JP3025984B2 - 論理演算制御装置 - Google Patents

論理演算制御装置

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JP3025984B2
JP3025984B2 JP4095201A JP9520192A JP3025984B2 JP 3025984 B2 JP3025984 B2 JP 3025984B2 JP 4095201 A JP4095201 A JP 4095201A JP 9520192 A JP9520192 A JP 9520192A JP 3025984 B2 JP3025984 B2 JP 3025984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は論理演算制御装置に係
り、特に、制御論理の一要素を構成する演算素子のシン
ボル情報を画像表示すると共に、画像表示されたシンボ
ル情報に従って制御論理を実行するに好適な論理演算制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、シーケンス制御装置など各種論理
演算制御装置においては演算処理部がデジタル化されて
おり、四則演算や関数発生と言ったアナログ演算も、A
ND、ORと言ったバイナリ演算も同一のコントローラ
で実現できるようになっている。これらの演算機能は、
設計、試験、保守などのエンジニアにソフトウエアを意
識させないように、ブロック化した演算素子として表現
されており、これらの演算素子を組合せることで制御機
能を実現することが多い。具体的には、例えばPIF
(比例積分器)、ANDなどの演算素子がある。これら
の演算素子は、エンジニアにとっては機能を示すブロッ
ク表現であり、ソフトウエアから見ればサブルーチンの
一種である。そしてこれら演算素子を組合せることによ
って制御論理を構成することができる。制御論理を各種
演算素子を用いて表現すると、設計、試験、保守などを
行なうエンジニアは制御論理の演算がソフトウエアでど
のようにプログラミングされて演算処理が実行されるか
を意識する必要がなく、プログラムの専門知識がなくて
も制御機能に関する知識があれば、設計、試験、保守な
どを行なうことができる。なお、シーケンス制御におい
てシーケンスプログラムの一部をサブルーチン化したも
のとしては、特開昭63−310003号公報に記載さ
れているものが挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、プログラムの一部をサブルーチン化して演算素子と
して表現する方法を採用しているが、同一の機能(回
路)を複数個所で使って制御論理回路を構成する場合、
いずれかの演算素子を変更する場合など全ての制御論理
回路に対して演算素子の変更を行なわなければならな
い。このため、それぞれの機能に対して演算素子の組合
せを全て制御論理回路に従った図面で表現しなければな
らず、しかも各制御論理回路の回路接続や回路素子の変
更、データ格納のアドレス管理をしなければならないと
言う煩雑さがある。
【0004】一方、演算素子がプログラムの一部をサブ
ルーチン化したものであれば、演算素子を組合せたもの
をサブルーチン化することも考えられ、AND、OR、
NOTやゲイン積分器などの演算素子から比例積分回
路、パルスカウンタなどの機能を有する演算素子を構成
することは可能である。
【0005】しかし、演算素子を単にサブルーチン化し
てシーケンスマスター回路や、ボイラ制御で用いられる
オーバ/アンダーファイヤリングなどの回路を構成して
も、これらの回路はシステム毎あるいはプラントによっ
て異なるため、このような回路を演算素子として登録し
ていくと以下のような問題が生じる。
【0006】(1)演算素子の数が増加し管理に手間が
かかる。
【0007】(2)システムまたはプラント毎に演算素
子の設計を行なう必要がある。しかし、システムあるい
はプラント毎に演算素子を設計する方法では、計算機の
プログラミング言語(C言語、フォートラン、アセンブ
ラなど)で製作する必要がある。即ち、制御機能には精
通していても、計算機プログラミング言語には精通して
ないことが多く、プラントエンジニアがプログラムを作
成するのでは効率が悪い。またソフトエンジニアがプロ
グラムを作成すると、プラントエンジニアが意図した機
能のものをプログラミングできない場合がある。このた
めいずれもプラントエンジニアにとって開発の手間、工
数、コストの面で負担となる。
【0008】(3)演算素子として構築された複雑な回
路は現地調整などで変更する必要がある場合がある。し
かし、このような回路変更が生じても、現地で調整を行
なうサービスエンジニアには対応することができず、工
場にてソフトエンジニアによる変更が余儀なくされる恐
れがある。この結果迅速な対応が難しく、時間的なサー
ビスが低下する。
【0009】本発明の目的は、演算素子と演算素子を組
合せた組合せ演算素子によって制御論理回路を構成して
も、制御論理回路の設計修正を容易に行なうことができ
る論理演算制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、制御論理の一要素を
構成する複数の基本演算素子のシンボル情報を記憶する
基本ソースファイルと、制御論理の一要素を構成する複
数の基本演算素子と複数の基本演算素子を組み合わせた
組合せ演算素子のシンボル情報を制御論理に合わせて記
憶する複合ソースファイルと、複合ソースファイルの記
憶内容を表示するソースファイル用表示手段と、複数の
基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合せ演算
素子として指定する組合せ演算素子指定手段と、組合せ
演算素子指定手段で指定された組合せ演算素子とこの組
合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群のシンボ
ル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合せ演算
素子種別ファイルと、組合せ演算素子種別ファイルに記
憶された内容を修正するファイル修正手段と、組合せ演
算素子種別ファイルに記憶された内容を表示する種別フ
ァイル用表示手段と、組合せ演算素子指定手段により組
合せ演算素子が指定されたときに組合せ演算素子種別フ
ァイルを参照して基本ソースファイルから特定の基本演
算素子群を抽出しこれらを組合せ演算素子に合成して複
合ソースファイルへ転送する演算素子合成手段と、分解
指令により組合せ演算素子種別フィイル内の組合せ演算
素子を複数の基本演算素子に分解してこれらを基本ソー
スファイルへ転送する演算素子分解手段と、各基本演算
素子の機能を記憶する基本演算素子種別ファイルと、基
本演算素子種別ファイルを参照して複数の基本演算素子
を含む制御論理から実行プログラムを作成する実行プロ
グラム作成手段と、実行プログラムに従って負荷を制御
する制御手段とを備えている論理演算制御装置を構成し
たものである。
【0011】第2の装置として、制御論理の一要素を構
成する複数の基本演算素子のシンボル情報を記憶する基
本ソースファイルと、制御論理の一要素を構成する複数
の基本演算素子と複数の基本演算素子を組み合わせた組
合せ演算素子のシンボル情報を制御論理に合わせて記憶
する複合ソースファイルと、基本ソースファイルと複合
ソースファイルのうちいずれか一方の記憶内容を選択す
るファイル選択手段と、ファイル選択手段により選択さ
れたファイルの内容を表示するソースファイル用表示手
段と、複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群
を組合せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手
段と、組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算
素子とこの組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素
子群のシンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶す
る組合せ演算素子種別ファイルと、組合せ演算素子種別
ファイルに記憶された内容を修正するファイル修正手段
と、組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を表
示する種別ファイル用表示手段と、組合せ演算素子指定
手段により組合せ演算素子が指定されたときに組合せ演
算素子種別ファイルを参照して基本ソースファイルから
特定の基本演算素子群を抽出しこれらを組合せ演算素子
に合成して複合ソースファイルへ転送する演算素子合成
手段と、分解指令により組合せ演算素子種別フィイル内
の組合せ演算素子を複数の基本演算素子に分解してこれ
らを基本ソースファイルへ転送する演算素子分解手段
と、各基本演算素子の機能を記憶する基本演算素子種別
ファイルと、基本演算素子種別ファイルを参照して複数
の基本演算素子を含む制御論理から実行プログラムを作
成する実行プログラム作成手段と、実行プログラムに従
って負荷を制御する制御手段とを備えている論理演算制
御装置を構成したものである。
【0012】第3の装置として、制御論理の一要素を構
成する複数の基本演算素子と複数の基本演算素子を組み
合わせた組合せ演算素子のシンボル情報を制御論理に合
わせて記憶する複合ソースファイルと、複合ソースファ
イルの記憶内容を表示するソースファイル用表示手段
と、複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を
組合せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手段
と、組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算素
子とこの組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子
群のシンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する
組合せ演算素子種別ファイルと、組合せ演算素子種別フ
ァイルに記憶された内容を修正するファイル修正手段
と、組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を表
示する種別ファイル用表示手段と、組合せ演算素子指定
手段により組合せ演算素子が指定されたときに組合せ演
算素子種別ファイルを参照して特定の基本演算素子群を
組合せ演算素子に合成して複合ソースファイルへ転送す
る演算素子合成手段と、各基本演算素子の機能を記憶す
る基本演算素子種別ファイルと、基本演算素子種別ファ
イルを参照して複数の基本演算素子を含む制御論理から
実行プログラムを作成する実行プログラム作成手段と、
実行プログラムに従って負荷を制御する制御手段とを備
えている論理演算制御装置を構成したものである。
【0013】第4の装置として、制御論理の一要素を構
成する複数の基本演算素子のシンボル情報を記憶する基
本ソースファイルと、制御論理の一要素を構成する複数
の基本演算素子と複数の基本演算素子を組み合わせた組
合せ演算素子のシンボル情報を制御論理に合わせて記憶
する複合ソースファイルと、複合ソースファイルの記憶
内容を表示するソースファイル用表示手段と、複数の基
本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合せ演算素
子として指定する組合せ演算素子指定手段と、組合せ演
算素子指定手段で指定された組合せ演算素子とこの組合
せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群のシンボル
情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合せ演算素
子種別ファイルと、組合せ演算素子種別ファイルに記憶
された内容を修正するファイル修正手段と、組合せ演算
素子種別ファイルに記憶された内容を表示する種別ファ
イル用表示手段と、組合せ演算素子指定手段により組合
せ演算素子が指定されたときに組合せ演算素子種別ファ
イルを参照して基本ソースファイルから特定の基本演算
素子群を抽出しこれらを組合せ演算素子に合成して複合
ソースファイルへ転送する演算素子合成手段と、分解指
令により組合せ演算素子種別フィイル内の組合せ演算素
子を複数の基本演算素子に分解してこれらを基本ソース
ファイルへ転送する演算素子分解手段とを備えている論
理演算制御装置を構成したものである。
【0014】第5の装置として、制御論理の一要素を構
成する複数の基本演算素子のシンボル情報を記憶する基
本ソースファイルと、制御論理の一要素を構成する複数
の基本演算素子と複数の基本演算素子を組み合わせた組
合せ演算素子のシンボル情報を制御論理に合わせて記憶
する複合ソースファイルと、基本ソースファイルと複合
ソースファイルのうちいずれか一方の記憶内容を選択す
るファイル選択手段と、ファイル選択手段により選択さ
れたファイルの内容を表示するソースファイル用表示手
段と、複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群
を組合せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手
段と、組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算
素子とこの組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素
子群のシンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶す
る組合せ演算素子種別ファイルと、組合せ演算素子種別
ファイルに記憶された内容を修正するファイル修正手段
と、組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を表
示する種別ファイル用表示手段と、組合せ演算素子指定
手段により組合せ演算素子が指定されたときに組合せ演
算素子種別ファイルを参照して基本ソースファイルから
特定の基本演算素子群を抽出しこれらを組合せ演算素子
に合成して複合ソースファイルへ転送する演算素子合成
手段とを備えている論理演算制御装置を構成したもので
ある。
【0015】第6の装置として、制御論理の一要素を構
成する複数の基本演算素子のシンボル情報を記憶する基
本ソースファイルと、制御論理の一要素を構成する複数
の基本演算素子と複数の基本演算素子を組み合わせた組
合せ演算素子のシンボル情報を制御論理に合わせて記憶
する複合ソースファイルと、基本ソースファイルと複合
ソースファイルのうちいずれか一方の記憶内容を選択す
るファイル選択手段と、ファイル選択手段により選択さ
れたファイルの内容を表示するソースファイル用表示手
段と、複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群
を組合せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手
段と、組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算
素子とこの組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素
子群のシンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶す
る組合せ演算素子種別ファイルと、組合せ演算素子種別
ファイルに記憶された内容を修正するファイル修正手段
と、組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を表
示する種別ファイル用表示手段と、組合せ演算素子指定
手段により組合せ演算素子が指定されたときに組合せ演
算素子種別ファイルを参照して特定の基本演算素子群を
組合せ演算素子に合成して複合ソースファイルへ転送す
る演算素子合成手段と、分解指令により組合せ演算素子
種別フィイル内の組合せ演算素子を複数の基本演算素子
に分解してこれらを基本ソースファイルへ転送する演算
素子分解手段とを備えている論理演算制御装置を構成し
たものである。
【0016】
【作用】前記した手段によれば、制御論理の一要素を構
成する基本演算素子のシンボル情報を表示した状態で、
組合せ演算素子指定手段によって特定の基本演算素子群
を組合せ演算素子として指定すると、組合せ演算素子と
この組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群の
シンボル情報とこれらの組合せ関係が組合せ演算素子種
別ファイルに登録される。更に組合せ演算素子指定手段
により組合せ演算素子が指定されると、組合せ演算素子
種別ファイルを参照して基本ソースファイルから特定の
基本演算素子群が抽出され、これらが組合せ演算素子に
合成されて複合ソースファイルへ転送される。そして複
合ソースファイルの内容がシンボル情報で表示される。
このため制御論理を基本演算素子と組合せ演算素子との
組合せたシンボル情報で表示することができる。更に組
合せ演算素子種別ファイルの内容も種別ファイル用表示
手段に表示されるため、組合せ演算素子とこの組合せ演
算素子を構成する基本演算素子との関係を容易に把握す
ることができる。
【0017】一方、組合せ演算素子の内容を修正する必
要が生じた場合、組合せ演算素子種別ファイルに記憶さ
れた内容を修正すると、特定の基本演算素子群から組合
せ演算素子を合成する際に、修正された基本演算素子群
によって組合せ演算素子が合成されるため、一回の修正
操作によって全ての制御論理回路の内容を修正すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、論理演算制御装置は、CRT2
1,33、マンマシンツール31、入力装置34、コン
トローラ30を備えており、マンマシンツール31には
表示部22、複合ソースファイル23、組合せ演算素子
解釈部24、組合せ演算素子種別ファイル25、基本ソ
ースファイル26、基本演算素子種別ファイル27、実
行プログラム作成部28、実行プログラム記憶部29が
設けられている。そしてマンマシンツール31がコント
ローラ30にローデングされると、コントローラ30の
処理に従って各部の制御が実行されるようになってい
る。
【0019】入力装置34はキーボードなど各種データ
入力キーを備えており、入力装置34から制御論理回路
の各要素に関する基本演算素子のシンボルマーク及び接
続関係に関する情報が入力されると基本演算素子のシン
ボル情報及び接続情報が基本ソースファイル26と複合
ソースファイル23に記憶されるようになっている。そ
して複合ソースファイル23に記憶されたシンボル情報
が表示部22で映像信号に変換され、制御論理回路の構
成がCRT21の画面上に表示されるようになってい
る。この場合、図2に示されるように、制御論理回路の
一例として、マスター回路41の基本演算素子のシンボ
ル情報及び接続情報が入力されると、AND、OR、タ
イマなどの基本演算素子とこれらの接続関係がCRT2
1の画面上に表示されることになる。すなわちCRT2
1はソースファイル用表示手段として構成されている。
【0020】ここで、入力装置34から特定の基本演算
素子群を組合せ演算素子として指定する操作を行なう
と、特定の基本演算素子群のシンボル情報とこれらの組
合せ関係を示す接続情報がマンマシンインタフエイス3
2を介して組合せ演算素子種別ファイル25に記憶され
る。例えば、図3に示されるように、基本演算素子とし
てOR、AND、タイマーなどを含むマスター制御回路
42を組合せ演算素子MS1として指定すると、マスタ
ー制御回路42の論理回路とこの回路要素の接続関係が
種別ファイル25に記憶される。更に組合せ演算素子M
S1が指定されると、組合せ演算素子解釈部24が種別
ファイル25を参照して基本ソースファイル26から特
定の基本演算素子群を抽出し、抽出した基本演算素子群
を組合せ演算素子MS1に合成して複合ソースファイル
23へ転送するようになっている。すなわち組合せ演算
素子解釈部24は演算素子合成手段として構成されてい
る。そして複合ソースファイル23に記憶された組合せ
演算素子MS1の内容はCRT21の画面上に表示され
る。この場合、マスター回路41は、図4に示されるよ
うにマスター回路43として表示されることになる。ま
た種別ファイル25の内容はCRT33の画面上に表示
されるようになっている。すなわちCRT33は種別フ
ァイル用表示手段として構成されている。また入力装置
34から組合せ素子MS1に対する分解指令が入力され
ると、複合ソースファイル23に記憶された組合せ演算
素子MS1のデータが組合せ演算素子解釈部24に入力
される。そして組合せ演算素子解釈部24が種別ファイ
ル25の内容を参照して組合せ演算素子MS1を複数の
基本演算素子に分解すると、分解された演算素子に関す
る情報が基本ソースファイル26に記憶される。
【0021】一方、基本演算素子種別ファイル27には
各基本演算素子の機能を特定する情報が格納されてい
る。実行プログラム作成部28が基本ソースファイル2
6からマスター回路41を構成する各種基本演算素子の
シンボル情報と接続情報を取り込むと共に、種別ファイ
ル27から各基本演算素子の機能に関する情報を取り込
むと、マスター回路41の制御論理を実行するための実
行プログラムが作成される。実行プログラム作成部28
で作成された実行プログラムは実行プログラム記憶部2
9に記憶される。そしてコントローラ30に接続された
負荷は実行プログラムによって制御されることになる。
すなわち基本ソースファイル26、基本演算素子種別
ァイル27と実行プログラム作成部28は実行プログラ
ム作成手段として構成されており、実行プログラム記憶
部29とコントローラ30は制御手段として構成されて
いる。
【0022】上記構成において、入力装置34からマス
ター回路41を構成するための基本演算素子のシンボル
情報及びこれらの接続情報を入力すると、これらの情報
が基本ソースファイル26と複合ソースファイル23に
記憶され、CRT21の画面上には図2に示されるよう
なマスター回路41が画像表示されることになる。ここ
で入力装置34から特定の基本演算素子を組合せた組合
せ演算素子MS1を指定する操作を行なうと、図3に示
されるように、組合せ演算素子MS1と、この組合せ演
算素子MS1を構成する基本演算素子のシンボル情報及
びこれらの接続情報が組合せ演算素子種別ファイル25
に記憶されると共にこれらの内容がCRT33の画面上
に表示される。更に、組合せ演算素子解釈部24の実行
により、組合せ演算素子種別ファイル25の内容が参照
され、基本ソースファイル26から組合せ演算素子MS
1を構成する特定の基本演算素子が抽出され、抽出され
た基本演算素子が合成されて組合せ演算素子MS1とし
て複合ソースファイル23に記憶される。複合ソースフ
ァイル23に組合せ演算素子MS1のシンボル情報と接
続情報が記憶されると、CRT21の画面上には図4に
示されるようなマスター回路43に関するシンボル情報
及び接続情報が画像表示されることになる。このため、
論理演算制御装置を用いてプラントなどを制御するエン
ジニアは、組合せ演算素子MS1の内容を考慮すること
なく、図4に示されるようなマスター回路43の内容に
従って論理回路の設計を行なうことができる。また入力
装置34からの操作により種別ファイル25の内容をC
RT33の画面上に組合せ演算素子MS1の内容を表示
することができるため、組合せ演算素子MS1の具体的
構成を確認することができる。更に、組合せ演算素子M
S1内の回路構成を変更する場合には、基本演算素子を
変更したりあるいは接続関係を変更する操作を行なえ
ば、変更された組合せ演算素子MS1の内容が種別ファ
イル25に記憶される。このため、この後は、変更され
た種別ファイル25の内容に従って組合せ演算素子MS
1の合成が行なわれ、変更された組合せ演算素子MS1
に関する情報が複合ソースファイル23に記憶されるこ
とになる。このため、複数のマスター回路41に同一の
組合せ演算素子MS1が用いられているときでも、一つ
の組合せ演算素子MS1に変更などの修正操作を行なう
だけで、全てのマスター回路41内の組合せ演算素子M
S1の内容を修正することができる。
【0023】このため、本実施例によれば、回路表示、
回路変更、データ格納のアドレス管理が1/(組合せ演
算素子MS1を用いてる回路数)に減るだけでなく、回
路図面を複数個所修正する必要がなく、単一の組合せ演
算素子MS1のシンボル情報を修正するだけですみ、設
計、試験、保守作業が容易となる。
【0024】また、組合せ演算素子MS1は基本演算素
子を組合せて構成されているため、設計、変更時にも演
算素子を実現するソフトウエアに立ち入る必要がない。
従って、ソフトウエアを扱うソフトエンジニアが不要と
なり、設計、試験、保守を行なうシステムエンジニアが
容易に設計、変更を行なうことができる。従って、本実
施例によれば、設計変更に要する時間を短縮できると共
にソフトエンジニアが不要となる。更に組合せ演算素子
の機能がソフトウエア(プログラム)の型でなく、演算
素子の組合せで表現されると共に論理回路が実現できる
ため、機能の正当性についての把握がしやすく、試験保
守を容易に行なうことができる。
【0025】次に、本発明の第2実施例を図5に従って
説明する。本実施例は、複合ソースファイル23に記憶
された基本演算素子に関する情報を組合せ演算素子解釈
部24から実行プログラム作成部28へ転送するように
したものであり、他の構成は図1のものと同様であるの
で、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省
略する。
【0026】本実施例においては、複合ソースファイル
23に記憶された基本演算素子に関する情報が組合せ演
算素子解釈部24から直接実行プログラム作成部28に
転送されるため、基本ソースファイル26を省略するこ
とができる。
【0027】次に、本発明の第3実施例を図6に従って
説明する。本実施例は、複合ソースファイル23と表示
部22との間に切り換え器35を設け、基本ソースファ
イル26に記憶された情報と複合ソースファイル23に
記憶された情報のうちいずれか一方を切り換え器35に
よって選択し、選択した情報を表示部22へ出力するよ
うにしたものであり、他の構成は図1のものと同様であ
るので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明
は省略する。
【0028】本実施例においては、切り換え器35はフ
ァイル選択手段として構成されており、切り換え器35
によって選択された情報をCRT21の画面上に表示す
ると、基本演算素子のみで構成されたマスター回路41
をCRT21の画面上に表示できると共に、基本演算素
子と組合せ演算素子MS1とを含むマスター回路43を
CRT21の画像上に表示することができる。
【0029】また前記各実施例においては、種別ファイ
ルとして組合せ演算素子種別ファイル25と基本演算素
子種別ファイル27を設けたものについて述べたが、こ
れらの種別ファイルを同一の種別ファイルで構成するこ
とも可能である。またCRT21,33を同一のCRT
として構成することも可能である。
【0030】また前記各実施例においては、組合せ演算
素子MS1として基本演算素子を組合せたものについて
述べたが、組合せ演算素子MS1と他の組合せ演算素子
とを組合せて上位の組合せ演算素子を構成することも可
能である。この場合入力装置34によって複数の組合せ
演算素子を上位組合せ演算素子として指定したときに、
複数の組合せ演算素子と複数の組合せ演算素子を組合せ
た上位組合せ素子のシンボル情報を制御論理に合わせて
上位複合ソースファイルに記憶する。更に上位組合せ演
算素子とこの上位組合せ演算素子を構成する特定の組合
せ演算素子群のシンボル情報をこれらの組合せ関係と共
に上位組合せ演算素子種別ファイルに記憶する。そして
上位組合せ演算素子が指定されたときに上位組合せ演算
素子種別ファイルを参照して特定の組合せ演算素子群を
上位組合せ演算素子に合成して上位複合ソースファイル
へ転送する。このように、上位複合ソースファイルに記
憶された情報をCRTの画面上に表示することによっ
て、前記実施例と同様に、組合せ演算素子を階層化する
ことが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基本演算素子と複数の基本演算素子を組合せた組合せ演
算素子によって制御論理回路を構成し、これらの内容を
表示するようにしたため、制御論理回路の設計修正を容
易に行なうことができ、制御論理回路の設計及び修正作
業の作業時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】マスター回路の表示例を示す図である。
【図3】組合せ演算素子の表示例を示す図である。
【図4】基本演算素子と組合せ演算素子を用いたマスタ
ー回路の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
21 CRT 22 表示部 23 複合ソースファイル 24 組合せ演算素子解釈部 25 組合せ演算素子種別ファイル 26 基本ソースファイル 27 基本演算素子種別ファイル 28 実行プログラム作成部 29 実行プログラム記憶部 30 コントローラ 31 マンマシンツール 33 マンマシンインターフエイス 33 CRT 34 入力装置 35 切り換え器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−79103(JP,A) 特開 昭63−100504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/05

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御論理の一要素を構成する複数の基本
    演算素子のシンボル情報を記憶する基本ソースファイル
    と、 制御論理の一要素を構成する複数の基本演算素子と複数
    の基本演算素子を組み合わせた組合せ演算素子のシンボ
    ル情報を制御論理に合わせて記憶する複合ソースファイ
    ルと、 複合ソースファイルの記憶内容を表示するソースファイ
    ル用表示手段と、 複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合
    せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手段と、 組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算素子と
    この組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群の
    シンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合
    せ演算素子種別ファイルと、 組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を修正す
    るファイル修正手段と、組合せ演算素子種別ファイルに
    記憶された内容を表示する種別ファイル用表示手段と、 組合せ演算素子指定手段により組合せ演算素子が指定さ
    れたときに組合せ演算素子種別ファイルを参照して基本
    ソースファイルから特定の基本演算素子群を抽出しこれ
    らを組合せ演算素子に合成して複合ソースファイルへ転
    送する演算素子合成手段と、 分解指令により組合せ演算素子種別フィイル内の組合せ
    演算素子を複数の基本演算素子に分解してこれらを基本
    ソースファイルへ転送する演算素子分解手段と、各基本
    演算素子の機能を記憶する基本演算素子種別ファイル
    と、 基本演算素子種別ファイルを参照して複数の基本演算素
    子を含む制御論理から実行プログラムを作成する実行プ
    ログラム作成手段と、 実行プログラムに従って負荷を制御する制御手段とを備
    えている論理演算制御装置。
  2. 【請求項2】 制御論理の一要素を構成する複数の基本
    演算素子のシンボル情報を記憶する基本ソースファイル
    と、 制御論理の一要素を構成する複数の基本演算素子と複数
    の基本演算素子を組み合わせた組合せ演算素子のシンボ
    ル情報を制御論理に合わせて記憶する複合ソースファイ
    ルと、 基本ソースファイルと複合ソースファイルのうちいずれ
    か一方の記憶内容を選択するファイル選択手段と、 ファイル選択手段により選択されたファイルの内容を表
    示するソースファイル用表示手段と、 複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合
    せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手段と、 組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算素子と
    この組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群の
    シンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合
    せ演算素子種別ファイルと、 組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を修正す
    るファイル修正手段と、組合せ演算素子種別ファイルに
    記憶された内容を表示する種別ファイル用表示手段と、 組合せ演算素子指定手段により組合せ演算素子が指定さ
    れたときに組合せ演算素子種別ファイルを参照して基本
    ソースファイルから特定の基本演算素子群を抽出しこれ
    らを組合せ演算素子に合成して複合ソースファイルへ転
    送する演算素子合成手段と、 分解指令により組合せ演算素子種別フィイル内の組合せ
    演算素子を複数の基本演算素子に分解してこれらを基本
    ソースファイルへ転送する演算素子分解手段と、各基本
    演算素子の機能を記憶する基本演算素子種別ファイル
    と、 基本演算素子種別ファイルを参照して複数の基本演算素
    子を含む制御論理から実行プログラムを作成する実行プ
    ログラム作成手段と、 実行プログラムに従って負荷を制御する制御手段とを備
    えている論理演算制御装置。
  3. 【請求項3】 制御論理の一要素を構成する複数の基本
    演算素子と複数の基本演算素子を組み合わせた組合せ演
    算素子のシンボル情報を制御論理に合わせて記憶する複
    合ソースファイルと、 複合ソースファイルの記憶内容を表示するソースファイ
    ル用表示手段と、 複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合
    せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手段と、 組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算素子と
    この組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群の
    シンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合
    せ演算素子種別ファイルと、 組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を修正す
    るファイル修正手段と、組合せ演算素子種別ファイルに
    記憶された内容を表示する種別ファイル用表示手段と、 組合せ演算素子指定手段により組合せ演算素子が指定さ
    れたときに組合せ演算素子種別ファイルを参照して特定
    の基本演算素子群を組合せ演算素子に合成して複合ソー
    スファイルへ転送する演算素子合成手段と、 各基本演算素子の機能を記憶する基本演算素子種別ファ
    イルと、 基本演算素子種別ファイルを参照して複数の基本演算素
    子を含む制御論理から実行プログラムを作成する実行プ
    ログラム作成手段と、 実行プログラムに従って負荷を制御する制御手段とを備
    えている論理演算制御装置。
  4. 【請求項4】 制御論理の一要素を構成する複数の基本
    演算素子のシンボル情報を記憶する基本ソースファイル
    と、 制御論理の一要素を構成する複数の基本演算素子と複数
    の基本演算素子を組み合わせた組合せ演算素子のシンボ
    ル情報を制御論理に合わせて記憶する複合ソースファイ
    ルと、 複合ソースファイルの記憶内容を表示するソースファイ
    ル用表示手段と、 複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合
    せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手段と、 組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算素子と
    この組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群の
    シンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合
    せ演算素子種別ファイルと、 組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を修正す
    るファイル修正手段と、組合せ演算素子種別ファイルに
    記憶された内容を表示する種別ファイル用表示手段と、 組合せ演算素子指定手段により組合せ演算素子が指定さ
    れたときに組合せ演算素子種別ファイルを参照して基本
    ソースファイルから特定の基本演算素子群を抽出しこれ
    らを組合せ演算素子に合成して複合ソースファイルへ転
    送する演算素子合成手段と、分解指令により組合せ演算素子種別フィイル内の組合せ
    演算素子を複数の基本演算素子に分解してこれらを基本
    ソースファイルへ転送する演算素子分解手段と を備えて
    いる論理演算制御装置。
  5. 【請求項5】 制御論理の一要素を構成する複数の基本
    演算素子のシンボル情報を記憶する基本ソースファイル
    と、 制御論理の一要素を構成する複数の基本演算素子と複数
    の基本演算素子を組み合わせた組合せ演算素子のシンボ
    ル情報を制御論理に合わせて記憶する複合ソースファイ
    ルと、 基本ソースファイルと複合ソースファイルのうちいずれ
    か一方の記憶内容を選択するファイル選択手段と、 ファイル選択手段により選択されたファイルの内容を表
    示するソースファイル用表示手段と、 複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合
    せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手段と、 組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算素子と
    この組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群の
    シンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合
    せ演算素子種別ファイルと、 組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を修正す
    るファイル修正手段と、組合せ演算素子種別ファイルに
    記憶された内容を表示する種別ファイル用表示手段と、 組合せ演算素子指定手段により組合せ演算素子が指定さ
    れたときに組合せ演算素子種別ファイルを参照して基本
    ソースファイルから特定の基本演算素子群を抽出しこれ
    らを組合せ演算素子に合成して複合ソースファイルへ転
    送する演算素子合成手段とを備えている論理演算制御装
    置。
  6. 【請求項6】 制御論理の一要素を構成する複数の基本
    演算素子のシンボル情報を記憶する基本ソースファイル
    と、 制御論理の一要素を構成する複数の基本演算素子と複数
    の基本演算素子を組み合わせた組合せ演算素子のシンボ
    ル情報を制御論理に合わせて記憶する複合ソースファイ
    ルと、基本ソースファイルと複合ソースファイルのうちいずれ
    か一方の記憶内容を選択するファイル選択手段と、 ファイル選択手段により選択されたファイルの内容を表
    示するソースファイル用表示手段と、 複数の基本演算素子の中の特定の基本演算素子群を組合
    せ演算素子として指定する組合せ演算素子指定手段と、 組合せ演算素子指定手段で指定された組合せ演算素子と
    この組合せ演算素子を構成する特定の基本演算素子群の
    シンボル情報をこれらの組合せ関係と共に記憶する組合
    せ演算素子種別ファイルと、 組合せ演算素子種別ファイルに記憶された内容を修正す
    るファイル修正手段と、組合せ演算素子種別ファイルに
    記憶された内容を表示する種別ファイル用表示手段と、 組合せ演算素子指定手段により組合せ演算素子が指定さ
    れたときに組合せ演算素子種別ファイルを参照して特定
    の基本演算素子群を組合せ演算素子に合成して複合ソー
    スファイルへ転送する演算素子合成手段と、分解指令により組合せ演算素子種別フィイル内の組合せ
    演算素子を複数の基本演算素子に分解してこれらを基本
    ソースファイルへ転送する演算素子分解手段と を備えて
    いる論理演算制御装置。
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