JP2002195158A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
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Abstract
調装置における密閉型圧縮機において、吸入マフラの組
立行程が容易で騒音の静かな密閉型圧縮機の提供を図
る。 【解決手段】 吸入マフラの出口部とシリンダヘッドと
の間に配した略円盤状の弾性部材とを備え、吸入バルブ
ポートにガスケットを介して吸入マフラの出口開口部を
常時押圧した密閉型圧縮機。
Description
イクルに使用される密閉型圧縮機に関するものである。
なものが強く求められている。
に微細な位置決めが要求される異形の弾性手段が使用さ
れていた。従来の密閉型圧縮機としては特開昭62−2
71974号公報に示されているものがある。
型圧縮機を説明する。
る。図8は従来の密閉型圧縮機における弾性部材の平面
図である。図7、図8において、101は密閉容器で圧
縮要素102と電動要素103を密閉収納する。圧縮要
素102はシリンダ104を形成するシリンダブロック
105と、シリンダ104を封止するバルブプレート1
06と、樹脂で形成されシリンダ側端部107がバルブ
プレート106の吸入孔周りにシリンダヘッド108の
押し付け力により異形スプリング109を介してバルブ
プレート106表面に設けたガスケット110に押着さ
れる吸入マフラ111と、電動要素102に固着したシ
ャフト112の回転によりシリンダ104内を往復運動
するピストン113とから構成されている。さらに、異
形スプリング109のそれぞれのスプリング先端114
は吸入マフラ111のシリンダ側端部107に設けたそ
れぞれの凹部(図示せず)に位置決めされた上でシリン
ダ側端部107と共にシリンダヘッド108内に収納さ
れる。
下圧縮機という)について、以下その動作を説明する。
は密閉容器101内に開放される。次に冷媒ガスは吸入
マフラ111、圧縮要素102を構成するバルブプレー
ト106を通過した後シリンダ104に導かれる。ここ
で、冷媒ガスは電動要素103によりシャフト112を
介して駆動されるピストン113により圧縮された後、
再びバルブプレート106を通過し密閉容器101内へ
開放されることなく冷凍サイクルへ排出される。
断続的な圧縮により生じた圧力脈動は吸入マフラ111
に一部逆流するが、シリンダ側端部107がガスケット
110により密閉封止されていることにより圧力脈動が
吸入マフラ111により減衰を受けた後密閉容器101
内に開放されることから騒音を低減することができる。
吸入マフラ111はシリンダヘッド108に異形スプリ
ング109により弾性的に固定されているので、ピスト
ン113の往復運動による圧縮要素102の振動でガタ
ツキが生じることなく、信頼性の高い低騒音の圧縮機が
提供できる。
の構成は、弾性手段として異形の板ばねを使用している
ことから、圧縮機の組立時に方向性が要求されるだけで
なく、異形の板ばね端部を吸入マフラのシリンダ側端部
に設けた凹部に収納する必要が有り、微細な位置決めが
要求されることから圧縮機の組立行程で位置決めの困難
による生産性を下げるという欠点があった。さらに、異
形の板ばねの形状が複雑であることから、安価な圧縮機
を提供することが困難であるといった欠点を有する。
板ばねの微細な位置決めなく円滑な組立を可能にし、さ
らに、吸入マフラのシリンダ側開口端をバルブプレート
の吸入ポートへ確実に押圧するとともに板ばねの形状が
簡素であることから安価で静かな密閉型圧縮機を提供す
るものである。
の発明は、密閉容器内に収納された圧縮要素と、前記圧
縮要素を構成するシリンダを有するシリンダブロック
と、前記シリンダの開口端に配した吸入ポートを有する
バルブプレートと、前記バルブプレートの反シリンダ側
に固着したシリンダヘッドと、前記シリンダヘッド凹部
に出口部が収容されその先端の前記出口部開口が前記吸
入ポートに開口する吸入マフラと、前記出口部と前記シ
リンダヘッドとの間に配した略円盤状の弾性部材とを備
え、前記吸入ポートに前記吸入マフラの前記出口部開口
を常時押圧したことにより、弾性部材が略円盤状である
から圧縮機の吸入マフラ組立時に弾性部材の方向性に関
わらず微細な位置決めをすることなく装着が容易にでき
るという作用を有する。また、弾性部材が略円盤状であ
ることから形状が簡素であり安価に弾性部材を入手でき
るという作用を有する。
材は、吸入マフラの出口部開口背面またはシリンダヘッ
ド凹部内面のいずれかに設けた突起に遊嵌された略ドー
ナツ状の板ばねで構成されたことにより、板ばねを吸入
マフラの出口部開口背面とシリンダヘッド凹部内面間に
容易に装着することができる。また、突起がガイドとな
り微細な位置決めなく組立作業が効率よく行えるという
作用を有する。
に曲面を設けることにより、吸入マフラのシリンダ側開
口端背面かシリンダヘッドの凹部内面のいずれかに板ば
ねの曲げ中心と端部が常に押圧されることとなる。これ
により圧縮機の組立時に弾性手段の方向性に関わらず、
また、微細な位置決めなく組立を完了できるという作用
を有する。
の周縁部をシリンダヘッド側へ折り曲げたことにより板
ばねの端部がシリンダヘッドへ線接触することになり、
傷つきや摩耗を防止できるという作用を有する。
状の弾性手段は円周方向に沿って波形に曲げた波形板ば
ねであることによりシリンダヘッドと吸入マフラとの接
触面積を弾性力を十分確保したまま増やすことができる
ので、シリンダヘッドや吸入マフラへの傷つきや摩耗を
防止できる。
の実施の形態について図面を参照しながら説明する。な
お、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
態1による密閉型圧縮機の要部断面図である。図2は本
発明の実施の形態1による密閉型圧縮機に用いられる吸
入マフラと略円盤状の板ばねの要部拡大図である。
素2と電動要素3とからなる圧縮要素2を密閉収納す
る。圧縮要素2は電動要素3に固着されたシャフト7と
シャフト7の回転によりコンロッド8を介してシリンダ
4の中を往復するピストン5とシリンダ4を封止するバ
ルブプレート9とバルブプレート9に略円盤状の板ばね
10を介してシリンダヘッド11の内壁により弾性固定
される吸入マフラ6とから構成される。吸入マフラ6は
断熱効果が高く、冷媒ガスと冷凍機油雰囲気中の高温に
曝されることを考慮し、PBT(ポリブチレンテレフタ
レート)やPPS(ポリフェニレンサルファイト)等の
合成樹脂材料であると良い。また、略円盤状の板ばね1
0は、要求される形状、ばね特性とコストの面からばね
用鋼材やばね用冷間圧延鋼帯が主に使われる。
いて、以下その動作を説明する。
器1内に開放される。次に、冷媒ガス(図示せず)は吸
入マフラ6と圧縮要素2を構成するバルブプレート9を
通過した後シリンダ4に導かれる。ここで、冷媒ガスは
電動要素3によりシャフト7を介して駆動されるピスト
ン5により圧縮された後、再びバルブプレート9を通過
し密閉容器1内へ開放されることなく冷凍サイクルへ排
出される。
的な圧縮により生じた圧力脈動は吸入マフラ6に一部逆
流するが、吸入マフラ6のシリンダ側端部12がガスケ
ット13により密閉封止されていることにより圧力脈動
が吸入マフラ6により減衰を受けた後密閉容器1内に開
放されることになることから騒音を低減することができ
る。また、吸入マフラ6はシリンダヘッド11に略円盤
状の板ばね10により弾性的に固定されているので、ピ
ストン5の往復運動による圧縮要素2の振動でガタツキ
が生じることがなく、摩耗問題を引き起こしたりガタツ
キによる騒音問題を防止できる。
ッド11の組立時に方向性を必要としない略円盤形状と
なっているので、わずらわしい微細な位置決めや方向合
わせ作業が省かれ生産性を改善することができる。
態2による密閉型圧縮機に用いられる吸入マフラ6と略
円盤状の板ばねの要部拡大図である。図3において13
は吸入マフラ6のシリンダ側端部12に設けた突起で略
円盤状の板ばね10に設けた肉抜き部14に遊嵌され
る。また、シリンダ側端部12はシリンダヘッド11に
より略円盤状の板ばね10を介してガスケット15に弾
性的に押圧固定される。図3では突起13を吸入マフラ
6のシリンダ側端部12に設けたが、シリンダヘッド1
1の内面に設けてもよい。
盤状の板ばね10により弾性的に固定されているので、
ピストン5の往復運動による圧縮要素2の振動でガタツ
キが生じることがなく、摩耗問題を引き起こしたりガタ
ツキによる騒音問題を防止できる。
ッド11の組立時に方向性を必要としない略円盤状とな
っているので、わずらわしい微細な位置決めや方向合わ
せ作業が省かれ生産性を改善することができる。
ーナツ状の板ばねとしたが図4、図5、図6で示すよう
に夫々の形状としても同様の効果が得られる。
要部拡大図である。図4において16は曲面を有する板
ばねである。これにより圧縮機の組立時に板ばねの方向
に関わらず、組立てることができる。
要部拡大図である。図5において17はシリンダヘッド
側に周縁部17aを折り曲げた板ばねである。これによ
り端部がシリンダへ線接触することでシリンダヘッドの
傷つきや摩耗を防止できる。
要部拡大図である。図6において18は円周方向に沿っ
て波形に曲げた波形の板ばねである。これによりシリン
ダヘッドと吸入マフラとの接触面積を十分確保できるの
で、シリンダヘッドや吸入マフラへの傷つきや摩耗を防
止できる。
明は、密閉容器内に収納された圧縮要素と、前記圧縮要
素を構成するシリンダを有するシリンダブロックと、前
記シリンダの開口端に配した吸入ポートを有するバルブ
プレートと、前記バルブプレートの反シリンダ側に固着
したシリンダヘッドと、前記シリンダヘッド凹部に出口
部が収容されその先端の前記出口部開口が前記吸入ポー
トに開口する吸入マフラと、前記出口部と前記シリンダ
ヘッドとの間に配した略円盤状の弾性部材とを備え、前
記吸入ポートに前記吸入マフラの前記出口部開口を常時
押圧したので、吸入マフラをガタツキなく弾性固定でき
ることにより低騒音の圧縮機を提供できるだけでなく、
生産性の優れた低コストの圧縮機を提供することが可能
となる。
の弾性部材を吸入マフラの出口部開口背面またはシリン
ダヘッド凹部内面のいずれかに設けた突起に遊嵌された
略ドーナツ状の板ばねとしたので、請求項1の発明より
さらに生産性を改善することができ、従って低コストの
圧縮機を提供できる。
曲面を設けることにより、吸入マフラのシリンダ側開口
端背面かシリンダヘッドの凹部内面のいずれかに板ばね
の曲げ中心と端部が常に押圧されることにより小型であ
っても必要なばね特性が安定して得られることから、板
ばねの収納スペースの制約が大きい冷蔵庫用圧縮機等、
小型の圧縮機に使用できる。
周縁部をシリンダヘッド側へ折り曲げたことにより板ば
ねの端部がシリンダヘッドへ線接触することになり接触
部の摩耗を抑えた長寿命の圧縮機が安価で提供できる。
の弾性手段は円周方向に沿って波形に曲げた波形板ばね
であることによりシリンダヘッドと吸入マフラとの接触
面積を弾性力を十分確保したまま増やすことができる接
触部の摩耗を抑えた長寿命の圧縮機が提供できる。
面図
ばねの分解斜視図
Claims (5)
- 【請求項1】 密閉容器と、 前記密閉容器内に収納された圧縮要素と、 前記圧縮要素を構成するシリンダを有するシリンダブロ
ックと、 前記シリンダの開口端に配した吸入ポートを有するバル
ブプレートと、 前記バルブプレートの反シリンダ側に固着したシリンダ
ヘッドと、 前記シリンダヘッド凹部に出口部が収容されその先端の
前記出口部開口が前記吸入ポートに開口する吸入マフラ
と、前記出口部と前記シリンダヘッドとの間に配した略
円盤状の弾性部材とを備え、前記吸入ポートに前記吸入
マフラの前記出口部開口を常時押圧したことを特徴とす
る密閉型圧縮機。 - 【請求項2】 弾性部材は、吸入マフラの出口部開口背
面またはシリンダヘッド凹部内面のいずれかに設けた突
起に遊嵌された略ドーナツ状の板ばねで構成されたこと
を特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項3】 板ばねは、曲面を有することを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項4】 板ばねは、周縁部をシリンダヘッド側へ
折り曲げたことを特徴とする請求項3に記載の密閉型圧
縮機。 - 【請求項5】 板ばねは、円周方向に沿って波形に曲げ
た波形板ばねであることを特徴とする請求項1から3の
いずれか1項に記載の密閉型圧縮機。
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