JP3027480B2 - クロム皮革を製造する方法 - Google Patents

クロム皮革を製造する方法

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JP3027480B2 JP4272500A JP27250092A JP3027480B2 JP 3027480 B2 JP3027480 B2 JP 3027480B2 JP 4272500 A JP4272500 A JP 4272500A JP 27250092 A JP27250092 A JP 27250092A JP 3027480 B2 JP3027480 B2 JP 3027480B2
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    • C14C3/04Mineral tanning
    • C14C3/06Mineral tanning using chromium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C14SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
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  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された鞣し方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】実際に行われているクロム鞣し皮革の製
造においては、裸皮(pelt)材料を、浸酸(pickling)
の後商業的に入手可能なクロム(III)塩により鞣
す。機械的脱水及び裂いた(splitting)の後、場合によ
り、得られるウエットブルー(wet-blue)を削ること(s
having)により所望の厚さとする。
【0003】この場合に、大量のクロム含有削り屑が得
られ、これは今日では廃棄するとエコロジーの問題を引
き起こす。同じことが対応するトリミング廃物にも当て
はまる。
【0004】この問題を克服するために、米国特許明細
書第4,060,384号において、クロムなしで裸皮
材料を予備鞣しし、それにより皮(hides)の収縮温度を
77−85℃に上昇させることが提唱された。適当に予
備鞣しした皮材料を、次いで裂き(split)(裂かれてい
ない裸皮の場合には)そして削り、クロムを含まず且つ
廃棄の容易な削り屑が得られる。このように機械的に予
備処理され皮材料を、次いで通常の方法でクロム鞣しす
る。この方法は、実際にはウエットホワイト法(wet-whi
te process)と呼ばれる。
【0005】更に、米国特許明細書第4,060,38
4号にクレームされた予備鞣しのために、例えば、下記
の鞣し物質が提唱された。
【0006】アルミニウム化合物[例えば、レザー・マ
ヌファクチュラー(Leather Manufacturer) 105
(1987) 12、9−16、レーデル−ウント・ホ
イテマルクト(Leder- und H utemarkt)(1985)
19、28−35、JALCA79(1984)
6];アルミニウム化合物/チタン化合物(例えば、E
P−A 0,291,165、ドイツ公開公報第3,9
03,499号;場合により樹脂/代替ナメシ剤と組み
合わせた、グルタルアルデヒド又はグルタルアルデヒド
誘導体(例えば、ドイツ公開公報第3,935,879
号、JALCA 78 (1983) 174、エルア
イアールアイ・リサーチ・バレチン(LIRI Research Bul
letin)、第894号(1985)、JALCA 74
(1979)9、288−300);ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)−スルホンをベースとする代替鞣し剤
[例えば、EP−A 428,481、レビュ・テクニ
ク・ドウ・インドストリエ・ドウ・キュイール(Revue.T
ech.Ind.Cuir) 77 (1985) 5、161−1
65];オキサゾリジン類[例えば、レザー(Leather)
188 (1986) 4531 41−43]。
【0007】上記物質を使用して製造されたクロム皮革
は、感触[例えば、ダス・レーデル(Das Leder) 37
(1986) 12、221−224]、充実さ(full
ness)、柔軟さ(softness)及び染色性に関して従来のク
ロム鞣しされそして削られた皮革とは皮革特性が顕著に
異なる。実験が示すように、特性パターンのこのような
重大な逸脱は、皮革製造業者及び/又は皮革加工業者に
より許容されない。
【0008】更なる加工においてこのような欠点を回避
するために、アルミニウム予備処理の場合に、クロム鞣
しの前に削った後洗浄することによりアルミニウム塩を
大幅に除去することが提唱された[ダス・レーダー
(1987)参照]。しかしながら、この追加の処
理工程は、アルミニウム塩による排出液の汚染を招き、
アルミニウム塩は毒物学的観点から異議のないものでは
ない。
【0009】驚くべきことに、鞣し作用を持たない特定
の縮合生成物による予備処理を行って、何らの問題もな
く、機械的に脱水しそして削るか又は裂きそして削るこ
とができる基材を得ることができることが今回見いださ
れた。このようにして予備処理された皮材料は、適当な
保存の後、実用的条件下に無限の貯蔵安定性を有する。
クロム鞣しの後にそれからその後に得られる皮革は、従
来のクロム鞣ししそして削られた皮革と、その使用特性
が異ならない。
【0010】かくして、本発明は、従来の方法で脱灰し
(delime)、酵解し(bate)そして浸酸した(pickled)皮材
料を、鞣し作用を持たない縮合生成物により水性液中で
予備処理し、そして機械的脱水の後、削るか又は(裂かれ
ていない裸皮材料の場合には)裂きそして削り、次いで
商業的に入手可能なクロム(III)塩でクロム鞣しし
そして通常の方法で後処理することを特徴とする、クロ
ム皮革を製造する方法に関する。通常の後処理は、一般
に、中和、再鞣し、染色及び加脂(fat-liquoring)を含
む。
【0011】本発明に従って使用される予備処理剤は、
何らのフェノール性ヒドロキシル基を含まない芳香族ス
ルホン酸、例えば、ナフタレンスルホン酸のようなC6
−C24−芳香族化合物のスルホン酸又は例えばジトリル
エーテルのスルホン酸のようなジアリールエーテルのス
ルホン酸、好ましくは、β−ナフタレンスルホン酸とホ
ルムアルデヒドとの縮合生成物である。縮合に好ましい
芳香族スルホン酸は、1分子当たり0.8−3個、好ま
しくは1−2個のスルホン酸基を含む。
【0012】本発明に従って使用されるべき縮合生成物
の製造は、例としてβ−ナフタレンスルホン酸/ホルム
アルデヒドを取り上げて下記に説明する。
【0013】ナフタレン1モル当たり1.1−1.8、
好ましくは1.4−1.5モルの100%濃度の硫酸を
使用することができる。スルホン化は、一般に、120
℃−160℃、好ましくは140℃−150℃の温度で
行う。スルホン化は通常1−3時間以内で完了する。
0.4−0.8モル、好ましくは0.55−0.65モ
ルのホルムアルデヒドを加える(大抵の場合にその水性
溶液の形態で)。縮合は、95−120℃、好ましくは
110−120℃の温度で行うことができる。それは、
一般に2−5時間以内に完了する。最後に、生成物を、
アルカリ金属水酸化物によりpH値5−8、好ましくは
6−6.5に中和するか、又はアンモニアによりpH値
2−5、好ましくは3−3.5に中和する。好ましい態
様では、これらの生成物は、縮合生成物に対して1−8
重量%、好ましくは3−4重量%のC4−C8−ジカルボ
ン酸(例えば、グルタル酸)により20−60の酸価に
調節する。
【0014】本発明に従って使用される縮合生成物は、
例えば、多官能性アルデヒド及びイソシアネートにより
達成されるような共有結合コラーゲン架橋の意味で、又
はフェノール含有代替/植物鞣し剤との水素結合による
コラーゲン架橋の意味で、又は鉱物鞣し剤の錯体の形成
によるコラーゲン架橋の意味では、縮合生成物自身の鞣
し作用を持たない[ビブリオテク・デス・レーダーズ(B
ibliotek des Leders)[Leather Library]、第3巻、
65頁、ウムシャオフェルラーク、フランクフルト・マ
イン、第1版1985]。
【0015】本発明に従って使用される縮合生成物によ
る処理によって、65℃以下の収縮温度が達成される。
しかしながら、同時に、それらは、もみ機(samming mac
hine)で皮材料の非常に強い脱水を行いそして焼け(scor
ching)現象なしに、問題のない機械的削りを可能とす
る。
【0016】この場合に、このように予備処理された皮
材料の削られた厚さは、クロム鞣しした仕上げた皮革の
厚さと同じでありそして追加の削りを不要とするという
ことが特に有利であることが分かる。
【0017】更に生じる利点は、このウエットホワイト
法の時間シーケンスは、慣用のクロム皮革製造の製造リ
ズムに大体対応するということである。
【0018】本発明に従う方法では、慣用の水ヅケ(soa
king)及び石灰ヅケ(liming)操作により得られた裸皮材
料を、慣用の方法で、脱灰し、酵解しそして有機及び/
又は無機酸でpH値2−6、好ましくは、2.5−4.
5に調節する(浸酸する)。
【0019】次いで予備処理を、固形分に関して3−1
5重量%、好ましくは4−8重量%(裸皮重量に対し
て)の上記縮合生成物で行う。
【0020】機械的脱水の後、このようにして予備処理
された皮は、完全に削るか又は裂かれていない裸皮の場
合には裂きそして削ることができる。
【0021】次いで皮を、商業的に入手可能なクロム
(III)塩によりクロム鞣ししそして慣用の方法で仕
上げる。
【0022】本発明に従う方法により得られた仕上げた
皮革は、慣用の方法で製造したクロム皮革と比較して特
性パターンにおいて差を示さない。該皮革は鮮やかに染
色することができ、それ故、加工して家具皮革、靴甲皮
革及び衣料皮革とするための高級アニリン皮革を製造す
るのに特に好適である。
【0023】本発明に従う方法により得られた削り屑
は、クロムを含まずそして様々な廃棄の可能性を許容す
る。
【0024】本発明に従って使用される縮合生成物は、
噴霧乾燥した形態で又は水性溶液として使用することが
できる。
【0025】本発明に従って使用される縮合生成物は、
他の鞣し剤と組み合わせて使用することもできる。下記
のものを例として挙げることができる。
【0026】無機アルミニウム化合物及び/又はチタン
化合物、アルデヒド、オキサゾリジン類、フェノール性
基を含む化合物及びこれらの物質の混合物。
【0027】下記する実施例における百分率データは、
特記しない限り、重量によるものとする。
【0028】下記する実施例で述べた希釈比は、重量部
によるものとし、大きいほうの数は常に水の部を示す。
【0029】希釈されるべき酸の濃度は、実用的方法に
対応しており:85%濃度のギ酸、96%濃度の硫酸、
などである。
【0030】
【実施例】
本発明に従って使用されるべき縮合生成物の製造 1モルのナフタレンを100%濃度の硫酸1.43ml
により145℃で3時間スルホン化する。スルホン化混
合物を僅かに冷却せしめ、そして、30%濃度の水性溶
液の形態で使用される0.64モルのホルムアルデヒド
と115−117℃で3時間縮合させる。次いで反応混
合物を80℃に冷却させ、次いで水性アンモニアを3.
5のpH値まで加える。縮合生成物の得られるアンモニ
ウム塩に対して4%のグルタル酸をこの溶液に加え、か
くして35の酸価が得られる。生成物を好ましくは噴霧
乾燥するが、それは40−60%濃度の水性溶液として
使用することもできる。
【0031】実施例1 家具皮革の製造 a)ウエットホワイト法 家具皮革を製造するために、通常の方法で石灰ヅケされ
た800kgの雌牛の皮の裸皮(cow-hide pelts)(2m
mに裂かれたもの)を、最初に、水100%(裸皮重量
に対する%、以下のすべての百分率データも同様であ
る)の入った鞣し容器中で35℃で15分間洗浄する。
液を排出し、次いで、液を使用しないで1.3%の塩化
アンモニウム及び0.4%のクエン酸により45分間脱
灰を行い、35℃の水85%を加え、商業的に入手可能
な酵解剤0.2%(1500トリプシン単位を有する)
による酵解を、120分間(液のpH値7.7)行う。
裸皮の断面は、もはやフェノールフタレインによる何ら
の赤色の着色も与えない。この後25℃の水100%で
洗浄し、約50%の残留液を排出する。食塩8%の添加
の5分後に、ギ酸0.4%(水で1:10に希釈した)
を加え、更に10分の後、硫酸0.6%(水で1:10
に希釈)を加え、そして浸酸を180分間行う(浸酸p
H値3.4)。
【0032】本発明に従って使用されるべき縮合生成物
5%を、次いで浸酸液に加える。1時間の後、商業的に
入手可能な合成脂肪1%を加えそしてタンプリングを1
0時間続ける。最終pH値は3.4でありそして最終温
度は31℃である。
【0033】残留液を排出した後、ウエットホワイトを
取り出し、揉み、そして場合により24時間一時的貯蔵
の後、1.0mmの厚さに削る。これにより、使用した
裸皮100kg当たりクロムを含まない削り屑約30k
gが得られる。
【0034】削られたウエットホワイト300kgを、
商業的に入手可能な合成脂肪1%を有する水250%
(削られた重量に対する%、以下のすべての百分率も同
様である)中で処理しそして15分間タンブリングす
る。次いでギ酸0.5%(水で1:10希釈する)を加
え、続いて45分後、酸化クロム(III)15%及び
塩基度40%を有する弱く有機マスクした(organic-mas
ked)硫酸クロム(III)溶液11.5%を加え、更に
15分の後、脂肪(上記)3%を加える。60分の運転
時間の後炭酸水素ナトリウム0.9%を30分間隔で分
割して加え、運転を120分続ける(pH3.4)。液
を38℃に加熱し、そして商業的に入手可能なクロム−
シンタン錯体(酸化クロム(III)12%を有する商
業的に入手可能クロム含有合成再鞣し剤)を加え、天然
脂肪及び合成脂肪の脂肪混合物6%を15分の運転時間
の後加え、鞣しを8時間で完了する。残留液は、1.8
g/lの酸化クロム(III)含有率、3.3の最終p
H値及び35℃の最終温度を有する。通常の方法で、次
いで皮革をpH6.5に中和し、加脂しそして中間染色
を経由して仕上げる。
【0035】b)通常実施されているクロム鞣しに従う
方法 脱灰され、酵解されそして実施例1a)で浸酸された裸
皮(2mmの厚さに削られた)を、商業的に入手可能な
合成脂肪2.3%(裸皮重量に対する%、以下のすべて
の百分率データは同様である)を有する浸酸液中で処理
し、15分の後、酸化クロム(III)15%及び塩基
度40%(ショルレマーに従って)を有する商業的に入
手可能な有機マスクした硫酸クロム(III)溶液を加
える。90分の運転時間の後、酸化マグネシウム0.3
5%を加えそしてタンブリングを10時間続ける。最終
pH値は3.8でありそして最終温度は38℃である。
残留液の酸化クロム(III)含有率は5.9g/lで
ある。
【0036】得られるウエットブルー(水を含まないウ
エットブルーに対して、酸化クロム(III)約3.8
%を有する)を揉みそして1.0mmの厚さに削る。削
られたウエットブルーは、削った後の実施例1a)でク
ロム鞣しされたウエットホワイトと同じ酸化クロム(I
II)含有率を有する。使用した裸皮100kg当た
り、これは、水を含まないクロム削り屑に対して酸化ク
ロム(III)約3.8%を有するクロム削り屑約28
kgを与える。通常の方法で、次いでこの皮革をpH
6.5に中和し、加脂しそして中間乾燥を経由して仕上
げる。
【0037】下記の表は、2つの方法のクロム放出を比
較する。
【0038】
【表1】
【0039】実施例2 家具皮革の製造 家具皮革を製造するために、実施例1a)で製造したウ
エットホワイト皮革を揉みそして削る。削られたウエッ
トホワイト100kgを、商業的に入手可能な合成脂肪
1.5%を有する水250%(削られた重量に対する
%、以下のすべての百分率データについて同様である)
中で処理しそして15分間タンブリングする。ギ酸(水
で1:10に希釈した)0.4%及び45分後に酸化ク
ロム(III)26%及び塩基度33%(ショルレマー
に従って)を有する商業的に入手可能なクロム鞣し剤7
%を加える。更に15分の運転時間の後、脂肪(上記参
照)3%を加える。60分後、酸化クロム(III)1
1%を有する商業的に入手可能な自己塩基化性(self-ba
sifying)クロム−シンタン錯体3%を加え、そして運転
を150分間(pH=3.7)を続ける。液を38℃に
加熱し、酸化クロム(III)12%を有する商業的に
入手可能なクロム−シンタン錯体3%及び15分間の運
転の後天然及び合成脂肪の脂肪混合物6%を加え、鞣し
を8時間で完了する。残留液は、0.9g/lの酸化ク
ロム(III)含有率、3.6の最終pH及び36℃の
最終温度を有する。
【0040】通常の方法で、次いで皮革をpH6.5に
中和しそして中間乾燥を経て仕上げる。
【0041】実施例3 家具皮革の製造 家具皮革を製造するために、実施例1a)で石灰ヅケさ
れ、脱灰されそして酵解された裸皮を、ギ酸0.5%
(水で1:10に希釈した)及び硫酸(水で1:10に
希釈した)0.3%を有する食塩8%の添加の後、50
%液中で処理しそして120分間浸酸する(浸酸pH値
3.7)。
【0042】本発明に従って使用されるべき縮合生成物
の水性溶液(50%濃度)10%を、次いで浸酸液に加
える。1時間の後、商業的に入手可能な合成脂肪1.5
%を加え、そしてタンブリングを10時間続ける。最終
pH値は3.7でありそして最終温度は32℃である。
残留液はクロムを含まない。ウエットホワイトを、更に
実施例1a)と同様にして加工する。
【0043】実施例4 裂かれていない裸皮からの家具皮革の製造 家具皮革を製造するために、通常の方法で石灰ヅケされ
た雌牛の皮の裸皮100kgを、裂かれていない状態
で、最初に38℃の水150%(裸皮重量に対する%、
以下のすべての百分率データも同様)で15分間2回洗
浄する。液を排出し、次いで脱灰を、硫酸アンモニウム
2.5%、亜硫酸水素ナトリウム0.3%及びギ酸(水
で1:10に希釈した)0.4%により液なしで60分
間行い、35℃の水40%を加え、商業的に入手可能な
酵解剤(1500トリプシン単位を有する)0.5%に
より50分間酵解を行う(液のpH値7.5)。裸皮の
断面は、フェノールフタレインによるいかなる赤色着色
も与えない。
【0044】続いて20℃の水150%で洗浄し、そし
て液を約30%の残留液を除いて排出する。食塩6%の
添加の5分後、ギ酸(水で1:10に希釈した)0.5
%を添加し、更に10分の後硫酸(水で1:10に希釈
した)0.7%を加えそして浸酸を180分間行う(浸
酸pH値3.1)。
【0045】次いで本発明に従って使用されるべき縮合
生成物8%を浸酸液に加え、そしてタンブリングを10
時間続ける。最終pH値は3.1でありそして最終温度
は32℃である。
【0046】残留液を排出した後、ウエットホワイトを
取り出し、揉みそして2mmの厚さに裂く。これにより
裸皮1kg当たりクロムを含まない裸皮削り屑約400
gが得られる。
【0047】24時間の後、ウエットホワイトを1mm
の厚さに削りそして更に実施例1a)に記載の如く加工
する。しかしながら、クロム鞣しにおけるpH値は炭酸
水素ナトリウム0.1%(039%の代わりに)を加え
ることにより約3.5に上昇するということに注意する
ことが必要である。
【0048】実施例5 実施例4に記載の如くして予備処理された雌牛の皮の裸
皮100kgを、ギ酸(水で1:10に希釈した)0.
5%で浸酸する(浸酸pH値3.2)。予備処理は、本
発明に従って使用されるべき縮合生成物の水性溶液(5
0%濃度)17%で行う。実施例4の場合と同じく、ウ
エットホワイトを次いで揉み、裂きそして削り、更に実
施例2に記載の如くして加工する。
【0049】実施例6 靴甲皮革の製造 靴甲皮革を製造するために、通常の方法で石灰ヅケされ
た(約3.5mmに裂いた)雌牛の皮の裸皮1000k
gを、最初に、38℃の水150%(裸皮重量に対する
%、以下のすべての百分率データについても同様であ
る)を有する鞣し容器中で10分間洗浄する。液を排出
し、次いで硫酸アンモニウム2%、亜硫酸水素ナトリウ
ム0.2%及びギ酸(水で1:10に希釈した)0.2
%を有する35℃の水30%で脱灰を30分間行い、そ
して商業的に入手可能な酵解剤0.5%(1500トリ
プシン単位を有する)で30分間酵解を行う(液のpH
値8.3)。裸皮の断面は、もはやフェノールフタレイ
ンによるなんらの赤色の着色も与えない。続いて20℃
の水150%で2回洗浄しそして液を約20%の残留液
を除いて排出する。食塩5%の添加の5分の後、ギ酸
(水で1:10に希釈した)0.5%を、及び更に10
分の後、硫酸(水で1:10に希釈した)0.7%を加
えそして浸酸を60分間行う(浸酸pH値3.1)。
【0050】次いで、本発明に従って使用されるべき縮
合生成物6%及び亜硫酸水素ナトリウム(H2Sを除去
するための)0.1%を浸酸液に加える。1時間の後、
商業的に入手可能な天然脂肪(魚油製品)1%を加えそ
してタンブリングを12時間続ける。
【0051】最終pH値は3.2であり、最終温度は3
1℃である。残留液を排出した後、ウエットホワイトを
取り出し、揉み、そして場合により24時間の一時的貯
蔵の後、1.8mmの厚さに削る。これにより、使用す
る裸皮100kg当たりクロムを含まない削り屑約36
kgが得られる。
【0052】削られたウエットホワイト100kgを、
酸化クロム(III)15%及び塩基度40%(ショル
レマーに従って)(pH=3.1)を有する商業的に入
手可能な弱く有機マスクされた硫酸クロム溶液12%を
有する35℃の水150%(削られた重量に対する%で
ある、以下のすべての百分率データと同様に)中で処理
する。2時間の後、酸化クロム(III)11%を有す
る商業的に入手可能な自己塩基化性クロム−シンタン錯
体3%を加え、続いて2時間後に(pH=3.6)39
℃に加熱する。
【0053】12時間の運転時間の後、液を排出し、5
0℃の水100%を加え、そして酸化クロム(III)
26%及び33%塩基度(ショルレマーに従って)及び
上記クロム−シンタン錯体2%を有する商業的に入手可
能なクロム鞣し剤1.5%により60分間再クロム処理
を行う(pH=4.1)。この後商業的に入手可能な中
和鞣し剤1.5%及び炭酸水素ナトリウム0.5%によ
りpH4.7に中和し、液を45分後に排出する。中和
したクロム皮革を慣用の方法で(代替鞣し剤、樹脂鞣し
剤又は重合体鞣し剤及び植物鞣し剤との組み合わせによ
り)再鞣しし、染色しそして加脂する。
【0054】実施例7 靴甲皮革の製造 靴甲皮革を製造するために、実施例6に記載の如くして
石灰ヅケされ、脱灰されそして酵解された雌牛の皮の裸
皮(約3.5mmに裂かれた)を、ギ酸(水で1:10
に希釈した)0.5%及び硫酸(水で1:10に希釈し
た)0.7%を有する食塩5%の添加の後残留液20%
(裸皮重量に対する%、以下のすべての百分率データも
同様である)中で60分間浸酸する(浸酸pH値3.
1)。
【0055】次いで本発明に従って使用されるべき縮合
生成物の水性溶液(50%濃度)11%及び亜硫酸水素
ナトリウム0.1%を浸酸液に加える。実施例6の場合
と同じく、この後加脂、更にタンブリング、取り出し、
揉み及び削りを行う。
【0056】削られたウエットホワイト50kgを、酸
化クロム(III)26%及び塩基度33%(ショルレ
マーに従って)を有する商業的に入手可能なクロム鞣し
剤7%を有する35℃の水150%(削られた重量に対
する%である、以下のすべての百分率データと同様に)
中で処理する(pH=3.0)。2時間の後、酸化クロ
ム(III)15%を有する商業的に入手可能なクロム
−シンタン錯体30%を加え、そしてこの系を炭酸水素
ナトリウム0.8%によりpH3.6に塩基化する。続
いて2時間後に39℃に加熱する。皮革の更なる加工及
び仕上げを実施例6の場合と同じくして行う。
【0057】実施例8 家具皮革の製造 家具皮革を製造するために、実施例1に従って脱灰され
た800kgの雌牛の皮の裸皮(2.1mmに裂かれた
もの)を、食塩7.5%の添加及び5分後のギ酸(水で
1:10に希釈した)0.4%の添加及び更に10分後
の硫酸0.5%の添加の後残留液50%(裸皮重量に対
する%、以下のすべての百分率データも同様である)中
で鞣しドラムにおいて、合計180分間浸酸する(浸酸
pH値=3.5)。
【0058】本発明に従って使用されるべき縮合生成物
4%を浸酸液に加える。30分の後、ビス−(4−ヒド
ロキシフェニル)スルホンをベースとする商業的に入手
可能な合成代替鞣し剤0.5%を加える。更に60分の
後、商業的に入手可能な合成脂肪1.5%を加えそして
タンブリングを12時間続ける。
【0059】最終pH値は3.5でありそして最終温度
は33℃である。
【0060】残留液を排出した後ウエットホワイトを取
り出し、揉みそして実施例1の場合と同様に削り、クロ
ム鞣ししそして仕上げる。
【0061】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0062】1.慣用の方法で脱灰され、酵解されそし
て浸酸された皮材料を、鞣し作用を有していない縮合生
成物で予備処理しそして機械的脱水の後削るか又は(裂
かれていない裸皮材料の場合には)裂きそして削り、次
いで商業的に入手可能なクロム(III)塩でクロム鞣
ししそして通常の方法で後処理することを特徴とする、
クロム皮革を製造する方法。
【0063】2.スルホン化芳香族化合物とホルムアル
デヒドとの反応生成物を、鞣し作用を有していない縮合
生成物として使用することを特徴とする、上記1に記載
の方法。
【0064】3.ナフタレン又はジアリールエーテルの
スルホン化生成物を、スルホン化芳香族生成物として使
用することを特徴とする、上記2に記載の方法。
【0065】4.石灰ヅケの後に裂かれた裸皮材料を使
用することを特徴とする、上記1に記載の方法。
【0066】5.裂かれた裸皮材料を、裸皮材料に対し
て固形分に関して3−15重量%の縮合生成物で予備処
理することを特徴とする、上記1に記載の方法。
【0067】6.縮合生成物を鞣し物質と組み合わせて
使用することを特徴とする、上記1に記載の方法。
【0068】7.アルミニウム化合物及び/又はチタン
化合物、アルデヒド、オキサゾリジン類又はフェノール
基を含む化合物を、場合によりお互いに組み合わせて、
鞣し物質として使用することを特徴とする、上記6に記
載の方法。
フロントページの続き (72)発明者 フランツ・シヤデ ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシユ グラートバツハ2・シユタインクニツペ ン3 (72)発明者 ヨアヒム・コホタ ドイツ連邦共和国デー5300ボン1・ラン ツベルガーシユトラーセ69 (72)発明者 ヘルベルト・ブルクハルト ドイツ連邦共和国デー6944ヘムスバツ ハ・ビルケンベーク11 (72)発明者 ペーター・シントルマイル ドイツ連邦共和国デー5308ラインバツ ハ・シユーベルトシユトラーセ26 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C14C 3/06 C14C 3/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 慣用の方法で脱灰され、酵解されそして
    浸酸された皮材料を、鞣し作用を有していない縮合生成
    物で予備処理しそして機械的脱水の後削るか又は(裂か
    れていない裸皮材料の場合には)裂きそして削り、次い
    で商業的に入手可能なクロム(III)塩でクロム鞣し
    しそして通常の方法で後処理することを特徴とする、ク
    ロム皮革を製造する方法。
JP4272500A 1991-09-19 1992-09-17 クロム皮革を製造する方法 Expired - Lifetime JP3027480B2 (ja)

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