いる。しかし、これらの洗浄液は洗浄、乾燥等の洗浄関連作業に多くの時間を要 するものとなっている。そのため、従来の、1.1.1トリクロロエタン、フロン 等を用いた洗浄槽に比較し、装置が大型化し好ましくない。
【0007】 本考案は上述の如き課題を解決し、多くの平面スペースを占有しない、小さな 装置により、迅速な洗浄関連作業を行う事ができる洗浄装置を提供しようとする ものである。
【0008】
本考案は、上述の如き課題を解決するため、被洗浄物が収納可能な下部槽と、 この下部槽の上部に臨ませて配置し被洗浄物が収納可能な上部槽と、この上部槽 と下部槽との間に形成する被洗浄物の出入間隔と、被洗浄物を載置するための下 部載置台を形成し下部槽内への被洗浄物の出入を行う下部上下動体と、被洗浄物 を載置するための上部載置台を形成し上部槽への被洗浄物の出入を行う上部上下 動体とから成り、上部槽と下部槽には被洗浄物を同時に収納し、洗浄関連作業を 同時に行う事が可能なものである。
【0009】 また、洗浄関連作業は、浸漬液洗浄であっても良い。
【0010】 また、洗浄関連作業は、シャワー液洗浄であっても良い。
【0011】 また、洗浄関連作業は、蒸気洗浄であっても良い。
【0012】 また、洗浄関連作業は、被洗浄物の乾燥であっても良い。
【0013】 また、上部上下動体は、シリンダーにより形成したものであっても良い。
【0014】 また、上部上下動体は、リフトにより形成したものであっても良い。
【0015】 また、下部上下動体は、シリンダーにより形成したものであっても良い。
【0016】 また、上部載置台は、上部槽内に被洗浄物を収納した状態に於いて上部槽の下 部開口を密閉し得るものであっても良い。
【0017】 また、下部載置台は、下部上下動体とは被覆支持体を介して接続し、この被覆 支持体は、下部載置台により下部槽内に被洗浄物を収納した状態に於いて、下部 槽の上部開口を密閉し得るもので洗あっても良い。
【0018】
本考案は、上述の如く構成したものであるから、被洗浄物の洗浄を行おうとす る場合には、上部槽と下部槽との間に形成した被洗浄物の出入間隔に被洗浄物を 配置する。この被洗浄物の配置に於いては、上部上下動体、若しくは下部上下動 体を作動し、被洗浄物の上部載置台若しくは下部載置台を被洗浄物の出入間隔に 配置する。
【0019】 そして、この載置台上に被洗浄物を載置した後、被洗浄物を上部槽、若しくは 下部槽に収納する。仮に、下部槽に被洗浄物を収納するものとすれば、この下部 槽への被洗浄物の収納状態に於て、被洗浄物に浸漬洗浄、シャワー洗浄、蒸気洗 浄等の適宜の洗浄関連作業を加える。
【0020】 同時に、上部槽用の上部上下動体を作動して、被洗浄物の上部載置台を被洗浄 物の出入間隔に配置し、次の被洗浄物をこの上部載置台上に配置する。そして、 上部上下動体を作動し、上部槽に上部載置台とともに被洗浄物を収納し、この被 洗浄物に洗浄関連作業を加える。この洗浄関連作業も浸漬洗浄であったり、蒸気 洗浄であったり、シャワー洗浄であったり、または、乾燥作業であったり、任意 の洗浄関連作業を加える事ができる。
【0021】 すると、一つの洗浄槽のスペースで上下に上部槽と下部槽を配置したものであ るから、上下で同時に被洗浄物の洗浄関連作業を行う事ができ、洗浄槽一つの平 面スペースで二つの作業を行う事が可能となる。従って、平面スペース当たりの 洗浄作業を極めて迅速に行う事が可能となる。
【0022】 そして、洗浄関連作業の終了後は、それぞれ上部上下動体、若しくは下部上下 動体を作動して、上部載置台若しくは下部載置台に載置した被洗浄物を被洗浄物 の出入間隔に誘導し、この出入間隔から被洗浄物を取り出し、次工程へ送るか、 若しくは洗浄作業を完了する事が可能となる。
【0023】 また、上部槽と下部槽との洗浄関連作業は同一のものであっても良いし、異な るものであっても良い。例えば前工程の浸漬洗浄作業が短時間で完了し、乾燥作 業が多くの時間を要する場合には、上部槽と下部槽とを何れも乾燥槽とし、被洗 浄物一つ当たりの乾燥時間を短くすることが可能となる。また、例えば前工程の 浸漬洗浄作業に関連して、下部槽で蒸気洗浄作業を行い、上部槽で乾燥作業を行 う事も可能であり、洗浄目的に応じて任意の洗浄関連作業を広く選択して組み合 わせることが可能となる。
【0024】 この上部槽及び下部槽による被洗浄物の洗浄は、上部槽と下部槽とで同時に行 う必要があるが、必ずしも上部槽と下部槽とで常時同時の作業を行う必要がある わけではなく、必要に応じて下部槽のみ、若しくは上部槽のみを用いて洗浄作業 を行っても一向に問題はない。しかし、少なくとも同時に上部槽と下部槽で洗浄 関連作業を行う事が可能である事は必要な条件となる。
【0025】
以下本考案の一実施例を図面に於て説明すれば、(10)は下部槽で、下端に洗 浄液の排出ドレン(11)を設けると共に上端を被洗浄物(12)を出入するための 上部開口(13)を設けている。また、上記の下部槽(10)の上部には、被洗浄物 (12)の出入間隔(14)を介して上部槽(15)を配置している。
【0026】 そして、この上部槽(15)と下部槽(10)とはケーシング(16)によって被覆 され、溶剤等の拡散を防止したり作業の安全性を確保したりしている。また、こ のケーシング(16)には被洗浄物(12)の出入間隔(14)に対応する位置に、被 洗浄物(12)の出入口(17)を形成している。そして、このケーシング(16)内 に於て、上部槽(15)と下部槽(10)の側面に臨ませて、上部上下動体(18)及 び下部上下動体(19)を、それぞれ独立して配置している。
【0027】 この上部上下動体(18)及び下部上下動体(19)は、エアシリンダー、オイル シリンダー等のシリンダーにより形成している。そして、下部上下動体(19)に 於ては、シリンダーから突出して上下動するピストン杆(21)の上端に被覆支持 体(22)を直角に突出し、この被覆支持体(22)の下面に、被洗浄物(12)を載 置するための、下部載置台(23)をL字型に突出している。また、被覆支持体( 22)は下部槽(10)の上部開口(13)を密閉し得る面積を有している。
【0028】 この下部載置台(23)は、下部上下動体(19)により下部槽(10)内に挿入し 、被洗浄物(12)の洗浄が可能となる位置まで下降し得るものである。また、下 部槽(10)から上面に突出し、被洗浄物(12)を出入間隔(14)に配置する事が できる位置まで上昇し得るように形成している。
【0029】 また、上部上下動体(18)は下部上下動体(19)の上部側に於いて上部載置台 (24)を作動する必要があるため、上部載置台(24)にチェーン(25)を接続し ている。そして、このチェーン(25)をケーシング(16)の天板(26)を保持す る枠体の下面に形成したスプロケット(27)を介して下端を上部上下動体(18) を構成するシリンダーのピストン杆(21)に接続する事により、上部載置台(2 4)の上下動を可能にしている。
【0030】 そして、この上部載置台(24)は、被洗浄物(12)の出入間隔(14)に被洗浄 物(12)を配置し得るとともに、上部上下動体(18)により上昇した時には、上 部槽(15)内に被洗浄物(12)を挿入する事が可能となる摺動距離を有している 。また、上部槽(15)は下端に被洗浄物(12)が出入する下部開口(28)を形成 している。
【0031】 また、上記の上部槽(15)は、内部に被洗浄物(12)を収納した状態に於いて 上部載置台(24)が下部開口(28)を密閉し得るように構成している。また、同 じく下部槽(10)は、被洗浄物(12)を収納した状態に於いて、下部載置台(2 3)を下面に接続した被覆支持体(22)により上部開口(13)を密閉し得るよう に形成している。
【0032】 また、図面には明示していないが、下部槽(10)及び上部槽(15)には、洗浄 関連作業に必要な種々の機構を接続しているものである。例えば、洗浄液を導入 、若しくは排出する導入管、排出管若しくはシャワーノズル、各種のセンサー等 を設置することができる。また、バキュームポンプ等を接続して減圧乾燥を可能 とするし、蒸気発生槽と接続して洗浄蒸気の導入を可能としたり、内部に超音波 振動子を配置して超音波洗浄を可能とする等、洗浄関連装置を任意に備える事が できるものである。
【0033】 上述の如く構成したものに於て、被洗浄物(12)の洗浄を行うには、上部槽( 15)に先に被洗浄物(12)を収納したり、下部槽(10)に被洗浄物(12)を先 に収納したりする事ができるが一例に於て、上部槽(15)にまず被洗浄物(12) を挿入する手順について説明する。
【0034】 まず、図1に示す如く、下部上下動体(19)を最下端まで下降させた状態で、 上部上下動体(18)を最下端まで作動させて、上部載置台(24)を被洗浄物(1 2)の出入間隔(14)まで移動させる。そして、ケーシング(16)の出入口(17 )を介して、被洗浄物(12)の出入間隔(14)に配置されている上部載置台(24 )上に被洗浄物(12)を載置する。
【0035】 次に、図2に示す如く、上部上下動体(18)を上昇するとともに下部上下動体 (19)を上昇方向に作動し、上部載置台(24)を上部槽(15)の下部開口(28) に密着させて、被洗浄物(12)を上部槽(15)内に収納する。この状態に於て、 上部槽(15)内で直ちに洗浄関連作業を開始しても良いし、次に説明する下部槽 (10)への被洗浄物(12)の収納を待って作業を開始してもよい。これは作業目 的に応じて任意に決定する事ができる。
【0036】 また、上部槽(15)と下部槽(10)に形成した上部開口(13)及び下部開口( 28)は、洗浄関連作業を行う場合は上部載置台(24)及び被覆支持体(22)に より密閉するのが望ましい。しかしながら、水洗した被洗浄物(12)の熱風乾燥 の如く、外部の環境に影響を及ぼすことがない場合には必ずしも密閉の必要はな く、多少は外気と流通性を保持するものであっても良い。
【0037】 そして、次に被洗浄物(12)の出入間隔(14)に配置した下部載置台(23)上 に、図2に示す如く、被洗浄物(12)を載置する。そして、下部上下動体(19) を下降方向に作動し、下部載置台(23)を下部槽(10)内に収納する事により、 図3に示す如く、上部槽(15)及び下部槽(10)内に各々別個の被洗浄物(12) が収納される。この状態に於て、上部槽(15)及び下部槽(10)内に於て、各々 同一、若しくは別個の洗浄関連作業を行う。
【0038】 そして、それぞれ若しくは何れか一方の洗浄関連作業が終了した場合は、その 終了した側の上部槽(15)又は下部槽(10)から、上部上下動体(18)若しくは 下部上下動体(19)を作動して、被洗浄物(12)を被洗浄物(12)の出入間隔( 14)に配置し、これを取り出す事によって、洗浄作業を終了したり、若しくは 次の洗浄工程へ被洗浄物(12)を誘導する事ができる。
【0039】 また、同時にこの上部載置台(24)若しくは下部載置台(23)には、新たな被 洗浄物(12)を載置する事ができる。例えば、上部槽(15)及び下部槽(10)に 、図3に示す如く各々被洗浄物(12)が収納され、この洗浄が完了した後は、図 4に示す如く上部上下動体(18)を作動して上部載置台(24)を出入間隔(14) まで下降し、この上部載置台(24)の被洗浄物(12)を図5に示す如く取り除く 。次に、図6に示す如く、上部上下動体(18)及び下部上下動体(19)を各々上 昇させ、下部載置台(23)を出入間隔(14)に配置し、被洗浄物(12)を出入口 (17)から外部に取り出す。
【0040】 また、上記の上部載置台(24)及び下部載置台(23)の上下動の順位、被洗浄 物(12)の載置手順等は、作業目的に応じて任意に決定する事ができるものであ る。例えば、図2を、上部槽(15)内で被洗浄物(12)の洗浄が完了し、下部載 置台(23)にこれから洗浄を行う被洗浄物(12)を載置させた状態とすれば、下 部上下動体(19)を下降させた後、上部載置台(24)を下降すれば、下部槽(1 0)の中には新たな被洗浄物(12)が収納され、洗浄作業の完了した上部槽(15 )内からは、洗浄作業の終了した被洗浄物(12)が出入間隔(14)に配置され、 これを取り出す事が可能となる。
【0041】 本考案は上述の如く、上部槽(15)と下部槽(10)に同時に被洗浄物(12)を 収納すれば、上部槽(15)及び下部槽(10)で相互に被洗浄物(12)の洗浄を同 時に行う事が可能となる。そのため、迅速で平面面積を占有することが少ない小 型の装置により、迅速な洗浄作業を行う事が可能となるものである。
【0042】 この上部槽(15)と下部槽(10)内で、同時に洗浄関連作業を行う事が可能で ある事は必要な条件となるが、上部槽(15)と下部槽(10)内で常時同時に作業 を行うことを必須の要件とするものではない。作業目的に応じて上部槽(15)の み又は下部槽(10)のみで洗浄関連作業を行う事は勿論可能である。
【0043】 また、上記の実施例では上下方向に各々1個の上部槽(15)と下部槽(10)と を配置したが、異なる実施例では、図7に示す如く被洗浄物(12)の出入間隔( 14)に臨ませてローラーコンベアー(30)を配置し、このローラーコンベアー( 30)の出入間隔(14)部分には、被洗浄物(12)や上下の載置台(23)(24) を通過させる通過開口(31)を設けることにより形成している。また、上下の載 置台(23)(24)の上面にはローラーコンベアー(30)に対応するコンベアー( 32)を配置し、出入間隔(14)に上下の載置台(23)(24)を配置したときに 、被洗浄物(12)の移動を容易に行う事ができるようにしている。
【0044】 このように構成することにより、上部槽(15)と下部槽(10)から成るセット を複数個連続して設け、被洗浄物(12)を平面方向にも容易に移動しながら、更 に有効で迅速な洗浄作業を可能にすることができる。また、この場合の被洗浄物 (12)の移動は、図10に示す如く、チェーン駆動機構(33)等で移動する押圧 杆(34)を、被洗浄物(12)に押圧することにより行う。
【0045】 また、図8に示す如く、従来公知の平面方向にのみ洗浄処理槽(1)を配置した 装置と接続して洗浄機構を構成しても良い。この場合は、浸漬洗浄等の比較的処 理時間が短い洗浄作業を従来公知の装置で行い、乾燥作業とか、蒸気洗浄等の多 くの時間を要する洗浄関連作業を、上部槽(15)と下部槽(10)とから成る本考 案装置に於いて行うものである。
【0046】 このように構成することにより、乾燥作業や蒸気洗浄作業に、被洗浄物(12) 1個当たりの洗浄時間を、例えば浸漬洗浄作業の2倍の時間を要しても、上部槽 (15)と下部槽(10)とで同時に乾燥作業や蒸気洗浄作業を行えば、被洗浄物( 12)の移動距離当たりの洗浄時間は同一となる。そのため、洗浄作業のライン を停止することがなく、浸漬洗浄作業の必要時間に合わせた乾燥作業や蒸気洗浄 作業洗浄が可能となる。
【0047】 また、上記の図8に示す実施例では従来公知の平面的な洗浄処理槽(1)を2個 配置し、上部槽(15)と下部槽(10)から成る洗浄装置を2個配置したが、この 配置方法は洗浄目的によって任意に決定できるものであって、図9に示す如く3 個の平面的な洗浄処理槽(1)と1個の本考案装置を接続したものであっても良い 。
【0048】 また、上記の各実施例に於ては、上部上下動体(18)と下部上下動体(19)と を、シリンダーにより上下方向に平行して形成したが、他の異なる実施例に於て は、図13に示す如く、下部上下動体(19)のみをシリンダーで形成する。そし て、この下部上下動体(19)に形成した被覆支持体(22)の上面にリフト(35) を形成し、このリフト(35)上に上部載置台(24)を配置する事により、上部槽 (15)への被洗浄物(12)の収納を可能にする。
【0049】 従って、このリフト(35)が上部上下動体(18)として作用するものとなる。 この場合に於ても、前記の実施例と洗浄の手順は全く同一のものであって、まず 、図11に示す如く、上部上下動体(18)であるリフト(35)を収縮した状態で 下部上下動体(19)を最下端まで作動させて、上部載置台(24)を出入間隔(1 4)に配置し、ケーシング(16)の出入口(17)を介して被洗浄物(12)を上部 載置台(24)に載置する。
【0050】 次に、図13に示す如く、下部上下動体(19)を上昇し、上部載置台(24)を 上部槽(15)の下面に密着させて、被洗浄物(12)を上部槽(15)内に収納する 。次に被洗浄物(12)の出入間隔(14)に配置した下部載置台(23)上に被洗浄 物(12)を載置する。そして、下部上下動体(19)を下降方向に作動するととも にリフト(35)を伸長し、下部載置台(23)を下部槽(10)内に収納する事によ り、図13に示す如く、上部槽(15)及び下部槽(10)内に各々別個の被洗浄物 (12)が収納される。この状態に於て、上部槽(15)及び下部槽(10)内に於て 、各々同一、若しくは別個の洗浄関連作業を行う。
【0051】 次に、この洗浄が完了した後は、図14に示す如く、リフト(35)を収縮作動 して上部載置台(24)を出入間隔(14)まで下降し、この上部載置台(24)の被 洗浄物(12)を図15に示す如く取り除く。次に、図16に示す如く、下部上下 動体(19)を上昇させ、下部載置台(23)を出入間隔(14)に配置し、被洗浄物 (12)を出入口(17)から外部に取り出すことができる。
【0052】 また、上記の上部載置台(24)及び下部載置台(23)の上下動の順位、被洗浄 物(12)の載置手順等は作業目的に応じて任意に決定することができることも、 前記実施例と同様である。
【0053】
本考案は上述の如く構成したものであるから、一つの槽の配置スペースによっ て、上下に二つの槽を構成し、上部槽と下部槽の何れでも同時に洗浄作業を行う 事を可能にしたものであるから、洗浄目的に応じて上部槽と下部槽を同時に使用 して、小さなスペースで被洗浄物の迅速な洗浄作業を可能とする事ができる。ま た、被洗浄物は上部載置台または下部載置台に載置して洗浄関連作業を行うから 、洗浄関連作業、移送等に於て被洗浄物を安定させて行う事が可能となる。
【図1】上部載置台を出入間隔に配置し被洗浄物を載置
した状態の断面図。
した状態の断面図。
【図2】上部載置台と下部載置台に被洗浄物を載置し、
上部載置台の被洗浄物を上部槽に収納した状態の断面
図。
上部載置台の被洗浄物を上部槽に収納した状態の断面
図。
【図3】上部載置台の被洗浄物を上部槽に、下部載置台
の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
【図4】上部載置台の被洗浄物を出入間隔に、下部載置
台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
【図5】上部載置台の被洗浄物を出入間隔から取り出
し、下部載置台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断
面図。
し、下部載置台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断
面図。
【図6】図5の状態から上部載置台と下部載置を上昇し
下部載置台の被洗浄物を出入間隔に配置した状態の断面
図。
下部載置台の被洗浄物を出入間隔に配置した状態の断面
図。
【図7】上部槽と下部槽を各々2つ隣接して配置した状
態の断面図。
態の断面図。
【図8】平面的な洗浄処理槽を2個、本考案実施例の上
部槽と下部装置を各々2個配置した実施例の断面図。
部槽と下部装置を各々2個配置した実施例の断面図。
【図9】平面的な洗浄処理槽を3個、本考案実施例の上
部槽と下部槽を1個配置した実施例の断面図。
部槽と下部槽を1個配置した実施例の断面図。
【図10】ローラーコンベアーに載置した被洗浄物の送
り機構を示す断面図。
り機構を示す断面図。
【図11】上部上下動体の異なる実施例を示すもので、
上部載置台を出入間隔に配置し被洗浄物を載置した状態
の断面図。
上部載置台を出入間隔に配置し被洗浄物を載置した状態
の断面図。
【図12】上部上下動体の異なる実施例を示すもので、
上部載置台と下部載置台に被洗浄物を載置し、上部載置
台の被洗浄物を上部槽に収納し、下部載置台の被洗浄物
を出入間隔に配置した状態の断面図。
上部載置台と下部載置台に被洗浄物を載置し、上部載置
台の被洗浄物を上部槽に収納し、下部載置台の被洗浄物
を出入間隔に配置した状態の断面図。
【図13】上部上下動体の異なる実施例を示すもので、
リフトを伸長して上部載置台の被洗浄物を上部槽に、下
部載置台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
リフトを伸長して上部載置台の被洗浄物を上部槽に、下
部載置台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
【図14】上部上下動体の異なる実施例を示すもので、
上部載置台の被洗浄物を出入間隔に、下部載置台の被洗
浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
上部載置台の被洗浄物を出入間隔に、下部載置台の被洗
浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
【図15】上部上下動体の異なる実施例を示すもので、
上部載置台の被洗浄物を出入間隔から取り出し、下部載
置台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
上部載置台の被洗浄物を出入間隔から取り出し、下部載
置台の被洗浄物を下部槽に収納した状態の断面図。
【図16】上部上下動体の異なる実施例を示すもので、
図15の状態から上部載置台と下部載置を上昇し下部載
置台の被洗浄物を出入間隔に配置した状態の断面図。
図15の状態から上部載置台と下部載置を上昇し下部載
置台の被洗浄物を出入間隔に配置した状態の断面図。
【図17】従来公知例の断面図である。
10 下部槽 12 被洗浄物 13 上部開口 14 出入間隔 15 上部槽 18 上部上下動体 19 下部上下動体 22 被覆支持体 23 下部載置台 24 上部載置台 28 下部開口 35 リフト
Claims (10)
- 【請求項1】 被洗浄物が収納可能な下部槽と、この下
部槽の上部に臨ませて配置し被洗浄物が収納可能な上部
槽と、この上部槽と下部槽との間に形成する被洗浄物の
出入間隔と、被洗浄物を載置するための下部載置台を形
成し下部槽内への被洗浄物の出入を行う下部上下動体
と、被洗浄物を載置するための上部載置台を形成し上部
槽への被洗浄物の出入を行う上部上下動体とから成り、
上部槽と下部槽には被洗浄物を同時に収納し、洗浄関連
作業を同時に行う事が可能である事を特徴とする洗浄装
置。 - 【請求項2】 洗浄関連作業は、浸漬液洗浄である事を
特徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項3】 洗浄関連作業は、シャワー液洗浄である
事を特徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項4】 洗浄関連作業は、蒸気洗浄である事を特
徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項5】 洗浄関連作業は、被洗浄物の乾燥である
事を特徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項6】 上部上下動体は、シリンダーにより形成
した事を特徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項7】 上部上下動体は、リフトにより形成した
事を特徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項8】 下部上下動体は、シリンダーにより形成
した事を特徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項9】 上部載置台は、上部槽内に被洗浄物を収
納した状態に於いて上部槽の下部開口を密閉し得るもの
である事を特徴とする請求項1の洗浄装置。 - 【請求項10】 下部載置台は、下部上下動体とは被覆
支持体を介して接続し、この被覆支持体は、下部載置台
により下部槽内に被洗浄物を収納した状態に於いて、下
部槽の上部開口を密閉し得るものである事を特徴とする
請求項1の洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000720U JP3028138U (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996000720U JP3028138U (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3028138U true JP3028138U (ja) | 1996-08-30 |
Family
ID=43163217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996000720U Expired - Lifetime JP3028138U (ja) | 1996-02-19 | 1996-02-19 | 洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028138U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06107356A (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-19 | Fuji Syst Kiki Kk | カットシート分離供給装置 |
-
1996
- 1996-02-19 JP JP1996000720U patent/JP3028138U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06107356A (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-19 | Fuji Syst Kiki Kk | カットシート分離供給装置 |
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