JP3026692B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP3026692B2
JP3026692B2 JP5004158A JP415893A JP3026692B2 JP 3026692 B2 JP3026692 B2 JP 3026692B2 JP 5004158 A JP5004158 A JP 5004158A JP 415893 A JP415893 A JP 415893A JP 3026692 B2 JP3026692 B2 JP 3026692B2
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隆二 渡辺
直 横塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は圧縮機の吐出弁装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧縮機の吐出弁装置は例えばUS
P4723896号に示されているように構成されてい
る。即ち、図11において、100は弁座で、この弁座
には吐出孔101が設けられている。102は吐出孔1
01を開閉する吐出弁で、この吐出弁は薄肉金属の平板
で形成されている。103は吐出弁102の開度を規制
するバッカーバルブで、このバッカーバルブは薄肉金属
の平板で形成されている。104は吐出弁102とバッ
カーバルブ103とを重ね合わせて弁座100に固定す
ると共にバッカーバルブ103の変位を規制する押さえ
金具、105はこの押さえ金具104をシリンダヘッド
106と共にシリンダ107に押圧する押さえバネであ
る。
【0003】そして、この吐出弁装置はバッカーバルブ
103を常時吐出弁102に当接させておくことによ
り、吐出弁102の開度を規制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成によると、吐出弁102とバッカーバルブ103とが
密着している構造のため、バッカーバルブ103の弾性
力によって圧縮工程終了時の吐出弁102の閉じ遅れは
解消できるものの、圧縮工程開始時には、吐出弁102
とバッカーバルブ103との複合弾性力により開き遅れ
が生ずるという問題がある。更に、上記構造の吐出弁装
置は押さえ金具104や押さえバネ105等の部品を必
要とし、部品点数が増加して組立て作業が繁雑となると
いう問題があった。
【0005】この発明は上記の問題を解決するもので、
吐出弁の開閉動作の遅れを低減して圧縮効率を向上し、
成績係数を高めると共に、吐出弁装置の組立性を向上で
きる圧縮機を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピストンと、
このピストンが摺動するシリンダと、このシリンダの開
口端を封じる弁座と、この弁座のシリンダ側に取付けら
れる吸込弁装置と、前記弁座の反シリンダ側に取付けら
れる吐出弁装置と、この吐出弁装置を覆うようにガスケ
ットを介して弁座に固定されるシリンダヘッドとを備え
た圧縮機において、前記吐出弁装置は弁座に設けられた
凹所内に嵌合わされる吐出弁と、この吐出弁の開度を規
制するバッカーバルブとで構成され、前記バッカーバル
ブは前記吐出弁の開放方向に屈曲形成させた屈曲部と、
この屈曲部より自由端側に位置し前記吐出弁を閉じる方
向に屈曲形成させた屈曲部とを備えた構成としたもので
ある。
【0007】
【作用】この発明は上記のように構成したことにより、
吐出弁とバッカーバルブとの間に段階的な隙間を形成し
ておくことができ、圧縮工程の開始時には前記隙間によ
ってバッカーバルブの弾性力を吐出弁に作用させること
なく、スムーズに吐出弁を開放することができ、しか
も、圧縮工程の終了時にはバッカーバルブの弾性力を吐
出弁に作用させて閉じ遅れを防ぐことができ、吐出弁の
開閉動作の遅れを低減して圧縮効率を向上し、成績係数
を高めることができる。また、本発明の吐出弁装置によ
れば、弁座に吐出弁とバッカーバルブをセットするだけ
で組立てることができ、押さえバネ等の部品を廃止して
部品点数を低減し、組立作業性を向上できる。
【0008】
【実施例】以下この発明を図に基づいて説明する。
【0009】図1はこの発明の一実施例を示す密閉型圧
縮機の断面図である。図2は弁座に吐出弁と吸込弁とを
取付ける状態を示す分解斜視図である。図3は弁座に吐
出弁装置を取付けた状態を示す正面図である。図4は図
3のA−A線方向に沿って切断した断面図である。図5
及び図6は吐出弁の3箇所を屈曲形成した例を示す平面
図と正面図である。図7は他の実施例を示す吐出弁装置
の断面図である。図8及び図9は吐出弁の1箇所を屈曲
形成した例を示す平面図と正面図である。図10は吐出
弁の反り量と成績係数(EER)との関係を示すグラフ
である。
【0010】1は密閉容器で、この容器内には2部品か
らなる枠体2,3と、この枠体の上側に配置された圧縮
要素4と、下側に配置された電動要素5とが収納されて
いる。圧縮要素4と電動要素5とは密閉容器1の内壁に
支持装置6を介して弾性的に取付けられている。
【0011】電動要素5は内部に巻線7を備えた固定子
8と、この固定子の内側に配置された回転子9と、この
回転子の中央に挿着して枠体2の軸受10で軸支される
回転軸11とで構成されている。
【0012】圧縮要素4はシリンダ12と、このシリン
ダ内を回転軸11のクランクピン13に嵌合されて往復
摺動するピストン14と、シリンダ12の端面に設けら
れた弁座15と、この弁座を介してシリンダ12に取付
けられたシリンダヘッド16とで構成されている。
【0013】弁座15にはシリンダ12側に吸込弁装置
17が、シリンダヘッド16側に吐出弁装置18が夫々
取付けられている。吸込弁装置17は弁座15と略同じ
大きさのシート状に形成されている。吐出弁装置18は
弁座15に設けられた凹所19内に取付けられたT字状
の吐出弁20と、この吐出弁の開度を規制するT字状の
バッカーバルブ21とで構成されている。これらの吐出
弁とバッカーバルブとは薄肉の弾性材料で形成されてお
り、バッカーバルブ21は図3に示すように吐出弁20
の一側に重なるようセットされている。ここで、前記バ
ッカーバルブ21は図5及び図6に示すように、固定部
33側の折曲部(前記吐出弁の開放方向に屈曲形成させ
た屈曲部)34と、中央部の折曲部(前記吐出弁の開放
方向に屈曲形成させた屈曲部)35と、これら屈曲部3
3,34より自由端部36側に位置し、且つ前記吐出弁
を閉じる方向に屈曲形成させた屈曲部37の3箇所の折
曲部にて前記吐出弁20の開放方向に屈曲形成されてお
り、反り量H1より反り量H2が大となり、しかも、自
由端部36が吐出弁20と平行になるように設定され
る。
【0014】22は弁座15とシリンダヘッド16との
間に介在されるガスケットで、このガスケットには吐出
弁20とバッカーバルブ21との固定側に延びる延長部
23が設けられている。シリンダヘッド16には弁座1
5側に突出される突起25が形成されている。この突起
は座押し成形で作られている。吐出弁20とバッカーバ
ルブ21とはシリンダヘッド16をシリンダ21にボル
ト26で固定することにより、ガスケット22の延長部
23を介してシリンダヘッド16の突起25と弁座15
とで挟持されている。
【0015】27は弁座15の凹部19に設けられた吐
出孔で、吐出弁20で開閉されている。
【0016】このように構成された圧縮機において、組
立順序を説明すると、まず、シリンダ12の端面に吸込
弁装置17を介して弁座15がセットされる。この弁座
の凹部19内には吐出弁20とバッカーバルブ21とが
セットされる。そして、これらの吐出弁とバッカーバル
ブのセットされた弁座15にはガスケット22が置かれ
る。このとき、ガスケットの延長部23はバッカーバル
ブ21の上に載せられる。最後に、シリンダヘッド16
はボルト26で弁座15を介してシリンダ12に取付け
られる。このシリンダヘッドを取付けることにより、吐
出弁20とバッカーバルブ21とはガスケット22の延
長部23を介して突起25と弁座15とで挟持される。
【0017】吐出弁20とバッカーバルブ21とはガス
ケット22を介して突起25と弁座15とで挟持される
ことにより、このガスケット自体の弾力性で確実に固定
され、開閉動作時の支点となる側の応力集中を緩和でき
るようにしている。しかも、吐出弁20とバッカーバル
ブ21とは弁座15とシリンダヘッド16とで挟持して
取付けることにより、固定用のボルト等が不要になり、
作業性を向上できる。
【0018】また、吐出弁20とバッカーバルブ21と
の間に段階的な隙間40を形成しておくことができ、圧
縮工程の開始時には前記隙間40によってバッカーバル
ブ21の弾性力を吐出弁20に作用させることなく、ス
ムーズに吐出弁20を開放することができ、しかも、圧
縮工程の終了時にはバッカーバルブ21の弾性力を吐出
弁20に作用させて閉じ遅れを防ぐことができ、吐出弁
20の開閉動作の遅れを低減して圧縮効率を向上し、成
績係数を高めることができる。また、本発明の吐出弁装
置によれば、弁座15に吐出弁20とバッカーバルブ2
1をセットするだけで組立てることができ、従来の押さ
えバネ等の部品を廃止して部品点数を低減し、組立作業
性を向上できる。
【0019】また、図7乃至図9は他の実施例を示し、
バッカーバルブ51は、固定部52側の1箇所の折曲部
53にて前記吐出弁20の開放方向に屈曲形成されてお
り、反り量Hはその角度αが0〜30°になるよう設定
したものである。この場合も上記した3箇所の折曲部を
有するものと同様の作用効果を奏する。
【0020】尚、本発明によれば、図10に示すように
同じ反り量ならば3箇所曲げの方が1箇所曲げより成績
係数(EER)が向上することが実験的に確認できた。
【0021】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、吐出弁
とバッカーバルブとの間に隙間を形成しておくことがで
き、圧縮工程の開始時には前記隙間によってバッカーバ
ルブの弾性力を吐出弁に作用させることなく、スムーズ
に吐出弁を開放することができ、しかも、圧縮工程の終
了時にはバッカーバルブの弾性力を吐出弁に作用させて
閉じ遅れを防ぐことができ、吐出弁の開閉動作の遅れを
低減して圧縮効率を向上し、成績係数を高めることがで
きる。また、本発明の吐出弁装置によれば、弁座に吐出
弁とバッカーバルブをセットするだけで組立てることが
でき、押さえバネ等の部品を廃止して部品点数を低減
し、組立作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す密閉型圧縮機の断面
図である。
【図2】この発明の弁座に吐出弁と吸込弁とを取付ける
状態を示す分解斜視図である。
【図3】この発明の弁座に吐出弁装置を取付けた状態を
示す正面図である。
【図4】この発明の図3のA−A線方向に沿って切断し
た断面図である。
【図5】この発明のバッカーバルブを示す平面図であ
る。
【図6】この発明のバッカーバルブを示す正面図であ
る。
【図7】他の実施例を示す吐出弁装置の断面図である。
【図8】他の実施例を示すバッカーバルブの平面図であ
る。
【図9】他の実施例を示すバッカーバルブの正面図であ
る。
【図10】この発明のバッカーバルブを使用した実験結
果を示すグラフである。
【図11】従来例を示す吐出弁装置の断面図である。
【符号の説明】
12 シリンダ 14 ピストン 15 弁座 16 シリンダヘッド 17 吸込弁装置 18 吐出弁装置 19 凹所 20 吐出弁 21 バッカーバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 39/10 F16K 15/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンと、このピストンが摺動するシ
    リンダと、このシリンダの開口端を封じる弁座と、この
    弁座のシリンダ側に取付けられる吸込弁装置と、前記弁
    座の反シリンダ側に取付けられる吐出弁装置と、この吐
    出弁装置を覆うようにガスケットを介して弁座に固定さ
    れるシリンダヘッドとを備えた圧縮機において、前記吐
    出弁装置は弁座に設けられた凹所内に嵌合わされる吐出
    弁と、この吐出弁の開度を規制するバッカーバルブとで
    構成され、前記バッカーバルブは前記吐出弁の開放方向
    に屈曲形成させた屈曲部と、この屈曲部より自由端側に
    位置し前記吐出弁を閉じる方向に屈曲形成させた屈曲部
    とを備えたことを特徴とする圧縮機。
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