JP3026371U

JP3026371U - だっこ補助具

Info

Publication number: JP3026371U
Application number: JP1995014523U
Authority: JP
Inventors: 拓道山口
Original assignee: 株式会社マミーアート
Priority date: 1995-12-27
Filing date: 1995-12-27
Publication date: 1996-07-12
Anticipated expiration: 2001-12-27

Abstract

(57)【要約】【課題】ウエストポーチ状の腰掛けを有するだっこ補
助具に背板を取付けることにより、生後３カ月程度の乳
児にも安定して使用できるようにすることを課題とす
る。【解決手段】腰掛け１の側部にウエストベルト２を取
付け、前記腰掛け１の前方に使用者の首や肩に掛ける吊
りベルト３を着脱自在に取付け、この吊りベルト３に背
板４を固着して、だっこ補助具を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、乳幼児をだっこする際に使用する補助具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、使用者のウエストに固定する腰掛けを有するだっこ補助具は、実用新案登録第１９８６７８０号（実公平４−５３７２０号）、実開平２−１０５２３８号など種々提案されているが、いずれも乳幼児の背を支持する背板が設けられていない。また、背板を設けただっこ補助具として、実用新案登録第１９９５８６７号（実公平５−６８５０号）が提案されているが、これは腰掛けにおしめカバー形の補助具を取付け、この補助具に背板を着脱自在に取付けたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

背板のないだっこ補助具は乳幼児の安定性の観点から、生後６ヵ月以降の乳児を使用対象としており、３ヵ月程度の乳児のだっこに使用するためには背板がついた補助具が望まれている。また、実公平５−６８５０号のように、おしめカバー形の補助具に背板を取付ける構造のものでは、おしめカバー形の補助具のない腰掛けに背板を取付けることができない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案のだっこ補助具は以下のように構成することにより上記課題を解決したものである。すなわち、腰掛けの両側に前記腰掛けを使用者に固定するウエストベルトを取付け、前記腰掛けの前方に使用者の首や肩に掛ける吊りベルトを着脱自在に取付け、この吊りベルトに背板を固着してある。前記背板の下部両側は前記吊りベルトに縫合などの手段で固着する。また、前記腰掛けの上面は芯材で支持してある。請求項２の考案は、背板の下部に乳幼児の胴挿入口と２つの足挿入口とを有する筒状の保持体が設けて安定性を高めたものである。

【０００５】請求項２の考案は、背板の下部を屈曲させて腰掛けの上面に沿って延ばし、基端部を更に屈曲させて腰掛けの背面に対向させ、背板と腰掛け背面に夫々設けられた係止具を介して、背板を腰掛け背面に着脱自在に係止固定したものである。

【０００６】

【作用】

この考案において、背板が固着された吊りベルトは腰掛けに着脱自在であるから、乳児の成長にともない背板が不要となったときには、吊りベルトを背板の付いていないものと交換して使用することができる。更に子どもが成長してだっこの必要がなくなったときには、吊りベルトのないコンパクトな状態で、従来から知られているウエストポーチとして使用することができる。そして、背板の下部両側は吊りベルトに固着してあるので、背板下部の安定性がよい。

【０００７】

【実施例】

図１はこの考案実施例の使用状態を示すものである。すなわち、腰掛け１の両側に腰掛けを使用者に固定するウエストベルト２が取付けてあり、腰掛け１の前方に使用者の首や肩に掛けるループ状の吊りベルト３の両端が係止具５によって着脱自在に取付けてあり、この吊りベルト３に背板４が固着してある。前記背板４の吊りベルト３への固着は、背板４の下部両側４ａを夫々吊りベルト３に縫合してある。そして、図１においては、吊りベルト３の対向部間に取付けた取付けベルト６を背板４に設けたベルト通し７に挿通させて、背板４の安定性を高めている。

【０００８】前記腰掛け１は上下２層に分れた袋体であって、上下の各袋部はファスナーによって開閉できるようにしてあり、上方の袋部は吊りベルト３を収納できる大きさであって、その上面は芯材で支持してある。そして、前記吊りベルト３の端部は上方の袋部に係止具５を介して取付けてある。なお、下方の袋部は小物入れとして使用するが、袋部を上下２層とすることは必須ではない。また、吊りベルト３の取付け位置は適宜選択することができる。

【０００９】前記背板４は、少なくとも下部両側が吊りベルト３に固着できる形状、大きさであることが必要であるが、可及的に上方まで吊りベルトに固着することが、背板４の安定上好ましい。そして、図２のように背板４を可及的に上方まで吊りベルト３に固着すれば、図１に示した取付けベルト６による補強は必要がない。

【００１０】図３は請求項３の考案の実施例である。すなわち、背板４の下端に屈曲した腰受け１４を連設して腰掛け１の上面に沿わせ、先端部を更に屈曲させて腰掛け１の背面に当接させる。ここで、前記腰受け１４の端部及び腰掛け１の背面にはベルクロファスナー８などの係止具を取付けておき、係止具を介して腰受け１４の下端を腰掛け１の背面に着脱自在に固定してある。図において腰掛け１の背面にポケット９を設けてこのポケットに背板端部を挿入するようにしてあるので、背板を外したとき係止具が腰掛け１の背面に露出しないが、このポケットは必須ではない。

【００１１】図４、図５は請求項２の考案の実施例である。すなわち、図４に示すように背板４に腰掛け１に沿って屈曲した腰受け１４を連設し、背板４の下部及び腰受け１４に、パンツ状の保持体１０を固着したものである。この保持体は、布製でも、剛性のある樹脂製でもよいが、概略筒状で乳児の胴が挿通される胴挿通口１１と脚が挿通される２つの脚挿通口１２を有し、その下面及び背面において腰受け１４、背板４に固着してある。なお、前記腰受け１４端部の固定構造は前記図３の実施例と同様である。前記背板４と保持体１０は一体構造としてもよい。そして、前記腰受け１４を備えずに、図５に示すように保持体１０に係止具５を取付けて係止連結するようにしてもよい。このように、保持体を設けることにより、乳児の安定性が向上する。

【００１２】

【考案の効果】

この考案において、背板が取付けてあるので３ヵ月程度の乳児であってもこの補助具を使用することができる。そして、背板は吊りベルトに固着されているので、背板の安定性がよい。また、前記吊りベルトは着脱自在であるから、背板が不要となったときには背板のない吊りベルトを使用し、更に子どもが成長してだっこの必要がなくなったときには、吊りベルトを取り外して通常のウエストポーチとして使用することができ、子どもの成長に合った使用が可能である。更に、腰掛けは袋体であるから背板取り外し状態ではベルト類を収納することができ、腰掛けの上面は芯材で支持されているので乳幼児の座面が安定する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案実施例の使用状態図である。

【図２】同じく正面図である。

【図３】同じく背板下端を屈曲させた実施形態の一部
拡大断面図である。

【図４】パンツ上保持具を取付けた実施形態の側面図
である。

【図５】パンツ状保持具を取付けた背板の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１腰掛け２ウエストベルト３吊りベルト４背板５係止具６取付けベルト７ベルト通し

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】腰掛けと、この腰掛けの側部に取付けら
れ前記腰掛けを使用者に固定するウエストベルトと、両
端が前記腰掛けの前方に取付けられ、使用者の首や肩に
掛ける吊りベルトと、この吊りベルトに取付けられた背
板とで構成され、前記吊りベルトは腰掛けに着脱自在に
取付けられ、前記背板の下部両側は吊りベルトに固着さ
れ、前記腰掛けの上面は芯材で支持された、だっこ補助
具
【請求項２】背板の下部には、子どもの胴挿入口と２
つの足挿入口とを有する筒状の保持体が設けられた、請
求項１記載のだっこ補助具
【請求項３】背板の下部は屈曲されて腰掛けの上面に
沿って延び、基端部は屈曲されて腰掛けの背面に対向さ
れ、背板と腰掛け背面に夫々設けられた係止具を介し
て、背板は腰掛け背面に着脱自在に係止固定された、請
求項１記載のだっこ補助具