JP3027853U - シリンダ停止装賀のブレーキ解除機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歪み応力型シリンダ停止装置の解除機構を、
コンパクトで動作が確実で組立が容易な構成にした。 【構成】 一対のローラを、一つの支持ケースに配設
し、この支持ケースを一つのコイルばねにて支持し、か
つ、一対のローラが円筒形ブレーキ部材のスリット開口
部とピストンテーパ拡開部に均等に圧接回転し、かつ移
動可能するように、支持ケースに案内機構を設けた構
成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、前記歪み応力型シリンダ停止装置の解除機構に係わり、特に、コン パクトで動作が確実で組立が容易な機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

前記、請求項に記した歪み応力型シリンダ停止装置のブレーキ解除機構に於い て、一対のローラは複数のコイルばねにて、回転かつ移動可能に支持されている 。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

複数のコイルばねで、一対のローラが支えられているため各々のローラが互い に関係なく動作し、ブレーキ解除が正常に行われないという問題があり、構成部 品数が多く組立も難しいという問題もあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

一対のローラを、一つの支持ケースに配設し、この支持ケースを一つのコイル ばねにて支持し、かつ、一対のローラが円筒形ブレーキ部材のスリット開口部と ピストンテーパ拡開部に均等に圧接回転し、かつ移動可能するように、該支持ケ ースに案内機構を設けた構成。

【０００７】

【発明の作用、効果】

上記のように構成した、請求項に係わる考案においては、ブレーキのロックを 解除するためにピストンのテーパ拡開部が、一対のローラ間に押し込まれると、 一対のローラは、支持ケースが一個のコイルばねに支持され、かつ、案内機構に より案内されるため、互いに関係なく動作することがなく、円筒形ブレーキ部材 のスリット開口部の両内側とピストンテーパ拡開部に一対のローラを均等圧接さ せるためブレーキの解除は常に正常に行われる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面により説明する。 図１〜図４は本考案の実施例に係わるシリンダ停止装置の解除機構を概略的に示 したものである。シリンダ停止装置Ｂは、図１に示すように直線シリンダＣのピ ストンロッド５に外挿されて、直線シリンダＣに、組み付けられている。

【０００９】 シリンダ停止装置Ｂは、ピストンロッド５の外径よりも、わずかに小さい内径 を有する円筒形ブレーキ部材２を、ピストンロッド５に外挿した構造で、ケーシ ング６内に、円筒形ブレーキ部材２，ピストン４，一対のローラ１，支持ケース ３，コイルばね３ａ、コイルばね４ｃ、を内蔵したものである。

【００１０】 次に、上記のように構成したシリンダ停止装置の解除機構の動作について説明 する。ピストンロッド５の外径よりもわずかに小さい内径を有する、円筒形ブレ ーキ部材２を拡開してシリンダＣに組み付けられたシリンダ停止装置Ｂの，エア ー供給ポート６ａから、ブレーキ解除のための加圧エアーを加えると、ピストン ４のテーパ部４ｂが、一対のローラ１の間に押し込まれ、この一対のローラ１は 、ローラ受け２ａを介して、円筒形ブレーキ部材２のツバ２ｂを押し拡げること により、ブレーキを解除する。 ここで、一対のローラ１の両端は、支持ケース３の案内穴３ｂに内挿されてお り、この案内穴３ｂは、円筒形ブレーキ部材２のツバ２ｂが拡開する方向に長穴 になっている。また、支持ケース３の内周部３ｃは、円筒形ブレーキ部材２のツ バ２ｂの外周部２ｃを、案内として設置されている。そのため、コイルばね３ａ の圧縮力は、支持ケース３を介して一対のローラ１を、ピストン４のテーパ部４ ｂと、円筒形ブレーキ部材２のローラ受け２ａとの間に常時、確実に押しつ、か つ、一対のローラ１は、ピストン４の移動と共に回動し円筒形ブレーキ部材２の ツバ２ｂを拡開しブレーキのロックを解除する。

【００１１】 以上に説明したように、本実施例に係わるシリンダ停止装置の解除機構は、一 対のローラが支持ケースに保持され、かつ、この支持ケースに加えられるコイル ばねの力によって一対のローラがピストンのテーパ部と、円筒形ブレーキ部材の ツバの間に押し当てられるため、ピストンの移動時に、滑ることなく正確に回動 するため、解除動作が、確実に行われる。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係わるシリンダ停止装置断
面図である。

【図２】本シリンダ停止装置のＩ−Ｉ断面図である。

【図３】本考案に係わるシリンダ停止装置の解除機構部
分をＩＩ−ＩＩ断面から見た図ある。

【図４】図３のＩＩＩ−ＩＩＩ線方向の断面図である。

【符号の説明】

１；ローラ、 ２；円筒形ブレーキ部材、 ３；支持ケ
ース、 ４；ピストン、５；ピストンロッド、 ６；ケ
ーシング、 Ｂ；シリンダ停止装置、 Ｃ；直線シリン
ダ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項】 シリンダのピストンロッドの外径よりわず
   かに小さい内径を有し、該ピストンロッドの軸方向に一
   本のスリットを有する厚肉の円筒形ブレーキ部材が該ピ
   ストンロッドに外挿された状態でケーシング内に配設さ
   れ、該円筒形ブレーキ部材の該スリット開口部の両内側
   に一対のローラが軸方向に対向して設けられ、ケーシン
   グ内に配設されたテーパ状拡開部を有するピストンが、
   の一対の該ローラ間に該テーパ状拡開部を押し込んでロ
   ックを解除するように構成した歪み応力型シリンダ停止
   装置に於いて、該ローラを一個の支持ケースに配設して
   回転かつ移動可能にし該支持ケースを一個のコイルばね
   にて支持したブレーキ解除機構。