JP3027979U

JP3027979U - アルミ屋根材用裏打材

Info

Publication number: JP3027979U
Application number: JP1996000613U
Authority: JP
Inventors: 操鈴木
Original assignee: 三ツ星貿易株式会社; 有限会社ルーフ中村
Priority date: 1996-02-15
Filing date: 1996-02-15
Publication date: 1996-08-20
Anticipated expiration: 2002-02-15

Abstract

(57)【要約】【課題】アルミ屋根材に使用する、軽量で耐久性に優
れ、かつ施工性に優れた裏打材を提供すること。【解決手段】本考案のアルミ屋根材用裏打材は、発泡
樹脂の成形品である。裏打材１０の屋根勾配方向５０の
下方側の板厚が、上方側の板厚に較べて厚くなる様に、
裏打材１０の上面１が下面２に対して傾斜している。裏
打材１０の勾配方向下方側に該当する端辺部４の下面側
には、アルミ屋根材のはぜ継手部、及び隣接して配置さ
れる裏打材の勾配方向上方側に該当する端辺部３を収容
する第一の切欠部７を有する。裏打材１０の勾配方向上
方側に該当する端辺３と勾配方向５０に平行な端辺５と
が交わる角部の一方に、アルミ屋根材を下地に固定する
部材を配置する第二の切欠部８を有する。裏打材の上面
１には、プレス成形によってアルミ屋根材の断面に形成
された溝を収める溝部９を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、金属屋根用の裏打材に係り、特に、小型サイズにモジュール化され、プレス成形によって表面に所定のパターンが形成されたアルミ屋根材に使用される裏打材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

金属屋根材としては長尺の折板状の亜鉛鋼板などが一般的であるが、近年、施工の容易さあるいは葺き上がりの美観などの要求に対応するため、アルミ合金あるいはステンレスなどの薄板を小型の所定形状のモジュールに加工して、これに裏打材として発泡樹脂等を組み合わせた金属屋根成形品が開発されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、プレス成形によって表面に所定のパターンが形成されたアルミ屋根材に使用する、軽量で耐久性に優れ、かつ施工性に優れた裏打材を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のアルミ屋根材用裏打材は、矩形の平面形状を有するアルミ屋根材を裏面から支持する発泡樹脂製の裏打材であって、裏打材の屋根勾配方向の下方側の板厚が、前記方向の上方側の板厚に較べた厚くなる様に、裏打材の上面が下面に対して傾斜し、裏打材の前記方向の下方側に該当する端辺部の下面側に、アルミ屋根材の前記方向を横切るはぜ継手部、及び隣接して配置される裏打材の前記方向の上方側に該当する端辺部を収容する第一の切欠部を有し、裏打材の前記方向の上方側に該当する端辺と前記方向に平行な端辺とが交わる角部の一方に、アルミ屋根材を下地に固定する部材を配置する第二の切欠部を有し、裏打材の上面には、プレス成形によってアルミ屋根材の断面に形成された溝を収容する溝部を有すること、を特徴としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態の一例を、図１から図６を用いて説明する。図１及び図２は、本考案に基づくアルミ屋根材用裏打材の上面図及び下面図であり、図３は、図１のＡＡ' 部の断面図、図４は、図１のＢＢ' 部の断面図である。また、図１中の矢印５０の方向は、屋根の勾配方向の下方側を表す。

【０００６】この裏打材は発泡樹脂製の成形品であり、図１の上面図に示す様に、概略、矩形の平面形状を有し、この例では、幅５９５ｍｍ、奥行２９６ｍｍである。図４の断面図に示す様に、この裏打材１０の、勾配方向５０に平行な断面はクサビ状の形状であり、勾配方向５０の上方側（Ｂ側）から下方側（Ｂ' 側）に行くに従って、板厚が次第に増加する様に、その上面１が下面２に対して傾斜している。

【０００７】この裏打材１０は、勾配方向５０の下方側に該当する端辺部４の下面側に、（第一の）切欠部７を有している。図５の組立図（部分）に示す様に、この切欠部７は、アルミ屋根材３０の勾配方向５０に直交する方向のはぜ継手部３１、及び隣接して配置される裏打材２０の勾配方向５０の上方側に該当する端辺部３を、その中に収容する空間部を形成している。

【０００８】また、図１の上面図に示す様に、この裏打材は、勾配方向５０の上方側に該当する端辺３と勾配方向５０に平行な端辺５とが交わる角部の一方に、（第二の）切欠部８を有している。この切欠部８の部分に、固定部材（図示せず）が配置され、この固定部材を介して、アルミ屋根材が下地に固定される。

【０００９】更に、図３の断面図に示す様に、この裏打材の上面１には、溝部９が設けられており、図６の組立図（部分）に示す様に、この溝部９に、プレス成形によってアルミ屋根材３０の断面に形成されている溝３３が収容される。

【００１０】このアルミ屋根材用裏打材１０は、図５の組立図（部分）に示す様に、アルミ屋根材３０と下地材４０との間の空隙部を埋めて、アルミ屋根材３０の上部に作用する荷重を下地材に伝達して、アルミ屋根材の変形を防止する。更に、断熱、吸音などの効果も奏する。

【００１１】

【考案の効果】

アルミ屋根材用裏打材を上記の様な形状で構成した結果、プレス成形によって形成された断面溝を備えるアルミ屋根材の裏面を、勾配方向を横切る方向のはぜ継手部の裏側を含む広い範囲において、確実に支持することが可能であり、アルミ屋根材の上面の許容耐荷重を増加する。この結果、プレス成形によって表面に各種のパターンが形成されたアルミ屋根材の施工を容易にする。また、素材として発泡樹脂を使用しているので、軽量で耐久性に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に基づくアルミ屋根材用裏打材の上面
図。

【図２】本考案に基づくアルミ屋根材用裏打材の下面
図。

【図３】図１のＡＡ' 部の断面図。

【図４】図１のＢＢ' 部の断面図。

【図５】アルミ屋根材及び裏打材の組立図（部分）。

【図６】アルミ屋根材及び裏打材の組立図（部分）。

【符号の説明】

１０・・・裏打材、２０・・・裏打材、３０・・・アルミ屋根材、４０・・・下地材、５０・・・屋根の勾配方向、１・・・（裏打材の）上面、２・・・下面、３・・・屋根の勾配方向の上方側の端辺、４・・・屋根の勾配方向の下方側の端辺、５・・・屋根の勾配方向に平行な端辺、７・・・（第一の）切欠部、８・・・（第二の）切欠部、９・・・溝部、３１・・・はぜ継手部、３３・・・溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】矩形の平面形状を有するアルミ屋根材を
裏面から支持する発泡樹脂製の裏打材であって、裏打材の屋根勾配方向の下方側の板厚が、前記方向の上
方側の板厚に較べた厚くなる様に、裏打材の上面が下面
に対して傾斜し、裏打材の前記方向の下方側に該当する端辺部の下面側
に、アルミ屋根材の前記方向を横切るはぜ継手部、及び
隣接して配置される裏打材の前記方向の上方側に該当す
る端辺部を収容する第一の切欠部を有し、裏打材の前記方向の上方側に該当する端辺と前記方向に
平行な端辺とが交わる角部の一方に、アルミ屋根材を下
地に固定する部材を配置する第二の切欠部を有し、裏打材の上面には、プレス成形によってアルミ屋根材の
断面に形成された溝を収容する溝部を有すること、を特徴とするアルミ屋根材用裏打材。