JP2894995B2 - 往復動圧縮機のシリンダ装置 - Google Patents
往復動圧縮機のシリンダ装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は往復動圧縮機のシリ
ンダ装置に関する。
ンダ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】冷凍システムなどにおいて、冷媒などの
気体を圧縮するために主に使用される従来の往復動圧縮
機は、図４に示すように、固定子１０１と回転子１０２
と回転シャフト１０３からなる駆動モータ１００と、シ
リンダ１８０とピストン１８１とシリンダヘッド１６０
からなって冷媒を圧縮するシリンダ装置２００とを備え
ている。
気体を圧縮するために主に使用される従来の往復動圧縮
機は、図４に示すように、固定子１０１と回転子１０２
と回転シャフト１０３からなる駆動モータ１００と、シ
リンダ１８０とピストン１８１とシリンダヘッド１６０
からなって冷媒を圧縮するシリンダ装置２００とを備え
ている。
【０００３】図５は従来のシリンダ装置２００のシリン
ダヘッド部の分解斜視図であり、図６は図５のシリンダ
ヘッド部の結合状態を示す側断面図である。シリンダヘ
ッド部は、シリンダ１８０内に冷媒を吸入する吸入孔１
２３とシリンダ１８０内の冷媒を吐出する吐出孔１２１
とが設けられたバルブシート１２０と、バルブシート１
２０とシリンダ１８０の間に介在して吸入孔１２３を開
閉する吸入バルブリード１１１を有する吸入バルブプレ
ート１１０と、バルブシート１２０の外面に設置されて
吐出孔１２１を開閉する吐出バルブリード１３１と、吐
出バルブリード１３１の開放変形を弾性的に案内するス
トッパ１３３と、ストッパ１３３の変形量を制限するキ
ーパー１４０と、バルブシート１２０の外面に取り付け
られるシリンダヘッド１６０と、バルブシート１２０と
シリンダヘッド１６０の間に介在して冷媒の流出を気密
的に遮るガスケット１５０とからなっている。
ダヘッド部の分解斜視図であり、図６は図５のシリンダ
ヘッド部の結合状態を示す側断面図である。シリンダヘ
ッド部は、シリンダ１８０内に冷媒を吸入する吸入孔１
２３とシリンダ１８０内の冷媒を吐出する吐出孔１２１
とが設けられたバルブシート１２０と、バルブシート１
２０とシリンダ１８０の間に介在して吸入孔１２３を開
閉する吸入バルブリード１１１を有する吸入バルブプレ
ート１１０と、バルブシート１２０の外面に設置されて
吐出孔１２１を開閉する吐出バルブリード１３１と、吐
出バルブリード１３１の開放変形を弾性的に案内するス
トッパ１３３と、ストッパ１３３の変形量を制限するキ
ーパー１４０と、バルブシート１２０の外面に取り付け
られるシリンダヘッド１６０と、バルブシート１２０と
シリンダヘッド１６０の間に介在して冷媒の流出を気密
的に遮るガスケット１５０とからなっている。
【０００４】シリンダヘッド１６０は複数のボルト１６
３によりバルブシート１２０に形成されている締結孔１
２６を通じてシリンダ１８０に締結される。シリンダヘ
ッド１６０は冷媒が流入する流入配管１７１と冷媒が流
出する流出配管１７３とに連結されており、流入配管１
７１と流出配管１７３は各々シリンダヘッド１６０内に
設けられている吸入室と吐出室（ともに図示せず）に連
通しており、さらに、吸入室と吐出室はバルブシート１
２０の吸入孔１２３と吐出孔１２１にそれぞれ連通して
いる。
３によりバルブシート１２０に形成されている締結孔１
２６を通じてシリンダ１８０に締結される。シリンダヘ
ッド１６０は冷媒が流入する流入配管１７１と冷媒が流
出する流出配管１７３とに連結されており、流入配管１
７１と流出配管１７３は各々シリンダヘッド１６０内に
設けられている吸入室と吐出室（ともに図示せず）に連
通しており、さらに、吸入室と吐出室はバルブシート１
２０の吸入孔１２３と吐出孔１２１にそれぞれ連通して
いる。
【０００５】バルブシート１２０には、吐出バルブリー
ド１３１とストッパ１３３とキーパー１４０とを受容す
る溝１２５が形成されている。キーパー１４０の両端部
１４１は溝１２５内に位置して固定される。ストッパ１
３３の一端部１３５及び吐出バルブリード１３１の一端
部１３２はキーパー１４０の固定端部１４１の下部に重
なるように位置して固定される。キーパー１４０の固定
端部１４１が溝１２５に受容された状態で、シリンダヘ
ッド１６０により加圧されると、キーパー１４０の固定
端部１４１によりストッパ１３３の固定端部１３５と吐
出バルブリード１３１の固定端部１３２が圧着して溝１
２５内で一体に固定される。
ド１３１とストッパ１３３とキーパー１４０とを受容す
る溝１２５が形成されている。キーパー１４０の両端部
１４１は溝１２５内に位置して固定される。ストッパ１
３３の一端部１３５及び吐出バルブリード１３１の一端
部１３２はキーパー１４０の固定端部１４１の下部に重
なるように位置して固定される。キーパー１４０の固定
端部１４１が溝１２５に受容された状態で、シリンダヘ
ッド１６０により加圧されると、キーパー１４０の固定
端部１４１によりストッパ１３３の固定端部１３５と吐
出バルブリード１３１の固定端部１３２が圧着して溝１
２５内で一体に固定される。
【０００６】吸入バルブリード１１１と吐出バルブリー
ド１３１はそれぞれ吸入孔１２３と吐出孔１２１を弾性
的に閉鎖している。ピストン１８１がシリンダ１８０内
で上死点から下死点へ移動する際には、シリンダ１８０
の内部が負圧になるので、吸入バルブリード１１１がシ
リンダ１８０の内側方向に曲がって吸入孔１２３が開放
され、一方、吐出孔１２１は吐出バルブリード１３１に
より閉鎖され、したがって、吸入孔１２３を通じて冷媒
がシリンダ１８０内へ吸入される。また、ピストン１８
１が下死点から上死点に移動する際には、シリンダ１８
０内部の圧力が上昇するので、吸入バルブリード１１１
により吸入孔１２３は閉鎖され、一方、吐出バルブリー
ド１３１がシリンダ１８０の外側方向に曲がって吐出孔
１２１が開放され、したがって、圧縮された冷媒がシリ
ンダ１８０から吐出孔１２１を通じて吐出される。この
ようなピストン１８１の往復運動に伴って、シリンダ１
８０内での冷媒の吸入及び圧縮が繰り返される。
ド１３１はそれぞれ吸入孔１２３と吐出孔１２１を弾性
的に閉鎖している。ピストン１８１がシリンダ１８０内
で上死点から下死点へ移動する際には、シリンダ１８０
の内部が負圧になるので、吸入バルブリード１１１がシ
リンダ１８０の内側方向に曲がって吸入孔１２３が開放
され、一方、吐出孔１２１は吐出バルブリード１３１に
より閉鎖され、したがって、吸入孔１２３を通じて冷媒
がシリンダ１８０内へ吸入される。また、ピストン１８
１が下死点から上死点に移動する際には、シリンダ１８
０内部の圧力が上昇するので、吸入バルブリード１１１
により吸入孔１２３は閉鎖され、一方、吐出バルブリー
ド１３１がシリンダ１８０の外側方向に曲がって吐出孔
１２１が開放され、したがって、圧縮された冷媒がシリ
ンダ１８０から吐出孔１２１を通じて吐出される。この
ようなピストン１８１の往復運動に伴って、シリンダ１
８０内での冷媒の吸入及び圧縮が繰り返される。
【０００７】ストッパ１３３の自由端部はキーパー１４
０の内面に接している。ストッパ１３３は吐出バルブリ
ード１３１の変形即ち曲がりを案内したり、その曲がり
を制限する役割をし、キーパー１４０は吐出バルブリー
ド１３１及びストッパ１３３の弾性的な変形を制限する
役割をする。即ち、圧縮された冷媒により、吐出バルブ
リード１３１が吐出孔１２１の開放方向に加圧される
と、吐出バルブリード１３１に接しているストッパ１３
３は吐出バルブリード１３１の開放方向への変形即ち曲
がりを弾性的に制限しながら共に曲がる。ストッパ１３
３の変形即ち曲がりはストッパ１３３の外側に設置した
キーパー１４０により制限される。
０の内面に接している。ストッパ１３３は吐出バルブリ
ード１３１の変形即ち曲がりを案内したり、その曲がり
を制限する役割をし、キーパー１４０は吐出バルブリー
ド１３１及びストッパ１３３の弾性的な変形を制限する
役割をする。即ち、圧縮された冷媒により、吐出バルブ
リード１３１が吐出孔１２１の開放方向に加圧される
と、吐出バルブリード１３１に接しているストッパ１３
３は吐出バルブリード１３１の開放方向への変形即ち曲
がりを弾性的に制限しながら共に曲がる。ストッパ１３
３の変形即ち曲がりはストッパ１３３の外側に設置した
キーパー１４０により制限される。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された従来のシリンダ装置においては、吐出バ
ルブリードとストッパとキーパーはシリンダヘッドによ
りバルブシートに対して加圧された状態で固定されるよ
うになっているが、シリンダヘッドの加圧力はシリンダ
ヘッドをシリンダに固定するボルトの締結力によるの
で、ボルトの締結力の程度及びガスケットの圧着量によ
ってはストッパとキーパーと吐出バルブリード相互間の
間隔が異なってしまうという不都合があった。
うに構成された従来のシリンダ装置においては、吐出バ
ルブリードとストッパとキーパーはシリンダヘッドによ
りバルブシートに対して加圧された状態で固定されるよ
うになっているが、シリンダヘッドの加圧力はシリンダ
ヘッドをシリンダに固定するボルトの締結力によるの
で、ボルトの締結力の程度及びガスケットの圧着量によ
ってはストッパとキーパーと吐出バルブリード相互間の
間隔が異なってしまうという不都合があった。
【０００９】特に、シリンダヘッドにより加圧されるキ
ーパーの両端部は屈曲されていて加圧の程度に従ってス
トッパを支持する位置が変わるので、吐出孔の開放度及
び開放タイミングが設計値と異なってしまい、圧縮機の
全体的な冷媒圧縮効率が低下すると共に、バルブ要素の
固有振動数も変化して、圧縮機の駆動時の騒音が大きく
なるという問題があった。
ーパーの両端部は屈曲されていて加圧の程度に従ってス
トッパを支持する位置が変わるので、吐出孔の開放度及
び開放タイミングが設計値と異なってしまい、圧縮機の
全体的な冷媒圧縮効率が低下すると共に、バルブ要素の
固有振動数も変化して、圧縮機の駆動時の騒音が大きく
なるという問題があった。
【００１０】そこで、本発明の目的は、シリンダヘッド
の締結力に関係なく、キーパーがストッパを支持する位
置を一定に維持することが可能な往復動圧縮機のシリン
ダ装置を提供することにある。
の締結力に関係なく、キーパーがストッパを支持する位
置を一定に維持することが可能な往復動圧縮機のシリン
ダ装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に基づく往復動圧縮機のシリンダ装置は、シ
リンダとシリンダヘッドとの間に介在し、吸入孔と吐出
孔とを有するバルブシートと、吸入孔を開閉する吸入バ
ルブリードを備えた吸入バルブプレートと、吐出孔を開
閉する吐出バルブリードと、固定端部と自由端部を有
し、吐出孔を開放するための吐出バルブリードの弾性的
変形を案内するストッパと、ストッパの弾性的変形量を
制限し、シリンダヘッドによりバルブシートに対して加
圧された状態で固定される両固定端部を有するキーパー
とからなる往復動圧縮機のシリンダ装置において、キー
パーの両固定端部に、シリンダヘッドによる加圧方向に
弾性変形可能な折曲突起部を形成したことを特徴とす
る。
に、本発明に基づく往復動圧縮機のシリンダ装置は、シ
リンダとシリンダヘッドとの間に介在し、吸入孔と吐出
孔とを有するバルブシートと、吸入孔を開閉する吸入バ
ルブリードを備えた吸入バルブプレートと、吐出孔を開
閉する吐出バルブリードと、固定端部と自由端部を有
し、吐出孔を開放するための吐出バルブリードの弾性的
変形を案内するストッパと、ストッパの弾性的変形量を
制限し、シリンダヘッドによりバルブシートに対して加
圧された状態で固定される両固定端部を有するキーパー
とからなる往復動圧縮機のシリンダ装置において、キー
パーの両固定端部に、シリンダヘッドによる加圧方向に
弾性変形可能な折曲突起部を形成したことを特徴とす
る。
【００１２】ここで、キーパーの両固定端部は、長手方
向に沿って切開され、折曲突起部は切開線に沿って対向
して設けられるようにすることが望ましい。
向に沿って切開され、折曲突起部は切開線に沿って対向
して設けられるようにすることが望ましい。
【００１３】また、キーパーにストッパの固定端部をバ
ルブシートに対して加圧する突起部をさらに形成するこ
とによって、ストッパの遊動を防ぎ、堅固に固定するこ
とができる。
ルブシートに対して加圧する突起部をさらに形成するこ
とによって、ストッパの遊動を防ぎ、堅固に固定するこ
とができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。なお、図１は
本発明によるシリンダ装置のシリンダヘッド部の分解斜
視図であり、図２は図１のシリンダヘッド部のキーパー
を示す拡大斜視図であり、図３は図１のシリンダヘッド
部の各構成要素の結合状態を示す側断面図である。
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。なお、図１は
本発明によるシリンダ装置のシリンダヘッド部の分解斜
視図であり、図２は図１のシリンダヘッド部のキーパー
を示す拡大斜視図であり、図３は図１のシリンダヘッド
部の各構成要素の結合状態を示す側断面図である。
【００１５】図１に示すように、本発明によるシリンダ
ヘッド部は、図５及び図６で説明した従来のシリンダヘ
ッド部と同様に、吸入孔２３及び吐出孔２１を有するバ
ルブシート２０と、吸入バルブリード１１を備えた吸入
バルブプレート１０と、吐出孔２１を開閉する吐出バル
ブリード３１と、ストッパ３３と、キーパー４０と、シ
リンダヘッド６０と、ガスケット５０とから構成されて
いる。シリンダヘッド６０は複数のボルト６３によりバ
ルブシート２０に形成されている締結孔２６を通じてシ
リンダ８０に締結される。
ヘッド部は、図５及び図６で説明した従来のシリンダヘ
ッド部と同様に、吸入孔２３及び吐出孔２１を有するバ
ルブシート２０と、吸入バルブリード１１を備えた吸入
バルブプレート１０と、吐出孔２１を開閉する吐出バル
ブリード３１と、ストッパ３３と、キーパー４０と、シ
リンダヘッド６０と、ガスケット５０とから構成されて
いる。シリンダヘッド６０は複数のボルト６３によりバ
ルブシート２０に形成されている締結孔２６を通じてシ
リンダ８０に締結される。
【００１６】バルブシート２０には、吐出バルブリード
３１とストッパ３３とキーパー４０とを受容するように
陥没した溝２５が形成されている。溝２５には、キーパ
ーの両側固定端部４１が位置する第１段部２８と、吐出
バルブリード３１とストッパ３３の固定端部３２、３５
が重畳されて位置する第２段部２７と、吐出孔２１の周
りの一番低い第３段部２９とが順次階段状に形成されて
いる。
３１とストッパ３３とキーパー４０とを受容するように
陥没した溝２５が形成されている。溝２５には、キーパ
ーの両側固定端部４１が位置する第１段部２８と、吐出
バルブリード３１とストッパ３３の固定端部３２、３５
が重畳されて位置する第２段部２７と、吐出孔２１の周
りの一番低い第３段部２９とが順次階段状に形成されて
いる。
【００１７】全体的にブリッジ形状を有する板状のキー
パー４０は、その両固定端部４１が溝２５の第１段部２
８に位置してシリンダヘッド６０によりバルブシート２
０に対して加圧された状態で固定される。吐出バルブリ
ード３１の固定端部３２とストッパ３３の固定端部３５
は相互に重畳されて第２段部２７に位置し、キーパー４
０により加圧された状態で固定される。これにより、吐
出バルブリード３１と、ストッパ３３の自由端部は、吐
出孔２１を通じた冷媒の吐出圧により弾性的に変形でき
る。
パー４０は、その両固定端部４１が溝２５の第１段部２
８に位置してシリンダヘッド６０によりバルブシート２
０に対して加圧された状態で固定される。吐出バルブリ
ード３１の固定端部３２とストッパ３３の固定端部３５
は相互に重畳されて第２段部２７に位置し、キーパー４
０により加圧された状態で固定される。これにより、吐
出バルブリード３１と、ストッパ３３の自由端部は、吐
出孔２１を通じた冷媒の吐出圧により弾性的に変形でき
る。
【００１８】図３に示すように、ストッパ３３の自由端
部はキーパー４０の底面に接している。キーパー４０の
固定端部４１は、図２に拡大して示すように、長手方向
に沿って所定区間切開されており、切開線に沿って相互
に対向するように上向きに折り曲げられた折曲突起部４
３を備えている。このように折曲突起部４３は固定端部
４１の板面から上向きに突起されているので、シリンダ
ヘッド６０がキーパー４０の固定端部４１をバルブシー
ト２０に対して加圧する際、折曲突起部４３がその加圧
力により弾性的に変形しながら、キーパー４０は第１段
部２８に押圧される。これにより、シリンダヘッド６０
の加圧力、即ち、ボルト６３の締結力がやや変動して
も、キーパー４０の確実な固定が保障され、ストッパ３
３に対するキーパー４０の相対位置が一定に保持され
る。したがって、吐出孔の開放度及び開放タイミングは
設定値どおりに正確に保持されるので、圧縮機の圧縮効
率を良好に維持することができると共に、圧縮機の作動
時の騒音の発生を防ぐことができる。
部はキーパー４０の底面に接している。キーパー４０の
固定端部４１は、図２に拡大して示すように、長手方向
に沿って所定区間切開されており、切開線に沿って相互
に対向するように上向きに折り曲げられた折曲突起部４
３を備えている。このように折曲突起部４３は固定端部
４１の板面から上向きに突起されているので、シリンダ
ヘッド６０がキーパー４０の固定端部４１をバルブシー
ト２０に対して加圧する際、折曲突起部４３がその加圧
力により弾性的に変形しながら、キーパー４０は第１段
部２８に押圧される。これにより、シリンダヘッド６０
の加圧力、即ち、ボルト６３の締結力がやや変動して
も、キーパー４０の確実な固定が保障され、ストッパ３
３に対するキーパー４０の相対位置が一定に保持され
る。したがって、吐出孔の開放度及び開放タイミングは
設定値どおりに正確に保持されるので、圧縮機の圧縮効
率を良好に維持することができると共に、圧縮機の作動
時の騒音の発生を防ぐことができる。
【００１９】さらに、キーパー４０の下部にはストッパ
３３の固定端部３５に向けて加圧突起部４５が形成され
ている。加圧突起部４５は、第２段部２７に対応する位
置に設けられて、キーパー４０が溝２５に固定される
際、ストッパ３３の固定端部３５と接触してこれを押圧
する。シリンダヘッド６０によりキーパー４０が固定さ
れると、加圧突起部４５はストッパ３３の固定端部３５
を集中的に加圧して、ストッパ３３及び吐出バルブリー
ド３１をバルブシート２０の第２段部２７に対して堅固
に固定する。
３３の固定端部３５に向けて加圧突起部４５が形成され
ている。加圧突起部４５は、第２段部２７に対応する位
置に設けられて、キーパー４０が溝２５に固定される
際、ストッパ３３の固定端部３５と接触してこれを押圧
する。シリンダヘッド６０によりキーパー４０が固定さ
れると、加圧突起部４５はストッパ３３の固定端部３５
を集中的に加圧して、ストッパ３３及び吐出バルブリー
ド３１をバルブシート２０の第２段部２７に対して堅固
に固定する。
【００２０】
【発明の効果】本発明に基づく往復動圧縮機のシリンダ
装置は、以上説明したように構成されているので、シリ
ンダヘッドとシリンダ間の締結力に関わりなく、キーパ
ーの固定位置が正確に確保され、吐出バルブリードの開
放度及び開放タイミングが正確に維持される。したがっ
て、圧縮効率を良好に維持することができると共に、騒
音の発生を防止することができる。
装置は、以上説明したように構成されているので、シリ
ンダヘッドとシリンダ間の締結力に関わりなく、キーパ
ーの固定位置が正確に確保され、吐出バルブリードの開
放度及び開放タイミングが正確に維持される。したがっ
て、圧縮効率を良好に維持することができると共に、騒
音の発生を防止することができる。
【図１】本発明によるシリンダ装置のシリンダヘッド部
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図２】図１のシリンダヘッド部のキーパーを示す拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図３】図１のシリンダヘッド部の各構成要素の結合状
態を示す側断面図である。
態を示す側断面図である。
【図４】往復動圧縮機の一般的構成を示す側断面図であ
る。
る。
【図５】従来のシリンダ装置のシリンダヘッド部の分解
斜視図である。
斜視図である。
【図６】図５のシリンダヘッド部の各構成要素の結合状
態を示す側断面図である。
態を示す側断面図である。
１０ 吸入バルブプレート １１ 吸入バルブリード ２０ バルブシート ２１ 吐出孔 ２３ 吸入孔 ３１ 吐出バルブリード ３３ ストッパ ４０ キーパー ４１ キーパーの固定端部 ４３ 折曲突起部 ４５ 加圧突起部 ５０ ガスケット ６０ シリンダヘッド ６３ ボルト
Claims (2)
- 【請求項１】 シリンダとシリンダヘッドとの間に介在
し、吸入孔と吐出孔とを有するバルブシートと、前記吸
入孔を開閉する吸入バルブリードを備えた吸入バルブプ
レートと、前記吐出孔を開閉する吐出バルブリードと、
固定端部と自由端部を有し、前記吐出孔を開放するため
の前記吐出バルブリードの弾性的変形を案内するストッ
パと、前記ストッパの弾性的変形量を制限し、前記シリ
ンダヘッドにより前記バルブシートに対して加圧された
状態で固定される両固定端部を有するキーパーとからな
る往復動圧縮機のシリンダ装置において、 前記キーパーの長手方向に沿って切開された両固定端部
に、前記シリンダヘッドによる加圧方向に弾性変形可能
な折曲突起部が形成され、前記折曲突起部は前記切開線
に沿って対向して設けられていることを特徴とする往復
動圧縮機のシリンダ装置。 - 【請求項２】 前記キーパーの下面に、前記固定端部を
押圧して前記ストッパ及び前記吐出バルブリードを加圧
する加圧突起を備えたことを特徴とする請求項１に記載
の往復動圧縮機のシリンダ装置。
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| KR1995-22347 | 1995-07-26 |
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